おれ(スマートアシスト搭載)「ほらほらどいたどいた!俺が通るよ!」 (10)

幼女「きゃー!おれさーん!抱いて!」

子供「あ、おれさんだ!マジかっけー!!」

おれ「ピタ」

子供たち「うわぁぁぁあああ!止まったすげぇぇえ!」

幼女「もうまいっちんぐ」プシャァァア!

おれ「こらこら俺で遊ぶんじゃない」

クソガキ「おれ!いつもの決め台詞言ってくれよ!」

おれ「まったく、急いでるんだがな」

おれ「恋はいつでも誤発進!(決め顔」

子供たち「かっけええええぇぇぇ!!」

おれ「俺はもう行くぜ……!ハッ!」

ブルルン…ウゥン

おれ「さて、今週のチャンピオンでも立ち読みするぜ!」

女子中学生「チラッ…チラッ」

おれ「むっ!殺気!」

女子中学生「ヒョイッヒョイ!!」

おれ「あの子、万引きしたぜ!フッ、いけない子だ!」

女子中学生「スタコラサッサ」

おれ「逃がすか!」ドヒュン!

おれ「零距離スマートアシスト!」

キキー!ドン!

女子中学生「きゃ、きゃあ!?」

おれ「おっと、大丈夫かい?」

ダキッ

女子中学生「って……かの有名なおれさん!!?///」

おれ「スマートだぜ」

おれ「ところでお嬢さん、このポケットの膨らみは何かな」

女子中学生「う!なんでもありません!」

おれ「どっこい、あるね」

ガサゴソ

おれ「こいつぁ驚いた、なんてポケットだ。想像以上の広々空間、まるでピラーレスの大窓口だぜ。
たくさん万引きしたようだな」

女子中学生「うぅ……すみません……でも、私……」ポロポロ

おれ「謝るべきは俺じゃない。自分が何をすれば、君ならもう分かるね?」

女子中学生「はい……」

おれ「フッ、万引きは立派な犯罪だ。
ダイハツタントのように100%免除とはいかない。
だが……君がもし罪を償って、もう一度日の光を浴びる時まで――」

おれ「助手席、空けとくぜ」ニコリ

女子中学生「おれさん」ぶわっ

おれ「またしてもいたいけなレディと約束事を増やしてしまった……俺の悪い癖だな」

おっさん「ほえぇ……どうしようどうしよう」オロオロ

おれ「む、反応ありだ!」

キキー!ピタ

おれ「お困りかい」

おっさん「お、おれさん!でもどうして!?」

おれ「俺のカーナビは、いつだってとあるところを指しているのさ」

おっさん「とあるところ……?」

おれ「おっと、聞かないでくれ。
それより、なんでおろおろしてたんだい?」

おっさん「実は――」

おれ「なに?娘の結婚式に行く途中?
車のタイヤがパンクしたって?」

おっさん「はい……」

おれ「しょうがねぇな」

おれ「乗りな」ニコリ

キキー!ピタ

おれ「着いたぜ」

娘「パパ!」

おっさん「娘!」

婿「お義父さん!」

ダキッ!

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