妹「私たち、無人島に流されちゃった」(252)

ざぱーん

兄「うーん…」

妹「お兄ちゃん、起きてっ」

兄「はっ!こ、ここは…」

妹「良かったよぅ…えーん」

兄「…砂浜?どこここ」

妹「よくわかんない」

兄「はて、家族旅行で船旅の最中だったような」

妹「あのね、氷山にぶつかって船が沈没しちゃったの」

兄「な、なんだってー!」

兄「父さんと母さんは?」

妹「わかんない…わかんないよぅ…」

兄「そっか…俺たちだけなのかな、助かったのは」

妹「これからどうしよう、お兄ちゃん」

兄「とりあえず助けを呼ばないと…」

妹「…どうやって?」

兄「……」

兄「とりあえずここが島なのか大陸なのか」

妹「日本だったらいいね」

兄「とりあえず狼煙をあげて自分たちの存在をアピールせねば」

妹「でも、見渡す限り水平線だよ?」

兄「船が通ったら気がつくかもしれないだろ。火をおこそう」

妹「どうやって?」

兄「うーん…」

兄「木と木をこすり合わせて…だめだ、うまくつかない」

妹「本とか漫画だとうまくいくんだけどなぁ…」

兄「何がいけないんだろう」

妹「あ、お兄ちゃん、私のバッグに眼鏡があるよ?」

兄「眼鏡が何の役に立つんだよ…」

妹「えっとね…水滴をたらせば…ほら」パチパチ

兄「おおっ!虫眼鏡の要領だな」

妹「あ、でもうまくつかないよ…」

兄「何か燃えやすいもの…燃えやすいもの…」

妹「何にもないよー」

兄「お、お前のパンツを貸せ」

妹「えー!」

妹「やだ!お兄ちゃんのを燃やせばいいでしょ!」

兄「俺のは今はいてるのしかないんだよ…お前はバッグにストックがあるだろ」

妹「うぅ~…」

兄「諦めて出せ。二人の命がかかってるんだぞ」

妹「は、はい…!これでいいんでしょっ!」

兄「白かぁ…黒のほうがよく燃えるのに」

妹「そんなの持ってないもん!」

兄「しかたない、これでいいか」ビリビリ

妹「なんだかやな感じだよぅ…」

兄「おっしゃ、ついたぞ!ふーふー」

妹「木を集めてくるね」

兄「これで狼煙は大丈夫だな…」

妹「全然船なんて通らないよー」

兄「道路じゃないんだから当たり前だろ」

妹「ほんとに助かるのかなぁ」

兄「ちょっと周りを見てくるからお前は火を見ててくれ」

妹「わかった、気をつけてね」

兄「うーん…ここはどこなんだろう」

兄「地続きだったらいいけど、島だったらきっと当分出られないぞ」

兄「水場も確保しなきゃ…食料もないし」

兄「……」

兄「おおっ!!あんなところに掘っ立て小屋が」

兄「人がいるのかっ!?」

兄「おーいおーい!助けてくれー!」

メゾン一刻落ちか・・・

兄「…だれもいねぇ…」

兄「で、でも人工物があるってことは…人がいるって事だ」

兄「思ったよりはやく救助してもらえるかもしれないぞ」

兄「…しかし、なんの小屋なんだここは」

兄「あちこち隙間だらけだし、手作り感が満載だ」

兄「うーん…お、なんか紙が落ちてる」

兄「なになに…日本陸軍……」

兄「……まじかよ」

兄「暗くて気がつかなかったけど、そこにあるのって」

兄「人骨かよ…」

兄「くっそ…ってことは無人島か」

兄「こりゃかなり厄介な事態になってしまったぞ…」

兄「…」

兄「だ、大丈夫だきっと…!すぐに誰か助けにきてくれるさ」

兄「何か役に立ちそうなものを探して生き延びなければ…」

兄「このナイフはあんまり劣化してなくて使えそうだ」

兄「あとはロープに…金具を曲げて作ったような釣り針が」

兄「糸がないけど、なんとか工夫してみよう」

兄「水筒もあるな、洗えばきっと大丈夫だろう」

兄「うーん…これしかないのか…」

兄「とりあえず、釣りは出来るか…戻ろう」

兄「ただいま、変わりなかったか?」

妹「うん…船も飛行機もなんにも通らない」

兄「あせんなって…それより石を並べておこう」

妹「どうして?」

兄「SOSの形に並べておくんだ。ヘリとか飛行機が通ったときに見える」

妹「えー!面倒くさいからお兄ちゃんがやってよー」

兄「こんなときにわがまま言うんじゃない。はやく助かりたいだろ?」

妹「やだー!おなかへった!のどかわいたー!お風呂はいりたいおしっこしたいー!」

兄「はぁ…先が思いやられる」

兄「ちかくに沢があってよかったな」

妹「ぷはー!水じゃなくてジュースが飲みたいよ」

兄「これでとりあえず水は確保できたな…あとは食料が」

妹「むしゃむしゃ…お兄ちゃんもきのこの山食べる?」

兄「お、お前いいもん持ってるな」

妹「えへへ、バッグに入ってたの」

兄「おい!ほとんど残ってないじゃないか!」

妹「だっておなか空いてたんだもん」

兄「頼むからこういうのは大事に食ってくれよ…次いつ食えるかわからないんだぞ」

妹「食べないなら私が食べるね、もぐもぐ」

兄「さ、最後のひとつが…」

(^q^)「…………」
おっさん「フフ…可愛い女の子だねぇ」

兄「とりあえずここに住もうと思う」

妹「ぎゃー!が、骸骨があるー!」

兄「前の住人だな。あとで葬ってあげよう」

妹「私は絶対手伝わないからね!」

兄「最初からあてにしてないから大丈夫」

妹「ベッドも何もないよ…トイレもキッチンも」

兄「雨風がしのげるだけマシだろ…ここなら海岸からも見えるし、船が通ればすぐ分かる」

妹「そっかぁ、頭いいねお兄ちゃん」

兄「ってことは、前の人も同じ事を考えたのかなぁ…」

妹「これからどうするの?」

兄「水は確保できたけど、食い物がないからなぁ」

妹「うん、おなかすいたよー」

兄「お前はさっき一人でおやつ食ってたろ…」

妹「あ、あそこにあるのバナナじゃない?」

兄「そんな都合よくバナナが生えてるはずが…」

妹「ほんとだってばー!ほらあそこっ」

兄「おおっ!天の恵みとしか思えない」

妹「食べたーーいっ!」

兄「やっぱり南方なんだなここは…ほれ、落とすなよ」

妹「はぐはぐ…お兄ちゃん、もうひとつちょうだい」

兄「こら!すこしは計画的に食えよ!」

妹「ふぁ…おなか一杯だよ」

兄「次に食べる分がほとんどないじゃないか…」

妹「きっと他にも生えてるよー」

兄「まったくもう…なかったらどうするんだ」

妹「そのときはたけのこの里を食べるからいいもん」

兄「ま、まだあったのか!お兄ちゃんが管理するからよこしなさい」

妹「やだー!私のお金で買ったんだよ」

兄「お前が持ってるとすぐ食べちゃうだろ。いいからかしな」

妹「と、取られるくらいなら今食べちゃうもん…がつがつがつ」

兄「アッー!アッー!」

妹「はやく救助がくればいいなぁ」

兄「……」

妹「どうしたのお兄ちゃん、元気ないね」

兄「誰のせいだ誰の…」

妹「あはは、さっきはごめんね。今度買ってあげる」

兄「今度があればいいけどな…」

妹「日が暮れてくるとちょっと寒いね」

兄「だなぁ…明日に備えて寝るか」

兄「枕がないと寝にくいな」

妹「お兄ちゃん、私のバッグ使っていいよ」

兄「そしたらお前の枕が…」

妹「私は、お兄ちゃんの腕枕でいいよ」

兄「ん…ほれ」

妹「へへ、いい感じだよ」

兄「寒くないか?」

妹「ん…少し」

兄「もっと近くにきな。風邪引くと面倒だ」

妹「うん…あったかいね、お兄ちゃん」

妹「ねえ、私たち助かるのかな…」

兄「さあ…どうだろ」

妹「助からなかったら、ここで死んじゃうのかな」

兄「…」

妹「お嫁にいけないで死ぬのはいやだなぁ私」

兄「はは、そしたら俺がもらってやるよ」

妹「私、お兄ちゃんのお嫁さんになるの?」

兄「最後の手段でな」

妹「ね、背中が寒い…手、回して?」

兄「…こうすればいいか?」

妹「うん…おやすみなさい」

兄「うーん朝か…」

兄「なれないところで寝たせいか体が痛い」

妹「ぐがーぐがー」

兄「あーあースカートがめくれ上がっちゃってパンツが…」

兄「…顔洗いにいくか」

兄「よいしょ…歩きにくいけど気にしないことにしよう」

兄「そろそろ真面目にここでの生活を考えないといけないぞ」

兄「ふぅ…まずは妹と今後の事を話しあわないとな」

兄「妹ー起きろーって、いない…」

兄「あいつどこいっちまったんだ…?」

兄「…ん?茂みの方から妹の声が聞こえるような…」

兄「妹ー?いるのかー?」

(^q^)「あうあうあー」パンパンドビュッパンビュッパン

妹「…ひぐっ…もぅいゃぁぁ…」

ごめんなさい

兄「浮きがなくてもなんとかなるもんだなぁ」

妹「お兄ちゃん、お魚釣れた?」

兄「うん…大漁とはいかんが二人分くらいは」

妹「わー美味しそう…なのとやけにカラフルなのがいるね」

兄「これは食えるかどうかわかんないけど」

妹「えへへ、私は何をすればいいの?」

兄「うーんそうだな、食えそうな貝とか海草とか拾ってきてくれ」

妹「わかったー」

兄「ふぅ…あいつひとりで大丈夫かな?」

妹「ぎゃー!カニに足を挟まれたよー!」

兄「…」

妹「な、なめくじみたいのがいるよ…もうやだー!」

兄「…」

妹「お兄ちゃん、食べられそうなものは何もなかったよー」

兄「はい、もっかいやり直し」

兄「塩がないけど、なんとか食べられるな」

妹「がつがつがつ」

兄「塩田でも作るか…やり方はよくわからないけど」

妹「お兄ちゃん、もう一匹食べたい」

兄「ほらよ、火傷するなよ」

妹「ありがと…はぐはぐ」

兄「……ふぅ」グーキュルル

妹「?」

兄「やっぱ魚だけじゃなぁ…バナナがまた生えてるといいんだけど」

兄「じゃ、ここはまかせたぞ」

妹「うん、海水を足していけばいいんだよね」

兄「そそ、どんどん濃くしていって塩にするんだ」

妹「お兄ちゃんはどうするの?」

兄「俺はもう少し島を見てくるから、もしかしたら人がいるかもしれない」

妹「気をつけてね…よいしょっと」

兄「お前な、手ですくってたらきりがないぞ」

妹「じゃあどうやってやるの?」

兄「砂浜を掘って海水を引き込むんだよ」

妹「お兄ちゃんあったまいいー」

兄「眼鏡で火を起こした妹はなんだったのか」

兄が妹を一人にさせるってのがフラグにしか見えない

ガサガサ

兄「食えそうな野草はないなぁ…」

兄「バナナの木は見つかったからいいけど、栄養が偏りそうだ」

兄「獣肉も食いたいところだが…さすがにそれは無理か」

兄「鳥の卵とかはとれるかもなぁ…ん?」

兄「あそこの海岸に…ふ、船!?」

兄「も、もしかして人が乗ってるかもしれないぞっ!」

兄「はぁっ…はぁっ…」

兄「だ、誰かいないのか…」

兄「ず、随分船体が錆びてるが…もしかして」

兄「……!」

兄「はぁ…またかよ…」

兄「この人、きっと難破してきたんだろうなぁ」

兄「日本人なんだろうか…」

兄「ふぅ…妹のやつちゃんと塩あつめられてるかな」

兄「妹ーどこだーって、いない…」

兄「あいつどこいっちまったんだ…?」

兄「…ん?小屋の方から妹の声が聞こえるような…」

兄「妹ー?いるのかー?」

(^q^)「あうあうあー」パンパンドビュッパンビュッパン

妹「…ひぐっ…あっ...い...たいよぉ…」

兄「おっ缶詰め…空か」

兄「他にも食料の類はないが…」

兄「へっへっへ、でも日用品がいっぱいあるな」

兄「フライパンに包丁にナタ、その他いろんな使えそうなものがあるぞ」

兄「あんまり劣化してないし、これなら充分いける」

兄「猟銃まであるじゃないか、貰っていこう」

兄「…とりあえず一回戻るか」

兄「申し訳ありませんが、あとで埋葬しに来ます…南無阿弥陀仏」

妹「お兄ちゃんおかえりー!」

兄「ただいま。いいもんがいっぱいあったぞ」

妹「わ、すごい荷物だね」

兄「難破船があったさ、これなら食料を煮たり焼いたりできるぞ」

妹「やったー!猟銃もあるなんてすごいね」

兄「ところで塩田は?」

妹「あ、忘れてた」

兄「うは、潮が満ちてだめになってるぅぅ!!」

妹「そ、それは私のせいじゃないもん!」

ホントおまえらって(^q^)「あうあうあー」好きだよな
あ、(^q^)「あうあうあー」にしか勝てないからかww

兄「あれから荷物を運ぶので一日使っちゃったな」

妹「ふぁああ…疲れたね、お兄ちゃん」

兄「お前は見てるだけで特に何もしてなかったじゃないか」

妹「そんなことないよー!ちゃんと応援してたもん」

兄「まあお前にやらせると何か失敗したりしそうだからいいけど」

妹「工具箱まであるね、お兄ちゃん」

兄「釘とか地味に助かるなぁ、自分では作れないし」

妹「あのね、何か作るなら、トイレ作って欲しいな」

兄「はぁ?そんなもんその辺ですりゃいいだろ」

妹「だって…草むらだとなんだか落ち着かないんだもん」

兄「そんなこと気にしてたら生きていけないぞ」

妹「ライオンとか来たらどうするのー!」

兄「こんなとこにライオンがいたら生物学会がこぞって押し寄せてくるぞ」

妹「もしかしたらアフリカまで流されたのかもよ?」

兄「無いわ」

妹「とにかく作ってよー!壁だけでいいからー」ジタバタ

兄「はぁ…明日な」

食べるんだろ?

妹「お、お兄ちゃん…」

兄「ぐーぐー…」

妹「お兄ちゃんてばー」ユサユサ

兄「…ん?どうした」

妹「おしっこ…」

兄「いってらっしゃい…グー…」

妹「一緒に来てよー!」ユサユサユサ

兄「な、なんだよ…一人でいけばいいだろ」

妹「さっきライオンとか話したら怖くなっちゃったんだもん…お願い」

兄「だからいないって」

妹「やだ…怖いから一緒にいこ?ねーねー」

兄「はぁ…まじかよ」

妹「出てくんなカス!」ガズガズ
(^p^)「もっ…もっひょおおおおおおおおおおおおおおおおお」

兄「今日は大漁だな」

妹「おにいちゃん、こいつらの名前なんていうの?」

兄「ん?ああ、これはなコピペにマジレス魚っていう馬鹿な魚たちなんだよ」

妹「へー、確かに馬鹿っぽいし臭いね」

ニコ厨とはまたちがった気持ち悪さがあるな
ここのクソゆとり

>>111
IDも判別できんクソゆとりは黙って保守しとけ

だれかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

>>115
お前が書けよ

そして翌日、島の反対側・・・

茶屋の店主「お客さん達 ずいぶん長いことおられるよーじゃが…」

兄「はあ、あと二、三日は滞在する予定です。」

          ー完ー

兄「ほら、はやくしろよ」

妹「う、うん…あっちむいててね」スルスル

兄「ライオンが来るかもしれないから、ちょっぱやで頼むぞ」

妹「こ、怖いこと言わないでよ」チョロロロ

兄「ちゃんと穴掘ったほうがいいぞ。足に流れてこない」

妹「変なこというのもなしー!」チョロロロ

兄「むしろ大事なことだろ…」

妹「お兄ちゃん、紙持ってる?」チョロロロ

兄「難破船にあったけど、紙は貴重だからだめ」

妹「お兄ちゃんのケチー!」チョロロ

兄「なんとでも言え」

兄「さ、寝るぞ寝るぞ」

妹「……」

兄「どした」

妹「私たちいつまでこんな生活するの…?」

兄「まだ2日しか経ってないけど」

妹「2日だってもううんざりだよ!おしっこしても紙も使えないし、TVも冷蔵庫もネトゲもないし」

兄「ついでに試験もなんにもねぇってか」

妹「真面目に話してよぉ…お家に帰りたい…えーん…」

兄「……」

兄「大丈夫だ、お兄ちゃんが絶対になんとかするから」

妹「…えっえっ…ぐす…」

兄「いろいろ生活は不自由だけど、お兄ちゃんが絶対守ってやるから…な?」

妹「ぐすっ…うん…」

兄「お兄ちゃんについてきなさい。必ずうまくいくから」

妹「うん…」

兄「一緒に日本に帰れるまで頑張ろう。力を合わせないと」

妹「わかった…わがまま言ってごめん」

兄「分かってくれて嬉しい」

妹「私、お兄ちゃんに一生ついて行くね」

兄「一生はともかくここを出るまでな」

チュンチュン

妹「おはよう、お兄ちゃん」

兄「もう起きたのか、早いな」

妹「私、魚釣りに行って来るね。お兄ちゃんはトイレお願い」

兄「お、お前が…どういう風の吹き回しだ」

妹「へへっ…私も頑張るからねっ」

兄「難破船にあったほうの釣り竿持ってきな。ちゃんとした竿だからバレなくていい」

妹「うん…いってきまーす!」

兄「少しは成長したようだな」

トンカントンカン

兄「ふぅ、トイレはこんなもんかな」

兄「穴はすぐ埋まるだろうから、移動式にしないと」

兄「持ち歩きできるコの字の壁を想像してもらえると分かりやすい」

妹「お兄ちゃん、出来た?」

兄「おう、そっちはどう…てか手ぶら?」

妹「えへへ、餌がつけられなくって」

兄「ミミズを針に通すだけじゃないか」

妹「そ、そんなの怖いよー!一緒に釣りしようよ、お兄ちゃん」

兄「なんて使えない妹なんだ…」

                         ,,、ー '""~~~~~~~ ~'''-、
                       ,-'".. /'  レ "  //<<    い あ 困 さ
    な 大 .き           / ::::: /ri'ノii "  (~ヽr''')    .う  っ っ っ
    ん 事 み.          /  ::::::: r"ツ人ン    ヽ,/    .と. た た. 続
    だ な  た         /  ,,,、、、、;;;;ij,//~ 彡,,、-- 、,     い .ら こ け
       労 ち         r"r'"::、、、  '""ヽツ"     ,,、    い    と な
       働 は.       rニti 、,,,ー'''''ヽツ(,,--、 'tr''ニ"ニ彡       な が さ
       力         リ, '    ̄~)::)r"   ミ":::'"          ん    い
                //    ;;ッ''"(,」⌒'',"~'' ,,:::::、、、,        で
                r'ii    r"/,、 ヽ-z⌒",, ヽヽ'~        も
              A tii    `/;;"ヽ`'=zz三zz'7" 't;;|i
 r"ヽ  ,,、       /:::::|  i     |;i ii,,ゝ、_,、-''" ,ii  |;;i       ii
. |   ヽi;::ヽ     /::::::::|  t    i;| ~'' 、,,""",、-''"  jリ       ii'-、
. t    ヽ;:ヽ,,,,,,、、-'ーz=-t、r"t    i|,    ~~~    ノ/       ノ  ~' 、      
 ヽ、,,   ~' 、 ::::''";;;/~''i", ヽ;;;  j |ii       ,,,iij| /      ,、 '     ~'''''ー 、ー< ̄~
ーー ゝ、-―  ~''ー"、,'   | iii  ヽ、;;; t、wwwwwwiij"" "     '"           ~'i::'i
  ,r  ヽ、,,,、-'    i|   ヽi||;ii   ~' 、iiiiii、、,,,、、jjiiiii}iiiiii从ii        ,、-''"      |:::|
ー 、、,,,,z''   ,,、 '" Aヽ、  |t~' 、;;;;;;  ~'''ーー------ー'''"      ,,、-''"        i::::i:::::

   )  ''フ"" r" ii ヽ、、  ti  ~''-''、、;;;;;;;;;;;;::::    ,,,,,,,、 -ー ''''"            リ:::リ :::
,,,、-"-ー''"   i;;  ヽ,     リヽ      ~~~ """""                   リ:::リ:::::
、    /::   t;;;  `'   ノ  t                              /:::/ :::::
.リ  r":::::::   'ー、;;;;;;;;;;;;/   t.                            /:::/:::

" ,,、" ::::''"      ~"      i|                            /::::/:::::::::
~~        〃

兄「結局一緒に釣りか」

妹「わーいまた釣れた」

兄「いいぞいいぞ、これで今日の飯は安泰だな」

妹「お兄ちゃんのほうは全然釣れないね」

兄「うるさいな、竿の差だ竿の差」

妹「交換する?私なら釣れるよ」

兄「ほほう…かえしもウキも無い竿でどこまでやれることやら」

妹「ヒットー!来たよー」

兄「一体どうなってるんだ」

妹「あはは、楽しいねお兄ちゃん」

兄「…まあ、楽しんでるみたいだしいいか」

妹「いち、に、さん、し…大漁だね、お兄ちゃん」

兄「今後釣りはお前の仕事とする」

妹「ほんとにー?やったぁ」

兄「意外な才能が開花してしまったようだ…」

妹「お兄ちゃんは何するの?」

兄「俺は、この銃が使えれば狩をしようかと」

妹「危なくないの?」

兄「見た感じは銃も弾もまったく損耗してないから大丈夫だろう」

妹「でも、お兄ちゃん銃なんて使ったことあるの?」

兄「うーん、エアガンくらいしかないけど慣れるしかないだろ」

兄「まぁ、その話は置いといて…くんくん」

妹「や、やだ、匂いかがないでよぉ…」

兄「服、臭くないか?」

妹「だってお風呂に入ってないから…しかたないよ」

兄「洗濯くらいはするか。川に行ってくる」

妹「私は?」

兄「飯の用意を頼むわ、お前のは一緒に洗ってきてやるから」

妹「ええー!そんなのやだよ!」

兄「わがままいうんじゃないって。二人で協力しないと」

妹「そ、そうじゃなくて…役割を逆にしてよー」

兄「…そういうことか、悪い」

兄「よし、火は起こせたから、魚を焼いて」

兄「バナナもとってきたからスライスして…と」

兄「うーん、パンツをはいてないからスースーするな」

兄「洗濯の調子はどうかな…ちょっと見に行くか」

兄「洗剤も少しだけど残ってたのは助かったなぁ」

兄「おーい、飯が出来そうだぞ」

妹「あ…お兄ちゃん」

兄「悪いな、俺のパンツ洗わせちゃって」

妹「いいよ、私のパンツ洗われるよりましだもん」ゴシゴシ

兄「それ洗い終わったやつ?干そうか?」

妹「み、見ちゃだめー!」

兄「お、おいっ!俺のパンツが…」

妹「あ…流れて行っちゃった」

兄「のおおおおっ!拾いに行くっ」

妹「きゃー!お兄ちゃん泳げないでしょー!」

兄「じゃ、じゃあ変わりに取ってきてくれ!」

妹「もう見えなくなっちゃったから無理だよぉ…」

兄「島生活3日目にしてはやくもパンツを失ってしまった」

兄「はぁ…下半身がスースーする」

妹「パンツくらいでくよくよしないでよー」

兄「なくした張本人がいうな」

妹「私のを一枚あげるから元気だして」

兄「あんな水玉のやつなんか履けるかっつうの」

妹「冬はきっとないと困るよ」

兄「冬…冬かぁ…やっぱり毛皮が必要だな」

妹「ほら、買ったばかりのやつだから綺麗だよ」

兄「だ、だからいいって」

妹「じゃあ、私が今履いてるやつあげようか?」

兄「もっといらない」

妹「どういう意味なのー!」

兄「もういいや、とりあえず食おう」

妹「また魚とバナナなの?」

兄「しかたないだろ、今のところこれしか無い」

妹「むしゃむしゃ…もぐもぐ…もう飽きたよー」

兄「俺の倍は食っておいて文句言うな」

妹「だって味付けも塩だけだもん…甘いおやつが食べたいよ」

兄「明日もう少し島を散策してくるから、もしかしたらサトウキビなんかが自生してるかも」

妹「だといいなぁ」

兄「じゃ、行ってくるから」

妹「うん、車に気をつけてね」

兄「いあ無いから。豚とか鹿でもいればいいんだけどなぁ」

妹「じゅるっ…お、お肉食べたいね」

兄「鳥でもいいけどな…お土産もってこれるように祈っててくれ」

妹「はーい。私は何してればいい?」

兄「釣りだな。餌は気合で付けろ」

妹「わ、わかったよ。私頑張るね」

兄「うんうん、頼むぞ」

ガサゴソ

兄「おおっ果物らしきもの発見…」

兄「鳥に食われた後があるってことは、毒はなさそうだな」

兄「もぐもぐ…みかんのような、レモンのような…なんだろうなこれ」

兄「うまいけど腹壊さないように控えておこう」

兄「へっへっへ、きっと妹も喜ぶぞ」

兄「…!」

兄「あれは…シカか?」

兄「し、慎重に狙いをつけて…」

だーん

兄「や、やった…!」

兄「練習した甲斐があったな…まさか一発で仕留められるとは」

兄「結構大きいな…これ、どうやって持ち帰ればいいんだろう」

兄「や、やっぱり解体するしかないのか」

兄「ん…子鹿…なんで逃げないんだ?」

兄「母親だったのかな…すまねぇ…」

兄「吊るして、血を抜いて…と」

小鹿「…」

兄「み、見られてるとやりづらいな」

小鹿「…」

兄「内臓…グロいけど我慢我慢」

小鹿「…クゥクゥ…」

兄「…全部は持っていけないな…半身だけ」

小鹿「…きゅ、きゅ…」

兄「見るなよ…見ないでくれ…」

兄「燻製にできればいいけどやり方がわからないしな…」

小鹿「……」

兄「残りは埋めてやるか…偽善といわれてもそうしたい」

小鹿「……きゅーんきゅーん…」

兄「帰るか…モタモタしてると腐っちまう」

小鹿「……」トトト

兄「な、なんでついて来るんだよ」

小鹿「……」トトト

兄「母ちゃんについてきてるのか…」

小鹿「……」トトト

兄「つ、ついてくんなっ!食っちまうぞっ!」

小鹿「」ビク

兄「ふん…」

小鹿「……」トトト

兄「…分かったよ、好きにすればいいだろ」

兄「ただいま」

妹「おかえり、お兄ちゃん」

兄「フルーツらしきものがあったぞ」

妹「わー!美味しそうだねっ」

兄「あと肉もなんとか、これ」

妹「うわー…二人で食べきれるかなぁ」

兄「燻製にあとでチャレンジしてみよう」

妹「ところでこの鹿のこどもはなんなの?」

兄「ついてきちゃったんだよ…食うか」

妹「可哀相だから逃がしてあげようよー」

兄「逃げないんだよな、なぜか」

兄「とりあえず小鹿のことは保留で」

妹「飼ったらだめかなぁ」

兄「餌とかどうするんだよ」

妹「自分で草とか食べに行くんじゃないかな?」

兄「子供みたいだしなぁ…どうだろ」

妹「私がお世話するから飼っちゃだめ?」

兄「とりあえず後の事は後で…それより飯にしよう」

妹「魚ならいっぱい釣れたよー」

兄「いや、この肉を早く食べよう。罪悪感が半端ないからはやく消化したい」

小鹿「…きゅ…」

妹「な、なんか食べづらいね…」

兄「肉が焼けたぞー」

妹「すっごくいい匂いがするね」

兄「うん…これはやばいな…ごくっ」

妹「じゅーじゅーいってる…ごくり」

小鹿「……」

兄「…」

妹「…」

兄「…ちょっと向こうにつないでくるから、食っててくれ」

妹「う、うん」

兄「うまいか?鹿の肉」

妹「グアツグアツグアツグアツ」

兄「返事もできないほど美味いらしい」

妹「お、お肉がこんなに美味しいと思わなかったよ…もぐもぐ」

兄「俺も食うか…いただきます」

妹「はむふむ…美味しいね、お兄ちゃん」

兄「…クソぉ…涙が出るほど美味ぇ…がつがつ…」

妹「ほら、泣いてないで食べよ?」フキフキ

兄「わ、分かってるよ…食うぞ、食うことが供養になるんだっ」

妹「ちゃんとごちそう様って言わないとね」

兄「あぁ…」

兄「ふぅ…食った食った」

妹「もうらめぇ…食べられないよぉ…」

兄「もうちょっと有り難味を感じて食えよお前は」

妹「ちゃんと感じてるもん…ごちそうさまでしたっ!」

兄「銃が使えるうちはいいけど、無くなったら食えなくなっちゃうな」

妹「繁殖させるとか?」

兄「お前にしてはいいアイデアだけど、生け捕りは難しそうだ」

妹「生まれたてのをさらってくるとか?」

兄「なんという鬼畜な発想」

妹「冗談だってば…あはは」

兄「半分は本気だったろお前…」

これも何かのシナリオの一部なの?

>>199
だねぇ
俺がキャンプとかアウトドア好きじゃないからボツになったけど

ご飯食べてくるけど落としてくれていいですよー

兄「島に来て一週間か」

妹「ふぇ?そうなの?」

兄「ちゃんと正の字で数えてるからね」

妹「さすが私のお兄ちゃんだねっ」

兄「おだてても何もでないぞ、飯にしよう」

妹「まさか目玉焼きが食べられるなんて思わなかったよ」

兄「めちゃめちゃ鳥につつかれたけどな」

妹「あのときは大変だったね、もぐもぐ」

兄「お前は下で見てただけだろ」

妹「お前も食べる?はいっ」

小鹿「きゅきゅー(訳:草食わせろこのバカ女)」

兄「すっかり懐いちまったな」

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