りん「え?ダイキチ……病気なの?」(215)

大吉「ごほっ、ごほっ!……はぁ。」

りん「ダイキチ、咳大丈夫?」

大吉「ごほっ!……ああ、大丈夫だ。心配すんな。」なでなで

りん「うん……でも、すごい辛そうだよ?」

大吉「大丈夫だって!ほれ、早く朝飯食わねーとコウキ来ちまうぞ!」

りん「う、うん。」もぐもぐ

大吉「……」なでなで

――りーんちゃーん!!

りん「あっ、コウキくんだ!」

コウキ「りーんーちゃーん!!」

大吉「だーっ!聞こえてるっつーの!まだりん飯食ってるからテレビでも観て待ってろ!」

コウキ「おーう」

大吉「ったく、朝っぱらか――ごほっ、ごほっ!」

コウキ「ダイキチ風邪かー?」

大吉「ああ、ちょっと、ごほっ!」

コウキ「ムリすんなよー?母ちゃん呼ぶか?」

大吉「ばっ!呼ばなくていーよ!!///」

コウキ「そうかー?」

これはコウキママと大吉の濃厚プレイが拝めるかもしれない

大吉「ほら、とりあえず上げれ。」

コウキ「おーう」ごそごそ

コウキ「りんちゃーん、おはよー」とたとた

――コウキくんおはよー
――おっ、美味そー

大吉「ったく。」

大吉「うっ」

大吉「ごほっ!ごほっ!げほっ!げほっ!」

大吉「……っ、はぁ、はぁはぁはぁ」

大吉(……ふー)

大吉(こりゃ、けっこう悪いのかもな。)

大吉(……病院、行くか。りんのためにも早く治さねーといかねーし。)

大吉(今日は午後から休みもらおう)

大吉(会社の連中には悪いけど、遅くなるとりんを迎えに行くのが遅くなっちまうしな。)

大吉(病院は今から電話して、予約とろう。)

大吉(……)

大吉(そんなに、悪くないよな?)

大吉(風邪にしては咳が長く続いてるし、身体も調子悪いけど)

大吉(……ただの風邪だ。俺にしては長く続くけど、それは年のせいだ。)

大吉(ただの風邪。心配ねー。)

大吉「心配ない、大丈夫だ。」

あれ?

りん「ご馳走さまでした!」

大吉「おっ、食い終わったか」

りん「うん!歯磨きしてくる!ダイキチも早く食べるんだよー?」とたとた

大吉「おーう」

大吉「よっこいせ、と……」すとん

大吉「なんか日に日に体が衰えていくのを実感するぜ、はぁ。」

大吉「ごほっ、ごほっ!さぁて食うかぁ。」ぱくっ

大吉「……」もぐもぐ

大吉「……」ごくん

大吉「……なんか食欲わかねーな。」

大吉「ごちそうさん」

コウキ「ダイキチ全部食わないのかー?」

大吉「ああ。それより、りんもそろそろ準備できるだろうからお前も支度しろよ?」

コウキ「おう!」

大吉「……いつもありがとうな。りんを迎えに来てくれて。」

コウキ「な、なんだよ急に」

大吉「俺はお前を頼りにしてるからな……これからもりんをよろしくな。」

コウキ「お、おう」

大吉「……へへっ」わしゃわしゃ

コウキ「や、やめろよぉ、今日のダイキチなんか変だぞぉ///」

大吉「……」にっ

りん「おまたせー!」

頼まれたんでご飯買ってきます。

落としてもいいです。
保守していただけるなら続きかきます。
そのときはスマホなんでID変わると思います。

失礼します。

大吉とコウキママの絡みを信じてage

お待たせしました。
保守ありがとうございます。

続きいきます。

>>34
騙されんぞ

りん「なにしてたのー?」

大吉「なにも!なっ、コウキ?」

コウキ「え?お、おう」

りん「……へんなのー」

大吉「いいんだよ、変で。あっ、そうだりん。」

りん「ん?」

大吉「今日は俺、午後仕事休みだから迎え早めに行く。」

りん「え、ほんと!?」

大吉「ああ。大人しく待っとけよ?」

りん「やったぁ!」

コウキ「……いいなぁ、りんちゃん。なぁダイキチー、俺も一緒に帰っていいだろー?」

大吉「お前はだーめ。母ちゃん来んの待ってろ。」

コウキ「ちぇー」

大吉「ごほっ、ごほっ!」

りん「ダイキチ大丈夫?」

大吉「ごほっ、だ、大丈夫だ。それより、そろそろ時間やばいだろ?学校行ってこい。」

りん「で、でも。」

大吉「大丈夫だから。な?」

りん「う、うん。コウキくん行こう?チコクしちゃうよ?」くいくい

コウキ「じゃーなー、ダイキチー!」

大吉「おーう。車に気をつけろよー!」

大吉「……」

大吉「うっ!ごほっ!げほっ、げほっ!げっ!うぇっ!ごほっ!」

大吉「はぁ、はぁはぁはぁはぁ」

大吉「ふー。」

大吉「……りんを頼む、か」

大吉「なんであんなこと言ったのかな。」

大吉「りんのことなら俺が守るべきなのに。」

大吉「……」

大吉「コウキの言う通り、ちょっと変だったかもな。」

大吉「ごほっ、ごほっ!」

大吉「はぁ、ったく!本当しつこい風邪だ!」

大吉「……とりあえず病院に電話するか。」ぴぽぴぽ

大吉「………」ぷるるるるる

大吉「……あっ、もしもし。診察の予約を――」

>>44
りんを頼むってセリフは実際言ってないけど補完してください。

――会社

大吉「そんじゃ、後はよろしくな。」

「ういーす!」

「おつかれっす!」

大吉「わりーな、お前ら。仕事、任せちまって。」

「いいっすよ!任せてください!」

「それに大吉さん本当に体調悪そうだったし、俺らも病院行ったほうがいいって思ってたんす。」

「そうっすよ。」

大吉「本当わるい、ありがとうな。」

大吉「それじゃあ。」

「「「ういーっす!」」」

大吉(あいつら本当にいいやつらだよな。)

大吉(気のいいやつらばっかだし、父親なのもいるから子供関係でも理解がある。)

大吉(りんのために思って異動したけど……)

大吉「ほんと、こっちに来てよかった。」

大吉(でもまぁ………甘えっぱなしもよくないけどな。)

大吉(早く治さねーと。)

大吉「ん?お、ここだ。」

大吉「でっけー病院だなー。」

大吉「ちょっと心配だったから大きめのところにしたけど……。」

大吉「やっぱり掛かり付けの病院にしとけば良かったかな。」

大吉「まぁ、いいや。早く終わりにしてりんの迎えに行かねーと。」

>>48
半分繋がってるじゃねえか

>>55
アニメ知識しかねーのか

――――――――
―――――

大吉「結構、時間掛かったなぁ」

大吉「再検査なんかで時間取らせやがって。」

大吉「ただの風邪なんかで再検査なんてすんなよ。」

大吉「りんの迎え遅くなっちまうだろ。」

大吉「まだ結果でねーのかよ。」

大吉「……」かたっ

大吉「早くしてくれ。」かたかた

大吉「早く。」かたかた

大吉「……頼むから早くしてくれよ。」かたかた

―――――――
――――

医者「………」

大吉「………」

医者「……ご家族をお呼びしましょうか?」

大吉「………いえ。」

医者「では後日、大吉さんのご病気をご家族に説明しますのでまた来ていただく形になりますが。」

大吉「……いえ、自分の口から、説明するんで。」

医者「しかし――」

大吉「あの、子供の迎えに行かなければいけないんで、私はこれで。」

医者「…………分かりました。」

医者「とにかくご家族とよく話し合ってください。これからどうするか。」

医者「これからはご家族が大吉さんの大きな助けとなります。一人で抱えてはいけません。いいですね?」

大吉「………はい。」

    /\___/ヽ

   /    ::::::::::::::::\
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::|
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::| うわぁ……
.   |    ::<      .::|
   \  /( [三] )ヽ ::/
   /`ー‐--‐‐―´\



 _| ̄|_    //ヽ\

 |      '|/ / ノ  "´ ̄ ̄''''‐-...ノヽ
 |__|'' ̄!  !    /            丶 |
   ,‐´ .ノ''   /  ,ィ             \
   ヽ-''"   7_//         _/^ 、 `、
┌───┐  /          / 、_(o)_,;j ヽ|
|┌─,  .|  /.           -   =-{_(o)
└┘ ノ ノ   |/        ,r' / ̄''''‐-..,>
   //   {         i' i    _   `ヽ
          ̄フ       i' l  r' ,..二''ァ ,ノ
   n      / 彡       l  /''"´ 〈/ /
   ll     _ > .  彡    ;: |  !    i {
   l|       \ l 彡l     ;. l |     | !
   |l      トー-.   !.    ; |. | ,. -、,...、| :l
   ll     |彡     l    ; l i   i  | l
   ll     iヾ 彡     l   ;: l |  { j {
   |l     { 彡|.      ゝ  ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n  l 彡   ::.   \ ヽ、__     ノ
  |!  |!  |!   l彡|    ::.     `ー-`ニ''ブ
  o  o  o   l      :.         |

――託児所

「りんちゃーん!お迎え来たわよー!」

りん「はぁーい!」

コウキ「いいなぁ。」

りん「ふふっ」にこにこ

大吉「……りん。」

りん「あっ、ダイキチ!」

大吉「……」

りん「ダイキチ?」

大吉「え?あっ、すまんりん。遅くなっちまった。」

りん「ううん、平気。それよりダイキチ大丈夫?目、赤いよ?」

大吉「あっ、えっと、病院でその、注射して、スッゲー痛くて泣いちまったんだよ」

りん「えぇー?おちゅうしゃ?」

コウキ「ダイキチちゅうしゃで泣いたのかよ!だっせー!あはははー」

大吉「うっせーぞ、コウキ!」

りん「そうだよぉ。おちゅうしゃ痛いんだよぉ?」

コウキ「あははははー」

りん「もう!」

大吉「ほれ、りんはもう帰るぞ?支度しろ。」

りん「はーい!」ごそごそ

りん「できたー!」

大吉「うっし、そんじゃ帰るか!」

コウキ「またなー」

大吉「おう、またな。」

りん「コウキくん、ばいばーい!」

「りんちゃん、またねー!」

りん「さようならー!」

大吉「お世話になりました。」ぺこ

「いえ、こちらこそぉ。」ぺこ

大吉「行くか。」

りん「うん!」

――――――
――――

りん「それでね、コウキくんまた怒られてたの!」

大吉「ははっ、そりゃコウキが悪いわなぁ」

りん「ふふっ!」

大吉「……」

りん「……?」

大吉「……」

りん「……ダイキチ、まだおちゅうしゃのあと痛いの?」

大吉「ん?いや、大丈夫だ。」

りん「おちゅうしゃ痛いからねー。でもこれでダイキチの風邪も治ったよ、きっと!」にこっ

大吉「……っ」

りん「ねっ!」にこにこ

大吉「そう、だな」

――――――
――――

りん「ただいまー!」

大吉「おかえりー。」

りん「ダイキチもおかえり!」

大吉「……ああ、ただいま。」

大吉「手荒い、うがい忘れずしっかりやれよー!」

りん「はーい!」

大吉「俺は今から晩飯作るから、りんは宿題あったら終わらせろよ?」

りん「あっ、私もご飯作りたい!」

大吉「……宿題は?」

りん「今日はないのぉ!」

大吉「うーむ………まっ、いっか。」

大吉「一緒に作るか!」

りん「うん!やったぁ!」

大吉「じゃ、さっさと手洗ってこい!うがいも忘れんな!」

りん「はーい」とたとた

大吉「……ふっ」にっ

大吉「……っ!げほっ!げほっ!うぇっ!げっほ!」

大吉「はぁはぁ、あと、何回、りんと飯つくれっかな……ごほっ。」

―――――――
―――――

りん「ご馳走さまでした!」

大吉「おう!」

りん「……ダイキチ、全然食べないね。美味しくない?」

大吉「いや、すげー美味いよ!りんの切ってくれた人参とか特に」

大吉「けど風邪のせいで少し食欲がな。」

りん「だいじょうぶ?」

大吉「だいじょーぶ。だからそんな心配そうな顔すんな。」なでなで

りん「……うん。」

―――――――
―――――

りん「すー、すー」

大吉(寝た、か。)

大吉「よっこいせ」すくっ

大吉「……へっ、今日一日でだいぶ年くった気がするな。」

大吉「ったく。」

大吉「………」がらがら……ぴしゃん

大吉「……」ぴぽぱ

大吉「……」ぷるるるるる

大吉「……」がちゃ

大吉「……もしもし、お袋か?」

りん「すー、すー」

――だから、しょうがねーだろっ

りん「すー、ん、んんっ」

――泣かないでくれよ、頼むから

りん「ん?むにゃ、ダイ、キチ?」

りん「いないのぉ、ダイキチー?」

――俺だって、俺だって

りん「ダイキチ?」むくっ

りん「電話してるの?」よたよた

りん「ダイ――」すっ


大吉「まだ、死にたくねーよっ!!」

りん「……っ!」びくっ

大吉「………食道癌だ。」

大吉「結構進行してて、ああ。もって……」


大吉「あと、半年。」

りん「………」どくん

大吉「俺だって信じられねーよ。咳とか体調不良が続いたから病院に検査に行ったらこれだよ。」

大吉「手術ももう無理だそうだ。ああ。」

りん「……」どくん

大吉「俺は、もう……」

りん「……」どくんっ

大吉「助からないっ」


りん「……」

大吉「かーちゃん泣かないでくれよ。俺まで――」

―――がらっ

大吉「えっ?」

りん「……」

大吉「り、ん」

りん「ダイキチ……病気なの?」

りん「ダイキチ……死んじゃうのっ!?」うるっ

りん「ダイキチッ、死んじゃうの?ねぇ、ダイキチィ!」ぽろっ

大吉「りん……」

『ちょ、そこにりんちゃんいるの!?』

大吉「わっ、わるいかーちゃん!あとで掛け直す!」ぴっ

りん「うっ、うぅ、ひっく、うぇえ」ぽろぽろ

大吉「………」

ちょっと休憩がてらお風呂行ってきます
もう少しで終わります。

病名とかあまり詳しくないので症状の違いとか
目をつぶっていただけるとうれしいです。

できれば保守お願いします。
IDまた変わると思います。
失礼します。

   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしてきてね!!!  <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、

::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´

お待たせしました
保守ありがとうございます。

最後までいきます。

大吉「りん、落ち着いて。よく、聞いてくれ。」

りん「うっ、うあぁ、うあぁあああん」ぽろぽろ

大吉「頼む。」

りん「ひっく、うぅ、ぐすっ、うぅ」

りん「うっうぅ」ごしごし

りん「くすん、うん。」

大吉「偉いな、さすがお姉さんだな。」なでなで

りん「………ぐすん」

大吉「りん。俺は、病気なんだ。それもすごい悪い。」

りん「っ……」うるっ

大吉「癌、って言っても分かんないよな。とにかく悪い病気で」

大吉「その病気は手術とか治療しても治らないんだ。」

大吉「だから、俺は。半年後に。りんが2年生になるころに」

大吉「死んじゃうんだ。」

りん「うっ、うぅう」うるうる

りん「うそ、つきぃ」うるうる

大吉「ごめん、な」

りん「うそつきぃ!私が、お姉さんにっ、なるまでぇ、死なないって、いったのにぃ!」ぽろっ

りん「うそつきっ!ダイキチのっ!うそつきっ!ばかぁあああ!」ぽろぽろ

大吉「ごめんっ」うるっ

りん「うぅう、いやだぁ、ぐすん、いやだよぉ」

りん「いやだよぉお!うぅ、ダイキチ死なないでよぉ!お願いだからっ、死なないでよぉ!」

りん「ダイキチいなくならないでよぉおおお!」ぽろぽろ

大吉「うっうぅう」ぽろっ

大吉「りん!」ぎゅうう

りん「死なないで、お願いだからっ!ひくっ、お願いだから!死なないで!」ぎゅうう

大吉「りんっ、ごめん、ほんとっ、ごめん」ぎゅう

りん「うっ、うぅ」

りん「うわぁん、あぁあ、ぐすっ、あぁあん」

大吉「……っ」ぎゅっ

りん「いやだぁ、ひっく、いやぁ」ぎゅうう

大吉「りんっ」ぎゅうう

――――――――――
―――――――

――――――――
――――――

りん「ほんとうに、もう治らないの?」

大吉「ああ。もう治せる段階じゃないんだ。」

りん「……おちゅうしゃでも?」

大吉「……ぷっ」

りん「な、なんで笑うのぉ!?」

大吉「いや、なんかさ。りんは優しい子に育ったなぁって思ってさ。」

大吉「ほんと、俺なんかに育てられて。こんなにも真っ直ぐ、いい子になってくれて。」

大吉「すげー、嬉しい。」

りん「……」

大吉「……」なでなで

りん「……」

りん「私、これからどうなるの?」

大吉「……」なでなで

りん「ダイキチがいなくなったら、私、また一人ぼっちだよ?」うるっ

りん「一人になるのは、もう、やだぁ」ぽろっ

大吉「あーあー、また泣き始めちゃって……。」ごしっ

大吉「さっき、いっぱい泣いたろ?やっと、泣き止んだのに。」

りん「あ、あれは汗ぇ!だ、大吉だって、さっき泣いてた!」ごしごし

大吉「俺のも汗だっての!」

大吉・りん「う~!」

大吉「……ふっ」

大吉「大丈夫だよっ!」ぽんっ

大吉「お前はもう一人ぼっちじゃないだろ?」なでなで

りん「……?」

大吉「お前にはさ、俺のとーちゃんやかーちゃん。ちょっとうるさいけど妹も。」

大吉「コウキやコウキの母ちゃん。学校の友達や先生。ご近所さんに他にもいっぱい。」

大吉「お前のまわりにはたくさんの友達や家族がいるだろ?」

大吉「俺は死んじまうけど、お前は絶対一人にはならない。」

大吉「約束だ!」

りん「…………うん。」

りん「……けど」

大吉「ん?」

りん「やっぱり、ダイキチがいなくなるのは、いやだな。」

大吉「……」

大吉「ありがとな。」なでなで

りん「……ぐすん」

大吉「……お前が家族になってくれて本当に良かった。」

大吉「最期に一緒に過ごせる人がいて、俺は幸せだ。」

りん「ダイキチ……」

大吉「ありがとう、家族なってくれて。」

大吉「お前のことはこれからも、ずーっと、ずーっと!」

大吉「天国から、見守っているからな。」

大吉「今度こそ約束だっ!絶対破らないっ!」

りん「……うん!」

大吉「よっし!これから忙しくなるぞ!」

大吉「まだ半年もあるんだっ!思いでたくさん作ろうな!」

大吉「りん!何かしたいこととか、行きたいところとかないかっ!?」

りん「えっ、えっと、そんな急に言われてもぉ!」

大吉「まだ半年あんだ!楽しもうぜ!」

りん「うん!」


大吉(りんとの約束だからな。天国に行けるように半年で善いこといっぱいしないとな。)

大吉(………)

大吉(行けるかなぁ、天国。行ける、よな?ははは。)

―――――――
―――――

―――10年後

りん「あっ、そろそろ花に水あげないと。学校遅刻しちゃう。」

りん「……」きゅっきゅっ

りん「……」じゃー

――おーい。りーん!

りん「あ、コウキ。」

コウキ「おはよう、りん。」

りん「おはよう。」

コウキ「あっ、水あげんの?毎日大変だな?」

りん「ううん、日課だし。コウキだって毎朝ウチ来るの大変じゃない?」

コウキ「いーや。約束だからな、ダイキチとの。」

りん「……うん、ありがと。」

コウキ「それにしても、りんの金木犀大きくなったなぁ!」

りん「うん。大吉にも見せてあげたかった。」

コウキ「………」

コウキ「あっ、こっちがダイキチのか!」

りん「うん。」

コウキ「うわぁ、でけーな!」

りん「うん。」

コウキ「ダイキチの背中も、大きかったよなぁ。」

りん「………」

コウキ「俺、父親いなかったからダイキチの背中に憧れてたなぁ。」

コウキ「すげー、でかくてさ。ああ、これが父親の背中か、って思ったりしてさ。」

りん「そっか。」

アニメ2期マダァ?

りん「あっ、もうこんな時間!コウキ、急ぐよ!」

コウキ「え?ちょ、待ってよ!」

りん「鍵しめて、と。」かちゃかちゃ

りん「それじゃあ、行ってきます。大吉。」

りん「……」にこっ

りん「ほらっ、コウキ急いで!」

コウキ「あ、うん。だから待ってって!」

大吉。

大吉。私は一人ぼっちじゃなかった。

いろいろ大変なことがあったり悲しいことがあったけど、ここまでこれた。

一人じゃなかったから、ここまでこれた。

大吉。大吉が言った通り私は一人じゃなかった。

家族がいて、友達がいて、仲間がいて………。

あの日、大吉が私を引き取ってくれた日から私は一人じゃなくなったの。

大吉。私を家族にしてくれてありがとう。

私を育ててくれて、守ってくれて、愛してくれて

ありがとう。

そして、私がこれからも元気でいられるように。

これからも私を見守っていて

ね、お父さん。

終わり。

りん「っていうマンガ描いたんだけどどうかな?」

ダイキチ「縁起でもないこと描くなっ!」

終わりです。
長い間お付き合いありがとうございました。
駄目な部分、多々あったとおもいますがお許しください。

コウキまま好きなんですが出せませんでした、すみません。
あとこのコウキは大吉との約束を守るためグレませんでした。
あとりんはすべてを知った上で大吉を父親と思っています。

本当にここまで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは失礼します。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom