上条「小萌先生の家にお泊まり補習だと…?」(240)

上条「これは…いけないかほり…!」

上条「ちーっす…ってあれ?俺が一番かよ」

小萌「…?何を言ってるのですか?上条ちゃんはー。今日の特別講習は上条ちゃんだけですよー」

上条「…は?」

小萌「さぁ、上条ちゃん…先生とマンツーマンの保健体育の授業…始めちゃいますよ…?」

上条「」

的な展開なんだろーな
イカちゃんとかビリ厨とかいらないからな

ふむ、続けて

上条(不幸だ…こんなあっつい中補習なんて…)

上条(しかもお泊まりって…俺どんだけ成績悪いんだよ…)

上条「はぁ…」コンコン

小萌「はーい」ガチャッ

上条「どうも」

小萌「あ、上条ちゃん、どうぞあがってくださ~い」

上条「あ、失礼しまーす…」

小萌「上条ちゃん!出席日数の件で進級がアウトだったのですよ~」

上条「ってことは、留年ですか?不幸だ••••••」

小萌「そこは先生が皆を説得しまして、次の定期テストで学年トップを取ったら大丈夫にしました!」

上条「学年トップなんて無理ですって!」

小萌「何を言っているのですか?その根性を叩き直すためにも今日から先生の家で合宿なのです!」

姫神「上条君。私も。教える」


みたいなね

だから姫神とかいらねーから上条と先生だけだしてればいい

誰か書いてくれよ

小萌「はい!一緒にがんばりましょうね、上条ちゃん!」

上条「いや、でも泊まりって……」

小萌「上条ちゃん……自分の置かれている状況が分からないです?」

上条「え、状況って……?」

小萌「実は、普段の成績の悪さに加えて、出席日数、さらに補習までサボっちゃうので」

小萌「上条ちゃんの立場はすごぉーく悪いのですよ?」

上条ちゃん「ええ!?で、でも確かに身に覚えが……」

小萌「というわけで、これから一週間上条ちゃんが毎日登校して」

小萌「最終日のテストで全教科90点以上を取れば」

小萌「なんとか留年は保留にしてもらえるよう先生がんばったので」

小萌「上条ちゃんにも頑張って欲しいのです」

上条「小萌先生……わかりました!俺がんばります!」

上条「ちょっちょっと待ってくれ!!」

小萌「はい?何でしょう」

上条「先生って今なんか姫神とかあとなんかもう一人くらいと一緒に住んでなかったか?」

小萌「…?そうですけど……って!!まさか上条ちゃん……」

上条「あ……あの何でいきなりそんなに睨みつけるのでせうか?」

小萌「いけませんよ上条ちゃん!!そんなっ!!女の人を弄ぶような真似を……!!」

上条「……え?」

小萌「上条ちゃん!!そもそも不純異性交遊は先生の眼の黒いうちはぜっったい!!させませんからね!?」

上条「……って、はああああ!?そっそんなんじゃないって!!!そっそれに」

小萌「それに……何ですかっ!」

上条「先生と生徒が部屋に二人きりってコレも不純じゃないんでせうか?いや…寧ろこっちのほうが駄目な気がする!!」

小萌「んっふふ~。馬鹿ですねぇ~上条ちゃんは」

上条「え?」

小萌「これからするのはあくまで、``授業``ですよ?先生が、生徒に教えるのです。何も問題はありませーん」

上条「だっだから!!おかしいから!!ってちょっ!!せんs」

あ、すみません
続けてください

いやいや、そちらこそ

上条「あ、でも先生、インデックスは……」

小萌「ふっふっふー、先生に抜かりはないのです。シスターちゃんのことは」

小萌「一週間黄泉川先生が預かってくれることになったのですよ」

小萌「これで勉強に集中できるのです!」

上条(黄泉川先生か……まあ先生ならアンチスキルだし)

上条(魔術師が襲ってきてもなんとかなるか、な)

上条(なんかあったら、連絡してもらって駆けつければいいし)

ピンポーン

小萌「はーい……あ、上条ちゃん」

上条「えっと、今日からよろしくお願いします。先生」

小萌「はい!上条ちゃんがちゃんと来てくれて先生は嬉しいですよ」

上条「いやあ、流石に今回ばかりは逃げるわけには……はは」

小萌「じゃあ普段は逃げてたのですか?」ジトー

上条「い、いや、そういうわけでは決してないですよ!」

上条「いつもサボりたくてサボってるわけじゃあ……」

小萌「……くす」

小萌「わかってます。先生、上条ちゃんがそういう子じゃないって、信じてますから」

上条「先生……」

小萌「さて、荷物を置いたら、夕食まで少し勉強するですよ!」

上条「え……」

小萌「上条ちゃーん、なんのためのお泊まりか、ちゃんとわかってるです?」

上条「え、ええ、もちろんですとも……」

――――
――


小萌「テストと言っても、内容はこの間の試験とほぼ同じなのです」

小萌「ですから、しっかり復習して挑めば、上条ちゃんでもきっとできるのですよ」

上条「で、でも先生……」

上条「俺、この間のテストも赤点ばっかで……」

小萌「ふぅ、もちろん知ってるのです」

小萌「ですから、その為に先生がいるのですよ」

小萌「いいですか、上条ちゃんは――」

上条「あの、先生ここの――」

小萌「そうそう、ほら、上条ちゃんだって――」

小萌「あ」

上条「あれ、先生。どうしました?」

小萌「いつの間にかもう夕食の時間をかなりオーバーしてたのです」

上条「うわ、本当だ」

小萌「先生はすぐ準備してくるので、さっきまでの復習」

小萌「上条ちゃんはしっかり一人でやるのですい?」

上条「はーい」

小萌「えっと、今日は――」パタパタパタ

上条(はぁ……疲れたぁ)ペラッ

上条(これから一週間ずっとこうなのか……)

上条「……」

上条(ま、先生にこんだけ迷惑かけてるんだし、上条さんもいっちょがんばりますか)

――――
――


小萌「お待たせしたのですー」

上条「うわ、うまそう」

小萌「いえ、ありものでちゃっちゃと作ったので申し訳ないのです」

上条「いや、俺最近他人が作った料理食べてなかったので、すっごい嬉しいです」

小萌「もう、上条ちゃんは相変わらず上手ですねー」

一方

イン「わーい!ご飯がいっぱいで嬉しいんだよ!」

黄泉川「いっぱい食べるじゃん。子供は遠慮しちゃダメじゃん」

イン「もちろんそんなことしないんだよ!!」ガツガツ

打ち止め「すごーい、わたしも負けないもんってミサカはミサカは――」

一方「うるせェ……」

上条「ごちそうさまでーす!はあ、うまかったぁ」

小萌「くす、それはよかったのです」

小萌「じゃあご飯も終わったので――」

上条「も、もしかしてまた勉強を……」

小萌「いえ、今日はもう勉強はしないのです」

上条「え」

小萌「その分早く寝て、朝早起きしてやるのです」

小萌「満腹では頭も働かないですし、眠くなっちゃったら余計です」

小萌「というわけで、上条ちゃんはとっととお風呂入って寝やがれなのです」

上条「へー」

上条(そういえば、朝早起きして勉強しようなんて、考えたこともなかったな)

小萌「まあでも、ご飯の後いきなりお風呂はどうかと思うですし」

小萌「上条ちゃんはしばらく休んでるといいです」

上条「え、先生は?」

小萌「先生には夕食の後片付けとか色々あるですから」

上条「あ、じゃあ食器は俺が片付けますよ」

小萌「え、でもぉ」

上条「いいからいいから。このくらいしないと、先生に迷惑かけすぎてバチがあたっちゃいますよ」

小萌「ふぅ……じゃあ、お願いしちゃいますね?」

上条「はい!」

上条「あ、そうだ。もし他にも何かあったらガンガン言ってください!」

小萌「じゃあ……」

上条「はい」

小萌「しーっかり勉強してください、なのです」

上条「げ」

上条「はい、わかりました……」

小萌「くす、じゃあ上条ちゃん。よろしく頼むです」

小萌先生の口調が適当なのです

上条「せんせー、終わりましたですよっと」

小萌「あ、ほんとですか?」

小萌「意外と早かったのです」

上条「まあ、普段からやってるんで」

小萌「上条ちゃんはいい旦那さまになれるのです」

上条「え」

上条「いや、そんな」

小萌「でもその為にはしっかり勉強して、しっかりした仕事につかないとダメですよ?」

上条「う……」

小萌「なんて、説教ばっかりだと上条ちゃんに嫌われちゃいますね」

小萌「じゃあ上条ちゃんはお風呂入って寝てください」

あれ、小萌せんせーんち風呂あったっけ

あっれー、やっぱなくて銭湯っぽいなあ
すまん

風呂ありでいきます

上条「え、でも俺が先に入っちゃ……」

小萌「気にしないでいいのです。あ、上条ちゃんの布団はそこに敷いておきましたから」

上条「……じゃあ、お先に失礼します」

――――
――


シャァアアアア

上条「ふぅ……あ」

上条「いっけねー、石鹸とか持ってきてないんだった」

上条「あ」

上条(これ……せ、先生がいつも使ってるシャンプーか……)

上条「……」ドキドキ

上条「い、いやいや、いかんいかん」

上条「勝手に他人のものを使うなんて……」

上条「……」ドキドキ

上条「」ソーット

小萌「あ、上条ちゃーん」

上条「」ビクウッ

小萌「上条ちゃん?」

上条「は、はいはい、なんでせう!!?」

小萌「タオルや着替えはちゃんと用意してきたですか?」

上条「え、ええ!もちろん!」

上条「あ、でも……」

小萌「なんです?」

上条「じ、実は石鹸とか忘れちゃって……」

小萌「そうですか、じゃあ」

小萌「そこにある先生の使ってかまわないですよ」

上条「ええぇ!?」

小萌「?どうしたのです?」

上条「え、ほんとにいいんすか?」

小萌「?え、ええ。もちろんです」

上条「……」

上条「じ、じゃあお借りします」

小萌「?じゃあ失礼するのです」

上条(せ、先生の……)ドキドキ

上条「お借りします!」

――――
――


上条「ふぅ、いい湯だった」

小萌「あ、上条ちゃん出たんですね」

上条「あ、はい。ありがとうございました」

小萌「じゃあ先生も」

上条「あ、じゃあ俺先に布団行きますんで」

小萌「はい」

小萌「あ」

上条「どうしました?」

小萌「覗いちゃ、め!ですよ?」

上条「」

上条「そ、そんなことするわけないじゃないっすか!!」

小萌「ほんとですかぁ?」ジトー

上条「せ、先生!俺のこと普段どんなだと思ってるんですか!!」

小萌「……嘘です。先生、上条ちゃんはそんなことしないって知ってますよ」

小萌「それに、信じてます」

上条「……///」

小萌「じゃあ」

一方

一方「さァて、風呂入っかァ」

打ち止め「あ、じゃあミサカもミサカも!」

イン「え!!?」

イン「も、もしかしていつも一緒に入っているのかな?」

打ち止め「うん!そうだよーってミサカはミサカは――」

イン「そ、それは危険なんだよ!!」

打ち止め「なんでぇ?」

一方「はァ?」

イン「男の人にはロリコンって」ヒソヒソ

打ち止め「えぇ、でもこの人は」ヒソヒソ

イン「そういうほうがむっつりで危ないってとうまが」ヒソヒソ


打ち止め「ええ!」ジー

一方「……」

一方「がァァァ!うっぜェ!一人で入ってくる!!」

打ち止め「あ……」

イン「ふぅ、いたいけな少女を一人救ったんだよ……」

一方「……チッ」

上条(はぁ……どうしたんだろ)

上条(なんか先生を妙に意識しちまう……)

上条(おかしいよな、こんなの)

上条(小萌先生は先生だし、そ、それに失礼だけど俺の好みはもっとこう……)

上条(う……やべ……)

上条「あ」

上条(そうか、一週間……できないのか)

上条「はぁ……」

小萌「はぁ、さっぱりしたのですー」

上条(げ)

上条(寝たふり寝たふり)

小萌「ふんふーん♪」

小萌「ゴクゴクゴク、ぷはーやっぱり風呂上がりはこれですねー」

上条(せ、先生……)

小萌「……」

小萌「上条ちゃん?」

上条「……」

小萌「上条ちゃん、寝ちゃいました?」

上条「……」

小萌「……」

小萌「おやすみなさい、上条ちゃん」

小萌「じゃあ先生はー」

上条(やばい、寝られん……)



上条「……」グーグー

小萌「……」スースー

早起き失敗

――――
――


小萌「は、早く起きるのです上条ちゃん!!」

上条「う、うーんなんだよインデックス……」

小萌「か、み、じょ、お、ちゃん!」

上条「うえ」

上条「せ、先生?」

小萌「早くしないと遅刻なのです!」

上条「げ!すみません先生!」

小萌「とにかく上条ちゃんは着替えて!」

小萌「うー、朝のお勉強がー」

上条「準備、できました!」

小萌「じゃあ先生の車でゴー!なのです!!」

――――
――


上条「……」

上条「あの、先生……飛ばしすぎじゃあ」

小萌「上条ちゃんは遅刻したいのですか?」

上条「いえ、あの……」

小萌「じゃあ、しっかり捕まっててなのです」

上条「ひょええええええええ」

上条「ああ、刻が見える……」

土御門「おっす、かみやん」

青ピ「ちょ、かみやんどういうことやねん!」

上条「あ?何が」

青ピ「さっき、小萌先生の車で登校してきたやないかい!」

上条「ああ、あれかぁ」

上条「実は」

……

青ピ「ええ!小萌先生の家にお泊まり!?」

土御門「かみやんそんなにやばかったんだにゃー」

青ピ「なんで……」

青ピ「なんでかみやんだけー!!!」

青ピ「僕も先生のうちで勉強したいー!お泊まりしたいー!」

上条「お前なあ……」

土御門「はは、まあせいぜいがんばることにゃー」

土御門「俺もかみやんだけ留年は流石に嫌ぜよ」

上条「はは、俺だって嫌だよ……」

小萌「はーい、静かにするですよー!」

青ピ「あ、先生!僕もお泊まりさせてください!」

小萌「ふえ?」

吹寄「貴様は朝から一体何を言っているんだ、早く席につかぬか」

青ピ「いや、ちょっと聞いてえな。かみやんがな……」

吹寄「な――」

吹寄「上条貴様、もしや小萌先生にまで破廉恥なことを……」

上条「ご、誤解ですよ!上条さんは勉強のために!」

小萌「そうですよ!上条ちゃんは頑張ってるだけなのです!」

吹寄「むぅ……」

小萌「……でも今日の夜は分からないのです」

小萌「そうなったら先生、困っちゃうのですー」クネクネ

上条「」

吹寄「……」

上条「ちょ、待て吹寄!今のは先生の冗談――」

吹寄「問答無用!!」

一方

イン「この!この!負けないんだよ!」

打ち止め「あはは!ミサカだって!」

YOU WIN !

イン「あー……」

打ち止め「やったぁ!!」

イン「うー、もう一回!もう一回やるんだよ!」

一方「おィ、うるせェぞ」

イン「ちょっと黙ってて欲しいんだよ!今いいとこなんだよ!」

一方「うぐ……」

一方(あァ、うるせェ……)

一方(しかし、平和だなァ)

放課後

上条「はぁ、今日も不幸だった……」

小萌「あ、上条ちゃん」

上条「先生」

小萌「ちょっと用事があるので、少しの間待ってて欲しいのです」

上条「あ、はい」

小萌「あと、帰りに買い物に行くので付き合ってくださいね」

上条「はい、わかりました」

青ピ「ぐぬぬ」

土御門「にやにや」

土御門「そうしてるとかみやん、小萌先生と付き合ってるみたいだにゃー」

上条「な――」

青ピ「認めへん!僕は認めへんでー!!」

吹寄「おい、上条」

上条「な、なんだよ」

吹寄「朝も言ったが、貴様、もし小萌先生に変なことをしたら……」

上条「し、しませんしません!もちろんしません!」

青ピ「絶対やで!」

土御門「俺はそっちの方が面白そうだけどにゃー」

土御門「ま、とにかく。じゃあな、かみやん」

青ピ「ほな」

上条「おう」

上条「……」

上条「はぁ……」

(小萌「先生困っちゃうのですー」)

上条「冗談……だよな」

小萌「今日の夕飯はなにがいいですかー?」

上条「そうですねー」

上条「あ、先生、これ特売ですよ」

小萌「あ、本当ですー」

小萌「上条ちゃんはこういうのは詳しいのです」

上条「いやー、生活かかってますんで」

小萌「それを勉強にも発揮してくれるといいんですけどねー」

上条「う、そう言われると……」

小萌「あはは、冗談ですよ」

小萌「さ、帰りましょうか」

小萌「ただいまなのです」

上条「ふぅ……」

小萌「あ、上条ちゃん。上条ちゃんも!」

上条「え?えっと……」

上条「た、ただいま……」

小萌「はい、おかえりなさいなのです」

上条「う///」

小萌「どうしました?上条ちゃん」

上条「い、いえ……」

小萌「じゃあ、上条ちゃんは先に勉強していてください」

小萌「先生は先に夕飯の準備をするので」

上条「あ、先生、それなんですけど」

上条「料理、俺も手伝いますよ」

小萌「え?」

上条「いや、お世話になってるんでそのくらい」

小萌「はぁ……上条ちゃん」

小萌「これは単なるお泊まり会じゃないのですよ?」

小萌「上条ちゃんは勉強に集中してくださいなのです」

上条「でも……」

小萌「……じゃあ、ぱぱっと作ったらしっかり勉強するですよ?」

上条「……はい!」

黄泉川「はい、じゃあこれ並べて欲しいじゃん」

打ち止め「はーい」

イン「……」

イン「わ、わたしも何かお手伝いしたいんだよ?」

黄泉川「お、じゃあこれ頼むじゃん」

一方「……」

芳川「あなたも何か手伝ったらどう?居候なんだから」

一方「てめェもな」

上条「ごちそうさまです!」

小萌「ごちそうさまなのです。上条ちゃん、料理上手ですね」

上条「え、いや……単になれてるだけで」

小萌「そんなことないのですよ。これなら毎日食べたいくらいなのです」

上条「あ、じゃあ明日も俺が。でも、先生だっておいしかったですよ」

小萌「うふふ、まあ、この年まで独り身なら、このくらいできて当然ですよ」

上条「あ、すみません……」

小萌「くす、別にいいのです」

上条「で、でも先生なら!きっといい人がいっぱい……」

小萌「うーん、でも先生には、上条ちゃんや生徒さんのほうが大事ですから」

上条「せ、先生……」

小萌「ほら上条ちゃん。明日こそ寝坊しないように、今日は早く寝ないと」

上条「……」

上条「はい……」

――――
――


上条「先生に恋人か……」

上条(今まで考えたこともなかった)

上条(先生だって、先生だけど、あんななりしてても)

上条(先生は大人の女の人なんんだ……)

上条(先生……)

――――
――


上条(今日も眠れねえ……)

小萌「さて、今日も」

上条(先生あがったのか……)

小萌「ぷはー、この一杯のために生きてるのですー」

上条(先生……)チラッ

小萌「ふぅ」

上条「う!」

上条(か、かわいい……)

上条(湯上がりなのがまた……)

小萌「おや、なんか声が」

上条「」ビクッ

上条「……」

小萌「気のせいですかね」

小萌「それとも」

上条(な、なんか声が近づいて……)

小萌「寝言ですか?上条ちゃん」ポンッ

上条「」

小萌「……」ナデナデ

上条「」ドキドキ

小萌「おやすみなさい、上条ちゃん」スッ

上条「……」ハァーハァー

上条(お、俺……)

一方

一方「ん?」

打ち止め「んー?どうしたのってミサカはミサカは――」

一方「いや……」

一方(なんか同類の気配がしたンだがな)

イン「どうせ、また小さい子のことでも考えてたんだよ」

一方「な――なンだとてめェ!」

打ち止め「あ、追いかけっこ!?ミサカもミサカもするー!」

芳川「子供は元気ねぇ」

黄泉川「あんたはもう少ししゃきっとするじゃん」

上条さんは超思春期モード中



小萌「上条ちゃん、上条ちゃん」

上条「んん」

小萌「朝なのです。お勉強の時間ですよ」

上条「ん……」

小萌「起きないなら、ちゅーしちゃいましょうか」

上条「うえ?」

小萌「あ、おはようです、上条ちゃん」

上条「え、ああ、はい」

上条「あれ、なんか」

小萌「さ、早く顔を洗ってきて。お勉強の時間ですよ?」

上条「あ、はい」

上条「……」カリカリ

小萌「あ、そこは――」

上条(寝ぼけてる時に聞いたあの言葉って……)

小萌「だから――」

上条(空耳か、冗談か……まあ、冗談だよな……)

小萌「上条ちゃん?」

上条「はぁ……」

小萌「……まだ寝ぼけてるんですか?」

上条「あ、いえ!そんな!」

小萌「もう、真面目にやってください。上条ちゃんのためなんですよ?」

上条「は、はい……」

勉強終わって
飯食って
登校

上条「……」ジー

小萌「……」

小萌「上条ちゃん」

上条「え、あ、はい!?」

小萌「先生の顔に、なにかついてますか?」

上条「え」

小萌「そうじゃないなら、そんなに熱い視線で見つめられたら」

小萌「照れちゃうのです///」

上条「す、すみません!」

上条「……はぁ」

土御門「よう、かみやん」

上条「お、おう……」

土御門「ん?どうした?ははーん、さては小萌先生にこってり絞られたにゃー」

青ピ「こってり!?絞る!!!?」

青ピ「羨ましい!羨ましいわぁ!ぼ、僕のも小萌先生にたっぷり――」

吹寄「黙れ」

青歩「ふぎゃらべ!!」

吹寄「上条、貴様。小萌先生に破廉恥なことを――」

上条「してねえよ!!」

吹寄「そ、そうか。それならいいが……」

上条「……」

休憩

上条さんの落ちっぷりが早すぎるだろうか

授業中

小萌「つまりここが――」

上条(先生……)

上条(俺、先生のこと……どう思ってるんだろう……)

上条(ちょっと前までなんでもなかったのに……)

上条(先生のご飯、美味かったな……)

上条(あんな美味い飯、久しぶりに……)

――――
――


小萌「はい、上条ちゃん」

上条「え」

上条「あ、あの、これは」

小萌「お弁当ですよ?」

上条「ええ!?」

上条「せ、先生!なんで……」

小萌「前から思ってたのですけど」

小萌「上条ちゃんが授業に集中できないのは、栄養が足りてないからじゃないかって」

上条「……」

小萌「シスターちゃんのために家計を切り詰めているんですよね?」

小萌「上条ちゃんは、きっとやればできる子だって先生信じてますから」

小萌「私が上条ちゃんがしっかりがんばれるようにしてあげたいのです」

上条「せ、先生……」ウルウル

小萌「そ、そんな顔しないでください上条ちゃん」

小萌「オーバーですよ?」

上条「俺……俺……頑張ります!!」

小萌「ひゃ!上条ちゃん、そんないきなり抱き締められたら///」

上条「ありがとう先生!」

吹寄「」

青ピ「」

上条「え?」

吹寄「かーみーじょーおー……」

青ピ「かーみーやーんー!」

吹寄「神聖なる学舎で!しかも小萌先生になにしとるか貴様は!!」

青ピ「やっぱりか!やっぱりかなんか!小萌先生までやなんて!」

青ピ「ああ!この世には神も仏もないんか!!」

土御門「かみやんもよくやるにゃー」

土御門(こりゃねーちんたちに教えたら、ぷぷぷ)

上条「ちょっと待てお前ら!い、今のはだなあ!」

吹寄「しっかり抱きついておいて今さら言い訳できるか!」

青ピ「そやそや!!見てみい!」

小萌「はふー……年下ですか……」

上条「……」

青ピ「うわーん、小萌先生帰ってきてー!!」

吹寄「殺す!」

上条「不幸だー!!」

小萌「でも、教え子は……うーん……」

姫神「……私の出番は」

一方

イン「む!」

打ち止め「どうしたのー?」

イン「……なにか嫌な予感がしたんだよ」

打ち止め「どんな?」

イン「あ!でもそんなことよりもうお昼の時間なんだよ!」

イン「お腹すいたんだよ!なにか食べたいんだよ!」

一方(うぜェ……)

三時過ぎ

イン「あ!もうこんな時間なんだよ!」

打ち止め「あ、ほんとだ!!」

イン・打ち止め「おやつ!おやつ(ってミサカはミサカは――)!」

一方「うぜェのが増えた……」

イン「はぁ、ここは食べ物いっぱいで天国なんだよ」

放課後

小萌「じゃあ帰りましょうか、上条ちゃん」

上条「あ、はーい」

吹寄「……」

吹寄「何よ……嬉しそうに」

土御門「おやおやー」

青ピ「あれあれー」

吹寄「な――」

土御門「もしかして嫉妬ですかにゃー?」

青ピ「はぁ、ぼかぁ残念やわーまさかあの吹寄ま――」

吹寄「違う!!」

青ピ「べらまっちゃ!!」

青ピ「な、なぜ僕だけ……」

吹寄「ふん!」

土御門「いやー、ほんと面白くなってきたにゃー」

青ピ「はぁ、痛いわぁ」

土御門「ん?」

土御門(あれは)

青ピ「うひょー!常盤台のお嬢様やん!!」

土御門「……」ニヤッ

上条「た、ただいま」

小萌「おかえりなさいなのです」

小萌「じゃあ今日も」

上条「はい、着替えてきます」

小萌「……」

小萌「上条ちゃんは素直ないい子なのです」

小萌「確かにおバカさんですけど、ここまで酷い立場に追いやられる子じゃないのに……」

小萌「……」

小萌「今回は乗りきれても、このままだときっとまた同じことになっちゃうです」

小萌「私はどうしたら……」

勉強して
夕飯

小萌「……」モグモグ

上条「あ、これおいしいですよ、先生」

小萌「え、そう、ですか」

小萌「……」

上条(先生、どうしたんだ……?)

小萌(どうしたら……)

――――
――


上条「あの、先生。じゃあ俺風呂に」

小萌「はい、行ってらっしゃいです」

上条「……」テクテク

上条「やっぱまだ考えてるんだ……」ガサゴソ

上条「いったい何のことを……」ザパァ

上条「うーん……」

上条「考えてもわかんねえなあ」

上条「先生にはお世話になってるし」

上条「こんなときに力になりたいんだけど……」

上条「はぁ……」

ガタンッ

上条「ん?」

上条「先生?」

「……」ゴソゴソ

上条「え?ちょ――」

ガチャ

一方

ガチャ

一方「ん?」

イン「」

打ち止め「あれ、どうしたの?ってミサカはミサカは――」

一方「あ、わりィ」ガチャン

イン「」

イン「い」

イン「きゃあああああああああああああああ」

打ち止め「え?え?」

黄泉川「ど、どうしたじゃん?」

イン「ひっく、えっぐ」

黄泉川「ふんふん」

芳川「あらまぁ」

打ち止め「ねぇねぇ、なになに?」

黄泉川「一方通行、それは流石にダメじゃん」

芳川「はぁ、見損なったわ」

一方「はァァァァ!?」

イン「うっうっ、この変態白もやしー!ばかー!!」シャキーン

一方「う(やべぇ、反射を)」

打ち止め「あ、ダメだよ!」

一方「」

一方「(声にならない悲鳴)」

上条「せ、先生待って待って!!」

小萌「……」

小萌「え?」

小萌「な、なんで上条ちゃんが」

上条「こ、こっちの台詞ですよそれは!!」

上条「そ、そんなことより先生、早く!」

小萌「え、ひゃ!ご、ごめんなさいなのです!!」

バタンッ

小萌「ハァハァ」

上条「ハァハァ」

上条「……」

小萌「ご、ごめんなさい上条ちゃん、先生――」

上条「……何を、悩んでるんですか?」

小萌「え?」

小萌「せ、先生別に」

上条「たった数日だけど、一緒に暮らして、そのくらいは分かるようになりました」

小萌「……」

上条「もし、言えないことだったら、仕方ないですけど」

上条「違うなら相談してください」

上条「俺、色々先生に迷惑かけっぱなしで、今もかけてるけど」

上条「でも……だからこそ、先生の力になりたいんです!」

上条「悩んでる先生なんて、見たくない!」

上条「先生の笑顔が見たいんです!」

上条「その為だったら、なんだってします!」

上条「悩みなんて、俺が殴り飛ばします!」

上条「俺、気づいたんです!先生の笑顔に救われてるって!」

上条「だから今度は!俺が先生を救いたい!!」

小萌「上条ちゃん……」

小萌「……」

小萌「お風呂上がったら、お話したいことがあります」

上条「……」

上条「はい」

ガチャ

上条「あの……」

小萌「……」

上条「お待たせしました」

小萌「……」

上条「えっと……先生の悩みって……」

小萌「上条ちゃん」

上条「はい?」

小萌「シスターちゃんはいつまで上条ちゃんのおうちにいるのですか?」

上条「……え?」

上条「な、なんで」

小萌「このままずっと、ですか?」

上条「はぁ、まあ」

小萌「……はぁ」

小萌「率直に言いますけど、先生の悩みは上条ちゃんのことです」

上条「ええ?」

小萌「昼間も言いましたが、上条ちゃんは生活態度がダメダメです」

上条「はぁ……」

小萌「朝昼晩、しっかり食べてますか?」

上条「」ギクッ

小萌「夜、しっかり布団で寝てますか?」

上条「」ギクギクッ

上条「えっと……」

小萌「……はぁ」

小萌「上条ちゃんは確かにおバカさんです」

上条「」

小萌「でも、おバカさんなりにでも頑張れば、ここまで酷いことにはならないはずです」

上条「……せ、先生!俺は!」

小萌「そうですね、上条ちゃんはがんばり屋さんですから、わざとじゃないのはわかってます」

小萌「でも、だからこそ先生なんとかしてあげたいんです!」

上条「先生……」

小萌「確かに上条ちゃんはバカですけど!」

上条「」

小萌「進級して、卒業させてあげたいのです!」

小萌「どうしようもない問題児の上条ちゃんですけど!」

上条「……あの、先生?」

確かに神にーさまの言う通り、教師は落とすのめんどくせえや

小萌「……あれ、どうしたのですか?」

上条「い、いや……じゃあ先生の悩みって」

小萌「あ、はい……上条ちゃん。正直に言います」

小萌「このままだと、同じことの繰返しになっちゃいますよ?」

上条「……」

小萌「別にその度にこうして合宿してあげてもいいですけど」

小萌「それじゃあ根本的な解決にはならないのです」

小萌「確かに、人助けは立派です。困った人を見捨てられないのは」

小萌「上条ちゃんの最もいいところだと先生も思います」

小萌「でも、それで勉学を疎かにしては、学ぶことが本分の学生としては、失格なのです」

上条「でも……!」

小萌「ふぅ、分かってるのです。言葉で諭しても、きっと上条ちゃんは行ってしまうって」

小萌「だから悩んでいたのです」

小萌「シスターちゃんをどこかにやるわけにもいかないのでしょう?」

上条「……」コクッ

小萌「……ふぅ。本当に上条ちゃんはどうしようもない問題児なのです」

小萌「どうしたいいのでしょうか」

上条「……」

上条「先生……すみません。まさか、俺のことで悩んでたなんて……」

小萌「別に構いません。それに、生徒のことで悩めるのは、先生の特権ですから」

上条「特権……?」

小萌「一緒に悩んで、一緒に最もいい未来を探して、一緒に喜ぶ」

小萌「上条ちゃんは素敵だと思いませんか?」

上条「……はい」

小萌「くす……あ」

上条「どうしました?」

小萌「一個思い付いたんですけど」

小萌「このまま卒業まで一緒に暮らすっていうのはどうですか?」

小萌「もちろんシスターちゃんも一緒に」

上条「ええ!」

上条「えっと……その」

小萌「上条ちゃんは先生と一緒じゃ嫌なのですか……?」

上条「」ブンブンブン!

上条「い、嫌だなんてそんな!」

小萌「じゃあ、考えといてくださいね?」

上条「え、マジっすか?」

小萌「マジもマジ、大マジなのです!」


さるでたわ。ID変わったかも。

小萌「ふぅ……全部話してすっきりしました」

上条「……」

小萌「じゃあ、先生はお風呂入ってきますね」

上条「あ、はい……」

上条「……」

上条(先生と一緒に、か)

上条(インデックスはなんて言うだろうか……)

上条(でも確かに、今の生活が続けば……)

上条(いや、でもそうしたら先生にも負担が……生活費だって……)

上条(はあ、どうしたらいいんだ)

一方

イン「ふぅ、今日も満腹なんだよ」

打ち止め「いっぱい食べたねーってミサカはミサカは――」

一方「けッ、居候ならちょっとは自重しろよ」

芳川「あなただって居候じゃない」

一方「お前もな。俺はちゃんと自分の分の金は入れてンだろォが」

打ち止め「え、じゃあミサカは自重したほうがって」

一方「お、おめェはいいんだよ!」

打ち止め「ほんと?」

一方「あァ、いっぱい食べろや」

打ち止め「うん!いっぱい食べて早く大きくなるねってミサカはミサカは――」

一方「……え?」

イン「はあ、ここは天国なんだよ。ずっとここにいてもいいかも」

じゃあ支援



上条「……」

上条「目が覚めちまった」

上条「先生は……まだ寝てるのか」

小萌「……」

上条「寝顔だけなら、この人が高校の先生だなんて、誰も思わないだろうな」

上条「先生……」

上条「……と、トイレ!」

小萌「ん……」

――――
――


小萌「あ、おはようございます上条ちゃん」

上条「あ、おはようございます」

小萌「って、今日は早いですね。上条ちゃん」

上条「え、ええ」

小萌「しかももう勉強してるなんて、先生感激なのです」

上条「ははは……」

小萌「じゃあ先生は、ちょっと着替えたり色々準備するので」

小萌「そのまま続けててください」

小萌「分からないところは後で聞きますから」

上条「はーい」

小萌「あ、その前に」

上条「」ギクッ

バタン

上条「……」ドキドキ

ジャー

小萌「あーいそがしいそがしいのです」

上条「ホッ」

小萌「……」

小萌「上条ちゃんったら……」ボソッ

――――
――


勉強して


上条「……」パクパク

小萌「あ」

上条「先生、どうぞ」スッ

小萌「あ、ありがとうなのです」

小萌「……」

小萌「上条ちゃん、大分なれたです?」

上条「え?」

小萌「だって今、言わないでも醤油を」

上条「あ、まあ。そうじゃないかと思いまして」

小萌「そうなのですか。なんかもう家族みたいですね」

上条「え゙」

上条(い、一緒に暮らすってことはこれがずっと……)

小萌「あ、遅刻するですよ。上条ちゃん」

学校

土御門「おーっすかみやーん」

上条「おお……」

土御門「なんか日に日に上の空になっていくにゃー」

青ピ「分かる、分かるでぇ。小萌先生と一緒に暮らしてれば」

青ピ「僕だってきっとそうなるわ」

青ピ「ところで」

上条「おお……」

青ピ「もうお風呂でばったりイベントはあった?」

上条「おお……」

上条「っておい!!」

青ピ「あはは、上の空やからそんな風にって、あれ?」

青ピ「かみやん、なんか顔赤ない?」

上条「……」

青ピ「ま、まさか……」

今更いうのもなんだが、生で投稿中のSSを初めてみた。いままではぷんたでしかみたことなかった。
初生がこんないい作品でよかったよ。

土御門「うお、まさかマジでイベント消化か?」

青ピ「お、恐ろしいわ!ほんま恐ろしい子やわ!」

青ピ「どんな顔して小萌先生の風呂に入ったんやあああああ!」

青ピ「しかもどうせ、わざとじゃないですーって感じで不幸だーとか叫んだんやろ!」

上条「い、いや、あれは先生が……」

青ピ「先生が……?」

青ピ「先生が、なんや?先生のほうから入ってきたんか?」

青ピ「なんちゅー……なんという……ラッキースケベやねん……」

青ピ「憎い!今日ほどかみやんを憎いと思ったことないわ!」

上条「な、なんだよ!別に先生の裸を見たわけじゃ……」

土御門「その様子だと、ちらっとは見たぜよ?」

上条「……」

青ピ「」

で、あわきんはどこいった
何時登場するんだ

ヒュッー

青ピ「」ドンガラガッシャーン

上条「青ピ!?」

土御門「な、なんだ!?」

吹寄「」ボキボキ

上条「」

吹寄「上条、貴様……散々言ったよなぁ……」

上条「えっと、だから……不幸な事故がだな」

吹寄「……」

上条「お、俺は悪くないんだって!」

吹寄「死ね!!」

上条「ふ、不幸だー!正真正銘不幸だー!!」

>>159
面倒くさいので、先生のところにあわきん来る前

>>156
もう寝ろ

授業中

上条「いつつつ、吹寄め……」

上条「手加減抜きで殴りやがって……」

上条「……」

上条(悩んでて忘れてたけど、そういや俺、先生の裸を……)

上条(ま、まあ、ちらっとだったし、予想通り凹凸の――って)

上条(予想通りってなんだよ!)

上条(俺の好みはボンッキュッボンのお姉さまで!)

小萌「――じょうちゃん!?」

上条「え?」

小萌「授業中に身もだえはしないでほしいです」

上条「」

小萌「分からないのなら、後で教えてあげますから」

上条「す、すみません……」

ハハハ

昼休み

小萌「上条ちゃーん」

上条「先生?」

小萌「お弁当一緒に食べません?」

上条「え!ええ、いいですけど」

小萌「じゃあ失礼するのです。食べたら勉強するですよ?」

上条(……そういうことか)

青ピ「先生!先生!僕も一緒に!」

土御門「……」

土御門「で、本当のところどうなんだよかみやん?」ボソッ

上条「?」

土御門「先生のこと好きなのかって聞いてるのさ」

上条「っ!?」

土御門「なぜそのことをって顔だな?」

土御門「今みたいに、よく見てればわかることさ」

上条「……」

土御門「ま、かみやんが誰を好きになっても構わないが」

土御門「ちゃんと後始末はしてくれよ?」

上条「?」

土御門「まったく、相変わらずかみやんは鈍感だにゃー」

小萌「さっきから何を内緒話してるですか?」

上条「な、なんでもないです!な、土御門!」

土御門「どうかにゃー」

上条「おい!」

小萌「?」

疲れた……

土御門「あ、そうだかみやん」

上条「あん?」

土御門「昨日、常盤台の超電磁砲が校門まで来てたぜよ」

上条「御坂が……?なんで」

土御門「後始末、しっかりしろよ」

上条「?」

土御門「ある意味では、この町の平和はかみやんにかかってるってことさ」

上条「さっぱりわからん」

土御門「……」ニヤニヤ

放課後

小萌「上条ちゃん、今日も買い物してから帰りますよ」

上条「わかりました」

ブロロロロ

御坂「!」

御坂「今の車に乗ってたのって……」

――――
――


小萌「これと、これ」

上条「先生、これも」

小萌「あ、そうですね」

小萌「上条ちゃんがいると買い物が捗りますね」

上条「いや、そんな///」

うーん、御坂を接触させるかどうか迷ってるけど、
しないほうがいいかね

物陰

御坂「な、何よあれは……」

御坂「あ、あんな子供にでれでれして、あいつってそういう……」

御坂「は、話しかけてみようかな……」

御坂「その子なんなのって……でも……」

御坂「って、い、いない!」

御坂「今度会ったらとっちめてやる!」

小萌「ふぅ、ただいまなのです」

上条「あ」

上条「お、おかえりなさい、先生」

小萌「か、上条ちゃん」

上条「先生、ただいま」

小萌「はい、おかえりなさい」

小萌「うふふ///」

上条「///」

上条(一緒に暮らせば、ずっとこんな毎日が……)

小萌「さてさて、今日の夕食はー」

上条「今日もおいしそうですね!」

小萌「はい、腕によりをかけて作ってますから!」

小萌「最近は上条ちゃんがいっぱい食べてくれるので」

小萌「とても作りがいがあるのです!」

小萌「たくさん食べてくれると、見てるほうも気持ちがいいのですよ」

上条「いやー先生のご飯はつい美味しくて食べ過ぎちゃうんですよ」

小萌「そんなお世辞でも照れちゃいますよー」

上条「いやいや――」

上条(こんな毎日が……)

小萌「あれ、また寝てなかったのですか?」

上条「あ、先生」

上条「あの、マッサージしましょうか?」

小萌「ほえ?どういう風の吹き回しですか?」

上条「いや、最近先生に迷惑かけっぱなしなので、ちょっとでも恩返しを、と思いまして」

小萌「そうですか」

小萌「かわいい教え子の申し出じゃあ、断れませんね」ニコッ

小萌「お願いするですよ」

上条「はい」

上条「よっはっ」

小萌「ううん、そこそこ……ああ、いいですよ上条ちゃん」

上条「ここですか、先生」

小萌「はい、あっ……」

小萌「ああ、なんだか気持ちよくて眠く……」

小萌「……」

小萌「……」スースー

上条「先生?」

上条「寝ちゃったのか……」

上条「……」

上条(こんな毎日が……)

一方

打ち止め「あれ?どうしたの?窓の外なんて見てってミサカはミサカは――」

イン「あ、ううん、なんでもないんだよ……」

イン(とうま、今ごろ何してるのかな……)

イン(こもえのうちで勉強だって行ってたから、がんばってるんだよね?)

イン(早くまた会いたいな、とうま……)



上条「……また早く起きちまった」

小萌「……」

上条「起こさないようにっと……」

上条「はぁ……」

――――
――


登校中

小萌「もうすぐですね」

上条「え?」

小萌「今日学校へ行ったら、明日明後日はお休みじゃないですか」

小萌「そしたらその次の日はテストですよ」

上条「あ、ああ。そうですね」

上条(つまりこの生活ももうすぐ……)

小萌「そういえば」

上条「はい?」

小萌「この間言ったことは考えてくれましたか?」

上条「え」

小萌「上条ちゃん次第、ですからね」

上条「……はい」

小萌はどう思っているの

>>199
あくまで大事な生徒、だね今のところ

いつものように騒がしく学校生活は過ぎ
放課後

土御門「じゃ、かみやん。土日がんばるんだぜい」

青ピ「小萌先生に迷惑かけんようにな!」

吹寄「うむ、たまには青髪ピアスも良いことを言う」

吹寄「ま、し、しっかりやれよ、上条」

姫神「がんばって……」

上条「おうみんな、ありがとう!」

小萌「はい、じゃあ行きますよ上条ちゃん」

上条「はい、先生!」

イベントの弾無くなったので巻きに入る

土日の二日間も

小萌「ここは――」

上条「はい!」

上条(とにかく今は勉強に集中しよう!)


イン(とうま……)


あっという間に過ぎた

※勉強の追い込みだけなので割愛

テスト前夜

小萌「眠れませんか?」

上条「あ、先生」

上条「ははは、恥ずかしながら……」

小萌「大丈夫なのです」

小萌「上条ちゃんは一週間がんばりました」

小萌「だから、きっと大丈夫なのです」

上条「……ありがとうございます」

上条「……」

上条「あの……お願いがあるんですけど」

小萌「なんです?」

上条「テストが無事合格したら……」

小萌「ああ。もちろん焼き肉でもなんでもおごってあげますよ!」

上条「いえ、そうじゃないんです」

上条「そうじゃなくて、話を聞いてください」

小萌「……話?」

上条「お願いします」

小萌「……」

小萌「わかりました!」

小萌「でも、必ず合格するんですよ?」

上条「はい」

そして、当日の朝

朝食を終え
登校

上条「じゃあ、先生。行きましょう」

小萌「あ、上条ちゃん。ちょっと待ってください」

上条「はい?」

小萌「……」

ピンポーン

小萌「あ、来たみたいなのです」

上条「?」

小萌「どうぞ、上がってください」

上条「い――」


またさる……

イン「とうま!」

上条「インデックス!?」

イン「えへへ、こもえにお願いして、応援に来たんだよ」

イン「がんばってね、とうま」

上条「ああ、ありがとう!インデックス!」

小萌「じゃあ、上条ちゃん」

上条「あ、はい。じゃあ、行ってくるからな!」

イン「うん!わたし、待ってるんだよ!」

上条「……おう!」

上条(待ってる、か……)

テストは行われた
みんなに応援されて、上条は臨んだ

結果

小萌「上条ちゃん……」

上条「……はい」

小萌「……」

小萌「お……おめでとうなのです……」グスッ

上条「……!」

上条「よし!!」

小萌「……」ニコニコ

小萌「ようし!今日はお祝いしましょう!!」

上条「え!?」

小萌「焼き肉ですよー!!」

上条「マジですか!やった!!」

小萌「では!上条ちゃんの合格を祝して!」

小萌「乾杯なのです!」

かんぱーい!

土御門「いやあ、かみやんならやると思ってたにゃー」

青ピ「うんうん、僕もやで」

姫神「上条君が……合格するかどうかで……賭けしてた癖に……」

吹寄「ほほう、本当か?貴様ら」

青ピ「い、いや!そのような事実は!」

土御門「そうだにゃー!事実無根だぜい!」

吹寄「ふん、まあ祝いの席だ、許してやろう」

イン「お肉!お肉!」

イン「あ、そうだ」

イン「あの二人は来ないの?」

黄泉川「それが、知らないやつのお祝いになんていけるかって、一方通行がごねたじゃん……」

イン「ふぅん」

イン「ね、また遊びに行ってもいいかな?」

黄泉川「当然じゃん、打ち止めも喜ぶじゃんよ」

ワイワイガヤガヤ

――――
――

小萌「上条ちゃん!」

上条「……先生!」

上条「どうしたんですか?」

小萌「上条ちゃんの姿が見えないので、探しに来たのですよ」

小萌「どうしたんです?こんなところで」

上条「いや、ちょっと風に当たりたくて」

小萌「……もう、お祝いの主賓がいなくなっちゃダメなのです」

上条「でも、そろそろお開きでしょう?」

小萌「まあ、そうなんですけど」

上条「……」

上条「先生……」

小萌「はい?」

上条「話、聞いてもらえますか?」

小萌「……!」

小萌「はい」

上条「あの……」

上条「先生の一緒に暮らさないかという申し出ですけど……」

上条「……」

小萌「……」

上条「やっぱり、お断りします」

小萌「……」

小萌「そうですか……」

小萌「理由を、聞かせてもらってもいいですか?」

上条「一番は、先生に迷惑をかけたくないから……ですかね」

小萌「迷惑……?」

上条「俺、結構いろんな厄介ごとに首突っ込んでますから」

上条「一緒に暮らしたら絶対、先生に今以上の迷惑をかけます」

小萌「そんな、迷惑なんて、いくらかけたって……」

上条「……」フルフル

上条「魔術師って覚えてるでしょう?」

上条「あんなのにわんさか来られてもおかしくないんです」

上条「俺は、先生を危険な目に会わせたくない」

小萌「……でも」

上条「あ、でも心配しないでくださいまたこんなテストを受けなくちゃならないような事態には」

上条「絶対しませんから」

小萌「……」

小萌「そう……ですか」

小萌「がんばって……くださいなのです……」

小萌(こんな言い方しか、できないなんて……)

上条「……」

上条「もう一つ、聞いて欲しいことがあるんです」

小萌「……はい?」

上条「俺」

上条「俺、先生が好きです」

小萌「……」

小萌「」ボンッ

小萌「え、え?それは……えっと」カァー

上条「付き合って欲しいの好きです」

小萌「えと……そ、それは……だ、ダメなのですよ!」

小萌「上条ちゃんと私は、その、教師と教え子で!」

上条「……はい」

上条「だから、その……」

上条「俺が一人前の男になって、自分だけじゃなくて、先生のことも守れるようになったら」

上条「その時付き合ってください!お願いします!」

小萌「か、上条ちゃん……」

小萌「わ、私だって、いつまでも待ってませんからね!」

上条「え、それじゃあ!」

小萌「早く大人にならないと、私おばあちゃんになっちゃいますよ!」

上条「い、いや、先生なら大丈夫じゃあ……」

小萌「……」

小萌「もう……こんなかっこいいプロポーズするなんて、上条ちゃんの癖に」

上条「ぷ、ぷろ――!?い、いや、先生俺は!」

小萌「あれ?じゃあ上条ちゃんは先生と結婚したくないのですか?」

上条「い、いや……その……」

小萌「まったく、上条ちゃんは女心ももっと勉強しなきゃダメですね」

上条「そ、そんなぁ」


物陰

イン「……」

黄泉川「……」ポンッ

黄泉川「今日も、うちくるじゃん?」

イン「うっ……うん……」

黄泉川「よしよし」ナデナデ


別の物陰

土御門「さて、大変なのはここからだぜ。かみやん?」

――――
――

小萌「上条ちゃん!早く起きるのです!」

上条「……ううん」

小萌「ほらぁ!遅刻するですよ!」

上条「……ふわぁ」

小萌「もう、上条ちゃんは」

上条「小萌さん」

小萌「はい?」

上条「おはようございます」

小萌「……おはようなのです」

ちゅっ

おわり

疲れた……おやすみ……

じゃあインデックスヒロインで書いてあげるんだ!

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