みたいなのはよ!
仕方ねえな、参考文書いてやるよ
あげ!
兄(昔は仲が良かったのになぁ。どこですれ違っちゃったのかなぁ。)
兄(体脂肪率は20%で理想体重だし、顔もまぁ、女の子に何度かチョコを貰ったことはある。)
兄(性格も、相手が嫌がる事はしない様に生きてきたから、悪くはないはず……たぶん。)
兄(強いて欠点を言うならば、小心物だから、引きこもってしまった所か……。長所は特別これといってないが……。)
兄(とにかく、嫌な目で見られるわ、無視されるわでたまったもんじゃない。ひどい時は舌打ちとかするし……。)
兄「ん……。」
簡単!誰でもできる催眠術!
兄「なんだ、この本……。」
『私、お兄ちゃんと結婚するっ!!』
『………チッ、邪魔……。』
兄「……これ、ください。」
あげ!
兄「……ふぅ……はぁ……。」
兄「……そろそろ、帰ってくる時間だよな……。」
玄関の扉が開く音。待ち望んだ時は、そう遠くなかった。
兄「……お、おかえり。」
妹「………。」
兄(素通り……、無視かよ……。)
兄(でもな、せっかく練習したんだ!絶対に成功させる!)
兄「なぁ、妹。ゲーム、やらないか?」
妹「………。」
兄「もしお前が勝ったら学校、行ってやるよ。」
妹「…っ……。」
兄(っ…!……かかった!!周りの目を気にしてコイツは俺を嫌ってる、そりゃひっかかるはずだ。負い目が一つ無くなるんだから!)
妹「…それ、本当?」
兄「あぁ、当然だ。」
誰か書いてくれよ、まじで
兄「ここに糸に吊るした5円玉があるだろ?」
妹「…何これ、子供騙し?」
兄「聞け、もし俺がお前を眠らせる事ができたら、俺の勝ち。」
兄「お前が、我慢し続けられたら俺の勝ち。」
兄「簡単だろ?」
妹「………、ばっかみたい……。」
妹「本当に、こんなので…」
兄「俺を疑うのか?」
妹「………。」
妹「信用してあげるわよ……。」
兄「良いか?よーく、見てろよ。」
兄(催眠術自体は単純で単調なものだ。)
兄(ただ単に、糸に何か物を吊るして放心状態にするだけだ。)
兄(そして、その時にかける言葉がその人間に刷り込まれ、その人間はそれが真実だと思い込む。)
兄(単純な作業なだけに、そのやり手の技術が問われる。 絶対に、失敗だけはできない。)
妹「………。」
兄(あれから、5分くらい経ったが……、一向に違いは見受けれないな。)
兄(普段から無口なタイプだから、もし掛かってても違いが分からないな……。)
兄(もし正常な状態だったら……、その時は本当に縁を切られるだろうな……。)
兄(よし…一かバチかの賭けだ。やらなきゃ始まらないからな……。)
兄「…い、妹…お、おま…」
兄(くそっ……緊張して声がうまくだせない……。落ち着け、落ち着け……俺……。)
兄「い、妹…お、お前は……ブラコンだ…。」
兄(…どうせ、失敗に終わるくらいなら、もっと色々言っておくか。全ての失態がこの1回で済むんだ、やるなら今しかない。)
兄「どうしようもないくらい、俺の事が大好きで、や、病むほど…」
兄「せ、性的に、俺を溺愛している!!どうしようもない妹だ!!!!」
兄(……言っちまった……。くそ……。俺に近親相姦の気はないが……。)
兄(つい、口からでてしまった……。罵るなら早く罵れよ!!妹!!)
妹「………。」
兄「い、妹……?」
妹「………。」
兄「お、おーい……。」
兄「………。」
妹の目の前で思いっきり、両手の手の平をぶつけ、音を出してみる。
弾ける様な、大きな音が部屋に響く。
妹「……っ。」
兄「だ、大丈夫か?妹。」
妹「わ、私……。」
兄「俺の負けだよ。参った、妹!」
妹「……え?」
兄(最初っから、俺はこのつもりだった。)
兄(確かに、妹を釣る餌にしたが、俺自身、流石にもういかなければならないと思っていた。)
兄(だから、最初からこのつもりだった。勝っても、負けても。)
妹「じゃ、じゃあ、学校に…」
兄「あぁ、行く。明日から、制服を着て校門をくぐる。」
兄「悪かったな、今まで迷惑かけて……。」
兄「ほら、お前の勝ちだよ。もう部屋に行っていいぞ。」
最初は今起きている状況が理解できていない様子で
しばらくして、やっと状況に気付いたらしく、大人しく俺の部屋からでて行った。
兄「………。」
兄「成功、したのか……?」
兄(何ていうか、あまりにも違いがなさすぎて、少し意外だった。)
兄(たまたま見つけた野良猫にかけた時は、すぐに違いが見れたのに……。もちろん、すぐ解いたが。)
兄(人間だから、刷り込まれた情報が馴染むのが遅いのか……?)
兄(俺的には、「お兄ちゃん」と、昔みたいに親しく声を掛けてくるのかと思ったが。)
兄(まぁ、気にする事じゃないか……。いずれ分かる事だ……。)
兄「さてと、制服どこやったけか……。」
兄(あれからは、まぁ、親に学校へ行くと報告したら、2人とも驚いた様子で)
兄(母さんに至っては、夕食にわざわざ寿司の出前を頼んだくらいだった。)
兄(髭は自分で剃って、髪は美容室に行って切ってもらって、やっと家族で夕食を食べた。)
兄(父さんは食事中、ずっと笑顔だった。妹は、なんだかずっと落ち着かない様子だった。)
兄(たまにこっちを見ては、下を向いて、寿司を食べてた。催眠術の効果かどうかは知らないが。)
兄(そういえば、家族揃って御飯を食べるのも久しぶりだったな…。)
兄(俺としては、悪くない気分だ。)
兄(そして、今、風呂から上がった所だ。)
兄「なかなか良いスタートかな。」
兄(実と言うと、俺が引きこもってた当時から1年経って、俺のクラスはもう違う。)
兄(だからもう、俺が行き難い元となった原因はないし、行っても良いかな、と思えた。)
兄(まぁ、クラスに馴染める馴染めないは追々なんとかなるだろう。)
兄「あ…部屋着忘れたな……。」
兄(脱衣所で大着して、下着だけ着て部屋着は部屋で着ようと思ったらその部屋着を忘れてた……。)
兄「くそっ…、面倒くさいなぁ……。」
妹「えっ……あのっ……こ、これは……。」
兄「そ、そのパンツって……俺の…」
妹「ち、違うっ!! こ、こんなの…わ、私じゃないっ…!!!」
妹「な、何したのよ!!アンタは私に何をしたのよっ!!」
兄「な、何って……ど、どうしたんだよ、お前……。」
妹「ち、違う……こんなの私じゃ……。」
兄「………。」
そのまま、妹は何かをブツブツ言いながら、部屋に戻っていた。……たぶん。
兄「てか、あれ……大丈夫なのかよ……。」
兄「本には、絶対安全、とか書かれてたけど……。」
兄「やっぱりあんな胡散臭いの、信用するべきじゃなかったか……。」
兄「………、あっ、そうだっ…。上着だ、上着…。」
兄「………・。」
兄(心配だし、様子を見に行ってみるか。)
妹の部屋のドアを三回、手の甲で叩いてみる。
やっぱり木は良い音がする。コンコン、という澄んだ音がする。
兄「妹、大丈夫か…?」
「こ、こないでっ!!」
兄「いや、そうは言っても、やっぱり気になるじゃんか。」
ノアノブを捻って、中に入ろうとした。
「…や、やめてっ!!」
「入ってこないで……お願いだから……。」
兄「………。」
「……ごめん、一人にして……。お願い……。」
兄「………、…分かった。」
兄「何かあったら、すぐに俺を呼べよ…。」
兄「…じゃあな。」
「……うん。」
兄(何ていうか、酷い事したな……。)
兄(アイツ自身、すごく苦しそうだった……。正直、アイツのあんな辛そうな声、初めて聞いた…。)
兄(まさか、こんな風になるなんて思ってもみなかった……。)
兄(今日は、もうアイツと接触できないけど明日、絶対にアイツの催眠術を解く。)
兄(まぁ、今日の午後だけでも慣れない事尽くしだったし、俺も疲れてる……。)
兄(今日はとりあえず明日に備えて寝る……。)
兄(そうしたら、もしかしたらこれが夢で、本当の俺はとっくに学校へ行ってるかもしれない……。)
兄(その時、アイツも昔みたいに笑ってくれたら、俺は……。)
兄「……おやすみ。」
俺は、部屋の照明の電気を消して、ベッドに寝転がり目を閉じた。
兄「………んっ…。」
兄「ふぁぁぁぁっ……。」
兄「………。」
兄「そう言えば今日、学校に行くんだったな。」
兄「ってか、6時起きとか珍しいな…。」
兄「慣れない時間に寝たのが原因かな、まぁ、良い事なんだけどさ。」
兄「…よし、顔でも洗おうかな。」
久しぶりに見た早朝の廊下。案外、悪くない。
というか、むしろ清々しい。もしかしたら、俺自身、新しい生活に良い意味で興奮しているのかもしれない。
兄(あ、そういえば…アイツはうまく眠れたんだろうか……。)
兄(まぁ、俺が気にしても仕方ないんだけどな、)
兄(やっぱり、水は冷たいな……、温水の方がよかったかな……。)
「お兄ちゃんっ、おはよっ!」
兄「っ…!!」
温水にみえた
兄(い、今、誰が俺の事を……。)
兄(も、もしかして、いや、違う、そうに決まってる……。)
兄(そうだ、空耳だ。今のは、空耳なんだ。俺の、俺の妹がそんな事言うはずが……。)
妹「どうしたの?お兄ちゃん。」
妹「顔色悪いよ、大丈夫?」
兄「…っ……。」
兄「お、お前…本当に、妹、なのか……?」
妹「う、うん、私だよ?」
妹「お兄ちゃん、なんか変だよ?」
兄「……っ…。」
妹「……お兄ちゃん、泣いてるの?」
兄「い、いや。ちょっと目にゴミが入っただけだ、き、気にするな。」
妹「……う、うん。」
兄(これは…夢じゃないよな……?現実、なんだよな……?)
兄(まさに、昔の妹そのもので……なんだか、涙が……。)
>>64
同じ漢字なのに何故か何が言いたいか分かる、不思議。
兄(あれから、嬉しさで気が気じゃなかった。)
兄(何度もほっぺをつねって、その痛みを感じる度にまた嬉しくなった。)
兄(俺自身、Mじゃないが、この時だけはMの気持ちがほんの少し分かった。……かもしれない。)
兄(だけど、授業についていけないわ、妙に心がざわつくわで流石の俺も相当ストレスが溜まった。)
兄(何が辛いかって言ったら、ついていけないのに寝てはいけないって事だ。)
兄(まぁ、学校に行かなかった俺が悪いんだけどさ。)
兄(そして、今一番辛いのが、一人で飯を食べてるって事だ。)
兄(流石に1日目だし、飯を一緒に食べられるほどの友達なんて居る訳がない。)
兄(1年前の頃から、一人飯だったし、誰も居ないスポットは知ってるから教室で一人寂しく食べるよりはマシだけど…。)
兄(やっぱり寂しい物は寂しいな……。今の妹なら一緒に飯を食べてくれるだろうが。)
兄(生憎、妹の高校と俺の高校は別々だ。それに、兄妹で食べるのは少し恥ずかしい。)
兄「はぁ……。」
「あっ、居た居たっ!」
兄「えっ?」
「教室に居ないから、心配して探して見れば」
「こんな地味な所に居たんだ。」
兄「…だって教室は落ち着かないんだから仕方ないだろ。」
兄(コイツは俺の幼馴染、家が隣で、昔は兄弟の様によく遊んだ。)
兄(ちなみに不登校中、プリントを届けてくれたのもこの幼馴染だ。)
兄(いつかは諦めると思って放置してたら1年間ずっと飽きずに持ってきやがった。)
兄(まぁ、家が近くだし義務付けられてるのもあると思うけど……。)
幼馴染「まぁ、私もあの雰囲気好きじゃないし、丁度いいや。」
兄「嘘つけ、お前結構馴染んでたじゃんか。」
幼馴染「いや、そうでもないよー?」
幼馴染「話合わせないといけないし、聞きたくもない話聞いたりさ。」
幼馴染「そういう物だってのは分かるけど、なんか好きじゃないんだよねー。」
兄「ふーん、クラスに馴染むってのも苦労するんだな…。」
幼馴染「まぁねー。」
幼馴染「というか、今日、よく来れたね。」
兄「まぁ、実際ちょっと前くらいからそろそろ来ようと思ってたんだけどな。」
幼馴染「私が説得しようとしても耳を貸さなかったのにー?」
兄「…行けと言われたら行きたくなくなる質なんだよ……。」
幼馴染「ふーん、天邪鬼ってやつだ。」
兄「つっても来てみたら来て見たで授業についてけなくて辛いんだけどな……。」
幼馴染「えっ?私のあげたプリントは?」
兄「授業やってないんじゃ意味ねえだろ…。」
幼馴染「あー、なるほどねー……。」
幼馴染「じゃあさ、ノート写させてあげよっか?」
兄「…言っても1年分だぞ?普通、ノートってのは3ヶ月で新しいのに変えたりするもんだろ。」
幼馴染「ふっふっふ、これがちゃんと残してるんだなー。」
兄「…えっ?」
幼馴染「1年分だから結構多いし、もうそれほど時間もないけど…写すべきだと思うよ。」
幼馴染「とりあえず少しずつでも良いから埋めて行けば力になるし。」
兄「ただいまぁ…。」
兄(最初に帰ってきたのが5時で、今が7時だから、2時間みっちり勉強した事になんのか…。)
兄(幼馴染も幼馴染で、よくもまぁ飽きないよな……。)
兄(普通のJKってのは放課後、遊び歩いてるもんじゃないのか……イメージだけど。)
母「おかえり、御飯できてるわよ。」
兄「うん、手洗ってから食べる。」
兄(つっても、やっぱり達成感が半端ないな。)
兄(つらかったが、むしろ毎日こうであってくれって気持ちが強い。)
兄(不思議なもんだな、あん時は学校に行くのは苦痛で仕方なかったし)
兄(毎日楽しい事をしているはずが、毎日が辛かった。)
ふと顔を上げると、満面の笑みの妹が目の前に居た。
兄「おっ、ただいま。」
妹「おかえり…今日遅かったね、お兄ちゃんって部活、してなかったよね?」
少し様子がおかしい気もするが、たぶん気の所為だろう。
兄「おう…してないぞ。」
妹「…じゃあ、どうして遅かったのかな?」
兄「……っ。」
兄「ど、どうしてって……。」
妹「私は、お兄ちゃんが何をやっててもちゃんと受け入れるつもりだよ。」
兄(…な、なんで俺はびびってんだよ。)
兄(相手は妹じゃねえか……。何も怖がらくていいはずだろ……。)
兄「今日は…その、幼馴染に…べ、勉強を教えてもらってんだよ…。」
兄「その、引きこもってた分、授業ついていけなくてさ……。」
妹「あっ、それでこんなに遅くなったんだ。」
妹「それは仕方ないね、お兄ちゃんは今まで休んでたもんね。」
兄「あぁ、たぶん明日も明後日もそれで遅くなると思う…。」
妹「分かった。早くついていける様になったらいいねっ。」
兄「…お、おう。」
妹「あっ、それと……。」
妹「今度から、勉強を教えてもらう時はなるべく早く帰ってきてね。」
兄「ど、どうして?」
妹「お兄ちゃんと、なるべく一緒に居たいから。」
妹「…駄目?」
兄「……っっ!!わ、分かった!な、なるべく早く帰る!!」
妹「約束だよ!」
兄「お、おう!」
兄「じゃ、じゃあ俺、手、洗ってくるから!」
なるべく早く着くくように、廊下を走って洗面所に向かった。
俺自身、心臓がバクバクだ。
兄(くっそ、可愛いじゃねえか!!!)
兄(あんなに可愛い妹、数年、いや十数年ぶりか…?)
兄(っ、て、ていうか…俺は何ソフトに、実の妹に発情してんだよ…。)
兄(おかしいだろ…こんなの……。)
兄(妹にはああ言ったが、やっぱり妹と長時間居ると頭がおかしくなりそうだ…。)
兄(なるべくギリギリまで勉強する時間に回すか…。そうだ、それがいい……。それが一番だ……。)
最近の高校は1年間休んでて進級出来るのか…
>>87
入学から8~9ヶ月ほど経ってから不登校ったって事にしといてください。
兄(とりあえず飯は食ったし、風呂にも入った。)
兄(なんていうか、昨日より疲れた。)
兄(数km歩いたし、授業も精神的に来るし、それは当然か。)
兄(……にしても、案外学校も悪くないという事が分かったな。)
兄(たぶん、幼馴染のお陰だな……。また後々、お礼しないと行けないな…。)
兄(よし、明日も早いし、今日はもう寝るか。)
電気を消して、ベッドに横たわり、目を閉じる。
明日も今日みたいな日だったらいいな…。
「……お兄ちゃん……お兄ちゃん……お兄ちゃん……。」
「……大好き、大好きだよ……。」
「絶対、誰にも渡さないよ……。私だけのお兄ちゃん……。」
「今夜はいっぱい楽しもうね……ふふっ。」
兄「ん、んぅ……。」
兄(なんか、長い夢を見ていた様な気がする……。)
兄(どんな夢かは…思い出せないけど、確か何ヶ月も前の話だった様な……。)
兄(懐かしくて、切なくて……なんだか、そんな気がする……。)
兄(覚えてないのに、泣きそうになっちゃうのは、どうしてなんだろうな……。)
兄(すっかり泣き疲れたはずだったのに、まだこんな元気が残ってたなんてな……。)
兄「………。」
兄(なんだか、大切な事を忘れている様な……。)
兄(そんな気がする……。)
兄(頭がボッーとして記憶が定かじゃないけど、少しずつ思い出してみるか……。)
兄(そうすれば、その、大切な事も思い出せるかもしれない。)
兄(何か、この状況を打破できる唯一の救いの様な、そんな記憶。)
今書いてるけどそろそろ寝たいな。
保守はできるかな?
幼馴染「残念だったね、せっかくここまで勉強したのに。」
兄「まぁ、仕方ない。立ち直るのが遅かった俺が悪い訳だし。」
兄「ここまで勉強してきたのは無駄じゃないと思う。」
兄「心配すんな、お前にミッチリ鍛えてもらったんだ。学校でも上位間違いなしだ。」
兄「それに、高認でもなんでもとって嫌でも、一緒の大学に行ってやる。だからお前は心配すんな。」
幼馴染「本当っ?約束だよ?」
兄「おう、約束。」
幼馴染「ふふっ、なんか大人になったね、兄。」
兄「そうか?」
幼馴染「うんっ、最初は私が支えてたはずなのに、何時の間にか私が支えられてる。」
兄「自分では、自覚はないんだけどな…。」
兄「……そういやさ。大分前から、お前に、言おうと思ってた事があるんだけどさ。」
幼馴染「うん?何っ?」
兄「ふぅぅぅぅぅぅ…………。」
兄「俺と、付き合ってくれ!!!」
兄(違う……。これじゃない……。)
兄(もっと前、もっと前の記憶だ……。)
兄(もっと頭を回転させろ…ゆっくり、確実に……。)
兄(あぁ、何か思い出しそうなんだ……!!)
兄(すぐそこまで来てる……。なのに、どうしてでてこない……。)
兄(……落ち着け、今焦っても何も起きない……。)
兄(ゆっくり、確実に、だろ……。)
兄(大丈夫、まだ時間はある……。)
兄(ゆっくり……確実に………。)
幼馴染「だから、ここはさ。こうやるんじゃなくて、ここをこうして…」
兄「あのさ。」
幼馴染「…ん、何?」
兄「お前、何か欲しい物とかはあるか?」
幼馴染「欲しい物…?急にどうしたの?」
兄「…あ、いや…。俺さ、お前に助けられてばっかりだろ?」
兄「だから、たまには恩返しをしたい、って思ってさ……。」
幼馴染「恩返し?兄が?珍しい、風邪でもひいた?」
兄「だから、バッグでも財布でもほしい物があったら何でも言ってくれよ。」
兄「できる限り…努力は、するつもりだ……。」
幼馴染「んー……。正直、親からお金を貰ってる兄なら、何貰ってもそれほど、嬉しくないかな。」
幼馴染「じゃなくて、もっと大人になったら何か頂戴よ。車とか、マイホームとか…!!」
兄「それは、流石に……、キツいかな。」
幼馴染「ははっ、冗談だって。大人になって、自分でお金を稼いで」
幼馴染「その時に、『あっ、こんな事もあったな』って思いだしたらお願い。待ってるから。」
妹「ねえ、お兄ちゃん。」
兄「うん?何だ?」
妹「最近、帰るの遅いよね?本当に勉強してるの…?」
兄「おう、そうだけど、何か不満か?」
妹「女子高校生と男子高校生が屋根の下に2人っきりって、なんか怪しいなーって思って……。」
兄「んー……。」
兄「そんなに怪しむなら、今度勉強してみるか?一緒に。」
妹「……、いい……。」
兄「了解。」
妹「…でも」
兄「でも?」
妹「帰る時間だけでもう少し早くならないかな…?私…」
兄「分かった、考えてみる。」
妹「うん、お願い…。私、これ以上何かがあったら、我慢できないかもしれないから……。」
兄(我慢……?何の我慢だ……?)
投稿時間遅れてるし、寝る事にします。
たぶん投稿再開は昼の2~3時頃かと。
これで落ちてたら最後まで書き溜めて夜頃に再開するので、あしからず。
保守ありがとう!
とりあえず>>100から書いて行きたいと思います!
ごめん、今>>1から読み直してる。
あともう少しだから、もう少しだけ耐えてくれ!
質問は書いてから全部書いてから一斉に受け付ける!
妹「言ったよね、お兄ちゃん…。」
妹「『我慢出来ない』って……。ちゃんと私、言ったよね……?」
妹「なのに、どうしてかな?」
妹「どうしてお兄ちゃんは、幼馴染さんと付き合ってるの…?」
妹「おかしいよね…?こんなの絶対、おかしいよね……?」
「い、妹?」
妹「あぁ…これもすべて、みんな幼馴染さんが悪いんだ……。」
妹「待っててね……お兄ちゃん……。」
「お、おいっ!!どこ行くんだよ!!待てよっ!!」
妹「っ…どうして邪魔するの?お兄ちゃんは私の事、嫌いなの…?」
「いや、そういう訳じゃ……。」
妹「じゃあ、ちょっと眠っててね、お兄ちゃん。」
妹が、持っていた金属バットをこちらに向けて振るおうとしていた。
……覚えているのは、ここまでだ。
そして、それからは……。
兄「あぁッッッ!!」
兄(どうして今、こんな事を思い出すんだよ……。)
兄(今は、こんな事考えてる暇はないのに……。もっと大事な事が、あるはずなのに……。)
兄(一種の、トラウマって奴なんだろうか……。)
兄(ここ最近、何かを考えていたらかならずあの場面を、思い出してしまう。)
兄(そして、その度に何か得体の知れない後悔の様な物を感じてしまう……。)
兄(その後悔がなんなのかは分からないけれど、その後悔の原因こそが)
兄(今、俺が必要な情報なのかもしれない。)
「お兄ちゃん、おはよう。」
兄「っ……。」
「大声出してたけど、何か悪い夢でも見たの?大丈夫?」
兄(くそっ…気付かれたか……。後少しなのに、くそっっ!!!)
あげ!
兄「……今、何時だ?」
妹「今?夜の9時だよ。」
妹「駄目だよ、お兄ちゃん。御飯はしっかり食べないと。」
妹「これ、晩ご飯だよ。食べさせてあげるね。」
兄「……いい。」
妹「………。……美味しかった?」
妹「やっぱり、幼馴染さんの手料理の方が、美味しかった?」
妹「……やっぱり、ちゃんと仕留めた方がよかったかな……。」
兄「……どこ行くんだよ……。」
妹「どこって、病院だよ…?」
妹「あの人が居るから、お兄ちゃんにはまだ未練が残ってるんだよね…?」
兄「っ…、やめろ、幼馴染は関係ない…!!」
妹「じゃあ、どうしてお兄ちゃんは私の手料理を食べてくれないの…?」
兄「そ、それは……。」
妹「やっぱり、幼馴染さんの手料理の方がよかったんだ……。」
兄(何か、違う……。)
兄(こんなのは、俺の妹じゃない……。)
兄(アイツは、自分から他人を傷付ける様な奴じゃなかったはずだ……。)
兄(でも、今、ここに居るのは……俺の、妹で……。)
兄(昔も今も、俺の為に、笑ってくれていて……。それで、慕ってくれて……。)
兄(じゃあ何なんだ……。この違和感は、何か、何かおかしい……。)
兄(俺の妹は………。)
『私、お兄ちゃんと結婚するっ!!』
『お兄ちゃんっ、おはよっ!』
『あぁ…これもすべて、みんな幼馴染さんが悪いんだ……。』
『どうしようもないくらい、俺の事が大好きで、や、病むほど…』
『せ、性的に、俺を溺愛している!!どうしようもない妹だ!!!!』
兄(あぁ、そういう事か……。やっと思い出した。)
やっぱりね、文章にエロを求めちゃいかんと俺は思うのよ。
抜く事と、物語を楽しむ事は別だしね。
つまんな
求めてるのはこんなんじゃないの気づかずに続けちゃう
途中で投げ出してアレだし、保守班の一部だと思えばよくね?
もしアレなら>>189が書いてもいいし
元ヒキコとか雑音増やして肝心のクソ生意気な妹を一切書かずに即催眠掛けるのはなんなん?
コスプレAVで即脱がすくらいあり得ないんだが
>>192
それは王道だし、いっぱいあるだろ
わざわざこのスレにそれを求めなくても良いじゃない。
てか、俺が終わったら書いてもいいし。
兄「…なぁ、ちょっとお願いがあるんだけど、良いか?」
妹「…何?お兄ちゃん……。」
兄「簡単なゲームだ、本当に簡単な、ただのゲームだ。」
兄「もしお前が勝ったら、俺はお前の作ったその晩飯を食べるし」
兄「これから先、お前の言う事をなんでも聞く。」
妹「…ほ、本当…?」
兄「…あぁ、当然だろ。」
妹「な、何をするの…?ゲームって……。」
兄「ほら、何ヶ月か前にやっただろ。」
兄「5円玉にヒモを吊るして、もし眠ったら俺の勝ち。」
兄「寝なかったらお前の勝ちって奴。」
妹「…分かった、やる。」
もう駄目だ
誰か最初から頼む。
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