岡部「そんな…嘘だろ? なぁ起きろまゆり!」ユサユサ
まゆり「」
紅莉栖「あ…あ…まゆりが…死んじゃった…」ガクガク
ダル「ひいいいああああああああああああああ!!!!!」ガクガクガクガク
萌郁「FBのため…FBのため…」ブツブツ
ガチャンッ!
萌郁「!?」
鈴羽「伏せて!」ヒュッ ドゴッ バキィッ
ラウンダーA「ぐあっ!?」ドサッ
ラウンダーB「ごふっ!!」ドサッ
鈴羽・萌郁「「動くな!」」ジャキン
鈴羽「…42、ブラウン管、点灯済み」
紅莉栖「…タイムリープマシン!」ダダダダダ…
岡部「…あっ!!」ダダダダダ…
紅莉栖「くっ…!」カタカタカタカタ
岡部「急げ紅莉栖! 俺が跳ぶ!」スチャ
紅莉栖「岡部!? 駄目よ私が跳ぶ!! 失敗したら死んじゃうかも知れないのよ!?」
岡部「いいから急げッ!!」
紅莉栖「…っ! ねぇいいの岡部!? 本当にいいの!? 」カタカタカタカタ
岡部「ああ! やってくれ!」カチカチカチ
紅莉栖「…!」カタカタ ターン
バチバチバチバチバチバチバチバチ
萌郁「殺せッ! タイムマシンを使わせるな!」
ラウンダーA「くっ…!」パァン パァン
紅莉栖「あ゛ッ!!! ぐうッ…!」ドクドク
岡部「紅莉栖ッ!? くそっ!!」ピッ
岡部(――こんな結末、俺が変えてやる!)
岡部「……跳べよおおおおおおおおおおおおおッッッッッ!!!!!」
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
………
岡部「……ッ」ズキンズキン
岡部〈1回目〉「……ここは…?」
~ラボ(未来ガジェット研究所)~
紅莉栖「? 急にどうしたのよ岡部」
ダル「居眠りしてたのかお?」
岡部(…成功したのか…! タイムリープ!!)
岡部「…まゆり!? まゆりはどこだ!」
ダル「まゆ氏ならるか氏の所に行くっつってたじゃん?」
岡部「! 分かった!」
紅莉栖「…岡部? 何かあったの?」
岡部「紅莉栖! ダル! 今日のパーティーは中止だ! 今すぐここを出て出来るだけアキバから離れろ!」ガチャ バタン
紅莉栖「は? ちょっと岡部!? ちゃんと説明してよ!!」
………
~アキバの街~
岡部「――はあっ…はあっ…」ダダダダダ
岡部(柳林神社はもう出た後だった…ラボにも帰っていない…どこにいるんだまゆり!)ハアッハアッ
まゆり「あれー? オカリンだー! トゥットゥルー♪」ブンブン
岡部「…ッ!! まゆりいッ!!」ダダダダダ
まゆり「? オカリンどうしたの?」キョトン
岡部「…お前…今までどこに…」ハァハァ
まゆり「あのねー、まゆしいはフブキちゃんのコスを直しにUPXに行っていたのです♪」
岡部「…なんだ。そんな下らないことだったのか…」ハァハァ
まゆり「あ?」
岡部「とにかく今すぐここを離れるぞまゆり! パーティーは中止だ!」
まゆり「えー? どうしたのオカリン? 何かあったのー?」
岡部「…頼む! とにかく今はいうことを聞いてくれ!」
まゆり「…あのね、まゆしいには何が起きてるのかわからないけど」
岡部「……」
まゆり「だけどまゆしいはオカリンのこと信じてるから。だから全部終わったら、そしたら話を聞かせて欲しいな…」
岡部「…もちろんだ! 行こう!」
………
~路地~
岡部「はあっ…はあっ…」ダダダダダ
まゆり「はあっ…はあっ…」ダダダダダ
岡部「…もう少しだまゆり! もう少しでアキバを脱出…」
キキイイイイイイー
岡部「車ッ!? 危な――」
ドガアアアン!! ゴロゴロゴロ…
岡部「…ぐうっ…ま…まゆり…大丈夫か…?」ヨロヨロ
まゆり「」ドクドクドクドク
岡部「…まゆり? そんな…嘘だろ…」ユサユサ
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
ガチャッ バタン
萌郁「…岡部くん…いや、岡部倫太郎を確保。椎名まゆりは死亡しました」
岡部「…くそっ…くそっ…! うわあああああああああああああああ!!!!!」ダダダダダ
萌郁「!? 岡部倫太郎を追えッ!!」
………
~ラボ~
岡部(急げ――!)ハァハァ カタカタカタカタ
バチバチバチバチバチバチバチバチ
岡部(待ってろまゆり…今度こそ助けてやる!!)
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
………
~路上~
岡部〈2回目〉「すみません! まだ動かないんですか!?」
タクシーの運転手「ごめんねー。なんか検問やってるみたいでさ」
コンコン
まゆり「え?」
パァン
まゆり「」ドサッ
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
~駅~
岡部〈3回目〉「…もうすぐだぞまゆり」
プアアアアアアアアアア
まゆり「! 電車だー!」
綯「まゆりおねえちゃーーーん!!!」ドカッ
まゆり「え――」グラッ…
ドゴッシャアアアアア
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
岡部〈4回目〉(…くそっ! ラボにもいない! 少し目を離した隙にどこへ…)
チャーラーラーラーラー♪
岡部「ん? メール?」パカッ ピッ
[From:閃光の指圧師 話があります。ラボから動かないで。 〔添付あり〕]
岡部「…添付写真?」ピッ
岡部「…昔の新聞記事…?」
岡部「…なっ!? ゼリーマン!? …まさか…これ…!!」プルプル
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
~ラジオ会館・屋上~
岡部〈5回目〉「お、お前たちは一体何者なんだ!! なぜ俺たちのラボを襲う!?」
萌郁「…理由は3つ。1つ目に…」
………
~ラボ~
ガチャーン
岡部「まゆりいッ!!!」
紅莉栖「岡部!?」
まゆり「オカリン…!!」タタタ
岡部「馬鹿!! 動くなッ!!」
萌郁「チッ…!」パァン
まゆり「」ドサッ
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
~ラボ~
岡部〈10回目〉「……ッ」ズキンズキン
岡部(……初めにまゆりが死んでから、さまざまな事を試した)
岡部(しかしまゆりの救出はすべて失敗してしまった。代わりと言うわけでは無いが、タイムリープ繰り返して分かったことは2つ)
岡部(まず、ラボを襲ってくる連中の正体。次に、ラボが襲撃される理由)
岡部(……そして、もしかすると、何をしてもまゆりは死んでしまうのかも知れないということ)
岡部(つまり、まゆりの死は世界が望んでいる事なのかも知れないのだということだ)
岡部(…いや考え過ぎだ! それは運命論ではないか!!)
岡部(そんなくだらないことを考えている場合ではない! まだだ! まだ俺は諦めない!)グスッ
岡部(そうだ! 俺は狂気のマッドサイエンティスト! 不可能などない! 絶対にまゆりを救ってみせるのだッ!!)ガターン!!
紅莉栖「きゃっ!? 急に大きな音出さないでよ岡部!」
岡部「あ、ああ。すまん」ズズー
紅莉栖「ん? もしかして泣いてるの岡部? 何かあった?」
まゆり「どうしたのオカリン?」
ダル「ブラクラでも踏んだん?」
岡部「…気にするな。何でもない」ズズッ
岡部(……まゆりを救うためにはどうすればいいのか、その答えは簡単だ。そう、まゆりの死の原因になり得る全ての要素を徹底的に潰せばいいだけなのだ!)
岡部「…今から鈴羽のところへ行ってくる! 今日は帰らないかも知れない!」ガチャ バタン
紅莉栖「え? ちょっと待……行っちゃった。一体どうしたのかしら?」
ダル「阿万音氏に愛の告白でもするんじゃね?」
紅莉栖「なっ…///」
~ブラウン管工房~
岡部「おいバイト戦士! 居るか?」ガラッ
鈴羽「ん? どうしたのさ岡部倫太郎?」ヒョコッ
岡部「…頼みがある。俺に稽古を付けて欲しい。時間が無いんだ」
鈴羽「…理由を聞いてもいい?」
岡部「…すまない」
鈴羽「…分かったよ。あたしでいいなら手伝ってあげる」
岡部「…すまない鈴羽。手取り足取り頼む」
岡部(…俺が戻ってくることができるのは、どんなに過去でもタイムリープマシンが完成する48時間前である今までだ)
岡部(だから『今』からラウンダーが襲撃をかけてくるまでの数十時間を何度でも繰り返す)
岡部(肉体が成長しないのは仕方がない。せめて技だけでもいい。じっくり時間をかけて身に付ける。そして萌郁たちをラウンダーの連中を残らずブッ飛ばしてしてやる!)
………
鈴羽「…いくよ?」スッ
岡部「…ああ」スッ
鈴羽「……ふんッ! せいッ! そりゃッ! はあッ!」ビュオ! ドヒュ! ドウッ! ブオン!
岡部「おっと! ふんッ! ふははッ! 遅いィッ!!」サッ ザザッ クルクルッ シュタッ
鈴羽「バク転っ!? 余裕だね…! じゃあこんなのはどう!?」ヒュオ…!
岡部(右のハイキック…いや軌道が馬鹿正直過ぎる! それに踏み込みが深い。これは…)
鈴羽「…なんてね!」クンッ!!
岡部「…フェイントかッ! 甘いッ!」サッ ガシイッ
鈴羽「なっ…!」(軌道変化を読まれた!? くそ、足首を掴まれ…)
岡部「うおおッッッ…」グオオッ…
鈴羽(まさかこのまま投げ飛ばす気か――!? まずい! 受け身が間に合わ…)
岡部「らああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!」ブウンッ!! ドシャアアアン!!
鈴羽「づあッ!! ぐうううううッッッ………!!!」ズザザザザー ゴロゴロゴロ
鈴羽(…くっ、早く体勢を)ググ…
岡部「ふはははははッッッ!!! 甘いィィィッッ!!!」タタタッ タンッ
鈴羽(フットワークが軽いッ!? ガ、ガードを…)
鈴羽「うわっ…!」バッ
岡部「これで終わりだな、バイト戦士」スイッ デコピンッ
鈴羽「あいたっ!? ……くそー、岡部倫太郎に負けちゃったよ…」ガシガシ
岡部「気を落とすなバイト戦士! 貴様が弱いのではない! ただ単にこの鳳凰院凶真が強過ぎただけなのだフゥーハハハハ!!!!!」ハハハハ
鈴羽「いやー、いきなり手合わせを申し込んできたと思ったら、まさか君がそんなに強いとはね。まさに天賦の才って感じ。誰に教わったのさ?」
岡部「…さぁ、誰だろうな?」ニコッ
鈴羽「?」ハテナ
岡部〈196回目〉(…鈴羽、お前には本当に感謝している。お前に教わったこの武術で、ラウンダー共を一人残らずぶちのめして見せる!!)
………
~ラボ~
キャスター「――爆弾を仕掛けたとの予告電話があり…」
鈴羽「…あたし、用事を思い出したから帰るね」タタタ…
岡部「…そうか、そろそろだな」(今回は武器も用意した…これでいけるはず!)
紅莉栖「え? 何が?」モシャモシャ
岡部「何でもない。クリスティーナ! まゆり! ダル! ピザを食い終えたらすぐにシャワー室に行くのだ!」
まゆり「えー? 何かあるのー?」モシャモシャ
岡部「いいから行くんだ。そして俺がいいと言うまで何があっても絶対に出てくるな」
ダル「それって僕も? なるほど、シャワールームにて繰り広げられるうら若き3人の男女の淫靡なひととき…それなんてエロゲ?」モッチャモッチャ
紅莉栖「黙れこのHENTAI! というか岡部、理由を聞かせなせいよ」モシャモシャ
岡部「…今は言えない。だが頼む、俺の言う通りにしてくれ」
紅莉栖「変なことを考えてる訳じゃなさそうね。…信じていいのね?」モシャモシャ ゲフー
岡部「…ああ」(汚ねえ)
………
岡部(……装備はこれで良し)スチャッ スチャッ
岡部(…武器屋本舗の安物メリケンサックだが、まぁなんとかなるだろう)ガインガイーン
岡部(…目を閉じて集中しろ…神経を研ぎ澄ませ…)
岡部「……」フゥー…
岡部(…さぁいつでも来いラウンダー!! 俺がこの手で素数にしてやるッ!!)カッ!
ガチャン!
ラウンダーA「うg
岡部「ブロー!!」ドゴッ!
ラウンダーA「ぐっ!?」ドサッ
岡部「アッパー!!」バキ!
ラウンダーB「ぶっ!?」ドサッ
岡部「ローリンソバットォォォ!!」メキィッ!
ラウンダーC「ごっ!?」ドサッ
岡部「フック!!」バコッ!
ラウンダーD「ぎっ!?」ドサッ
岡部「跳びヒザ!!」メゴッ!
ラウンダーE「ぶっ!?」ドサッ
岡部「バックドロップゥゥゥ!!!」ガシッ! ドゴシャアアア!!
萌郁「あぎっ!?」ドサッ
岡部「…さあどうした掛かって来いッ!! 立ち上がって構えを取れ! 銃を拾って反撃しろ! ハリー! ハリーハリー!! ハリーハリーハリー!!!」
ラウンダー達「うぅ…」ピクピク
岡部「……は…はははッ…」
岡部「…フゥーハハハ!! 他愛無い!! やった!! 俺はついにやったぞッ!!」ババーン
ガチャン!
鈴羽「伏せ…え? 何これ」スゲェ
岡部「ああ鈴羽か。もうとっくに片付けたぞ!」フハハハ
まゆり「ねえねえオカリン、今の何の音?」ヒョコッ
オカリン「な!? 馬鹿!! 戻――」
萌郁「…ぐっ…!」プルプル パァン
まゆり「」ドサッ
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
パパパパパパパパァン
ウ・・・イタイ・・・イタヨォ・・・
岡部〈197回目〉(…これでよし。ラウンダー達の手足は全て潰した。もうまゆりが撃たれることは無い…)
ガチャン!
鈴羽「伏せ…え? 何これ」スゲェ
岡部「遅かったな鈴羽! フゥーハハハ!!」
まゆり「ねえねえオカリン、今の何の音?」ヒョコッ
岡部「だから出てくるなと…」ハァ…
まゆり「わー! 何これ? 本物の銃?」ヒョイッ マジマジ
岡部「!? 馬鹿止せ――」
パァン
まゆり「」ドサッ
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
鈴羽「あ、間違って撃っちゃった」パァン
岡部〈202回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
鈴羽「ぎゃあああああ!? 触ってないのに暴発しだした!」パパパパパン
岡部〈209回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
紅莉栖「岡部! まゆりが風呂場で転んだ!」
岡部〈215回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
岡部〈220回目〉「……ッ」ズキンズキン
岡部「はぁッ…はぁッ…」
岡部(…くそっ! 一体どうなってる!? 転んだだとかダルの下敷きだとか…)
岡部(…待て! そうだ、そもそもまゆりは『病気』で死ぬ可能性もあるんだ! 忘れるところだった。その可能性も潰さないと…)
岡部(でもどうする? もし医者に診せて異常が見つからなくても、『誤診だった』となる可能性がある)
岡部(…セカンドオピニオンは? 別の医者にも診せるのはどうだ)
岡部(…いや、それでもまだ確実ではない。二重の誤診だってあり得るし、最悪『未知の病気』に殺される可能性もある)
岡部(……こうなったら俺が直に『健康面において何の問題も無いまゆり』を観測するしかない)
岡部(…仕方無いな。現存のすべての医学を修めてやる。可能性を潰すにはこれしかない!)
………
~図書館~
岡部〈276回目〉「眼前暗黒感、か。右腕が疼くな」カリカリ
………
岡部〈996回目〉「エイリアンハンドシンドローム? 左腕が疼くな」カリカリ
………
岡部〈1401回目〉「…うーむ…やはり原書を読めるようにならねばダメか…」カリカリ
………
岡部〈2091回目〉「なんだこれ!! クオリア!? 楽しいなオイ!!」カリカリ
………
岡部〈2792回目〉「尖圭コンジローマか。 俺には無縁だな…」カリカリ
………
岡部〈3555回目〉「四色問題? なんだ、こんなもの簡単に証明できるじゃないか」カリカリ
………
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
岡部「……ッ」ズキンズキン
岡部〈4159回目〉(…フハッ!! フゥーハハハ!! これで医学は完全にマスターしたぞ!! ついでに脳科学や哲学、更には数学に生物学などもバッチリだ!! おまけに5か国語使い!! 俺完璧!!)ババーン
岡部「というわけでまゆり! 俺についてこい!」
まゆり「えー? 急にどうしたのオカリン?」
岡部「今から病院に行くぞ! お前にはそこで検診を受けてもらう」
まゆり「えぇ~? まゆしいは病気じゃないよ?」
岡部「いいから来てくれ! …頼む」
まゆり「…なんだかよく分からないけど分かったのです!」タタタッ
………
~病院~
医者「…というわけで以上は見当たりませんねえ」
まゆり「ほらねー? まゆしいは元気だよ?」
岡部「…もう一度カルテを見せてもらってもいいですか? 出来れば細かい測定データも一緒に」
医者「え? はい、どうぞ」スッ
岡部「ありがとうございます」パシッ ジー
医者「しかしあなたも変わってますねぇ。検査データはおろか、まさか検査器具のチェックまでご自分でされるとは」
まゆり「オカリン変わってるんだね~♪ えへへー♪」
医者「しかもやたらと正確でお詳しい。もしかして医大の方ですか? それともお家が病院とか?」
岡部「いえ、俺はただの大学生ですよ。…あ、先生。このカルテ」
医者「? どうかしましたか?」
岡部「ここ、綴りを間違えてますよ」
………
~病院・外~
岡部(…あらゆる部位を検査したが異常無し、か。俺が直に観測したので誤診もありえないな)
岡部(万が一まゆりが未知の病に罹っているとしても、少なくとも『健康面における問題が原因で例の時間にまゆりが死亡する』可能性はゼロになった)
岡部(あとはこの観測が無駄にならないように『この瞬間』以前に戻りさえしなければ大丈夫だ)
岡部「…ふは。ふはは。フゥーハハハ! これは大きな一歩だッ! さあ帰るぞまゆり!」タタタタタ
まゆり「オカリンは忙しいんだねー♪」タタタタタ
………
紅莉栖「…よし完成!」フイー
岡部(マシンが完成したか。では…)
岡部「実験はしない!!」
紅莉栖「え!?」
ダル「おう?」
まゆり「?」
岡部「今日はこれで解散だ。紅莉栖、ダル。お前たちは今から、可能な限りアキバから離れてくれ。まゆりは俺に付いてくるんだ」
紅莉栖「はぁ? ちょっと岡部!! どういうこと!?」
ダル「また中二病が発動したん?」
岡部「そうではない! この件については終わったらすべて話す。金もあとで俺が立て替える。だから、俺の言うとおりにしてくれ」
ダル「お前は一体何と戦ってるんだ」
岡部「運命…かな」キリッ
ダル「うわぁ…」
岡部「ゴミ虫を見るような目をするな!! では行くぞまゆり!!」ガシッ タタタタ
まゆり「えー? 行くってどこにー?」タタタタ
岡部「いいから来てくれ!」タタタタ…
紅莉栖「あ、ちょっと岡部!」
ルカ子END見てると、あれだな
………
~路地~
岡部「はぁ…はぁ…」タタタタ
岡部(……ラボ内でラウンダーを退けるのは危険だ。ここは街中を逃げてまゆりの死を回避する!)タタタタ
岡部「…まゆり! 絶対に俺から離れるなよ!」タタタタタ
まゆり「うん…分かった」タタタタタ
ザザッ
ラウンダーA「止m」チャキ
岡部「ふんッ!!」バキャ!
ラウンダーA「ぐはッ!!」
岡部「どらぁ!!」ゴギッ!
ラウンダーB「おぶっ!!」
岡部「せっ!!」プリッ
ラウンダーC「目が!!」
ラウンダー達「うぅ…」ドサドサドサ ピクピク
岡部「ふはは、銃は全部貰っておくぞ」ヒョイヒョイヒョイッ
まゆり「わぁー!! オカリンすごーい!! 今のブラジリアンキックから目潰しの流れは素晴らしいの一言だよー!」パァアー
岡部「ふっ、そうおだてるでないぞまゆり」フフン
まゆり「だってすごかったよー? 下手をするとまゆしいも軽くヒネられてしまいそうなのです」
岡部「ははは。そもそもお前は喧嘩などしないだろう。なぜならお前は優しい子だからな」ニコッ
まゆり「えへへー♪」
キキイイイイイイイイ!
岡部(! 例の車か…!)
岡部「…跳ぶぞまゆり! 俺に掴まれ!」ガシッ グイッ
まゆり「お姫様抱っこだー♪」ギュッ
岡部(っと重い…! やはり筋力が無いのはネックだな。…だが! 問題無いッ!)カッ!
岡部「う、おッ、らあああああああああッッッ!!」ピョーン ダンッ ダーンッ!
萌郁(な!? ボンネットを踏み台にした!? 正気の沙汰じゃない!!)
岡部「ぐッ…! 着地…成功ッ!!」ダンッ ズザザー
まゆり「わぁー!! わあぁー!!!」キラキラ
ここでリーディングシュタイナーが発動して未来が変わったことを感知出来れば
オカリンの勝利だ!!
岡部「そうだ、車両組と車も無力化しないとな」パァン パァン パァン
萌郁「ぐあっ!!」
ラウンダーF「ぎえっ!!」
キキィー! ドガァァン!! プスプス…
岡部「安心しろ。死にはせん」フウッ
まゆり「ほあぁ…!」キラキラ
岡部「…さあ逃げよう! 降ろすぞまゆり」
まゆり「うん!」ピョンッ
まゆり「かっこよかったよオカリ…」
キキイイイイイ!
岡部「なっ!?」
まゆり「!? オカリン危な――!」ドンッ
ドガアアアン! ゴロゴロゴロ…
>>189
オカリンがタイムリープしたなら
リーディングシュタイナー発動しなくね?
岡部「ッ……」ズギズギ
岡部「……ぐッ…!!」ズキズキ
岡部(…もう一台…だと…?)ズギズギ
タクシーの運転手「ちょっと! 大丈夫か兄ちゃんたち!?」バタンッ!
岡部(あの時の運転手!? …はは…そうか、これは『事故』なのか…。畜生…!)ズギズギ
タクシーの運転手「……ああー…やっちまった…!!」ガクン
岡部(…まゆり!! まゆりは!?)バッ
まゆり「」ドクドクドクドク
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
4℃「うわあああああああああ危ないいいいいい!!!」
ドガアアン!!
岡部〈4432回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
ラウンダーD「ひあああああ看板が落ちてきたあああ!!!!」
ヒューン!! グシャッ!!
岡部〈4912回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
ラウンダーE「うわああああ隕石が落ちてきたああああ!!!!」
チュドォォォオン!!
岡部〈5266回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
岡部〈5695回目〉「……ッ」ズキンズキン
岡部「はぁッ…はぁッ…」
岡部(…くそっ! 一体どうなってる!? 事故だなんだってレベルじゃないぞ!!)
岡部(ある一つの可能性Aを観測して潰すと観測していない残りの可能性Bに殺される…)
岡部(だからといってAの観測以前まで時間を遡りBを観測して潰せば、Aの観測は無効化してしまう)
岡部(退路にあるすべての死の可能性を一度のタイムリープで潰すのは無理だ! 時間が足りない!)
こういうの、ずっと待ってたよ
孤独の支援者
岡部(…こうなったらわざとSERNに捕まってみるか?)
岡部(わざと捕まって、それから15年ほどタイムトラベルに関わる諸々について研究を重ね、それらについて完全に理解してからタイムリープを繰り返してここまで帰ってくるとか…)
岡部(…いや駄目だ! 危険すぎる! 無事に岡部〈15年振り5696回目〉を迎えられる保証はどこにもない!)
岡部(それどころか、奴らはそれだけは絶対に阻止しようとするだろう)
岡部(…もっと他の大胆な方法を試そう。借金をしてもいい。海外へ飛んだり、僻地に避難したり…)
………
まゆり「わぁー♪ ナイアガラだよオカリン! すっごく流れがはy」
ズルッ ドボン ゴゴゴゴゴー
岡部〈6266回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
まゆり「わぁー♪ モアイだよオカリン! 初めて生で見t」
グラグラ… ズズーン…
岡部〈7409回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
まゆり「凱旋門の上って涼しいんだねー♪ あー見てオカリン! 街並みがすっごく綺r」
ズルッ ヒュウウウウン
岡部〈8008回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
まゆり「バングルバングル? 変わった名前だねー♪ えへh」
ズルッ ゴロロロロロロー
岡部〈9654回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
まゆり「わぁー!! うわぁー!! ウユニ塩湖ってすごーい!! 鏡みたいだねオカr」
ププー キキイイイイイ! ドガアアアアン
岡部〈10482回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
………
まゆり「あー!! コモドオオトカゲだー♪」
シャアアアアア! ドドドドドドド ガブリ
岡部〈11130回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
原作だとまゆりの死も冷静に動じないようになってたけど
このオカリンの精神力凄いな
………
まゆり「グアムでスカイダイビングなんて贅沢だねー♪ さて、そろそろパラシュートを開かなきゃなのです」ビュオオオオオ カチッ
カチッ カチカチカチッ アレー? カチカチカチカチ
岡部〈11576回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」ビュオオオオオ
………
まゆり「釣りをしながらカヤックで太平洋横断だなんて粋だねオカリン♪ …あ! 大物が来たかm」グイッ
グイイーーン ドボン ブクブクブク…
岡部〈12336回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」キーコ キーコ
………
まゆり「わぁー! ゲルバナで釘が打てるよ! あー見てオカリン! あっちにはペンギンがいるよ!」タタタッ
ツルッ バシャーン ゴボボボボ
岡部〈12707回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」ブルブルブルブル
………
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
岡部〈13004回目〉「…はあーーッッ!!! はあーーッッ!!!」ズキンズキン ゼェゼェ
岡部(悪夢だ!! これはきっと悪夢なんだ!!! …ひは。 ひははははッッッ!!!)
岡部(……いや違う、落ち着け、落ち着け……!! 取り乱すな俺…!!)フゥー…
岡部(…電車だ! もう電車しかない!!)
………
~駅~
プアアアアアアアアアア
まゆり「! 電車だー!」
岡部(そろそろ綯が来る…! 確か真後ろからだったよな)クルッ
綯「まゆ…」タタタ
岡部「! 待て綯ッ!!」バッ
綯「り…」クンッ クンッ
岡部「何ィィィ!!?」(急激に曲がった――ロデオドライブだと――!?)
綯「おねえちゃーーーん!!!」ドカッ
まゆり「え――」グラッ…
ドゴッシャアアアアア
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
やっと追いついた
YA-HA-!!
………
~駅~
岡部〈13005回目〉(…今度は大丈夫だ。さっきは不意を突かれただけに過ぎない)フゥー…
岡部(…そう! 鈴羽に比べれば綯などどうということは無いッ!!)
プアアアアアアアアアア
まゆり「! 電車だー!」
岡部(…さぁ来い綯ッ!! 派手に蹴り飛ばしてやるよッ!!)カッ!
綯「解せぬ」
綯「まゆ…」タタタ
岡部「来たなッ!!」バッ
綯「り…」クンッ クンッ
岡部「靴を舐めろ…その全身でッッッ!!!!!」ビュオン!! ドゴッシャアアアアアア!!!
綯「おげべばあああああああああああああああ!!!??」ドヒュウウウウウ ゴガアアン!! ゴロゴロゴロー
そもそも端に立たせる必要あるのか…
まゆり「えぇ!? 何の音~!?」ギョッ クルッ
綯「…があッ…!」ゲボッ フラフラ…
綯「…」ドサッ…
岡部「――ふん」パラパラ…
まゆり「えええ!? ねぇねぇオカリン、いま誰をサッカーボールキックしたの!? なんだか知らないけど脚の上がり方がすごかったよー♪」キラキラ
岡部「何でもないさ。さぁまゆり、もう電車が来る…」
ブラウン「タイムリープさせてほしいんだっちゃ」
男「邪魔だよどいて!」ドカ
女「あ、ごめんなさい」ドカ
老人「おっと、すみませんねぇ」ドカ
まゆり「え――」グラッ…
岡部「…は?」
ドゴッシャアアアアア
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
ロデオドライブ
15年後ヲマッテロヨ
………
岡部〈13006回目〉(――今度こそ完璧だ)
岡部(今回は鈴羽に、綯を迎えに行ってくれるよう頼んだ。これによって綯が駅に来ることが無くなったので、俺は例の殺人タックルに気を配る必要が無くなった)
岡部(殺人タックルに気を配る必要が無いということはつまり、俺はまゆりにだけ全集中力を注ぐことができるということ)
岡部(更に念には念を入れ、電車を待つ位置もちゃんと線路から離れた場所を選んだ。さっきのようにまゆりが通行人によって殺されることは無いだろう)
岡部(…完璧だ)
蹴られた位じゃ止まらない綯シールド21
岡部(……)
岡部(…永かった――!)ツウッ
岡部(まったく、一体何度挫折しそうになったことか。一体何度諦めようと思ったことか…)
岡部(…だが! 今まさに! これまでの俺の努力がようやく、ようやく報われようとしている…!!)ツウウッ
岡部(……泣くな岡部倫太郎。泣いていいのはすべてが終わってから。まゆりの生存が確定してからだ――!)ゴシゴシ
岡部「…もうすぐだぞまゆり」
まゆり「うん。…あ、ねえねえオカリン! あのねー、突然だけどねー」エヘヘー
岡部「うん? どうした? 何でも言うがいい」ニコニコ
まゆり「まゆしぃはなんだか自殺したくなってきたのです♪」
岡部「」
オカリン「今が13006回目に該当する」
>>308
ダル「んっふ」
まゆり「じゃあ線路に飛び込んでくるね!! トゥットゥルー♪」タタタッ
岡部「…いやいやいやいや待て待て待て待て待ってくれ!!! いくらなんでもそれはあんまりだろう!!?」ガシッ
まゆり「何で止めるのー? まゆしぃが死んだって誰にも迷惑はかからないのです」グググー
岡部「漏れなく大迷惑だ馬鹿野郎!! なんだその中学生みたいな理論は!!」ガシッ ブンブン
まゆり「う~あ~?」ガクンガクン
岡部「とにかくだ!! 今すぐ考え直せ!! 俺は絶対に行かせんからな!!」グググー
まゆり「えーそんなー! はーなーしーてー!!」グググー
オカリン「ザオリク、世界樹の葉に復活草、リレイズにフェニックスの尾、いのちのかたまりに1UPキノコ
ビンに詰めた妖精に時の卵・・・これでいつまゆりが死んでも平気なハズだ・・・!」
α世界線やβ世界線じゃダルはダルのままだけど、g世界線辺りで、ドモンになってるよな
岡部(…ぐっ…こいつのどこにこんな力が…! …こうなったらもう正直に言うしか…)グググー
岡部「…なぁまゆり!! もし『俺、未来から来た』って言ったら笑うか!?」グググー
まゆり「そんなことより聞いてよオカリン! うちの妹がバカでねー」グググー
岡部「聞けよ!! そもそもお前は一人っ子だろうが!!」グググー
まゆり「さっきからうるさいなぁ。そんなオカリンにはお仕置きなのです♪」グググー
岡部「お仕置き? 何を言って…」グググー
AAの人はまだかね
まゆり「too true―― この真実は残酷過ぎる――」プンッ
岡部「はあああああッッッ!!?」(消え――)
まゆり「後ろだよートゥットゥルー♪」ザザッ ドバギイイイイィィィィ!!!
岡部「ゴッハアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!??」メギメギメギイッ!!! ドザザザザザー ゴロゴロゴロ
岡部「…う…ゲッボ!! ごはッ…!」ゲボッ ビシャア
岡部(何だ今の――速過ぎて見えなかった――)ゴボッ ゲブッ ビチャビチャ
まゆり「えへへー♪ 内臓破裂(なかみわれ)ちゃったかなー? ごめんねオカリン♪」
_,,,,,,,,,_
,.r'"-‐''"~``'ー、_
,r'´ ヽヽ、
,f' ,へ、 ヾi、
. f'j' ノ>--、_,,,_f~´ ̄`トゝ iヽ
!t j´ ,ノ Y,>、___ノ .) l .l トットゥルー♪
t i,/ゝ、,,,:r("` ,=,',,,''") jーi,ノ
rニ(__ r-'",r'''''ニ"-‐-7'j',j /ヽ、
ヽヽi ヽー<"f~´'''"~`,フj !.j /、 ヽ
ゝit、 \ ゝニ二ニ'ィ′y′ヽ、__,\
r┤ ~`ーゝ、 _,,ノ:: ,,..ィヽ、
ノj | `ー=''"~ ::: ,,.ィ''"´ ``ー-=::;、
プアアアアアアアアアア
まゆり「! あー電車だー!」
岡部「!! 待っゴボぁッ!!」(体が…言うことを聞かん…!)ビシャ ブルブル…
岡部「げほッ…待て…待つんだまゆり…! 待ってくれッ…!!」ガクガクガクガク…
まゆり「じゃあねーオカリン!! トゥットゥルー♪」
岡部「ま」
ピョーン ドゴッシャアアアアア
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
お、まゆりルートに入ったな
まゆり「まさか電車ぐらいで死ぬと思ったか?」
俺、ルカ子なら掘っても良い
………
~UPX前~
岡部〈13406回目〉(……)
岡部(…もう、駄目だ…)
岡部(…もう、俺には無理だよ…)
岡部「…もう…疲れた…」ズルズル
岡部「……」グスッ
岡部「……!」ゴシゴシ
岡部「……」
岡部「……」グスグス
郭海皇レベルまで強くなればいけるはず
紅莉栖「そんなところで座り込んで何してるんだ? このDQNめ」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「…初めて私の名前をまともに呼んだ」
岡部「……紅莉栖…助けてくれ…」グスッ
紅莉栖「……」
岡部「助けてくれ…」グスグス
収束「もうネタ切れてきたわ・・・休載したい」
紅莉栖「…タイムリープしたのね?」
岡部「…どうして」
紅莉栖「電話に出たかと思ったら、急に泣きそうな顔して飛び出していったんだもの。そりゃ分かるわよ」
岡部「……なぁ、紅莉栖。所詮、俺はただの大学生だ。狂気のマッドサイエンティストだっていうのは俺が考えた厨二設定だ」ヘラヘラ
紅莉栖「……」
岡部「機関に狙われてるなんてのも、シュタインズゲート云々も全部設定だ。気付かなかっただろ?」ヘラヘラ
紅莉栖「いやそれは最初から……まぁとにかくだ! 何があったの? …いや、これから何が起きる?」
岡部「…まゆりが、死ぬ」
紅莉栖「! ……そうか、それで…」
収束「そろそろデスノート使っていいよね」
何故キーワードで中途半端に莉栖なのだ
岡部「それで、助けようとした。…だけど、まゆりに勝てない。今晩ラボを襲ってくるSERNの部隊には軽く勝てる。SERNの手先の萌郁にも楽に勝てる」
紅莉栖「…は? 勝てない? 何に?」キョトン
岡部「師匠である鈴羽にも勝ったし、綯だって一撃で倒した。ミスターブラウンやルカパパも死闘の末撃破した。だけど何度やっても、何度試しても…」
紅莉栖「はあ? え? 死闘?」コンラン
岡部「まゆりに、勝てないんだ…」
紅莉栖(……何が何だか分からない…)ダラダラ
岡部「俺は馬鹿だ。ダルにハッキングしろなんて言わなければよかった。萌郁をラボメンにしなければよかった。電話レンジなんて作らなければよかったんだ」
岡部「……」グスッ
紅莉栖「…まぁそのなんだ、よく分からんから詳しい話は後で聞く。とりあえず今は泣き止みなさい。何なら私の胸でも貸してやろうか? ん?」
岡部「……」ギュウ
紅莉栖「え、ちょ!?」マジデ!?
岡部「……」グスッ
紅莉栖「………そっか。辛かったのね。そうだよね」ポンポン
岡部「うっ…ひぐ…」グスグス
紅莉栖「…ごめんね。今まで気付いてあげられなくて」ギュウ
岡部「……」ブンブン グスグス
紅莉栖「変に気なんか使わなくてもいいっての。…まったく無茶しやがって、このバカ」ナデナデ
岡部「うぐ…ぐすっ…」グスグス
紅莉栖「…泣き止めって言ったけど撤回する。今は気が済むまで泣いていい。鼻水でも何でも、溜め込んでたもの全部ブチ撒けなさい」サスサス
岡部「……」コクコク グスグス
紅莉栖「…それから、これだけは覚えてて。私はいつでも、岡部の味方だからね」ニコッ
最終的に岡部父との親子喧嘩ですね
………
岡部「……すまない。取り乱した」ズズッ ゴシゴシ
紅莉栖「気にしなくていい。…周りの視線はすごく気になったけどね…」チラチラ カァー///
岡部「…からかったりしないんだな」
紅莉栖「私だって空気くらい読む。…さて、それじゃあ話を聞かせてくれる?」
岡部「…ああ。何でも聞いてくれ」
紅莉栖「そうだな…。そういえばそもそも岡部、あんた一体何回くらいタイムリープしたの? さっきの様子だと1回や2回じゃないんでしょ?」
岡部「13406回だ」
紅莉栖「………はい?」キョトン
岡部「13406回だ」
紅莉栖「」
………
~ラボ~
紅莉栖「…なるほど、そんなことが…」パネェ
岡部「そうだ。俺がどんなにまゆりを救おうとしても、結局は駄目だった」
紅莉栖「何をしてもまゆりが死ぬ結果になってしまう、ってことかしら」
岡部「馬鹿を言うな。それは運命論だろう」
紅莉栖「そっか。そうよね。うーん…」
紅莉栖(どうしよう…衝撃的過ぎて頭が働かない…)ダラダラ
岡部「紅莉栖、俺は一体どうすればいい…」
紅莉栖「…少なくとも、まゆりと戦闘になる展開は絶対に避けた方がいいわね」
岡部「まゆり戦は回避、か…」
紅莉栖「話を聞く限りだとまゆりに勝つどころか、岡部がまゆり戦のあとに倒れず毎回タイムリープできたこと自体、奇跡みたいなものなのよ?」
岡部「…分かった。他には?」
紅莉栖「そうね…。…ねぇ岡部。あんたはリーディングシュタイナーとかいう力を持ってるのよね?」
岡部「? そうだ。Dメールで過去を改編した時、俺だけが改変前の記憶を引き継いでいた」
紅莉栖「…じゃあ例えば私が今から1日前に飛んだとしたら、あんたの意識も私と一緒に1日前に飛ぶの?」
岡部「いや、そうではない。その場合はお前が1日前から『今』に、つまりこの瞬間へ戻ってきた時に初めて俺のリーディングシュタイナーは発動することになる」
紅莉栖「ああなるほど。そういうことになるのか」
岡部「それがどうかしたのか?」
紅莉栖「……」
紅莉栖「…ねぇ岡部、よく聞いて」
岡部「…どうした?」
紅莉栖「私は今から、タイムリープをしようと思う」
岡部「…紅莉栖? いったい何を…」
紅莉栖「そしてタイムリープで戻れるギリギリの時間まで戻って、電話レンジを改良する」
岡部「改良って……まさか」
紅莉栖「ええ。…同時に二人まで飛べるようなタイムリープマシンを作る」
岡部「…できるのか?」
紅莉栖「材料さえあれば時間はそこまでかからないと思う。多く見積もってもプラス数時間あれば余裕、ってとこかしらね」フフン
岡部「…だが、お前は」
紅莉栖「?」
岡部「…お前は過去改変を嫌っていたんじゃなかったのか?」
紅莉栖「…私は岡部とまゆりを助けたいし、助けてみせる。そのためならポリシーなんていくらでも曲げてやるわよ」ニコッ
………
岡部「…紅莉栖、設定終わったぞ」カタカタカタ ターン
バチバチバチバチバチバチバチバチ
紅莉栖「オーケー。…これでよし、と」カチカチカチ
紅莉栖「じゃあ岡部、少しだけ待ってて。すぐに戻ってくるから。…いやこの場合は私が待つことになるのか?」
岡部「…紅莉栖、ありがとう。俺を信じてくれて」
紅莉栖「うん。…ってほら! そんな顔しない! 言ったでしょ? 私はあんたの味方だって」
岡部「…ああ」
紅莉栖「安心して。これからはいつも私が側にいるから。私も一緒に戦うから」ニコッ
岡部「ああ」
紅莉栖「知ってた? 仲間っていうのはそういうものなのだぜ」ピッ
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
………
~ラボ~
岡部「……ッ」フラッ
岡部(…リーディングシュタイナーが発動した…!)
岡部「…紅莉栖。 …紅莉栖!! どこにいる!?」
紅莉栖「…あんたの真後ろに居るわけだが?」ヒョコッ
岡部「…待たせたな、紅莉栖!」
紅莉栖〈1回目〉「!! リーディングシュタイナーが発動したのね!?」
岡部「ああ! そっちはどうだ?」
紅莉栖「ほら、ちゃんとできたわよ。名付けてタイムリープマシン(改)!」
岡部「おお、これが…!」
( 〃::::::::::::::::::::::::::::::::::Z_ _ too true......
>^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞ、 σ λ ,...._
ノ 〃::::厂7⌒ ̄ 厂リミ:::::::::::了 ~~~~''"´,.-'´ \
) ケ:::ト! _ リ_ ミ:::::::::::ゝ -=ニ二三 (・ω・ ヽr‐'´、. )、
ヽ 7::l rモテi チモテミヽ:::::::ノ /`ニニ ´,\ -‐‐ 、.,.. 、 / ヽ.
Yヘ. ||| l ミ^レ′ __/, ‐'ー-γ -=ニ二三 ヽ. ',
Ⅵ, 〈 U ミソ -=ニ二三 ゙ ヽ 入 '.,}' ヽ ',
‘, _ / ./ ┃‐ャー''´ ゝ.r ´`ヽヽ
‘,, ̄,, ,.イ | i,. -''ヽ.__,...___,┏━━┛、 / , '/´フ.,'′
`r― '゙ | -=ニ二三,/'" ヘ ハ々 ┃ ━┃ ┛┛┃ ┛ ┛ ┛
, ┤ |\ ト、 / ,ノ' リー 、._ヘ、━━━┛ ━━┛ ┃
………
岡部「…これで設定は完了だ」カタカタカタ
紅莉栖「じゃあはい。これ被って」ポス
岡部「…跳ぶのはまゆりの診察の直後でいいんだよな? 完成直後じゃなくてもいいのか?」スチャ
紅莉栖「時間が多いに越したことは無いでしょ? それにほら、二回目以降ならもっと製作時間を短縮できるかも知れないし」スチャ
岡部「分かった。…じゃあ、行こう」
紅莉栖「うん。……あ、岡部! あの…えっと、さ」モジモジ
岡部「? どうした?」
紅莉栖「…手、繋いでもいい? …い、いや別に変な意味じゃないのよ!? ただほら、タイムリープマシン(改)を使うのは初めてだからちょっと心細いというかなんというか…」ゴニョゴニョ
岡部「こうか?」キュッ
紅莉栖「…うん。ありがとう」キュッ
岡部「じゃあ起動するぞ」カチカチカチ ターン
バチバチバチバチバチバチバチバチ
紅莉栖「…ちょっと、怖いな」
岡部「……」
岡部「……心配するな紅莉栖。お前には俺が付いてる。俺にはお前が付いている。俺たちはもう無敵だ」ギュッ
紅莉栖「…小学生みたいな理論だな。…でも、うん。そうだよね。私たちはきっと大丈夫」ギュッ
岡部「行こう」ピッ
紅莉栖「うん」ピッ
ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
………
岡部〈13407回目〉「……ッ」ズキンズキン
紅莉栖〈2回目〉「……ッ」ズキンズキン
岡部「…紅莉栖、大丈夫か?」
紅莉栖「平気。それより…成功したのね!?」ニッコリ
岡部「ああ!! 大成功だ!! やはりお前は天才助手だなクリスティーナよ!!」ニッコリ
紅莉栖「だから助手でもクリスティーナでもないって言っとろうが!!」ムキー!
岡部「これでまゆり救出計画はまた一歩成功に近付いたぞ!! フゥーハハハ!!!」
紅莉栖「…まぁ元気になったならよしとするかな…」ハァ
この展開は胸熱
ダル「オカリン、いきなり奇声上げて一体どうし……ちょっ!? なに仲良く手をつないでやがりますか!!?」ガーン
岡部「え? …あっ!」バッ
紅莉栖「あっ…いや違うのよこれは!?」バッ
ダル「クソックソッ!! オカリンマジ爆発しろよ!! うわあああああああああああ!!!!!」ダダダダダ
岡部「…行ってしまったな」
紅莉栖「…まぁ人払いできたって意味ではいいんじゃない? さて、とりあえず今までの要点をまとめましょう」
………
紅莉栖「…1回目の跳躍から13506回目の跳躍までの要点をまとめるとこんな感じかしら」カキカキ
岡部「まぁそんなところだな」
紅莉栖「…岡部、あんた何気に超絶ハイスペックね…負けた気がする…」ズーン…
岡部「褒めても何も出んぞ助手よ!」
紅莉栖「助手じゃないって言っとろう! …しかしどうしたらいいんだろう。 こうしてみると、それこそ見えない力がまゆりを殺そうとしているようにしか見えない」
岡部「その発想は安易過ぎるぞクリスティーナ。貴様は運命論大好きっ子だったのか?」
紅莉栖「…そうね。訂正する。確かに安易過ぎたかも知れない」
紅莉栖「…っていうか岡部、変なあだ名はいい加減やめろ。さっきまで紅莉栖って呼んでくれてたじゃない」
岡部「だが断る!! フゥーハハハ!!」ババーン
紅莉栖「……」ジー
岡部「……気が向いたらな」
紅莉栖「ま、とにかく当分は岡部が今までやってきた通りにしましょう。まゆりの死の原因になり得る全ての要素を徹底的に潰す作戦を継続…」
鈴羽「その必要は無いよ」
紅莉栖「!?」
岡部「鈴羽!? いつの間にそこに!? …いや、それより『その必要は無い』とはどういうことだ?」
鈴羽「だって、あたしが過去を変えれば済む話だから」
岡部「過去!? ……お前、まさか…」
鈴羽「…そう。あたしは2036年から来たタイムトラベラー。ジョン・タイターは、あたし」
紅莉栖「スカイダイビングで死亡、釣りをしていたら死亡、…etc
救う気ないでしょ」
………
~ラジ館屋上~
ダル「阿万音氏、そこのレンチ取ってー」カチャカチャ
鈴羽「ほい」パシ カチャカチャ
岡部「いやぁー、ハッハッハッハッハ!! フゥーハハハ!! 一時はどうなる事かと思ったなぁ助手よ!!」ハハハ
紅莉栖「いやーホントホント!! あはははは!! 正直どうすればいいか全然分からなかったもん私!! 継続て!! 継続て!! うぎゃははは!!」ブハハハ
岡部「そうかそりゃそうだブハハハハ!! もしこのタイムマシンが故障していたりしたら大変だな!!」アハハ
紅莉栖「あはははは縁起でもない!! そうなったらどうすればいいのかしら!? まず岡部、あんたはタイムトラベル理論を完全マスターするところからね!!」ブハ
岡部「おいおい勘弁してくれ!! あんなのを全部覚えろというのか!! それはつまり物理学をマスターしろということとほぼ同義ではないのか!?」ブフッ
紅莉栖「あとはこのタイムマシンの仕組みを完全に頭に入れたりとか!? あ、そうなると工学にも精通してなきゃ!! そんなん気が遠くなるっつーの!!」ブフッ
岡部・紅莉栖「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」」ゲラゲラゲラゲラ
鈴羽・ダル(うるせぇ…)カチャカチャ
………
………
~ラボ~
まゆり「スズさんからの手紙だー!」
ダル「なんて書いてあるんだお?」
紅莉栖「……」
岡部「……」
まゆり「えっとねー、
『岡部りん太郎様へ。久しぶり。結論から書く。……失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した。
やけにタイムマシンに詳しい岡部りん太郎と牧瀬くりすの監修のもとで百数十回にわたってマシンの再点検を行い全身にプロテクターを付け
自身へのメッセージビデオや写真や手紙をいくつも作成し面倒な暗記術を学び胡散臭い祈祷をいくつも受けたにも関わらずあたしは失敗した……』」
まゆり「……え…」
ダル「……そんな…」
紅莉栖〈2091回目〉「……」
岡部〈15498回目〉「……す…すっ…」プルプル
岡部「鈴羽ああああああああああああああああああああああ!!!!!」
おわり
続けよおおおおおおおおおおおおおおおお!!
おわったあああああああああああああああああああああああああああああ
なんとか終わらせることが出来ました。これ以上長いのは無理…
心赴くままに書いてたらいつの間にかこんなSSになってました。後悔はしてないです。
とにかくここまで読んで下さった方ありがとうございます。AAとかありがてぇ…
あ、今回からコテハン付けてみようと思いますです。
俺(500回目)「どんな書き込みしても続くことなくdat落ち・・・何をしてもスレが終息してしまう・・・」
>>493
即興?
>>493
覚えた 乙
コテハン名乗るにあたって過去作を晒してみます。
フレンダ「何故か生き返ったっぽい訳よ!」駒場「…そのようだな」
上条「ようムキムキ」美琴「ムキムキ言うな!」
佐天「微妙に運命を変える力かぁ…」
上条「ようガリガリ」一方通行「ガリガリ言うなァ!」
シュタゲSSははじめてだったけど楽しかったwww
>>506
気をつけろ!
コテハン使う
と叩かれる!
この投稿スピードで即興だったら評価する
>>504
残念ながら即興ではないです。
前はそうだったんですが日本語の崩壊や伏線の張り忘れがひどかったので…
バババッとワードに書いてセリフと伏線のチェックして投下って感じです
最後に言っておくと俺は助手と鈴羽と鈴羽エンド大好きです。嫌いだからこうしたわけじゃないです…
長々とすみません。ではおやすみなさい。
t
鈴羽ENDが大好き過ぎて失敗したSSもあってだな
オカリンが気が狂うエンドレスループキボン
タイバニ見てたら終わってた
乙
┌─────────────────┐..,r-宀- .┛┗
│ ・ナイアガラで溺死 ./ .,、 ,、┓┏
│ ・モアイの下敷き ...... . { イニヽ/ニ} l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
│ ・凱旋門から落下 _人 バン!.. . | .ト, _-_ ,イ l, < お前助ける気無いだろ │
│ : ) .,-r---‐‐‐‐トリ .`Y´ .l ,イl \__________/
│ : ⌒Y .. ̄ ̄ ̄ ゙̄|T〈 ||- 〉l l
│ ・スカイダイビングで事故死 . . li| l .|| .l-|il
│ ・カヤック_、_.ってたら溺死 ..... .l l .^ _ l .リ
│ ・南極 z:::::::::::::ヽ して溺死 ...... .l l{ ̄, ̄}_l,
└────── チ:::::::::::::::∧.────── . `=_lト-:l:-イ-'
t::::::::::::廴) .l:::::l:::::l
ヽ::::::::イ/n l:::::l:::::l
イニニニヽ ) l::::l::::l
r‐ ´ ` 、 .l::::l::::l
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V ハ !
V :. .: i
| :.. .:: !
イ l
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_ ノ ::. ..::: .: ヽ_ /⌒ヽ/⌒ヽ
∠、__t____ ノ___/__> l、 l⌒ l l⌒l、
ヽヶぃぅ とヵっ' `ー─' ー─'
>>524
ひっそりと評価しておく
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