QB「人間になったよ!」(584)

擬人化は

<ガチャ

マミ「ただいま~って言っても、誰も出迎えてくれるわけじゃn」

QB「お帰り! マミ」ヒョコッ

マミ「」

QB「?」

マミ(ありのまま今起こった事を話すわ。誰も居ない家に帰ったと思ったらケモ耳ショタが出迎えてくれた)

マミ(何を言っているのか分からないと思うけど私も頭がティロティロしてきたわ)

QB「どうしたんだい? マミ」

マミ「その喋り方、もしかして……」

QB「そう、キュゥべえだよ!」

マミ「」

バイト先から電話かかってきて帰って来たらスレが落ちてたのでむしゃくしゃしてやりました
すみません

マミ「ちょっと待って、状況を整理するわ」

QB「?」

マミ「あなたはキュゥべえなのね?」

QB「さっきからそう言っているじゃないか」

マミ「どうしていきなり人間になったの?」

QB「感情について勉強するためさ!」

マミ「そうなの……」

べえちゃんが雄なのは駄目ですかそうですか
すみません

マミ「ということは、ここに住むの?」

QB「ダメかい?」

マミ「え、あ、いや……」

QB「……ダメなら他の子のところに行くけど……」シュン

マミ「だ、駄目なんかじゃないわ!」

QB「ほんと!?」パアッ

マミ(この笑顔。なんという破壊力)

QB「やったー!」ギュッ

マミ「キュ、キュゥべえ!?」

QB「? 人間はこうやって親愛の情を示すんだろう?」

マミ「そ、そそそそうね!!」

QB「んふふ~」スリスリ

マミ(落ち着くのよ、相手はキュゥべえ、キュゥべえなのよ)

マミ(ずっと私のそばにいてくれたお友達、そうただのお友達なの)

マミ(だからこれは友情のハグなのよ、ただの友情のハグよ)

QB「どうしたんだい、マミ?」

マミ「な、なんでもないわ! それより家に入りましょう! ね!!!」

QB「何をそんなに慌ててるんだい?」

マミ「慌ててなんかないもん!」

マミ「と、とりあえず。落ち着いて話しましょう」コホン

QB「僕は落ち着いてるよ?」

マミ「私が落ち着いてないの!」

QB「それもそうだね、ごめん」

マミ「あ、謝るほどのことじゃないわ……」

QB「そうなのかい? よくわからないや」

マミ「そっか……お勉強中だものね」

QB「そうさ、それに君たちのサポートもやり易いしね」

QB「ただ、色々不便な点があってね」

QB「基本的には普通の人間と同じ構造だから、姿を隠したりはできないのさ」

マミ「じゃあ、ご飯も食べないといけないの?」

QB「う~ん、グリーフシードでなんとかなるかもしれないけど……」

マミ「そんなもの食べちゃ駄目よ……」

QB「いつも食べてるけどね」

マミ「………お、お風呂とかは?」

QB「う~ん……わからないや。何せ始めてのケースだからね」

マミ「そ、そそそそそうなの!!!」

QB「?」

マミ「と、ともかく! 晩御飯にしましょう!」

QB「やったー!」

マミ「……ふふ、ちょっと待っててね」

QB「はーい」

マミ「~♪」

マミ「あ、そういえば」

QB「なんだい?」

マミ「好き嫌いとかはどうなのかしら」

QB「基本雑食だから問題ないよ。それにマミの作るご飯ならどれもおいしいからね」

マミ「も、もうキュゥべえったら///」テレテレ

QB「~♪」ワクワク

マミ「……」チラッ

QB「?」

マミ(耳がピコピコ動いてる……か、可愛いかも)

マミ「できたわよ」

QB「わーい♪」パタパタ



マミきゅー「「いただきまーす」」

QB「……?」ジー

マミ「……?」モグモグ

QB「……??」

マミ「もしかして……お箸使えないの?」

QB「……」コクリ

マミ「あらあら……手間のかかる子ね」

QB「……ごめん」シュン

マミ「ふふ、謝らなくてもいいわよ。こうなるのを考えてなかった私も悪いんだし」

QB「マミは悪くないよ。これはきちんと学んでなかった僕のせいさ」

マミ「キュゥべえは優しいのね。じゃあ、明日からレッスンしてあげるわ」

QB「ありがとう、マミ」ニコッ

マミ「え、ええ」ドキッ

QB「仕方ないから、今日はスプーンでも使おうかな」

マミ「ね、ねえキュゥべえ」

QB「なんだい?」

マミ「わた、わたしが食べさせてあげるわ!」

QB「そこまで迷惑かけるわけにはいかないよ」

マミ「じゃ、じゃあ一回だけ、ね!」

QB「? 僕は構わないけど」

マミ「そうよね! はい、あーん!!」

QB「あ、あーん」ハムッ

マミ「……」ドキドキ

QB「……」モグモグ

QB「うん、やっぱりおいしいよ!」ニコッ

マミ「そ、そう?……えへへ///」

まみきゅー「「ごちそうさまでした」」


マミ「そういえば、服はどうすればいいのかしら?」

QB「魔法でなんとかできると思うよ」

マミ「そう? 下着とかは……」

QB「下着?」

マミ「……まさか」

QB「うーん……ないね」

マミ「な、ななな、なんでなのよ!!!!///」

QB「履かなかったからね」

マミ「と、ということはまさか……///」

QB「?」

マミ「……明日一緒に買いに行きましょう」

QB「別になくても構わないけどなあ」

マミ「私が構うの!!」

マミ「ということは……お風呂は駄目ね……」

QB「?」

マミ「と、ともかく、今日はもう寝ますよ、明日も早いし」

QB「話し方が変だよ、マミ」

マミ「変じゃないもん」

QB「まあいいや、それじゃあおやすみ」スタスタ

マミ「あら? どこへ行くの?」

QB「どこって……あっ、そっか。今までの寝床は使えないんだった」

マミ「案外抜けてるのね」クスッ

QB「むう」

QB「じゃあどうしようかな」

マミ「そりゃもちろん、私の――」ハッ

QB「?」

マミ「ね、ねえキュゥべえ?」

QB「なんだい?」

マミ「えっと……」

QB「ん?」

マミ「……なんでもないわ」

QB「そうかい? ならいいけど……」

マミ(そうよ、何を考えているのよ私は)

マミ(相手はキュゥべえ、家族なのよ!)

マミ(キュゥべえがそんなことするわけないじゃない!)

マミ(寝込みを襲うなんて、そんな……)

マミ「……///」プシュー

QB「??」

マミ「考えすぎで頭がティロティロしてきたわ……」

QB(なんのこっちゃ)

マミ「……ふう」ギシッ

QB「(ベッドに)入っていいかい?」

マミ「ど、どうぞどうぞ」

QB「お邪魔するよ」ギシッ

マミ「い、いらっしゃい」

QB「ふう」ポスッ

マミ(よ、予想以上に近いわ!)

QB「? やっぱり、狭いかい?」

マミ「い、いえ! そんなことないわ!」

QB「よかった。じゃあ、おやすみ。マミ」

マミ「え、ええ。おやすみなさい」

マミ「……」

QB「……」スースー

マミ「寝付きはいいのね……」

マミ「……全く、私一人馬鹿みたいじゃない」

QB「……」スースー

マミ「綺麗な髪……」ナデナデ

QB「きゅぅ……」

マミ「……ふふっ」

QB「……スースー」

マミ「……そういえば」

マミ「履いてない、のよね……」ゴクリ




マミ「あ、明日も早いし早く寝ないといけないわね」

<チュンチュン!アサチュン!

マミ「……ん」

マミ「珍しくちゃんと起きれた……」

マミ「あら……何か胸に圧迫感が……」

QB「……んぅ……」ギュー

マミ「きゅ、キュゥ――」ハッ

マミ(落ち着け、落ち着くのよ巴マミ! この流れはもう何度もやったわ!)

マミ(いい加減慣れるべきよ! 頑張れ私!)

QB「……うぅん」ギュムッ

マミ「ひゃんっ」ピクッ

QB「きゅぅ……」パチリ

マミ「あ、お、おひゃようキュゥべえ!」

QB「ん……おはよう、マミ」コシコシ

マミ「……い、今の聞いてた?」

QB「何がだい?」

マミ「な、何も聞いてないならいいのよ!!」

QB「? 変なの」



QB「でも珍しいね、君が僕より早く起きるなんて」

マミ「そうかしら?」

QB「昔なんかいくら起こしても起きなかったのに……今もあまり変わらないけど」

マミ「そ、そんなことないわよ! ちゃんと起きてるもん!」

QB「まあ、そういうことにしておいてあげるよ」

マミ「むう……」ムスッ

QB「それより、早く用意したほうがいいんじゃないかい?」

マミ「え! もうこんな時間!?」バタバタ

QB「やれやれ、変わらないなぁ」

マミ「……」

QB「どうしたんだい?」

マミ「ううん、やっぱりあなたはキュゥべえなんだな、って」

QB「当然じゃないか」

マミ「ふふ、そうね」

マミ「それじゃあ行ってくるから、お留守番頼んだわよ」

マミ「あ、お昼は昨日の残りがあるから……電子レンジは使える?」

QB「機械類は問題ないよ」

マミ「そう、じゃあいってくるわね」

QB「いってらっしゃい」

マミ「……!」

QB「?」

マミ「……いってきまーす!!」タッ

QB「??」

マミ「~♪」スキップスキップ

『いってらっしゃい』

マミ「……えへへ」

マミ(体が軽い)

マミ「こんな気持ちで登校するなんて! 初めて!」マミーン




ほむら(とうとう壊れたのかしら……)

―マミハウス―

QB「……」ポツーン

QB「……」

QB「『嬉しい』」

QB「『悲しい』」

QB「『楽しい』」

QB「『辛い』」

QB「『憎い』」

QB「……」コテン

QB「上辺だけトレースしても、よくわかんないや」コロコロ

QB「……はぁ」

学校

マミ「……」

『いってらっしゃい』

マミ「……えへへ」ニヤニヤ

『ありがとう、マミ』

マミ「~~~~っ///」




クラスメイトA「おい……あれ」

クラスメイトB「……女になったとでもいうのか」

クラスメイトA「なん………………………………だと……………………」

クラスメイトB「だってあの反応……」

クラスメイトA「」

QB「……」コロコロ

QB「……」コロコロ

QB「……暇だ」

QB「まさかこんなことを思うなんて、まるで人間みたいじゃないか」

QB「って、それでいいのか」

QB「……」コロコロ

QB「……」コロコロ

QB「……そうだ、杏子を呼ぼう」

だれか
ほむら「さやかたん…」
のうらる下さい

>>90

ほれ これは続編だけど

『きょーこー』

杏子「あん?」

『きょーこきょーこーー』

杏子「聞こえてるっての……何か用かよ」

『ひまー』

杏子「……」

杏子「……………は?」

『ひまひまー』

杏子(とうとうイカれたか)

杏子(……無視しよう)

『きょーこー?』

杏子「……」ムシムシ

『ねー、きょーこー?』

杏子「……」


『きょーこー……』

杏子「……」

『杏子ってなんかたい焼きにつまってそうな名前してるよね(笑)』

杏子「それはあんこだぁぁぁぁぁ!!!」

『ごめん間違えた』

杏子「テメェ……今どこにいやがる!」

『マミの家さ』

杏子「そこを動くなよ、アタシの全身全霊をもってうち貫いてやるからなあ!!」

『はーい』

杏子(なんだコイツ……ほんとにあの不思議生物か?)




QB「ちょろいなー」

>>91
トンクス

QB「……」

QB「遅いなぁ」

QB「……そうか」

QB「これが待ち遠しい、かな?」


<ガチャン ガチャガチャ

<アケロコラァァァ!!


QB「……これは、躊躇い、かな?」

杏子「早く開けやがれーって、アイツ鍵とか開けれるのか?」

<ガチャン

杏子「お、空いた……テメェ、あんこ呼ばわりした罪は――」

QB「きょーこー 」ピョンッ

杏子「って、え? え?」ガシッ

QB「悪かったね、君以外呼べる子がいなかったんだ」

杏子「え? え? え? え?」

QB「マミはもちろん、まどかやさやかは学校だし、ほむらは論外だし……」

杏子「え、あ、 はい、うん、え?」

QB「だから君がきてくれて『嬉しい』よ!」ギュゥ

杏子「そ、そうかよ……で、アンタ誰?」

QB「キュゥべえだよ?」

杏子「そっかー」



杏子「これも魔女って奴の仕業なんだ」

このキュゥべえは「そろそろ本気出して魔法少女を絶望させる」とかそんなことは言いません
でも「戦闘能力は、段違いさ」くらいは言うかもしれません

何が言いたいかっていうと腹がティロティロしてきたから晩飯食ってくる

             /\       冂        /ヽ
            \/         ̄        ヽ/
                   ̄    ̄
       /\    /   _,ィへ∨_,ィヘ、_′ \     /ヽ
        \/      く三五∨牛三ヲ、     、 ヽ/
          /    /:γ´: ;、: l: : : : :`ヽ:':,    、
           '    ,'//厂: :!:/∧:i: :}: : :ハ::',    ,
     ┌─┐ i   .i::,'::!: :ル'|ル' }ハ:八:} }:|:!ヽ  .i  ┌─┐
     └‐‐┘ l    .{j{从/ニ土、  =弋厶リノ:}    l  └‐‐┘
 .           | 从八{゚;j}    '{゚;j} /ヵ:j
             、    }{∧ '' '' _'__ '' ''ム': ,'   /
       /ヽ ヽ  j: ::::≧-.., _ ,. ,-≦:::::{      /\
      ヽ/    \ f⌒⌒ヽ\/f⌒i⌒ヽ/    \/
               ゝi__}__ノ_____ゝ_)‐'ー'
           / 〉            〈 \
            ヽ/       r┐     \/
              、       凵
   ニ|ニ    r     r─、   __     七_    l     ─
   ゝ_ノ  d‐      _ノ   (ノ`)   (乂 )   レ'´V   ゝノ

こーいうんこマンこーい

ID変わったか

QB「いや、訳が分からないよ」

杏子「オラァァァァ出てこい魔女オラァァァァ!!!」

QB「お、落ち着いてよ杏子!」

杏子「あの不思議生物がこんな可愛らしいわけないだろぉぉぉぉぉ!!!」

QB「落ち着いてー!」


杏子「……いいぜ」

杏子「アタシにそんな安っぽい幻術が効くっていうんなら」

杏子「まずはその幻想を――」

杏子「――ぶち殺す!!!」

QB「戻ってきてーー!!」

杏子「……すまん」

QB「いいよ、きちんと説明しなかった僕に責任があるしね」

杏子「ちゃんと最初に言っといてくれよ……」

QB「ごめんごめん」

QB「でもなんでだろう、君たちが驚くのを見てなんだか嬉しくなったよ」

杏子「なんだそりゃ……まるで人間みたいじゃねぇか」

QB「感情を学んでいるからね、仕方ないさ」

杏子「ふ~ん。ま、そっちのほうが色々と捗るけどさ」モグモグ

捗る←これ流行ってんの?
これ思い出す

杏子「くうかい」スッ

QB「いいの?」ピコピコ

杏子(耳が動いてる……か、可愛くなんかねーし)

杏子「……やっぱやめ」

QB「そっかー」シュン

杏子「じょ、冗談に決まってんじゃねーか!」アセアセ

杏子「ほら、あーん」

QB「あーん」

杏子「ほいっと」

QB「あむあむ」

杏子「ど、どうだ?」

QB「ん? おいしいよ」

QB(味覚は見た目に合わせてあるしね)

杏子「そうそうか………もう一個いるか?」

QB「いいの?」パアッ

杏子「まあな。ただ、食べ過ぎはよくないぞ」

QB「なんで?」

杏子「虫歯になる」

QB「それは大丈夫じゃないかな……多分」

杏子「そう言ってる奴に限ってなるんだ、お前も気をつけろよ」

QB「まあ、肝に銘じておくよ」

QB「ありがとう、杏子」ニコッ

杏子「べっ、別にテメェのためじゃねーし、虫歯になられてピーピーわめかれてもウゼェだけだしー」プイッ

QB「……そうか」

杏子「ん? どうした?」

QB「そういえば、君はそういう子だったね」

杏子「……どういう意味だ?」

QB「そんなことより、何かしようよ」

杏子「何かって何だよ……そもそもここにアタシがいていいのか?」

QB「いいんじゃない? マミも君とは友達になりたいと思ってるはずだよ」

杏子「そいつは無理な相談だな。アタシと
アイツじゃ考えが合わなさすぎる」

QB「う~ん、そんなことはないと思うんだけどなぁ」

杏子「はいはいこの話は終わり、用が無いならもう帰るぞ」

QB「えっ……」

杏子「うっ……」

QB「……」

杏子「……わかった、わかったよ、マミが帰ってくるまでな」ハァ

QB「ありがとう、杏子!」ギュウッ

杏子「わっ! な、なんで抱きつくんだよ!///」

QB「人間はこうやって親愛の情を示すんだろう?」

杏子「い、いやそれは……」ドキドキ

QB「もしかして違うのかな……マミも最初驚いてたし」

杏子「ち、ちがくない! あってるぞ!!」

QB「ほんと?」

杏子「おう!」

QB「そっか、よかった」



杏子「だからこれからも好きなだけ抱きつけよ」ニパッ

杏子(うわぁぁぁぁ何言ってんだアタシはぁぁぁぁ!?!?)

QB「うん! そうするよ!」ニコッ

杏子(……ま、いっか)

杏子(よく考えればこいつは人間っぽいとはいえ元はあの不思議生物だ)

杏子(抱きつかれようがなにされようがアタシが何か思う必要なんてないんだ)

杏子「……」チラッ

QB「?」

杏子「……」

杏子(……自分に洗脳かける練習しとくか)


―一方そのころ―

『ただいま~』

『おかえり、マミ。今日もご苦労様』

『ただいま、キュゥべえ』

『ご飯とお風呂、どっちからにする?』

『ふふ、じゃあご飯を頂くわ、あなたもお腹がすいてるでしょ?』

『マミにはかなわないや』


マミ「えへ」

マミ「えへへ」

マミ「えへへへへへ」

マミ「えへへへへへへへへへへ」


まどか「マ……巴先輩……どうしちゃったんだろう」

さやか「ねえ……もしかして魔法少女ってみんな」

ほむら「あんなのと一緒にしないで。マジで」

QB「えへへへへへへへ」

杏子「じゃんけん」

QB「ほい」

杏子 グー

QB チョキ

杏子「あっち向いて」

杏子「ほいっと」→

QB →

QB「あ、あれ……」

杏子「残念でしたー♪」

QB「きゅぅ……」

杏子「アタシに挑もうなんざ100万年はえーよ」モグモグ

QB「なかなか奥が深いんだね、びっくりしたよ

杏子「さーて、次は、と」

QB「……」ウツラウツラ

杏子「ん? 眠いのか」

QB「うん……まだちょっとこの体に慣れてないみたいだ……」

杏子「なら横になってろよ」

QB「きょーこは?」

杏子「アタシは……」

QB「……」ジー

杏子「……」ハァ

杏子「わかった、一緒に寝てやるよ。一人ぼっちは寂しいもんな」

杏子(マミが帰ってくるまでまだ時間はあるだろうし、問題ないだろ)

―しばらくして―

マミ(魔女を暁美さんに押しつ……任せて早めに帰って来たわ)

マミ(きっとキュゥべえも淋しがってるでしょうし、仕方ないわよね)

マミ(もしかしたら泣いてるかも……)

マミ「キュゥべえ! 今行くわ!!!」タタッ





ほむら「おかしいと思って後をつけてみれば……」

ほむら「やっぱり、アイツが関わってたのね」

マミ「あら……鍵が開いてる?」

マミ「誰か来たのかしら……?」


QB スースー

杏子 クークー


マミ「」

マミ(抱き合って寝てる……)

マミ(なんだっけこれ……)




マミ「エヌティーアール……」

マミ「もう何も怖くない……」グスッ

――巴マミは激怒した

――かの邪知暴虐なる佐倉杏子を取り除かねばならんと


「わかってた、わかってたわよ」

「こんな幸せな生活、長く続くはずがないって」

「でもね、もう少し夢をみさせてくれたっていいじゃない?」

巴マミの指輪から『魂』が具現化する。
黄金の光が彼女の体を包み、悪をうち滅ぼす力を彼女に与える。

「さて、と」

「私の可愛い兎を食べたのはどのお口かしら?」

「上? 前? 後?」

『闇を貫く光の魔弾』が装填された銃が、彼女の手に顕現する。

狙うは『堕ちた真紅の聖女』

杏子「いやいや何普通に殺そうとしてんだよ」

マミ「ティロ――」

杏子「落ち着けよ! アタシはこいつの面倒を見てただけだ!」

マミ「面倒……」

杏子「そうだ、こいつがあんまりにもうるさいから相手してやったのさ」

マミ「相手……」

杏子「お前今絶対変なこと考えてるだろ」

『ねえ杏子、最近マミが構ってくれなくて寂しいんだ』

『アイツは学校とかいろいろあるからなぁ』

『わかってはいるけど……』

『……アタシなら、いつでも暇だぞ』

『えっ……』

『大丈夫……アイツはそういうとこ鈍いから、な?』

『で、でも……』

マミ「……ティロ――」

杏子「いやその理屈はおかしい」

杏子「大体なんで昼ドラ風なんだよ」

マミ「もう、佐倉さんを殺すしかないじゃない……!」

杏子「聞けよ」

―起きたキュゥべえが説明してくれました―

マミ「そうだったの……ごめんなさいね、佐倉さん」

杏子「……まあ、晩飯を食わせてくれるって言うし? 許さなくもないけど?」

QB「昼寝から起きたらティロがフィナーレしててさすがの僕も頭がティロティロしたよ」

マミ「ごめんなさいね……」

QB「まあ、もとはと言えば暇だからって杏子を呼びつけた僕が悪いんだけどね……」

杏子「んなことねーよ」

杏子「なんなら、今度からマミがいない間アタシがいてやろうか?」

マミ「ん?」

杏子「どうせアタシも暇だし」

マミ「ん? ん?」

マミ「ん? ん? ん?」

杏子「喧嘩売ってんのか」

マミ「うん」

杏子「おーけー表出ろ」

マミ「上等よ泥棒猫」

QB「二人とも落ち着いて、頼むから」

俺の股間もフィナーレほむほむ

マミ「そうよ! こんなことしてる場合じゃないわ!」

杏子「今回アタシ悪くないよな」

QB「なんかごめんね……」

マミ「じゃーん! キュゥべえに帽子を買って来たの!」

杏子「強引に進めやがった、てかなんで帽子なんだ?」

QB「僕はいま誰にでも見える状態だからね」

杏子「なるほど、その耳を隠す必要があるわけか」

マミ「どう?」

QB「うん、ちょうどいいサイズだよ!」

杏子「これで外に出られるわけか」

QB「これで魔女退治にも同行できるね」

マミ「そういえば、鹿目さんと美樹さんを暁美さんに押しつけてきたけど大丈夫かしら」

QB「暁美ほむらもあれで戦闘能力は高いからね、問題はないだろう」

杏子「なんなんだそいつらは」

QB「かくかくしかじかきゅっぷいさ」

マミ「ともともマミマミてぃろってぃろっよ」

杏子「なるほどな」

マミ「わかるのね」

杏子「まあな」

QB「それじゃあ明日に備えておやすみー」

せめてシャルまでやりたかった
このスレは明日まで残ってないだろうけど擬人化わりと人気あるんじゃね?あんきゅー単体でいけんじゃね?と思わせてくれたので感謝です

僕は寝ます。ティロティロが流行ると信じて

ほむぅ……メスQBで百合が俺得
マミさんティロッティロ乙乙乙乙

何だか私、頭がティロッティロしてきたから寝ちゃうね!
後でほむらちゃんに見せてあげたいから保守を頑張ってほしいな。

ティロティロ

フィナフィナ

最近まどかと言えばティロティロが流行ってきたw


はず

<チュンチュンアサチュン!

杏子「……んー……朝か」フアァ

杏子「確かマミん家に泊まったんだったな……」

杏子「二人ともぐっすり眠ってやがる」

QB「……」スースー

杏子「……」

杏子「……」ソー

杏子「……へへ」ナデナデ

QB「……きゅぅ」

最近マミさん=頭がティロティロが流行ってきたw

杏子(これがほんとにあのキュゥべえかよ……未だに信じられないな)ナデリナデリ

QB「……ん」パチリ

杏子「あ、起こしちまったか」

QB「……ん~」ノビー

QB「おはよう、杏子」ニコッ

杏子「お、おう」

QB「さて、マミを起こさないとね」

杏子「そ、そーだな。おい、起きろー」ペチペチ

マミ「……うぅん」

杏子「おーい」ユサユサ

マミ「……ふふ……駄目よキュゥべえ……」ムニャムニャ

杏子「どんな夢見てるんだか」

QB「……夢、か」ボソッ

杏子「? それより全然起きねーな、コイツ」

QB「マミはいつもこうだからね……」ハァ

QB「おーい、遅刻するよー」ペチペチ

マミ「……後5ティロ……」

杏子「どんな単位だよ」

QB「ま~み~」ユサユサ

杏子「起きねーとキュゥべえ攫ってくぞー」

マミ「ティロるわよ」ガバッ

杏子「はええよ、あと日本語使えよ」


頭がティロティロしてきた

QB「おはよう、マミ」

マミ「ん~……おはよう、キュゥべえ、それと佐倉さん」

杏子「もう少し早く起きろよ……」

マミ「朝は弱いの。仕方ないじゃない」

QB「杏子は昔からそういうところはしっかりしてたもんね」

杏子「へへっ」

マミ「むぅ……」

杏子「ま、顔でも洗って目を覚まそうぜ」

―洗面所―

QB「……」ジー

杏子「ふー、さっぱり」

マミ「まるで自分の家にいるみたいね」

QB「……」ジャバジャバ

杏子「さっきから何してるんだ?」

マミ「……そういえば、キュゥべえって水大丈夫なのかしら」

QB「……」ジャバジャバ

マミ「固まってるわね」

杏子「しかたねーな。マミ、タオル使うぞ」

マミ「いいけど、どうするの?」

杏子「濡れタオルにするんだよ」

杏子「ほら、顔貸せ」グイッ

QB「んむっ」

杏子「うりうり」ゴシゴシ

QB「んむむ~」ジタバタ

マミ「少し乱暴じゃないかしら……」

杏子「お前が甘やかしすぎなんだよ」フキフキ

QB「むむ~~」

杏子「ほい、終わり」

QB「ぷはっ……ひどいよ杏子ぉ……」ウルウル

杏子「ははっ、わりーわりー」

マミ「……随分と手馴れてるのね」

杏子「んー? ……まぁな」

マミ(これはまずいかもしれないわね……)

QB(……)

杏子「今度からは自分で洗えるようにしとけよ」

QB「う、うん」

マミ「どっちが甘いのかしら……」ヤレヤレ

杏子「うるせー」

ほむっほむっ

QB「杏子」

杏子「ん?」

QB「ありがとう」

杏子「礼を言われるほどのことじゃねーよ」

QB「それと」

QB「ごめんね」

杏子「……? なんで謝るんだよ」

QB「……なんでだろう?」

杏子「なんだそりゃ……やっぱ、変な奴」

マミ「それじゃあ、そろそろ行くわね」

杏子「後でコイツを連れて行けばいいんだな?」

マミ「ええ、お願いするわ」

QB「いろいろとありがとう、杏子」

杏子「構やしねーよ……それに、その候補とやらに釘を刺しとかないとな」

マミ「魔法少女になるなって?」

杏子「そうだ。こんなことするのはアタシらだけで十分なんだよ」

QB「それは困るんだけどなぁ」

杏子「なんでだよ、アタシとマミがいれば十分だろーが」

QB「まあ、それもそうだね」

マミ「あら、協力してくれるのかしら」

杏子「ちげーよ、敵対しないだけだ」

QB「確かにそっちのほうが効率はいいね」

マミ「なら、使い魔もきちんと狩ってくれるのかしら?」

杏子「そういう正義の味方みたいなのはオマエの仕事だろ。アタシは違う」

マミ「あなたねえ……」ムッ

QB「マミ、人にはそれぞれ事情がある。もちろん杏子にだってそういう考えに至った原因があるんだ」

マミ「でも……」

QB「……今ならそれが分かるような気がするよ」

QB「きっとそれには、僕の責任も含まれている」

QB「もしかしたら、僕の勘違いかもしれないけど」

杏子「……」

マミ「……」

杏子「……まあ、グリーフシードが余ってたら考えてやるよ」

マミ「……いつか、あなたともっと話し合いたいわ」

杏子「……」

QB「大丈夫! きっと仲良くなれるよ!」パタパタ

マミ「ふふっ、キュゥべえが言うなら、そうなんでしょうね」

杏子「調子のいい奴だな、ほんと」ハァ

マミ「……じゃ、いってきます」

QB「いってらっしゃい! マミ!」

杏子「さっさといってこい」シッシッ

マミ「……あなたねえ」ハァ




マミ(事情、ね。佐倉さんにもあの子にも、何かあるのでしょうね)

マミ(佐倉さんも、そんなに悪い子ではなかったし……)

―登校中―

マミ「あら」

まどさや「「あ」」

マミ「奇遇ね、二人とも。それと、昨日はごめんなさい」

さやか「いえいえ、転校生がちゃちゃっと片付けてくれたんで大丈夫でしたよ」

マミ「そっか、暁美さんにお礼を言っておかないとね」

まどか「あの、マミさん……(頭が)大丈夫ですか?」

マミ「(体は)大丈夫よ、どうして?」

まどか「な、ならいいんですよ!」アセアセ

さやか(なんか聞きづらいなぁ)

マミさんティロティロかわいい


ほむら「あら、珍しいわね」ホムッ

まどか「ほむらちゃん、おはよー」

さやか「おーす」

マミ「暁美さん、ちょうどいいところに来たわね」

ほむら「おはよう。私もあなたに聞きたいことがあったからちょうどよかったわ、巴マミ」

マミ「あら? 何かしら」

ほむら「昨日の奇行一連についてよ」

さやか(ダイレクトアタックだと!?)

マミ「奇行?」

ほむら「突然にやけたり町中でキュゥべえの名を叫びながら疾走していったことよ」

ほむら(怖くて後は追えなかったわ……)

まどか(そういえばキュゥべえ見てないなぁ)

マミ「……そんなことしてたの、私?」

まどさや「「はい」」

マミ「」

ほむら「あれの姿も最近見てないし……」

マミ「そういえば、みんなは知らないのね……」

ほむまどさや「「「?」」」

マミ「ちょうどいいわ、放課後みんなで集まりましょう?」

マミ(さすがにあの姿なら、彼女もキュゥべえを襲わないでしょう)

ほむら「……私も?」

マミ「ええ、ベテラン勢による魔法少女の心得講座、かな」

ほむら「ベテラン勢って、他に誰か来るの?」

マミ「佐倉さん、ってわかるかしら」

ほむら「佐倉杏子が?」

マミ「あら、知ってるのね」

ほむら「まあ……ね。でも、どうして彼女が……」

マミ「キュゥべえが、ちょっとね……」

ほむら「アイツが……?」

さやか「その佐倉杏子って人は、どんな魔法少女なんですか?」

マミ「……粗野、と言えば良いのかしら」

マミ「使い魔を放置して、人を襲わせ、グリーフシードを孕むのを待つ……そんな魔法少女よ」

さやか「えっ……すごい悪い奴じゃないですか!」

マミ「そうね、私もそう思ってたのだけれど……」

ほむら「グリーフシードは私達にとって必需品よ、彼女を責めることはできないわ」

さやか「で、でもさあ!」

ほむら「あなたは代わりに私達に死ねとでもいうの?」

さやか「そ、そこまで言ってないじゃん……」

マミ「まあ、きっと彼女にも何か事情があるのでしょう」

ほむら「……驚いたわね、あなたがそんな柔軟な考えを持つなんて」ホムッ

マミ「私を何だと思ってたのよ……」

ほむら「『正義の味方』としては尊敬できるわ、だけどそれは『魔法少女』としては致命的よ」

マミ「まるで、私達魔法少女が正義の味方でないかのような扱いね」

ほむら「その通りよ」

さやか「それはアンタらだけじゃないの?」

ほむら「違うわ。魔法少女は根本的にそういうものなのよ」

マミ「……」

さやか「どういうことだよ……」

マミ「物知り顔で訳知り顔……まるで自分のほうが立場が上だとでもいいたいみたいね」

ほむら「……そういうわけじゃないけど」

マミ「少なくとも、今の私にはそう見えるわ」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「随分素直なのね」キョトン

ほむら「私をなんだと思ってたのよ……」

マミ「情報を小出しにして上から目線で語ることしか脳のないしったかさん?」

ほむら「……言い得て妙ね」

マミ「あ、ごめんなさい……冗談のつもりだったのだけれど」

ほむら「いえ、確かにそうだわ。だけど、こちらにもいろいろと事情があるの」

マミ「いつか話してくれる?」

ほむら「……ええ」

マミ「そう、ならいいわ」

さやか「な、なんだかうまく収まったかんじ?」

マミ「ふふ、そうかもしれないわね」

ほむら「……」

マミ「そうそう、暁美さん。後でキュゥべえに会っても、驚いて撃たないでね」

マミ「まあ、その時は私と佐倉さんを敵に回すことになるけど」

ほむら「え、ええ……」

マミ「じゃ、遅刻しないうちに行きましょうか」

まどか「……」

まどか「……」

まどか「今更一レスもらっても喋ることがないよ……」

まどか「主人公私じゃないの?」

まどか「え? 違う?」

まどか「あー、主人公補正欲しいなー」



ほむら「まどか、行くわよ?」

まどか「あ、はーい」

―一方そのころあんきゅーは―


杏子「よっ、ほっ、はっ」

QB「おー」

杏子「じゃーん、っと」タッ

QB「すごいね、全然動きが見えないや」

杏子「へへっ、いろいろとコツがあるのさ」


―ゲーセンデートをしていた―

全然話進んでないじゃないっすかー!(ガシャーン
プロローグ長すぎワロタ

ちょっと晩飯食べて来るティロ

―放課後―

さやか「とうとう来ちゃいましたねー」

ほむら(よく考えたらここまでずっとプロローグなんじゃないかしら)

マミ「佐倉さんは……まだみたいね」

マミ「まあ、いざとなれば念話で呼びかければ……」

ほむら(キュゥべえもいないわね……)

杏子「なるほど、アイツがオマエを狙ってるヤツか」モグモグ

QB「そうさ。といっても、この体を見せたことはないけどね」ポリポリ

杏子「まあ……なんとなく狙う理由はわかるような気はするが」ゴクン

QB「酷いなぁ」ゴクン

杏子「とりあえず、やられっ放しも癪だろ?」ハイ

QB「うーん、そうかもしれないね」アーン

杏子「アタシに良い考えがある」ニヤリ

QB「?」モグモグ

杏子「わりーわりー、待たせたな」スタッ

マミ「遅いわよ……ってキュゥべえは?」

杏子「あー……トイレだとさ」

マミ「拭いてあげなくていいのかしら」

杏子「お前はアイツをなんだと思ってるんだよ」

マミ「親友」キリッ

杏子「あーそーですかー」

杏子「で、アンタが噂のイレギュラーか」

ほむら「その通りよ、佐倉杏子」

杏子「名乗った覚えはないんだけどな……」スッ

マミ「あら、てっきり知り合いかと思ったのに」

杏子「んなわけねーだろ」モグモグ

ほむら「暁美ほむらよ」

杏子「そーかそーか」ゴクン

杏子「くうかい?」スッ

ほむら(ここで悪印象を与えるのは良くないわね……)

ほむら「もらうわ」

杏子(今だ!)


「!」ササッ

杏子 ニヤリ

ほむら「?」モグモグ

QB「きゅっぷい!!」バッサー

ほむら「!?」スカートガー

マミ「!?」

さやか「!?」

まどか(もしかして久々の台詞!?)

QB「黒色、だね」フム

ほむら「きっ――」

杏子「くくっ」

ほむら「きゃぁぁぁぁぁぁ!?!?!?///」ワタワタ

さやか「はー、なんというか、大人ですなぁ」フムフム

杏子「やりい」ハイタッチ

QB「いえーい!」ハイタッチ

マミ「な、何を教えてるのよあなたは!?」

杏子「別にいーじゃねーか、こんくらい」ククッ

QB「人間は下着を見られても恥辱を催すんだね!」

マミ「当然よ!!」

まどか「ほ、ほむらちゃん……大丈夫?」

ほむら「……」プルプル

さやか「転校生もこういうのには弱いんだなー」ナハハ

ほむら「……あなたたち……なんのつもりかしら?」ワナワナ

マミ「だ、大丈夫よ暁美さん! 見てないから!」

杏子「嘘付け」

ほむら「ほむむむむむむむ」ギリギリ

QB「すっごい怒ってるよ……」

杏子「そこまで怒るもんか?」

マミ「二人とも! 暁美さんに謝りなさい!」プンスカ

杏子「いいじゃねえか、コイツには何回も襲われたんだろ?」

QB「まあね」

マミ「た、確かにそうだけど……」

ほむら「何よぉ……私そんな子知らないよぉ……」グスグス

さやか(わりとマジ泣きしてる……)

まどか(普段はクールなのに……)

QB「酷いなぁ、ほむら。さんざ僕を追いかけ回してたじゃないか」ムゥ

ほむら「は?……まさかあなた」

マミ「そう、キュゥべえよ」

まどさや「「えっ」」

ほむら「………………頭がティロティロしたわ、今まさに」

QB「さて、暁美ほむら」

ほむら「っ……何よ」ジリッ

ほむら(まさかこいつ……私を潰すために……)

QB「……」スタスタ

ほむら「……」グッ

QB「きゅっぷい!!」ギュー

マミ「!?」

ほむら「……………は?」

杏子「やっぱ、そうなるよな……」ヤレヤレ

ほむら「え?……え?」

QB「人間は親愛の情を示す時にこうするんだろう! 杏子!」パタパタ

まどか(耳がすごい動いてる……しかもすごい得意げ)

杏子「あー……まーな……」

マミ「……」

杏子「……」

マミ『佐倉ぁ……ちょっと後で話しようや……』

杏子「……」ダラダラ

ほむら「ちょ、ちょっと待って。 あなた本当にキュゥべえなの?」

QB「さっきからそう言ってるじゃないか」パッ

さやか「不思議生命体から不思議ちゃんにランクアップか……」


ほむら「い、いきなりそんなこと言われても」

マミ「まあ、普通はそうよね」

杏子「アタシも最初は取り乱したもんだ」

ほむら「なんだってそんな姿に……」

QB「感情を学ぶためさ!」

マミ「そういえば、どんどんリアクションが大きくなっていってような」

ほむら「感情を……」ハッ

杏子「前のよりは随分ましだよなぁ」

ほむら「……それは、宇宙の延命と関係あるのかしら」

QB「……よく知ってるね」

マミ「宇宙?」

ほむら「本質は変わらないってわけね、『インキュベーター』」

QB「君は何処でその情報を手に入れたんだい?」

ほむら「月島さんに教えてもらったのよ」

QB「なん……………だと……………」

杏子「誰だよ」

まどか「みんな月島さんのおかげだよ」

さやか「やめなさいまどか」

マミ「下らないお遊びは程々にして、そろそろ魔女退治にいかないかしら?」

ほむら「そうね……いろいろと聞きたいことはあるけれど」

QB「そうだ、忘れてた。願い事は決まったかい? まどか、ついでにさやか」パタパタ

さやか「ついでって何さ!?」ガーン

まどか「うーん、まだちょっと……」テヘヘ

ほむら「二人とも、魔法少女なんてなるもんじゃないわ」

杏子「ソイツの言うとおりだ。キュゥべえには悪いが契約だけはオススメできねぇ」

QB「きゅぅ……」

マミ「まあ……確かにあまり勧められたものではないわね。孤独に一人、誰にも知られずに戦い、死んで行く……そういう運命なのは避けようがないわ」

さやか「な、なんか……大変だなぁ~」タハハ

杏子「ま、契約すんのはアタシらが死んでから考えればいいんじゃねえの?」

まどか「……みんなは、それでいいの?」

ほむら「それを承知で契約したのよ。今更道連れなんていらないわ」

マミ「道連れ、ね……確かにその通りかもしれないわね」

ほむら「そういうことよ、諦めなさい」

QB「うーん、残念だけどまあいいや!」

マミ「……」


――
――――

『まどか! 僕と契約しようよ!』

『そんなに契約してほしい?』

『もちろんさ!』

『ふーん……そういえばキュゥべえって、可愛い顔してるよね……』

『な、なにを言ってるんだい?』

『抵抗するのも声をあげるのも駄目だよ……契約してあげないからね』

『ま、まどか……?』

――――
――

マミ「鹿目さん、やっぱり契約を……」

まどか「ふえ?」

――
――――

『さすがまどかだ! やっぱり君の素質はすごかったよ!』

『てへへ///』

『僕も君のパートナーでいられて嬉しいよ!』

『そういえば、マミさんとは最近どうなの?』

『ああ、あんな胸が大きくて中だしさせてくれるだけの女なんかどうでもいいよ』

『そうなの?』

『僕には君がいるからね……』

『キュゥべえ……』

――――
――
<か~な~し~み~の~
マミ「……」

まどか「?」

マミ「ティ」

ほむら「おい牛乳」

―魔女結界―

杏子「案外早くに見つかったな」

ほむら「誰かさんが負の念を撒き散らしてるからよ」

マミ「厄介ね……」

ほむら「……」

さやか「そういえば、あんたは魔法使えたりしないの? 折角そんな姿になったんだしさ」

QB「うん、使えるよ」

さやか「あ、使えるんだ」

まどか「さらっと流されたね」

さやか「ありのまま今起こったことを話すぜ」

さやか「キュゥべえが『魔法? 使えるよ?』と言った次の瞬間に魔女が現れたと思ったら死んでいた」

さやか「何をいってるのかわからないと思うけどあたしもよくわからない」

まどか「出現→拘束→槍→爆発→ティロティロだもんね……」

杏子「やっぱ三人だと楽だな」

ほむら「オーバーキルにも程があるわね」

マミ「別に体は軽くないけど楽勝だったわね」

杏子「で、このグリーフシードはどうすんだよ」

ほむら「ストックが大量にあるからいらないわ」

マミ「私も特に困ってないし……」

杏子「うーん、かといってアタシがとっていくのもなぁ」

QB「だったら僕が保管しておこう」

QB「もし君たちのうち誰かが危なくなったら届けに行くよ」

マミ「そうね、特に異論はないわ」

杏子「一個くらいどうでもいいや」

ほむら「まあ……ね」

杏子「つーわけで、用も済んだしアタシは行くぜ」

マミ「あら、もう行っちゃうの?」

杏子「いつまでもアンタの世話になってられないしな。それにあんまり密集しすぎると非効率的すぎる」

QB「残念だけど、その通りだね」

杏子「なんかあったら呼んでくれよ、暇なら行ってやるからさ」

ほむら「らしくないわね」

杏子「うるせー」

マミ「いろいろ助かったわ。ありがとう、佐倉さん」

杏子「こっちもおもしれーもん見れたし、お互い様だな」

QB「きょーこー」パタパタ

杏子「ん? さすがに連れては行けないぞ」

杏子(下手したらマミに殺されるし)

QB「きゅっぷい!」ギュー

杏子「ま、またかよ!?///」ギュー

QB「へへー」

マミ「……」

ほむら「あれ……下手したらキスとかし出してしまうのではないかしら」

マミ「!?!?」

ほむら「落ち着きなさい」

QB「また来てね、杏子」

杏子「ま、気が向いたらな」ナデナデ

QB「きゅぅ」ニコリ

マミ「そうよ、いつでも来ていいわよ」ゴゴゴゴ

杏子「おっ、おう」ビクッ

ほむら「どす黒いオーラが漏れてるわよ……」

QB「マミはしないのかい? ハグを」

マミ「えっ」

ほむら「ぶふっ」

杏子「いや……やめとこうぜ」

マミ「あら、遠慮する必要なんてないわ」ガシッ

杏子「えっ」

マミ「暁美さんも」ガシッ

ほむら「ほむっ」

マミ「ほらほらみんなで仲良くハグしましょうよ」グイィ

QB「やったー!」

杏子「お、落ち着けよマミ!」

ほむら「無理ね、覚悟を決めなさい」

マミ「みんな友達! 友達なのよ!!!」

<ギャーギャー

まどか「いい最終回だったね」

さやか「そうだね……」

まどか「蚊帳の外だね」

さやか「そうだね……」

まどか「なんで?」

さやか「知らないよ……」

―週末―

マミ「今日は土曜日」

QB「うん」

マミ「学校は休み」

QB「うんうん」

マミ「天気は快晴」

QB「つまり!」

マミ「お買い物日和よ!」

なんかもうキュゥべえがどんどんアホの子になっていく

つーかお前誰だよ

杏子「アタシを呼ぶ必要あったのか?」

杏子(ってかつい最近感動の別れをしたような気が)

マミ「どうせ暇だったでしょ?」

杏子「確かに暇だったけどさ、アタシ以外に誰かいなかったのかよ」

QB「あっ」

マミ「いるに決まってるじゃないでもキュゥべえの説明するのがめんどくさいからあなたにしただけでけして休日一緒に出かけにいくほどなかのよい友達がいなかったわけじゃないわほんとうよかんちがいしないでよねまったくしつれいしちゃうわねえキュゥべえ」

QB「う、うん……」

杏子「………ごめんなさい」


マミ「わかってもらえたならいいわ、それに呼んだのはあなただけじゃないし」

杏子「それこそアタシいらないんじゃ」

QB「そんなことないさ、僕もマミも君が来てくれて嬉しいと思ってるよ」

杏子「ならいいけどさ」

マミ「なんだかんだいって、面倒見がいいものね。佐倉さん」

杏子「……一応、姉だったからな」

QB「……」

マミ「そうだったの?」

杏子「まあ、な」

マミ「……そう」

杏子「……」

QB「……」

マミ「……」

杏子「……聞かないのか?」

マミ「話したい?」

杏子「いや……」

マミ「じゃあ、聞かないわ」

杏子「そっか」

QB「……」

杏子「なんて顔してんだよ」

QB「……え?」

杏子「オマエが気に病む必要はないだろ」

QB「……うん」

杏子「……はあ」ゴソゴソ

マミ(やっぱり、契約関連のことなのね)

杏子「ほら、食えよ」スッ

QB「……うん!」

マミ(……妬けるわね)

マミ(でも)

杏子「ほい」

QB「あーん」

マミ(嫌じゃない)

杏子「へへっ」

QB「~♪」

マミ「ふふっ」

あんきゅー「「?」」

<ピンポーン

ほむら「邪魔するわ」

さやまど「「お邪魔しまーす」」

マミ「いらっしゃい、みんな」

杏子「おーす」

QB「きゅっぷい!」バッ

ほむら「何よ、人の前で手を広げて仁王立ちして」

QB「違うよ、フリーハグさ!」

マミ「!」ガタンッ

QB「この前テレビでやってるのを見てね、挨拶というのはこうするものなんだろう?」フンス

マミ(どのテレビ局かしら)

ほむら「……はあ、それは」

さやか「その通り! 偉いぞキュゥべえ!!」

ほむら「ちょっと、美樹さやか」

さやか「いいじゃんいいじゃん。それにあたしもキュゥべえぎゅーってしたいの!」

まどか「わ、私も実は……」テヘヘ

ほむら「あなたたちねえ……」ハァ

さやか「それに見て見なよあの決め顔、すごい自信たっぷりだよ」

ほむら「間違いなく巴マミの影響ね」

QB キラーン

ほむら(すごい目がキラキラしてる……)

ほむら(マミはブツブツ何か言ってるし杏子は呆れ顔ね……)ハァ

ほむら(さやかとまどかはこっちをジッと見ているし)

ほむら「はあ……」

QB「?」

ほむら(まあ、たまにはこういうのもいいかもしれないわね)

ほむら(感情の芽生えたコイツを道連れに死んでいくのなら本望かもしれない)

ほむら(……どこまでが本物の感情かわからないけど)

ほむら「まったく……」ギュッ

QB「ふふ♪」

ほむら「ねえ、キュゥべえ」

QB「なんだい?」

ほむら「――――」

QB「……!」

まどさや「「?」」


キュゥべえの華奢な、柔らかい体を抱きしめ

彼にだけ聞こえるように、耳元で囁いた

『魔女になったら、こんなこともできなくなるね』

一瞬、彼の体が強張った

そして、彼の顔を覗き込んだ

そこにあったのは

『無』

ぞくりと、背筋を嫌な汗が伝う

ああそうだ、こいつらはそういう存在なんだ

うっかり忘れるところだった

「やっぱりわたしはだめなやつだ」

体を離そうとすると、裾を掴まれた

その顔には、困惑の表情が

すごいすごい

そんなかおも

できるんだ

でももうわたしは

「騙されないよ」

耳元でポツリと一言

――キュゥべえの 苦悩は私に わからない


QB「……」

ほむら「……」ニコッ

QB「……ぁ」

ほむら「二人とも、さっさとしないとキュゥべえが飽きてしまうわよ」

さやか「それは困る! キュゥべえはさやかちゃんの嫁になるのだー!」ギュー

QB「きゅぅ!?」

まどか「さやかちゃんずるい! わたしもやる!」

さやか「早い者勝ちだもーん」スリスリ

まどか「む~~」ガシッ

さやか「ちょっ、まどか、それは無理があるって!」

QB「きゅぅ~~」

ほむら「………ふふっ♪」

マミ「はいはい三人とも、そろそろキュゥべえを離してあげて」

マミ「ティロがエンヴィーで疼いて疼いてフィナーレしそうなのよ」

杏子「意味わかんねえよ」

さやか「いやー、でも可愛すぎますって」

まどか「うちにも欲しいかも……」

マミ「ふふ、その時は私を倒していくことね」

杏子「オマエさっきから笑顔で何言ってんだよ」

ほむら「そうね、私も欲しくなってきたわ」

マミ「えっ」

ほむら「ふふ」

杏子「馬鹿なことやってないで、さっさと行こうぜ」

マミ「そうね、キュゥべえもなんだか飽きてきたみたいだし」

杏子「変なことばっかやってるから」ハァ

ほむら「二人きりだと途端にデレるタイプなんでしょうね」ボソッ

杏子「何か言ったか?」

ほむら「別に」


さやか「今からキュゥべえの服を買いに行くんだっけ」

まどか「キュゥべえにはどんな服も似合うだろうなあ~」

QB「……」

―洋服店―

ほむら「といっても、特筆すべきことはないわね」

さやか「へ?」

ほむら「こっちの話よ」

さやか「しかしまさか杏子が次の着せ替え人形になるとは」

ほむら「一通りキュゥべえで遊んだら標的が変わったわね」

さやか「まどかが一番張り切ってたねー」

ほむら「そうね」スッ

さやか「どっかいくの?」

ほむら「キュゥべえの世話係をまどかと変わってくるわ」

さやか「はいはーい」


杏子「おい! スカートとか聞いてねえぞ!!」

マミ「似合ってるわよ?」

ほむら「まどか、替わるわ」

まどか「あ、ほむらちゃん。みんなといればいいのに」

ほむら「私も少し疲れたのよ」

まどか「そっか……大丈夫?」

ほむら「大丈夫よ、少し休めば治るから。あなたは杏子を助けてあげて」

まどか「あ~、確かにすごいことになってそうだね。行ってくるよ」

ほむら「ええ、頼んだわ」

まどか「キュゥべえのこと頼んだよ~」パタパタ

ほむら「……ええ」

ほむら「キュゥべえ、大丈夫?」ニコニコ

QB「……うん、問題ないよ」

ほむら「そう、よかった」スッ



QB「君こそ大丈夫かい?」



ほむら「……え」

QB「理由はわからないけど、知ってしまったんだ。辛いんじゃないかい?」

ほむら「なぁにそれ、笑えない冗談よ」

QB「冗談じゃないんだけど」

ほむら「あなたはなんとも思わないの」



QB「うーん」

QB「わかんないや」


ほむら「感情を持ったんでしょう?」

QB「違うよ、持ち始めたんだ」

ほむら「どう違うの」

QB「まだまだ不完全なのさ」

ほむら「そうなの、笑えない冗談だわ」

笑えない

本当に笑えない

折角苦しむコイツが見れると思ったのに

肉体的苦痛ではなく

精神的苦痛を


「ねえ、キュゥべえ」

「マミが死んだらどう思う」

「……わからない」

「でも」

「きっと良くはないと思う」

「……そっか」


そういえば
あすはおかしの
まじょがでる

雲行きが怪しくなってきた
次回シャルちゃんからいつものようにハイパー厨二タイムが始まる

最初のほのぼのどこいったんだよもう寝る

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