久「最近須賀くんが従順すぎて怖い…」 (137)

http://sp.logsoku.com/r/news4vip/1363623627/
の続き

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364357466

京太郎「ちわーす」ガチャ

まこ「おう」

久「あら、須賀くん。おはよう」

京太郎「おはようございます。咲たちはまだ来てないんですか?」

久「まだ優希が朝ごはん食べてるから付き添ってるのよ」

京太郎「へぇ」

久「……」

久「なんか喉渇いたわねー」

京太郎「!」

京太郎「良かったら俺、行ってきましょうか?」

久「いいの? なんか悪いわね」チャリン

京太郎「いえいえ、全然構わないですよー」ガチャ

久「……」

まこ「……」

久「最近の須賀くん、従順すぎてなんか怖いわね…」

まこ「それでも買いには行かせるんじゃな」

まこ「そもそも従順っつーよりは雑用を進んでするようになったって感じじゃな」

久「そうなのよ」

咲「遅れましたー」

和「遅れてすみません」

優希「さっき京太郎とすれ違ったじょ」

久「あぁ、ちょっとおつかいを頼んだの」

和「またですか…」ジトー

久「やめて、そんな目で見ないで!」

まこ「そもほも京太郎がああなった原因は部長じゃないのか?」

久「うぅ…私もちょっとはそう思ってるから」

咲「(ちょっと?)」

久「だからこうして須賀くんをおつかいに行かせてる間に皆で対策しようと思ってるんじゃない!」シャキーン

まこ「本末転倒になっとりゃせんか」

優希「京太郎が進んでやってるんだから別にいいんじゃないかー?」

咲「いや、でも最近頼りすぎじゃないかな…」

和「東京に来てからほぼ買い出ししかしてないんじゃないですか?」

久「タコスも作ってるし」

優希「うぐっ」

優希「い、言ってみただけだじぇー…」

久「じゃあ各自、何かアイデアとかあったら」

和「はい」

久「和どうぞ」

和「買い出しを当番制にしましょう」

久「それもう言ったわ。でも…」

『そんなのは試合に出てない俺がしますよー』

久「っていう感じで」

咲「あー…」

まこ「それを言われるとなぁ」

優希「もうそのまま京太郎に買いに行かせたらいいじぇ」

咲「優希ちゃん…」

優希「で、たまに私たちも手伝ったらいいじぇ」

久「なるほど、いい感じにカモフラージュ出来てるわね」

咲「(カモフラージュ?)」

>>6
そもほも→そもそも

久「ま、取り敢えず1つの案として書いておきましょうか」ゴソゴソ

咲「何してるんですか?」

久「じゃっじゃーん! ホワイトボ〜ド〜」テレッテー

まこ「まさかそれも買いに行かせたものじゃ…」

久「失礼ね…持参よ」

久「というかこの会議用に買ったものじゃないしね」

和「試合用ですか? 作戦の指示とか…」

久「そうそう、まぁそんな感じ」

久「んーと、�買い出しを手伝う」

久「それじゃあ次…」

京太郎「帰りましたー」ガチャ

久「帰ってくるの速ッ!」

京太郎「結構飛ばしましたから!」

久「……」

久「そういえばのど飴切らしてたわねー」

まこ「(のど飴って切らすものなのか?)」

京太郎「あ、俺行って決ましょうか?」

優希「(マジか)」

久「で、でも帰ってきたばっかりで悪いし〜…」

咲「(また行かせる気満々だ…)」

京太郎「全然大丈夫っすよー」

京太郎「それが俺の仕事ですから!」

久「う、うわぁぁぁぁあーん!!!」

京太郎「部長!?」

久「これ以上私を悪者にしないでぇぇぇえ!!!」

京太郎「ど、どうしたんですか!?」

和「はぁ…」

優希「のどちゃん?」

和「もういいです。私が買ってきますから」

久「え?」

和「行ってきます。須賀くんは付いてこなくても大丈夫ですから」ガチャ

京太郎「いや、俺が…」

久「優希、咲! 止めて!」

優希「がってん!」ガシッ

咲「え、えぇ!?」オロオロ

京太郎「うわっ!」

京太郎「おい、いきなり何すん…」

『女性とは70%の力で対応するものです』
『ですが京太郎くんはまだそんなことを考える必要は…』

京太郎「……」

優希「どうした?」

京太郎「い、いや、なんでも…」

まこ「……」

まこ「取り敢えず打つか」

久「打ちましょう、そうしましょう」

咲「京ちゃん、打つ?」

京太郎「いや、俺はいいよ」

優希「せっかく咲ちゃんが言ってるんだから入ればいいのに」

京太郎「いいっていいって」

京太郎「俺は見学でもしてるよ」

咲「そ、そう?」


……

優希「それポンだじぇ!」

久「はい」

京太郎「……」ウロウロ

咲「うーんと…」パチ

京太郎「……」ウロウロ

まこ「……」パチ

京太郎「……」ウロウロ

まこ「……」ガタッ

久「まこ?」

まこ「お前は冬眠から目覚めた熊か!?」

京太郎「!?」ビクッ

咲「(なんですかそれ…)」

和「財布を忘れてしまいました…」ガチャ

久「あっ」

京太郎「!」

京太郎「和、よかったら俺が代わりに行こうか?」

和「……」チラ

和「(作戦…�……)」

和「そうですね。2人余りますし、一緒に行きましょうか?」

京太郎「ん、別にいいけど」

優希「……」

優希「わた…」

京太郎「んじゃ、ちょっと行ってくるなー」ガチャ

和「行ってきます」

優希「あっ…」

久「まぁ、ここは和に任せましょ」

咲「……」

まこ「どうかしたのか?」

咲「あ、いや…」

咲「最近の京ちゃん、和ちゃんのことあんまり見てないなー…って」

まこ「気付いとったか」

久「さっきも和と一緒に買い物に行けて嬉しいって感じじゃなかったしね」

優希「きっと宇宙人にでも改造されたんだじぇ!」

まこ「宇宙人?」チラッ

久「何故そこで私を見るの」


……

和「(最近胸への視線も感じませんし)」スタスタ

和「(例の雑用病(仮)の影響でしょうか)」スタスタ

和「(果たしていい傾向なのか悪い傾向なのか…)」スタスタ

和「(私たちに対しては確かにプラスの影響なんですが…)」スタスタ

和「須賀くん」ピタ

京太郎「んー?」

和「何故そんなに後ろにいるんですか…」

京太郎「あ、あぁ…ダメだったか?」

和「別に遠慮せずとも…」

京太郎「いや、別に遠慮してないよ」

和「そ、そうですか」

和「(なんでしょうか、この既視感)」

京太郎「……」

京太郎「あれ?」ピタ

和「どうしました?」クルッ

京太郎「あれ、ハギヨシさんじゃ…」

和「はぎよしさん?」ジー

和「(龍門渕の天江さんと…)」

和「(その執事…さ、ん……)」

和「(なるほど、この既視感はこういうことでしたか…)」

京太郎「ハギヨシさーん!」ダッ

和「!?」

京太郎「おはようございまーす!」

衣「おお!」

ハギヨシ「おや、京太郎くん」

和「い、いきなり走りださないで下さい…」タッタッ

京太郎「悪い悪い」

衣「(胸が…)」

京太郎「あ、天江先輩もおはようございます!」

衣「おはよう。それと衣でいいと言っただろう」

京太郎「分かりました、衣先輩」ペコ

衣「……」

和「(挨拶にしてはちょっと礼が深過ぎませんか)」

衣「毎度会う度に思うのだが、何故衣に対してはそのような仰々しい態度なのだ?」

京太郎「えっ、それは…」

京太郎「な、なんでですかね? はは…」

ハギヨシ「……」

衣「うーむ」

衣「あ、それで2人は何を?」

京太郎「少し買い出しに来たんですよ」

京太郎「のど飴を買いに!」

衣「(のど飴に2人?)」ジー

衣「……」

衣「!」

衣「まぁ、その、なんだ…」

衣「お大事にな?」

京太郎「はい?」


……

衣「……」スタスタ

和「……」スタスタ

衣「……」クルッ

京太郎「どうかしましたか?」

ハギヨシ「……」

衣「いや…」

和「(それにしても)」

和「(全く会話がありませんね、あの2人)」

和「(相当仲の良い関係だと思っていたのですが…)」

衣「なぁ、2人とも」

和「はい?」

衣「あ、違うんだ…後ろの2人」

ハギヨシ「如何なさいました?」

京太郎「俺ですか?」

衣「ハギヨシ、衣は別に気にしないぞ?」

衣「せっかく会ったんだし少し会話くらいしても…」

ハギヨシ「ご命令とあらば」

衣「め、命令じゃない!」

京太郎「うわわ、どうしたんですか衣先輩」

衣「どうして分かってくれないんだ、ハギヨシのばかっ!」

ハギヨシ「はっ」

衣「友と会ったら会話するくらい普通のことじゃないか! 仕事中だって関係ない!」

ハギヨシ「申し訳ございません、衣様」

衣「もういい!」

衣「ハギヨシなんて大っ嫌い!」ダッ

京太郎「あっ」

ハギヨシ「……」

ハギヨシ「申し訳ありません。みっともないところをお見せてしてしまいましたね」フッ

京太郎「いえ、そんな…」

和「……」ポカーン

ハギヨシ「すみませんが、お2人方。私はこれで失礼します」ペコ

京太郎「あ、ハイ…」

和「……」


……

和「どっと疲れました…」

咲「そ、それでそれで?」

咲「一体それからどうなったの?」

和「ごめんなさい、咲さん…ちょっと休ませて下さい…」

咲「あ、ごめんね…」

久「結局、私は何も関係無いの?」

まこ「話を聞いたら龍門渕の執事さんの真似事がしたかっただけみたいじゃな」

咲「ふふっ 親の真似をする動物の子どもみたいで可愛いですね、京ちゃん」

優希「全くお騒がせなヤツだじぇ!」ムシャムシャ

久「いやー、なんにせよ良かったわ!」

まこ「何が?」

久「私たちは関係無いってことが分かったから!」シャキーン

久「これで心おきなく須賀くんにおつかいを頼めるわ〜」

咲「えっ…」

まこ「……」

優希「……」

和「……」



シーン…



久「冗談のつもりだったのに…」シクシク

和「悪質過ぎると思います…」

まこ「ま、部長の行動が京太郎の行動に拍車を掛けてるのは否定できんがな」

久「う…それを言うなら優希だって」

優希「う!」

久「……」

久「うわぁーん…」

まこ「今度はどうしたんじゃ」

久「後輩を責任逃れの言い訳にしてる私、最高にカッコ悪い…」

和「自覚はあったんですね」

久「うぇ〜ん…和が虐めるよぉ〜、咲〜」

咲「そ、それで京ちゃんは今どこに…」ナデナデ

和「少し街を散策すると言ってました」

まこ「ええんか?」

久「もう好きにさせてあげましょ…」

久「どーせ、私が何をしても裏目に出るんだしー…」ズーン

咲「あぁっ、部長が!」

優希「完全にいじけてるじぇ」

まこ「放っておこう」

久「えっ、酷くない…」

和「そろそろ練習始めましょうよ…」

久「それもそうね」キリ

咲「(切り替え早いなぁ)」

また夜来るんでヨロシャス!

いちおうとり


……

衣「うっ…ひっぐ…ぐずっ」タッタッタ

ハギヨシ「……」タッタッタ

衣「付いてくるな!!!」カッ

ハギヨシ「……承知致しました」ピタ

衣「(こんな時ばっかり命令聞いてっ!くそっ!)」タッタッタ

ハギヨシ「(15m圏内ならなんとか大丈夫でしょうか…)」

ハギヨシ「(やはり、私は未熟ですね)」

ハギヨシ「(旦那様にも透華お嬢様にも合わせる顔が無い)」

ハギヨシ「(それに…)」

ハギヨシ「……」

ハギヨシ「(京太郎くんにも)」


……

衣「……」トボトボ

衣「……」

衣「(迷って、しまった)」

衣「(こんな広い、東京で)」

衣「ふ、ふぇ…」

衣「はぎよ…」

衣「!」

衣「(ダメだ! ここでハギヨシなんかに頼ったら私は、本当に…)」ブンブン

ハギヨシ「(衣様…)」

衣「……」キョロキョロ

ガヤガヤ…

衣「(こんなにも人が沢山居るのに…)」

衣「(私は今、1人ぼっちだ)」

ピリリリ…

衣「!」

衣「と、透華!」ポチ

衣「もしもし!」

『衣ですか? 今どこにいますの?』

衣「あ、いや…それが」

『どうしましたの、ハギヨシは一緒じゃ?』

衣「……」

衣「け、喧嘩して、今は1人なんだ…」

『は、はぁ!? 喧嘩!?』

衣「うっ…」ビクッ

『こほん…すみません。私としたことが取り乱しましたわ』

衣「いや、いいんだ」

『…どうして喧嘩しましたの』

衣「……」

『私にも言えないような事ですの?』

『それでしたら今すぐにでもハギヨシを…』

衣「い、言う! ちゃんと言う!」


……

衣「……」

『…なるほど』

衣「とう『衣』

衣「な、なんだ?」

『しばらく帰ってこなくても結構ですわ』

衣「え…?」

『少し頭をお冷しなさい』

衣「待っ『ごきげんよう』ガチャ

ツーツー…

衣「……」

衣「ひくっ……ふぇ、ぇ」

衣「……」ブンブン

衣「…ッ!!」ダッ

ハギヨシ「(申し訳ありません…衣様)」ダッ


……

一「透華、ちょっとキツく言い過ぎじゃないの?」

透華「…いえ、衣には悪いですが」

透華「自分で気付いて欲しいんですの、ハギヨシの変化を」

一「透華…」

透華「……」

透華「最近、須賀くんとハギヨシを会わせすぎたのかもしれませんわね」

透華「ハギヨシも、境界線が分からなくなっているのだと思いますわ」

一「境界線?」

透華「どこまでが仕事で、どこまでがプライベートなのか」

透華「今まで本当に仕事一筋でしたから」

一「あぁ…」

透華「でも、最近須賀くんが遊びに来るようになってから…」

透華「友人が出来てから」

透華「分からなくなっているんですわ。きっと」

一「透華は、ハギヨシさんのこと…よく見てるね」

透華「いえ、ハギヨシに関しては推測ですわ」ドーン!

透華「未だに何を考えているかサッパリ!」

一「台無しだよ!」

透華「(ですが、ハギヨシは変わりましたわ)」

透華「(確実に、良い方向へ)」

透華「(たぶん!)」

一「でも、衣は今1人なんでしょ?」

一「流石に心配じゃ…」

透華「一」

一「ん?」

透華「ハギヨシが衣を1人にするなんて、絶対にありえませんわ」キリッ

一「なんで?」

透華「えっ」

透華「なんでって…」

透華「それは、その…」

透華「……」ピポパポ

透華「……」プルルル

ガチャ

透華「ハギヨシ、衣から話は聞かせてもらいましたわ」

『はっ…如何なる処分でも』

透華「まぁ、その話は後々」

透華「そんなことより今、衣のそばにいますわよね?」

『はい…しかし』

透華「いいですわ、姿が見えていれば」

『申し訳ありません…』

透華「衣をお願いしますわね」

『はっ、この命に替えてでも』

透華「結構」ガチャ

ツーツー

透華「……」

透華「ほら! ちゃんと居ましたわ!」クルッ

一「何事も確認するのは大事だよね」


……

衣「……」トボトボ

ガッ

衣「あっ…」フラ

ハギヨシ「(衣様!)」ガバッ

「うわ!大丈夫ですか?」ドサッ

衣「むぐ」

衣「す、すまな…」

衣「!」

衣「お、お前は清澄の…」

京太郎「す、すみません。なんか気になっちゃって…」

衣「衣のことを、追って来たのか?」

京太郎「いや、えーと」

京太郎「ハハ!」

衣「?」

ハギヨシ「(やはり、京太郎くんでしたか…)」

衣「先ほどは、すまない事をした」

京太郎「え?」

衣「私のせいで、雰囲気をぶち壊してしまっただろう?」

京太郎「いや、そんなことは」

衣「正直に言ってくれて構わないんだ」

衣「でも、衣は…私は」

衣「なぁ、なんで2人は会っても話したりしないんだ?」

衣「お前を見てると分かるぞ。ハギヨシをとても慕っているんだろう?」

京太郎「そ、それはそうなんですけど」

衣「もしかして、私に遠慮しているのか?」

京太郎「えっと…」

衣「私は、ハギヨシに友だちが出来て、凄く嬉しかったんだ」

衣「屋敷で、ハギヨシはいつも私や皆の世話をしてくれて…」

衣「ずっとだ、私が屋敷に来たときから」

衣「楽しそうに語らってるところなんて見たことが無かった」

京太郎「……」

衣「だから、お前が遊びに来て、ハギヨシと仲良くしてるのを見るのが凄く嬉しかったんだ」

京太郎「うっ…くっ……」グス

衣「な、何故泣いているんだ!?」

京太郎「か、感動しました…」グス

衣「そ、そうか…続けていいか?」

京太郎「どうぞ…」

衣「ハギヨシは、私が須賀と話してもいいぞって言っても聞いてくれないんだ」

衣「何故だと思う?」

京太郎「仕事中だからじゃないですか?」

衣「えっ」

衣「……」

衣「成る程、そういうことか!」

京太郎「えっ、それで納得しちゃうんですか!?」

京太郎「あくまで俺の考えですけどね」

京太郎「プライベートと仕事をきっちり分けたい、みたいな…」

衣「……」

衣「衣は、ハギヨシの事を何も考えて無かった」

衣「自分が見たい景色を、無理矢理作り出そうとしていただけだったんだな…」

ハギヨシ「……」

京太郎「先輩…」

衣「ハギヨシには、帰ってちゃんと謝らないと」

京太郎「俺も付き添いますよ!」

衣「本当か?」

京太郎「はい!」

衣「よし、それじゃあ早速」フラ

京太郎「おっと」ガシ

衣「す、すまない」

京太郎「いやいや」

京太郎「……」

京太郎「あの、良かったら…」

衣「?」


……

衣「よいしょ」

衣「な、なんか照れるな…」

京太郎「先輩軽いっすねー」

衣「そうか」

衣「……」

衣「そうか…」ズーン

京太郎「(あれ? なんか落ち込んでる?)」

京太郎「大丈夫ですか?」

衣「あぁ、迷惑をかけるな」

京太郎「全然オーケーです!」

京太郎「んじゃ、行きますよー」ダッ

衣「わわ!」

ハギヨシ「(京太郎くん)」

ハギヨシ「(ありがとうございます。衣様をよろしくお願いします)」

ハギヨシ「さて…」

ハギヨシ「(私も、2人を追って帰りましょうか)」ダッ

謎シリアスごめ
寝る

>>46
よく考えたらこれ矛盾してた
>>24から仕事中だって関係ない!を抜いといて


……

透華「朝の一件があってから、須賀くんとハギヨシの仲が更に深まったように思いますわ」

一「そう?」

透華「目に見えてグンと友情ゲージが上昇しましたわ」

一「一体どこにゲージが見えてるのさ…」

透華「冗談はさておき」

透華「そろそろ、須賀くんを龍門渕に執事として迎え入れる準備をしなければなりませんわね」

一「え、本気なのそれ…」

透華「もちろん冗談ですわ!」シャキーン

一「(冗談は扨措いたんじゃないの?)」

ごめん
意味不明なシリアス入れたせいで話思いつかなくなった

>>23から始めてもよい?

gdgdでごめんね
>>23から


……

衣「……」スタスタ

和「……」スタスタ

京太郎「あ、そういえばこの前のやつありがとうございました」

ハギヨシ「レシピですか? いえ、お気に召したなら良かった」

京太郎「いやー、優希にも評判良くって本当感謝してますよ」

ハギヨシ「しかし、上手く作るのにはレシピ以外にもやはりコツがいりますからね」

ハギヨシ「やはり京太郎くんには才能がありますよ」

京太郎「いやいや、そんな、褒め過ぎですよ〜」

ハギヨシ「いえ、片岡さんが喜んでいるのも、その証拠だと思いますよ」

京太郎「ありがとうございます、ハギヨシさん」

ハギヨシ「いえいえ、また機会がありましたらなにかお教え致しますよ」

京太郎「本当ですか!?」

衣「(ノノカ、ノノカ)」クイクイ

和「は、はい?」

衣「(後ろの2人、仲良しだな!)」ボソボソ

和「(…そうですね。とても仲が良さそうに見えます)」ボソボソ

和「……」

和「(しかし…)」

和「(さっきから会話が夕どきに見るおばさんたちとほぼ同じなのは気のせいでしょうか…)」


……

純「あれ、衣とハギヨシさんだ」

智紀「本当…」

智紀「……」

智紀「2人の隣に誰かいる…」

純「あぁ、ハギヨシさんの隣、清澄の須賀じゃん」

純「最近ハギヨシさんとセットでよく見るな、あいつ」

智紀「以前より俄然距離が縮まった…」

純「まぁそうだなぁ」

智紀「もうあと3cmで触れ合う距離…」

純「触れないように気を使う必要がありそうな距離だな…」

智紀「心の距離だから…」

純「体の距離だったら怖ぇよ」ケラケラ

智紀「えっ?」

純「えっ?」


……

衣「少し私たちのホテルに寄っていくか? 透華が顔を拝みたいと言っていたぞ?」

京太郎「(拝みたい?)」

和「いえ…これから練習があるので」

衣「そうか…なら、須賀はどうだ?」

京太郎「え、俺行っていいんですか?」

衣「構わないぞ、是非遊びに来いと純も言っていた」

ハギヨシ「ええ、伺っております」

京太郎「おお!」

衣「あっ」

衣「あと、智紀もまた写真を撮らせてくれと言っていた」

京太郎「お、おお?」

京太郎「あ、でも…」チラ

和「私は構いませんよ。練習や試合の会議ばかりで須賀くんは手持ち無沙汰になると思いますし」

和「(それかタコス作りか雑用か…)」

和「部長たちにも言っておきますので、遊ぶだけではなく、龍門渕の皆さんにしっかり麻雀を鍛えてもらって下さい」

衣「鍛えてやるぞー!」

ハギヨシ「ふふ」

京太郎「すいません、それじゃあお世話になります!」

和「よろしくお願いします」ペコ

衣「……」

衣「ノノカは…あれだな…」

衣「温厚質実というか…なんというか」

京太郎「???」

ハギヨシ「(とても優しいということです)」ボソ

衣「清澄麻雀部の母といった感じだな!」

和「(褒められているんでしょうか?)」


……

京太郎「ホテルでか…」

衣「まぁ入ってくれ。ハギヨシ」

ハギヨシ「先導致しますので、私に付いてきて下さい」ウィーン

京太郎「あっ、ハイ!」

衣「もっとリラックスしてもいいんだぞ?」

衣「まぁ、友だちの家に遊びに来たと思っ…」

『おーっほっほっほ!!』

京太郎「!?」

衣「!?」

『龍門渕(が貸切にした)ホテルへようこそいらっしゃいましたわ!』

シーン

京太郎「館内放送!?」

一「いや、流石に館内放送を使う訳にはいかないので」ヨイショ

京太郎「手持ちアンプですか…」

透華「ようこそ須賀くん、歓迎致しますわ」パーン

京太郎「(クラッカー…)」

透華「まるで自宅のようにくつろいでもらっても構いませんわよ!」シャキーン

京太郎「……」ポカーン

衣「流石に無理だと思うぞ」

純「おっ、衣たち帰ってきてるな」ウィーン

智紀「須賀くんもいる…」

純「本当じゃん! おーい須賀!」

京太郎「純さん、お邪魔してまーす」

純「今から部屋行くの?」

透華「そのつもりですわ」

純「んじゃ須賀、ゲームしようぜゲーム!」

京太郎「部屋でですか?」

純「ちげーよ、いまいま。今から」

純「名付けてジャンケンで負けた方が階段で部屋まで行くゲーム」

智紀「(直球…)」

京太郎「いいっすよー」

純「それじゃいくぞ〜、じゃーんけーん」

京太郎「ぽん」

純「……」

京太郎「……」

一「こうなる予感はしてたけどね…」

純「ちなみに…部屋の位置は最上階だ…」

京太郎「そうなんですか…」

透華「それじゃあ行きましょうか、須賀くん」

京太郎「で、でも…」

純「そうだぞ! 待て!」

純「オレは女だぞ!?」

一「ここでそのアピールはおかしいと思うよ、純くん」

透華「全く…」フゥ

透華「早く乗りなさい、純」

純「……」

京太郎「どうしたんですか?」

純「いや、やっぱり負けたのにエレベーターは情けないので階段で行こうかなぁ…と」

透華「そう、それじゃハギヨシ」

ハギヨシ「はい」パッ

ウィーン…

純「あっ」

純「……」

純「まだ迷ってる途中だったのに…」

京太郎「いやー、純さんってなんというか、やっぱり男らしいというか…逞しいというか」

一「それ本人の前で言ってみたら?」

京太郎「う」

一「一瞬嬉しそうな顔するから」ケラケラ

京太郎「驚かさないで下さいよー」ケラケラ


……

純「はぁ、はぁ、はぁ」カンカンカンカン

純「はっ、はっ、はっ」カンカンカンカン

純「はぁ、はぁ…」カンカンカン…

純「……」

純「(あれ、これ途中でエレベーター使えばよくね?)」


……

京太郎「結局エレベーターで来たんですか?」

純「んな訳ねぇだろー、全力出したらこんなもんよ」ヘラヘラ

京太郎「へー(棒)」

衣「やっぱり純はすごいなー」キラキラ

純「ごめん、エレベーター使った」

京太郎「(白状早ッ!)」


……

純「んで、何すんの?」

衣「ノノカから麻雀を鍛えてやってくれと頼まれているぞ」

純「ふーん」

純「んじゃ、まずはオレが面倒を見てやろうか」

京太郎「お願いします!」

純「まずはグラウンド10周!」

衣「(グラウンド?)」

京太郎「えぇ!?」

一「麻雀しようよ…」

温厚篤実やな


……

純「弱ッ!」

京太郎「すみませぇぇん…」

一「ちょっと、鍛える以前の問題かなぁ」

透華「清澄は部員ギリギリですからね。まぁ仕方ありませんわ」

智紀「がんばれ…」

京太郎「沢村先輩…」

智紀「将来は執事になればいい…」

京太郎「麻雀でがんばりたいです…」


……

久「それで、須賀くんは置いてきたの?」

咲「(置いてきたって…)」

和「はい、その方が為になると思いましたから」

久「そうね、悪いけどあんまり構ってあげられないし」

優希「む〜」

まこ「悪いけど世話してもらうか」

久「でも、やっぱりなんか淋しいわね…」

咲「(部長…)」

久「自分より親戚のおばちゃんの方に懐く子どもを持った親ってこんな気持ちなのかしら…」

和「例えの意味がよく分かりません…」

>>74
ごめ
うろ覚えで使うもんじゃないね…

久「いやぁ、でも、なんにせよ良かったわ!」

まこ「何が?」

久「結局私たちは関係ないってことでしょ?」

久「話を聞いてみれば須賀くん、龍門渕の執事さんに懐いてるみたいだし」

まこ「まぁそんな感じじゃな。大方執事さんの真似事がしたくなったんじゃろう」

咲「ふふ、ちょっと可愛いですね。京ちゃん」

久「いやー…」

久「これで心おきなく、これからも須賀くんに買い出しや雑用を頼めるわ〜」

咲「えっ…」

まこ「……」

優希「……」

和「……」



シーン…



久「冗談のつもりだったのに…」シクシク

和「悪質過ぎると思います…」


……

純「ちょっと休憩するか」

京太郎「……」ズーン

純「おら、しっかりしろ」バンバン

京太郎「いてて」

透華「ハギヨシ、お茶の準備を」

ハギヨシ「はっ」

京太郎「……」ジー

衣「ハギヨシが気になるのか?」

京太郎「あっ、いや…はは」

透華「何も恥じることはありませんわ」

透華「ハギヨシは贔屓目に見なくても素晴らしい執事」

透華「執事を志すものが憧れない筈がありませんわ」フッ

京太郎「いや、別に執事を志してるワケじゃ」

智紀「遠慮してる…」

透華「確かに将来の夢が執事だとは外で言えませんものね。仕方ありませんわ」

京太郎「う、うーん?」


……

京太郎「ご馳走様でした」

ハギヨシ「はい」

京太郎「すごく美味しかったです。また紅茶の入れ方なんかもよかったら…」

ハギヨシ「ええ、お教え致しますよ」

京太郎「あ、ありがとうございます」

智紀「(いい…)」

純「それじゃあお茶も飲んだことだし」

京太郎「あ、再開しますか?」

純「いや、麻雀はやめとこう…」フルフル

京太郎「え、なんで…」

純「ぶっちゃけお前と打ってもつまらんからだ!」バーン

京太郎「えぇぇぇ…」

透華「須賀くんは基本からちゃんとやり直した方がいいと思いますわ」

透華「今指南すると本当に基本からやることになるますし、恐らく陽が暮れますわ」

京太郎「うぅ…すいません」

純「つーわけで」

純・衣「テレビゲームしよう(ぜ)!」ワー

一「(ゲームがしたかっただけじゃ)」

一「あ、そういえばゲームで思い出したけど」

純「ん?」

一「須賀くんと打ってるときって、なんかアレだよね」

京太郎「あれ?」

一「対戦ゲームで相手のレベルを最低まで下げてリンチする感覚と似てるよねー」ニコニコ

純「……」

衣「……」

京太郎「……」

シーン…

純「あの既視感の正体はそれだったのか!!」

京太郎「えぇ!? 酷ッ!?」

ここまで
なんかごめんね
おまえらサンクス

純「いいじゃねえか、麻雀なんて清澄の連中に教えてもらったら」

衣「それが出来ないから来たんだぞ」

純「ああ、お前んトコも部員ギリギリだもんな」

京太郎「はい…」

純「でもお前、清澄の大将とは仲いいんだろ?」

京太郎「咲ですか」

純「ちょちょいとアドバイス聞いてみるくらいはしてんのか?」

京太郎「咲のアドバイスはイマイチよく分からないというか…」

純「あん?」

京太郎「う〜ん…」

京太郎「説明にオノマトペを多用してくると言えば分かりますか」

純「なんとなく分かった」

純「大体なんだあいつの強さは」

一「ちょっと説明しにくい感じの強さだよね〜」

京太郎「まぁ、確かに」

純「そうだ。ワケが分かんねぇ」

純「道端に一足だけ落ちてる靴くらいワケが分からん」

京太郎「何があったんでしょうね…」

京太郎「それで、本当にゲームするんですか?」

純「冗談だよ。少しだけでも強くなる方法を考えてやる」

京太郎「おっ、ありがとうございます!」

衣「衣も考えるぞ!」

一「うーん…」

一「あっ」

一「じゃあ、吊り橋効果なんてどう?」

透華「吊り橋効果?」

一「負けたら何でも言うこと聞くとか」

智紀「賛成…」

京太郎「レスポンス早いっすね」

京太郎「でも流石に何でもってのは…」

透華「じゃあこうしましょう」

透華「負けたらハギヨシが一日メイド服!」ドーン

透華「自分の為に他人が犠牲になる…頑張らない筈がありません」

智紀「!!」

ハギヨシ「御命令とあらば」

一「(即答はすごいよハギヨシさん)」

京太郎「さ、流石にハギヨシさんに悪いですって…」

ハギヨシ「……」

透華「じゃあ、負けたら純が一日メイド服!」ドドーン

智紀「!!」

純「いや、オレは普段からメイド服なんだが…」

純「というかオレが勝った場合なのに何故オレにスポットが当たるんだよ」

透華「言ってみただけですわ」フッ

純「(こいつ)」

透華「それじゃ、安直に」

透華「負けたら須賀くんが一日メイド服で行きましょうか」

京太郎「少しメイド服から距離を取れませんか?」

透華「執事服じゃ面白くありませんもの」

京太郎「(何故その2択なんだ?)」

純「そういえばこのホテル、龍門渕が貸し切ってんだろ?」

ハギヨシ「はい」

純「なら、屋上からバンジーなんてどうだ?」シャキーン

一「貸し切りなら何してもいいって訳じゃないからね?」

衣「それじゃ、一日執事になってみるというのはどうだ?」

透華「龍門渕でですか?」

京太郎「おお」

透華「う〜ん、しかしお父様が許してくださるかどうか…」

京太郎「(さっきのメイド服は大丈夫なのか…)」

衣「それなら清澄はどうだ?」

京太郎「清澄で執事ですか」

純「(清澄で執事ってなんだよ…)」

京太郎「……」

京太郎「じゃあそれで」バーン

純「えっ、いいのかよ!?」

純「大体なんだよ清澄で執事って」

純「意味不明な上にオレたち全く得してねぇぞ」

一「じゃあ須賀くんがメイド服着たら純くんは得するの?」

純「するワケないだろ」

一「それなら別にいいんじゃない?」

純「あぁ、確かに」

純「……」

純「…ん?」

純「んん?」

純「あれ?」

一「と、まぁこんな感じで丸く収めました」

京太郎「丸め込んだの間違いじゃ」

純「つーか須賀はそれで頑張れるのか?」

純「さっきふたつ返事で了解してたけど…」

京太郎「……」

京太郎「正直あんまり嫌じゃないです」キリッ

純「いよいよグダグダになってきたなぁ…」

衣「やはり麻雀はまた別の機会でいいんじゃないか?」

衣「須賀はまだ一年生じゃないか」

透華「衣がいいことを言いましたわ」

透華「幸い須賀くんはまだ一年生で時間がありますわ」

透華「将来の事を決めるのはまだ先で構わないと思いますわよ」

智紀「私もそう思う…」コク

京太郎「あれ…今どんな話してましたっけ?」

衣「須賀は今、何かしたい事はないのか?」

京太郎「今ですか…」

京太郎「……」チラ

ハギヨシ「……」

衣「なるほど、須賀はハギヨシと遊びたいんだな!」

ハギヨシ「は…」

京太郎「えっ」

智紀「私はそれでもいいよ…」

純「今、お前に同意を求めてるやつはいないと思うんだが」


……

衣「……」ジー

衣「2人とも、楽しそうに調理してたぞ!」タタタ

透華「個室にキッチンが付いていて良かったですわ」

一「それにしても、本当よく懐いてるよね。須賀くん」

智紀「いいこと…」

純「懐いてるって言っても師弟関係みたいなもんだろ?」

純「らん○1/2みたいな感じの」

一「師弟関係で例えるには酷すぎない?」

ここまで

「衣先輩ー」

透華「衣、呼んでますわよ」

衣「うん、行ってくる!」トトト

純「あー…」

純「ヒマだなぁ」

一「じゃ、ゲームでもする?」スチャ

智紀「……」スチャ

純「お前らとゲームすると一方的にボコられるから嫌だ」

透華「麻雀でもします?」

純「うーん…」

純「そんな気分じゃないんだよなぁ」

一「純くん」

純「ん?」

一「一発殴ってもいい?」ニコ

純「ハッキリしなくてごめんなさい!」

透華「結局、純はどんなことがしたいんですの?」

純「うーん。体を動かしたい、かなぁ…」

一「また一階から階段で上がってきたら?」ケラケラ

純「それもいいかもな」フッ

透華「……」

智紀「……」

純「ボケたつもりだったんだが…」

一「分かりづらすぎるよ」

純「じゃああれだ」

純「腕相撲がしたい」ドーン

一「この面子で?」クルッ

透華「……」

智紀「……」

純「……」

純「まぁ、試しにやってみようぜ!」

智紀「……」

透華「腕相撲ですか…」


……

一「それじゃあいくよー」

純「おう」

智紀「うん…」

一「れでぃ〜」

一「ごー!」

純「ふッ!」グッ

智紀「あっ…」スコーン

一「純くん1人抜き〜」

智紀「負けた…」

透華「気は進みませんが」

一「れでぃ〜」

一「ごー!」

純「ふッ!」グッ

透華「あっ」スコーン

一「純くん2人抜き〜」

純「はっはっはっは!」

一「……」

一「ねぇ、純くん」

一「楽しい?」

純「いや、全く」キッパリ


……

衣「……」ムシャムシャ

京太郎「……」

衣「……」ゴク

京太郎「どうですか?」

衣「すごく美味しい!」

京太郎「ハギヨシさん!」クルッ

ハギヨシ「ええ、よかったですね」

衣「しかし驚いたぞ」

衣「須賀はタコスだけでなくクッキーも作れたんだな!」

京太郎「(喜んでいいんだよな?)」

京太郎「ふー」

ハギヨシ「お疲れ様です。京太郎くん」

透華「あら」

京太郎「ちょっと作ってるものが一区切り付きましたんで」

衣「美味しかったぞー」

智紀「何を作ってたの…」

衣「秘密だ!」

純「…おっ?」

純「そうだ、お前がいたじゃん!」

京太郎「はい?」


……

一「準備おっけー?」

京太郎「はい」

純「ちょ、ちょいタンマ」

京太郎「どうしたんすか」

純「いや…」

純「須賀の手が以外と華奢でなんか驚いた」ドーン

京太郎「は、はぁ…?」

一「それって進行遮ってまで言うことかな?」

一「それじゃあ改めて」

純「あ、ちょっと待って」

京太郎「今度はなんですか」ガク

純「おい、須賀」

京太郎「はい」

純「お前、負けたらなんか面白いことやれ!」シャキーン

一「純くんが負けた時は?」

純「その時はオレがなんかやってやるよ!」

京太郎「(どうして自分でフラグを立てるんだろう…)」

一「れでぃ〜」

一「ごー!」

京太郎「ふッ」グッ

純「うおおおおぉおおおおおおおおおおぉぉぉ!!!」グッ

一「……」キーン

衣「純、うるさい…」

純「(この勝負絶対に負けられん!)」ググ

京太郎「ぐ…」プルプル

純「(よっしゃ!押してる!)」

京太郎「(純さん顔に力入れ過ぎだろ…)」プルプル

一「あれ、笑い堪えてるね」

智紀「……」フッ

透華「純…」


……

純「orz」

京太郎「なんかすみません…」

純「謝るな!」

純「オレがこの上なく惨めに見えるだろうが!」

透華「既にこの上なく惨めだと思いますわ…」

一「で、どうするの?」

純「……」チラッ

京太郎「別に俺は無しでもいいですよ」

純「いいよ! やるよ!」

京太郎「(聞いてねぇ)」

純「何が望みだ!?」

京太郎「国広さん決めて貰えますか?」

一「えっ、ボク?」

一「……」

一「じゃあ鼻スパの刑で!」シャキーン

純「相変わらずえげつないな、お前…」

純「よく考えたら相手の命令を聞くとは言ってないよな、オレ」

京太郎「確かにそうっすね」

一「じゃあなんか面白いことやってよ」

純「……」

京太郎「……」

一「……」

純「すまん」

純「何も思いつかんのでやっぱり指示してくれ」

一「言うと思ってたよ」

純「皆の意見を聞いていこう」

純「まずは須賀」

京太郎「何でもいいです」

純「はい次、国広くん」

一「鼻スパ」

純「衣は」

衣「何でもいい」

純「透華」

透華「静かにして欲しいですわ」

純「はい、透華の意見で決定!」

京太郎「面白いことするんじゃなかったんですか?」

智紀「……」シュタ

京太郎「沢村先輩」

純「智紀を忘れてたな。はい、智紀」

智紀「執事服…」

純「お前執事服大好きだな…」

智紀「を着て」

純「着て?」

智紀「コサックダンスを…」

純「(コサックダンス!?)」

京太郎「大体執事服なんか…」チラッ

智紀「……」チラッ

純「……」チラッ

透華「ハギヨシ」

ハギヨシ「はい」

ハギヨシ「こちらのサイズでよろしかったでしょうか」サッ

京太郎「……」

純「やっぱり持ってたよこの人…」

ハギヨシ「申し訳ございません」

一「(どこから出したんだろう…)」


……

純「着てきたぞ」

京太郎「おお、久々」

衣「相変わらず純は似合っているな」

透華「そうですわね」

一「違和感無いよね」

智紀「コサックダンス…」

純「……」

純「なぁ、須賀」クルッ

京太郎「はい?」

純「マジでやんの?」

京太郎「俺に聞かないで下さい…」

純「何回やればいい?」

京太郎「えーと」

京太郎「とりあえず10回で」

純「とりあえずってことは…」

京太郎「きっかり10回でいいです」

純「よし、それじゃあやるぞ!」

京太郎「頑張って下さい」

純「1!」

衣「須賀、ハギヨシが準備出来たって」

京太郎「ありがとうございます、衣先輩」

京太郎「それじゃあお茶入れてきますね」

純「2!」

京太郎「あと、本格的に紅茶淹れるの初めてなんで、味には期待しないで下さいね」

純「3!」

衣「ハギヨシがしっかり教えてくれたんだろ? きっと大丈夫だ」

純「4!」

京太郎「うわぁ、プレッシャーだなぁ」

智紀「2人で頑張れば大丈夫…」

京太郎「淹れるのは俺ですけどねー」

智紀「っふ…」

純「5!」


……

純「7!」

純「8!」

京太郎「持ってきましたよ」

智紀「いい香り…」

透華「これは期待できそうですわね」

純「9!」

ハギヨシ「味は私が保証しますよ」

京太郎「えぇー、やめて下さいよハギヨシさん」

純「10!……はぁ、はぁ」

純「おい、誰か見てくれよ!」

一「ボクとともきーがこうして見てあげてるじゃん」

智紀「……」コク

純「オレは全員に見て欲しいんだよ!」

一「何が悲しくてみんなでコサックダンスしてる人を見守らなきゃいけないのさ」

純「くそ、まるでオレがバカみてぇじゃねえか…」

一「えっ?」

純「えっ?」


……

純「美味ぇ…」

京太郎「ありがとうございます」

純「だが、オレはお前を許したワケじゃないぞ?」

京太郎「え?」

純「……」

純「途端にさっきまでの自分が恥ずかしくなってきた…」

透華「気付くのが遅過ぎると思いますわ」


……

京太郎「よし、それじゃあハギヨシさん、そろそろ」

ハギヨシ「はい、どうぞこちらへ」

智紀「!!」

純「今から何すんの?」

衣「タコスを作るんだって」

智紀「そうなの…」シュン

一「ともきー…」

純「ふーん、タコスね」

純「……」

透華「純?」


……

京太郎「で、そのあとなんやかんやあって皆で作ることになりまして」

久「それでこんなにたくさんあるのね」

優希「いくつか形が悪いのが…」

京太郎「ああ、それは」

京太郎「……」

京太郎「俺はプライバシーを尊重することにする」

優希「言わなくても誰か殆ど分かるじぇ」


……

純「っくしゅ!」


……

久「あっ、それじゃあ優希」

優希「?」

久「どれが須賀くんのか当ててみてよ」

まこ「面白そうじゃな」

優希「よっしゃ、一発で当ててやるじぇ!」

京太郎「ほい」サッ

優希「……」

優希「……」

優希「これだじぇ!」パッ

京太郎「あぁ、それは…」

優希「いただきまー!」パク

優希「む!?」

京太郎「国広先輩の作った、ボリューム満点に見えるけど中はスカスカのタコスだな」

久「器用なことするわね…」

和「須賀くん、麻雀は?」

京太郎「ああ、一応してきたよ」

咲「一応?」

京太郎「うん」

京太郎「最低レベルのCPUの気持ちが分かった気がする」フッ

咲「?」

和「何があったんですか…」

久「ふふーん」

京太郎「部長?」

久「そんな最近負けるのが仕事状態の須賀くんに私たちからプレゼントがあります!」

京太郎「えぇ!?」

まこ「(負けるのが仕事は非道くないか)」

久「じゃあーん!」

京太郎「こ、これは…」

京太郎「教則本…ですか?」

咲「皆で書店に行って選んできたんだよ」

京太郎「咲…」

優希「かんひゃひろよ!」ムシャムシャ

京太郎「お、おう…ありがとう…」


……

純「あー、疲れた」

純「料理なんて作るんじゃなかった」

一「純くんがしてたの置いて巻く作業だけじゃんか」

純「そうだけど、なんかやけに疲れたんだよ…」

一「それはアレでしょ」

純「?」

一「階段登ったり腕相撲とかしてたからでしょ」

純「あ、それだ」

カン!

終わらせかた意味不明でごめn

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