結衣「は、はあ?」
京子「いーじゃん、ほらチューだよチュー」
結衣「嫌だよバカ」
京子「えーなんでー。良い経験にもなるじゃん」
結衣「いや、そんなのでOKするやつなんていねえよ」
京子「昔よくしたじゃん。ほら、小学生の時とか」
結衣「あ、あれはよく分かってなかったからで……」
京子「えーでも去年もしたでしょ?」
結衣「あれはお前がいきなりしてきたんだろ!」
京子「じゃあ今日もいきなりしちゃお!」ガバッ
結衣「うわっ、やめろばか」
京子「ふへへ。捕獲完了」
結衣「お、おいどけろ。本当にしたら許さないからな」
京子「そんなにキスしたくないの?」
結衣「したくないよ」
京子「なんかそうもはっきりと言われたら腹立ってきたぞぅ」
結衣「しらねーよ」
京子「結衣、許すまじ。こうなったらそっちが泣いてキスを求めてくるまで一日誘惑してやる」
結衣「は、はあ?」
京子「絶対キスしてやるぞ。ふへへへ」
京子「普通に誘惑しても面白くないから勝負にしよっか」
結衣「勝負?」
京子「そ。今日一日の間に結衣が私にキスしたら私の勝ち。しなかったら負けってことで」
結衣「駄目だろ。それじゃ私が無理矢理キスされて負けじゃないか」
京子「そんなことしないってー。なんなら結衣のほうからキスしてこなかったら負けでいいよ」
結衣「いや、それじゃ勝負として成り立たないだろ」
京子「どうして?」
結衣「だって私からキスなんて絶対しないし」
京子「ふふーん。それはどうかな」
すばらしいね
結衣「まあそっちがそれで良いなら別に良いけど……。で、何を賭けるの?」
京子「んー。じゃあ勝者が何でも一つ敗者に命令できる権利にしよっか」
結衣「うわーありがちだな」
京子「こういうのは王道だからこそ良いのさー」
結衣「まあ、こっちからしてみれば好都合だな。たまには家事でもしてもらうか」
京子「お、じゃあ受けてくれんの?」
結衣「良いよ、どうせ勝つし」
京子「よーし、じゃあ決まりなー」
結衣「はいはい」
京子「じゃあ制限時間は今日の深夜十二時までってことで。一緒にいられないのは私が不利だから、今日もお泊りさせてもらうぜー」
結衣「二日連続かよ。まあ別に構わないけど」
京子「ふへへへ。今日は物理的にベッタリひっついてやるぞー」
結衣「え、いや、学校ではそんなにくっつくなよ?」
京子「関係ないってー。くっつかないと私不利じゃん」
結衣「うーん。まあいつも一緒に居るし、別に普段と変わらないような気もするけど」
京子「ふへへ。どんなことしてやろっかなー」
結衣「まあとりあえず急いで食えよ。学校遅刻するぞ」
京子「へいへーい」
通学路にて
あかり「ねえねえ、結衣ちゃん。聞きたいことがあるんだけど……」
結衣「うん? 何?」
あかり「何で今日は京子ちゃんと手を繋いでるの?」
結衣「ああ、これはだな……」
京子「愛し合う者同士が手をつなぐのに理由なんていらないさー」
あかり「あ、あいし……」
結衣「おい、誤解を生む言い方はやめろ!」
京子「へっへー。良いじゃん別に。ところで今ので惚れた?」
結衣「ねえよ」
ちなつ「ブツブツブツブツ」
あかり「ちなつちゃんが呪詛を唱えてて怖いよぉ……」
むしろあかちなを推すね
教室にて
結衣「珍しく早く着いたな」
京子「じゃあ、ホームルーム始まるまでベットリさせてもらうよー」
結衣「ベ、ベットリって」
京子「じゃあ手始めに結衣の膝の上に座らせてもらうね」
結衣「え、いやそれはちょっと……」
京子「問答無用!」
結衣「っば、ばか! こっちに向いて座ることはないだろ!」
京子「えーだって、こうじゃないといざという時に結衣がキスできないじゃん?」
結衣「し、しねーよ! あ、あと声でけーよ!」
京子「結衣こそ声うわずってるよん」
京子「結衣って実は目が大きいね。普段はじとっとしてるけど」ジーッ
結衣「そ、そんな覗きこむなよ……」
京子「髪もサラサラしてるしさー」サラサラ
結衣「さ、触りすぎ……」
京子「あ、いいにおいするー」スンスン
結衣「ちょ、もう止めて……」
女子A「ねえあれってさー……」ヒソヒソ
女子B「元から仲良いとは思ってたけど……」ヒソヒソ
結衣「は、はずかしい……」
これが噂の誘い受けってやつか
京子「えー恥ずかしいの? じゃあさっさとキスして終わらしても良いよ?」
結衣「できるかっ!」
京子「ここが嫌ならトイレでする?」
結衣「余計嫌だよ」
京子「余計ってことは、このままのほうがいいのかな」
結衣「どっちにしろしないけどな」
京子「結衣も強情だなぁ」
京子「あ、綾乃たちだ。おーい、綾乃ー。おはよー」
綾乃「その声は歳納京子ぉーーー! ってえええええええええええええっ!?」
千歳「アカン。船見さんも歳納さんもそれは反則やで……」ドバドバッ
綾乃「な、なにやってんのよアンタたち!」
結衣「い、いやあ、これには事情があって」
京子「所謂、夫婦の営みって奴だよ」
綾乃「ふ、ふう……」
結衣「こら、やめんか!」
千鶴って百合ならなんでもいいってわけじゃないと思うんだ
千歳だった
>>29
コミケで同人誌見て鼻血出してなかったっけ
綾乃「と、ともかく船見さんも迷惑してるみたいだし、離れなさい! 歳納京子!」
京子「えー結衣ー。迷惑してるの?」
結衣「え、まあ一応……」
京子「してるの?」
結衣「し、してるような……」
京子「本当に?」
結衣「……してないような」
京子「綾乃ー。迷惑してないってさー」
綾乃「」ガーン
京子「ふへへ。結衣もちょっと素直になってきたね」
結衣「い、いや今のは言葉のあやというか、気の迷いというか……」
京子「ふーん?」
結衣「そ、そんなに見るなよ……。顔近いよ……」
>>32
あの話アニメオリジナルだよな
キーンコーンカーンコーン
結衣「あ、ほら。もう先生来るぞ。はやく席に戻れよ」
京子「あれまー。せっかくいいところだったのに」
結衣「いいから早く!」
京子「へへ。じゃあ、またあとでねー」
結衣「やっと行ったか……。胃が痛い……」
女子D「ねえねえー」
結衣「ん? なに?」
船見さんと歳納さんって付き合ってるの?」
結衣「ンブフッ」
女子D「え、図星? 図星なの?」
結衣「い、いや。違うから。断じて違うから……」
>>40
ミス
船見さんと歳納さんって付き合ってるの?」→女子D「船見さんと歳納さんって付き合ってるの?」
昼休憩にて
結衣「やっと昼食だ……」
京子「どうしたのー? そんなにグッタリして」
結衣「お前が休み時間も、ずっとベッタリしてくるからだろ……」
京子「授業中に投げキッス飛ばしたり、ウィンクしてたのには気がついた?」
結衣「そりゃ気づくよ……。他の奴らも気づいてたし……」
京子「ええ? ほんとに? まあ良いけどさー」
結衣「よくねえよ……。ほらあれ」
女子ABCDEF「……」ヒソヒソ
結衣「最悪だ……。明日からどうすれば……」
京子「ついに公認になったってことじゃん」
結衣「胃が痛い……」
京子「まあ食べようぜー。結衣が作った弁当ー」
結衣「そうだな……。今はとりあえず何もかも忘れよう……」
京子「おお、相変わらずウマそう!」パカッ
結衣「え? あ、ありがとう」
京子「お、照れてる照れてる。いつもは、いいから早く喰え! とかいうのにさー」
結衣「そ、そうだっけ?」
京子「分からないの? ふへへ、これはかなり素直になったってことだな」
結衣「嘘だろ……」
京子「そろそろキスしとく?」
結衣「いや、それは断固拒否だ」
京子「ちぇー」
京子「なんかさー。今日あらためて思ったんだけど」モグモグ
結衣「おい、あんまり食べながら喋るなよ。行儀悪いぞ」
京子「まあまあ、多めに見てよ。で、今日改めて思ったんだけど」
結衣「うん」
京子「私たちってほんとに夫婦みたいだよなーって」
結衣「ンゴフッ」
京子「あ、結衣の口から出てはいけないモノがっ!」
結衣「お、お前が変なことを言うからだろっ!」
二人が飯食ってるってことで、俺も飯食ってくる
フヒヒヒ
給食の学校でも調整日だかで弁当の日がある
京子「だってさー。二人分の弁当作ったり、さっきの結衣の注意といい、なんかおしどり夫婦って感じじゃん!」
結衣「そ、そうか?」
京子「そう思うと私を呼ぶ時に結衣がお前って言うのも、なんか夫婦っぽい!」
結衣「京子は逆にあなたとか言ったりしてってこと?」
京子「あれ? 結衣もしかしてノリ気?」
結衣「い、いや、ちげーよ」
京子「ふーん?」
結衣「その目を覗き込むの止めろよ……。顔近すぎるって……」
オーマイガッ
まあ弁当の件に関しては見逃して頂戴
原作読んでなくてスマンな
京子「ねえねえ、お前って言ってみてー」
結衣「はあ? いつも言ってるだろ?」
京子「良いからさー」
結衣「お前」
京子「何の感情もこもってないからノーカン!」
結衣「はあ? 役者じゃあるまいし……」
京子「じゃあお手本みせてあげるから見てて」
結衣「やれるもんならやってみろ」
京子「あなた」
結衣「っ……」
京子「ねえねえどうだったー?」
結衣「し、知らない……」
京子「へえ?」
結衣「目をのぞくな、顔を近づけるな、さりげなく太ももに手を置くな!」
京子「あー食った食ったぁ。たいへんおいしゅうございました」
結衣「お粗末さまでした」
京子「さて、食べ終わったことだし、結衣にくっつくか」
結衣「さっきみたいに足の上に座るのはナシな」
京子「えー? まあいいや。じゃあ椅子をくっつけるだけで良いよ」
結衣「まあそれくらいなら」
京子「ちょっと手の平みしてー?」
結衣「うん? はい」
京子「お、今更だけど結衣の手って大きいね」
結衣「そうか? 自分では実感ないけど」
京子「あ、生命線長い!」
結衣「そ、そうか?」
京子「これが金運線ー、これが恋愛線ー」
結衣「指でなぞるなよ……。こそばゆい……」
京子「これが何だっけ。何とか線ー。これが仕事線ー」
結衣「なんか恥ずかしい……」
京子「あーもうこれ以上は分かんないから良いや」
結衣「相変わらず飽きるの早いな、お前は」
京子「でもなんか勿体ないし、手繋いで良い?」
結衣「まあそれくらいなら良いけど」
京子「ラッキー」ニギッ
結衣「えっ。そ、そうやって握るの?」
京子「えーなんか可笑しい?」
結衣「だ、だ、だって、指が絡まってるっていうか、それ恋人つなぎっていうか」
京子「まあ細かいことは気にしない気にしない」
こうだろ?
京子「ついでに肩も借りるよん」
結衣「ついでって何だ、ついでって」
京子「手をつないだまま、肩に頭を乗せてっと」
結衣「お、おい……」
京子「あ、これすごくいいかんじ」
結衣「は、はずかしいってレベルじゃないぞ、これ」
京子「首元から結衣の匂いがする」
結衣「こ、こそばゆいから、首に息を吹きかけるなって……」
京子「えー今からちょっと舐めようと思ったのに」
結衣「いや、それは本気でやめろ……」
なんと幸せなスレでしょう
京子「ねえ結衣ー」
結衣「う、うん?」
京子「ちょっとさ、キスする気になった?」
結衣「な、なってない。全然なってない……」
京子「ほんとに?」
結衣「ほんとほんと」
京子「そっか」
結衣「うん」
京子「……」
結衣「……」
京子「……」ガタッ
結衣「うわっびっくりした。急に立ち上がるなよ」
京子「ごめんごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
結衣「ああ、うん……」
放課後にて
結衣「やっと授業も終わった……。今日は二倍も三倍も疲れた気がする」
京子「結衣ー。はやく部室行こうぜー」
結衣「そうか、まだ終わってないのか……」
京子「何ブツブツ言ってんの? ほら早く早くー」
女A「当然のように腕くんでるね」
女B「あれはもう間違いないね」
綾乃「ええい、もう知らないわよ! お幸せに!」
千歳「綾乃ちゃんええこやねぇ……」
京子「とうちゃーく」
結衣「ふう。あれ? あかりたちはまだ来てないのか」
京子「ああ、あかりなら来ないらしいよー」
結衣「え? な、なんで?」
京子「今度ある創作ダンスの練習が放課後にあるんだってさー」
結衣「ああ、懐かしいな。私たちも去年やったやった」
京子「あの練習のあとに、結衣がいきなりキスしてきたんだよなー」
結衣「ああ、そうだなって違うだろ! 京子がいきなり抱きついてきた反動で」
京子「まあ細かいことは気にしない気にしない」
結衣「まったく。嫌なことを思い出させるなよ」
京子「……嫌なことなの?」
結衣「え、いや、あの、それは……」
京子「……」
結衣「さ、さっきのは嘘。嫌では、ない。嫌ではないから……」
一年前の話気になるんだが
京子「あ、ほんと? じゃあ今からキスする?」
結衣「い、いやそれとこれは話が別だろ」
京子「えー。部室なら誰もいないから良いじゃん」
結衣「そういう問題ではないだろ」
京子「じゃあどういう問題?」
結衣「気持ちの問題」
京子「それってどういう意味?」
結衣「さあ、ただ何となく言っただけだし……」
京子「ふーん……」
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
京子「ね、隣行っても良い?」
結衣「い、いいけど向かいあってるほうが話しやすくない?」
京子「いいからいいから」
結衣「うっ。くっつきすぎ。熱いよ」
京子「風通し良いから、だいじょーぶだいじょーぶ」
結衣「まあそうだけど……」
京子「ねえ、結衣。ちょっとこっち向いて」
結衣「ん? って近っ!」
京子「ほら、あとちょっと近づけばキスできるよー」
結衣「し、しない。しないから」
京子「えーなんで?」
結衣「なんでってそりゃ……」
京子「なんで? ねえなんで?」
結衣「ど、どうしたの京子。怒ってるの?」
京子「ここまでしてもキスしてくれないと流石の私でも傷つくよ」
結衣「だ、だってこれって勝負だし。そういうのはずるいよ」
京子「じゃあ勝負じゃなかったら、してくれるの?」
結衣「いや、そういうわけでもない気がするけど……」
京子「ふーん……」
結衣「……」
京子「まあ良いや。膝枕でもしてもらおっと」
結衣「し、しかたないな……」
だからこれは攻めではなく誘い受けだと
キーンコーンカーンコーン
京子「あーもう下校時間かー」
結衣「なんかよく分かんないけど、すごく汗かいた……」
京子「舐めてあげよっか?」
結衣「やめんか!」
京子「まあそろそろ帰ろうぜー」
結衣「そうだな。ああ、長い一日がようやく終わる……」
京子「いざ、結衣ん家へ!」
結衣「そうか。そうだった……」
京子「ふーい、到着っと」
結衣「あー、もう七時か。ご飯作らないとな」
京子「あ、今日は一緒に手伝うよ」
結衣「え? どうした突然」
京子「なんか今日は結衣、疲れてるみたいだしさー。たまにはねー」
結衣「うーん、じゃあお言葉に甘えるとするかな……」
台所にて
結衣「京子。ちょっと包丁とってくれない?」
京子「ほいよー」ギラッ
結衣「こわっ。普通は柄のほうを相手に向けるもんだろ」
京子「あーメンゴメンゴ」
結衣「まったく……」
京子「あ、結衣。ほっぺたに卵ちってる」
結衣「え、どこ?」
京子「へへ、残念でした。逆の頬だよん」ペロッ
結衣「うわっ! 急に舐めるな!」
京子「へへーん、お約束じゃーん?」
結衣「包丁もってるのに危ねーよ!」
京子に卵ベチョってやられて結衣がマジギレするところ好き
京子「さて、無難な無難なオムライスの出来上がり!」
結衣「無難とか言うな。まあ早く食べようか」
京子「よっしゃー」
京子「いただきまーす」
結衣「いただきます」
京子「あ、うまいなー」
結衣「うん、美味しいな。今日は京子が手伝ってくれたおかげで早く作れたし」
京子「キスしてくれたら、毎日手伝っても良いぞー?」
結衣「え、本気で言ってんの?」
京子「本気本気」
結衣「いや、でもそれは釣られたみたいで嫌だから止めとく」
京子「えーなにそれー」
結衣「京子もそんな条件であっさりキスされたら、嫌だろ?」
京子「さっすが結衣。よくご存じで」
結衣「たまに全く分からないこともあるけど、京子のことならほとんど分かってるつもりだから」
京子「嬉しいこと言ってくれるねー」
結衣「京子だってわたしことくらい、ほとんど分かってるくせに」
京子「いやーそうでもないよ?」
結衣「そうか?」
京子「うん。けっこー分かんない時もあるし」
結衣「あ、ケチャップがほっぺについてるぞ」
京子「え、どこ?」
結衣「ぎゃくぎゃく」
京子「あれれ?」
結衣「……わざと触れてないだろ?」
京子「あ、バレた?」
結衣「まったく……」
京子「結衣ーとってー」
結衣「……しかたないな」サッ
京子「はい、ではそれを舐める!」
結衣「え、何でだ」
京子「そういうお約束だから!」
結衣「はいはい」ペロッ
結衣「はいはい」ペロッ
結衣「これは青酸カリ!」
ひょおおぉぉぉ
京子「ごちそうさまでした」
結衣「もう九時か……」
京子「うーん、あと三時間か。これはお風呂イベントにかけるしかないな……」
結衣「ふ、風呂は駄目だろ。なんか色々駄目だ」
京子「えー良いじゃん。二人別々に入って時間を稼ぐのはずるいぞ」
結衣「なるべく早くあがるから。とにかく風呂は別々にしよう、な?」
京子「えー仕方ないなあ。じゃあお風呂あがったら覚悟しときなよ?」
結衣「りょ、了解」
もう風呂突撃するしかねぇな!
風呂後
京子「ふーい、さっぱりしたぁ」
結衣「時間がどうのこうの言ってた割には、案外長風呂したな。もう十時だぞ」
京子「いいのいいのー。二時間あれば十分だし」
結衣「敗北を目の前にしながら、ずいぶん余裕だな」
京子「私が本気を出せば結衣なんてイチコロだよん」
結衣「ふーん、それは楽しみだな」
京子「さて、ソファーに座ってっと。結衣ー、こっち来てー」
結衣「ん、何?」
京子「はい、じゃあ私の膝の上に座って?」
結衣「えっ、私が座るのか?」
京子「そうそう。もちろん、こっち向いてね」
結衣「うっ、これ恥ずかしい……」
京子「へへーん。自分が上の方がキスしやすいでしょ?」
結衣「た、たしかにその気になれば、いくらでも出来そうだな……」
京子「ねえ結衣。抱きつくよ?」
結衣「え、ちょ、おい……」ギュウ
京子「あーお風呂上がり温かい。良いにおいもするし。結衣も私の頭のにおい嗅いで良いよ」
結衣「か、嗅がない。嗅がないぞ」
京子「遠慮しなくてもいいのにー」グリグリ
結衣「ちょ、ちょ、おなかに顔を埋めすぎ……」
京子「えーいいじゃん」
きっついやつばっかだった反動か
最近イチャラブが多くて嬉しい
京子「結衣、すんごい汗かいてる」
結衣「だって、かれこれ一時間もこの体制だぞ……。汗も出るって」
京子「えっ、もう十一時? はやいなー」
結衣「私の勝ちみたいだな」
京子「いやいや、まだまだ何のこれしき」
予想できた!
結衣が勝って、「京子キスして」って命令するんだな!
京子「結衣、ちょっと顔さげて?」
結衣「うん? ってうわっ」
京子「あーまだシャンプーの匂いが残ってるね」
結衣「く、首に抱きつくなら言ってからにしてくれよ」
京子「あ、耳赤い」
結衣「そりゃ赤くもなるよ、馬鹿」
京子「照れてるの?」
結衣「照れてるよ」
京子「認めるんだ」
結衣「そりゃこんなの恥ずかしくないわけないだろ」
!! _>-t‐...、
ヾ、 〃 _. -ァく:::::〃ヘ::::::\
_ ‐-′, 二ヽ::!!::::::ゝ、:__}
し 頭 / / 丶ヽ:ゞ;、_:-く
そ が j // | |リノハヽ}丶::二::::イ_
う フ / { ノノ_ ,r !/― リ从ヾ`
= だ ッ = { ノノヘ'´:::/´_..、--―┴ヘ !!
よ ト ) r'〃 ̄ ̄ ̄ __.-<\} ヾ、 〃
お │ / j/{:.|l _....--―T ̄ .._ |
っ (( r' ハ:.ゞ_、´ソ:! | `T "j 向 一 繋 K
っ )) r、:.:.:.:.:.:.:.:j |/ ノ ! / な か 時 が Y
〃 ヾ、 (( {三:::::.:.:.:.イ j ! /=ん い 間 っ O =
!! ヾ、_.ノ´:.:.:::::::/ / ! / て あ も た K
r':.:..:.:.:.:.:.;r' `ニ´ / '/_ う ま O
/ゝ、_/!{ ∠ { \ `ヽ ま と
! : : : / ヾ / \ヽ二二ン ト、 / 〃 ヾ、
! : r'´ / ヾ\ \ \ !!
r┤ _イ _.\ |. \ ヽ \
ヘ_ゝ∠:_ノー<´:::::::::\ |:. \ ! ヽ
l::::::::::::::::::::::::ノ`7| \ ! ハ
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l:::::::::::::::f|≡!|::::::| / !| j
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l::::::::::{´ ソ::::::::| { l ! /
京子「あと三十分かー」
結衣「終わりが見えてきたな」
京子「うーん。よし」
結衣「うん? 次の作戦?」
京子「ちょっとまって。心の準備するから」
結衣「何をいまさら」
京子「まあまあ。今から真面目な話するからよく聞いてね」
結衣「はいはい」
京子「私さ、真面目に結衣のこと好きなんだよねー」
結衣「えっ?」
京子「勝負とかそういうの抜きでさー、本気なんだよね。ラブの意味でさー」
結衣「……」
京子「愛しちゃってるんだよね」
結衣「……」
京子「キスしてくれない?」
結衣「……」
京子「ねえ結衣。キスしよ?」
結衣「……」
中学生の分際で
けしからん、実にけしからん
もっとやってください
結衣「しない」
京子「え?」
結衣「しないよ」
京子「な、なんで?」
結衣「だって、これは勝負だろ。そんな見え透いた手には引っ掛からないよ」
京子「……」
結衣「嘘だと分かってても、ちょっとドキっとしたけどさ」
京子「……ドイテ」
結衣「ん? 何?」
京子「私の上から下りてよ!」
結衣「あ、ごめん……」
京子「やっぱ結衣のことが分かんないし、結衣も私のこと全然分かってないよね」
結衣「きょ、京子……」
京子「いいよ、もう寝るから。勝負は結衣の勝ちで良いよ」
結衣「何もそこまで怒らなくても……」
京子「はやく電気消してよ!」
結衣「ごめん……」
結衣「……」
京子「……」
結衣「……京子?」
京子「……」
結衣「もう寝たんだ、ほんとに」
ちょっとほんとによだれ垂れてしまった
結衣「京子、私が京子のこと分かってないって言ってたけど」
結衣「私たちやっぱり幼馴染だな」
結衣「分かってたよ、本当はさっきの告白も本気だって分かってた」
結衣「でも、どうしても勝ちたかったんだ。勝って、京子にキスを命じて驚かせてやろうと思ってさ」
結衣「ごめん、京子。ほんとにごめん」
京子「……」
結衣「あと二分で、十二時か」
結衣「……」ソローリ
京子「……」
結衣「気持ち良さそうな寝顔……」
結衣「京子の気持ちを思うと、こっちが泣いちゃいそうだよ」
結衣「ごめんね。ごめんね、京子」
結衣「愛してる。私も京子のこと愛してるから」
チュッ
京子「……」
結衣「京子……。京子……」
京子「クックックッ」
結衣「……なんか聞こえる」
京子「フッヘヘヘ」
結衣「なんだかすごく嫌な予感がするんだけど」
京子「呼ばれて飛び出てジャンジャジャンジャーン!」ガバッ
結衣「うわああっ」
京子「時計! 時計見て、ほら! 今ちょうど十二時!」
結衣「ま、まさか」
京子「へへーん、私の勝ちだよーん」
なんで京子ちゃんはこんなにかわいいのに俺の目の前に居ないの?
>>231
てめえは結衣ちゃんじゃねえだろ
結衣「ず、ずっと起きてたのか?」
京子「はっはっはー。参ったかね、私のアカデミー賞ものの演技!」
結衣「泣いてたのも演技? 怒ってたのも全部演技なのか?」
京子「あれはちょっと本当に泣いてたよ」
結衣「え……。ごめん京子」
京子「良いんだって。私だって、結衣が本当は私にゾッコンなことくらい分かってたからさー。ただ演技とはいえ振られるのがちょっと辛かっただけで」
結衣「うっ。なんだそれ……」
>>233
がんばって探せばちょっとぐらい結衣ちゃんっぽいところあるかもしれねぇじゃん!
京子「ともかく私の大勝利。命令はきちんと聞いてもらうよ?」
結衣「この期に及んで見苦しい言い逃れはしないよ……」
京子「ところで、その前に聞きたいんだけど結衣は私のこと好きだよね?」
結衣「ああ、うん」
京子「てことはさっきの告白の返事もOKってことでいいの?」
結衣「いいよ。私も京子のこと好きだから」
京子「そっかー、えへへ。じゃあ命令だけどさ……」
京子「今からさっきのキスの続きをすること、ね」
おしまい
あーしんどかった
やっぱSSは読み手側に回るに限るわ、ほんと
結京SSが何か凄いことになってるから自分で書いたんだけど、書き溜めなしで書くのは初めてだったから、こんなに辛いとは思わなかった
後半なんか京子がどんな口調なのか良く分からなくなったし
保守してくれた人たち、どうもありがとう
京子「ちぇ、結局私の負けかー、結衣ったら強情なんだから」
結衣「勝ったらなんでも命令していいんだよな?」
京子「いったいどんな重労働を強いるつもりなの」
結衣「...目瞑って」
京子「へ?」
結衣「だから、命令、目瞑ってって」
ここまで妄想してた
幸せな時間でしたありがたやありがたや
>>269
そっちとどっちにするか、最後まで迷った
ただ何か途中で「最後に結衣がキスするんだな」みたいなレスがあったから、京子勝利ルートにした
まあ俺としてはどっちでも良かったから構わないんだけど
乙のキスしよーぜー
さくひまか京結か…決めねばならぬ!
>>284
両立できるじゃん
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません