苗木「だって、本来なら超高校級の幸運として入るはずなんですよね！？」

苗木「なのになんでこんな…説明会の時に話しかけてくれた狛枝さんは超高校級の幸運として入った、そう言ってたのに…」

苗木「なのになんで一般人なんですか！？」

仁「狛枝くんは本物の［幸運］を持っている…だから選ばれた」

苗木「だからって…」

仁「……実はな…」

仁「超高校級の幸運、と言うのはランダムで選んでいるのは分かるかな？」

仁「そして、ホームページにそのことを載せた頃…」

仁「『幸運とか不公平だ』と言う声が後を絶たなかったからだ」

苗木「…」

仁「当初は気にせず続けていたが、最近になって運だけで決まるのはおかしい、などという団体も出来て、」

仁「君が選ばれた直後に、幸運の廃止が決まった…」

仁「そして、新たに、全国平均にぴったり当てはまり、特技、好きな漫画、好きな娯楽、好きなアイドル…」

仁「そのすべてがランキング1位の物と当てはまった物のみが得られる…」

仁「超高校級の一般人という才能を作った…」

苗木「それに当てはまったのも僕だったってわけですか…」

仁「ああ、これが事件の全貌だよ」

苗木「…分かりました…失礼します…」

ｶﾞﾁャ


<ｵｵ、ｿｳﾀﾞ。ｷョｳｺ、ｵﾏｴｶﾞｳﾘｺﾐﾆｷﾀﾄｷﾊｵﾄﾞﾛｲﾀｹﾄﾞ、ﾊｲﾚﾙﾝﾀﾞｯﾀﾅ､ｵﾒﾃﾞﾄｳ

<ｱﾘｶﾞﾄｳ、ﾊﾟﾊﾟ…


苗木「…｣

苗木「それは…違うよ…」

こまる「おかえり、お兄ちゃん！」

苗木「ああ、ただいま…」

こまる「…なんかあったの？」

苗木「まあ、色々とね…」

苗木「今日はちょっと調子悪いからご飯いらないって言っといて…」

こまる「…」

苗木「はあ…」

苗木(僕は小さい頃から平凡だった…)

苗木(だから誰かより優れた才能が欲しかった…そのための努力もした…)

苗木(なのに…なんで…)

苗木「ははっ…なんか…情けないな…」

…入学式当日

苗木「…(クラスメイトとなるであろう皆には取材が5人は来てる…けど…)」

ﾎﾟﾂﾝ

苗木「ははっ…」

来賓の方からーー

中学校からのーー

先生方の紹介ーー

学園長のーー

苗木「」ﾎﾞﾝﾔﾘ

これで、入学式を…

苗木「…」

ｷﾔｯｷｬ！

<ｵﾚ､ﾊｶﾞｸﾚｯﾃﾝﾀﾞ
<ｵﾏｴｱﾀﾏｽｹﾞｰ


<ﾏｲｿﾞﾉｻﾔｶ､ﾃﾞｽ
<ｱｧ！ｱｲﾄﾞﾙﾉ…

霧切「…」

霧切「ねえ苗木く…」
仁「どうした、苗木くん、入学式中ずっと腑抜けた顔をしてたじゃないか…」

苗木「…なんでも…ないです…」

仁「なくないだろ、顔色悪いぞ？」

苗木「…なんでも…ないんです…」

霧切「…」

霧切(父親が始めてウザく感じたわ、これが反抗期かしら…)

霧切(…この子は、この学園で生きていけるのかしら…？)

教室ーー

苗木「…」

担任の、ーー

苗木「…」

もう話したでしょうかーー

苗木「…」

苗木(もうやめたい…)

苗木「…」

<ｱｻﾋﾅﾖ…ﾚｲﾉｺﾄは
<ｱｯｳﾝｳﾝﾜｶｯﾃﾙ

<ﾋﾞﾔｸﾔｻﾏｱ
<ﾖﾙﾅｸｻｲ

霧切「苗木く…」

<ｷﾘｷﾞﾘｻﾝﾃﾞｽﾖﾈ
<ｴｴ､ｿｳﾀﾞｹﾄﾞ…

…

霧切「…」

霧切「苗木くん…」

苗木「ん…？ ああ、君か…」

霧切「他の人と関わりたくないの？」

苗木「…見てたんだね…」

霧切「…自分は他の人と違う、そう決めつけて、敬遠し…友達を作らない…」

霧切「それは本当に正しいのかしら？」

苗木「ほっといてよ…」

霧切「…一度、自分がいつからそんなに特別になったか考えて見ることね…」





苗木「…」

翌日

苗木「…」


『いつからそんなに特別になったか考えてえて見ることね…』





苗木「…ははっ…」

…

葉隠「でな、1ダブした時は…それで…」

桑田「マジかよ…」



苗木｢…」

タッタっ…

苗木「あのさ、僕苗木って言うんだけど…」



終わり

本当はもっと長いはずだったけどどんだけ仁大好きなんやあんたらw需要なさすぎww

それでは。

前に一般人の才能を十神に見込まれて大成功した苗木くんのSSあったな