みくP「ネコに!?」 みく「なったにゃ!」 (122)

・書き溜めをどんどん投下していきます
・誤字脱字がありましたら申し訳ございません
・軽いエロもありますので、苦手な方はご注意ください


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― とある日の朝 ―

みくP(以下、P)「ゴホッ、ゴホッ!」

P「う~、だりぃ・・・///」

ピピピッ、ピピピッ

P「38度5分・・・///」

P「・・・寝よ」バサッ

――――――――――――――――――
―――――――――――
―――――
ブーン  チリンチリーン

P(ん・・・・?)ピクッ

P(なんだ? やけに騒がしいな・・・)

P(ふわぁ~)ゴシゴシ・・・・・・・フサッ

P(・・・え?)

モッサリ

P「」

P(えぇ!? な、なんだよコレ!!)

P(・・・あ、あれ?)キョロキョロ

「でさ~」
「え~、マジで~?」

「その件につきましては―――」

P(なんで俺外にいるの!?)キョロキョロ

幼児「あー! 塀の上に真っ黒なネコさんいるー♪」
母親「あら、本当ね~」

P(塀の上にネコ?)

カーブミラー「黒ネコ『・・・』」

P(黒ネコ・・・)

P(・・・)スクッ

黒ネコ『・・・』スクッ

P(・・・)フリフリ

黒ネコ『・・・』フリフリ

P(・・・)チラッ

肉球「」

P(・・・)

P(うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

P(な、なんで俺ネコになってるんだよっ!?)

P(これは夢なのか!? 俺は夢を見ているのか!?)

P(でも、夢にしてはハッキリしすぎているような・・・)

P(よ、よしっ! 一旦家に帰って・・・)

P(いや、ダメだ! 家には鍵が掛かってるし、そもそもオートロックでマンション内にすら入れない!)

P(・・・というか、ここどこなんだ?)

P(他県とかだったらシャレにならんぞ)

P(どこかに住所の分かるものは・・・ん?)

P(あ、あれは!)



みく「」テクテク


P(みく!)

P(良かった! ここは東京だったんだ!)

P(しかも、みくに会えるなんて・・・!)

みく「ん?」

P(みく~!)テッテッテッテ

みく「にゃ~! ネコチャ~ン♪」

P(みく! 俺だよ!)ニャー、ニャー

みく「どうしたのかにゃ~?」ナデナデ

P(こ、こらっ! なでるなって!)

みく「あ、首の方がいいかな?」ナデナデ

P(そう言うことじゃ・・・ん、んっふっ・・・きもちぃっ・・・!)

みく「この野良チャン、すごく人に慣れてるにゃ」

みく「さてと・・・じゃあね♪」

P(あ”ぁ”~・・・)ポワーン

P(・・・はっ!?)

P(ま、まってくれぇー!)ガシッ!

みく「ふにゃぁ!? ど、どうしたのネコチャン!?」

P(置いてかないでくれ~!)ガシッ

みく「ちょ、ちょっと!」

P(頼れるのはみくだけなんだ~!)ガッシリ!

みく「・・・」

みく「ダメだよ・・・みくのお家には連れて行けないの」ナデナデ

みく「だから、ごめんね?」

P(みく・・・)

P(そっか、寮はペット禁止だもんな。これ以上みくを困らせるわけには・・・)パッ

みく「バイバイ・・・」

P(やっぱ嫌だぁー!!)ガシッ!

みく「ちょっ!? はーなーしーてーぇ!」

―――――――――――――――
――――――――――
――――――

~みく宅~

みく「連れてきちゃった・・・」

P(スマンな)

みく「も~、一日だけだよ?」

P(さて、これからどうするか)

みく「・・・」スッ、スッ

P(みくはスマホか・・・)

みく「・・・はぁ」

P(難しい顔してるけど何かあったのか?)テクテク

みく「ん、ネコチャン? みくのお膝に来る?」

P(人の携帯を見るのは罪悪感があるが・・・)チラッ

【Pチャン、風邪の具合はどうかにゃ? 
今日のお仕事だけど、大成功だったよ!
ディレクターさんにも『トーク良かった』って褒められちゃった(*´ω`*)
だから、Pチャンは安心して休んで早く元気になってね! Pチャンに早く会いたいにゃ♪】

P(俺へのお見舞いメール!?)

P(なんて良い娘なんだ)ジーン・・・

みく「う~ん・・・ちょっと違うかなー?///」

みく「」スッ、スッ

【―――――――元気になってね! | 】

みく「う~ん・・・」

P(えぇ~、さっきのが良かったなぁ)

みく「こんな感じかな?」

【――――――元気になってね! 待ってるにゃー♪】

みく「よし、送信!」

みく「さてと、そろそろ晩ご飯にしようか?」

P(そういや、腹減ったな)グゥ

みく「あ、でもネコチャンのご飯がないにゃ!」

P(別にねこまんまとかでもいいけど・・・というか、中身は人間だからむしろそっちの方がいいな)

みく「コンビニでネコ缶買ってくるから、ちょっと待っててね!」

P(いや、別に・・・)

バタン・・・

P(・・・まぁいいか)

P(よっこいしょ)

P(さて、これからどうしたものか・・・)

P「・・・」

P「」フワァー

P「」

―――――――――――――――
――――――――――
――――――
P(・・・はっ!?)パチッ

P(ついつい寝てしまった)

P「」チラッ

【AM 2:00】

P(もう夜中か・・・)

P(みくは・・・)チラッ

みく「」

P(そりゃ寝てるよな)

P(しかし、参ったな・・・夢だから目が覚めれば元に戻ると思っていたが)

P(まさか本当に夢じゃないのか?)

みく「P・・・チャン・・・」ボソッ

P(ん?)

みく「・・・チャン・・・Pチャン・・・」モゾモゾ

P(俺の夢でも見ているのか・・・?)

みく「Pチャン・・・」

P(ふふっ、可愛いやつめ・・・)テクテク

P(しょうがないな、Pチャンが傍にいてやる・・・よ?)

みく「!?」ビクッ

P(え、みく起きt・・・あれ、俺の写真・・・?)

みく「ね、ネコチャン!?///」

P「・・・」

P(こ、これは・・・!)

みく「ね、ネコチャン・・そんなに・・・じっと見ないでっ///」

P(う、嘘だろ・・・みくが俺を使って・・・)ドキドキ

みく「Pチャン・・・/// Pチャン・・・///」ハァ、ハァ

P(これはちょっと・・・)ドキドキ

みく「P・・チャ・・・・・・あっ」ビクン!

P「!?」





みく「はぁ・・・はぁ・・・///」

みく「ネコチャン・・・起こしちゃってごめんね?」チラッ

みく「あれ、ネコチャン?」キョロキョロ

ピュー

みく「あ、窓が・・・」

みく「怖がらせちゃったかな・・・」




P(くっそぉ! なんで俺逃げてんだよ!)タッタッタッタ

P(俺の意気地なしぃー――――――――――


チュンチュン・・・チュンチュン・・・

P「ほわぁっ!」ガバッ!

P「・・・」

P「・・・俺の家?」キョロキョロ

P「やっぱり夢だった・・・のか?」

P「・・・」

みく『Pチャンに早く会いたいにゃ♪』
みく『Pチャン・・・///』
みく『んっ/// Pチャン・・・』

P「うわぁぁぁぁ!///」

P「あれは全部俺の願望ってことなのか!? うわぁぁ! 恥ずかしぃー!///」

P「あぁ・・・みくに合せる顔がない・・・・・ん?」

【みく:Pチャン風邪の具合は――――】

P「これって・・・」

P「いや、まさかな」アハハ・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

― とある日の夜 ―

~みく宅~

みく「明日はお昼からレッスン、それで夕方はPチャンと一緒に猫カフェ・・・」

みく「にゃふふ、楽しみだにゃー♪」

みく「さてと、明日に備えて早く寝なくっちゃ!」ボフッ

みく「おやすみにゃさーい」

みく「・・・すやぁ」
―――――――――――――――
――――――――――
――――――

みく「・・・んにゃ?」パチッ

「ってワケ~」
「ちょー、ウケる」

みく(あれ・・・?)キョロキョロ

幼児「あー、真っ白なネコさんいるよ!」
父親「本当だ、真っ白で綺麗だな」

みく(みくの事・・・?)

みく「・・・」チラッ

カーブミラー【白猫「・・・」】

みく「・・・」

みく(みくがネコチャンに・・・)




みく(またこの夢にゃ・・・)

みく(今回で三回目くらい?)

みく(結構リアルだから最初は戸惑っちゃったけど、慣れれば本物のネコチャンになれたみたいで楽しいにゃ♪)

みく(さーて、今回はどこに行こうかにゃ?)

みく(・・・あ、そうだ!)
――――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
~346プロ~

みく(誰か来るかな~?)ワクワク

「あれ、猫だ」

みく「!」

みく(この声と匂いは・・・!?)


P「野良か?」


みく(Pチャン!)

みく(Pチャン、おはよー!)スリスリ

P「おぉ、だいぶ人懐こい猫だな」ナデナデ

みく(ふにゃぁ~///・・・Pチャンの手おっきくて温かいにゃ~)ゴロゴロ

みく(次は抱っこ!)ガシッ

P「おわっ!・・・な、なんだ? もしかして抱っこか?」

みく(うん!)

P「仕方ないな」ヨイショ

みく(ふわぁ、あったかい・・・それにこの匂い、落ち着くにゃ~)モゾモゾ

P「お前本当に野良か? それともただの甘えん坊さんなだけか?」フフッ

みく(ネコチャンだからいいんだもん!)


「おはようございます」

みく「?」

P「あ、ちひろさん。おはようございます」

ちひろ「こんなところで何してるんですか?」

みく(ちひろさん、おはようにゃ!)ニャァー

ちひろ「わぁ、カワイイ!」

ちひろ「よしよし♪」ナデナデ

みく(ちひろさんの手は柔らかくて気持ちいいにゃあ~)

ちひろ「Pさんの猫ですか?」

P「いえ、来たらここにいたんですよ」

ちひろ「そうでしたか・・・・あ、そろそろ時間ですよ!」

P「あ、本当だ!」

みく「?」

P「俺達は仕事があるから、じゃあな!」ヨイショ

みく(えぇ~!)

みく(ヤダ!)ガシッ

P「お、おいっ! 離してくれよ!」

みく(夢の中なんだから大丈夫にゃ! もっと遊んでよ!)ガッチリ!

ちひろ「あらら」

P「いや、本当に時間がヤバいから・・・」グギギ・・・

みく(イヤだにゃ・・・)グギギ・・・

ちひろ「取りあえず一緒に中に入っちゃいましょう!」

P「え!? でも事務所に入れるのは・・・」

ちひろ「アイドルの皆さんもペットとか連れてきますし、少しだけなら大丈夫ですよ」

P「うーん・・・」

P「少しだけなら大丈夫ですよね?」

みく(え、入れるの!? やった!)
―――――――――――――――
――――――――――――
――――――――

ちひろ「いやー、ギリギリセーフでしたね」オチャ、ドウゾ

P「本当ですね」ア、ドウモ

みく(ふわぁ~)

P「呑気にあくびなんかしやがって、お前のせいなんだからな?」ツン、ツン

みく(夢だから大丈夫にゃ)




― 数時間後 ―

ちひろ「それにしても、本当にPさんに懐いてますね。Pさんの膝の上から全然動きませんし・・・」

P「下手に立てないので、困りますけどね」アハハ・・・

P「でも、久しぶりに温もりを感じると言いますか・・・一人暮らしが長いので」

P「ペットでも飼おうかな・・・」

ちひろ「だったら恋人を作ったらいいんじゃないですか?」

みく「!」ピクッ

P「恋人ですかー?」アハハ・・・

ちひろ「恋人と言えば・・・この前のお見合いはどうでした?」ズイッ

みく(お、お見合い!?)

ちひろ「部長のお知り合いで、番組ディレクターの方でしたっけ? 結構美人な方だとか・・・」ニヤニヤ

P「良い方でしたよ」

みく(なにそれ!? そんなのみく聞いてない!)

ちひろ「で、どんな感じでしたか?」ニヤニヤ

P「どんなって・・・あ、でも結構話は合ったかな? お互い芸能関係ですしね」

ちひろ「なるほど、中々の好印象と・・・」フムフム

P「いや、別にそういうワケじゃ・・・」

みく(だ、ダメだよPチャン!)

ちひろ「で、お付き合いはされるんですか?」

みく「!」

P「しませんって~」アハハ・・・

みく(Pチャン!)パァー

ちひろ「えぇー、なんでですか?」

P「今は仕事が楽しいので・・・仕事が恋人ってやつですかね」

みく(そうそう、みくのためにもPチャンには頑張ってもらわないと困るにゃ!)ウンウン

ちひろ「もったいないですねぇ。あとで後悔しても知りませんよ~?」

P「大丈夫ですよ・・・たぶん」

みく(大丈夫だよPチャン! もし誰も貰ってくれなかったら・・・その・・みくが・・・///)

みく(まぁ、みくにも責任があるし?/// 仕方ないにゃ~!///)ヤレヤレ

P「というか」


P「そもそも芸能関係の方とお付き合いする気はありませんから!」アハハ!


みく(・・・はい?)

ちひろ「あ、そうなんですか?」

P「お互い多忙で休みも変則的ですからね。会える日もかなり少ないと思うんですよ」

ちひろ「まぁ、こういう業界だと仕方ないですよね」

P「ですから芸能関係の方とはお付き合いする気はありませんね。結婚を前提とするなら尚更です」

ちひろ「なるほど」

みく(え、えぇ~!?)ガーン

ちひろ「・・・でも、そう考えるとPさんに一番合う女性ってみくちゃんかもしれませんね」

P「いや、みくも芸能関係・・・というかアイドルですし」

ちひろ「冗談ですよ。 でも毎日会えますし、結婚したら専業主婦になる人もたくさんいるじゃないですか」

P「あぁ、なるほど~・・・確かにそうなるとみくが一番良いかもですね。まぁ、こんなことみくに聞かれたら引かれそうですけど」アハハ

ちひろ「みくちゃんがいなくて良かったですね!」ウフフ



みく(みくは・・・Pチャンと・・・)チーン

P「・・・ん?」

みく「」グッタリ

P「寝てるのか・・・?」

ガチャ・・・

ルキトレ「あの、すみません」

ちひろ「ルキトレさん?」

P「あれ、みくのレッスンをしてるはずじゃ・・・」

ルキトレ「みくちゃんが時間になってもレッスン場に来ないんですけど・・・」

P「え、みく来てないんですか!?」

みく(そんな・・・――――――――

―――――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――

ヴー! ヴー!

みく「・・・ふにゃ?」パチッ

みく「夢・・・? 夢!? そうだったにゃ! 今の全部夢だったんだにゃ!」バンザーイ

みく「良かったー・・・ん? Pチャンから電話が・・・」

みく「・・・もしもし、Pチャン?」

P『コラァ!! 今どこにいるんだ!』

みく「」キーン

みく「ど、どうしたのPチャン!?」

P『今どこにいるんだ!?』

みく「え・・・? い、家だけど・・・」

P『い、家ぇ? はぁ~・・・』

みく「ど、どうしたの?」

P『時間見てみろ・・・』

みく「時間?・・・・12時半・・ふにゃぁぁぁぁ!!??」

P『ったく・・・』

みく「い、今から行きますっ!」

P『今来てもほとんどレッスンできないだろ』

みく「うぅっ・・・ごめんなさい・・・」

P『・・・』

P『まぁ、ここ最近忙しかったからな・・・仕方ないと言ったら仕方ないんだが』

P『連絡がないから事故にでもあったんじゃないかって、みんな心配したんだぞ?』

みく「ごめんなさい・・・」

P『今日は休んでいいから、今度から気を付けなさい』

みく「はい・・・」

P『じゃあ、また明日な』

みく「あ、あの・・・」

P『どうした?』

みく『えーっと・・・猫カフェの件は・・・』

P『・・・』

P『行きませんっ!』

プツッ・・・ツー、ツー

みく「あ、Pチャン!? Pチャーーーン!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

― とある日の夜 ―

P(ん・・・?)パチッ

P(なんで外に・・・あ)チラッ

鏡「黒猫『・・・』」

P(またこの夢か・・・)

P(まぁ、せっかくだから今回は猫ライフを楽しんでみるか)

――――――――――――――
―――――――――
――――――
みく(ふにゃ?)パチッ

みく(またこの夢にゃ・・・)

みく(真っ暗・・・今回は夜なんだ)

みく(夜は初めてだにゃ・・・あ、そうだ! 夜ならネコチャンの集会とかあるかも!)

みく(一度、ネコチャンの集会に参加してみたいと思ってたにゃ♪)テクテク

~公園~

みく(あれ? いつも夜に集まってるのに・・・)

みく(今日はいないのかな?)テクテク

ガサガサッ・・・

みく(ん?)

「―――!」
「――――、――」

みく(あの草むらから声が・・・)

みく(誰かいるのかな?)ソーッ・・・

「あなた、すごく良いわ!///」
「お、俺・・・もう・・・」カクカク

みく(ひゃぁ!?///)

「もう・・・限界・・・」

みく(にゃぁー!///)ピューン!




みく(はぁ、はぁ・・・ビックリしたにゃ・・・///)

みく(さっきのって・・・アレ、だよね?///)ドキドキ

「―――!」
「―――――――///」

みく(え、ここも!?)

みく(なんで今日に限って・・・あ、発情期の時期なんだ!)

みく(そう言えば、みくの身体もムズムズしてるような・・・///)

みく(と、とりあえず公園から出なくちゃ!)

「ねぇねぇ」

みく(え?)クルッ

猫A「キミ一人なの?」
猫B「おっ、カワイイ! 毛並みも綺麗だし!」
猫C「俺達と遊ばな~い?」

みく「えっと・・・みくに言ってるの?」

A「へぇー、みくちゃんって言うんだ」

C「ねぇねぇ、俺達と良いことしない?」

みく「わ、私は大丈夫ですので・・・それじゃあ」

D「おっと」

みく(後ろにも!?)

B「まぁまぁ、そんなつれないこと言わないでさ~」

C「みくちゃんだってヤリたいでしょ?」

みく「!? ほ、本当に大丈夫なので・・・!」

A「チッ」ガバッ

みく「きゃぁ! お、重い! やめて!」ジタバタ!

A「すぐ終わらせるからよ・・・ちょっと付き合ってくれって」ノソッ

みく「ひっ!? た、助けて! 誰か! 助けてぇーーー!」

――――――――――――――――
――――――――――
――――――

P(そこら中で交尾してる・・・)

「助けてぇー!」

P(な、なんだ!?)キョロキョロ

「いやぁーー!」

P(あそこの公園か!)タッタッタッタ

P「!?」


C「おい、早くしろよ」

A「こいつが暴れるからよ・・・おい、暴れんな!」

みく「いやぁー!」


P(あいつは・・・あの時の白猫!?)

P「おい! 何やってんだ!」

A「あ?」

みく「!?・・・あ!」

みく(あの時の黒ノラちゃん!?)

B「なんだお前?」ゾロゾロ
C「文句あんのか?」ゾロゾロ
D「それとも仲間に入りたいとか?」ヘッヘッヘ

P(数はいても所詮は猫、全然怖くないもんだな・・・)

P「その子嫌がってんだろ! やめろよ!」

B「」ガブッ!

P「痛ッ!?」

B「・・・調子乗んなよ?」

P(そ、そうだ・・・俺、猫だった)

B「おい、こいつやっちまおうぜ」

D「おう」

P「くそっ・・・!」

C「」ガリッ!

D「」ガブッ!

P「ぐあぁぁ!」


みく「っ・・・」

A「ハハハ、なんだアイツ」

みく「も、もう止めて! もう抵抗しないから!」

A「イヤだね」ニヤァ

みく「!?」

A「俺達に喧嘩を売ってきたアイツが悪いんだ」

みく「そ、そんな!」

P(くそっ、一匹だけならいけそうだが・・・さすがに三匹は無理だ・・・)

P(や、やばい・・・もう力が・・・・・・)

P「」ドサッ


みく「ネコチャン!」

A「死んだか・・・」

P「」

みく「死なないでっ!」

P「・・・う・・・うぅ・・・」

B「まだ生きてるのか・・・」

みく「本当にもうやめて! みくの事好きにしていいからっ! お願いっ!」

B「いま楽にしてやるよ」

みく「っ!」

「なにしてんだテメェら!」

B「」ピタッ

A「あぁ?」

みく「!?」

P「・・・?」


トラ猫「寄ってたかって弱い物いじめか?」


A「また何か来やがったぞ」

みく(あれ、あのトラネコチャン・・・)

P(どこかで・・・)

A「なんだお前?」

B「お前も邪魔するなら・・・」

C「こいつもやっちまうか」

D「・・・?」

トラ猫「おう、やれるもんならやってみろ」

B「威勢がいいねぇ・・・」

D「・・・あ! ま、待て!」

B「あ? なんだよ・・・」

D「どっかで見たことあると思ったら・・・コイツ、最近色々なエリアのボス猫と喧嘩してるって噂のヤツだぜ!」

D「しかもバックには人間がついてるらしい・・・!」

C「に、人間が・・・?」

トラ猫「ご主人は関係ねぇよ・・・そもそもご主人には喧嘩を止められてるからな」

A「な、なんだ・・・それだったら」ヘヘッ・・・

A「コイツの代わりにサンドバッグにでもなりにきたってか」テクテク

D「やめとけって! 下手に手を出さない方がいい!」

A「こっちは四匹、しかも手は出さないって言ってるじゃねぇか・・・なぁ?」ズイッ

トラ猫「手は出さねぇよ」

A「ほらな?」

トラ猫「俺から『は』手を出さねぇ」

A「あ?」

トラ猫「俺からは絶対に手は出さねぇ・・・だが、お前らから手を出してくるのであれば抵抗しなくちゃな? 『正当防衛』ってやつだ」

A「は、はぁ!? なに言ってんだ! そんなのが通用するワケ・・・トラ猫「」ゴチーン!

A「がぁっ!?」

C「頭突き!?」

B「手は出さないって言ったじゃねぇか!」

トラ猫「コイツが全然手を出してこないから、届きやすいように近づいたら当たっちまったんだよ・・・ごめんなぁ?」グリグリ

A「ひぃっ・・・」ビクビク

トラ猫「ほら、来いよ・・・ん?」グリグリ

A「うっ、うぅ・・・」ガクガク

P(こわっ)

トラ猫「早くしろやコラぁ!!」

A「わぁぁぁぁ! 助けてぇぇぇ!」ピューン

B「お、おい!? 待てよ!」タッタッタッタ
C「うわー!」タッタッタッタ
D「置いてかないでー!」タッタッタッタ

トラ猫「ケッ、タマのちいせぇ奴らだぜ」



トラ猫「おい、大丈夫か?」

P「な、なんとか・・・どうもありがとうございました」

トラ猫「立てるか? よっと・・・」

みく「クロチャン!」

P「大丈夫か? 怪我とかは・・・うわっ!」

みく「良かった・・・死ななくて本当に良かったよぉ・・・!」ギューッ

P「・・・」

みく「トラチャンも本当にありがとう・・・!」

トラ猫「トラっ・・・・・まぁ、気にすんな。俺のご主人だったらきっとこうしただろうと思ってやっただけだ」

P「ご主人は正義感の強い方なんですね」

トラ猫「まぁな」ヘヘヘ

みく「・・・あ!」

P・トラ猫「?」

みく「い、いやなんでも・・・!」アハハ・・・

みく(今の笑い方・・・)

みく「・・・」

みく「トラチャン」

トラ猫「?」

みく「トラチャンのご主人様はきっと素敵な人なんだろうね♪」

トラ猫「おう、俺の自慢だからな!」ニカッ!

――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――

みく「クロチャン、助けてくれてありがとね?」

P「・・・」

みく「クロチャン?」

P「もしかしてだけどさ・・・お前、みくか?」

みく「え!?」

みく「う、うん・・・私の名前はみくだけど・・・なんで名前を?」

P「さっき『みくの事好きにしていい』って言ってただろ?」

みく「あ、あぁー・・・そういえば言ったかも・・・」アハハ・・・

P「それに、雰囲気がなんとなく似てたからな・・・まさか、みくも猫になってたとは」

みく「え!?・・・『みくも』って・・・クロチャンも人間なの!?」

P「あぁ、分からないか?」

みく「・・・」ジーッ

みく(話し方と雰囲気、それにみくのことを名前で呼ぶ人・・・)

みく「!」

みく「も、もしかしてPチャン・・・・・とか?」

P「あぁ」

みく「えぇーーー!!??」

みく「クロチャンってPチャンだったの!?」

P「まさかあの白猫がみくだったとはな・・・」

みく「・・・」

P「しかし二人して同じ夢を見るなんて・・・いや、これも俺の夢なのか?・・・ん? みく・・・?」

みく「Pチャーーン!」ダキッ!

P「うわぁ!」ドテーン!

P「いきなり何するん・・・・だ?」

みく「怖かったよ・・・すごく怖かった・・・」ギュッ

P「・・・」

P「」ナデナデ

みく「・・・///」




P「そろそろどいてくれないか・・・? 傷が・・・」

みく「あっ! ご、ごめんね!?」

P「い、いや・・・悪い気はしないが・・・」

みく「えへへ・・・・・あーっ!」

P「な、なんだよ・・・?」

みく「Pチャンがクロチャンだったってことは、あの日の夜も・・・!?」

P「あの日の夜・・・?」

P「あ・・・」

みく「や、やっぱりあの時もPチャンだったんだ!?///」

P「いや! 最後まで見てないからっ!」

みく「うぅ~///」

みく「責任とってよ!///」ズイッ

P「責任・・・?」

P「ってまさか!?」

みく「だ、だって! 発情期だからみくの身体すごくムズムズしてて・・・もう」

P「まてまて! アイドルとしてあるまじき行為だぞ!」

みく「今はネコチャンだもんっ!///」

みく「それにPチャンだって・・・!」チラッ

P「いや、これは・・・! まぁ、発情期だし・・・?」アハハ・・・

みく「これは夢で、みくとPチャンは今ネコチャンなんだよっ!?///」

みく「それとも・・・みくじゃダメ・・・かな?///」

P「あ・・・あぁ・・・」プルプル

P「みくぅ!」ガバッ

みく「きゃっ!」





「ふぅ・・・」
「アナタ、良かったわ///」

「俺もだよ・・・ん?」
「どうしたの?・・・・あら」

白猫「も、もうちょっと優しく・・・!///」
黒猫「ご、ごめん! 無理だ!」

「あの白黒カップル、道のど真ん中なんかでヤッちゃって」
「うわ、エッロ・・・」

白猫「もぉ~!/// んっ・・/// あっ、ダメだよぉ・・・///」


「・・・」
「・・・」

「あ、あのさ・・・もう一回いいかな?///」
「そうね・・・///」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――

チュンチュン・・・

P「んあ・・・?」パチッ
みく『ふにゃ・・・?』パチッ

P「夢か・・・」
みく『夢・・・』

P「またみくを汚すような都合のよすぎる夢を・・・俺って最低な男だ」ズーン・・・
みく『・・・///』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

― 数か月後 ―

P「―――の撮影が終わったら、今日の仕事は終わりだ」テクテク

みく「わかったにゃ!」テクテク

P「あれ、ここは・・・」ピタッ

P(あの夢に出てきた場所に似てるな・・・)

みく「どうしたのPチャン?」

P「・・・いや、なんでも」

ガサガサッ

みく「ん?」

黒猫「ニャー」

P・みく「!?」

P「なっ!?」

みく「えっ!?」

P(なんで俺がいるんだ!?)

ガサガサッ・・・

P・みく「!?」

白猫「ミャー」

P・みく「えぇ!?」

白猫「ゴロゴロ・・・」スリスリ
P「お、おぉ・・・」


黒猫「」スリスリ
みく「えっと・・・」ナデナデ

P「・・・」チラッ・・・
みく「・・・」チラッ・・・

P「えーっと・・・その黒猫、だいぶみくに懐いてるみたいだが・・・知ってるのか?」

みく「えっ!? あ、うん・・・まぁ・・・そう言うPチャンの方も白猫チャンに懐かれてるにゃ・・・」

P「あ、あぁ・・・まぁ、ちょっとな」アハハ・・・

P・みく「・・・」

ガサガサッ・・・

P・みく「?」

ガサッ・・・

子猫×4「ミィー、ミィー」ヨチヨチ

P・みく「子猫!?」

みく(まさか・・・!?///)

P(あの時に!?)

子猫「♪」スリスリ

P「野生の子猫ってこんなに人に懐くものなのかな・・・?」

みく「あまりないと思う・・・」

P「だよな・・・」

みく「うん・・・」

P「えーっと・・・なんかさー」

みく「?」

P「俺達が親みたいだな・・・なんて」チラッ…

みく「な、なに言ってるのPチャン!?///」

P「じょ、冗談だよ!」

みく「変なこと言わないでよ!///」

P「だから冗談だって!」

ワーワー!

黒猫・白猫「♪」


終り

おまけ

~事務所~

拓海「お前、また喧嘩したのか?」

「ニャー」

拓海「ったく、喧嘩はしちゃダメだって言ったろ?」ナデナデ

「~♪」ゴロゴロ

ガチャ

P「あ、向井さん」

拓海「アンタは・・・みくのプロデューサー」

P「そのトラ猫は向井さんの・・・」チラッ

拓海「え? あぁ、コイツはアタシの猫だよ」

P「そうですか・・・」

拓海「おう」

P「撫でてもいいですか?」

拓海「おう、いいぜっ!」

P「」ナデナデ

「ニャアー」

P「傷が・・・」

拓海「あぁ、そこらで喧嘩ばっかりしてんだ。困ったもんだぜ」

P「そうでしたか・・・」ナデナデ

P「あの時はありがとうございました・・・」ボソッ

拓海「ん、なんか言ったか?」

P「いえいえ! では僕はこれで・・・」

ガチャン

拓海「? ありがとなー」

拓海「ん~・・・?」

「?」

ガチャ

みく「あ、たくみチャン!」

拓海「よう。今さっき、みくのプロデューサーが来てたぜ」

みく「そっか」チラッ・・・

みく「そのトラチャン撫でても良いかにゃ?」

拓海「え? あ、あぁ・・もちろん良いけど」

みく「」ナデナデ

みく「・・・トラチャン、ありがとう」ギュッ

「ニャー」

拓海「?」

みく「ん・・・ありがとう、たくみチャン」

拓海「お、おう・・・」

ガチャン・・・

拓海「なんだアイツら・・・」

拓海「お前、なんか知ってるのか?」

「ミャ~♪」

以上です!
だいぶ長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!

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