女「…さてもさても」 (8)


女「…さてもさても、尻が痒い」

女「さてはて、腹に虫でも住み着いたのか。あるいは、何ぞ手入れを怠ったか」

女「………」

女「おい、太郎冠者」


タタタ…

太郎冠者
「おう、ここに」
   
女「ふむ、近う寄れ」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364457311



女「おお太郎冠者。其方は当代随一のシリスキーと聞き及んでおるが真偽や如何に?」

太郎「然り、当方当代随一のシリスキーに御座る」

女「…………」

女「次郎冠者、それはまことか?」

次郎冠者
「…はっ。兄上はONAGOの骨盤ではなく、もっと先っぽ、尾骨にて身元確認をすることが唯一の特技にて御座います」

女「ほぅ、珍しい」

次郎「その的中たるや、万に一つも漏れは無く…」

女「おお、何たるシリスキー…」




女「ならば当然、女の尻を見慣れておるな」

太郎「然り、生まれてこの方、女の尻とともに寝起きしていると言っても過言ではありますまい」

女「…………」

次郎「さて姫君。女の尻にしかきょうみ」


太郎「…ONAGOの尻専門家の我に、今宵は如何なる要件か?」

女「ああ、尻が痒いのじゃ」

太郎「ふむ?」

女「とにかく痒い、痒いのじゃ」

次郎「…ほお、痒い尻?」

女「朝のお勤めを終え、夕餉の支度を終えた時より、まるで漆と山芋を流し込まれたように痒い」

太郎「…まるで経験が有るような口振り」

次郎「さてもさても」


女「…むず痒いのに、痛いようなこの痒み。しかし患部を見るのは些か躊躇われるこの痒み…」

太郎「おお、まさに乙女の恥じらい」

女「茶化すで無い!」

太郎「………」

女「ならば、当代随一」


太郎「はっ!」

女「…我が菊の穴を覗いてたもれ」

太郎「Oh…」



(小一時間)


太郎「女体とは…」

次郎「神秘である」

太郎「女犯とは…」

次郎「禁忌である」

太郎「女性とは…」

次郎「陰気である」

太郎「五行陰陽…!」

次郎「…ここに極まれり!」

太郎「おう!」
次郎「おう!」

女「…はて、人選を間違えたか?」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom