渡部「それで娘がさー」 テレビ「速報です」 (38)

児島「(明日の夕ごはんどうしようかなー)」

渡部「・・・おい、児島、今の話聞いたか?」

渡部「(まさかやっくんが死ぬなんて・・・)」

児島「・・・え、あぁはい聞いてましたよ・・(なんだっけ娘の話だっけ)」

渡部「こういうこともあるもんなんだな・・・」

児島「え、あぁ、ああそうですね・・・」

渡部「何度か一緒に居酒屋にいったもんだが」

児島「え!いってたんですか!?」

渡部「・・まぁな、そういえば一緒にキャバクラにもいったことあったな」

児島「ええええ、キャバクラにもいってたんですか!?」

渡部「ちょっと恥ずかしい話だけどな」

児島「そういう問題じゃないでしょ!?」

児島「ち、ち、ちなみにどういう店だったんですか!?」

渡部「おい、こういうときにそんな話は・・・」

渡部「ま、まあ恥ずかしいけど、スケバン女子高生コスプレの店だな。そこで勉強していたらしい」

児島「なんてもん見せさせているんすか!?そして何の勉強させてんすか!?」
児島「(そういう教育なのか・・・?この人ホントに大丈夫か・・・?)」

児島「(まあ、でも社会の勉強とか人生経験という意味では結構いいのかな?)」

児島「(俺にも娘いるからな、結構教育に苦労するもんだな)」

児島「俺も時々そういうことしてたんですよ」

渡部「へえ」

児島「遊園地とかあるでしょ?ちょっと前までジェットコースター乗れなかったんですよ」

渡部「え、そうなのか・・・か、かわいいな」

児島「それで無理やり乗せようとしたらピーピーないちゃって」

渡部「な、泣いたのか?・・・か、かわいい?な」

児島「いやー、結構大変ですよね(子育てって)」

児島「一緒に風呂入ったりしてたんですけどね」

渡部「一緒に風呂に入ってたのか!?」

児島「そりゃあ、ね、でも最近一緒に入ってくれなくなって」

渡部「そ、そうなのか」

児島「ホントすぐに大きくなっちゃうんですから!」

渡部「な、な何の話してんだよ!」

渡部「(・・・いや、一緒に風呂入るって言っても銭湯の話か?)」

渡部「まあ銭湯とかだと一緒に入るよな」

児島「いや、お風呂屋いくと嫁と一緒に入ってましたね」

渡部「お前の嫁さんと!?」

児島「ええ、男湯じゃなくて女湯の方にいってましたね」

渡部「ダメだろ!?」

児島「ダメじゃないですよ!かわいらしい女の子ですよ!」

渡部「男だよ!!!」

児島「何失礼なこといってんすか!?」

渡部「児島、もしかしてお前ずっと勘違いしてたのか?」

児島「な、何をですか!?」

渡部「あいつは男だぞ!」

児島「はぁ?あんたに何がわかるっていうんすか」

渡部「わかるよ!だって顔が明らかにそうだろ!」

児島「何失礼なこといってんすか!?」

渡部「(こいつ勘違いして、しかも気でもあったのか?)」

渡部「・・・児島、落ち着いて聞け・・・あいつは男だぞ・・」

児島「ち、違いますよ」

渡部「いや、男だ・・・だって以前裸を見たことあるからな」

児島「何見てんすか!?」

渡部「お前と一緒(なのか?)で以前風呂に入ったことあんだよ」

児島「な、何やってんすか!?」

渡部「あれは明らかに男だったね、体型も何もかも男だ」

児島「あんたに何がわかるっていうんすか!?」

渡部「・・・!(こんなに否定してくるとは・・・)児島、お前そんなにあいつのことが好きなのか?」

児島「?好き?・・・好きというか、その・・・愛してますよ」

渡部「あ、愛してる?」

児島「そりゃあ、そうですよ、一緒に住んでるんですから!」

渡部「お前らそういう関係だったのか!?」

児島「そ、そうですよ」

渡部「(なのに・・・男と気づかなかったのか?どんなに鈍感なんだこいつ)」

渡部「わかったよ、もう何もいうまい・・・しかし、今回は残念だったな」

児島「え、何がですか」

渡部「ほんとに心から残念だと思うよ」

児島「急にどうしたんすか・・・」

渡部「ホントに今回の訃報は残念で仕方ない・・・」

児島「な、なに勝手に殺してんすか!?」

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