まどか「なめくじ拾ったー」(167)
まどか「キュゥべえおはよう!」
QB「おはようまどか!」
まどか「庭の植物に水やってくるねー」
QB「いってらっしゃい」
まどか「あれ、なんか動いてる」
まどか「あっ、なめくじだー、久々に見たなぁ。
せっかくだし学校に持っていって皆に見せよっと」
QB「まどか、その手につけてるのはなんだい?」
まどか「これね、なめくじっていうの。可愛いでしょ!
学校に持ってくんだー」
QB「人間の美的センスはよくわからないんだけど、学校に虫なんて
持っていって大丈夫なの?」
まどか「大丈夫だって一匹や二匹ぐらい! それに最近は珍しいし皆も面白がると思うんだ」
QB「ふーん……」
ママ「……まどか。食卓になめくじ持ってくるのはどうかと思うんだ」
まどか「えー、いいじゃない」
パパ「まどか平気なのかい?」
まどか「パパダメなの?」ひょい
パパ「ちょっ……!!!!」
ママ「あーあー、しょうがねえなあ」ひょい
まどか「……? まあいいや、行ってくるね!」
ママ「えっまどかそれ持っ」
まどか「行ってきまーす!」
まどか「おはようさやかちゃん、仁美ちゃん!」
さやか「おー、まどかおはよう!」
仁美「おはようごz」
まどか「? 仁美ちゃんどうしたの?」
仁美「」プルプル
さやか「……ま、まどか、それ何?」
まどか「なめくじ!」
さやか「見りゃわかるよ!! なんで持ってきてるの!?」
QB「庭に居たんだって」
まどか「可愛いでしょ」
さやか「あのね、まどかはそうかもしれないけど仁美が完全に固まってるよ!!」
まどか「えー」
さやか「今すぐ捨てて!」
まどか「ダメだよ! こんな所に置いてっちゃ誰かに踏まれて死んじゃうよ!」
仁美「で、でででしたらそこのしょ植物にでも」
まどか「うーん、ほむらちゃんに見せたいんだけどな……」
さやか「……あの転校生の反応が想像つかないんだけど」
まどか「きっとほむらちゃんなら可愛いって言ってくれるよ! 早く行こう!」
仁美「まっ……足が……」
~学校~
まどか「おはようほむらちゃん!」
ほむら「おはよう」
まどか「ふふふ」
ほむら「……何かしら? 嬉しそうね」
まどか「ほむらちゃん、いいもの見せてあげる!」
ほむら「?」
バッ
まどか「なめくじ!」
ほむら「 」
ほむら「きゃあああああああああああああ!!!!!!!」
まどか「えっ? えっ?」
さやか「プークスクス」
ほむら「い、いや、いやあああああ!!」
まどか「ど、どうしたのほむらちゃん!?」
QB「ほむらがこんなに慌てるなんて珍しいなあ」
ほむら「と、取って!!!!今すぐ取って!!!」
まどか「んー……仁美ちゃんもほむらちゃんも、そんなにダメなの?」
ひょい
ほむら「はっ、はっ……う、うううぅうう」ボロボロ
まどか「ええっ!? ほむらちゃん泣かないで!」
ほむら「手……洗ってくる……」
まどか「…………」
まどか「ほむらちゃんなら、この子の可愛さわかってくれると思ったのになあ」ショボーン
ほむら「ビクッ」
ほむら「…………」
ほむら(そうだわ……まどかの為にも慣れなくちゃ)
ほむら(でも、でも今は無理っ!!!)
マミ「あら? 暁美さん」
ほむら「ごめんなさい急いでるの!!」ドドドド
マミ「あんなに慌ててどうしたのかしら……」
マミ(ああなんだトイレか)
マミ(多分時間かかるだろうし暁美さんの分は鹿目さんに頼んでおこうかしら)
ガラッ
マミ「鹿目さーん、美樹さーん」
QB「おはようマミ!」
まどか「あ、マミさん!」
さやか「マミさんおはようございます!」
さやか(まどかそれ隠しとけ!)
まどか「えー、じゃあ袖の中に入れておくね」
さやか「そんな所に……」
マミ「?」
さやか「ああいやなんでもないんです!」
マミ「そう? 昨日クッキー焼いたんだけど、良かったら食べて」
まどか「わーい! いただきます!」
さやか「マミさんのクッキーなんて超ラッキー! ありがとうございます!」
マミ「それで、これは暁美さんの分ね。鹿目さん、後で渡しておいてくれる?」
まどか「はーい!」
スッ
……チラッ
マミ「 」
マミ「か、か、かかかかな、め、さ」
まどか「はい?」
さやか「あああこいつの袖の中なんて何も居ませんから気にしないでください!!!」
ぎゅうううううううう
まどか「い、痛いよさやかちゃん」
マミ「そ、そ、そうよね見間違いよね! じゃ、じゃあね!!」
QB「あのマミでさえ動揺させるなんて、この生き物はどんな毒を持ってるんだい?」
まどか「毒なんてないのに」
※テレパス中
マミ(キュ、キュゥべえ、鹿目さんの袖の中に何か居たわよね!?)
QB(ああ、あれはなめくじって言うらしいんだけど知ってるかい?)
マミ(名前は知ってるけど、あんなに気持ち悪い代物だとは思わなかったわ!!)
QB(本人は可愛いって言ってるんだけど、ふうん……人間にはそんなに嫌なものなのか)
マミ(当たり前よ!!)
ガラッ
ほむら「……ただいま」
まどか「おかえり、ほむらちゃん! もう平気?」
ほむら「ええ……。それで、さっきの……アレは?」
まどか「あたしの袖の中に入れておいたの」
ほむら「 」
さやか「……転校生。これマミさんからのクッキー」
ほむら「え、そ、そう。ありがとう」
さやか「まどか、あたしの渡しちゃったからそれ頂戴」
まどか「ん? うん」
さやか(なめくじ触ってた手で渡されてもアレだからね)
ほむら(美樹さやか……心遣い痛み入るわ……)
まどか「そっかぁ、そんなに皆嫌なのかー」
なめくじ「ノロノロ」
ガラッ
先生「おはようございまーす。それではHRを……」
まどか(筆箱の中で大人しくしててね)
なめくじ(ノロノロ)
~授業中~
まどか(ふふ、シャーペンの上にくっついてる、かわいい)
先生「あら、なめくじじゃない」
中沢君「!?」
まどか「えへっ、かわいいでしょ」
先生「懐かしいわねー、最近滅多に見なくなったから」
さやか(先生……つええ!)
仁美(き、気分が……)
ほむら(……そ、そうだわ……自然を懐かしむ気持ちでいれば……)
~放課後~
さやか「さて。まどか、帰ろっか」
まどか「ほむらちゃんも一緒に帰ろうよ!」
ほむら「え、ええ……なめくじは?」
まどか「キュゥべえの頭の上に置いといたの」
QB「やれやれ、なんで僕がこんな生き物の保護を任されなきゃならないんだい?」
ほむら「…………まあ、いいわ。帰りましょう」
テケテケ
杏子「おーい、おまえらー」
まどか「あっ、杏子ちゃん!」
杏子「マミはまだ終わってねーの?」
まどか「うん、そうみたい。3年生って忙しいねー」
杏子「ふーん……。あ、なめくじじゃん」
杏子「キュゥべえ、食うんじゃねーぞ」
QB「僕にはそんな趣味ないよ」
まどか「杏子ちゃん、平気なの!?」
杏子「ああ。でもまだ全然子供じゃねーか、太ってもねーし」
まどか「うん、このちっちゃいのが可愛いんだよねー」
ほむら「……佐倉杏子……まさか……」
杏子「なあまどか、これ貰ってもいいか?」
さやか「あ、あのさ、杏子……貰ってどうするつもり?」
杏子「勿論食うんだよ!」
QB&杏子以外「だめえええええええええええ!!!!!!」
まどか「私が拾ってきたんだよ!!食べないで!!!!」
ほむら「危険すぎるわ!!!!」
杏子「安全な食い方ぐらい心得てるっての」
さやか「ほ、ほら!!もっといい食べ物あるじゃん!!!」
杏子「えー、でも結構珍味なんだぜ。うまいぞ」
さやか「……ゴクリ」
まどか「ダメだよ!!ほむらちゃんもキュゥべえもなんとか言ってよ!」
QB「確かに、一部の人間には好まれているみたいだけど」
ほむら「さ、佐倉杏子、まどかが悲しむから食べないでくれるかしら」
杏子「んー」
杏子「こんな小さい時から育てといたら、実に旨くなるだろーにもったいねー」
さやか「……どんな味がするの?」
まどか「さやかちゃん!?」
杏子「そうだなー、ベコみたいな感じだけど食感はプリプリだぜ」
さやか「ベコって?」
杏子「アメフラシを乾燥させたヤツ。一部の地域じゃ普通に食われてるんだぜ。
食材自体にあんまり味はねーけど、調味料で生かすような感じ」
ほむら「…………」ガタガタ
さやか「へえー…………」
さやか「ねえ、なめくじはまどかの庭で拾ったんだよね」
まどか「ダメだよ!!私の庭に居る虫さんみんな私の家族なんだよ!!!」
ほむら「 」←泣きそう
杏子「さやか興味あるのか?」
さやか「おいしいって聞いちゃーグルメの血が騒ぐね!」
まどか&ほむら「えっ」
杏子「よーっし、二人でなめくじ捕まえようぜ!!」
さやか「おう!!」
まどか「私の庭の子達はダメだよ!?」
さやか「じゃ、あたしら早速行ってくるから! バイバイ!」
杏子「どこ探そう? やっぱ自然の多い公園に目星を……」
まどか「……行っちゃった」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「こればかりは同意だわ」
まどか「ねえほむらちゃん」
ほむら「何かしら」
まどか「なめくじ可愛いって言ってくれる人、ほんとに居ないね」
ほむら「…………」
まどか「ママは触れたけど、パパなんてすごい慌ててたし」
ほむら「……私が」
まどか「?」
ほむら「私が……頑張って慣れるから……」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「きっと、見慣れてないから嫌がるだけで、本当は可愛いんでしょう」
まどか「……うん!」
ここでCM
QB「頭の上になめくじを乗せてる僕を想像してごらん?
可愛いって思ったなら僕と契約して魔法少女になってよ!」
まどか「ほむらちゃんバイバイ!」
ほむら「ええ……また」
ほむら「はぁ……。気持ち悪い魔女も見てきたけど、
流石になめくじに勝るものなんて居なかったわよ……」グスッ
ほむら「画像サイトでも見てようかしら……」
カタカタ
ほむら「なめくじかわいい、っと……」
ほむら「約492,000件、……擬人化なんて邪道よ」
カチ カチ
ほむら「 やっぱり無理!!!!!!!」
まどか「はぁ、ほむらちゃんもダメなんて……」
まどか「ただいまー」
パパ「おかえりまどか、なめくじは?」
まどか「ちゃんと持って帰ってきたよ」
パパ「たっくんには渡さないでね、間違えて食べるといけないから」
まどか「はーい。そろそろ庭に返してあげなきゃ」
まどか(それにしても、怖がってたほむらちゃんも可愛かったなぁ)
パパ(ニヤニヤしてる……)
~鹿目宅・ベランダ~
タツヤ「パパー」
パパ「タツヤ、何してるんだい」
タツヤ「へんなのがいるー」
パパ「どれどれ……」
※レウコクロリディウムの検索は自己責任でお願いします
まどか「パパの悲鳴だ……」
まどか「パパ、どうしたの!?」
パパ「ままままままどか!!!!来ちゃダメだ!!!!」
まどか「えっ、このなめくじ、目が膨らんでるよ!?」
パパ「寄生虫が居るから触らないで!!タツヤも部屋に戻してホウキか何か持ってきて!!」
まどか「わ、わかった!」
タツヤ「うー?」
ナメクジにも寄生するのか…
…………
まどか「パパ、あのなめくじは?」
パパ「うん……、あれは危険だから処分したよ……」
まどか(すごく疲れた顔してるなぁ……)
ママ「ただいまー」
まどか「おかえり、ママ」
パパ「お……おかえり……」
ママ「あんたどしたの……」
~翌日~
ほむら「……おはよう(悪夢で眠れなかったわ)」
まどか「おはようほむらちゃん!」
さやか「おはよう! いやー、昨日は大漁だったよ!」
まどか「……食べるの?」
さやか「あー、なんか集めてる内に愛着沸いちゃってさ! 見てこれ!」
まどか「……!」パァァア
ほむら「 」くらっ
まどか「さやかちゃん、平気なの?」
さやか「やっぱさ、見慣れちゃうと可愛いよね!」
ほむら(負けた……!!)
>>94
あるらしいけど真偽は定かでないかも
ほむら「くっ……美樹さやかに遅れをとるなんて……!!」
まどか「……どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「なんでもないわ」
さやか「とりあえずこの小さいケージに入れとこっと」
まどか「わあ、三匹も居る!」
ほむら「先に行ってるわ!!!!!!!」
まどか「あ、ほむらちゃん!?」
マミ(はぁ……昨日はなめくじの衝撃で佐倉さんにクッキー渡し忘れてたわ……」
その代わりのパイ作ったけど、見つかるかしら)
杏子「おーい、マミ!これから学校か?」
マミ「あら、佐倉さん、ちょうどよかった!」
杏子「こっちも用事があったんだ!こないだのアレありがとな!」
マミ「いいのよ。あのね、パイ焼いてきたの。受け取ってくれるかしら」
杏子「! ありがと、お礼にすげーもんやるよ!」
マミ「なになに?」
杏子「こういうの、マミが好きそうだなって思って」
マミ「………………」
杏子「触ったらやべーからこの中から出さないでほしいんだけどさ、
レウコクロリディウムって言うんだ」
マミ「ねえ、どうしてこんなものを?」
杏子「あれだ、これ目の中に寄生するヤツでな……」
かくかくしかじか
マミ「脳を支配するなんて……すごい!」
杏子「だろ!?」
マミ「SFみたいでいいわね!!」
杏子「UMAと似たようなもんと考えりゃ面白いだろ!?」
マミ「そうね、でもこれは流石にもらえないわ。見せてくれてありがとう」
杏子「そっかー、ま、いいや。まどかにも見せよっと」
マミ「でもかっこよかったなぁ」
~~~~~
先生「はい、そこまで!」
さやか「あー、全然ダメだったなぁ。小テストなのに」
まどか「さやかちゃん、全然書けてないね……」
なめくじ「ノロ……」
なめくじ「ノロノロ」
ボトッ
ほむら「?」
なめくじ「」
ほむら「」
ほむら「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
クラスメイト「!?」
ほむら「うあああああああまどかあああああぁああああ!!!」がばっ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「ゆ、ゆ、床にっ、な、なめっ、いやあああああああ」
さやか「あっ、逃げ出してる!」
ほむら「ちゃんと管理しなさいよ!!!!!!!!」
まどか「ほむらちゃん……(まあほむらちゃんが可愛いからいいや……)」
さやか「あれっ、一匹しか残ってない! もう一匹も逃げてる!」
ほむら「 」
さやか「まどか恍惚としてないで探すの手伝って!!」
先生「学校になめくじ持ってくるの禁止しようかしら」
まどか「ごめんさやかちゃん、私ほむらちゃんをなだめないと」
さやか「あんたが浸りたいだけでしょっ!!!」
仁美「ごめんなさい保健室行ってきます」
キーンコーンカーン
マミ「鹿目さんのクラス騒がしいわね……何してるのかしら」
ガラッ
ぐちゃっ
マミ「あ」
マミ「何か……踏んだような……」
さやか「あれ、マミさんだ! マミさんなめくじ探すの手伝って!」
マミ「あら、鹿目さんったらまたなめくじ持ってきたの? しょうがないなあ」
QB(マミが気付いたほうがいいのかよくないのか……)
まどか「うーん、どこ行っちゃったんだろう?」
ほむら「ガタガタ」
QB(上履きにくっついたままだよ。全く、仕方ないなぁ)
ペリッ ススス……
QB「まどか、あの辺でつぶれてるよ。誰かが踏んだんじゃないかな」
まどか「えっ!?」
さやか「ええっ!!」
男子生徒「えっ、俺!? ごめん!!」
QB(やれやれ)
さやか「……いいよ、ちゃんと蓋出来てなかったあたしが悪かったよ」
まどか「さやかちゃん……」
まどか「また新しいの捕まえに行こう!」
さやか「うん……」
ほむら「」
マミ「………………まさか」
マミ「美樹さん、この前言ってたCD」
さやか「あ、はい、ありがとうございます」
マミ「それじゃ、教室戻るわね。(あとキュゥべえも来て)」
QB「まどか、さやか。マミのところ行ってくるよ」
まどか(ん? うん、わかった)
マミ「キュゥべえ……私の足元で何してたの?」
QB「そんなこと気にしたって何にもならないさ。
危険に溢れる人間社会の中にあんな動きのノロい生物を
責任感もなしに持ってきた張本人はさやかなんだから」
マミ「ごめんね……、美樹さんにも悪いことしちゃったな」
マミ「そうだ、キュゥべえ。美樹さんに大きいなめくじと小さいなめくじ
どっちが好きか聞いてきてくれない?」
キュゥべえ「やれやれ、行ったり来たりだね。わかったよ」
ほむら「……それで、つぶれたなめくじを誰が処理するのかしら」
クラス「しーん」
まどか&さやか「ごめん可哀想で見られない」
クラス「しーん」
~放課後~
杏子「とりあえず、コイツは適当に人通りのないとこに離しとくかな」
レウコ「ノロノロ」
杏子「悪かったな、狭いとこ閉じ込めて」
さやか「結局、なめくじはゴミ箱行きかー……やっぱり埋めてあげればよかったかも」
まどか「さやかちゃん、また可愛い子がきっといるよ……」
さやか「そうだね、探しに行こう!」
ほむら「私先に帰る」
さやか「やっぱり、昨日は杏子がいっぱい持って帰っちゃったしあんまり居ないなぁ」
まどか「うん……最近はただでさえ自然の虫とか殆ど残ってないもんね」
さやか「……ふぅ。まあ、この二匹が居ればいいや。帰ろっか」
まどか「あっ、さやかちゃん! 綺麗なちょうちょ!」
さやか「ホントだ! すっごいキラキラしてる!」
まどか「ほら、あんな綺麗なのだって居るんだし、
なめくじ以外にも可愛い虫が他に居るかも……」
さやか「そうだね、悲観することないよね!」
ほむら「……巴マミはどうだか知らないけど、私以外皆なめくじが平気になってしまった」
ほむら「今までの繰り返す時間の中も、退院するまでも、全然虫と縁がなかったもの」
ほむら「仕方ないわよね、人間に相容れないことを全て受け入れるのは無謀よね……」
ほむら「はぁ……まどかと一緒に帰りたかったな……」トボトボ
マミ「あら、暁美さん、一人でどうしたの?」
ほむら「巴さん……?」
マミ「暁美さん?」
ほむら「……何かしら、巴マミ」
マミ「(聞き間違いかしら)何かあったの?」
ほむら「……あなたがこんなところに居るなんて珍しいわね」
マミ「あのね、今日美樹さんのなめくじを踏んじゃったの、実は私なんだ」
ほむら「えっ」
キュゥべえ(マミ!)
マミ「あ、キュゥべえの声。ちょっと待ってね」
マミ(何かしら)
QB(聞いてきたよ! もうなめくじはいいって!)
マミ(そうなの……わかったわ)
QB(でも珍しい虫を欲しがってるみたいだったよ)
マミ(ふうん……そう。ありがとう)
ほむら「……?」
マミ「OK。ごめんね。美樹さんと鹿目さん、珍しい虫が欲しくなったみたい」
ほむら「……なめくじはやめるのかしら?」
マミ「ええ。あなたも平気な種類だといいわね」
ほむら「……」
まどか宅<ギャアアアアアアアア
まどか「パパッママッどうしたの!?」
ママ「まどかっ!!! そいつ、叩き潰すか掃除機で吸って!!!」
パパ「 」
まどか「この虫は……」
翌日
まどか「さやかちゃん、ほむらちゃん、おはよう!」
ほむら「まどか……おはよう……」
さやか「おはよ!」
まどか「ねえねえさやかちゃん、家の中でこんな虫捕まえたの」
ほむら「」
さやか「」
おわり
流石にさやかがレウコ見つけるのは危険すぎるのでやめました
家の中に居たなめくじをトイレに流して処分した俺の懺悔と弔い終わり
ちなみにレウコクロリディウムと化したカタツムリは
意識を寄生虫に支配され最早肉体は鳥に食われるために
明るいところへ進んでいくゾンビとなってしまいます
何か魔法少女に通ずるものがあるかもしれませんね☆ミ
乙。もしやその虫ってGか?
>>160
まどか「うん!カサカサ言うのかわいいでしょ!」
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