幼女「きゃー!おれさーん!抱いて!」
子供「あ、おれさんだ!マジかっけー!!」
おれ「ピタ」
子供たち「うわぁぁぁあああ!止まったすげぇぇえ!」
幼女「もうまいっちんぐ」プシャァァア!
おれ「こらこら俺で遊ぶんじゃない」
クソガキ「おれ!いつもの決め台詞言ってくれよ!」
おれ「まったく、急いでるんだがな」
おれ「恋はいつでも誤発進!(決め顔」
子供たち「かっけええええぇぇぇ!!」
おれ「俺はもう行くぜ……!ハッ!」
ブルルン…ウゥン
おれ「さて、今週のチャンピオンでも立ち読みするぜ!」
女子中学生「チラッ…チラッ」
おれ「むっ!殺気!」
女子中学生「ヒョイッヒョイ!!」
おれ「あの子、万引きしたぜ!フッ、いけない子だ!」
女子中学生「スタコラサッサ」
おれ「逃がすか!」ドヒュン!
おれ「零距離スマートアシスト!」
キキー!ドン!
女子中学生「きゃ、きゃあ!?」
おれ「おっと、大丈夫かい?」
ダキッ
女子中学生「って……かの有名なおれさん!!?///」
おれ「スマートだぜ」
おれ「ところでお嬢さん、このポケットの膨らみは何かな」
女子中学生「う!なんでもありません!」
おれ「どっこい、あるね」
ガサゴソ
おれ「こいつぁ驚いた、なんてポケットだ。想像以上の広々空間、まるでピラーレスの大窓口だぜ。
たくさん万引きしたようだな」
女子中学生「うぅ……すみません……でも、私……」ポロポロ
おれ「謝るべきは俺じゃない。自分が何をすれば、君ならもう分かるね?」
女子中学生「はい……」
おれ「フッ、万引きは立派な犯罪だ。
ダイハツタントのように100%免除とはいかない。
だが……君がもし罪を償って、もう一度日の光を浴びる時まで――」
おれ「助手席、空けとくぜ」ニコリ
女子中学生「おれさん」ぶわっ
おれ「またしてもいたいけなレディと約束事を増やしてしまった……俺の悪い癖だな」
おっさん「ほえぇ……どうしようどうしよう」オロオロ
おれ「む、反応ありだ!」
キキー!ピタ
おれ「お困りかい」
おっさん「お、おれさん!でもどうして!?」
おれ「俺のカーナビは、いつだってとあるところを指しているのさ」
おっさん「とあるところ……?」
おれ「おっと、聞かないでくれ。
それより、なんでおろおろしてたんだい?」
おっさん「実は――」
おれ「なに?娘の結婚式に行く途中?
車のタイヤがパンクしたって?」
おっさん「はい……」
おれ「しょうがねぇな」
おれ「乗りな」ニコリ
キキー!ピタ
おれ「着いたぜ」
娘「パパ!」
おっさん「娘!」
婿「お義父さん!」
ダキッ!
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