神谷奈緒「虹が出来る理由」 (43)


デレステで虹色ドリーマーのイベントが来たらこんな感じのイベントでした。
見てきました。僕はこの目ではっきりと、ええ、アタポンイベで虹色ドリーマーのイベントが、ええ、変なきのこを食べてからとても世界が良い気分で

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オープニング『虹の始まったところ』

【レッスン場】

奈緒「お疲れ様ー!」

比奈「お、おつかれさま、っス……ハァっ、ハァっ……」

菜々「あひゅう……」

P「お疲れサマンサ!」

菜々「な、なんですかプロデューサーさん、それ……」

P「前に奈緒に教えてもらった漫画にあったやつ」

奈緒「お〜!プロデューサーさん、読んでくれたの!?どうだった!!」

P「最高だったよ!」

奈緒「くぅ〜! 嬉しいなぁ~……! なんか、自分が好きな作品を人に知ってもらえるこの感覚、たまんないよなぁ〜!」

比奈「分かるっス!元から好きな人と語り合うのもいいんスけど、知らなかった人に作品をブチ込む時って本当に楽しいんスよねぇ〜」

菜々「私もおふたりにいろんな作品を布教されたクチですが……布教されたものが全部面白くて、普段の自分じゃ手につけないような作品を知れるのも、新しい発見があって……」

比奈「前に持ってきた円盤どうでした?」

菜々「良かった……その、本当に……良かった……」

比奈「語彙力なくしてる」

菜々「終盤に『死にたくない』『生きたい』って叫ぶ友人と、それを救う主人公……王道で、とっても熱くって……熱くてナナは泣いちゃいました……」

奈緒「アタシもそれ観たよ! OPのフルバージョンをあそこで流されると滾っちゃうって!」

比奈「後にCDが出たんスけど、OPを提供したバンドはその際にレコーディングしなおしてるんスよね。だからあのフルバージョンはあそこだけしか聴けないんス」

奈緒、菜々「えぇ!?」

奈緒「そ、そうだったんだ……」

菜々「もう一回……見直そうかな……」

P「……あの……話をしていい?」

3人「あっ」

P「俺のことを思いっきり忘れて、3人の世界で楽しんでたね……」

P「んんっ、改めて……新曲のお披露目ライブが段々と近づいている。以降のレッスンは、今日みたいな激しいやつから、精度を高めていく方向に徐々にシフトしていく」

P「3人の動き、歌声、立ち位置、やりたいことを全て合わせて、最高のライブに出来るようにしよう!」

3人「おう!」「はいっ!」「っス!」

P「そんじゃ今日はここら辺で。体のケアはいつも言う通りやりすぎるくらいに。マッサージとか必要だったら俺に後でも良いから言ってね。今日は多分指圧師さんは空いてると思うから」

菜々「あっ、じゃあ予約して良いですか?」

P「おっけ、じゃあ早速予約取ってくるよ」

菜々「お願いします……」

奈緒「……アタシ、ちょっと早めに抜けていい?」

比奈「なんで? ……って、ああ、言ってたっスね。今日はお友達と会うんでしたっけ」

菜々「お友達?」

比奈「そっス。他の事務所のアイドルなんでスって。共演した時に、互いに趣味が合うとかで意気投合したとかとかで」

奈緒「今日は予定が合ってさ、結構久しぶりに会うんだよ。すごい良い人だし、比奈さんと菜々さんとも気が合うと思うよ。いつか4人で遊びたいなぁ」

比奈「おお、オタ友の輪が広がるかもしれないっスねぇ……どんな作品が好きなんだろ……どれをオススメしたら……」

菜々「布教することをもう……!?」

奈緒「ハハッ、また徹アニとかするのもいいかもな!」

比奈「じゃ、ストレッチ手伝うっスよ。早めにやって、存分にオタ活出来るようにしてあげまスね〜」

奈緒「うんっ、ありがと!」

◇TOUCH◇

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第1話『眩しかった空』

【事務所】

乃々「あっ…奈緒さん…おはよう、ございます…」

奈緒「乃々、おはよっ!いま戻ってきたところ?」

乃々「はい、先程ロケが終わって……商店街のペットショップを巡り……モフモフの動物と触れ合ったりして……」

奈緒「すげえ楽しそう……」

乃々「奈緒さんは、これからお仕事ですか…?」

奈緒「いや、これからは友達と遊びに行くんだ」ガサッ

乃々「それは……紙袋?」

◇昨日◇

比奈、菜々「明日〜!?」

奈緒「急遽決まってさぁ……やっぱり、予定、合わない……?」

比奈「明日……明日はアタシ、ゲストでラジオの収録が……」

菜々「菜々も、少しウサミン星での手続きをしないといけなくて……」

奈緒「……ごめん、もうちょい早く言えば良かったぁ……」

比奈「しょうがないっスよ……急に呼ばれたんスよね?」

菜々「うぅ……いつか予定合わせて一緒に行かせてください……ナナ、前からお話聞いてて会いたいと思ってますし……」

奈緒「ほんっとーにごめん……ライブが終わったら少しオフが出来るし、そのときに会えないか聞いてみるよ」

菜々「ありがとうございますぅ……」

比奈「お土産話、期待してるっス……」

奈緒「……そうだ! ちょっと2人とも、訊いても良い?」

比奈、菜々「?」

◇現在◇

奈緒「『いま他人に教えたい少女漫画』を2人に聞いて、買って来たんだ。いつか会うとしても、先に共通の話題があった方が話やすいだろうし」

乃々「少女漫画……な、中を見てもいいですか……」

奈緒「うんっ、はい」

乃々「あっ、これ知ってる……これは、話題だけど読んでない作品……いっぱい……」

奈緒「比奈さんも菜々さんもすごいよ、全部面白いし、短く纏まってて読みやすいのをオススメしてくれるし!」

乃々「あの、その……そのお友達さんの後でいいので……もりくぼにも、読ませてもらえると、嬉しい、ですけど……」

奈緒「もちろん! あ、でも先にアタシが読んでもいいかな……この漫画たちを全部を読んでるわけじゃないし」

乃々「そ、それはもう……買った人が、先に読むべきだと……」

奈緒「ごめんな……じゃ、そろそろ行くよ。」

乃々「はい……行ってらっしゃいませ……」


【駅前】

アイドルA「……」

アイドルA「……あっ、奈緒ちゃん」

奈緒「お待たせ! ごめん、待たせちゃったかな?」

アイドルA「うぅん、時間ぴったり。」

奈緒「じゃあ早速……どこ行こう? ノープランだし……」

アイドルA「うん……それなら、カラオケとかどう? それ、漫画でしょ? 歌わなくても良いし、ファミレスとかで漫画を広げていろんな人に見せるのもあれだし」

奈緒「わかった、それならカラオケに行こう!」


【カラオケルーム】

奈緒「…………もう時間なの?」

アイドルA「お互いに読みふけっちゃったね、うん……」

奈緒「夢中になりすぎた……一曲くらい歌えばよかった……」

アイドルA「まだ時間はギリギリあるから、最後に一緒に歌おうよ」

ピッ

奈緒「このイントロ、『2nd SIDE』……? アタシの曲じゃん」

アイドルA「うん、一回くらいデュエットしたいって思って」

奈緒「お! じゃ、一緒に!」

―――
――


奈緒「楽しかったぁ!」

アイドルA「やっぱり奈緒ちゃんって歌がすごい上手いね。カラオケなのに圧倒されちゃった。最後に一緒に歌えて良かったなぁ」

奈緒「そっちが歌い安いように合わせてくれたおかげだよ。ハモるように違う音程で……って、最後?」

アイドルA「うん。……本当は、言うつもりなかったんだけど。やっぱり、奈緒ちゃんには言うのが義理を通すことだと思うし」

奈緒「………………なあ、ちょっと」

アイドルA「奈緒ちゃん、あのね」





アイドルA「私、アイドル辞めるんだ」

◇TOUCH◇


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第2話『灰色の中を歩いて』

◇事務所◇

奈緒「…………………………………………………はぁ」

比奈「どうしたんスか? 幸せが逃げちゃうっスよ?」 

奈緒「いや、ちょっと……」

◇昨日◇

奈緒『辞めるって……なんで』

アイドルA『ウチの事務所、倒産しちゃうんだって。小さめだったし、私が入った頃からもうかなり経営が傾いてたらしいし……うん、仕方ないよ』

奈緒『だったら……だったら、移籍とか、他の事務所に……ウチとか! ほら、部署も多いし、同じ事務所のアイドルとして一緒に、アタシとユニットとか』

アイドルA『ありがと。でも……うん。でも、もういいんだ』

奈緒『いいって……なんで……』

アイドルA『分からなくなったんだ。辞めない理由が』

アイドルA『アイドルをやるのは楽しい。楽しくて、ずっと続けて行きたい。そういう続ける理由は私にもあるよ。うん、でも、『楽しい』だけで続けていけるほど、私は才能に恵まれていない』

奈緒『……』

アイドルA『そう考えると次に、続けない理由の方が浮かび始めたの。時間が不規則だとか、自由がないとか、キャラを作っちゃって、自分自身が分からなくなるとか……アイドルやってたときに、苦しかった部分が、急にはっきりと見えてきて。』

アイドルA『気がついたらもう、続けたいって思えなくなっちゃった』

奈緒『……そう、なの?』

アイドルA『うん。奈緒ちゃんは、私も分も頑張ってね! ずっと応援するから、だからさ』


アイドルA『そんな悲しい顔をしないでよ』

奈緒『……だって……だってさ! だって……なんて言えば良いのか、分からないけど……一緒にステージに立とうって、事務所の枠を越えて、ゲストで呼び合ったりして、バラエティでも共演して、そんで、そんでさ……』

アイドルA『……ごめん、やっぱり、奈緒ちゃんには言わない方が良かったかな』

―――
――


奈緒「……比奈さんさァ」

比奈「なんスか?」

奈緒「いや、その……なんでアイドル辞めないの?」

比奈「急にどうしたんスか!? いじめ!?」

奈緒「ち、違う違う! 最近ちょっと、さ……」

比奈「……ああ! あのアイドルアニメっスか! 今期のダークホース! リアルアイドルのアタシにも刺さるシリアスかつライトポップで可愛いストーリーの黄金比! 女の子達が頑張る様を30分観られる最高のアニメ! 奈緒ちゃんも観てるんスか!?」

奈緒「あ、うん……一応、ね」

比奈「なる程~、で、7話でライバルが主人公へ訊いたものと同じ質問をアタシにもって感じっスか。」

奈緒「そ、そう。あの質問、比奈さんならなんて答えるのかなって」

比奈「『辞めない理由』っスか。一応、アタシもアレを観てから少し考えた答えはあるんスけど……かーなーり青臭くって、恥ずかしいというか……真面目に答えた方がいいっスか?」

奈緒「出来れば……真面目にお願い」

比奈「そっスねぇ……う~ん……奈緒ちゃんは、アタシがアイドルになる前に半ニートだったこと知ってましたっけ?」

奈緒「知ってる。前に話してくれたし。高校を卒業してからだっけ? 確か」

比奈「はいっス。アタシはアイドルやる前は、漫画を描くか、アニメを観るか、ご飯を食べるか。あとゲームとちょっとした短期バイト。それだけしかやらなかったんスよ」

比奈「街中でキラキラした女子大生とすれ違う度に、胸が締め付けられるような感覚に襲われて。『進学』って道を選ばなかったのは、アタシの方なのに、勝手に居心地の悪さを感じて、布団の中で心を殺してました」

奈緒「……比奈さんに、そういう時があったんだ」

比奈「ありましたよ。というかアイドル始める前はほんと、めちゃくちゃ灰色な人生だったんスよ! 今は奈緒ちゃんとか菜々さんとか、ユリユリとか、同じ立場のオタクアイドルがいて、かろうじてキラキラできてるだけっス!」

奈緒「かろうじてって……」

比奈「だから、そうやって出逢えた友達と、出逢わせてくれたプロデューサーには感謝してるんスよ。で、ここからがアタシの『辞めない理由』なんスけど」

奈緒「……うん」

比奈「さっき言ったように、アタシは何かを選んでは来なかったんス。とりあえずで流されて、人生の岐路じゃ時間切れまで立ち止まってなにもしなかった。優柔不断ここに極まれりっスね」


比奈「そして、そんなアタシをスカウトしてくれたのはプロデューサーっス。アタシをアイドルにしてくれたのも、プロデューサーなんスよ。でも、アイドルになるって最終決定をしたのは、プロデューサーじゃなくてアタシ。スカウトを断らなかったのは、アタシ自身なんス」

奈緒「…………」

比奈「自分が初めて選んで決めたことだから、アタシはやり続けるんス。きっかけをくれたプロデューサーの為にも、選んでこなかった今までのアタシの為にも、やり続けなきゃって思ったから」

奈緒「比奈さん、そんな、カッコいいことを……」

比奈「…………あ~~~~!!! 恥ずかしい!! 恥ずかしいっスよ!! 中二病感出てなかったっスか!? このトシになってもまた黒歴史を~~…………大丈夫っスかアタシ、青臭くイキったこと言ってなかったっスか!?」

奈緒「だ、大丈夫だよ! 取り乱さないで、アタシちょっと感動してうるっと来そうだったもん」

比奈「うぅぅ~~……優しく殺してぇ~……優しく殺してぇ~…………!」

奈緒「どこの総統だよ」

比奈「ちょっと顔の熱が下がるまでトイレに引きこもってまスね……あ、そうそう」

奈緒「?」

比奈「奈緒ちゃん、何か悩み事とか、辛いことがあったらいつでも言ってくださいね。アタシに言いにくかったら菜々さんとか、プロデューサーにでも。」

奈緒「…………うん、ありがと」

比奈「じゃ、顔洗ってくるっス………はぁ……」

奈緒「うん、また。………………辞めない理由、比奈さんは『選んでこなかった』からで……」

奈緒「じゃあ、アタシの辞めない理由って、何なんだ?」

◇TOUCH◇


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第3話『水たまりに映して』

【事務所】

P「そっか、奈緒はいま悩んでいる途中なんだな」

奈緒「うん……ごめん、ライブがすぐなのに、こんなこと」

P「いや、そう言うな。この悩みを抱えたままステージに立たせるわけにも行かないだろ。しかし、あそこが倒産か……俺も世話になった人が多から悲しいな……あ、事務所の公式発表までは口外するなよ? 俺も誰にも言わないから」

奈緒「守秘義務くらいは守るよ」

P「ああ……で、『辞めない理由』か」

奈緒「うん。アタシはスカウトしてもらってからずっと、アイドルが楽しくてやって来た。でも思い返したら、なんで自分がアイドルを辞めずに続けているのか、楽しい以外に分からなくて」

P「それだけじゃダメなのか? 楽しいって、俺としては担当アイドルから聞けて最高の言葉なんだが……」

奈緒「……」

アイドルA『楽しいだけで続けていけるほど、私は才能に恵まれていない』

奈緒「……アイドルやってると、楽しくない所もあるし。前に、クソコラの素材にされたこともあるし。それ以外にも色々。有名税とか言っても、やっぱり嫌なもんは嫌だし」

P「……ごめん」

奈緒「なんでプロデューサーさんが謝るのさ。……まぁ、だからさ、楽しい以外の理由。まだ自分で気がつけてないのか、そもそも自分の中にないのか、それも分からないけど、アタシがアイドルを辞めない理由って何だろうって。悩んで、分からなくなって、プロデューサーさんに相談に来たんだけど……」

P「その答えは、俺には出せないよ。俺はプロデューサーであってアイドルじゃないし、奈緒じゃない。奈緒が奈緒として答えを出さなきゃいけないって、俺は思う」

奈緒「うん……だよな」

P「でも、奈緒が答えを出す手助けと、奈緒の考えの整理くらいなら俺にも出来る。相談とか、愚痴とか、いくらでも言ってくれ。そこはプロデューサーの仕事だ」

奈緒「……ありがとう、プロデューサーさん」

P「荒木さんには話を聞いたんだよな? なら、他の人にも色々と尋ねると良いと思う。他の意見を聞いて、統合して、比較して、自分だけの理由の正体を探っていくといい。」

奈緒「うん……あぁ、この流れで訊くのも、アレだけどさ。プロデューサーさんがこの仕事を『辞めない理由』ってなに?」

P「社会人だから仕方なく」

奈緒「社会人だから仕方なく!?」

P「半分冗談。ま、元々ここには事務のつもりで入社したし。プロデューサーになる気なんて毛頭無かった。異動があったからプロデューサーやってるだけだよ。転職活動も面倒だし、生活を続ける為の賃金を得るためにと、社会人としての責任からやってるんだ」

P「で、残り半分。奈緒がいるから。」

奈緒「あ……アタシ?」

P「うん。奈緒をアイドルとして輝かせたい。それが残り半分、いや、今となっては9割くらいの理由。なんの捻りもない、それだけだよ俺は」

奈緒「お、おう、そ、そっかぁ……」

P「……顔を赤くしたいのはこっちも同じだよ。あ~~本人の前で言いたくなかったぁ~~……」

奈緒「い、いわなくても……言った後だから、アレだけど、言わなくても……」

P「担当アイドルが本気で悩んでんだぞ。本心を言わなくてどうする」

奈緒「う、うぅ……」

P「まぁ、もうスーツの下が汗でビチョビチョだし、奈緒も耳まで真っ赤だ。互いにどうにかなる前に、退室してくれるとありがたい」

奈緒「うん……分かった、じゃぁ、失礼しました……また明日……」

P「おう、また明日」


奈緒(プロデューサーさんがあんな事を想ってたなんて……なんか、嬉しいなぁ)

奈緒「うん? あぁ、菜々さん! 今帰り?」

菜々「奈緒ちゃん! そうですね、台本の読み合わせも終わって、これから晩ご飯の食材を買いに行こうと」

奈緒「そっか……ごめん、ちょっと時間ある?」

菜々「?」

【休憩スペース】

菜々「7話のアレ、ですか……」

奈緒「うん。主人公は『アイドルを辞めたら何も残らない』って解答してたけど、菜々さんならなんて答えるのかなぁって、気になって」

菜々「うーん、ナナも少し考えたりしましたけど……真面目に?」

奈緒「できれば、真面目に」

菜々「そうですね……その、纏まってお話し出来るかどうか、分かりませんよ? んん゛っ、えーっと」


菜々「ナナはずっと、アイドルになりたかったんです。いつかアイドルになる日を夢見て、メイド喫茶でずっと働いてました。下積み時代って言えば聞こえは良いですけど、ナナにとってはずっと綱渡りを続けているような日々で」

菜々「オーディションを受けても落ちる以外の経験はなくて、地下で歌っても反応はまずまず。『ここで辞めれば楽になる』『いっそ諦めればいい』『早ければ早いほど取り返しが効く』って、内側のナナがずっと言ってきました」

菜々「でも、諦めきれなかったんです。辞めるって選べなかったんです。子どもの頃からずっと、アイドルになるためにやって来ましたから。昔の自分の為にも、今の自分は辞めないって選択をし続けたんです。」

菜々「そんな時に、プロデューサーさんと出逢えました。続けていたから、菜々は見つけてもらえて、アイドルになれたんです。……主人公のあの子と似たような理由かもしれないですね、『辞めたら今までの選択が無駄になる』。だから、ナナはアイドルを続けるんです」

菜々「辞めないって選択を続けた、今までの自分の為にも、菜々はアイドルを辞めな……!?」

奈緒「うっ……ひっぐ……」

菜々「奈緒ちゃん!? どうして泣いているんですか!? 体のどこかが痛みますか!?」

奈緒「違う、その、違って……菜々さんがずっと苦労したの知ってるけど、その苦労があったから、菜々さんは……ぐすっ、頑張ってきたんだなぁって……本人の口から効くと、また……」

菜々「な、泣かないでくださいよ~~! ナナ、こう言うの弱いんですから……! もらい泣きしちゃうじゃないですかぁ……!」

奈緒「ご、ごめん……! うう、うわぁ……ひぐっ……すんっ、すんっ……」


◇6分後◇

奈緒「ごめん、めちゃくちゃ泣いちゃって……時間取り過ぎちゃったかな」

菜々「いえいえ……ひっく、ナナはぜんぜんっ、ひっく、大丈夫ですから」

奈緒(ひゃっくりになっちゃってる……)

奈緒「……本当にありがとう。菜々さんの事を改めて知ることが出来て良かった。ちょっと、飲み物買ってくるよ、それで落ち着いて……」

菜々「ありがとうございます…………」

奈緒「ちょっと待っててね」


菜々「良い子ですねぇ、奈緒ちゃん……でも……なんでこんな事を、急にナナに訊いたんでしょう?」

◇TOUCH◇


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第4話『白い足跡』

◆事務所◆

比奈「そうっスよね……最近、どうも……」

菜々「おかしい、ですよね……」

乃々「……? お二人とも、どうされたんですか?」

菜々「あっ、乃々ちゃん! 先日のラジオぶりです!」

乃々「は、はい……おはよう……ございます……」

比奈「いやぁ、その、最近奈緒ちゃんが少し……おかしいというか、なんと言うか」

乃々「おかしい……?」


◆◇◆

乃々「えっ、お二人も訊かれたんですか……? その、アイドルを、辞めない理由……」

菜々「乃々ちゃんも訊かれたんですか?」

乃々「え、はい、もりくぼが前にお願いしていた少女漫画を借りたときに……少し、雑談するような感じで……」

菜々「……どういうことでしょうかね?」

比奈「……乃々ちゃん、そのときにあるアイドルアニメの話題は出てきたっスか?」

乃々「ええ、まぁ、もりくぼは観てないので、あらすじをさらっと教えてもらってから……」

菜々「私達と、同じ感じですね」

比奈「辞めない理由……その、もしかして~なんスけど……奈緒ちゃん、まさかアイドルを」

乃々、菜々「!」

菜々「……続ける理由が、わからなくなっちゃったとか……!?」

乃々「や、辞め、辞める……?」

比奈「いやいや、予想、ただの予想っスよ! でも……万が一というのが」

三人「…………」

菜々「……そういえば、あそこの事務所が倒産するって、ウワサを、ラジオの時にディレクターさんが……」

比奈「それって……奈緒ちゃんの友達がいる……」

乃々「ま、まさか……それで、なんですか……?」

三人「…………………」


乃々「も、もりくぼは……………………」

乃々「もりくぼは……奈緒さんに、辞めてほしくないです……もりくぼがまだアイドルをやっているのに……なんで奈緒さんが、もりくぼより先に……」

菜々(そっか、乃々ちゃんも奈緒ちゃんに訊かれたときに、ちゃんと答えたんだ……自分がアイドルを辞めない理由……)

乃々「辞めたいって気持ちもわかります……もりくぼだって辞めたいって、思っちゃいますけど……でも、もりくぼは……」

菜々「乃々ちゃん……」

比奈「辞めてほしくない……アタシも、そう思うっス。でも、奈緒ちゃんの決定に、水を差して良いのか……」

乃々「……え?」

比奈「どんな理由であれ、アイドルになるって決めたのも、最後に辞める決定をするのも、奈緒ちゃん自身っスから……」

菜々「……」

乃々「ひ、比奈さん……? 菜々さん…………何か……」

比奈「……乃々ちゃん、これはアタシの考えなんで、酷いって思うかもっスけど……聞いてほしいっス。」


比奈「アタシ、仲の良かった友達が、何人も筆を折っていくのを観てきたんスよ。仕事とか実生活とか、そういう『やらなきゃいけないこと』とのバランスを考えたときに、筆を折るって選択をした人たちをいっぱい観ました。……アタシもいつか、向こう側に行くかもしれないんスけど」

菜々「……」

比奈「筆を折ってから、日々が充実するようになった人も多くて。アタシは今でもあの人達に再開してほしい、また作って欲しいって思うことが多い。でも、また生活を不安定にさせたり、『楽しいけど辛いこと』を強いれないんスよ。で、アイドルも同じで、楽しくて辛い。アイドルは、続けたい理由もあるけど、同じくらいに『辞めたい理由』もあると、アタシは思ってまス」

乃々「……やめたい、りゆう………」

比奈「はい。もし奈緒ちゃんの中で『辞めたい理由』がどんどん大きくなって、抱えきれなくなっているとしたら……アタシはそれを、抱え続けさせるのが正しいのかどうか、わからないんスよ」

菜々「……ナナも、少しその考えが分かります。メイド喫茶で働いていたとき、一緒にアイドルを目指そうねって言ってた娘が、次の日にはもうバイトを辞めてて……所詮はアルバイトですから、いつ辞めてもおかしくないです。でも、そうやって夢を語り合った人が、諦めたり、違う夢を見つけたりしたとき、止めるのは、ナナには出来なくて……」

乃々「……ふたりとも、なんで、そんな…………」

比奈「……乃々ちゃん、はい、ハンカチ。一度落ち着いてくださいっス」

菜々「一回、涙を拭いてください」

乃々「ひっ……ぐずっ……なんなんですか……お二人がまるで、奈緒ちゃんが辞めても、どうでもいいみたいな……」

比奈「……どうでもよくは、ないっスよ」

菜々「……そうですね、ナナも、どうでもよくなんか無いです」

乃々「じゃあ、なんで……!」


比奈「実を言うと……めちゃくちゃな事っスよ? 『辞めるって選択を邪魔したくない』って気持ちと同じくらいに、いや、それ以上に『辞めてほしくない』『思いっきり邪魔したい』ってアタシは思ってるんス」

比奈「もし辞めたいって思う理由があるなら、アタシに相談してほしい。いま辞めたいって思っているのを、考え直してほしい。抱えきれない悩みがあるなら、少しくらいは支えたい。……思いっきり、矛盾してまスけどね」

菜々「いいんじゃないですか? ナナも同じように思ってますし、同じように矛盾してますよ。奈緒ちゃんが諦めるって選んだのなら、それを止める権利はない。でも、どうにか諦めないでいてもらうには、どうすれば良いのかって、ずっと思っちゃって。ナナも矛盾ばっかりです」

比奈「いいと思うっスよ。開き直りっぽいっスけど、矛盾しないで生きていける人なんて、一人もいないと思いまスし」

乃々「……比奈さん、菜々さん」

比奈「奈緒ちゃんは同じアイドルだけど、年下のオタ友で、妹みたいだけど対等で。虹色ドリーマーってユニットで一緒っスけど、アイドル同士ってよりも、気の合う友達同士って近い存在なんスよ」

比奈「そんな大切な友達が悩んでいるなら、力になりたい」

菜々「ナナはウサミン星のアイドルとして、いつもやってますけど……奈緒ちゃんは比奈ちゃんと一緒の時は、お部屋で一人の時みたいに自然でいられるんです。奈緒ちゃんは、永遠の17歳とか、ウサミン星人とか、そういう所をイジったりしてくれないんです。ナナを『安部菜々』って、一人の友人として観てくれるんです」

菜々「そんな大切な友達が諦めかけているのを、見過ごしたくはない」

比奈「……青臭いけど、全然恥ずかしくないっスねぇ。アタシらは、こう思ってまス」

菜々「乃々ちゃんみたいに、真っ直ぐ考えられないんですよ。何か理由をつけたり、色々と考えてから行動するしか、もう出来なくて。乃々ちゃんが羨ましいです」

乃々「…………それなら、じゃあ、二人とも」

菜々「はい。これから、奈緒ちゃんに直談判してきます。プロデューサーさんも巻き込んで、大説得祭りです!」

比奈「え? 今から? ……ま、早ければ早いほどいいっスね! 思い立ったが吉日、それ以外はダメってやつっス! 乃々ちゃんも、来るっスか?」

乃々「……もちろんです。もりくぼも、ここから先は……やるくぼモードです……!」


◆◇◆

【プロデューサーの部屋】

奈緒「時間取らせてごめんな……大事な話がある」

P「……ああ」

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第5話『色付く電磁波』

◇プロデューサーの部屋◇

P「大事な話、か……」

奈緒「ごめん、ライブの少し前だけど、やっぱり言っておきたくてさ」

P「やめたりとか……無いよな?」

奈緒「それはない。アイドルは続けたいから続けるよ。でも、その理由がな……プロデューサーさんに言われたとおり、色んな人の話を聞いたよ。」

P「……そうか」

奈緒「比奈さんにも、菜々さんにも、乃々にも。それに、子役だった泰葉とか、アイドルに2回目の挑戦をしてる瞳子さんとか、もっと多くの人に、聞いてみた」

奈緒「それぞれに辞めない理由があって、続ける理由があって、一人一人が持ってる答えはカッコ良かった。」

奈緒「だから、その人たちの言葉を借りた答えはきっと、アタシの出す答えとは違うから」

奈緒「考えて、考えて、考えた。それで、わかったんだ」

奈緒「アタシにはまだ、答えを出せないって」


P「……」

奈緒「出せない。理由も、自分じゃまだ見つけられてない。選んできたような人生でもないし、選ばなかった過去があるわけでもないし。答えが出せるほどの積み重ねがない。これから積み重ねて、理由に辿りつきたい」

奈緒「だから悩んで、探し続ける。積み重ねていく。自分が続けて良い理由を見つけるまで、アイドルを辞めるその時まで。」

奈緒「あの子に、胸を張って言える答えを手に入れられるように。」

P「……そうか」

奈緒「禅問答っぽいし……はっきりした答えじゃないよ……やっぱ、こういうのって『逃げ』なのかな」

P「いや……逃げとは全く逆だよ。向き合って、悩む。辛く苦しく、頑張ることを奈緒は選んだんだ。逃げなんかじゃない、一番カッコいい方法だ」

奈緒「カッコいい……か。ありがとうプロデューサーさn、ほんの少しあった迷いも、無くなったよ」

P「いつか俺にも聞かせてほしいな。奈緒の出す理由。」

奈緒「……おうっ!」

菜々「プロデューサーさん、失礼しま~す!」

比奈「まス!」

乃々「……!」

P「あれ? どうしたんですか三人もそんな血相をそんな」

比奈「……って、奈緒ちゃんもいるじゃないっスか!」

菜々「ちょうどいいですねぇ……二人とも、全力で行きますよ!」

乃々「はいぃ……!」

奈緒「あの……何が始まるんだこれから。フラッシュモブ?」

P「俺も知らんなにこれ」

菜々「話を聞いてもらいますよ!!」


◆◇◆

菜々「よかった……本当に良かった……」

P「話を聞いてもらえて良かった」

奈緒「でも確かに……最近のアタシ、ちょっとダメだったな……心配させてごめん」

比奈「こちらこそ早とちりでごめんなさいっス……記憶する限り始めに『引退』とか口走ったのアタシなんで……」

奈緒「頭上げて頭上げて」

乃々「ひっ……ぐずっ……えぅっ……!」

P「落ち着いて落ち着いて」

奈緒「……まぁ、これからもアタシはアイドル続けるし、かっこよく頑張るから。辞めないよ、心配してくれてありがとな」

菜々「なんとお優しい……」

比奈「拝んどこ……」

奈緒「そのノリはちょっと……うん、頑張るからさ、二人と一緒に、まずは今度のライブ成功させよう。」

比奈「はいっス!」

菜々「はいっ! ……あ、そうだプロデューサーさん、まだ間に合いますかねぇ?」

P「え、何が? マッサージ?」

菜々「違いますよぉ! ライブで、関係者用のチケットの申請!」

比奈「……ああ! それは良い案かもしれないっスね!」

菜々「お節介ですし、申請がまだ出来て、奈緒ちゃんがよかったら……なんですけど」

P「……こっちは大丈夫だ。それにチケットを送るのも容易いよ。お世話になった先輩がその事務所にはいるし」

奈緒「……うん! 分かった!」

比奈「じゃあ……!」

奈緒「……あの子を……私達のライブに招待しよう!」

◇TOUCH◇

◆今日はここまで。11月17日の23時以降にエンディングは解放されます◆

◆エンディングを解放します◆


エンディング『虹の辿り着く場所』

◇LIVE後、控え室◇

元アイドルA「……お疲れ様でした、三人とも。すごいライブでした」

奈緒「……」

元アイドルA「荒木さんの……あのパフォーマンス、アドリブだったんですね。MC中に言われて初めて気がついたくらい自然で、素晴らしいアレンジだったと思います。味付けの方法の取捨選択がスピーディで。」

比奈「いやぁ、ありがとうございまス」

元アイドルA「ウサミンさんも……」

菜々「ナナで、良いですよ」

元アイドルA「……菜々さんも、ファンサがすごくって。ほしいときにほしいところへ、タイミングも、内容も……それからスムーズに煽りに繋げてて、全体を盛り上げてましたし。『理解出来ている』人の動きだと思いました」

菜々「改めて言われると……照れちゃいますねぇ……」

元アイドルA「奈緒ちゃんは……ずっと、楽しんでいた。私にはそう見えた。うん、ライブでステージに立っている一秒一秒を、全部、楽しんでいた。……かっこよかったし、可愛かったし、輝いてたよ」

奈緒「そう観てもらえて、嬉しいよ。」

元アイドルA「うん……すごいライブだったよ……思い出になるって、ああいうライブのことを指すんだと思う。でね、私はライブの途中からずっと、思ってたんだ」

元アイドルA「『自分なら、こうする』って」

奈緒「……」

元アイドルA「あのアドリブは自分だったらどう出来た? ファンサをもっとあおれるように変えたら? 歌い方をもっと鋭くして、ギャップを出してみたら? ダンスは、衣装は、ステージの演出は……って。自分がステージに立ったときのことばかりを、考えちゃった」


奈緒「……」

元アイドルA「あのアドリブは自分だったらどう出来た? ファンサをもっとあおれるように変えたら? 歌い方をもっと鋭くして、ギャップを出してみたら? ダンスは、衣装は、ステージの演出は……って。自分がステージに立ったときのことばかりを、考えちゃった」

元アイドルA「辞めるって、決めた後なのに……! 辛くて辞めたい理由が霞むくらい、やり続けたいって思っちゃって……! 変かな、私……未練がましいかな……」

奈緒「変でも、未練がましくもないと思うよ。アタシも辞めたいって思うときはある。けど、それ以上に『続けたいって理由のため』に、アイドルをやるし。その途中に、本当に楽しいことと出会って……今日みたいな、楽しいアタシが見せられるんだと思う」

菜々「矛盾しないで生きていける人なんていないって、前にある人が言ってたんですよ」

比奈「……そうっスね、ある人が、言ってましたね」

菜々「ナナは、応援します。正直、まだ貴方のことはよく知りません。だから、これから奈緒ちゃんの友人として、アイドルとしての貴方を知っていきたいです」

比奈「アタシも、こんなタイミングでなんでスが……オススメしたい作品、たくさんありまスし。初見の人の感想ほしいでスし。それに、アイドルのオタ友が増える事なんて、滅多にないっスもん!」

元アイドルA「お二人とも……ありがとうございます……!」

奈緒「いつかさ……四人で立たらいいな。今日みたいなステージに。」

比奈「立てまスよ、きっと」

菜々「そうですねぇ、続けて行けば、きっと」

元アイドルA「うん……! 頑張ります、私……! 事務所のオーディション受けて、絶対にやり直します……! また1からですけど、みなさんに絶対追いついて……今日を越えるステージに、並べるように……」

奈緒「……アタシもそれまでに、胸を張れるようにしとかないとな。」


◇控え室の外、廊下ベンチ◇

P「青春だねぇ」

乃々「あの……入らないんですか…………?」

P「野暮でしょうそれは」

乃々「……まぁ、入りにくいのは……わかりますけど……」

P「……俺も、高校の時運動部だったからさ、辞めたいって思う気持ちと、続けたいって思うことの両方が心の中にある感触、分かるんだよね」

乃々「も、もりくぼも……だいたい、そんな感じですけど……心の中で、二つに分かれている感じが……」

P「うん。みんな、何かをするときは大体そうなんだと思う。……で、奈緒が辞めたいって思う気持ちが強くなっちゃうときは、この先にあるんだよ。そのときに、辞めるにしろ続けるにしろ、奈緒の本心をすくい上げられるような言葉を出せるようになりたいんだ。それが普通の女の子をアイドルにしてしまった、社会人の責任だと思ってる」

乃々「……もりくぼには、むずかしくてよく分かりません……ごめんなさい……」

P「いつか分かる日が来るよ。そろそろ良いかな、打ち上げとか慰労とか、そこら辺の話をみんなでしないと。……来る?」

乃々「えっ、も、もりくぼも着いて行って……いいんですか……?」

P「もちろん。今回の功労者の一人だし」

乃々「あ、ありがとうございます……」

P「うっし……失礼するよ~」ガチャリ

奈緒「あっプロデューサーさん」

比奈「今までどこに行ってたんスかぁ?」

P「挨拶回りとか、色々と」

乃々「えっ?」

菜々「ああ、お疲れ様です」

P「それじゃ、みんなで……これからのことを、話そうか!」

◇TOUCH◇


ここまでです、読んでいただきありがとうございました。「デレステで虹色ドリーマーのイベントが来たらこんな感じかなぁ」と思って書きました

ポケモンを買ったのでワンパチのモノマネをします

「イヌヌワン!イヌ」

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