〔オリジナル〕「さぁて、今日の賞金首リストは………」 (30)

――ギルド――





討伐リストが張られてあるボードに、二人の少年少女がボードを見ている





その一人の少年が、賞金首リストで頭を抱えていた。





???
「うーむ……、どれにしようかな……」





????
「そんなの適当に決めなさいよ、優柔不断。」





後ろから、ツインテールの、少年より少し背の高い少女が、少年に話しかける





???
「いや、そうなんだけどさぁー、いろんなリストがあって、しかもどれも強そうなんだよねー、ホラ」





と、少女にリストを見せる。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381305084

                 『賞金首リスト:14件』

1:賞金首1200万
『〔銀翼の翼〕マレ・ルィー』





2:賞金首320万
『〔金塊爺〕ガンベール・ルフォール・三世』





3:賞金首120万
『〔蜥蜴の尻尾〕トカケ・ミシヤマ』





4:賞金首3億2100万
『〔破壊神〕アメロッパ・チェリーボーイ』





5:賞金首4200万
『〔陽炎師団№9〕サン・サン・サン』





6:賞金首4700万
『〔王族殺し〕ヴェター・チョコレイト』




7:賞金首100万
『〔将軍〕暴れんボーイ』





8:賞金首3900万
『〔死の遺産〕フリーズ・テイル』





9:賞金首22億6800万
『〔忘れ者〕クロノ・メイジ』





10:賞金首1億
『〔聖騎士〕アイアン・メイデン』





11:賞金首1600万
『〔叔母〕オニグマ』





12:賞金首1万
『〔シジミ狩り〕マツノオカ・シュウイ・ジョウ』





13:賞金首4400万
『〔資源者〕ペットヴォトル』





14:賞金首未定
『〔覇者〕メイル』

???
「ね?強そうじゃない?」





????
「馬鹿な事言ってんじゃないわよシイナ、アンタこんな奴らに倒されると思うの?」




シイナ、と呼ばれた少年は、恥ずかしそうに頭を掻きながら発す




シイナ
「いや、一応賞金首だし……、危ないでしょ?ミチルチ」





ミチルチ、少女の名前らしいのだが、少女はいかにも不快そうに顔を歪ます




ミチルチ
「ハァ………だからアンタは三ツ星なのよ、私のランクを言って見なさい」




シイナ
「…………七ツ星だけど……」




ミチルチ
「そう、私は七ツ星で、シイナは三ツ星、七ツ星の私が「適当に」、「何でもいい」と言っているのよ」




ミチルチ「だから、目でも瞑って、ばばっと取ればいいのよ!!ホラ!!」




シイナ「う、わ、分かったよ…………」




そういい、シイナは賞金首リストに手を突っ込み目を瞑る。




そして、指先に力を込め、一気に一枚の紙を引き抜いた。









                『第一章・トカゲの尻尾は意味もなく動く』




こんにちわ、今回意味もなくテンションに身を任せて書いてみました。


てか、いつもテンションで書いているので、更新は早いときや遅いときがあります。



一応それだけです。反省はしてますが後悔もしています。


それでは書き溜めしだいで投下します

――山賊の山前――




ミチルチ
「賞金首120万……『〔蜥蜴の尻尾〕トカケ・ミシヤマ』ね……まあ、アンタのランクだと丁度いいんじゃないの?」



シイナ
「軽く言ってくれるね………一応言うけど、僕の『スキル』はあまり強くないからね?」




スキル、異能の力や超能力の総称名である。




ミチルチ
「まあ、確かにアンタの『弾丸』は、他の『スキル』よりも弱いわよねぇ………」




ミチルチ
「何せ、ただ指先から鉄の塊を光速で射出するだけの能力だもん………」




シイナ
「ちょ!?ミチルチ!?そんな大事な事を大きな声で言わないでよ!?」




ミチルチ
「いいじゃない、どうせ自分でも最弱の能力って分かってるでしょ?そこら辺の拳銃と変わらないじゃない」




シイナ
(確かに僕の『スキル』は最弱だ…光速で射出する以外そこら辺の銃と変わらない………)




シイナ
(命名するならばシンプルに『弾丸』と名づけるべきだろう……でも………)





シイナ
(でも、この『スキル』には一つすごい能力を隠し持っているんだ!!)




シイナ
(ミチルチや他のみんなには知らない、驚くべき能力がね!!)




ミチルチ
「何ボーっと突っ立ってんのよ?行くわよ」




シイナ
「あ、ちょ、ちょっと待ってよ!!」





二人は山賊の住む山へと上って行った。





しばらく上っていると、ミチルチはある話題を出す。




ミチルチ
「ねえシイナ」




シイナ
「ん?なんだい?」




ミチルチ
「暇だから一発芸して」





シイナ
「えぇ!?どうしたの急に!?」




ミチルチ
「それが駄目ならおんぶして、疲れた」




シイナ
「はぁ!?」




いやー、すんません、一時のテンションに身を任せたらこうなった。



ので、少し休憩します。


何か適当に乙とかいっといてください


と書いたのに誰も返事くれなかったら悲しいよね!!


という思い出がある

ちょっと改行多すぎ④円

>>11
見やすいようにしようと思ったけどかえって邪魔だったかな?すまん

シイナ
「ちょっとこの山中じゃあ無理だよ………」


ミチルチ
「なによ、根性無し、」


そう罵られながらも、二人は進んでいく、何時しか、目の前に大きな洞窟があった。


ミチルチ
「市民の目撃情報では、この中にトカケがいるらしいわ……」


シイナ
「この中に………………」


ミチルチ
「めんどくさいわね…………私先に行ってるから」


そういい、ミチルチは一人敵のアジトに突っ込んでいった。


シイナ
「あ!!ちょっと!!」


と、ミチルチの後に続こうとしたが、


「おっと、お前こんなところに何してんだよ?」


と、洞窟の中から山賊が現れた。


「ここはトカケ様のアジトだって事分かって来てんだよなぁ?」


シイナ
「えい」


山賊に『弾丸』を食らわせる。鉄の塊は肉を破り、骨を砕き、壁にめり込んだ


シイナ
「やられ役は黙ってな!……とと、リロードリロード」


『リロード』シイナの『弾丸』には限度があり一度に六発しか打てない。


六発打てば『リロード』と口で言わないといけない、これは必ず言わなければならない訳ではなく、


単なるシイナの精神上のスイッチとなる。




視点は変わり、ミチルチ、最奥地の親玉のところまで来ており、山賊どもをなぎ倒していた。

ミチルチ
「はぁ……はぁ……」



ミチルチ
(おかしい、………体が………動かない!?)


いつもより自分の体が重い事に気づくミチルチ、


???
「やっと毒が効いてくれたか、いやー、一瞬びびったぜぇ!!」



敵の親玉、トカケは、体の動かないミチルチの腹に蹴りを入れる。



ミチルチ
「うっ!!」



トカケ
「少しだけ眠っててもらうぜぇ!!ひひ!!」



ミチルチ
(あ……やばい……シイナ……逃げ………て)




再度視点は変わりシイナへ、



数分かけて最奥地に着いたシイナは、中央にいる男に出会う。

トカケ
「よぉおこそ!!俺のアジトへ!!」


敵の親玉、トカケと出会った。


シイナ
「ミチルチを何処にやった!?」


トカケ
「そう慌てんなって、あの女ならちゃんといい子でお寝んねしてるからよぉ」


トカケ
「ま、後で俺がおいしく頂いちまうけどな」


シイナ
「!このやろ!!」


シイナは入り口の前で『弾丸』をトカケに向かって発砲するが、弾は当たらず『消えていってしまった』。


トカケ
「あ?なんかしたか?………まあいい、一応あの女もすごいよな、俺の部下を全員ぶっ殺しちまうんだもん」


トカケ
「ま、力尽きた後俺が捕らえたんだけどな、一応女には一通り使って殺すけどよぉ」


トカケ
「お前は男だから、生きて返さず、逝きて返してやるぜ、観念しな」


そういい、トカケは、歪曲曲がった刀を鞘から抜き、シイナに突進する。

シイナ
「!!、リロード!!」


トカケ
「あいあい、曲がった所で歪曲切りぃ!!」


シイナは紙一重で避けるが、トカケは腕の関節を外し、シイナの頬に切りつけた。


シイナ
「っ!!」


シイナはトカケと距離を取り、指先を向け、発砲した。


ぶちゅ。べき。ズドン。鉄の塊がトカケの右腕の肉を破り、骨を砕き、そのまま壁に食い込む。

トカケは、痛がる様子を見せず、ただひたすらにニヤニヤしていた。


そのままトカケは刹那なる突進をした。シイナは反応が遅れ、ガードできずに腹に殴られた。


シイナは驚いた。トカケの人間とは思えぬ早さだった事に






ではなく、シイナが驚いたのは、肉が破れ、骨を砕いた右腕で、シイナを殴った事だった。


通常の人間ならば、例え痛みがなくとも、無理はしない、だが、トカケの場合は貫通された右腕を無傷のように扱かった。


シイナ
「…………………………あ」


シイナは、自然とトカケの右腕を見ていた。そして気づいた。



ない。


ない。


右腕の、貫通されたはずの傷が


どうしてか?答えは以外にもトカケが教えてくれた。


トカケ
「どぉよ、これが俺の『スキル』『再生』、どんな傷でも即座に再生しちまう、俺の異名〔蜥蜴の尻尾〕もこれから来てんのさ!!」


それは切断したときだろう、とシイナは自分の知ったかぶりを頭の中で発する。


トカケ
「ま、この『スキル』は意外と力を使うわけで、あまり使えないのが難点だが、ま、そろそろだろぉな」


シイナ
「?何がそ………ッ!?」


何がそろそろなんだ?と言おうとした瞬間、体に激痛が走り、動かせない。



シイナ
「がッ!あああああああああああああああ!!!」

トカケ
「へへ、どぅだい?俺様の毒のは、今さっき頬を切りつけたろ?」




トカケ
「俺様のこの刀はなぁ、相手の体の自由を奪う毒を塗りつけてんのさ、刀の刃に」



トカケ
「おぉっと、卑怯なんていうんじゃないぞ?殺すか殺されるか、命がけの戦いに卑怯も減ったくれもないからなぁ!」



シイナは体に毒が回り、膝を突く。その状態をニヤニヤしながら見るトカケ。



シイナ
「………じゃないさ」



トカケ
「あぁ!?何だって!?」



シイナ
「卑怯じゃない……って言ったのさ。」


トカケ
「あぁん?」


シイナ
「俺は…アンタの行う事は卑怯じゃないと思う…………だって、ここで死んだり、捕まったりしたら『未来』なんてねーもんな………」


シイナは、膝を突きながらも、毒が回りながらも、右手の指先を、トカケに向ける。

シイナ
「へへ……『未来』は面白いよ、どんだけ漫画の続きでもドラマの続きでも……『未来』があるから漫画もドラマも続きが見れる……」


トカケ
「………何が言いたい?」


シイナ
「現実だってそうだ…自分がいつ死ぬか分からない『未来』がある」


シイナ
「『未来』なんて気まぐれだもんな………いつまで生きられるか分からない……」


トカケ
「だから………」


シイナ
「先の『未来』が分かればどれだけ楽しく生きられるかってのも考えた………けど」


トカケ
「何が言いたいって言ってんだよぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」



咆哮。刹那、シイナに向かって弾け飛ぶ。その反応に、シイナは付いていく。



シイナ「先が分からない『未来』だからこそ………おもしろいんじゃないか?」


五発の弾丸がトカケに飛んでいく。トカケの両足に二発、右肩に一発、横腹に一発、貫通した。



シイナ
「!?」

撃った瞬間、右腕に力が入らずだらんとなる。


トカケ
「っ!!へへ!!ついに体が動かなくなったか!!」


トカケの傷は『再生』により、傷が塞がる。


シイナ
「口はまだ………動く」


トカケ
「ケッ!!口だけで何が出来るってんだ!!」






シイナ
「これから……お前に起こる事を………説明できる………」




トカケ
「あ?………!?」

その瞬間、目の前から鉄の塊が飛んできた。


鉄の塊が、トカケの左の二の腕に貫通した。


トカケ
「痛ってええええええええええええええええ!!!」





力を使い果たしたのか、トカケの傷が塞がらない。



トカケ
「な、何をしたぁああああああああ!!?」



シイナ
「ぼ……くの、『弾丸』のもう一つの能力…だよ」


シイナ
「ねえ…知ってるかい………理論上……物質を光速以上で飛ばすと……『未来』に行けるんだよ…………」


シイナ
「僕の『弾丸』には…………極稀に………『弾丸』を…光速以上で飛ばす事が出来る………」


トカケ
「おい…………まさか」


シイナ
「そうさ…………僕は……『弾丸』を『未来』に飛ばす事が出来る…………」



シイナ
「『未来の可能性』…………だよ」

トカケ
「なにが………未来の可能性だ!!お前に未来はねえ!!教えてやろうか!?お前はもう指一本動かせない!!」


トカケの笑い声、自分が勝利を確信した、そんな笑い方だった


だが、トカケは、いきなり『入り口の方面から鉄の塊が飛んで心臓を貫いた』。


トカケ
「あ、あああああ?あ、ああああああ、ああ?ああああ…」


その直後、トカケは、その場に倒れこんだ。地面を血で濡らしながら。


シイナ
(その弾丸は、最初の時、お前に向かって撃った僕の『過去の弾丸』………)


シイナ
(でも………流石の僕でも………何時弾丸が飛んでくるか分からない………けど)


シイナ
「それだから…………『未来』は……面白いんだよね………」



そこで、シイナの意識は途絶えた

目覚めると、どうやらベットの上で寝ているようだった。

ミチルチ
「起きた?」

シイナ
「あ………ミチルチ…」

ベットの横で、ミチルチはりんごを剥いていた。

シイナ
「あれ?僕………」


ミチルチ
「私が運んだのよ………………相手は毒を使って私の動きを封じたらしいけど」


ミチルチ
「馬鹿よね、私の『薔薇』の能力に毒は効かないのに。」

シイナ
「でも……動けなかったじゃないか………」

ミチルチ
「毒を制するのに時間がかかっただけよ!!………でも、すごいじゃない、アンタ親玉を倒したんでしょ?」

シイナ
「……………………うん………でも」

自分の最後の記憶を思い出す、自分は……あの男を殺し

ミチルチ
「あぁ、あいつ死んでないわよ?」

シイナ
「………え?」

ミチルチ
「あいつの『再生』の能力は意外とすごいのね、頭ぶっぱなそーが心臓抉ろうが地道に再生するらしいわね」

シイナ
「じゃ……じゃあ」

ミチルチ
「あいつは生きたまま捕まったって訳」

シイナ
「あぁ……良かった。」

ミチルチ
「……アンタだけよ、人を殺して罪悪感を覚えるのは」

シイナ
「でも、死ななくて良かったじゃん」


ミチルチ
「……………そうかしら?」
















            『第一章トカゲの尻尾は意味もなく動く』




                『完』

第一章これにて終わりでございます!!

はい!!

一時のテンションで書いたためすごく駄作となっております!!

これを最後まで見てくれた方には感謝!!


えー、質問やら疑問な事はばしばし指摘してくださいね、


なにはともあれお疲れ様でしたぁアアアアアアアア!!!





























ふぅ…

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