マクギリス「インフィニットストラトス……素晴しい力だ」 (13)

ふと思いついて書こうと思いました。
既にマクギリスのISスレは立っているけど更新がないのでここに。

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--セシリアと一夏との決闘騒ぎから二日後

一夏「転校生?こんな時期に?」

千冬「そうだ、その生徒はある事情があって遅れて入学することになったのだが……説明するより直接見た方が早いだろうな。ファリド、入ってこい」

千冬が言うと同時に、教室のドアが開き一人の男が入室してきた。

生徒たち「「「お、男!?」」」

マクギリス「マクギリス・ファリドだ、よろしく頼む」

あ、早速詰まった……マクギリスって何人なんだ?
イギリス?イタリア?フランス?出身国によってヒロインとの距離感とか変わりそうなんだがどれが一番近いだろうか。

とりあえずこのスレのIS世界ではマッキーは混血のアメリカ人ってことにしときます、それが一番無難っぽい?


千冬「ファリドは織斑が世界初の男性IS適合者として発見された後に全世界で行われたISの適性検査でISを起動させた、いわゆる二人目の男性IS適合者だ。安全のため今まで秘密とされていたが面倒な事務処理も終わったのでな、この一組で受け持つこととなった。」

生徒「二人目……!」
生徒「織斑君とは違うクール系?」
生徒「綺麗な金髪ね」
生徒「彼女いるのかな?」

千冬「静かにしろ!……さて、ファリドの席は織斑の隣だ。同じ境遇同士、仲良くするといい」

マクギリス「分かりました。……ああ、ところで織斑先生、一つ質問……いや、言いたいことがあるのですが」

千冬「なんだ?手短に言え」

マクギリス「では、入学前の説明ではクラスから一人クラス代表を決めると聞いていた、もう既に決まってしまっているのかもしれないが……それを出来れば私に譲ってもらいたい。」

一夏、セシリア「「!?」」

千冬「ほう……」

千冬「あいにくだがこのクラスの代表はまだ決まってなくてな。四日後に織斑とオルコットがISでの試合を行い、勝った方を代表にするという話になっているんだがどうだ?参加するか?」

マクギリス「もちろん、ぜひやらせて貰いたい」

千冬「だ、そうだが織斑、オルコット構わないな?」

一夏「そりやぁ構わないけど……」

セシリア「私もですわ!ただし!素人がこのわたくし、イギリス代表候補生セシリア・オルコットに勝てるとは思わないでくださいまし!」

千冬「決まりだな」

山田「で、でも織斑先生。アリーナの使用時間は限られているんですけど……」

千冬「ああ、そこは山田先生頼みます」

山田「そ、そんなー……」

千冬「さて、授業を始めるぞ」

千冬の一声にマクギリスも用意されていた席につき、授業が始まろうとしていた。
一夏がマクギリスの方を見ていると、彼と目があった。
マクギリスは笑みを浮かべながら

マクギリス「織斑一夏か、これからよろしく頼む」

と言った。

山田「--ということですね、では今日の授業はここまで!ちゃんと分からないところがあれば聞きにきてくださいね。特に織斑君!」

一夏「は、はい……」

山田「ファリド君は大丈夫ですか?」

マクギリス「ああ、問題ない」

山田「分かりました、それでは挨拶お願いします」

生徒A「起立!礼!」

生徒たち「「「「ありがとうごさいました」」」

一夏「ふぅ……ようやく昼か。マクギリス、一緒に昼飯食べないか?」

マクギリス「ああ、ご一緒させてもらおう」

箒「い、一夏!私も一緒に行っていいか?」

一夏「俺は構わないけど。なあマクギリス、箒も一緒でいいか?」

マクギリス「ああ、問題ない。食事は大勢で食べた方が楽しいものなのだろう?」

一夏「よし、じゃあ行くか」

--食堂

一夏「にしても、マクギリスはすごいな。女子の質問ぜめにも動じないし授業だって俺以上に理解してるし」

マクギリス「まあ、質問ぜめには参ったが慣れてしまえばどうってことはないさ。ISに関しては適性が判明する以前から興味を持っていてな、教科書の内容より日本語を覚えるのに苦労したよ」

一夏「そういえばマクギリスは以前はアメリカに住んでいたんだっけ?それにしては日本語はかなり上手いと思うが」

マクギリス「それは良かった。ところで織斑はこの……ポニーテールの彼女とはどういった関係なんだ?やけに親しいようだが」

マクギリスは反対側の席、織斑の右隣で黙々と食べている箒を指差す。

一夏「ああ、箒は小学校の頃の幼馴染なんだ。小学校高学年の時に離れ離れになっていたけどここで再開してさ」

マクギリス「ほう、運命の再会ってやつかロマンチックじゃないか」

箒「な、な!?べ、別に私と一夏は只の幼馴染で別にそういう……」

一夏「そうだよ、からかうなよマクギリス」

箒「……フン」

一夏「?なに不機嫌になってるんだ箒」

箒「別に」

マクギリス「……成る程、苦労しているようだな」

箒「いつものことだ」

一夏「?」

マクギリス「まあ、私に出来ることがあればその時は協力しよう、これからよろしく頼む」

箒「助かる。……篠ノ之箒だ、よろしくな」

マクギリス「篠ノ之?と、いうと君は」

一夏「あー、マクギリスそれはだな……」

箒「いいんだ一夏、自分で言う。……確かに私は篠ノ之束の妹であの人は私の姉だ、しかしISを作ったのは姉さん一人でだし私は姉さんの作ったISについて特別なことは何も知らない……あの人と、私は関係ないんだ」

マクギリス「……そうか、悪いことを聞いたなすまない」

箒「いや、大丈夫だ」

マクギリス「……」

箒「……」

一夏「(く、空気が重い……)そ、そうだ!マクギリスはどうしてクラス代表になりたかったんだ?」

マクギリス「ん?ああ、男でありながらISを使える機会が与えられた訳だしどうせなら出来るだけ深くISを理解したいと思ってな。クラス代表なら様々なイベントに参加することになるしちょうどいいと思ったのだ、そういう一夏はどうなんだ?」

一夏「いや、なんか物珍しさで推薦されてさ……オルコットと決闘なんて流れになるし困ってるんだよ」

箒「オルコットを怒らせたからだろう」

一夏「いや、だって先に喧嘩売ってきたのは向こうだし……男として許せなくて」

箒「まったく……」

マクギリス「(成る程、自ら望んだ訳だはないのか。……篠ノ之束の妹に、織斑千冬の弟か、これは幸先がいいかもしれんな)」

マクギリス「そういえば、私が代表になりたいと言った時にもう一人の立候補者はえらくご立腹だったようだが……なにかあったのか?」

一夏「あー、なんか男が嫌いらしくてさ……」

マクギリス「なるほど、典型的な女尊男卑主義というとか」

一夏「そうなんだよ、千冬姉の為にも絶対に負けられないな。さてと、飯も食い終わったことだし教室に戻るか」

箒「そうだな、行くぞマクギリス」

マクギリス「ああ」

--決闘当日、ピット内

一夏「結局ISでの訓練は何一つ出来なかった……」

箒「しょ、しょうがないだろ!訓練機の使用許可もアリーナの予約も取れなかったのだから!」

一夏「だからって剣道以外にも何か出来ることあっただろう……ISの操縦理論についてはマクギリスに教えてもらったからいいけど」

マクギリス「……」

一夏「?マクギリス、どうかしたのか?」

マクギリス「いや、少し考え事をしてただけた」

山田(通信)「えーと、織斑くん聞こえますか?」

一夏「あ、はい。なんですか山田先生?」

山田(通信)「機体のフィッティングも終了したみたいですしそろそろ発進してくださいね、アリーナの使用時間が……」

一夏「わ、分かりました」

箒「勝てよ、一夏」

一夏「ああ、行ってくる。……織斑一夏、白式行きます!」ドシュゥ

箒「さてと、管制室に戻るぞ」

マクギリス「いや……私はもうしばらくここにいる」

箒「……?分かった」スタスタ

マクギリス「……」

一夏の試合はカットで、結果は原作通りってことで。


一夏「くそー、あとちょっとだったのに……」

マクギリス「どうやら負けてしまったようだな」

一夏「マクギリス……どうしてピットに?」

マクギリス「試合の前に心を落ち着かせようと思ってな。確固たる自らのイメージを崩さぬ為にも試合は見ない方が良いと判断した」

一夏「そっか。……セシリアは強かった、頑張れよマクギリス」

マクギリス「ああ、君の無念を晴らしてみせよう」

山田(通信)「お疲れ様でした、織斑くん。次の試合は10分後ですからマクギリス君に準備しとくよう言ってくださいね」

織斑「分かりました、山田先生。マクギリス、10分後に試合らしい」スタスタプシュ-

マクギリス「ああ、分かった」

マクギリス「さて、出番だラファール……いや、グリムゲルデ」

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