萌郁「岡部君と私は……姉弟、なの……」(399)

萌郁「……」

岡部「……」

萌郁「あの……」

岡部「お前ジブリ映画見てきただろ」

萌郁「……」コク

岡部「面白かったか?」

萌郁「なんだか……よく、解らなかった……」

岡部「そうか……」

萌郁「……」コク

萌郁「岡部君は……まだ、見てない……?」

岡部「俺は興味が無いのでな変形ロボットの方を見てきた」

萌郁「そっちは……面白かった……?」

岡部「なかなか良かったぞ、見終わった時は俺様も変形できるのではないかと思ってしまった」

萌郁「そう、なんだ……」

岡部「あぁ、特に玄田さんが武器を振り回すあたりとかな」

萌郁「吹き替え、だったんだ……」

岡部「3Dで字幕は疲れるからな、作品も長かったし」

萌郁「そう……」

萌郁「私も……そっちにすれば……良かったかな……?」

岡部「あれは男が楽しむものだろうから、女のお前にはどうかな」

萌郁「そう、なんだ……」

岡部「それにお前は前作を見てないんだろ?」

萌郁「うん……」

岡部「ならばジブリで良いのではないか?」

萌郁「そう、だね……」

岡部「よく解らなかったと言っていたが、何が解らなかったんだ?」

萌郁「あの…………」

岡部「ん?」

萌郁「何が……したかったのかが……」

岡部「どういう意味だ?」

萌郁「中身が……無くて…………」

岡部「おっとそこまでだ!!」

岡部「この会話も機関に盗聴されているかもしれん、迂闊な発言は慎めよ」

岡部「たしか監督はまた息子だったか?」

萌郁「うん……」

岡部「そうか……ダルの奴が息子がなんたらと言っていたな」

萌郁「有名……なの……?」

岡部「どうだろうな、某原作者は『これは私の作品では無い』と言ったとか言わないとか」

萌郁「そう、だったんだ……」

岡部「今回はどうなるかと噂はされていたが……そうか……」

萌郁「うん……よく、解らなかった……」

岡部「たしか助手も見に行くとか言っていたな」

萌郁「牧瀬、紅莉栖も?」

岡部「ああ、俺が映画を見に行くと言った時だったかな」

萌郁「岡部君は……変形ロボットでしょ……?」

岡部「あぁ、空中で人が回転した時は撮影方法を色々と考えてしまった」

萌郁「凄かった……?」

岡部「あぁ、実際に跳ばしたとは聞いていたがどこまでが本物かスタジオか解らなかったぞ」

萌郁「実は、他にも見たいのが……ある……」

岡部「ん?どれだ?」

萌郁「あの……パンダ、の……」

岡部「ああ、あれか、前作は見たが今回のはまだ見ていないな」

萌郁「なら……一緒に……行く……?」

岡部「そうだな」

萌郁「……」コク

岡部「そうなると前作を見直したくなってきたな」

萌郁「DVD……持ってる……」

岡部「なに!?是非貸してくれ」

萌郁「じゃあ……取ってくる、ね……」

岡部「あぁ待っているぞ」

……………………

萌郁「ただいま……」

岡部「早かったな」

萌郁「少し……急いだ……」

岡部「今日はダルやまゆりは来ていないから、ここでゆっくり見てしまおうかな」

萌郁「あの……」

岡部「ん?」

萌郁「ポップコーン……」

岡部「なに!?買ってきてくれたというのか?」

萌郁「……」コク

岡部「おお、素晴らしいぞ指圧師よ」

萌郁「……食べると……思って……」

岡部「では早速見始めるぞ」

萌郁「……」コク

萌郁「……」

ガガーン

岡部「……」

ジャキーン

萌郁「……」ポリポリ

岡部「指圧師、ドクペとってくれ……」

萌郁「……」スッ

岡部「さんきゅ……」

グワーン

岡部・萌郁「!!」

ギャーン

岡部「おお……」ポリポリ

萌郁「……」ポリポリ

岡部「うむ……なかなか面白かったな」

萌郁「……」コク

岡部「気が付いたらポップコーンも食べ終わってしまった」

萌郁「自然と……手がのびる……」

岡部「だな……さて、そろそろ助手が来るころか?」

萌郁「もう、そんな時間……?」

岡部「そろそろだと思うぞ」

萌郁「そう……」

ガチャ

助手「岡部!!」

岡部「ん?」

助手「岡部……落ち着いて聞いて……実は私達……」

岡部「兄妹では無いぞ?」

助手「!!」

岡部「まったく……お前もか」

助手「お前もかって……あ、桐生さん、来てたのね」

萌郁「……」コク

岡部「お前のネタは指圧師と被っているぞ」

助手「え……桐生さんも……?」

萌郁「……」コク

助手「そっか……」ガッカリ

岡部「まったく……他に何か無かったのか?」

助手「えっと……」

岡部「いや、いい……危険な発言になりそうだ……」

ガチャ

まゆり「トゥットゥル~」

助手「あら、まゆり。今日は来れないんじゃ」

まゆり「ルカ君と映画の約束だったんだけどルカ君急用で」

助手「そうなの、残念ね」

岡部「因みに何を見る予定だったんだ?」

まゆり「えっとねー何とか坂とかってやつだったかなぁ」

助手「あぁ……」

萌郁「……」

岡部「そうか、また別の日に見に行くと良い」

まゆり「うん♪」

岡部(すまんな、まゆり……)

まゆり「紅莉栖ちゃんは見てきたんだっけ?」

助手「え!?あ、うん……」

まゆり「どうだった~?」

助手「えっと……お、面白かった……かな」

まゆり「そうか~楽しみなのです☆」

助手(まゆり、ごめん……!!)

今日もラボは平和でした。
            おわり



人居ないけど本編始める
PCから書く

岡部「な、何を言っている……」

萌郁「岡部君と私は……姉弟、なの……」

岡部「な、そんな事……そんなはず……」

萌郁「本当の、こと……」

岡部(なんだ、なんなのだこの世界線は……)

萌郁「お姉ちゃんって、呼んで……いい……」

岡部「お前は……何を…………」

岡部(どういうことだ?俺はルカ子のDメールを取り消そうとして……)

萌郁「お姉ちゃんって……呼んで…………」

岡部「少し黙っていてくれ!!」

萌郁「あ……ごめん、なさい…………」

岡部(何故、俺とコイツが…… 姉弟だと!?ふざけるな、なんだこれは!!)

萌郁「あの……お、弟君…………」

岡部「お、弟君だと!?貴様は何を!!」

萌郁「あ、ごめんなさい…………姉弟なら、こう呼ぶって……」

岡部「な、なんだその偏った知識は……」

萌郁「ち、違った、かな……?」

岡部「やめてくれ、お前は俺の姉などではない……」

萌郁「そう、だよね……突然いわれても……信じられない……よね……」

岡部「そういう意味ではない!!」

萌郁「ご、ごめんなさい……」オドオド

岡部「お前が姉など……ありえないだろう!」

萌郁「でも……本当だって……言われた、から……」

岡部「誰に!?」

萌郁「岡部君の……お母さん……」

岡部「なん……だと……」

萌郁「戸籍も……確認した……」

岡部「それで……?」

萌郁「姉弟……だった…………」

岡部「そんな……そんなはず…………」

萌郁「でも……」

岡部「やめてくれ!!おかしくなりそうだ!!」

萌郁「…………今日は…………帰る、ね…………」

岡部「………………なんなのだ…………」

~岡部宅~

岡部「ただいま……」

萌郁「お、おかえり…………」

岡部「なっ!なんでお前がここに!!」

萌郁「今日から……一緒にって……」

岡部「なんだと…………」

萌郁「姉弟なら……当然、だって…………」

岡部「やめろ!!姉弟って言うな!!」

萌郁「でも……事実、だから…………」

岡部「こんなの……こんな世界……俺は認めない!!」

萌郁「…………」グス

岡部「んな!何故泣く!!」

萌郁「どうしたら……どうしたら信じてくれる……?」

岡部「こんな事信じられるわけないだろう!!」

萌郁「信じて…………」

岡部「お前なんて!お前なんて認めない!!俺とお前が姉弟だと!?」

岡部「そんな馬鹿な話……信じられるわけ…………」

萌郁「もう少し……時間をかけよう……?」

岡部「黙れ!!お前が!!お前が姉だと!?ふざけるな!!」

萌郁「…………」

岡部「もう寝る……」

萌郁「あ…………」

岡部「まだ何かあるのか」

萌郁「あの……部屋が…………」

岡部「なんだ」

萌郁「きょ……今日は……同じ…………」

岡部「な、なに?何を……お前は何を言っている!?」

萌郁「まだ……荷物が…………」

岡部「だ、ダメだ!!お前と一緒に寝るというのか?」

萌郁「でも……」

岡部「もういい……今日からラボに泊まる」

~ラボ~

岡部「な……なんだこれは…………」

助手「岡部、あのね……」

岡部「何だこれは!何故電話レンジが壊れている!!」

助手「ご、ごめんなさい……」

岡部「お前が……やったのか……?」

助手「改良しようとしたら……ショートして……」

岡部「な……なんで……こんな…………」

助手「ごめんなさい!!」

岡部「修理にどれくらいかかる……?」

助手「橋田が居ないから、詳しくは解らないけれど……三日は……」

岡部「三日……だと……」

助手「あ、あの、岡部……」

岡部「今日はもう遅い……お前は帰れ……」

助手「うん…………」

岡部「三日……三日か……」

岡部「大丈夫だ……三日経てば終わる……」

岡部「この狂った世界をなったことにできる……」

岡部「たった三日だ……そう、今までと変わらない……三日だ」

岡部「俺は大丈夫、そう、大丈夫だ……」

ガチャ

萌郁「あの……」

岡部「な!何しにきた!!」

萌郁「えっと……心配で……」

岡部「く、来るな!!お前など姉ではない!!」

萌郁「うん……それで、いい……から…………」

岡部「あ……ああ…………」

萌郁「でも……嫌いに……ならないで、ほしい……」

岡部「なんで……お前は……お前は…………」

岡部「…………もういい……寝る」

岡部「…………」

萌郁「……」

岡部「………………」

萌郁「…………ね、寝た?」

岡部「…………ああ」

萌郁「……そう…………」

岡部「……なんだ」

萌郁「…………岡部君は……いや?」

岡部「何がだ」

萌郁「私みたいなのが……お姉ちゃん、なのは……」

岡部「…………」

萌郁「そう、だよね…………ごめんなさい…………」

岡部「…………寝る」

よくできたヒロインがイケメンに惹かれる

途中で実は兄妹だと分かる

やっぱり違った

終わり

これと同時に、学校の文化部部室棟が
壊されるのを防ぐ話が進行する


これが今回のジブリ
コクリコ坂から

岡部「ん……朝……か…………」

萌郁「おきた……?」

岡部「ん、ああ…………あ……?」

萌郁「おはよう……」

岡部「…………」

萌郁「あの……朝ごはん…………」

岡部「お前が作ったのか?」

萌郁「お惣菜……とか、だけど……」

岡部「そうか……」

萌郁「……」コク

岡部「ありがとう……」

萌郁「…………うん」

>>32
おい、そんなに詳しく書いたらダメだろwwww

萌郁「じゃあ、帰る、ね……」

岡部「あ、ああ……」

萌郁「あの…………」

岡部「ん?」

萌郁「今日は、家にいるから……」

岡部「…………俺の部屋でか……?」

萌郁「あ、うん……借りる、ね……」

岡部「勝手にしろ……」

萌郁「うん……」

岡部「………………」

萌郁「…………」

岡部「あいつ……帰るって言ったな……」

岡部「ふ、まるで自分の家だな……」

岡部「こんな世界……」

岡部「遅いな、ダルの奴…………」

岡部「助手もまだ来ないか…………」

岡部「………………」

岡部「だめだな、少し外に出よう」

~ラボ前~

岡部「ん?早いなバイト戦士よ」

鈴羽「あ、岡部倫太郎」

鈴羽「なんだか疲れた顔してるね?」

岡部「ああ、少しな」

鈴羽「何かあった?まさか牧瀬紅莉栖が!?」

岡部「あ、いや……姉が、な……」

鈴羽「お姉さん?」

岡部「姉が……できたらしい……」

鈴羽「えっと~なに?」

岡部「訳、わかんないよな……」

鈴羽「うん」

岡部「俺も、解らんのだ……」

鈴羽「ん~?」

岡部「はあ、少し歩くかな……」

~秋葉原駅前~

岡部「この時間はあまり人がいないな……」

岡部「気温もそんなに高くない……」

岡部「ああ、心地いいものだな……」

ルカ子「おか、あ、凶真さん……」

岡部「ん?ルカ子か……」

ルカ子「おはようございます凶真さん」

岡部「ああ、おはよう」

ルカ子「疲れた顔をしていますけど、なにかあったんですか?」

岡部「ああ、姉がな……」

>>32
で、それはおもしろいのかね?

ルカ子「お、お姉さん……?」

岡部「姉が……できたらしいんだ……」

ルカ子「できた、ですか……?」

岡部「ああ、俺にもよく解らんのだ……」

ルカ子「そう……なんですか」

岡部「お前は……女か……?」

ルカ子「え!?な、何を!?」

岡部「いや、いいんだ……」

ルカ子「そう、ですか……」

岡部「やはり、失敗したのだな……」

ルカ子「?」

>>43
このスレは機関に監視されている
機密情報は明かせん

岡部「そろそろラボに戻るかな……」

~ラボ~

ダル「あ、オカリン」

助手「あ……」

岡部「ああ、ダルに助手、来ていたのか……」

助手「うん……」

ダル「電話レンジを修理しようと思ったけど、これダメっぽいお」

岡部「え……」

助手「あの、損傷が酷いみたいで……ごめん」

岡部「なんとか、なんとかならんのか?」

ダル「ん~、パーツを一から組みなおさないと……」

岡部「な、直りはするのだな!」

ダル「直るけど……時間かかるお」

助手「岡部……本当にごめん……」

岡部「いい!直るのならいいんだ!!だから早く!!」

ダル「オカリンそんなに実験したかったの?」

岡部「あ、いや……」

ダル「そんなにゲルバナ作りたかったなんて知らなかったお」

岡部「……は?」

ダル「ゲルバナでしょ?」

岡部「な、何を言って……Dメールは……?」

助手「Dメール?」

岡部「な、知らないというのか!?」

ダル「なんぞ?」

岡部(この世界線ではDメール実験をしていないのか?)

助手「岡部……?」

岡部「すまん……とりあえず直してくれ……」

ダル「うーい」

助手「岡部……」

岡部「……」

ダル「ん~これが、こうで……」

助手「……」

ダル「ここが……こうか」

助手「ね、ねえ、岡部……」

岡部「なんだ?」

助手「……なにか……あった……?」

岡部「いや……」

助手「そう……」

ダル「ん~」

岡部「姉ができたんだ……」

助手「え?」

ダル「は?」

岡部「桐生萌郁は、俺の姉、らしい……」

助手「え、それってどういう……」

ダル「そのエロゲ終わったら貸して」

岡部「俺もわけが解らないんだ……」

岡部「突然言われたんだ……」

助手「えっと……桐生さんが、岡部の……姉?」

ダル「何がなんだか」

岡部「姉、らしい……」

ダル「どどど、どういうことだってばよ!!」

岡部「俺にも解らないってばよ!!」

助手「ききき桐生さんが岡部のお姉さん!?」

助手「な、なに、それ、何?」

ダル「マジなん?」

岡部「ああ……」

助手「そんな……」

助手「す、素敵なことじゃない!」

ダル「うらやましぃぃぃぃぃぃ!!」

岡部「な、お前ら何を言って……!」

助手「離れ離れだった姉弟がようやくだなんて……」

ダル「オカリン爆発しろ!爆発しろ!!」

岡部「な、何がいいことか!!」

助手「なんだかドラマみたいねー」

ダル「くそ……なんでオカリンばっか……」

岡部「そんなに、良いことなのか?」

助手「あたりまえでしょー!?」

ダル「姉だぞ!!姉!!ああ!姉ぇぇぇぇぇ!!」

岡部「…………」

助手「じゃあ、今は一緒に住んでるの?」

岡部「あ、ああ、家に居るが……」

ダル「これはラッキースケベフラグ!!」

岡部「な、何を……」

助手「一緒に暮らせるなんて、素敵じゃない岡部!!」

ダル「くそ!オカリン死ね!!氏ねじゃなくて死ね!!」

岡部「わけがわからん……」

助手「はー素敵ねー」

ダル「くそ……くそ!!」ガンガン!

岡部「今日は、帰るな……」

~岡部宅~

岡部「はあ、ラボに居づらくて帰ってきてしまった……」

岡部「…………た、ただいま…………」

萌郁「あ……、おかえり……なさい…………」

岡部「…………あ、ああ……」

萌郁「あの……、今日は……、部屋……使わないから…………」

岡部「あ、ああ」

萌郁「私の部屋……できたから…………」

岡部「…………そうか……」

萌郁「岡部く…………、あ、えっと……弟、君の……隣……」

岡部「弟君はやめろと……」

萌郁「じ、じゃあ、なんて……?」

岡部「いつも通りでいいだろ……」

萌郁「う、うん……」

~岡部部屋~

岡部「……」

萌郁「……」

岡部「何故居る……」

萌郁「あの……」

岡部「なんだ」

萌郁「あの……聞きたい、事が……」

岡部「なんだ」

萌郁「あの…………」

岡部「はっきり言え!」

萌郁「!!」ビクッ

萌郁「あの……お、お姉ちゃん……です…………」

岡部「…………」

萌郁「……」オドオド

飯食ってくる、落としても続きを書いてくれてもかまわない

お刺身はサーモンが好きです
待たせたな、再開するんだぜ☆

岡部「だからなんだ?」

萌郁「あ、あの……私がお姉ちゃんなのは、迷惑……かな?」

岡部「……、仕方が無いだろうそうなのだから」

萌郁「……うん」

岡部「聞きたいことはそれだけか?」

萌郁「あ、あの……」

岡部「なんだ?」

萌郁「私は……岡部君のこと……嫌いじゃ、ないから……」

岡部「そ、そう、か……」

萌郁「……」コク

岡部「…………」

萌郁「じゃあ、部屋に、戻るね……」

岡部「ああ……」

岡部「なんなのだアイツ……」

岡部「姉……か……」

岡部「わかっているんだ……アイツは、何もしていない……」

岡部「それでも俺は……俺は…………」

………………………………

岡部「考えていてもどうにもならない、か……」

岡部「風呂にでも入るかな」

~風呂場~

岡部「はぁ……」

岡部「疲れているな……」

ガラッ

萌郁「!!」

岡部「…………」

萌郁「…………」

岡部「あ、あの……」

萌郁「………………」

岡部「すまん!!」

ピシャッ!

岡部「ななな、は、入っていたのか……!」

岡部「落ち着け、落ち着け、落ち着け……」

岡部「俺は何も見ていない、見ていない見ていない!」

岡部「よし…………」

~部屋~

岡部「……」モンモン

岡部「……」

岡部「はっ!」

岡部「俺は何を思い出して!」

岡部「…………」

岡部「大きかった、な……」

岡部「…………だぁぁぁぁ!!」

岡部「忘れろ!わすれるんだぁぁぁぁぁ!!」

岡部「はぁはぁ……」

コンコン

萌郁「あの……、岡部、君…………」

岡部「あ……あ、ああ、居るぞ……」

萌郁「あの……入っても……いい……?」

岡部「あ、ああ……」

ガチャ

萌郁「……」

岡部「……」

萌郁「あの……」岡部「すまん!!」

岡部「覗くつもりなどなかったのだ!!」

岡部「そもそも俺はお前が入っているなど知らなくて……」

岡部「とにかく!すまなかった!!」

萌郁「別に……、気にして……ない、から…………」

岡部「あ、ああ…………」

萌郁「弟君、元気ー?」

岡部「な、なんだその口調は!?」

って萌郁がメールの時みたいな口調で話すのかと思った

支援

萌郁「……」

岡部「……」

萌郁「あの……、私は……お姉ちゃん……だから……」

岡部「あ、ああ……」

萌郁「お風呂も…………平気……だから…………」

岡部「なっ!」

萌郁「弟と入るのは……普通だって……」

岡部「お前は何をっ……」

萌郁「普通の、ことらしい……から……」

岡部「しかしだな……」

萌郁「お姉ちゃん……だから……」

萌郁「じゃあ……戻る、ね……」

岡部「ああ……」

萌郁「お風呂……、入って……」

岡部「あ、ああ……」

~再び風呂~

岡部「…………」

岡部「ここに、萌郁が……」

岡部「いやいや、俺は何を」

岡部「そうだ、ラボのシャワールームだって助手やまゆりが使っているのだから……」

岡部「自宅だからと言ってそんな意識しなくとも……」

岡部「お湯は……変えて無い……のか……?」

岡部「ええい!余計なことは考えるな!!」

岡部「早く済ませてしまおう……」

コンコン

岡部「!!」

萌郁「あの……岡部、君……」

岡部(ななな、何だこの展開は!何をする気だ!まさか!!)

萌郁「あの……」

岡部(はっ!無防備な俺に何かをする気か!?)

岡部(そうだ!きっと裸の俺を襲ってこの俺様を機関に引き渡す気なのだな!!)

岡部(そうだ!そうに決まっている!!なんだ、そうだな……そうだよな!!)

萌郁「シャンプー、切れてたから……」

岡部「…………ああ、なんだ、そんな事か……」

萌郁「ここ、置いておくね……」

岡部「ああ…………」

岡部(ふう、取り乱してしまったようだな、落ち着かねば……)

萌郁「あの……」

岡部「ひゃい!!」

岡部「ななな、なんだ?」

萌郁「背中……流す……?」

岡部「んな!お前は何を言って!!」

萌郁「お姉ちゃん……だし……」

岡部「どどど、どこにそんな事をする姉がいる!?」

萌郁「居ない、の……?」

岡部「そんなのはダルや@ちゃんねらーの頭の中だけだ!!」

萌郁「そう、なんだ……」

~部屋~

岡部「まったく、アイツは何を……」

岡部「余計に疲れてしまったな……」

岡部「さっさと寝てしまおう……」

…………………………………………

ブーンブーン……

岡部「ん?」

カチカチカチ……

岡部「隣の、萌郁の部屋からか……」

ブーンブーン……

岡部「相変わらずメール魔なんだな……」

ガチャ

岡部「ん?」

岡部「トイレ……か……?」

………………………………

~翌朝~

岡部(ん…………)

「お……て…………」

岡部(ん?)

「おき……て…………」

岡部(なんだ?)

萌郁「起きて……」

岡部「うわ!!」

萌郁「!!」ヒビクッ!

岡部「お前、何を!!」

萌郁「朝……だから…………」

岡部「だからなんなのだ!?」

萌郁「お姉ちゃんは……起こす……から…………」

岡部「はぁ?な、何を…………」

萌郁「違った……かな……?」

岡部「あ、えと、それくらいは……ある、かもしれん……」

萌郁「よかった……」

岡部「いや、しかしな」

萌郁「?」

岡部「俺は……起こさなくていい……」

萌郁「そう……」シュン

岡部「あ……すまん……」

萌郁「次は……がんばる、から……」

岡部「?」

萌郁「……」

岡部「…………?」

萌郁「あの…………」

岡部「な、なんだ……?」

萌郁「おはようの……」

岡部「そ、そんな姉は居ない!!」

萌郁「そう、なんだ……」

岡部「ああ……」

萌郁「また、間違えた……」

岡部「あ、ああ……」

萌郁「…………」

岡部「着替えるから出て行ってくれ……」

萌郁「うん……」

………………………………

岡部「アイツは何を見て学んだのだ……」

岡部「仕度してラボに行くか……」

~ラボ~

岡部「はぁ」

ダル「どうしたん?」

岡部「いや、萌郁がな……」

ダル「あ、自慢ならけっこうです」

岡部「な!」

助手「で、どうなの?」

岡部「なにがだ?」

助手「岡部と桐生さんの生活よ」

岡部「別に、何も……」

助手「そうなの」

岡部「あいつの行動は訳がわからん」

助手「なによそれ」

岡部「いや、風呂に入っていたら背中を流しにきたり、わざわざ起こしにきたり」

ダル「チッ」

助手「チッ」

岡部「え……?」

岡部「ちょっと待て、なんだその反応は!!」

ダル・助手「氏ねよ」

岡部「ああ、そうかぁ、俺に安息の地はないのかぁ」

岡部「知ってた知ってた…………」

岡部「なんだよこれ!!なんなんだよ!!」

まゆり「とぅっとぅる~」

助手「おはよう、まゆり」

まゆり「おはよう紅莉栖ちゃん、オカリン居る?」

ダル「そこで拗ねてるお」

岡部「…………」ブツブツ

まゆり「オカリンオカリン、萌郁さんがお姉さんになったんだって?」

岡部「ああ……」

まゆり「わー本当だったんだー、まゆしぃは少し不安だよー」

岡部「まゆりまでもそんな事を言うのか……」

まゆり「だってオカリン、ラッキースケベでも訴えられたら負けちゃうよ?」

岡部「ああ、それもそうだな……」

岡部(ああ、早く元に戻りたい…………)

ダル「んーやっぱりここだなぁ」

助手「解ったの?」

ダル「うん、やっぱりこのパーツを買ってこないと」

助手「そう……」

岡部「どれ、俺が行ってこよう」

ダル「おねがいするおー」

~街中~

岡部「さて、まずはあそこの店からだな」

岡部「ん?」

岡部「あれは……萌郁か?」

………………………………

岡部「何処に向かっているのだ?」

岡部「どんどん人気の無い所へ……」

岡部「ん?あの男は…………?」

岡部「なんだ、デートかなにかか……」

~ラボ~

岡部「買ってきたぞ」

ダル「ういー」

まゆり「おかえり~」

岡部「後は取り付けるだけか?」

ダル「うん、チェックがすんだら終わり」

岡部「そうか……これでmようやく……」

助手「うまく行くといいけど……」

まゆり「早くからあげ暖めたいのです」

ダル「…………よし」

岡部「出来たか!!」

ダル「じゃあ動かすお」

岡部「ああ、やってくれ」

カタカタ ピッ

岡部「…………」

ピー

まゆり「からあげ出来た~」

岡部「な、普通の、レンジ……?」

岡部「なんで放電しない!?どうして!!」

岡部「はっ!ブラウン管!!」ダッ

…………………………

岡部「な…………閉まって…………」

岡部「おい!Mr.ブラウン!!居ないのか!?」ガンガン!

岡部「おい!!」ガシャガシャ

岡部「おい!!」

まゆり「店長さんなら今日は出掛けるってー」

岡部「鈴羽は!?」

まゆり「鈴さんも今日は休みなんだって」

岡部「な、せっかく直ったのに、これじゃあ……」

まゆり「明日になれば来るんじゃないかなー?」

岡部「くそ……」

~岡部宅~

岡部「ただいま」

萌郁「お帰り、なさい……」

岡部「ん?どうした……?」

萌郁「何でも……ない…………」

岡部「?」

~部屋~

岡部「萌郁のやつ、なんだか元気が無かったな……」

ブーンブーン……

岡部「またメールしているのか……」

カチャ

岡部「ん?どこかへ行くのか……?」

コンコン

萌郁「あの、岡部君……」

岡部「なんだ?」

萌郁「少し……出掛ける、から…………」

岡部(こんな時間に外出するのか……)

岡部(ん?この時間……?)

岡部「しまったっ!!」

岡部(何で忘れていた、今日は……今日はラボが……ラボが襲撃される日じゃないか!!)

岡部「まゆり!!」ダッ

………………………………

岡部「はぁ……はぁ……」

岡部(まゆり……まゆり……!)

岡部(止めなければ……また……また萌郁がまゆりを……!!)

岡部「まゆりーーーー!!!」

~ラボ~

岡部「まゆり!!」

岡部「あ、れ……?」

岡部「居ない……」

岡部「何処に……はっ!ケータイ!!」

プルルルプルルル

岡部「くそっ!出ない!!」

岡部「どうするっ?街中を探すか?」

岡部「でも何処を…………」

「……は……め…………!」

岡部「ん?」

岡部「外から声…………まさか!!」

岡部「まさかもう襲撃が……、まゆりは居ないが、どうする……どう逃げる……」

岡部「Dメールを送ろうにもブラウン管攻防は閉まっている……」

岡部「こうなったら直接……!!」

パンッ!! パンッパンッ!

岡部「銃声!?」

岡部「向こうの路地か!」ダッ

岡部「……この道か…………」

岡部「…………」

岡部「………………なんだ、これは…………」

岡部「なんで…………なんだ…………これ…………」

萌郁「………………」

岡部「なんで…………萌郁が……」

萌郁「岡部……君…………?」

岡部「萌郁!!」

萌郁「…………撃たれ……ちゃった…………」

岡部「なんで、なんでお前が!!」

萌郁「お姉ちゃん…………だからっ…………」

岡部「何を……言って…………」

岡部「こんなときに……何を…………?」

萌郁「岡部……君は…………弟、君……だから…………」

パサ

岡部「これは…………」

『姉弟 ~禁断の関係~』

萌郁「お姉ちゃんは……弟を……守るって…………」

岡部「な、何を馬鹿な……こんな……こんなくだらないマンガで!! お前は……」

萌郁「お姉ちゃんに……なれた……かな……?」

岡部「馬鹿な……奴だな、お前は…………」

萌郁「…………」

岡部「こんなマンガで……何を言って…………」

萌郁「………………」

岡部「こんな事になるって、お前だって解っていたのだろう!?」

萌郁「…………うん……………うん………」

萌郁「…………ごめんね…………」

………………………………………………………

岡部「お前を……お前を死なせない……死なせないからな……」

萌郁「」

岡部「絶対に死なせないからなっ!!」

萌郁「」

~ブラウン管工房前~

岡部「…………っ!!」

ガン!!

岡部「………………っ!!」

ガン!!

岡部「開けよ…………開けよおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ガンッ!!

岡部「はぁ……はぁ……」

岡部「42型ブラウン管!!」

ブゥン

岡部「死なせないぞ!こんな、こんな形で、死なせない!!」

~ラボ~

岡部「……」カタカタ

岡部「…………」

岡部「萌郁…………姉さん…………」ピッ

岡部「ぐっあ!ああぁぁぁぁぁぁ!!」

2.573629

岡部「はっ!!」

助手「岡部?」

岡部「萌郁はっ!!」

萌郁「?」

岡部「あ、ああ…………ああ…………」

助手「ちょっと!?なに泣いて……!!」

岡部「すまん……すまんな…………」

萌郁「………………?」

                       おわり

~第二部~

助手「ちょっと岡部」

岡部「なんだ?」

助手「今日も桐生さんからお弁当預かったわよ」

岡部「ん?ああ、悪いな」

助手「ったく、アンタは何回忘れれば気が済むのよ」

岡部「すまんな」

助手「まったく、お姉さんに迷惑かけるんじゃないわよ」

岡部「ああ」

ブーンブーン

岡部「……」カタカタ

岡部「……はいはい」ニヤニヤ

助手「また桐生さん?」

岡部「ん?ああ……」カタカタ

助手「本当に良いわよね」

岡部「そんなでもないぞ」カタカタ

ダル「あーあ、オカリン爆発すればいいのに」

岡部「……」カタカタ

助手「岡部が死んだら大変よ?」

ダル「それもそうだねー、混乱した桐生氏が何をしでかすか……」

岡部「……」ニヤニヤ

ブーンブーン

岡部「……」カタカタ

萌郁が撃たれた世界線は無くなった。けれど萌郁は相変わらず俺の姉だった。
けれどあの世界線とは何もかもが違う。

萌郁はラウンダーではないし、そもそもこのラボが襲撃されることも無い。
何もかもが順調に進んでいる。
けれど。俺は何かを忘れているきがするんだ。

助手「ほら、そろそろ桐生さんが迎えに来るんでしょ」

岡部「ん?もうそんな時間か……じゃ、また明日な」

ダル「うーい」

助手「また明日ね」

俺は幸福を感じている。誰も死なない世界線。この世界では誰も死なない。
俺が望んだ世界。けれど、何かがひっかかった。

タイムリープしたのかDメールかどっちしたんだ?

萌郁「……お、弟君……」

岡部「慣れないのなら普通に呼べ」

萌郁「……」コク

岡部「ほら、今日は買い物にいくんだろ?」

萌郁「うん……行く……」

岡部「じゃあ、行くか」

萌郁「……」コク

…………………………

岡部「あれ、こんな所に喫茶店あったっけ?」

萌郁「……?」

岡部「新しく出来たのか?」

萌郁「昔から……あった……」

岡部「ん?そうだったか?」

>>148
世界線の変動

岡部「なんだ、改装でもしてわからなかっただけか」

萌郁「そう、かも……」

岡部「今度入ってみるか」

萌郁「うん……」

岡部「今日は何を買うんだ?」

萌郁「新しいケータイと……夕飯の、材料……」

岡部「今日のメニューは?」

萌郁「今日は……しょうが焼きを……」

岡部「お、良いな」

萌郁「……」コク

~萌郁宅~

岡部「ふう、ただいま」

萌郁「ただいま……」

岡部「ほら、冷蔵庫に入れておくからそっちの荷物も渡して」

萌郁「……」コク

俺たちはこの部屋で生活している。二人きりの家族、二人きりの生活。
それが今の俺たちの生活だ。

岡部「あれ、このフライパンいつ買ったんだ?」

萌郁「……?」

岡部「ほら、これ」

萌郁「それは……先週……」

岡部「そうだったか」

萌郁「一緒に……買った……」

岡部「あれ、そうだっけ?」

萌郁「……」コク

萌郁「ど忘れ……?」

岡部「そうみたいだな、すまん」

萌郁「いい……」

始めの頃は緊張したけれど、最近では慣れたものだ。
お互いに別々に生きてきたのだから慣れるまでには随分かかった。

萌郁「あの……おと、弟、君……」

最近の流行はお互いに姉、弟と呼び合う事。姉弟らしくしようなんていう幼稚な試みだ。

岡部「なんだ?……姉さん」

こんな風に緊張し合って呼んでいるのも楽しいものだ。

知らずに生きてきて突然姉弟となったのだから、お互いを意識してしまうのは当たり前だろう。
今まで知らなかったのだ、俺たちが男女の仲になるのも必然だたtのだろう。

萌郁「んっ……」

岡部「萌郁……」

萌郁「お姉……ちゃん…………」

岡部「こういう時くらいはいいだろ?」

萌郁「でも……」

岡部「今は恋人、だろ……?」

萌郁「んんっ……!!」

岡部「萌郁……」チュッ

萌郁「あ、んんっ……!!」

社会的には間違ったことなのだろう。
けれど自然界に目を向ければ近親相姦など日常的に行われてることだ。
俺達の関係は間違っているのだろうけれど、人も生物だ。仕方が無いだろう?

萌郁「…………ん」スースー

岡部「萌郁……」ナデ

萌郁「…………んん」スリスリ クークー

岡部「おやすみ……姉さん…………」チュッ

……………………………………

リン…………オカ…………リン…………

……………………………………

岡部「はっ!!」

萌郁「起きた……?」

岡部「…………あ、ああ…………」

萌郁「どうか……した……?」

岡部「いや……、なんでもない…………」

またこの夢だ……誰かが俺を呼んでいる……。
萌郁かとも思っていたけれど、アイツは俺をあんなふうに呼ばない。
この夢は何なのだろうか……。

萌郁「朝ごはん……もう少し、だから……」

岡部「…………」

ギュッ

萌郁「あ…………」」

岡部「…………」

萌郁「どう、したの……?」

岡部「いや……」

萌郁「また、あの夢……?」

岡部「ああ……」

萌郁「そう……」ギュ

岡部「すまん…………」

萌郁「……いい…………」

~ラボ~

岡部「……」

助手「どうかした?」」

岡部「いや……」

助手「またお姉さん?」

岡部「なんでだよ」

助手「岡部はシスコンだからね」

岡部「なんだそれ……」

助手「さぁね」

岡部「なんなんだ、まったく」

ダル「そろそろ捥げないかな~」

岡部「ダルまでなんだ?」

助手「岡部、桐生さんと居るとデレデレだから」

岡部「なっ!」

助手「解るわよ」

こんな風に平和に過ごしているのに、何かがずれている気がする。
世界は俺の望んだ形になったはずなのに、何かが違う。
何が?何が違うというのだ。
何が足りないというのだろうか。

リン…………

岡部「!!」

岡部「今のは……?」

助手「何が?」

岡部「今の声だ!」

ダル「声?」

岡部「な、聞こえなかったのか?」

助手「何も聞こえないわよ?」

岡部「え……」

オカリン…………

岡部「!!」

岡部「また……」

助手「ちょっと、怖いこと言わないでよ」

       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    / ´・ω・)   ……

 _, ‐'´  \  / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/

岡部(夢の中で聞いた声に似ている)

岡部「なんだこれ、なんなのだ!?」

助手「ちょっと岡部?」

岡部「誰だ!だれなんだ!!」

ダル「ちょ、オカリン?」

岡部「誰なんだ!!」

助手「岡部!?」

ブーンブーン

岡部「!!」

件名:大丈夫?
「朝は元気が無かったけど、大丈夫?」

岡部「萌郁……」

助手「…………」

ダル「………………」

       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    /´・ω・ )   <ならばこの拳で世界線を超えてみせよう

 _, ‐'´  \  / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/

オカリン……!

岡部「!!」

岡部(今度ははっきり聞こえた……だれだ……誰か……大切な……)

助手「ちょっと岡部!?」

岡部「すまん、今日は帰る……」

助手「岡部……」

…………………………

~萌郁宅~

萌郁「大丈夫……?」

岡部「ああ……」

萌郁「夢が……気になる……?」

岡部「萌郁……」

萌郁「?」

岡部「俺は……いったい……」

萌郁「どう……、したの……?」

岡部「俺は……何か……忘れているのか?」

萌郁「なに……か……?」

岡部「この世界で俺は……なんで……お前が……」

萌郁「岡部……君……?」

岡部「お前は……俺の姉……だろう……?」

萌郁「そう、だよ……?」

岡部「なんで……、なんだこの感覚……」

…………オカリン……

岡部「ぐあ!!」

萌郁「岡部君!!」

岡部「ぐあ……あ、ああ!!」

…………………………………………

「くん……おか……」

岡部「う…………」

萌郁「岡部君!!」

岡部「俺は…………」

萌郁「岡部君……」グス

岡部「萌郁……」

萌郁「突然……倒れて…………私…………」

岡部「すまん……もう、平気だ」

萌郁「うん……」

岡部「平気……だから……」

萌郁「岡部君……?」

岡部「お前は……俺の姉じゃない……」

萌郁「……!!」

萌郁「なん……で……? なんでそんな事……言うの……?」

萌郁「お姉ちゃんに……なれて、ない…………?」

岡部「違うんだ……違う……思い出したんだ……」

萌郁「?」

岡部「なんで、忘れていたのだ……まゆり……」

萌郁「ま、ゆり……?」

岡部「椎名まゆりだ……」

萌郁「しい、誰……?」

岡部「お前が…………」

萌郁「私……?」

岡部「…………」

萌郁「私が……なに……?」

岡部「いや…………」

岡部(何故俺は忘れていた。幼馴染だろ……助けたい人の事だろう……)

岡部(リーディングシュタイナーが正常に発動しなかった?)

岡部(何故……)

萌郁「岡部君……?」

岡部「すまん……少し考えさせてくれ……」

萌郁「でも……」

岡部「いいからほっといてくれ!!」

萌郁「ごめん……なさい…………」

岡部(なんで俺は忘れていた……あんなにも大切に思っていたのに……)

岡部(まさか……電話レンジが壊れたからか?修理は完全じゃなかったのか?)

岡部(考えたらきりがない……とにかく元に戻さなければ……)

萌郁「岡部君…………」

岡部「すまん、行かねば……」

萌郁「どこ、に……?」

岡部「元に戻さなければならないんだ……」

萌郁「岡部君!!」

岡部「…………」

萌郁「待って岡部君!!」

岡部「すまない……」

萌郁「岡部君…………」

岡部(早くラボへ……)

萌郁「やだ……よ…………」

萌郁「岡部君!!」

萌郁「行かないで…………岡部君…………」

萌郁「行かないで…………」

  ___________________________________
 |/          /          ___ _                       ( \|
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 |             /:::::/::::::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                 \_ソ
 | /            /:::: '::::/:::::/:::::::::/:::::::::::ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧               |  行かないで…………
 |′          '::::/::::/:::::/::::::::::':::::::::::::/:::::::厶彡ミx::::::::::::::::::∧                 |
 |           .:::::/::::/::::::':::::::::/:::::::::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ::::::::::::::::ハ               |
 |          .':::/:::::'::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::/:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:|l::::::::::::::::::.             |
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 | ′ ヽ      ! |:::::'::::::::::::::::|:::::::|:::::|:::::从 Y|:.:.:.´弋㍍リソア|::::::::::∧          / {′ |
 |/    \   { l|:/::::::::::::::::::':::::::':::::'::::::::l:|丶/:.:.: : : : : : :.:.l!:.:.|::::::::/::∧      /  ∧  |
 |        >ミ 乂:::::::::::::::::/::::::/::::/::::::::从 ′     : : : : :.:.!:::::::':::::::∧ ---<     \|
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

~ラボ~

助手「ちょっと岡部!?」

岡部「いいから……」

助手「でも、Dメールは危険だって!!」

岡部「助けなければいけない人が居るんだ」

助手「でも!!」

岡部「いいから!!」

助手「岡部……」

岡部「…………」

助手「消えちゃうんでしょ……?」

助手「私たちの記憶も……桐生さんの事も!!」

岡部「それでも…………」

助手「岡部!!」

岡部「すまん紅莉栖……」

岡部(萌郁…………)

ブーンブーン

岡部「すまん……」

ブーンブーン

岡部「すまん萌郁……」

ブーンブーン

岡部「俺は……戻らなければならないんだ……」カチカチ

ブーンブーン……

岡部「ぐっ……ふ、ああぁぁ!!」

岡部(萌郁…………まゆり…………!!)

2.013325

………………………

まゆり「オカリン?」

萌郁「……?」

岡部「……、まゆり…………萌郁…………」

萌郁「大丈……夫……?」

岡部「ああ…………」

ダル「あ、オカリン起きたん?」

岡部「ああ、寝てたのか……」

萌郁「うなされ……てた…………」

岡部「夢を……見ていたんだ…………」

萌郁「夢……?」

岡部「ああ……幸せな…………夢だったよ…………」

萌郁「…………?」

ダル「オカリンも起きたし帰ろうか~」

ルカ子「そうですね」

フェイリス「にゃにゃ」

まゆり「楽しかったねー」

萌郁「行こう…………岡部君……」

岡部「ああ……帰ろう……」

萌郁「今日の晩御飯は……お姉ちゃんが、作るね…………」

岡部「ああ、頼む……」

萌郁「お、弟君の好物……作る……から…………」

岡部「ああ、楽しみにしてる……」

                        BESTEND


.    //:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.v:.:.:`:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
    l/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.::厶ヘ:.:.:.:.:\:.:.:∧
   /:.:.:/:.:.:':.:.:.:/:.:.:.:.:.:.i   ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:ハ
    i:.:./:.:.i:.:.:l:.:_/___:.:.:.{:.{  __l!、:.:.:.:.:}.:.:.i
   ∨:.:.:.l:.:.:{:./ {ハ:.:.ハ:.} ´    |:.:.:.y':.:.:.:|
   /:':.:.:∧:.:i弋Zラヽト ノ 弋Zラア:.:/:./:.:.:l  乙かれさま 
  ./:.{:.:.:,':::l:.:.廴 ̄ ̄}⌒廴 ̄ ̄}:./:.//:.:.′  飲んで……

 ..イ:.八:.:{:.:.ト:∧  ̄  ′    ̄/:/:./イ:.:/
 八:.:./\乂:.:.:i::..、  __    .ィ:.:.:.∧:.:/\_
 _/}:.:':.:./:.):.:):.:|::::::i>. __ ,<i:::!:.:./:.:.V:ヽ:.:.:.:.:.:`ヽ

'.:./゙:.:./:./:.:.:.:厶:⊂) 〈フフ 厂V:.从:.:.:.`:r'´ /¨>'" )
゙:.:.:.:./:./:.:./:.:イ⊂⊃ノ7∧ /ーヘ ― 、`='-、/( _,∠ヽ

:.:.:./:.厂{:.:/ ̄´ ト⊂二ノ//.イr'‐、   ‐= }   `ヽ |   }
:/.:/ 从′   ヽ ⊆¨lol ハ __ノ} <l ,' ⊂) 〈フフ\-‐'´}
:.:.:.⊂) 〈フフ   ー -⊂ 」 .l { `¨´ l_> / ⊂⊃ノ7  ヽ/}
:.:.⊂⊃ノ7′   ┌i 00 V ム Δ /   ⊂二ノ    l/}
7:⊂二ノ   ..⊂ ⊃-| .l-{` ー''"     ⊆¨l   l/

:./,介⊆¨l   .l (フl」<)=、‐-∨⌒ヽ     ⊂ 」   /
 ̄ ̄⊂ 」 ̄ ̄ ̄r'rブノ   `  ',   ┌i 00 // ̄ ̄
  ┌i 00'" ̄ ̄} }} ̄ ¨''‐、____ノ_  ⊂ ⊃ //

  ⊂ ⊃ |`` ========''"r==、ヽ-(フl.」<)‐'´
  (フl」<) ',          ノ   } }

やべ、12時までには終わらせようと思ってたのにこんな時間だった。
とりあえず終わる

続きまして>>198がイチャラブSSを書きます

クリス……

鈴羽SSなら全力で支援するぞ!

バイト戦士と聞いて

>>198
スレ立て面倒ならここで書くといいお
俺は二度と鈴羽は書かないって決めたからがんばれ

>>203
なんで鈴羽は二度と書かないなんて悲しい事言うの?

>>203
よければタイトルを教えてほしい

>>205
このスレの中身以上にへたくそな内容だからだよ
鈴羽に悪いだろ

ごめん明日からオセアニア諸国に行くんで>>211に投げる

>>208
まゆりを(ry

>>208
オセアニアじゃあしょうがないな
気楽に書きなよ>>211

>>206
すまん見落としてたタイトル忘れちまったよ
鈴羽が幼児退行した設定にしたのは覚えてる

畜生…加速の予定だったのに

シュタゲSSとか初めてだからgdgdになりそうだがそれで良いならがんばってみるよ

>>215
俺より酷くなることはないからがんばれ
超期待してる

>>215
明日まで残っていたら東ティモールから見てるからな!

>>214
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 18:15:50.40 ID:4mfhikjb0
萌郁さんの方が書きやすかっただからおわり

これだな……見てたぞ……

>>217
そんときは交代な

という訳で今からネタ考える
誰推しとかあったら言ってくれれば
反映するかも

ルカ子!

>>218
やだ恥ずかしい///

おk
思いついたから少しずつ書いてく

あともう少し待ってて

>>220
おまえ今立ってる総合のほうでも言ってたなw

ヨネさんってもえいくさんのSSにも来るのか

>>225
たまに来るな、今回は姉属性もあったから期待して来ただろうに……
申し訳ない

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄

そーいやこの間もえいくスレを乱立させてたやつがいたな

それここの>>1だと思う


「ボク……女の子に、なりたいです……」


そう言ったルカ子の願いを叶えるために
Dメールを送る事になった


それがあんな事になるとは
誰が予想できただろうか…

>>230
そうか、まあこっちも某所に依頼とかしたくないしもうすんなよ>>1

>>229
助手スレなんてしょっちゅう乱立してるじゃないか!
たまにはもえいくさんでもいいじゃないか!

>>232
あれは反省してる、あの時のテーマは岡部が萌郁スレ探し回るだったから
実際に立たなくても良かったんだが皆が優しくてさ。
ちょっと泣きそうになったのは秘密な

当日…

ルカ子の母親にDメール
の内容で少し揉めたが
メールの文も無事完成した

岡部「よし、準備万端OKだ」

あとは電話レンジを起動させ、ルカ子がコールするだけだ

岡部「いいか?起動するぞ?」

ルカ子がうなずいたのを確認した俺は
電話レンジを起動した

放電現象はすぐに発生した

ルカ子はひるんだように一歩後ずさったが、すぐに表情を引き締めてケータイの通話ボタンをーーー

クリス「あっ!ちょっと待って!」

押した。

クリス「タイマー設定間違えーーー

>>235
ここのヤツが立てたのって2つくらいじゃなかったっけ?
工作気味だったけど機能もしてたし乱立ってレベルじゃないような

ギュィィィィン

目眩を感じる

リーディングシュタイナーが発動したという事は世界が改変されたのだろうか

とそこで周りを見渡してみると…


岡部「ルカ子が……いない?」

何故だ…さっきまで電話レンジの前に立って居たというのに…

とそこで先ほどの世界が改変する前のクリスの台詞が頭によぎった



岡部(まさか、また俺は萌郁の時と同じ過ちを繰り返してしまったのか…?)

いや、そう決めつけるのはまだ早い
萌郁の時だって大丈夫だったじゃないか

そう焦る気持ちを抑えて
ルカ子に連絡をとってみようという事でケータイを開くと…



岡部「ルカ子の連絡先がふたつ…?」

いまさらだが世界線が2%超えた世界って
オカリンがラウンダーの世界線じゃなかった?

>>240
そうなのか適当に数字打ったから気にしてなかったすまん

おかしい、何故同一人物の連絡先がふたつ入ってる…?

岡部(これではどちらに送ればいいか分からない…クソッ!)

とそこで後ろから
不意に声をかけられた

まゆり「オカリン…?ぼーっとしてるけど大丈夫…?」

そうだ、ルカ子の事なら
まゆりに聞けば分かるだろう…!

岡部「まゆり!ルカ子が何処にいるか知らないか!?」

まゆり「わわっ、るかちゃんなら柳林神社に居ると思うけどー?急にどうしたの?オカリン?」

よかった、やっぱりあのメールぐらいで
人が消えるなんて事は無いんだ…

でもDメールの影響も気になるし、一応確認で行ってみることにしよう

岡部「そうか、助かる…ではちょっとルカ子に会いに行ってくる…!」

腹筋しながら見ているぞ

そう言うとまゆりや助手にいろいろ勘ぐりを入れられそうになったが、なんとかうまくあしらいラボからの脱出に成功した

岡部(しかしDメールの影響はこの“連絡先”だけか…)

ラボにはちゃんとダルとまゆりとクリスが居て、他に変わった事は見当たらなかった

岡部(今回の実験も失敗…という事になるのか…?うーむ…なんだかんだで扱いの難しい装置だな)


と小首を傾げていた俺には

さっきのまゆりの台詞の違和感など微塵も感じて居なかった…

ああ、ドラマCDか、確かに言ってた気がするや

2.615074前後がラウンダーなだけで>>187の0.6も離れてれば違った収束するんでね?
まゆりの死みたいに広大な収束範囲かもしれないけど

柳林神社



岡部「しかしここはいつ来ても閑散としているな……」

こんなんで大丈夫なのか、柳林神社

と境内を歩いていると
神社の前で掃除をしているルカ子の姿が目に入った

岡部(よかった…何処も変わりはなさそうだ)


と内心ほっとした心を抑え
俺はルカ子に声をかけた

岡部「おーい!ルカ子よー!」

ルカ子「あっ…岡…凶真さん、こんにちは」


うむ、何処にも変わりはない
いつも通りのルカ子である。

まぁ2%の世界は萌郁がかわいい世界でいいだろ

と安堵している俺を尻目に
ルカ子は言葉を続ける

ルカ子「どうして凶真さんはここに…?」

岡部「いやなに…お前の顔が見たくてな…?」

ルカ子「えっ…?え…えっ…///それって一体ど…どういう事でしょうか…?///」

事実を言っただけなのに
なんでルカ子は赤くなっているのだろうか?

まあいい、ここは鳳凰院凶真として
ビシッと決めなくては

岡部「フゥーハハハ!弟子の事をいつでも思うのは師匠の役目だからな!」

そう告げるとルカ子は「そ…そうですよね…」となぜか少し落ち込んで見えた

はて?と首を傾げていると

ルカ子「あっ…立ち話もなんですし…中でお茶でもどうですか…?」

と勧められたので

岡部「いいだろう…ついでに修行も少し付き合おうではないか!」

好意は受け取ることにした

支援

という事で俺とルカ子は
敷地内にある家へと向かって行った

ガラガラガラ

ルカ子「お父さん、姉さん、掃き掃除終わりました、岡部さんがいらっしゃったので居間を借りさせてもらいます」


とルカ子が控えめながらもよく通る声で
家の中に呼びかけるとルカ子の父親の返事が返ってきた


ルカ子「じゃあ先に岡…凶真さんから中へどうぞ」

岡部「うむ、感謝する…」


ん…?ちょっと待った…?
今ルカ子はなんて言った…?


岡部「姉さん……!?」

おかしい、今までルカ子に姉などいなかったはずだ…!


岡部「なぁ…ルカ子よ…?今姉さんと言ったか…?」

ルカ子「え…あっ…はい、今日は姉も家に居るので…呼んできましょうか?」


これはもしかしたらDメールの影響かもしれないから確認するべきだろう

岡部「じゃあ、頼む」

ルカ子「分かりました…じゃあ凶真さんは居間で待っててください」



という訳で俺は居間で
ルカ子の姉を待つことにした

つっこんで悪いがるか子の姉は公式で居るぞ

そうだぞ、ルカ子と性格正反対な男勝りな姉いるぞ

数分後…

居間の襖が開き、先ほどの巫女服から
着替えたのだろう
私服姿のルカ子がもじもじしながら立っていた

岡部「おお、ルカ子よ…姉はどうしたのだ?」

そう俺が問いかけると
ルカ子は次のように発言した


ルカ子「あの…岡部さん…私はルカ子姉ですが……」

What?くぁwせdrftgyふじこ?

オカリンが姉の存在を知らない、もしくは姉がいない世界線のオカリン主観の話と解釈した

>>257
>>258
あっ忘れてた
妹ってことにしようそうしよう

すまなかった

支援

あばばばばば
失敗した失敗した失敗した

>>260みたいにして強行すべきか
>>261のように妹にすべきか

どっちがいい?

落ち着け…KOOLになるんだ鳳凰院凶真よ
まずはもう一度確認してみるんだ…

岡部(・・・ちらっ)

ルカ子?「うぅ……///」モジモジ

OK、何処にも異常はない
何処からどう見ても(特に胸の辺り)
正真正銘の男だ

ふぅ…この鳳凰院凶真にドッキリを仕掛けるとは弟子も成長したな…

だがまだ甘いぞフゥーハハハ!
と内心笑っていると

ルカ子「岡…凶真さん、姉さんお茶が入りましたよ」

もう一人のルカ子が入ってきた
何を言ってるのか分からないが、俺にも分からない

岡部(助けて)

IDが変わるほど動揺したのか

という訳で先ほどまで境内で話してたと思われる巫女ルカ子と

姉と名乗った私服ルカ子と一緒にお茶を飲むという奇妙な出来事が起きているんだけど何か質問ある?

……割と本気で募集したい

ルカ子?「きょ…今日は岡部さんから会いに来てくれるなんて…う…嬉しいです…」

ルカ子「……姉さんじゃなくて僕に会いに来たのに……」

ルカ子?「そ…そんな…そんな事ないですよね…?岡部さん……?」


岡部「…ん?あぁ…」

今俺の頭の中はパニックでそれどころではなかった

そのあとも結局あのDメールがどのような影響を考えるので頭が一杯で

ずっとうわの空のまま帰宅となってしまった

岡部(とりあえず…情報を集めなくては…)


そうと決まれば明日から行動だ

岡部(今日は疲れたからラボに泊まろう…)

ダル「オカリンとるか氏の馴れ初め?」

岡部「あぁ…お前なら知っていると思ってな…教えてくれないか?」

ダル「なにオカリンもう痴呆症な訳?」

岡部「そうそう…最近物忘れが激しくてねぇ…って何をやらせるんだ!」

ダル「うはっ、見事なノリつっこみ頂きました」

岡部「それで話す気はあるのか?ないのか?」

ダル「ちょっ…オカリン話すから落ち着くお!」

そこからダルに聞いた話は
大体元の世界と同じシナリオだった

ただ違う点があるとすれば

俺が助けたのはルカ子とルカ子姉の双子で
ルカ子姉の方には魔除けの指輪(税込1280円)を買ったという事だけだった

にわか信じがたいが
やはりルカ子姉は女のようだ


というか初対面の女の子に指輪を
プレゼントするなんてこの世界の俺はどんだけアグレッシブだったんだ…

次に助手にある事を聞いてみる

岡部「クリスティーナよ…前回の実験の時タイマー設定はどれ程間違えたのだ?」

クリス「クリスティーナ言うな!……って前回の実験ってDメールの事?実験なんてした?」

岡部「何をいってるん…」



とここで俺は、はっと気付いた

岡部(そうか…世界が改変されたからクリスは覚えていないのか…)

クリス「おーい岡部?どうした?」

岡部「いや、何でもないぞ、助手よ!」

クリス「? 変な岡部」



これでは原因を探るのは無理そうだな…
さてどうしたものか……

という訳で展開詰まった\(^o^)/

ここからどうするか
1.ルカ子ルート
2.姉ルート
3.その他

どっちがいいかアンケートを集まます
その間に2時間ほど仮眠をとって
頭をクリアにしてネタ考えて来ます

保守していただければ幸いです
別のSSを書いててもいいのよ

という訳で一時おやすみなさい

あと口調に違和感や
先ほどの様に設定に矛盾があったら
指摘していただけると幸いです

ではおやすみです

えおいちょまおい

見てるヤツいるなら保守がてらなんか書こうか?
内容は保障しないけど

んじゃこれ書く昨夜誰も書かずに落ちたヤツ
たぶんすぐ終わる

岡部「HENTAIだ!いや大変だ!」

紅莉栖「あん?」

岡部「ルカ子が!?ルカ子が女になってる!?」

紅莉栖「はぁ?」

岡部「ルカ子は本当は男なんだよ!」

紅莉栖「あんたそれ漆原さんの前で言ったら殺すわよ」

岡部「いや!聞いてくれ!俺たちが元々居た世界線だとルカ子は男だったんだ!……それが、それが男に!」

紅莉栖「……別に問題ないんじゃない?」

岡部「バカかお前は!俺がコツコツと立ててきたフラグが無駄になるだろうが!
  オタクに高い金を払い救出劇を演じ、妖刀を与え師弟の関係を作り……それが!それが!?」

紅莉栖「????」

岡部「まだ分からんのか!?ルカ子が男だから頑張ってきたのだ!だのにこんな!こんな仕打ち……」

紅莉栖「oh...」

紅莉栖「でも想像つかないわね。彼女が男だったなんて」

岡部「いや安心しろ。容姿はそのままだ。ルカ子は男のときからあの外見だ」

紅莉栖「…………」

岡部「想像してみろー?あの清楚で可憐な振る舞いで、女よりも女らしい容姿でだ……」

紅莉栖「……ブッ……鼻血が……」

岡部「だろう?そうだろう!?」

紅莉栖「わ、わかったわ。協力するわ」

紅莉栖「で?具体的にどうするわけ?」

岡部「ルカ子の送ったDメールを打ち消す」

紅莉栖「でも漆原さんのお母さんの番号はわからないのよね」

岡部「ああ、ルカ子に聞くしかないだろう」

岡部「ルカ子!」

るか「あ!おか…凶真さん」

岡部「お前は男だ!お前の母のポケベル番号を教えてくれ!」

るか「どう…して……そんなこと言うんですか……グス」

岡部「ぬ…ぐ……くそっ!」

紅莉栖「で、逃げてきたのね」

岡部「ああ……どうすればいい?」

紅莉栖「彼女を口説き落とす。私が思うに漆原さんはあんたに気があるわ」

岡部「はぁ!?俺が?ルカ子と?ヤツは女だぞ!?男のルカ子は大歓迎だが今のルカ子は女だぞ!?」

紅莉栖「我慢しなさい。世界線が変わればその事実はなかったことになる。そうでしょ?」

岡部「ルカ子はそれでいい。だが俺はどうなる!?俺の記憶は消えないんだぞ?
   女と付き合った記憶を引きずって生きていけと言うのか!?」

紅莉栖「全ては漆原さんを男に戻すためでしょ」

岡部「ぐむむむむむ……我が助手ながらなんとも恐ろしい考えを……
   貴様もマッドサイエンティストが板についてきたようだな」

紅莉栖「もうひとつ……彼女の人格を否定して、脅してでも番号を聞きだす」

岡部「それだ!」

紅莉栖「え?」

岡部「ナイスだ!助手よ!それでいこう!」

紅莉栖「ちょっとあんた本気で言ってるの?彼女がどれだけ傷つくか……」

岡部「俺はいつでも本気だ。俺にとってルカ子♀はルカ子ではない。ルカ子♂ではないルカ子に価値などないのだ!」

紅莉栖「……まぁ、しょうがないか」

岡部「あれはルカ子の皮を被った偽者だ。
   ……ううううう、そう考えたらムカついてきた。おのれルカ子♀!赦さん!」

岡部「うぉぉぉ!ルカ子(仮)ぃ!!!」

るか「ひっ……凶真…さん」

岡部「ルカ子(仮)!?貴様は男だ!」

るか「……また…そんなこと言うんで――ひぐっ」

岡部「うるさい!お前の母親のポケベル番号を教えろ!!」

るか「…う…ぐ…苦し……息が……」

岡部「なら教えるかぁぁ!?」

るか「わ…かり…まし……」

岡部「助手!やったぞ!番号を手に入れた!」

紅莉栖「やったわね!これで漆原さんが男に!」

岡部「ああ、早速送るぞ!こんなふざけた世界線に用はない!」

紅莉栖「あんた世界線変わったらちゃんと私に報告しなさいよ」

岡部「無論だ。貴様の協力は忘れない。エル・プサイ・コングルゥ!」

紅莉栖(BLBLBLBL…オカルカオカルカオカルカ)

・・・・・・・・・


岡部「ぐ……う……世界線が……変わった……」

岡部「助手!ルカ子は男か!?」

紅莉栖「は?男…でしょ?」

岡部「よし!待っていろ!必ず吉報を届ける」

紅莉栖「へ?」


岡部「ルカ子ぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」

るか「!?……きょ、凶真さん」

岡部「ルカ子!俺だ!結婚してくれ!?」

るか「え……それはちょっと……僕ノーマルですし」

岡部「……うああああああああああああ!?跳べよおおおおおおおおおおおお!!!!」


おしまい

予想以上に短かったスマン
さるって食らう前に他スレに書き込めば回避できるん?

鈴羽でエロ書いていい?
ID:11l2g+ZZ0起きたら撤収する

と思ったけど7時くらいに起きるのか
やめとく

  ID:11l2g+ZZ0起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ
 起きろ起きろ起きろ落ちろ起きろ起きろ起きろ

.\                             /
.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              (゚д゚ )
     <⌒/ヽ-、__ノヽノ |
   /<_/____/ < <

> その間に2時間ほど仮眠をとって
> 頭をクリアにしてネタ考えて来ます

2時間後に書くなんて一言も言ってないな……orz
また保守スレ化するのか?

予想以上に寝てた…
これから再開します

>>273の続きから

まあ…手詰まりならば仕方がない
別にルカ子がふたりになったところで問題はない

とりあえず様子見で
しばらく柳林神社に出入りしよう
と考える俺であった

という事でその日からラボで解散した後柳林神社に向かう事にした

岡部「しかし…よもやルカ子が二人に増えるとはな…」

あのDメールで一体
どうしたら双子になる要素があるのだろう?

岡部「野菜を食べると双子って出来やすいのか?」

今度暇なときにでも
調べてみるかと考え事をしていたら
いつのまにか柳林神社の前に
到着していた

今日は掃き掃除をしていないのか
境内には人っ子一人居なかった

なので少し迷惑かな?と思ったが
家の方まで行って一言かけてから帰る事にした

岡部「おーい!ルカ子よ!いるかー?」

と俺が声をかけると
家の中からドタバタとした音がなり
やがてルカ子が出てきた

ルカ子「お…岡部さん…!?どうしてここに…?」

しまった、特に理由を考えていなかった

仕方ないとりあえず修行の稽古をつけにきたという事にしよう

岡部「ルカ子!今すぐに妖刀・五月雨を持ってくるのだ…修行をするぞ…!」

ルカ子「えっ…でも…あれはルカくんのですし…」

ルカくん…?と一瞬戸惑ったが

岡部(そっか、こっちは姉の方だったのか)

となると、いよいよ来た理由が全く思い浮かばなくなる

どうしたものかと考え込んでいると
不意にルカ子(姉)の方から声をかけてきた

ルカ子(姉)「岡部さん…この後って用事とかありますか…?」

岡部「いや…この後は普通に帰宅する予定だったが?」

ルカ子(姉)「でしたら…少し一緒にお出かけしませんか…?」

岡部(なんでだ…なんでこんな状況になっている?)

結局、先ほどのルカ子(姉)の提案を断る理由も無く、一緒に出かける事になったのだが

ルカ子(姉)「あの…岡部さん、手を繋いでもいいですか?」

岡部「えっ…いやそれは…」

ルカ子(姉)「そう…ですよね…ごめんなさい」

くっ…そんな顔されたら
断れないではないか…

岡部「あぁ!いや嘘だ!いいぞ、手ぐらいいつだって繋いでやる!」

と俺が言うとルカ子は顔を輝かせて
控えめがちに手を繋いできた

岡部(これって…いわゆるデートってやつではないか?)

落ち着け、ただ一緒に出かけてるだけだ
やましい気持ちなど微塵も…

ルカ子(姉)「あっ…岡部さんみてくださいあの人形…可愛いなぁ…」

くっ…あの微笑みはずるい…
だが男だ…いや女か…


ルカ子「あっ…岡部さん、って姉さんも…」

岡部「おお、ルカ子ではないか!どうしたのだ?こんな所で」

ルカ子「ちょっと買いたいものがあって…それよりも姉さん…」

と何故かルカ子はジト目になって
姉の方を見つめていた

対する姉の方はそんな視線を受けて申し訳なさそうにしていた

どうしたものか…
とりあえずここは気遣いをみせて
離れるべきだろう

岡部「どうしたルカ子よ?二人で話があるなら俺は離れていようか?」

ルカ子「あっ…いえ、大丈夫です、岡…凶真さんはここに居てください」


気遣い失敗


岡部「それでルカ子は帰る所か?」

ルカ子「あっ…はい」

岡部「じゃあ柳林神社まで送っていってやろう、もう時間も遅いことだしな」

ルカ子「えっ…いいんですか?」

岡部「弟子の安全は師匠が保証してやるものだからな」

ルカ子「はいっ…ありがとうございます…!」

そうはにかむルカ子
可愛い…だが男だ
間違いなく男だ

と嬉しそうなルカ子とは対象に
ルカ子(姉)は残念そうな顔をしていた

岡部「じゃあ行くか…」

ルカ子「姉さん…抜け駆けは無しって言ったじゃないですか…」ボソッ

ルカ子(姉)「そうだけど…でも…」ボソッ

何か話している様だが
内緒話に聞き耳を立てるほど
俺も野暮じゃない

そうこうしてるうちに
柳林神社に到着し
その日は解散となった

ID:11l2g+ZZ0寝坊しすぎだろおおおおおおおお!!!!!!!11!1!

>>346
ごめんね…ごめん

そしてネタ切れた畜生
もう少しいちゃつきを書くか
まゆりの死まで飛ばすかどうしよう

ちょっと朝昼ご飯食べてきます

おはようお前ら寝過ごしたぜ

>>348
よう
なんか書けよ

>>348
お昼食べてるから
書いてくれてもいいのよ?

>>350
終わりまでがんばれ、俺は夜あたりにもしもしから別のスレ立てる

>>351
了解
今更だけどオカリン視点で始めちゃったから双子設定生かせなくて後悔中

もうリープ後まで進める事にする

その後も毎日柳林神社に通い
ルカ子が二人いる世界にようやく
違和感も薄れかけていたある日の事

クリス「ようやく完成した…」

ついに電話レンジの改良も終わり
タイムリープマシンが完成した




パァン!



のちにあんな悲劇を起こすとは知らずに…
そのときの俺は浮き足立っていた

トゥールットゥー 支援なのです

結局、まゆりを助けるためには今まで世界線を変動させたすべてのDメールを打ち消していかないといけない事が分かって

その結果フェイリスの父親を間接的だが殺してしまった事により、俺は精神的に疲れていた

次はルカ子のDメールを打ち消さなければならないのか…

岡部(気が重い…)


でもこんな所で弱音を吐いてる訳にはいかない
もう既に俺はフェイリスの気持ちを踏みにじってしまったのだから…

とりあえずなにはともあれ柳林神社に向かってみるしかない


そして俺は何日ぶりに…いや正確には1日しか経っていないんだろうが、柳林神社の地を踏んだ

森閑とした境内に足を踏み入れ社殿の横にある社務所のインターホンを連打すると

ルカ子「はい、どちらさま……あ、岡部さん」

ルカ子が出てきてくれた
こっちのルカ子は……男の方だろうか?

岡部「ルカ子、お前の父上に聞いてくれ。IBN5100という古いパソコンが、ここに奉納されているはずなんだ」

半ばすがる思いで聞いてみる
もしあるのならばわざわざDメールを打ち消さなくていいからだ

ーーーもう誰も傷つけたくない

だがその願いは届く事はなく
結局IBN5100は柳林神社にはなかった

その後タイムリープして
クリスに助言を貰った俺は
再び柳林神社を訪れていた

ルカ子?「あ、岡部さん……」

ルカ子は境内を掃除していた
こっちのルカ子は…女の方か?

しかし困った
本人を目の前にしたら、なかなか事実を告げる踏ん切りがつかない

ルカ子(姉)「……どうか…しましたか?」

とりあえず正直に話そう

岡部「実は、お前は、本当は……男だったのだ」

……。

…………。

………………。

全部説明したが泣かれて逃げられてしまった。
そりゃ、そうだよな……

姉ってどっちだ

その後再びクリスに相談して
ルカ子の事を考えていたら結局一睡も出来なかった

翌日

まゆり「オカリンー?あっ、いたー」

岡部「早いな。まだ8時だぞ」

まゆり「オカリンに怒りにきたんだよー、あのね、オカリンにはガッカリなのです」

岡部「なんの話だ?」

まゆり「しらばっくれてもダメだもん。オカリンってば、るかちゃんを泣かせたでしょー?」

岡部「な、なぜそれを……」

まゆり「るかちゃんに相談されたんだよ。」

と珍しくその後もまゆりに怒られていると
とうの本人からメールがきた

From ルカ子

岡部さんへ

大事なお話があります。
これからうちの神社まで
来てもらえませんか?
待ってます。ずっと、待
ってますから。

岡部(大事な話ってなんだ?)

岡部「よし……」

まゆり「どこ行くのー?まゆしぃの話はね、まだ終わってないよ……」



岡部「ルカ子に会いに行ってくる」

お怒りん

岡部「ええと、大事な話、というのは、ニャンだしょうかニャ?」

あの後ついて来そうになったまゆりをなんとかあやし、小走りでやってきた俺はルカ子にできる限り優しい言葉遣いを心がけた

何故かフェイリスっぽくなってしまったが

ルカ子「……あの、岡部さんが……昨日、言ったこと……信じ……ます……」

岡部「そ、そうか!」

よかった、泣かせてしまった時はどうなるかと思ったけどこれなら大丈夫そうだ

ルカ子「その代わりに……」

代わり?交換条件ということか?

ルカ子「こ、恋人にっ、なってください……!」

岡部「」




その後のことはよく覚えていない
ただ気付いたらタイムリープマシンで遠くへ飛んでいた。

そうだ、遠くだ。

オカリンとルカ子が恋人の世界か
しかしダーリンのばかぁをはめなかっただけでどうしてルカ子と恋人になったのか謎すぎる

だが結局ルカ子からの提案は変わらなかった、現実は非情である。

それどころか恋人期間の日付が伸びるという悪化の一途を辿っていた。

もうこれは逃れられない運命なのだろう…

ルカ子は男。男だ。男だ男だ男だ。
男男男男男男男男男男男男男男男……。
忘れるな、この思い。
この思いを忘れるさえしなければーーー

岡部「……いいだろう」

ルカ子(姉)「え……っ?」

岡部「お前と、付き合おう。」

ルカ子(姉)「あ……」ポロポロ

岡部「な、なぜ泣く!?」

ルカ子(姉)「う……ぐすっ……その、う、嬉しくて……」





ルカ子「………」

               ___,--:''''''''''''''''''''';;;;;;--r-''''---,,,__
            __,-''''    ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:     \
          _/ _/ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:    ;:;:;:;:ヽ、_,

         /  /  ;:;:;:;:;:;:;:;:   ;:;:;:;:;:;:;:     ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
        /  / /;:;:;:;:;:    ;:;:;:;:  |      ;:;:\;:;:\  \
       /  /  /;:;:;:;:;:    ;:;:;:;: _  /^ミ    ;:;:;:;:;:;:ヽ ヾ   ヽ_
      |  /  /;:;:;:;: /     / |  | ヽ ヾ ヽ  ;:;:;:;:;:\ ヾ  |
      /  | /  // _/ /  / /  | ヾ ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ;:;:ヾ ヽ
     / / /  丿,:::  /  /  /_/   |  ヾ \;:;:\_;:;:;:;:|;:;:;:|  |
     | | |   |  | | / //      | 川ミ_ ;;;;;;;;;__,,,,---______ ヽ
    / / / / |  / | //;;;;     ;;;;;;;;;;;;;;;ヾ ヾ-;;______ニ二>||;;;|∧ヽ
  //| | ||| | |  |  | |;;;;:::::;;;    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾヾ   |  |  |  |ヾ \__
/_,,-'| | | 川 川 ヾ ヾ;;;;;;;;;;;'''''''''   ;;;;;;;;三三,_  \\ |  |  ノ |||川''''---''

   | | ヾ |||| ヾ ヾ'ニテ''''¨ミ|;;,,,   :::::::::フ-''''''-ヽ   ヾヾヾ|||;:;:;:;:;:||;:;:||ヾ
   | | |川|||| |川 ;;'(,(,,  ),::::::   ;;; ヾ(  )ヾ    ''||||;:;:|;:;:;:;:;:||;:;:|| ヽヽ_
   | | | ヾヽ | ,,,,::::::'';;;;;;;;;;;;;;;;    ヾ   '''''''      |||;:|;:;:|;:;:;:;:||| || \ '--,,
   | | | ||||ヾ|| :::::::,,,,;;;'''''' ::/     ヾ、          | |;:;:;:|;:;:;:;:||;:;:;:;:|;:;:;:;:'-ニ''
 _ || || | || |ヾ        ゙-'''--'''''-'''         //|;:;:;:|;:;:;:;:||;:;:|||;:;:へ,,,,;;;;

ミミニ,川|| | || |     :::::...;;:::::              -'''-''';:|;:;:;:|;:;:;:;:||;:;:||  |
--,,-- | | || |    ..:::::::::::::;; ,____              |;:;:|;:;:;:;:||;:;:||||;:;:|) )
  ) ) ヾヾヾ  |、  :::::::::::ニニ三;--ニニ--          ///;:;:/;:/;:;:// )  )
、__川||ヾヾ\ ヾヽ_ ;;;;;;;;;;; ''''-;;;____,,,,,;;''''         ///;://;:;:||;:;:||;:;:;:)
ヾニニ彡川,ヾヾ_,,ヽ '-..,,_ ....;;;;''''         ;:;:;:;:;:;:;:/(;:て;:;:|;:;:;:;:ヾ;:;:(;:;:;:')
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     | |ヽ ,ヾ ヽ\  |;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:  ヾ..,,,)、ヾ--;:;:(;:;:;:;: )
   ___.| | / |ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;   ;:;:;:;:;:;:;:  .|     | ヾ-,,,,,..((;:て__;:;:;:,)
 ..:ニニ三三'',,,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::;;;;;;;____,,..___,,.._,、__||_,,.::/|_,.-'     ヽ,__,,,..../
  ::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::''''
   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

その翌日俺らはデートする事になった
と言ってもあての無い散歩の様なものだったが

ルカ子(姉)「あの……岡部さん」

岡部「なんだ?」

ルカ子(姉)「……覚えて、いますか?ボクと岡部さんが、初めて出会ったときのこと」

岡部「ーーーああ」

と言っても俺の頭の中の出会いの記憶とは違う様だが……

ルカ子(姉)「あの時指輪を買って貰った時凄くびっくりしましたけど…でも、そのとき“お前らはそれぞれ別の人間だ、どちらか片方だけいれば充分なんてふざけるな”っていう言葉は…すごく、嬉しかったんです」


そんなことを言ったのか、この世界の俺よ
羞恥心というものはなかったのか?

ルカ子(姉)「それから岡部さんの言いつけ通り…ちゃんと女らしく勤めてみようと思いまして」

ただでさえ女らしいルカ子に女らしくとは
なんという自殺行為だこの世界の俺


その日はその後結局言葉数少なく
すぐに柳林神社についてしまい
解散となった

姉だと気づいてないのか

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄

翌日の朝。
今日もデートの約束をした俺は
ルカ子を迎えに、神社へと向かった。

そういえば男だった頃のルカ子の記憶はあるのだろうか?確かめてみる必要がありそうだ。

ルカ子(姉)「おはようございます、今日は…その、どこへ?」

岡部「それより、ルカ子お前には、男だった頃の記憶が残っていないか?」

ルカ子(姉)「えっ……」

ルカ子は一瞬キョトンとして、それから
悲しそうに話した。

ルカ子(姉)「お…覚えてません…」

岡部「そうか…」

と俺が少しがっかりすると
それを感じ取ったのかルカ子は

ルカ子(姉)「ごめんなさい…今日のデート……中止に、しましょう……」

といって頭を下げ社務所へ入っていってしまった。

しまった、失敗したと思ってももう遅い


ーーーまた傷つけてしまった

最終日

2人きりのデートは傷つけてしまう
という事でコミマに行き
まゆりやダルに頼る事にした

でもそれは明らかに失敗だった
結局会話すらまともに出来なくて
神社に到着してしまった。

ルカ子(姉)「ううっ…ぐすっ…」

目の前で女の子が泣いている。
男として放っておける事態じゃないのに。
今の俺には、かける言葉もなく、ただ立ち尽くすだけだ


それなのにルカ子は

ルカ子(姉)「ありがとうございました…ボク…岡部さんを…好きになれて…よかったです」

そういってポケベルの番号が書いてあるメモ用紙を握らせてきた。

あいつは約束を守ったのだ
でもーーーでも、ダメだ。
こんな終わり方は、ダメだーーー

そう思いタイムリープを決意し、神社から出た所でーーー




ルカ子「岡部さん」

ルカ子に声をかけられた

女でも一人称ボクだったっけ
これは姉だが

さっきの話の続きなんだろうか?
と思ったがどうやらこっちは男のルカ子らしい

ここ4日はずっとルカ子(姉)と居たから
随分と久しぶりに話した様な気がする

ルカ子「昨日、岡部さんはボクの姉に聞きましたよね。『男だったときの記憶が残っているか』って」

岡部「ん?ああ……」

確かに聞いた



ルカ子「その記憶は全部ボクが、覚えて……いるんです」

るかの一人称は僕
変化がなかったからオカリンはさわさわするまで気付かなかった

岡部「そうだったのか……」

ルカ子「はい……それで…多分姉は全く覚えていないと思います」

そうか……

という事は3日目のデートは
俺の不必要な勘繰りで傷つけてしまったんだな……

一気に後悔の念に襲われる

ルカ子「それを話した上で、岡部さんに頼みたいことがあります」

岡部「……なんだ?」

ルカ子「姉をボクと重ねないで見てあげてください…」

岡部「………っ!」

そうだ…いつからか俺はルカ子(姉)を自分の世界線に当てはめ元は男なんだと思い込み
一歩引いた位置から見てしまっていた

ルカ子(姉)はルカ子(姉)という一人の人間なのに…


これで決心はついた

岡部「ありがとう…ルカ子よ…おかげで自分が何をすべきかわかった」

こうしてはいられない
もう一度やり直すんだ…

そう思いラボまで戻った俺は
タイムリープマシンを起動した。

支援

余裕見て保守

とりあえず48時間巻き戻して
初日のデート後まで飛んできたが…

岡部(むぅ…女の子と行くべきデートスポットか…)

秋葉原には無さそうだが…
うーん、どうしたものか…

ここはあえて遠出をするべきか?
いやそれともいつもの場所を巡るべきか?

難しいものだな…
デートっていうのは…

ダル「牧瀬氏なんでオカリンうんうん唸ってるの?」

クリス「明日のデートスポットを探してるんだってさ」

ダル「リア充爆発しろですね、分かります」

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