シャル「あのね一夏」 (59)

シャル「いくらお腹がすいたからってパンツは食べ物じゃないんだよ?」

一夏「パンがなければパンツを食べればいいじゃないか!」パンツモグモグパンツモグモグ

シャル「だからダメだっていってるでしょ!」グイイイイイ

一夏「グルルルルルルルッ!」ガジジジジジジ

シャル「はなせーーーーッ!」グイグイグイ

一夏「ギュルギュルギュルギュルッ!」ウィィィィィィィンッ!

シャル「なっ!歯に仕込んだドリルでそこからパンツを巻き取るなんてッ!」

シャル「そんなに食べたいならせめてぼくのパンツを食べなさいッ!」ヌギヌギヌギ

ラウラ「なにやっとんじゃお前等」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381230672

一夏「」モグモグモグ

シャル「えっ?」ヌギヌギヌギ バッ!

一夏「」モグモグモグ

ラウラ「お前は一夏にパンツを食べるのをやめさせるよう言い聞かせていたんじゃなのか?」

シャル「そ、そうだったっ!コラッ!いちかっ!パンツを食べるのをやめなさいっ!」

一夏「シャルのパンツうめえ!」モグモグモグ

シャル「まだまだ一杯あるからね!」ヌギヌギヌギ

ラウラ「やめろファイナルビッチッ!」ポカッ

ラウラ「まったく・・・」

シャル「顔の形が変わるまで殴らなくてもいいじゃん」ボコボコ

一夏「もう元に戻ってるじゃん」

シャル「ぼくの顔とオッパイは形状記憶なんだ!」キラン

一夏「嘘だー」

シャル「・・・試してみる?」ヌギヌギ

一夏「・・・望むところだ!」ワキワキ

ラウラ「やめろと言っているだろッ!」ウィィィィン! バリバリバリバリッ!

ラウラ「まったく・・・」

一夏「塵芥車ですりつぶすことないじゃないか!」バラバラバラ

シャル「もう元に戻ってるね」

一夏「思い出はいつも綺麗なものさ」キラン

シャル「うわー素敵!」

一夏「試してみるか?」キラキラキラ

シャル「ロマンスグレーの星の輝き・・・」ポッ

ラウラ「もう[ピーーー]ッ!知らんッ!」ドタドタドタ!

一夏「・・・なんでラウラは怒ってるんだ?」

シャル「さぁ?生理整頓できないんじゃない?」

一夏「ばっふぁっふぁっ!笑わせるぜ!」

シャル「なにその笑い方?」

一夏「いやー明日台風だよなー」

シャル「あっ、そういえばそうだった!ラウラの布団干したままだった!・・・まぁいいや」

~次の日

ビュオオオオオオオオオオッ!

布団「」ビチャチャチャチャチャ!

ラウラ「・・・・・・」


ビュオオオオオオオオオオッ!


布団「」ビチャチャチャチャチャ!


ラウラ「・・・・・・」



ビュオオオオオオオオオオッ!





布団「」ビチャチャチャチャチャ!





ラウラ「・・・・・・」







ビュオオオオオオオオオオッ!









布団「」ビチャチャチャチャチャ!











ラウラ「・・・・・・」















ビュオオオオオオオオオオッ!

ラウラ「最近いじめにあってるみたいなんだが」

一夏「ラウラがいじめに?誰がそんなことを!」

ラウラ「う・・・む・・・それはわからないのだが」

ラウラ「この前わたしの布団が台風の日に外に掘り出されていてな」

ラウラ「わたしが干したものじゃなんだ・・・だから・・・」

一夏「いじめにあってると?」

ラウラ「考えたくはないが・・・そうとしか考えられないのだ」

一夏「うーん・・・心当たりはないのか?」

ラウラ「ないと言えばないしあると言えばある」

一夏「どういうことだ?」

ラウラ「わたしが転入してきた時のことは覚えているだろう?」

ラウラ「あんな態度で皆に所かまわず噛み付いていたんだ」

ラウラ「嫌われているとすれば・・・一年全員が嫌っているだろうな」

一夏「ラウラ・・・」

一夏「こういう時はさ、まず信頼できる奴を集めてみるんだよ!」

一夏「ラウラが信頼している人にこのことを相談して皆で情報共有するんだ!」

一夏「そうすればいじめの問題もすぐに解決するさ!」

ラウラ「嫁ぇ・・・」ウルウル


ラウラ「・・・そうだな。まずは嫁だな。お前は一番信頼できる!」

ラウラ「次に嫁と同じくらい信頼しているシャルロットだ!あいつはこんなわたしにも日ごろからよくしてくれている!」

一夏「ふんふん、まずは二人だな」

ラウラ「あとは・・・正直嫌われていても不思議じゃないだろうな」

ラウラ「特に箒には酷いことをした・・・だから、もし今回の犯人が箒であってもわたしはあいつを責めることはしないつもりだ」

一夏「いいのか?」

ラウラ「ああ・・・まぁ箒と決まったわけじゃないがな」

一夏「とりあえずシャルロットにも相談しようぜ」

ラウラ「そうだな」

一夏「ってわけだ」

シャル「酷いことする人がいるんだね!許せないよ!」

一夏「で、これから犯人探しをしたいんだが、協力してくれるか?」

シャル「もちろんだよ!」

ラウラ「その前に一つだけ言っておきたいのだが」

ラウラ「もし今回の犯人が箒だったとしても責めないでほしいのだ」

シャル「どうして?」

ラウラ「あいつには酷いことをしたからな・・・恨まれても当然だ」

ラウラ「だからもしあいつが犯人だとしても決して責めないで欲しい・・・」

シャル「ラウラ・・・」

一夏「まぁまだ箒だと決まったわけじゃないからさ、とりあえず犯人探しをしようぜ!」

シャル「そうだね。じゃあさし当たってラウラと関係のなさそうな人から今回のことを聞いてみよう」

一夏「またどうして?」

シャル「そうやって遠くから回りこんだほうが犯人に気づかれにくいし仲間も増やしやすいでしょ」

シャル「それにもし箒が犯人だったとしても、それとなく注意できるんじゃないかな?」

シャル「箒の耳にぼく達のことが入ればもう今回のようなことはしなくなる可能性もあるしね」

ラウラ「さすがシャルロットだ!お前に相談して正解だったよ」

一夏「じゃあその方針で捜索するか、まぁまだ箒が犯人って決まったわけじゃないけどな」

一夏「あっ、のほほんさん!ちょっといいか?」

のほほん「おりむ~とデュッチとラウラ・ボーディヴィッヒさん」

ラウラ「なぜわたしだけフルネームなんだ?」

のほほん「だって転入初日からおりむーに暴力ふるってたし~なんだか恐くて」

ラウラ「やはりわたしの印象はそうなのか・・・」ズーン

シャル「ま、まぁまぁ、あのさ布仏さん、実は相談したいことがあるんだけど」

のほほん「なに~?」

シャル「ここ最近屋上に行ったことある?」

のほほん「う~ん・・・最近はね~、昨日台風だったし、屋上には用はないよぅ」

一夏「そうか」

のほほん「あっ!でも~屋上と言えば最近モップンがよく使ってたような~」

シャル「モップン?」

一夏「シブがき隊の?」

のほほん「モップンって言えばあれだよ~、いつも一人の~」

一夏「なんだ箒のことか」

のほほん「そうそう~、で~、そのモップンが~昨日も屋上に行こうとしてたの~、でもわたしは台風だから危ないよ~って~」

シャル「昨日も!?」

のほほん「そうだよ~、で?なんの話しなのこれ~?」

ラウラ「いや、それがわかればいい、すまんな布仏さん」

のほほん「のほほんでいいよ~ボーちゃん!」

ラウラ「ボ、ボーちゃん!?」

のほほん「ボーディヴィッヒだからボーちゃんだよ~」

ラウラ「そ、そうか・・・」

一夏「鼻」

シャル「水」

ラウラ「・・・なにが言いたい」

一夏「いや」

シャル「別に」

ラウラ「しかし・・・箒の奴が屋上になんの用があったのだ」

一夏「・・・」

シャル「・・・」

ラウラ「箒の奴が・・・」

一夏「まだ箒だと決まったわけじゃない」

シャル「そ、そうだよねっ」

ラウラ「わ、わたしもそんなつもりで言ったわけじゃないぞ!」

セシリア「あら?どうしましたの皆さん?」

一夏「実は箒のやつが・・・」

セシリア「えっ?ま、まさか、箒さんがそんなこと・・・」

シャル「まだ可能性の話なんだけどね」

ラウラ「わたしも信じたくはないのだが」

セシリア「そういえば・・・」

一夏「なんだセシリア!!」

セシリア「い、いえ・・・実は最近箒さんがお布団を担いで屋上へあがって行く所を見たことが・・・」

シャル「えっ?そ、それじゃあ犯人は箒ってことに」

一夏「ま、まて!まだ自分の布団を干しに行ってただけかも」

セシリア「それが台風の前日にお布団を・・・」

一夏「そ、そんな・・・」

シャル「あの台風の日の前・・・前日の快晴を利用した巧妙なカモフラージュ・・・」

ラウラ「ま、まさか・・・前日から干していたというのか・・・し、しかしそれではその日にわたしが気づくことも」

シャル「前日のラウラのスケジュールを把握していれば大丈夫だよ」

シャル「ラウラはその日軍に帰省していたからね」

ラウラ「で、でもそれはわたしとシャルロットしか知らない秘密じゃ・・・」

一夏「なんらかの方法で知りえたのだな」

ラウラ「そんな・・・箒が犯人だったなんて・・・」

セシリア「で、でもまだわかりませんわ!実際に箒さんにお聞きするまでは!」

シャル「犯人が自分から自白するとは思えないけど・・・」

一夏「ラウラ、どうするんだ?」

ラウラ「・・・」

ラウラ「最初に言ったとおりだ。わたしは箒の奴が犯人だったとしても咎めるつもりはない・・・」

ラウラ「だが、これ以上罪も重ねて欲しくない・・・そうすればいつか箒のやつは本当に一人ぼっちになってしまうからだ」

シャル「ラウラ・・・」

シャル「うん!そうだね!箒がこれ以上罪を重ねないよう遠まわしに警告しよう!」

セシリア「それが・・・一番の解決法ですわね」

一夏「そうと決まれば鈴のやつにも声をかけよう!」

鈴「・・・まさか箒のやつがね」

一夏「だがラウラの奴は責めるつもりはないらしい」

鈴「そう・・・やさしいのね」

鈴「わたしなら自分から学園やめたくなるくらい追い込むのに」

ラウラ「・・・わたしももう少しだけ箒の様子を見たいんだ」

ラウラ「もしこの作戦が失敗し・・・それでも箒がやめなかった場合は強硬手段にでる」

ラウラ「その時は協力してくれるか?」

鈴「あたりまえよ!そんな胸糞悪いやつわたしがぶっ懲らしめてやるわよ!」

一夏「・・・仕方ないよな」

シャル「うん・・・」

セシリア「ですわね・・・」

~翌日


箒「ふぅ・・・これであらかた片付いたな」

箒「台風前に布団が干せてよかった」

箒「しかし部屋の掃除も一苦労だな・・・」

箒「でもこれも将来の花嫁修行だと思えば・・・ってどうして一夏のやつが頭にでてくるんだっ!///」アセアセ

箒「はぁ~、お茶でも入れるか」


コンコン


箒「ん?はーい!」


ガチャ


一夏「よ、よう箒・・・今大丈夫か?」

箒「ああ一夏か、丁度よかった、今お茶を入れている所だ、一緒にどうだ?」

一夏「あ、ああ・・・いや、遠慮しとくよ、すぐ済むから」

箒「??そうか」

一夏「ちょっと中へ入っていいか?」

箒「なんだ?ならお茶を飲んでいけばいいじゃないか」

一夏「あ、ああ、そうだな・・・じゃあ貰うよっ」

箒「ふふっ、変な奴だな」クスッ

箒「じゃあそこに座っていてくれ」

一夏「わ、わかったっ」

カチャカチャ

箒「~♪~♪」コポポポポポ

一夏(・・・悪いな箒・・・これはお前のためでもあるんだ)コソコソ

一夏(・・・これでよしっと)

箒「いちかー」

一夏「!?」ビクッ!

一夏「な、なんだ!」ドキドキ

箒「お茶受けは何がいい?」

一夏「あ、ああ、なんでもいいぞ!」

箒「なんでも・・・か、たしかこの辺に前のもらい物が」ゴソゴソ

一夏(クッ!どうしてこういう時程あいつがいい奴に見えるんだ!)

一夏(普段どおりヒステリック暴力女でいてくれよ!人を苛める社会のクズでいてくれよ!)

一夏(そうじゃなきゃ困るんだよ!)カチャカチャ

一夏(・・・セットは完了したか・・・仕方の無いことだ、これは)

箒「ほら、お茶を用意したぞ」コト

一夏「あ、あのさっ、やっぱり用事思い出しちゃって!帰るよ!」

箒「なんだ急に?まぁ用事なら仕方ないが・・・」

一夏「悪いなお茶まで用意してもらったのにっ」

箒「別にそれはかまわないが・・・」

一夏「じゃ、じゃあ俺はこれで!」ピュー

箒「・・・変なやつだな」


一夏「・・・セットしたぞ」

シャル「お疲れ様」

セシリア「嫌な役を押し付けて申し訳ございませんわ」

一夏「いや、俺が提案したことだしな」

鈴「でも・・・さすがに心が痛むわね」

ラウラ「これも箒の・・・そしてみんなのためだ、仕方のないことだ」

シャル「女の子の部屋に隠しカメラなんてね」

一夏「でもこれで箒の悪事の数々が映し出されそれを証拠にあいつに突きつけてやれば」

ラウラ「これ以上馬鹿な真似はしなくなるというわけだ」

鈴「あっ、繋がったわよ!」

箒「~♪~♪」フキフキ

一夏「わぁお!」

シャル「見ちゃだめ!」ババ

セシリア「湯上りですわ」

鈴「・・・乳でかいわね」

ラウラ「けしからんなまったく」



箒「はぁ・・・今日は疲れたな」

箒「大掃除など年末以外にするもんじゃないな」



ラウラ「大掃除だと?」

鈴「あやしいわね。何を掃除したって言うのかしら」

シャル「もちろんいじめの証拠だよね!」

セシリア「ていうことは他にも被害者の方がいらっしゃると言う事ですか!?」

一夏「・・・箒」

箒「しかし・・・一夏のやつ、せっかくお菓子まで用意したのに急用だなんて」

箒「もらいものが無駄になってしまったではないかっ」プンスカ




鈴「もらいものって・・・」

シャル「強奪したものだろうね」

ラウラ「総じて加害者は奪ったという認識はなく貰ったという表現を好むような」

セシリア「ジャイアニズムと言うやつですわね!」

一夏「・・・くっ、どうしてお前はそこまで墜ちてしまったんだ!」



箒「さてそろそろ寝るか」



ラウラ「ん?ちょっとまて!止めれるかッ!」

鈴「えっ?えーっと・・・はい!」ピッ

ラウラ「こ、これは・・・」

シャル「どうしたの?」

ラウラ「・・・わたしの枕だ」

一夏「なんだって!?」

セシリア「そ、それはもしや」

シャル「・・・戦利品ってやつだね」

鈴「ラウラの枕だけ気に入っちゃってそのまま奪ったんだ」

セシリア「また貰い物・・・っていうわけですわね」

一夏「・・・」

ラウラ「これは・・・決定的な証拠だな」

鈴「ええ、今すぐにでも踏み込みたいくらいよ」

一夏「みんな待ってくれ!」

シャル「どうしたの?」

一夏「一度・・・箒と話しをさせてくれないか?」

シャル「話?でも・・・もう箒は・・・」

一夏「すこしだけでいいんだ・・・たのむっ!」ドゲザー

セシリア「い、一夏さんっ!ま、まぁわたくしはかまいませんけれど」チラ

ラウラ「・・・」

一夏「ラウラ・・・」

ラウラ「お前は箒の幼馴染だったな・・・」

一夏「・・・」

ラウラ「仕方ないだろう。それでお前の気が済むならな」

一夏「ありがとう」

シャル「一夏・・・」

鈴「あんたって・・・」

セシリア「ほんとお人好しですわね・・・」

一夏「みんなも、恩に着るよ」

~次の日

一夏「箒・・・ちょっといいか?」

箒「ん?なんだ?」

一夏「ちょっとここでは話しづらいことなんだ」

箒「ああ、じゃあ屋上に行こうか」

一夏「屋上・・・か・・・」

箒「???」

~屋上

一夏「単刀直入に言うぞ・・・もうラウラのやつを苛めるのはやめるんだ!」

箒「はぁ?なにを言っているのだお前は?」

一夏「そうか・・・シラを切るつもりか・・・」

箒「いや・・・言ってることがおかしいぞ一夏」

一夏「あの台風の日の前日・・・お前が屋上に上がるのを見たと言っている奴がいるんだ」

箒「ああ、その日わたしは屋上へ布団を干しに行ったからな」

一夏「!?一転自供するのか!!」

箒「なにを言ってるんだお前は?布団を干しに屋上へ上がるのは別に普通だろ」

一夏「・・・お前の中では普通なのか・・・まぁいい」

一夏「どうして布団なんか干しにいったんだ?」

箒「どうしてって・・・次の日が台風だって分かれば前日に干すだろう」

箒「その日は運よく快晴だったからな」

一夏「そうか・・・なら聞くが、ラウラの布団が濡れていたのはどうしてだ?」

箒「???なんのことだ?」

一夏「とぼけるなっ!快晴の日に布団を干してどうしてラウラの布団は濡れていたんだッ!」クワッ

箒「な、なにを言ってるのかわからないんだがっ」

一夏「お前は台風が来るってわかっていて・・・その前日、わざとラウラの布団を干し、それを翌日までほったらかしにしたんだろ!」

箒「馬鹿なことを言ってるんじゃない!わたしはわたしの布団を干しにいっただけだ!」

一夏「・・・そこまでシラを切るのか・・・」

一夏「仕方ない・・・ならこれを見ろ!」バッ

箒「これは・・・わたしが写って・・・って!なんだコレはッ!?」

一夏「お前の部屋の監視映像だ」

箒「お、お前なに考えているんだ!一歩間違えれば犯罪だぞこれは!」

一夏「・・・自分のやったことを棚に上げるとはな」

箒「は、裸まで写って・・・///」カァー

一夏「ここにラウラの枕が写っている・・・これは一体どういうことだ!」

箒「えっ?ラウラの・・・って、ああっ!本当だ!これはわたしの枕じゃないっ!」

一夏「・・・随分な演技だな」

箒「い、いや・・・本当に今始めて知ったんだ・・・たぶん取り込むときに間違えて・・・」

一夏「言い訳をするなッ!」パンッ

箒「きゃっ!な、なにをっ」

一夏「戦利品としてラウラの枕を盗んだんだろ!違うか!」

箒「ほ、本当に間違えただけだ!わたしが布団を取り込むとき、二組あったんだ!」

箒「その時枕を間違えてしまったんだ!」

一夏「そんな偶然あってたまるかッ!」

箒「・・・というか、台風の前に布団を干したのがどうしてラウラのいじめにつながるんだ!」

箒「ラウラが自分で布団を干して取り込み忘れただけじゃないのか!」

一夏「お前は・・・人を陥れてまで助かろうって言う気か・・・」

箒「そうじゃない!おかしいだろ!前日に布団を干されたのならその日に気づくだろ普通!」

一夏「なるほど・・・そこをついてくるか・・・さすがだな」

箒「なにがさすがだッ!馬鹿にするのもいい加減にしろ!」

一夏「だが、その日ラウラは軍へ帰省していて不在だったんだ」

一夏「お前はそのことを知っていてわざと前日に布団を干したんだ!」

箒「知るか!ラウラの予定など一々把握していないわ!」

箒「ラウラの奴がわたしに予定を漏らしたとでも言ったのか!」

一夏「いや・・・このことはシャルとラウラの二人しか知らないことだった」

箒「じゃあわたしが知ることは不可能じゃないか!」

一夏「いや、お前はなんらかの方法で知ったんだ!」

箒「”なんらか”ってなんじゃーーーーーッ!」ウガーーーッ!

箒「ハァ・・・ハァ・・・」

一夏「・・・」

箒「・・・だいたいお前の言っていることは支離滅裂だ!」

箒「普通に考えたらラウラの奴が自分で干してたまたまわたしが同じ日に布団を干して」

箒「そしてたまたま枕を間違えてしまって、たまたま運悪くラウラが布団を取り込み忘れたから布団が濡れた話じゃないか!」

箒「それがどうしてわたしがラウラを苛めていることになるんだ!」

一夏「ラウラは布団を干してないといっている」

箒「わたしもラウラの布団など干してないわッ!」ガオー

一夏「・・・こうなったらもう水掛け論だな。干した干してないの世界だ」

箒「頭からそうだったじゃないか!お前がありもしない疑惑をわたしに吹っかけてきたんだろ!」

一夏「」パチン

箒「な、なんだ?」

ゾロゾロゾロ

ラウラ「」

シャル「」

セシリア「」

鈴「」


箒「なんだお前達・・・盗み聞きしてたのか?」

シャル「箒・・・君は一夏の優しさがまだわからないの?」

箒「はぁ?」

セシリア「一夏さんはわたくし達にどうしてもと頭を下げてまで今回の話し場を作ってくださったのですよ」

箒「なんのこっちゃ」

鈴「もうコイツやっちゃおうよ!ねぇ?ねぇ?」ウズウズ

ラウラ「おちつけ・・・もう少しだけ話しをしてみる」

ラウラ「なぁ箒・・・お前はわたしの布団を台風の日目掛けて屋上に干し」

ラウラ「あまつさえわたしのいい臭いのする枕を盗んだ」

箒「やってないっちゅっとろーーーがッ!!」

箒「・・・いや、枕はたまたま間違えたんだ」

ラウラ「まぁ聞け、わたしはお前がそんな気を起こすのも無理ないと思っている」

ラウラ「わたしがお前にしたことを考えれば・・・8:2でお前のほうが罪は重いが動機としては十分だ」

箒「あのな・・・別にわたしはお前のことなど恨んでないし苛める動機もないんだが・・・」

鈴「おい!口の聞き方に気をつけなさいよ!あんた何様のつもりよッ!」

箒「な、なんなんだお前はっ」

一夏「落ち着け鈴!ラウラの話はまだ終わって無いぞ!」

鈴「・・・ちっ」


ラウラ「ふぅ・・・お前がそうシラを切りとおすと言うのならこちらにも考えがあるぞ」

箒「やってもないのに何を認めろというんだ!」

ラウラ「そうか・・・もういい」パチン

箒「またか・・・」

スタスタスタ

千冬「」

箒「千冬さん・・・」

バシーンッ!

バキィ グシャ ベキィ

箒「あ・・・ぐっ・・・」

バタ

千冬「起きろ、もう終わったつもりか?」グイ

箒「ひっ・・・や、やめて・・・」

千冬「お前はラウラがやめてといってやめたのか?違うだろッ!」

ボグンッ!!

箒「あぎゃッ!・・・お、おかしいよ・・・こんなの・・・」

千冬「おかしいのは貴様の頭だ!」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

箒「がゃっ!やめへっ、あたまが割れるっ!!!」

千冬「壊れた頭は叩けば直るのだ!」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

一夏「・・・箒」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

シャル「仕方ないよね」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

セシリア「悔い改めなさい・・・」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

鈴「まぁ当然よね」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!

ラウラ「・・・これもお前のためだ」

ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!


ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!


ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン !!!!!


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

千冬「ふぅ、右脳と左脳が入れ替わるくらい叩いたからもう馬鹿な考えはしなくなるだろ」

箒「」ピヨピヨピヨ

一夏「・・・わるいな千冬姉、こんなこと頼んじゃって」

千冬「学校では・・・まぁいい、それより一夏、お前本当はつらいんじゃないのか?」

一夏「ああ・・・幼馴染をこんな目に合わすなんてあまりいい気分じゃないよ」

シャル「いちか・・・」

セシリア「おいたわしや、一夏さん」

鈴「しょうがないよっ!悪いのはこいつだもん!一夏は気にすることないよ!」

ラウラ「いや、今回はわたしが一夏に相談したんだ・・・だから責めるならわたしを責めろ」

一夏「おまえら・・・」

千冬「ふっ、まぁ誰が悪いとかもうどうでもいい」

千冬「今回のことはもう終わったことだ」

千冬「それにもしなにか気に病むことがあれば明日からお前達が頑張れば済む話だ」


「「「「「・・・はい!」」」」」


千冬(今回の件でより一層こいつ等の絆は深まったようだな・・・)

キィ


千冬「ん?」

のほほん「あっ、おりむ~!」ノシ

一夏「あれ?のほほんさんじゃん?どうしたの?」

のほほん「そういえばこの間の話なんだけど~」

のほほん「思い出したことがあったの!」

千冬「・・・」

のほほん「モップンが屋上へ行った後、デュッチが屋上へ向かうのを見たんだー」

のほほん「それでね!そういえばその時デュッチもお布団抱えてたな~って」

一夏「えっ?シャル?えっ?」

シャル「・・・・・・」

ラウラ「・・・・・・そういえばあの日」

~回想(台風直撃の二日前)

ラウラ「なぁシャルロット、明日軍に帰らなきゃならないんだが」

ラウラ「実は布団を干しておいてもらいたいのだ」

シャル「布団?」

ラウラ「そうだ、明後日は台風が来るだろう?だから明日の快晴がの日に頼みたいのだ」

シャル「いいよ別に」

ラウラ「そうか!感謝する!」

~回想終わり


シャル「・・・・・・そういえばあの日」


~回想(台風直撃の一日前)

シャル「はぁ~シャルちゃん良い子良い子で安請け合いしちゃったけど」

シャル「正直クソ面倒くさいなぁ~」テクテクテク

シャル「ふぅ、布団って結構思いや」

パサッ

シャル「ん?なんか布団の隙間から落ちた・・・」

一夏「!?」

一夏「ウガァァァァァッ!」ガブッ!

シャル「きゃっ!って一夏!?」

シャル「なにして・・・って、コラッ!落ちたパンツを食べるんじゃありませんっ!」グイイイイイ

一夏「グルルルルルルルッ!」ガジジジジジジ

シャル「はなせーーーーッ!」グイグイグイ

一夏「ギュルギュルギュルギュルッ!」ウィィィィィィィンッ!

シャル「なっ!歯に仕込んだドリルでそこからパンツを巻き取るなんてッ!」

シャル「そんなに食べたいならせめてぼくのパンツを食べなさいッ!」ヌギヌギヌギ

ラウラ「なにやっとんじゃお前等」

一夏「」モグモグモグ

シャル「えっ?」ヌギヌギヌギ バッ!

一夏「」モグモグモグ

ラウラ「お前は一夏にパンツを食べるのをやめさせるよう言い聞かせていたんじゃなのか?」

シャル「そ、そうだったっ!コラッ!いちかっ!パンツを食べるのをやめなさいっ!」

一夏「シャルのパンツうめえ!」モグモグモグ

シャル「まだまだ一杯あるからね!」ヌギヌギヌギ

ラウラ「やめろファイナルビッチッ!」ポカッ

~回想終わり

シャル「あれ?ラウラ帰ってないじゃん」

ラウラ「あの日わたしの軍の帰省命令が解除されたのを忘れていた」

シャル「でも・・・じゃあその日はどうやって寝たの?」

ラウラ「・・・たしか夕食の時・・・」


~回想

一夏「ハマチうめぇ~」How much!

ラウラ「嫁よ、あまり噛まずに食べると消化によくないぞ」

一夏「関係ないから!関係ないから!」

ラウラ「まったく・・・ん?」

ラウラ(嫁の歯の隙間になにか挟まっている・・・あれは!?)

ラウラ(わ、わたしのパンツじゃないか!そ、そうか!嫁はわたしのパンツを食べていたのか!)

ラウラ(前々からショーツがなくなっているとは思っていたが、まさか嫁が犯人だったとは・・・)

ラウラ(い、言ってくれれば、パンツの一枚や二枚くれてやるというのに)ジュン

ラウラ(・・・・・・)

ラウラ(・・・・・・)

ラウラ「嫁よ」

一夏「んあ?」

ラウラ「今夜は寝かさないぞ」

一夏「ハマチだけに?」

シャル「意味わかんないよ」パクパクパク

~回想終わり


ラウラ「嫁の所に泊まったんだった」

シャル「・・・へぇ」

鈴「マジ許せないよなぁ」

セシリア「同意でスワン」


のほほん「あれ?なんだか変なこといっちゃったっ~」アセアセ

一夏「・・・これは」

千冬「この話はよそうッ!!!」


「「「「「「!!!?」」」」」」


一夏「ち、千冬ね「この話はよそうッ!!!」」

一夏「」

千冬「もう終わったことだ!これ以上の議論は無意味ッ!だからなにもいうなッ!!」

シャル「そ、そうだよねっ!これ以上は・・・ねっ!?」

鈴「そうよね。終わったことだもんね!」

セシリア「わざわざ蒸し返すのもやぶへびでスワン!」

一夏「・・・そ、そうだよなッ!」


箒「」ピヨピヨピヨ


一夏「さ、さぁ飯にしようぜ!はらへったしさ!」


「「「「「「お、おう!」」」」」」


箒「」ピヨピヨピヨ

その後、クラス全員が箒を腫れ物でも触るような扱いをしてきた


箒「あの・・・一夏?」

一夏「な、なんだ?ほ、箒!?お、俺に用か?」

箒「そうだが・・・」

一夏「なんのようだ?体操服忘れたのか?お昼代がないのか?ん?どうしたんだ!?」

箒「いや・・・今日の放課後一緒に訓練でもどうかな?って」

「「「「「!!!!!?」」」」」

一夏「い、一緒にッ!!!俺と!箒がッ!・・・い、いや!きょ、今日は都合が悪いんだ!っていうか訓練とか俺の性に合わないから誘ってもらっても一緒にはちょっとできないかもしれないっていうか!」

箒「・・・そうか」トボトボ

一夏「ふーーーーっ、箒と一緒とか・・・なんか胃がもたないぜ」

生徒1「あっ、篠ノ之様おはようっ!」ピュー

生徒2「ひっ、篠ノ之さん!な、なにか用!?えっ?今日の訓練一緒に・・・って私他の人と約束があるから!」ピュー

セシリア「ご、ご飯ですか!?あ、あいにくですがわたくしはお弁当か食堂かで迷っていて箒さんと違う場所へ行こうかと・・・あっ!」

鈴「ワタシニクミ、ダカラニホンゴワカラナイネ」

シャル「ほ、箒さ、明日からの合宿休んだらどうかなっ!い、いや箒にはレベルが低いんじゃないかなって思ってさ!」

ラウラ「ほ、ほら、みんなから箒に募金が集まったんだっ!10万あるから3日間どこかであそんでくるがいいっ!」



箒「・・・・・・どうして皆わたしを避けるの・・・」ジワァ

箒「うえっ・・・寂しいよぅ」ポロポロ


だがそれも長くは続かなかった

気づかれしたクラスのみんなはしだいに箒が疎ましく思えてきてだんだんと露骨に

そしていつしか苛めへとそれは発展していった

箒はストレスで十二指腸潰瘍と大腸憩室炎を患い入院を余儀なくされた

見舞いには誰もこなかった

クラスは明るさをとりもどしはじめから箒などいなかったかのような振る舞いをしていた

箒の帰る場所はもうなくなってしまったのだ


集団とは恐ろしい

自分達で勝手に騒いでおいてなにか不都合が起これば弱い個人に目を向ける

関係なくともそのものをスケープゴートにしたてあげ、集団の問題を解決しようとする

後から事実が判明しても、審議を問われることを恐れ、勝手に時間と共に風化させてしまおうとする

そしてそれを風化させまいとするものは悪だと決め付けている

結局それは自分達の保身のために他ならないことであるのに、集団の維持と言う大義名分をかかげ無理やり正当化させる

勧善懲悪と言う言葉をもし使えるなら・・・集団に潜む虚偽の真実に当てられるものだと私は考える

しかし・・・それは空想のお話・・・現実は非常である




束「箒ちゃん・・・」

箒「ね・・・えさん・・・」

束「随分やつれたね」

束「ごめんね。わたしが気づいてあげられなくて」ポロポロ

箒「違うよ・・・みんな悪くない・・・わたしが・・・なにかしたんだ・・・きっと・・・」

束「箒ちゃん・・・」

束(もう自分を責めることでしか心の安定を保てないまで憔悴している)

束(心のより所であったいっくんすらも箒ちゃんを裏切ってしまった)

箒「・・・おねぇちゃん」

束「!?ほ、箒ちゃんっ?」

箒「わたし・・・おねぇちゃんと離れるのいや!どこにもいかないでッ!」ギュ

束「ま、まさか」

束(幼児退行を起こしている!?まだ私が家を出る前まで・・・箒ちゃんが幸せだった頃まで・・・)

箒「おねぇちゃん・・・いっしょにいてよ・・・」ポロポロ

束「・・・おねぇちゃんちょっとだけ出かけるから」

箒「やだ!やだ!」ギュー

束「大丈夫だから・・・おねぇちゃんはどこにもいかないから」

箒「ほんとっ?」ウルウル

束「うんっ約束だよ」ユビキリ

箒「うん、約束」ユビキリ

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・




束「さて」

ギリギリギリギリ

千冬「ぎゃーーーーーーーッ!」

束「どうちーちゃん?頭の中にボルトが入っていく感覚は?」

千冬「や、やめてくれっ!わたしが何をしたっていうんだ!」メキメキメキ

束「さぁ?自分で考えれば?」

束「あっ!右脳と左脳を入れ替えると思い出すんじゃない?」

束「脳みそ取り出してあげるよ!」


ギリギリギリギリ…メキャァ!


千冬「うっっぷ・・・エオエエエエエエッ!」ビチャチャチャ

束「ちゃんとバケツの中に吐いてよね、掃除大変なんだから」

千冬「エロロエレオロエオレオロオエロエオレオ」トボボボボボボボ

束「じゃあ一度脳みそ取り出すからね。もちろん麻酔なしだから」ズチャ

千冬「ッ!?アアアアアアーーーーッッッッッエエエアアアアアアアアアアッッゥッッッ!!!!」グリングリン

束「」ズチュ ズチュ グチュ

千冬「~~~~ゥァ~~~~~~~ッ~~~~ッッ」

束「ハイ取れたー」ズルン

千冬「」

束「あ~もうこのちーちゃんは抜け殻だね」

束「まっててちゃんと器を用意したからね!」

ドプン

コポコポコポ

束「このガラスケースの中に入ったちーちゃんの脳みそはね」

束「ちゃーんと生きてるんだよ」

束「でも口も目も耳もないから感覚だけが存在している状態なの」

束「だからこうやって」ピピピピ

ウィィィィィィィィィン!

束「電気を流せば激痛だけを絶え間なく感じるんだよ」

束「でも自分では抵抗できないからずっと耐え続けるしかないんだよね~」

束「じゃあねちーちゃん。1週間したら戻ってくるから」

束「その間頑張ってね♪」

束「っていっても聞こえないよね。バイバーイ」ノシ


束「特にこのクラスは箒ちゃんにひどく当たってたみただよね♪」

一夏「た、束姉!俺は箒を苛めたりしてないぞ!」

シャル「一夏ズルイ!ぼくも苛めてなんか無いよ!」

セシリア「わ、わたくしもですわ!」

ラウラ「軍人たるものいじめいくない!」

束「まぁまぁ、命乞いは後から聞くからさ」

束「とりあえずこの中から一人生贄を選んでください」

束「もしかしたらその一人が犠牲になることでクラス全員が助かるかもしれないよ?」

一夏「マジで!じゃあシャルたのんだ!」

ラウラ「すまんなシャルロット」

セシリア「まぁ当然ですわね」

シャル「な、なんでぼくが選ばれるの!」

シャル「せめて多数決とろうよ!」

一夏「シャルがいい人!」

ババババババ

一夏「全員一致だ」

シャル「えーっ!」

束「・・・決まりだね。じゃあいっくんに決定ーーーーーッ!」パチパチパチ

一夏「な、なんでじゃーッ!今シャルに決まったじゃないか!」

束「そんなあさましい考えをする奴はすべからく拷問されるべきなんだよ」ポチ

ウィーン カシャカシャカシャ

一夏「な、なんだ!俺を囲むように透明の壁が・・・」

束「今からいっくんに質問するからさ、嘘をついたらどんどん壁が小さくなっていくからね」

束「透明だからいっくんの穴から脳みそや内臓が吹き出る瞬間がクラスメイトに見せ放題だよ!よかったね♪」

一夏「い、いやだーーーッ!こんなむごい死に方したくなーーーーいッ!」

束「えーー?じゃあ死にたくなっても[ピーーー]ない拷問のほうがいいの?ちーちゃんみたいに」

一夏「・・・・・・た、たすけてくれっ!束姉!俺と束姉の仲じゃないかッ!」

束「ちーちゃんの映像みたよね?いっくんより付き合いの長いちーちゃんでもああなってるってことは」

一夏「このメスブタ!死んだら呪ってやるからなッ!」

束「やっぱり脳みそ電流のほうがいいの?」

一夏「ふぐっ・・・シャ、シャル~」

シャル「・・・ごめんね一夏。ぼくからはなにもできないよ」

一夏「ラ、ラウラ・・・」

ラウラ「嫁のことは一生忘れないさ」

一夏「せ、セシリア!」

セシリア「お金で解決できませんの・・・残念ですが・・・」

一夏「う、嘘だろ!?たかが箒をゴミ扱いしただけで・・・だってアイツ掃除用具だから別にかまわないじゃ」

ウィーン ズズズズズズ

一夏「ひっ!か、壁がせまって・・・ま、まだ質問は始まってないだろ!」

束「ごめーん、うっかりボタン押しちゃった♪」

一夏「うっかり!?」

束「でもいっくんが変なこと言うからだよ?またうっかり押しちゃうかもしれないよ?」

一夏「なにも言ってないだろ!たかがモップが一本壊れたくらいなんだってんだ!」

束「・・・」ポチ

ズズズズズズズズズ

一夏「ひがっ!が・・・ががが・・・」ミチミチミチ

束「ストーップ!」ポチ

一夏「オ・・・オオガメテグデ」ミチミチ

束「心臓から内臓から圧迫されて目が充血してきたね。キー坊みたいだよいっくん♪」

シャル「ひっ」サッ

ラウラ「一夏!」

セシリア「み、見てられませんわ!」

束「じゃあ質問に答えてね?いっくんは箒ちゃんが苛められているのに見てみぬふりをしましたか?」

一夏「オガガガ・・・オブ・・・ダズゲデ・・・」

束「沈黙は肯定と取るよ・・・・・・はい時間切れ!こっからは少しずつ狭まっていくからね!」ポチ

ズズズ

一夏「ッッッッ!!!ガギギギッギギイギッギギギ」メキメキベキンッ!

束「肋骨とかいろいろ骨が折れた音がしたよ~っ」

束「もうすぐ頭蓋骨にも壁がとどいちゃうね!てか内臓口からでて死ぬか頭蓋骨割れて脳みそ飛び出して死ぬか」

束「どっちが早いか見ものだね♪」

シャル「・・・うっぷッ」オエッ

ラウラ「も、もう・・・これ以上は一夏が死んでしまう!やめてくれ!」

束「ん?じゃああんたが変わるの?」

ラウラ「絶対にいやだ!」

束「正直だね~」

セシリア「もしもし・・・セシリアですけどミックスピザのLサイズ二つと・・・」

生徒「セ、セシリアが現実逃避をはかりはじめた・・・」

束「じゃあ次の質問だぁよ!いっくんは箒ちゃんを助けようとしましたか?」

束「じゃあ次の質問だぁよ!いっくんは箒ちゃんを助けようとしましたか?」

一夏「ゴガガガガ・・・ジャベレッ・・・ガギッ!!!」

束「う~ん・・・また沈黙ですか?」

束「でも束さんは優しいからサービスタイムを設けてあげるよ!」ポチ

ズ

一夏「ゴッッッッ!!!」ブチュ!

一夏「ゴッボボボボ・・・」ドロドロ

束「じゃあ今からいっくんが答えられるまで待ってあげるね♪」

束「だいたい2時間くらいは待ってあげるから頑張ってこたえてね」

一夏「ボホビ…ガウアウグアウ」ブクブクブク

シャル「もうやめてください!ぼくたちが箒を苛めたのは事実です!」

シャル「でも・・・箒が嫌いだから苛めてたわけじゃありません!」

束「ほう・・・聞かせてみろ」

シャル「ぼ、ぼく達は箒に・・・酷いことをしてしまいました!」

シャル「その負い目を感じて、避けるような真似をしてしまい」

シャル「あろうことか、段々とその空気に耐えられなくなって自然と苛めへと発展していったのです!」

シャル「だから自然現象です!」

束「なるほど」

束「君達もつらかったんだね」ウンウン

シャル「は、はいっ!」パァァ

束「じゃあわたしも鬼じゃないからさ」ポチ

ズズズズズズ

一夏「ガギギギギギギ…ッ!?」ミチミチミチミチ

パァン

シャル「ひっ!」


ウィーン


束「うーんと」ドブ

束「はいこれいっくんの脳みそとかその他もろもろ」

束「食べて♪」

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