男「ハーレムはつらいよ」(1000)

 俺の姉は美人だ。

 長くて艶やかな黒髪。整った顔立ち。学校の成績もよく、家事もできる。

 ちょっとブラコン気味なところもあり、俺を甘やかしすぎるとこが玉に瑕。

 学校ではちょっとしたアイドルとして男女問わず人気者らしい。

 そんな自慢の姉が……

姉「あっ、あっ、……ちょっと、今隣の部屋に弟いるから、あっ」

チャラ男「いいだろ。聞かせてやれよ、オラっ」

姉「やっ! もっと優しくしてぇ」

チャラ男「へへ、でけぇ乳しやがって。おらもっと腰動かせ」

姉「はぃぃ! あっ、あっ」

 隣の部屋の声である。

男「どうしてこうなった」

 俺の妹は、素直じゃない。

 小さい頃はいつでも俺の服の袖をつまみながら後ろについてくる。

 一緒に来たいのか? と聞くと首を振る。

 でも、ずっとついてくる。そんな子だった。

チャラ男「おい、もっと首振れよ」

 チャラ男は妹の頭を抑える。

妹「ふぁい。……もごもご」

チャラ男「あー。いいわー。仕込んだ甲斐があるってもんだ」

妹「ちゅぱ、ちゅ。ひもひいい、でふか?」

チャラ男「いいから黙って咥えてろっての」

 チャラ男は妹の髪をひっぱる。

妹「ごめんなふぁい。……ちゅ、じゅるるる。ちゅぱ」

 校舎裏での出来事である。

男「またか」

 家の隣には幼馴染が住んでいる。

 同い年の女の子だ。

 こいつとは幼稚園からの付き合いで、よく遊んだものだった。

 幼馴染の部屋の窓と、俺の部屋の窓は数メートルの距離しかない。

 幼馴染が着替えているところを覗いてしまい、気まずい思いもしたりしたもんだ。

幼馴染「……あっ。あっ」

 そんな幼馴染が後ろから突かれているのを俺は眺めていた。

幼馴染「もっと、もっと奥までっ……!」

 幼馴染のたわわな胸の果実は窓に押し付けられ、形を変えていた。

チャラ男「お前ってほんとメス豚だよなぁ。オラ、鳴けよ」

 チャラ男が幼馴染の尻を叩く。幼馴染はブヒブヒ鳴いていた。

男「もうちょっと静かにしてほしいなぁ……」

 そう言って俺はカーテンを閉めた。

 カーテンを閉める瞬間、俺は幼馴染と目があったような気がしたが、無視した。

登校中
友「……なかなかヘヴィだな、お前」

男「毎日これだぞ。たまんないぞ」

友「しかし、3人ともあのヤリチン王として校内に名が広まっているチャラ男の餌食になるとはな」

男「まったくだ」

友「昔はあの子たち、お前を取り合ってなんだかんだしてなかったか?」

男「昔の話さ。人なんて変わっちまうもんだ」

友「お前が言うと説得力あるなぁ」

幼馴染「おっす♪ 男、友くん!」

男「おはよ」

友「お、おはよう……」

幼馴染「どうした友くん! 元気がないゾー?」

友「あ、あぁ……」

幼馴染「じゃ、私は先に行くからー」

友「……すごいな。あの子」

男「すごいだろ」

朝礼中
姉「みなさん。おはようございます。今日も一日学校生活を──」

友「しかし生徒会長の姉さんがなぁ……」

男「俺も最初は信じられなかったわ」

友「あんなに凛としている姉さんが、チャラ男に……かぁ」

男「……ん?」

姉「生徒として……あっ……規律を、まも、って。あっ」

友「なんか様子がおかしくないか」

男「たぶん、……あれだ」

友「あれ? なんだチャラ男が朝礼に出てるって珍しいな」

男「あいつの手を見てみろ」

友「ポケットに手をいれてるな……まさか」

男「そういうことだ」

友「はー……大変だな。色々」

男「まったくだ」

女「おはよう! 隣の席の男くん」

男「やあ、隣の席の女さんじゃないか」

女「なんだか最近元気がないね?」

男「あはは、色々あってね」

女「ふーん、そうなんだ。……あ、あのね」

男「うん?」

女「きょ、今日さ、一緒にお昼ごはん食べない?」

男「別にいいけど?」

女「そ、そっか。よかった! じゃあお昼休みに屋上で待ち合わせねっ!」

男「あいよー」

昼休み
男「きたよー」

女「わっ! あ、あ、うん。待ってたよ」

男「急に屋上でなんて、どうしたの?」

女「あ、あのね。男くんに渡したいものがあるんだ……」

男「えっ……なんだろう」

女「うん。ちょっと待ってね。心の準備するから」

男「う、うん」

 もしかして……? これは……?

女「すー。はー。……よしっ! 男くん! これ受け取って下さい!」

 そう言って手渡されたもの。それは

男「こ、これは……お弁当?」

女「て、手作りだよっ! 男くんに食べてもらいたくてっ!」

 なんだ……弁当か……

女「い、嫌だった?」

男「ううん、ありがたく頂くよ」

男「……」

 弁当には色とりどりのおかずが敷き詰められていた。
 一つ箸でつまんで食べてみる。

女「……どう、かな?」

男「うん、おいしいよ。女さん」

女「よかったぁ」

 女さんの顔がパァっと明るくなる。

女「早起きして作って良かったっ」

 そう言って女さんは自分の弁当を食べだす。
 俺が気になって、自分が食べるのを忘れていたのだろうか。

 そのまま、俺たちはいつも通り談笑する。
 和やかな時間がすぎた。その時だ

女「あっ。あれって……」

男「ん……」

 屋上に入ってくる人影があった。あれは……チャラ男と妹だ

チャラ男「なっ、いいだろ」

妹「学校でそーいうことはっ! んっ!」

 チャラ男に口を塞がれる妹。

チャラ男「お前だって期待してたんだろ?」

 そう言って激しく妹と激しくキスを交わす。
 いつの間にか、妹の両手はチャラ男の首の後ろに回っていた。

女「うわぁ……」

 女さんがそれを眺め、頬を染める。
 そのまま妹たちは給水塔の影に消えていった。

女「い、今のうちに、行こっ! 男くん」

 女さんに手を引っ張られ、屋上から去る。
 後ろからはぴちゃぴちゃという音と、女の喘ぎ声が聞こえていた。

女「はぁっ、はぁっ」

女「学校であんなことする人たちって、いるんだね……」

 女さんは、びっくりしたような、どこか惚けた表情でそう言った。

男「そうだね」

 あれが自分の身内だなんて。言えやしない。

女「でも、ああいうこと学校でするのはどうかと思うな」

 落ち着いたのか、女さんは息を整えて真面目な顔に戻っていた。

男「そうだね」

女「ああいう強引な男の人って嫌いだな」

 きっぱりと女さんは断言した。

男「そうなんだ」

女「私は、その、もっと優しい……」

 頬を染め、上目遣いでこちらを見る。

 キーンコーンカーンコーン。

 昼休み終了の鐘が鳴った。

男「ただいまー」

姉「おかえりなさい。男くん」

男「あ、姉ちゃん帰ってたんだ」

姉「今日は男くんの大好きなカレーですよ」

男「わぁ、嬉しいな」

姉「ふふ。男くんは昔から変わりませんね」

 あんたは変わったよ。

姉「ぎゅっ!」

 姉に抱きつかれる。
 いい匂いがした。
 あんな男と何度セックスしても、匂いは変わらないんだな。

男「わわっ。もういい歳なんだからやめろよ!」

姉「はーなーしーませんっ♪」

 上辺だけ見ると、昔とまったく同じなんだろうな。
 そう俺は頭の片隅で考えていた。

 休日の朝。
 俺は、布団の上に重みを感じて目を覚ました。

幼馴染「おっす」

 幼馴染だった。

幼馴染「おこしにきたぞー」

 布団の上でユラユラ揺れる。

男「お前が起こしに来るなんて珍しいな」

幼馴染「昔はよく起こしてあげたもんじゃないか! 水くさいぞ!」

 起こしに来なくなった原因は……言うまでもない。

男「揺れるな。重い」

幼馴染「えー。女の子に失礼だぞー」

 俺の腰に、幼馴染は腰を乗せ、ユラユラと揺れる。
 その幼馴染の腰つきに性的なモノを感じてしまう。
 あいつは、こんなに、こんな風に、腰を動かしていたっけ?

男「どいてくれ」

幼馴染「ちぇ、つれないの」

 なんでもないような顔をして、幼馴染は布団から降りた。

 姉に頼まれ、俺と妹は夕飯の買出しに来ていた。

妹「チッ、なんで私が兄貴なんかと……」

男「まぁそう言うなよ。さっさと買い物済ませようぜ」

 もやし、長ネギ、豚バラ肉、牛乳、ナス、人参。
 メモに書いてある食料をカゴにつめる。
 料理をしない俺には何を作るのかまったく検討がつかない。

妹「……」

 と、妹がある一点を見つめ、固まっていた。
 そこは……お菓子コーナーだった。

男「なんだ、欲しいのか?」

妹「べ、別に欲しくねーし!」

 顔を背ける。その態度じゃバレバレだ。……仕方ないな。

男「ほら、これが欲しいんだろ?」

 メガネチョコ。……小さい頃、妹によくせがまれたので覚えていた。

妹「い、いらねーし!」

 ズカズカと行ってしまう。まったく素直じゃない。
 小声で、「ありがと」と口にした妹の声はしっかり聞こえていた。

 街中を歩く。
 俺には友達がいないわけでもないが、数少ない友人の友は彼女とデートだ。
 自分自身は彼女は今までできたことがない。
 ……あいつらとずっと一緒にいたからな。

男「今日はゲーセンにでも行くかな」

 必然的に独り言増えてしまう。
 まったくこれじゃ不審者だ。

男「ん?」

 見覚えのある人影を見つけた。
 チャラ男だ。
 そして彼はいつも通り女連れだった。

男「あの子は……初めて見たな」

 チャラ男と一緒にいる女の子は、いかにもお嬢様、といった外見だった。
 おとなしそうで、でも気品のある空気を漂わせている。
 チャラ男はお嬢様の肩に腕を回し、楽しげに話している。

男「なんでああいう奴がモテるんだろうなぁ」

 俺がぼーっと見ているのにも気づかず、二人は街の中に消えていった。

 俺の初恋は姉だった。
 いつも優しくて、綺麗で、自慢の姉さん。
 そんな姉といるのが大好きだった。

 小さい頃、俺は人見知りで中々人と打ち解けられなかった。
 だからだろう、俺はよく同級生にいじめられていた。
 そんな時、姉さんはいつでも俺を助けてくれた。

 殴られ、蹴られる俺の盾になり
 嫌がらせを受ける俺を慰め
 ハブられる俺を人の輪に入れようと腐心した

 姉さんのおかげで、俺にもある程度友達付き合いというものができるようになった。

 そんな、俺を妹はいつも見ていた。
 姉に甘える俺に甘える妹という構図。
 でも素直じゃない妹は、いつでも俺につっかかった。

 『おにいちゃんがわたしのプリン食べた』
 『おにいちゃんがわたしをいじめた』
 『おにいちゃんがわたしにかまってくれない』

 最後のほうは、ほとんど屁理屈だったけど、それでも妹は俺に構ってきた。
 でも俺は姉さんが大好きで、妹のことなんか目を向けている暇はなかったのだ。

 ある日、きょうだいでは結婚ができないということを知った。
 ショックだった。
 俺は姉さんと結婚するのだとずっと思っていた。

 『それはほうりつできんしされている』

 法律なんてよくわからなかったけれど、駄目なことなんだ、って思った。
 そんな時、側にいたのが幼馴染だった。

 子供の好意なんて単純である。
 すぐに別の方向に向かう。
 
 幼馴染とは、普通の友達としてずっと遊んできた。
 けどある日、幼馴染は泣いていた。
 クラスの子にいじめられたのだと知った。

 俺は、姉さんが俺を守ったように、幼馴染を守ってあげたいと思った。

 結果、ボロボロになって帰ってきた俺を幼馴染は抱きしめた。
 これが、きょうだいを除いての、俺の初恋だった。

友「うーっす」

男「よ、デートはどうだった」

友「あー、ん、まぁまぁかね?」

男「何がまぁまぁかね? だよ。ずっと好きだった友幼馴染ちゃんと念願のお付き合いができるようになったんだろ?」

友「ああ、まぁな。……でもさぁ」

男「もしかして、俺に気つかってる?」

友「いや、あんな話聞いたあとだとさぁ」

男「お前って優しいな」

友「おいホモはやめろ俺には友幼馴染が」

男「冗談冗談。まぁ、気にせず惚気けてくれよ。微笑ましい話聞いてるほうが心が和らぐ」

友「そ、そうか?」

幼馴染「おっはよーぅ!」

男「おう」

友「あ、あぁ……」

女「おはよう! 男くん」

男「おはよ」

幼馴染「むっ、これは男くんの彼女さんですか?」

男「違うよ」

幼馴染「私に黙って彼女作るなんて……男が大人になっちゃった……しくしく」

男「違うってば」

女「ええと……どなたですか?」

男「俺の幼馴染。こっちはクラスメイトの女さんだ」

幼馴染「よっろしくー」

女「よ、よろしく……」

幼馴染「男は狼なのよ? 気をつけなさい!」

女「は、はぁ」

男「気にすんな。こいつ頭おかしいんだ」

幼馴染「なんだよーぅ」

 ピンポンパンポン

 女「校内放送?」

 『2年生の男くん。至急生徒会室に来て下さい。
 繰り返します。
 2年生の男くん。至急生徒会室に来て下さい。』

 ピンポンパンポン

男「また姉さんか……」

幼馴染「お姉さん、ブラコンだからねえ」

女「え、生徒会長って男くんのお姉さんだったの!?」

男「その話はおいおい話すよ……早く行かないと姉さん怒るから。行ってくる」

幼馴染「いってらー」

女「い、いってらっしゃーい」

 生徒会長へ走る。
 途中で、声が聞こえた。

「女なんて肉便器だよな」
「ヤッてる間は気持いいんだよな。終わるとただのカスだけど」
「そういやお前、あの生徒会長ともヤッてんだろ?」
「ああ、あいつ? あいつもそろそろガバガバになってきたしなー」
「じゃあ、俺にもヤラせろよ」
「あ? ヤラせねーよwww」
「なんだかんだもったいねーんじゃねーかwww」
「いやあいつの妹がいい感じでさ。姉妹丼とかマジ燃えるんだぜwww」
「ちょwww羨ましいなおいwwwてめーなんでそんなにヤリまくってんだよ」
「あいつら単純だからな。ちょっと優しい言葉かけただけでこれだよ。女なんて低能のオナホだな」
「カーッ、言うねぇ。昨日もなんか女引っ掛けたんだろ?」
「ああ、あいつ良かったなぁ。処女だったし。やっぱ結婚するんだったら処女だよなwww当分しねえけどwww」
「非処女は適当な奴に引き取らせときゃいいんだろwwwボランティア乙ってなwww」

 生徒会長へ走る。
 声が後ろの方に消えていった。

>>70この女はどういう意味の女だ?

男「どうしたの、姉さん」

姉「あ、遅いよ男くん!」

 ぷんぷん、という擬音が似あってそうな剣幕である。
 そんな姉を眺めていると。

姉「ぎゅー!」

 抱きしめてきた。

男「もう……学校でこういうことするなって言ったろ?」

姉「男くん分が足りなくなっちゃったんだもん。許して?」

 小首をかしげる姉は可愛い。

男「しょうがないな」

 体から力を抜く。

姉「男くんも、ぎゅってしてくれないの?」

男「俺はいいの」

姉「昔はしてくれたのにー」

 ぷぅ、と頬を膨らませる。
 それでも、俺の腕が姉に伸びることはなかった。

>>72
性別としての「女」

おい今日良スレ多すぎて筆が進まねーぞ

姉「旅行に行きましょう」

 唐突に姉さんが言い出した。

男「はぁ? いきなりどうしたの?」

 今は長期休暇期間ではない。
 1ヶ月後には試験も控えている。

男「もし行くんだったらさ、夏休みとかに……」

妹「い、いいんじゃない! 行こうよ兄貴!」

幼馴染「う、うん。行こ。ね?」

 二人が同意する。
 そもそも四人で旅行に行くことは珍しくなかった。

男「みんながそう言うなら……いいけど」

姉「やった♪」

 三人はきゃっきゃと喜びながらどこに行こうかと話し合っていた。
 正直乗り気ではなかったが、みんなが楽しみにしているならそれでもいいかと俺は思った。

男「ってわけで、旅行に行きます」

女「え……? 平日だよ?」

男「言ったら聞かないんだよね。うちの家族」

 溜息をつく。
 姉の話をしてあることもあって、女さんは苦笑していた。

男「というわけで、ちょっと休むんだけどさ。お願いが」

女「もう、しょうがないな。ノートでしょ? とっといてあげる」

男「ありがとう」

女「ううん、男くんの役に立てるなら嬉しいし……」

男「本当にありがとう。お礼は必ずするから」

 深々と頭を下げる俺。頭を上げると、女さんは複雑そうな顔をしていた。

女「ん?」

男「どうしたの?」

女「廊下から誰かが見ていたような……気のせいかな」

 廊下には人っ子ひとりおらず、静かなものだった。

幼馴染「ふぃー! 着いたー!」

 温泉旅館。以上。

妹「バス停から遠すぎだっての」
姉「疲れましたねー。男くん、大丈夫ですか?」

 荷物持ち。俺。以上。

男「まぁ、男手ですから。はい」

 不満はない。だが暑い。

姉「わぁ、汗ダラダラ! さっそくだけど、温泉入りましょう!」
幼馴染・妹「いぇー!」
 二人はタオルと着替えを素早く出し、走り去ってしまった。
姉「ふふ。元気ですね」

 どんな時でも姉さんの笑顔は綺麗だ。

男「……俺たちも行こうか」
姉「……はい」

 そっと姉に手を握られる。

男「!?」
姉「久しぶりに、ね?」
男「……うん」

 その時だけ、昔に戻れたような、そんな気がした。

 ポチポチ。
 友にメールをする。
 俺達は、家庭の事情で学校を休んだことになっている。
 なんとかうまくいっているようだ。

男「それにしても……」

 友からのメールはそれこそ数分で返ってくるが、女さんに送ったメールは一通も帰ってこない。

男「圏外ってわけじゃないんだろうが……」

 単純に、友は暇で、女さんが忙しいということだろう。
 女さんは勉強しているのかもしれない。

姉・幼馴染「ちょっとでかけてきますねー(くるねー)」

 二人は連れ立って部屋から出て行った。
 部屋には、テレビを見ている妹と携帯をいじっている俺のみとなった。

 ちなみに、部屋割りは四人とも同じ部屋である。
 姉と妹はもちろん、幼馴染とは家族みたいなもんだし、無問題なのだ。

妹「……ねぇ」

 そんな時、妹が俺に声をかけてきたのだった。

妹「誰とメールしてるの?」

 妹はテレビに顔を向けたままで俺に問うた。

男「んー、友、かな」

 俺は携帯を弄りながら妹に答えた。

妹「ほんと?」

 なんでそんなことを聞くんだろう。

男「うん。なんで?」

妹「女の子とか……だったりしないの?」

 なんでそんなことを聞くんだろう。

男「んー」

妹「兄貴ってさ……彼女とか、いないの?」

 なんでそんなことを聞くんだろう。
 俺は聞き返した。

男「お前の彼氏って……どんな奴なの?」

妹「なっ、彼氏なんか…・…いないよ!」

 あわあわと慌てる妹。事実を知らなければ可愛いと表現してもいいだろう。しかし。

男「……いないんだ?」

妹「いないよ! そんなの!」

 どこか慌てた表情をしている。

男「ははっ、悪い悪い」

妹「それよりもお兄ちゃんが質問答えてよ!」

男「お兄ちゃん?」

妹「わっ、今のなし! 兄貴! 兄貴のお兄ちゃんは! あれ?」

男「ぷっ……あはははは」

妹「何笑ってんの! コラ、答えろ!」

 笑いが止まらない。
 妹が可愛いからか。
 妹に嘘をつかれたからか。
 俺にはわからなくて、余計に笑いが止まらなかった。

妹「あれ」

 笑いが収まったあたりで、妹が俺を見つめている……

男「ど、どうした……?」

 じろじろと俺を眺める。

妹「あ、あのさ」

 ……ん? 視線は……下のほうに……

妹「は、はみ出てるよ?」

 笑いすぎたせいか、浴衣からトランクスが露出し……そして……

幼馴染「ただいまー! あー! 男くんがハミチンしてるー!」

姉「……もう」

 俺は大恥をかいたのだった……

あ、訂正

幼馴染の×「男くん」→○「男」

 夜。

 ふと目が覚める。
 俺の布団と、女三人の布団は少し離してある。
 僅かながらの気遣いだ。

 起こさないように部屋をでる。
 廊下から見えた月は満月だった。

男「風呂にでも、入るか」

 服は代えなくてもいいだろう。
 タオルは常備されてるものがあったはずだ。

男「綺麗な、月だなぁ……」

 なんとなく、夏目漱石の言い回しが頭に浮かんだ。

 温泉に浸かる。
 ここは露天風呂だ。
 効力はよくわからない。

 この旅館は、『恐るべき魔力があり、ここで泊まったカップルは必ず幸せになる。そのため、「縁結びの宿」の別名を持つ』
 なんて逸話があるらしい。
 それも昔の話だ。
 今ではその『無人別館』は封印されているとのこと。

男「ふぅ……」

 何も考えずに、じわじわと染みこんでくる何かを受け入れる。

男「あー。幸せだぁ」

 思わず、こんな事を呟いた。

?「あんっ」

 ……何かが聞こえた。
 それも毎日嫌になるほど聞いているもののような。

?「ちょっと……やめてって……あっ」

 隣の、女子の露天風呂からだろう。
 俺は風呂から出ようか悩んだが、そのまま浸かっていることにした。

♂?「ほら、咥えろよ」

♀?「やん、乱暴……」

♂?「早くしろって」

♀?「もう、しょうがないなぁ」

 その声は嫌がるどころか、どこか期待に満ちているようだ。

♂?「あー。いいぞ。そこを、もっと……」

♀?「んっ、んっ、んっ」

 女の篭るような声が続く。そして

♂?「ほら、ベロだせ。ベーって」

♀?「? あー」

♂?「うっ……」

♀?「きゃっ……もー、こんなにいっぱい出してー。こんなに汚してどうすんのよー」

♂?「知るか。てきとーに温泉で洗っちまえ」

♀?「もー」

 隣の風呂場で男女の行為は続く。
 その間、俺は黙って風呂に浸かっていた。

 先程まで感じていた多幸感など、どこかに飛んでいってしまったようだ。
 温泉によって体温が上昇した体から吹き出す汗が止まらない。

 頭に浮かんだのは、幼い日の思い出。

 ただ、毎日が楽しかった。
 みんなで走りまわった。
 俺たちはずっと一緒にいるんだと思っていた。

♀?「ねぇ、早く。シよ?」

♂?「ガッつくなって。……あれれー? ゴム忘れちゃったー」

♀?「えー! そんなの……ちょっと……」

♂?「でも我慢できないんだろ? だーいじょうぶだって」

♀?「そうかなぁ……でも……」

♂?「ほら、ここは濡れてるじゃんか。いつもの、ホラ」

♀?「きゃん! ……入れて、くださぁい」


 隣の風呂場から聞こえてくる艶めかしい女の鳴き声は、確かに姉のものだった。

 姉は品行方正だった。
 風呂にはタオルを入れてはいけません! とよく怒られたものだ。
 
 小学校で耳にした『コンドーム』という言葉がとても気になって、姉に聞いてみると、とても恥ずかしそうに頬を染め、俯いた。
 手を繋いで、『結婚しようね」と言うと、困った顔で頷いてくれた。

 両親が家を空けがちになるうちの家庭にとって、姉は母であった。
 母は子どもを裏切らない。
 そう思っていた。

 女子風呂では姉の喘ぎ声が響く。
 他にも色んな人が入るだろう露天風呂で色々なものを振り撒き、乱れる姉。
 俺には敬語で話しているのに、あいつの前では親しげな口調で話している姉。
 妊娠する危険性よりも、目の前の快楽を選んだ姉。

 ……先程までならともかく、今、風呂から出ても気づかれないだろう。
 激しい水温を聞きながら、俺は露天風呂を後にすることにした。

 部屋に戻る。
 今日はさっさと寝てしまおう。

 が、突然ある事に気づき、女三人が寝ているはずの布団を見る。
     ・ ・ ・ ・
 布団は三人とも膨らんでいた。
 確かめるのも馬鹿馬鹿しくなり、俺は掛け布団を被った。

 風呂場での光景と、綺麗な月夜を同時に思い出し、俺はどうしようもない気分になった。

 部屋は不気味なほど静かなままだった……

久々に上手い>>1だと思いました
強力に支援します
広げた風呂敷を畳める力量は見えますよ
大作志向の人は注目してほしい

ネタとしてはベタってのは浅い見方で
姉妹幼馴染女てんこもりのハーレムにNTRなんて
最近は両方ともVIPじゃ敬遠されがちなので
それを展開する度胸はすごいです

ひょっとして>>1は最近SSスレ立ててませんか?
最近のVIPは投下間隔がかなり厳しくなっている上に
ライト志向・ベタ志向・拙速志向がはびこっているので
全体としてSSのレベル低下を感じています

ぜひとも完結させてください
よろしくお願いします

>>160
最後の2行だけでいいだろ。
長々とどうでもいいこと書きやがって。

素です
>>1にエールのつもりだったのですがすみません

>>164
次からはエールだけ送れよ

 翌朝。
 何もなかったように俺たちは観光した。

 旅館の前にある長い階段を降りたところに、小さな喫茶店があった。

妹「わ、おいしい……」

幼馴染「おいしい!」

姉「おいしいです。これなんて言うんですか?」

「東大まんじゅうや」

男「は?」

 なぜこんなところで、東大?
 首を傾げながらも、喫茶店の店主の入れてくれたお茶と東大まんじゅうはとてもおいしかった。

姉「さて、帰りましょう」

 最終日。俺たちは帰るために荷造りをしていた。
 といっても、着替えくらいしか持ってきていないし、準備はすぐに終わった。

妹「いやー、気持よかったねー」

 何が気持よかったのだろう。

幼馴染「ほんとほんと、スッキリしたー」

 どうして?

姉「ふふ、またみんなで来れたらいいですね」

 そのみんなに俺は入っているのか?

男「……」

幼馴染「んあ? どうしたぁー男!」

 背中を叩かれる。

男「……いや、そうだな。また行ったらいいんじゃないか」

 お前らだけでな。その一言は心の底に留めた。

友「お、帰ってきたか」

男「おう。ほら、お土産だ」

友「サンキュー……ん? お前東大行ってきたのか?」

男「んにゃ、温泉」

友「なぜ東大まんじゅうなんだ」

男「俺にもわからん」

友「???」

 混乱する友。そりゃそうだ。でもうまいぞ、これ。

男「あ、それよりも女さんは? 女さんにも買ってきたんだけど、東大まんじゅう」

友「あ、女さんは……」

 友が顔を曇らせる。一体何があったというのだろうか?

男「学校に来ていない?」

友「ああ……ちょうどお前らが旅行に行った日からだったかな」

男「そんな。ノート女さんに頼んだのに」

友「そうなのか? まぁ、俺もとってあるから見せてやんよ」

男「お前字が汚いから嫌」

友「てめぇ」

男「友幼馴染ちゃんに頼めないか?」

友「あ。あー、そうだな。聞いてみるよ」

 なんとなく歯切れが悪いのは気のせいだろうか。

男「で、女さんはいったいなんで休んだんだろう」

友「風邪でも引いたんじゃないか?」

 だったら、なぜメールが返ってこなかったのか。

友「お前、見舞い行って来いよ」

男「……そうだな」

 女さんの机に無造作に入れてあるプリントを眺め、俺は頷いた。

    ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
     V~~''-山┴''''""~   ヾニニ彡|       完結はする・・・・・・!

     / 二ー―''二      ヾニニ┤       完結はするが・・・
    <'-.,   ̄ ̄     _,,,..-‐、 〉ニニ|       今回 まだ その時と場所の
   /"''-ニ,‐l   l`__ニ-‐'''""` /ニ二|       指定まではしていない

   | ===、!  `=====、  l =lべ=|

.   | `ー゚‐'/   `ー‐゚―'   l.=lへ|~|       そのことを
    |`ー‐/    `ー――  H<,〉|=|       どうか諸君らも
    |  /    、          l|__ノー|       思い出していただきたい
.   | /`ー ~ ′   \   .|ヾ.ニ|ヽ
    |l 下王l王l王l王lヲ|   | ヾ_,| \     つまり・・・・
.     |    ≡         |   `l   \__   我々がその気になれば
    !、           _,,..-'′ /l     | ~'''  このSSはの完結は
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''"    /  |      |    10年後 20年後ということも
 -―|  |\          /    |      |   可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!
    |   |  \      /      |      |

いい加減限界寝る

>>193
寝るのは構わんが戻って来る時間だけ教えてくれ

>>196

        ___________
      /´  , -‐- 、.           /
.      i  /::::::::::  `''‐ 、..__,. ‐'´ヽ. /    大人は質問に答えたりしない
.      !  ,'::::::::::    、       ∨      それが基本だ
     |  i::::::::::  、 、`''ー---‐''´  ヽ
     |. l:::::::: /へ.\` ー---‐ ´/,.ヘ    そりゃあ・・・・かまわない

     │ \:::::::: _\\,   /∠_  |   おまえの質問に答えること
      |. /"ヽヽ:::==。=`,,   /=。==│    それ自体は容易い 簡単だ
      | { i⌒| |:::::` ー-‐'    .::.\-‐ ´│
    /|. l ト、|.|:::::: ー-‐ '   ::::::::::: l::-‐'.|   何時に起きて 何をして
  /  | ヽ.._||::r':; -‐‐' r __::::::::::::: l ー、|    こういう会社に行き 何時間働き
_/    |   /l!:::/:: ー----------ー'--.|     食事は・・・・・・? 就寝時間は? 期限は・・・・?
.!     .|  ./ ::|::::::::::              |      そんな話はいくらでもできる
|     │./  ::|:::::::::::     =====     |\
|     |/   ::|:::::::::::::...          ,.イ  .!`  しかし 今 オレがそんな話を
|     |\   :`'' ‐- 、::_:.......   ,. ‐'´/|  │       仮にしたとしても
|    │ \   ::::::::::::::::::`~`''"::::::::/ .|    |   その真偽はどうする・・・・・・?

 真偽などどうでもいいから 聞きたいというのか・・・・?
  ククク・・・・・・
 すでにこの船に乗り込んでるおまえらには オレの話の裏をとる術はない
  オレが何を語ろうと 結局 ただそれを 盲目的に信じるしか道はない
 つまり どんないい話を聞いても それは単なる気休めにしかすぎないってことだ
  違うか・・・・・・?

ごめんわからない
今日中

どうすれば完結してくれる?
お金でも渡せばいいのなら5000くらいならあげたいわ
胸のもやもや感がとれるなら安い

保守時間目安 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

***

「んっ……」

 気持ちいい。
 彼に私の胸を乱暴に揉みしだく。
 彼に私のふとももから付け根に向かって優しく撫でつける。
 
 彼に乱暴にされるたびに。
 彼に優しくされるたびに。
 彼に愛されているという実感が湧いてくる。

「あっ……」
「もう濡れてるじゃねえか」

 彼以外、誰にも触られたことのない場所を弄られる。
 最初は嫌悪感すら抱いていたこの行為も、こういうものなのだと理解すると同時に、罪悪感が逆に自らを興奮させる。

「入れるぞ」
「あぁ……うんっ、あっ」

 最初はとても痛かった。
 でも彼は優しくしてくれたんだ。
 私のことを気遣ってくれて。
 私のことを『愛してる』って言ってくれた。

 彼が私の中で動く。
 私の上で必死に腰をふる彼を愛しく思い、私は彼に抱きついた。

***

 ピンポーン
 女さんの家のチャイムを押す。
 返事はない。

男「あれ? おかしいなぁ」

 標識は確かに女さんの苗字なはずだ。
 それとも住所を見間違えたか?

女「……んっ、はい、どなたですか?」

 その場で待つこと数分、インターホンから女さんの声が聞こえてきた。
 息遣いが荒いのは、風邪だからだろう。

男「あ、男だけど」
女「えっ、お、男くん? ど、どどうしたの?」
男「? いや、女さん休んでるみたいだから、プリントとか持ってきたよ。あと、旅行のお土産」
女「あ、そ、そうなんだ。……ポストに入れておいてくれる?」
男「あ、あぁ……風邪、大丈夫なの?」
女「風邪? あ、うん。大丈夫だよ……んっ、風邪移しちゃうと困るから、部屋には上げられないんだ。ごめんね」
男「そっか、お大事にね」

 プリントと東大まんじゅうをポストに入れ、俺は踵を返した。

男「あ」

 ノートの事を話すのを忘れていた。
 それに気づいたのは、すでに自宅の前に辿り着いた時だった。

***
 私は、周りからしっかりしている女性と思われている。
 小さい頃から、年長者として妹と弟の手本になるように生きてきた。

 そんな私でも、どうしようもないことだってある。
 でも、弟たちの手本にならなければならない私は、ぐちゃぐちゃになってしまった。

 そんな時、彼に出会った。
 彼は私に『何も考えなければいい』と言ってくれた。
 私は誰かに甘えたかったのだと、この時初めて気づいた。

「ああああああっ」
「おーおー、潮吹いてそんなに気持よかったか?

 またイッてしまった。
 彼に触られると、体中が敏感になってしまう。
 彼は私をニヤニヤと見つめてくる。
 そんな視線に私は顔が熱くなる。

 でも、もっとして欲しい。
 もっと気持よく。
 何も考えられないように──

「……っと」
「あ?」
「もっとしてください!」

 彼はニタリと笑った。
 私は快楽に身を任せた。
***

***

 私は兄貴、ううん、お兄ちゃんが大好きだった。
 お兄ちゃんが出掛けるなら、私もついていく。
 お兄ちゃんがゲームをするなら横でじっと見ていた。
 お兄ちゃんは私に優しかった。
 私が大好きなお菓子を眺めていると、何も言わずに買ってくれた。

 でも、お兄ちゃんが好きなのはお姉ちゃんだった。
 お姉ちゃんは綺麗で、お姉ちゃんは頭が良くて、お姉ちゃんは、何でもできた。
 それに比べて、私は素直になれない可愛くない女。
 お兄ちゃんに嫌われても仕方がない。
 それに、お姉ちゃんなら、と私は思っていた。

 なのに、いつからかお兄ちゃんは幼馴染ちゃんに構うようになった。
 どうしてお姉ちゃんじゃなくてこの人なの?
 お兄ちゃん、私を見て。

 そんなある日、私は信じられないものを見てしまうことになる。

 男性の上で乱れる姉の姿だった。

***

***

 私には冴えない幼馴染がいる。

 あいつは、昔からあの何でもできる姉を頼りにしていた。
 そんなあいつを、私はある種軽蔑した目で見ていた。

『男なら、自分のことは自分でやれ!』

 その頃、ほんのちょっぴり男勝りな私は、そう考えていた。
 だから、ほんのちょっぴり乱暴したのは許して欲しい。

 そんな男勝りな私であったから、クラスのいわゆる乱暴な男の子たちに目をつけられ、いじめられるようになってしまった。
 それを救ってくれたのが、あの冴えない幼馴染だった。
 クラスのいじめっこに泣きながら、ボロボロになりながら帰ってきたあいつに抱きついて、私はワンワン泣いた。

 それから十年くらい経ったかなぁ。
 なんで私は、あいつでもない男の上で、腰を振っているんだろう。

「あっ、気持ち、イイ!」

 あまりの気持ちの良さにどうでもよくなり、私はその動きに集中することにした。

***

 翌日。

 女さんは学校に復帰した。

 挨拶を二言三言交わしたが、それ以降、その日は話すことはなかった。

友「おい、どうしたんだよ?」

男「何が?」

友「お前、今日女さんと全然喋ってねーじゃねーか」

男「んー。確かにそうだな」

友「お前、昨日見舞い行ったんだろ?」

男「ああ、行ったぞ」

友「んー?」

男「おいおい、なんだよ一体」

友「いや……なんでもない」

男「変なヤツ」

 昼休み。

友「やっぱ変だって」

男「何がさ」

友「女さん、最近お前に弁当持ってきてただろ」

男「なんでお前が知ってるんだよ」

友「それは置いといけ。今日つくってこないのは変だと思わないか?」

男「別に作ってくれとは頼んでいないし……そもそも風邪で疲れてるんじゃないのか?」

友「そ、うか。……そうだな、俺の考えすぎかも」

 その時、廊下から視線を感じた。
 これは……あの旅行前に……

友「どうした?」

男「ん……ちょっとトイレ行ってくるわ」

 俺は廊下に出た。

 廊下に出た俺は、自然と決まった場所に向かっていた。

 あの視線は、おそらく……

 階段を登る。

 一段一段踏みしめるように。

 死刑台に向かう死刑囚のような気持ち?

 何を。

 階段を登り切る。

 目の前にはドアがある。

 ドアの向こうから声が聞こえる。

 女さんと弁当を食べた時を思い出す。

 このドアの先は、屋上だ。

 ドアを開けると、そこには。

 オトコの股間に顔を埋め、跪く、女さんの後ろ姿が見えた。

 『男』の手は女さんの頭に添えられている。
 女さんの頭は激しく上下する。

 なんだか、キツツキのようだと思った。

 女さんの言葉を思い出す。

女『でも、ああいうこと学校でするのはどうかと思うな』

 あの時の女さんはそういう事に反対していた。

女『ああいう強引な男の人って嫌いだな』

 あの時の女さんは軽蔑する目をしていた。

女『私は、その、もっと優しい……』

 あの時の女さんは──

 ははっ。

 やっぱり。

男「女なんてみんなこんなもんだ」

チャラ男街でみかけた可愛い女の子をナンパ

当然断れるも無理やり連れて行こうとする

男が発見。「あいつ、姉ちゃんたちじゃ飽き足らず・・・!」
女の子救出

その女の子が実はヤクザのボスの愛娘

ヤクザ親父はチャラ男にキレる
ヤクザ娘は男に惚れる

チャラ男フルボッコ、遠いところへ

男はヤクザ娘とめでたし。
ビッチー’sはもうどうでもいいだろ。

終わり。


ってなったら最高にメシウマだなとかずっと考えてた

男「女なんてみんなこんなもんだ」




男「俺には男性しかない。」

ってなったらキレる

 雨が降っていた。

幼馴染「や。どうしたの傘もささずに」

男「お前は、知っていたんだろう?」

幼馴染「うん。あの人に頼まれたから」

男「どうして、そんなにあいつに肩入れするんだ?」

幼馴染「愛しているから」

男「…………」

幼馴染「傘、入りなよ」

 そうして、こちらに差し出された手を、俺は振り払った。

幼馴染「あ」

 傘は地面に落ちた。

幼馴染「どうしてくれんの。濡れちゃったじゃん」

男「俺さ、お前のこと、好きだったんだ」

チャラ男もやることやってるだけだもんな

>>463
だよな。チャラ男は少子高齢化社会に対する切り札

ちょっと何言ってるかわかんないです

>>469
本気でいってるわけじゃないからねw

チャラ男二人いたよな?
誰と誰がつきあってるの?

>>475
チャラ男は多重影分身の使い手

幼馴染「……」

 幼馴染は黙っていた。

男「昔は姉さんが好きだったんだ。でも結婚できないって知ってさ、お前に鞍替えしたんだよ」

男「それでも俺はそれなりにお前のこと好きだったんだ」

男「お前のためなら何でもやってやろうと思った」

男「お前を守ってやりたいと思った」

男「でも、そんなの幻想だったんだな」

男「守ってやりたいと思った人間はみんな、自分で自分を傷つけに行っちゃうんだ」

男「俺が駄目なのかな。それとも、お前らが……」

幼馴染「……じゃん」

男「は?」

幼馴染「アンタが悪いんじゃん!」

 こいつは、何をイッテイルンダ?

幼馴染も、基本的には男(別に付き合ってない)以外の彼氏を作りましたってだけだしなー
旅行の件や、裏で女を落とすのに協力したのが糞だけどそれ以外は悪くない

幼馴染「姉さんはね! アンタが頼りすぎたせいでおかしくなっちゃんだ!」

幼馴染「姉さんだって誰かに頼りたかったの!」

幼馴染「アンタが支えてあげれば……あんなことに……」

幼馴染「妹ちゃんは! ……アンタに放っとかれた寂しさを埋めるように」

幼馴染「あの人に頼るようになった……」

男「……じゃあお前は?」

幼馴染「私は……」

幼馴染「私は、脅された」

 は。

幼馴染「最初は合意じゃなかった」

幼馴染「三人がシてるとこを、その、見ちゃって」

幼馴染「そのまま……してるうちに、良くなっちゃった」

幼馴染「だって、あの人は優しいんだ」

幼馴染「私がして欲しい事、すぐにわかってくれる」

幼馴染「私のこと、大事に扱ってくれる」

幼馴染「私、愛されてるって実感するの」

幼馴染「アンタみたいに、鈍感で、人の気持がわからない人間とは違う!」

男「知るか」

 こいつと話すことは何もない。
 俺はそう思った。

 その日、姉と妹は家に帰って来なかった。

>>493
自分の彼氏が他の女とヤルの助けるために男を傷つけるって

これ以上ないゲスビッチな行為だろ。
これだけでもう殺されても文句言えないよ。

もう一個の兄姉スレは幸せなエンドに向かっているというのにこのスレときたら……

>>1よ、どうしてくれる

>>514
姉弟スレじゃね

>>523
おっと失礼僕のミスですたん

>>525
異性として失格でも家族や幼馴染ではあるからだろ
彼氏できたから疎遠になるってほうがむしろ変

ところで友幼馴染は(ry

もう一個のスレもいつの間にか再開してるやん

>>531
いや、そりゃ単に彼氏ができたってんならそうだろうけど
これは彼氏彼女じゃなくてただの肉奴隷扱いじゃん

実際ntrとか日常茶飯事だよな

>>548
まったくないこともないかもしれんが
普通にしてて自分が被害にあうことなんてあるの?

>>553
いやいや別にこの話で男は誰とも付き合ってない
ただ周囲の近しい女共が他の男とつきあいだしたってだけだろ?
こんなの大抵の奴が経験あるだろ

当たり前のことを男がざわざわと言ってるだけ恋人云々の話じゃない
お前ら女友達もいねーのかよ

>>560
まわりの女友達がそれぞれ彼氏ができるなんてのはざらにあるけど、
まわりの女友達がそろいもそろって同じ男に肉便器にされるなんてことは俺、
未だかつて経験したことないけどおまえはあるの?

 それから1週間が経った。

 最近、俺はフラフラと一人で街中を歩くのが日課になっていた。

 家にいても居心地が悪い。

 姉さんと妹は、そこまで変わらない態度で居てくれる。

 それでも、俺には無理だった。
 自分がどうやっても理解出来ない人種といても、息が詰まるだけだ。

 そんな中、知り合った一人の女の子がいた。

 彼女はいかにもギャルという外見で、男遊びも激しそうな感じだった。

 だからだろう、逆に気軽に接することができた。

 彼女も自分の家には帰りづらいと語って、それで余計に気があった。

 毎日彼女と会うのは楽しかった。

 そんなある日のこと。

>>581
おいおいおいおい……

このギャルが、女版チャラ男みたいな奴で、

男も姉や幼馴染のように、ギャルの優しい言葉に絆されて……


友「人間なんてみんなこんなもんだ。」



って展開が見える

ギャル「はー、疲れたー」

男「学校行ってないんだろ?」

ギャル「それでも疲れんの! 色々!」

男「あー、前言ってた彼氏の事か?」

ギャル「そいつはもう別れた!」

男「相変わらず早いなぁ」

ギャル「だって、あいつ浮気しやがったんだよ!?」

ギャル「このアタシ様が付き合ってあげてるのに何様だっての!」

 お前が何様だ。

男「お前が何様だ」

ギャル「ちょっ、ひどくない!?」

 こんなどうでもいいことを話すのがバカバカしくも楽しかった。
 所詮ただの友達。
 女には期待しない、という事は忘れてはいなかったが、友達としての付き合いは案外楽しい物だった。

このギャルが実はチャラ男の本命で、
男、知らぬ間にネトラレ返しッ

って展開だったらいいのにな♪そうじゃないから欝なんだ♪

ギャル「でさー、どこ行く?」

男「ゲーセンでいいんじゃね?」

ギャル「またゲーセンなのぉ? どうせ男はあのアニメなクイズしかやんないんでしょ?」

男「いいだろ……別に。なら、来なくてもいいんだぞ」

ギャル「うそうそ、行く行くって」

 腕に絡みついてくる。

男「おい、止めろよ」

 軽く振り払う。

ギャル「ちぇ、ノリ悪いんだから、だからモテねーんだよ」

男「うっせ」

 ゲーセンへと向かう。
 その道の途中である。

ギャル「あれ? お姉ちゃん?」

男「お姉ちゃん?」

 ギャルの視線の先には、あのチャラ男が女の子と連れ立っている姿があった。

主人公がハーレムって女キャラ視点で言えばNTRだよな

>>615
どういうこと

 チャラ男は女の子の肩に手を回し、親しげに話している。

男「あれ、お前のお姉ちゃんなの?」

ギャル「うん。でもこんなところにいるなんて珍しいな」

男「ふーん」

 なんとなく、二人で眺める。

男「あの男って、お前の姉ちゃんの彼氏なの?」

ギャル「うーん、お姉ちゃんに彼氏がいたなんて話、聞いたことないなー。まぁ、家に帰ってないからなんだケド☆」

 頭に軽く手刀を入れ、『お姉ちゃん』を眺める。
 チャラ男と一緒にいる女の子は、いかにもお嬢様、といった外見だった。
 おとなしそうで、でも気品のある空気を漂わせている。
 ギャルとは大違いだ。

男「ん……?」

ギャル「どしたの?」

男「なんかどこかで見たことがあるような……」

>>56
でも出てるなギャルの姉ちゃん

 思考に耽っていると、チャラ男と女の子は路地裏に消えていってしまった。

ギャル「あっ」

男「行っちゃったな……いいのか? 話さなくて」

ギャル「……ん、まぁお姉ちゃんにも色々事情があるだろうしっ!」

 そうして、ゲーセンに向かおうとした俺たちだったが。

 俺たちは見てしまった。

 路地裏にぞろぞろと連れ立った男達が入っていくのを。

男「おい……なんかやばくないか?」

ギャル「お姉ちゃん!」

 ギャルは路地裏に走って行ってしまった。

男「おいおい……」

 どうしようか迷った俺は、その場から立ち去った。

お嬢様「やめて下さい!」

チャラ男「抵抗してんじゃねーよ」

お嬢様「むぐっ!」

チャラ友「へへ、そろそろヤんのか?」

チャラ男「ああ、この前は逃げられちまったけど、こいつもハメ撮りしてやれば言うこと聞くだろ」

チャラ♂「早くヤろーぜ」

チャラ男「まぁ、待てよ……」

ギャル「お姉ちゃん!」

チャラ男「あ?」

ギャル「お姉ちゃんを放して!」

チャラ♂「はなしまへん」

ギャル「きゃっ」

チャラ友「こいつ、処女っぽくねーけどまぁ一緒にヤッちまうか」

チャラ♂「せやな」

お嬢様「妹には何もしないで!」

チャラ男「じゃあ、お前には色々しちゃってもいいんだなぁ?」

 チャラ男はニタリと笑う。

お嬢様「は、はい……だから、妹だけは……」

ギャル「お姉ちゃん、やめて! むぐぅ」

 チャラ男がギャルの腹を蹴る。

チャラ男「てめーは黙ってろ」

ギャル「げほっ、げほっ」

チャラ♂「じゃー、やりまっかー」

ギャル(男……助けて……)

 しかし、男がそこに来ることはなかった。

>>651
チャラチャラチャラ……

チャーラーヘッチャラーwwwwwwwww





なんだよこれ

予言しよう
このスレは完結する前に無駄なレスで埋め尽くされてしまうだろう・・・だから>>1以外

     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    /: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
  /: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\
/: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\

: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\                全 員 黙 れ
: : : : : :.; '⌒`: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : :l  _,-ー、
: : : :.:;;(w●w): : :: : :(w●w): : :: : :: :|/'、=--ー: :メ,
: : : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :/: /' _.,,=-ー`´i
: : : : : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ー/ /´,_=-ー'': : :)
\: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :/ 'ー(,,r'"_,--一,ー ,.゙(,
/ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\  ゝ: : ̄.:゙i,: : :: : :,r': ヽ
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´: : :: : :: : :: :\ ``-" \,_、: : :: : : :ヽ
: : : : . : : . : : .: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :\   ``ヽ: : :: : :: : :ヽ

>>1よ……
俺たちを失望させないでくれ

まぁ、同性から好かれる奴と嫌われる奴っているから、
チャラ男は異性に好かれるタイプなんだろうなー。

で、主人公は自分でフラグ折りまくってBADEND進んでる気がするわ。

二人の違いは行動力じゃね?

>>664
強いて言うなら、チャラ男が怖いもの知らずすぎるんだよ。
学校でやったり集団レイプしたり。
理性を保つネジが脳みそに無いんだろ。

でもこれ、男がギャル姉妹助けに行ったところで、
チャラ男たちにぼこられて、目の前で二人が侵されるのを見せつけられることに
なっただろうから、やっぱり男立ち去って正解だったんだわ。

警察官「おいお前ら何をしている!」

チャラ♂「なっ」

チャラ友「おい逃げるぞ」

チャラ男「ちっ」

 チャラ男三人衆は、蜘蛛の子を散らすように去って行った。

ギャル「ゲホ、ゲホ」

お嬢様「だいじょうぶ!」

 妹の側に駆け寄る姉。それを眺める警察官。

お嬢様「あの……追わないんですか?」

警察官「いや……俺、警察じゃないんだ」

お嬢様「え?」

ギャル「ゲホッ……って男じゃん!?」

警察官「よう、助けに来たぞ」

 俺はニカっと笑った。

信じてたよ!>>1君ッ!だあ~い好きっ!(チュッ

>>660
>>660
>>660


>>660

ギャル「コスプレェー?」

男「そう、ゲーセンのプリクラコーナのな」

ギャル「でも、ああいうところって、女物しかないんじゃ……」

男「だから、それっぽいズボンと組み合わせた。すげえだろ」

ギャル「色んな意味ですげぇ……」

お嬢様「あの……」

男「ん?」

ギャル「あ、お姉ちゃんこれ、アタシの知り合いの男っていうバカで……」

お嬢様「ありがとうございました!」

 そう言ってお辞儀をする姿は、しつけの行き届いている様を表していた。

お嬢様「お陰で、わたくしも妹も純潔を散らすような事にならずにすみました」

ギャル「いや、アタシは──」

 黙ってろ、と手刀を入れる。

お嬢様「この御礼は是非させて頂きたいと思います。これから、わたくし達の家へ──」

ギャル「待ってよ!」

>>70
ってあるし純潔ってのは妹の手前……
別人かな

>>744

>>651でこの前は逃げられたって言ってるからたぶん処女だろ

ギャル「アタシは帰らないよ」

お嬢様「もう! いい加減帰ってきなさい!」

 ギャルを叱るお嬢様は、しっかり姉の顔になっている。

男「姉か……」

 姉さんを思い出す。
 悪いことをしたら、よく叱られていたな。
 姉さんにいたずらするのは楽しかったな。
 最後には、必ず俺の頭を撫ででくれるんだよな……

お嬢様「──というわけで、……男さん?」

男「は、はい?」

 ぼーっとしてしまったらしい。
 ギャルが不貞腐れている所を見ると、説得は成功したみたいだ。
 お嬢様は、コホンと一息入れ。

お嬢様「というわけで、男さん。今から案内します」

男「うん。あ……」

お嬢様「どうしました?」

男「制服、返さなきゃ……」

 ゲーセンの店員に数時間正座させられる俺だった。

>>749
姉を許す展開とかいらねえぞ

保守時間目安 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

書き溜めて一気に投稿します
しばしお待ちを

 その後、お嬢様の家に招待され俺は歓迎を受けた。

 そこはいかにもお金持ちという感じの西洋風の豪邸だった。

 俺は、メイドなんてものが存在するという事を初めて知った。


 俺は特に彼女らの両親に歓迎された。

 ギャルを家に帰してくれたのは俺のお陰ということになっているらしい。

 お嬢様はこちらを向いてぺろりと舌を出した。


 メイクを落としたギャルを見て大笑いしたり、

 お嬢様の通っている女子高の話を聞いて驚いたり、

 彼女らの両親に娘と婚約しないかと冗談を飛ばされたり、


 楽しくも和やかな平和な日々が続いた。

妹「……おはよう」

男「おはよう」

 なんだか元気がない。

男「どうした? 体調悪いのか?」

妹「ううん……大丈夫。ありがと」

 素直に礼を言うなんて、それこそ変だ。

男「……! おい!」

妹「いたっ!」

 乱暴に妹の腕を掴む。
 そこには、見えにくいが確かに青あざがついていた。

妹「な、なんでもないの……」

 怯えるように縮こまる妹。明らかに何かがあったことを示していた。
 俺は、そんな妹に──

「男っ!」

ギャル「男!」

男「ギャル!? どうしてここが」

ギャル「そんなことはどうでもいいでしょ! あのね、お姉ちゃんがお姉ちゃんが!!」
男「落ち着け! どうしたんだよ!」

ギャル「お姉ちゃんが誘拐された!」

男「なんだって!?」

妹「!」

男「お前の家はすっげー金持ちなんじゃないのかよ! 探したりはできないのか!」

ギャル「それが……パパとママはちょうど海外旅行に出かけてて……アタシは家のことよくわからないんだよぉ!」

男「ちくしょう! そこを狙われたってわけか!」

 玄関から外に出ようとする俺とギャル。
 その時、俺の腕を引き止める人物がいた。

妹「お兄ちゃん! 行かないで!」

 妹が俺の服を掴む。それはさながら、昔の再現のようで。

妹「お兄ちゃんが行くと、私が殴られるの……痛いのは、もう嫌……」

 妹は泣いていた。

男「お前知ってるのか!?」

 首を横に振る妹。
 俺はため息をつき、心を落ち着ける。
 そして、妹に言った。

男「お前って、あいつの事、好きなのか?」
妹「……」

 妹は俯いた。

男「……俺がさ、お前の事構ってやれなかったのはすまないと思う」

 妹は顔を上げる。

男「今になってわかったんだ。お前って、誰かに依存しちゃうんだな」
男「それが昔は俺で、今はあいつになった。……でもそれじゃいけない」
妹「一人じゃ……怖いの……」

 それは、初めて聞く妹の本音だった。

妹「誰かに寄りかかっていると安心するの」

妹「自分は何もしなくていい」

妹「自分の意思なんていらないの」

男「お前はそれでいいのか?」

妹「うん。とっても楽なんだよ?」

 そう言って妹は笑う。
 だったら……

男「じゃあ、なんでお前は泣いているんだよ」

妹「えっ、……そんなの……そんなわけ……」

 何度拭っても涙は溢れ続ける。
 そんな妹を、俺は抱き寄せた。

男「俺は……お前の恋人にはなれない」
男「お前の恋人に文句を言う筋合いもない」
男「お前に寄りかかってもらえるのは結構だが、最後までは面倒見切れない」
男「でもな」
男「俺はお前の兄貴なんだ」

 妹が鼻をすすった。

男「兄貴は、妹を守る義務があるんだ」
男「お前が碌でも無い男に引っかかたら、いつでも助けてやる」
男「ごめんな……遅くなって」
男「俺、自分のことばかり考えてて、お前らの事見てなかった」
男「俺が苦しんでいる間にも、お前らも苦しかったんだよな」

 妹が俺の胸に顔を押し付ける。俺は頭をできるだけ優しく撫でた。

男「だから、行ってくる。お前と、あと姉さんと幼馴染を助けにな」
男「そして何より、俺の好きな人を──」

ギャル「早くしろ!」

 俺を手刀を投げるギャルである。少しはかっこつけさせろ!
 俺たち二人は、妹に教えられた場所へと向かった。

チャラ男「ははっ、ったくよぉー。手間かけさせやがって」

 ここはとある倉庫である。人が寄り付くことはほとんどない。

お嬢様「何をするの!」

チャラ友「何って……決まってるだろ、なぁ?」

チャラ♂「ぐへへ」

 ニタニタする男たち。その後ろに、ポツンと立ち尽くす女の子が一人いた。

幼馴染「……ちょっと、止めようよ……」

チャラ男「あぁ? 文句言うのか?」

幼馴染「ひっ! ごめんなさい!」

 縮こまってしまう幼馴染。お嬢様はそれを見て、何かを思い出した。

お嬢様「あなた……幼馴染さん?」

幼馴染「え?」

 思わぬ人物から名前を呼ばれ、幼馴染は驚愕した。

お嬢様「男さんから聞いています。……質の悪い男性に引っかかったということも。それが、この方たちだったのですね……」

幼馴染「な、何よアンタ!」

幼馴染「聞いてれば事情も知らないのにベラベラと!」
幼馴染「アンタ私の気持ちなんか全然知らないくせに!」
幼馴染「あいつは私を見てくれないけど、この人は私を見てくれた!」
幼馴染「それが……たとえ暴力でも、私を見てくれて……」
お嬢様「違う!」

 お嬢様は叫んだ。

お嬢様「本当に相手の事が好きなら、本当に相手の事を思うなら、相手を傷つけたりなんてしない!」
幼馴染「でも、私たちはそれで満足して……」
お嬢様「本当にあなたたちはそれで満足しているの!? こんな風に、蹂躙されて、モノのように扱われて!」
チャラ男「お前は黙ってろ!!」

 チャラ男は蹴る。お嬢様の綺麗な肌は今や青タンで真っ青になっている。それでもお嬢様は叫ぶ。

お嬢様「人を好きになるということは! もっと尊いものではないの!?」
チャラ友「はぁ? 何言ってんだコイツ?」
チャラ♂「テラワロス」
幼馴染「だって……そんなの、もう遅い」

 幼馴染は涙を流した。

幼馴染「私、もうこの人のモノだから」

幼馴染「モノにされちゃったの」

幼馴染「もう、この人以外にとって私は価値のある人間じゃない!」

幼馴染「汚れてるの。私は汚いんだ」

お嬢様「違う!」

幼馴染「!」

お嬢様「あなたは、間違ってる!」

幼馴染「ええ、間違ったの! 間違っちゃったんだよぉ……もう嫌ぁ……」

お嬢様「たとえ一度間違ったとしても!」

お嬢様「どうしてそこで諦めてしまうのです!」

お嬢様「自分の過ちを認め、そこから自分を変えようとしないのですか!」

幼馴染「そんなの……無理だよ……」

チャラ男「おい、いい加減にしろよ」

 しびれを切らしたチャラ男が、お嬢様の服を脱がしていく。
 お嬢様は抵抗するが、何度か殴られると大人しくなった。

男「あの倉庫か!」

 俺たちは走る。そこで俺は一つ思い浮かんだことを口にした。

男「警察にも、場所を言っておいたほうがいいよな? お前、いつ電話した?」
ギャル「え? してないよ?」
男「アホか!」

 手刀。

ギャル「いったーい! 何よ!」
男「何よじゃねえ! こういう時は真っ先に警察だろ!」
ギャル「もー。あれ、携帯忘れちゃった」

 手刀。

男「アホか! あそこに公衆電話あるからしてこい!」
ギャル「そんなに叩かないでよー。アタシの美貌が台無しに」
男「いいから行け!」
ギャル「へーい」

 俺は、倉庫へと向かう。不意に、横からタックルを食らった。
 地面に倒れる。そこに立っていた人影は……

男「姉さん……」

姉「男くん……」

男「姉さん、どいてくれ」

姉「どきません」

男「俺は行かなきゃいけないんだ」

姉「駄目。姉さんの言う事を聞いてください」

男「……アンタは俺の姉さんじゃない」

姉「!」

男「俺の大好きだった姉さんは、人が傷つこうとしているのを見逃すような人じゃない」
男「俺の大好きだった姉さんは、誰かの言いなりになって、自分で考えることをやめるような人じゃない!」

姉「私は……そんなのじゃない」

男「俺の姉さんは! 誰にでも誇れる姉さんは! いつも俺の背中を押してくれた!」

男「俺を引っ張ってくれた!」

男「俺を褒めてくれた!」

男「俺は、そんな姉さんが──!」

姉「──私だって!」

姉「私だって! 甘えたかった! 誰かに頼りたかった!」

男「……姉さん」

姉「寂しかった! 悲しかった! 苦しかったの!」

男「姉さん……いや、姉ちゃん」
男「甘えたかったら、相手に伝えなよ」

姉「え?」

男「自分がどう思っているかなんて、相手にはわからないんだよ」
男「そりゃ、俺が察しが悪いのはわかる。でもさ」
男「わかったフリをしているヤツに騙されて」
男「自分を誤魔化したって、どうしようもないだろ?」
男「姉ちゃんだってわかってたんだろ? あいつがどういう気持ちだったのかなんて」

姉「……」

男「あいつが欲しいのは、ただ言う事を聞く女の体だけだ。姉ちゃんがなりたいのはそんなものなのか?」
男「俺の姉ちゃんはすごい人だろ!! こんな風に、誰かの言いなりの人形なのは姉ちゃんじゃない!」

姉「そんなに私はすごい人間じゃない……間違うし、ひどい事だってする……」

男「だったら」

男「だったら、頼ってよ」

姉「え?」

男「姉ちゃんは一人じゃないんだ。俺だっているし、妹だって、幼馴染だっている」

男「まぁ、今回はあいつらも間違っちゃったみたいだけどな」

 苦笑する。

姉「男くん……いつの間にか、かっこ良くなったね」

 姉ちゃんは涙を拭う。

男「俺さ、一番最初に好きになったのって、姉ちゃんなんだ」

姉「えっ?」

男「姉ちゃんをお嫁さんにしたいって思ってた。それは無理なんだってわかった。だけど──」

 姉の手を握る。

男「俺を守ってくれた姉ちゃんを、今度は俺が守るよ」

 強く握りしめる。二度と離さないように。

チャラ男「オラ、入れるぞ」

 チャラ男の男性器が、お嬢様の中に入っていく。

幼馴染「アハハ! これでアンタも汚れた! これでアンタも中古だ! 汚いんだよ! これで男に顔向け出来る!? できるわけがないッ!」

 固く膨張した男性器は、まったく濡れていないお嬢様の女性器を容赦なく貫いていく。
 それでもお嬢様は、強い意志を持った目付きで、チャラ男を、そして幼馴染を睨みつける。

お嬢様「できるッ!」

幼馴染「!?」

お嬢様「それでもわたくしは男さんが好きだって言えます! この程度のチンピラが何をしようとも、わたくしは汚れてなんかいない!」

幼馴染「でも男はそう思わないかもしれない! 軽蔑した目で見るに決まってる! 嫌ァ! そんなの嫌! そんな目で私を見ないで! やめてぇ!」

お嬢様「現実から目をそむけるのは止めなさい!」

 血が流れる。
 一筋は、下半身から流れるモノ。
 もう一筋は、下唇から流れるモノ。

お嬢様「男さんを信じてあげてください。わたくしたちが好きになったあの人は……」

男「うおおおおおおおおおおおおおおお! チャラ男ぉぉぉぉぉぉ!!!」

お嬢様「絶対に助けに来てくれます」

 男を見つけ、緊張の糸が切れたのか、お嬢様は意識を失った。

チャラ男「あ? てめーなんでこの場所がわかった?」

男「貴様ァ! 何をしている! その子から離れろ!」

チャラ男「ちょうど今こいつがアンアン喘いで終わったとこだよ」

 無造作にお嬢様を放り出す。
 そしてチャラ男は男の隣にいる姉を見つけた。

チャラ男「んだよ、ビッチ生徒会長さん。あんたがチクったのかぁ? 彼氏を裏切るなんて、本当に最低のビッチだなお前は」

 チャラ男は男に向き直る。

チャラ男「ったくよぉー! ハーレムも大変だよなぁ! こんな使えねえ頭のわりー女たちをチョーキョーしないといけねえからな」

 チャラ男は幼馴染に蹴りを入れる。

チャラ男「んで、お姉ちゃんも妹ちゃんも、俺にアンアン言わされたお前が今更何しにきた?」

チャラ男「文句あんなら先にチョーキョーしとけっての。レンアイは早い者勝ちだぞ?」

 ギャハハと笑うチャラ男。
 俺の頭の中は不思議なくらい落ち着いていた。

男「幼馴染」

 俺はチャラ男を無視して問いかけた。

男「お前は、無事か?」

 幼馴染は顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。

幼馴染「なんで、来たの?」
幼馴染「そんなにこの子が大事?」
幼馴染「この子ね、今、この人に犯されちゃったよ?」
幼馴染「すっごく抵抗してたんだ。でも……」
幼馴染「ねぇ、男? それでもこの子の事、好きなの?」

男「ああ」

 即答した。
 幼馴染は笑った。

幼馴染「なんだ……私が間違ってたんだ……ごめんね。取り返しの付かない事しちゃった。ごめんね。ごめんね」

 俺は幼馴染に言うべき言葉がある。でも、それよりも

チャラ男「俺を無視して喋ってんじゃねーっての!」

 チャラ男は幼馴染を思い切り殴り飛ばした。
 俺は奴に向かって走りだした。

 結果。俺は奴にボコボコにされた。
 俺は喧嘩が強いわけではない。
 当然の結果と言える。

 だが、その隙に、姉と幼馴染を逃せたのは幸運だった。

チャラ男「よう、ヘナチョコ君。気分はどうだ?」

 俺は今、奴らに縛られ、倉庫の隅に追いやられている。
 チャラ男達は何やら話し合っているようだ。

チャラ男「よう、お前、こいつの事が好きなんだろ?」

 チャラ男はお嬢様を足蹴にする。脳に血が集まったのを感じた。

チャラ男「そんなに大好きならお前ら二人、心中させてやるよ」

 俺の横にお嬢様の体を投げ捨てる。

チャラ男「じゃーな」

チャラ♂「ノシ」

 倉庫を去るチャラ男たち……
 その時、俺はありえないものを見た。

女「男くん! 大丈夫!?」

男「へぁ!?」

 思わず変な声が出てしまった。女さんってあの女さんだよな??? なんでこんなところに?

女「話はギャルちゃんから聞いたよ! 助けに来たよ!」

 女さんはそう言うと、倉庫のドアを大きく開けた。

 そこには、たくさんの車と、たくさんのヘリ、たくさんの人々。
 そして、姉と妹と幼馴染とギャル。そして、お嬢様の両親がいた。

チャラ男「な。なんなんだよオメーらはぁ!」

お嬢パパ「貴様らには死すら生ぬるい」

 そう言ったが早いか、一瞬でチャラ男を地面に叩きつけた。
 お嬢パパの周りにいる男たちにより、他のチャラーズも拘束された。

女「大丈夫? 男くん、痛くなかった?」

男「お、女さんって一体何者なの……?」

女「ふふっ、それはひ・み・つ」

女「あ、そうだ」

女「東大まんじゅう、おいしかったよ」

 そう言って微笑んだ女さんが、俺が意識を失う最後に見た光景だった。

 結論から言うと、女さんはエージェントらしい。
 性犯罪を消去し、女性を救う楽園を。
 (Seihanzai is Eraser for Xanadu)
 略してSEX。アホか。
 あの時屋上で見た光景は、これまでにも散々犯罪行為を繰り返してきた奴らを調査するためだったらしい。
 ちなみに、口じゃなくてオナホに突っ込んでたんだ、とは女さんの弁。本当に女さんは何者なんだ?
 
 チャラ男達は、お嬢パパたちによって、どうなってしまったのかはわからない。
 とりあえず、生殖機能は奪われ、戦場に送られ、毎日死に怯えて暮らしてるらしいとの話をお嬢パパから聞いた。
 まだこの程度序の口だがね、と鋭い目を輝かせる。
 この人を怒らせてはいけないと固く誓った。

 あの温泉旅行は、やはりチャラ男の提案だったらしい。
 俺に対しての嫌がらせのつもりだったようだ。
 屋上で女さんといたのはチャラ♂だったらしい。
 もっとも、彼はオナホに中出ししたとは気づいていないだろうが……

 あの後、幼馴染と話し合った。。
 幼馴染は、自分も犯罪に加担した、私を捕まえてくれと聞かなかったが、お嬢様の強い説得により、そこらへんはウヤムヤになった。
 そもそもチャラ男たちも捕まっはいないからな。
 それでも幼馴染は俺とお嬢様に謝り続けた。
 俺はただ、『許すよ』と言った。俺とこいつの仲だ、きっとわかってくれるはずだと思った。

 妹と姉とも話し合った。
 結果的には自己責任とはいえ、俺が姉に負担をかけ、妹を放っておいた事も悪かった。 延々とお互い謝り合いが続いた。
 そんなことをしているうちにおかしくなり、三人で笑いあった。
 その日は、久しぶりに三人で眠った。手を繋いで……

 それからも、ギャルの言っていた彼氏というのが実は虚言であったり
 俺とお嬢様が婚約するということで騒ぎになったり
 七人で海外旅行に行って、色々な波乱が起きたり

 様々な出来事があったが、それを書くには余白が足りない。
 日々は過ぎていく。これからも大変なことはあるかもしれない。
 でも、今回の事を乗り切った俺たちに怖い物なんて何もない。

幼馴染「ねぇ……行こ?」

妹「お兄ちゃん早くー!」

姉「男くん、手、繋いでくれる?」

ギャル「おいモテモテだな男ー」

お嬢様「そういうあなたはなんで手をにぎにぎしてるんですか? 男さーん、婚約者のわたくしをないがしろにしないでくださーい!」

女「ふふ……今日も私の手作り弁当が火を噴くのさ」

男「わわっ! 一気に話しかけないでくれ!」

友「お前見てるとほんっと羨ましいよ」

友幼馴染「わたしって出番これだけ?」

男「はは、苦労も知らないでよく言うよ。……ハーレムは、つらいよ……」

終わり

いよおおおおおおおおおおおおし終わったああああああああああああああ

不満はあるでしょう
受け止めません

元々、一昨日くらいに立ってた寝取られスレと、今も立ってるちょい寝取られスレのパクりで立てました
寝取られ描写では恐ろしいほどみんな釣られてくれて嬉しかったです
寝取られ書いておけばとりあえずスレが伸びるんだねってのが本音です
ただ、構成をまとめる能力がないのと、これだけスレが伸びてしまったことで、こんなことになってしまいました
文章を完結させるのって難しいね

>>199
とりあえず5000円を頂きたい

皆様、駄文にお疲れ様でした

          , -ェェェiiェェェ-、

          .l f^''' ー - ‐ ''' ^l i
          l ,'    ‐-‐    ','!
          | l へ、‐-‐,.へ l |  質問には一切お答え出来ません・・・・!
          Ll -‐。=, '=。‐,-.L|
          ,.{ヒ| ` ´| |` ´ .|ヒ}、
     _ ,. -‐|.`-l /_〈_〉_'、 !-’|ー- 、 _
 , -‐ ´ _ , -‐|.  l. l‘-―‐-’! |  |ー- _ ` ー- 、
i |-‐ ´    |  |`ー- ニ - ‐' !  |     ` ー-|ヽ

! |       |  .|   ><   |   |        |  l

蛇足を覚悟で書きますと

一昨日に見た幼馴染NTRSSの惨殺エンドが個人的には不満で
寝取られたヒロインや、間男に生きたまま制裁を加えたかったのですが
この短時間ではうまく思いつき、書き切ることができませんでした

もっと言うと、書いているうちにヒロインに愛着が湧いてしまいました
ぶっちゃけ書く側って全然鬱にならないんだなって事が知れただけよかったです

もう書くことはないと思いますが、もし次に書くときは皆様が満足できるようなものを目指していきたいと思います

とりあえず、形だけでも完結できたことで自分としては達成感がいっぱいなので寝ます

じゃあな

いやーなんだこれ、非常に微妙なSSになったなwww」

あらすじ

男をちやほや

「チャラ男とセックスしてみたらきもちー!乗り換えよ☆」

男を騙して『家族』であることに付け込んでまで嫌がらせ、でも引き続きベタベタ演技してみせる
「私たちは悪くない男が悪い」

「チャラ男のいいつけなら男から他の女奪うお膳立てだってするし、レイプだって加担するよ☆」

チャラ男にポイ捨てされる

「やっぱ男だよね!ごめんね!」

男をちやほや 友「羨ましいなぁ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月31日 (日) 15:51:06   ID: xG-FmROi

死ねば良いのに

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