ｷｰｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…

コナン「そろそろ昼休みも終わるな。席に戻ろうぜ」

灰原「確か次は外の授業ね。早く行きましょう」

歩美「行こー！」

元太「行くぜ光彦！」

光彦「は、はい！」

～

歩美「今日は何をするんだっけ？」

コナン「確か…そうだ。落ち葉拾いだったな」

灰原「なんだか疲れそうね」

光彦「いいじゃないですか！早く行きましょうよ！」

灰原「…そうね」

コナン「校庭に行く…」ﾌﾟｫｵｵｵｵｵｵｵｵﾝ！

光彦「！？な、何ですかこの音！？」

「全校生徒のみなさんに連絡します！一刻も早く帝丹小学校の校庭に急いでください！」

「繰り返します！一刻も早く帝丹小学校の校庭に急いでください！」

光彦「な、なんですかこれ！？」

コナン「とにかく行くぞ！」

～校庭～

「みんな落ち着いて！」「早くこの中に入って！」「急いで！」

光彦「何ですかあの入口？朝礼台の下にあんなものありましたっけ？」

コナン「今はそんなことはいいだろ。中に入った方がよさそうだぜ？」

歩美「早く行こう！」

小林「！君たちで最後よ！早く入りなさい！」

元太「おい先生！これってなんだよ？」

小林「いいから早く！！」

灰原「…」

小林「…！そ、そんな…！」

コナン「どうしたの！？」

小林「…どれだけ詰めても…あと五人しか入らないわ…！」

歩美「え！？」

小林「どうしましょう…私たちの中の一人が…」

コナン「…僕にいい考えがあるよ！」

小林「本当！？どうしたらいいの？」

コナン「まず先生が入って、次に歩美ちゃん、灰原、元太、僕、最後に光彦が入れば大丈夫！」

光彦「…え？それって大丈夫…」

小林「わかったわ！それでいきましょう！」

コナン「先生！」

小林「入ったわ！」

コナン「歩美！」

歩美「入ったよ！」

コナン「灰原！」

灰原「問題ないわ！」

コナン「元太！」

元太「いいぜ！」

コナン「そして俺が入って…光彦！来い！」

光彦「は、入れるんですか？どう見てもスペースが…」

コナン「いいか！？俺が合図するまで入るな！合図したら来い！」

光彦「わ、わかりました！お願いします！」

コナン「俺が呼ぶまで目を閉じて待ってろ！動くな！」

光彦「了解しました！」

コナン「よぉし…」

コナン「…おめえら。いくぞ」

歩美「わかった！」

元太「いいぜ！」

灰原「…」

光彦「準備ができたらお願いしま…」ﾊﾞﾀﾝｯ！！

ｶﾞﾁｬｯ！

光彦「…え？」

光彦「…こ、コナンくん…みんな…？」

光彦「い、いや…コナン君の言ったことを信じましょう。仲間を信じま…」

ｶｯ…！！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,:::========:::,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ...‐''ﾞ .　　｀　´　´､ ゝ 　 ''‐...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..‐´　　　　　　ﾞ 　　　　　　　　 ｀‐..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＼
　　　　　　　　.................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
　　　.......;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ　　 　 　 .'　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　 ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;......
　 ;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ:　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;

　　ﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;............　 　　　　　 ;ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　　ﾞ;　　　　　　　.............;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................　　　　　　　　　　　　　 ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　　　 　 　 　 　ﾞﾞﾞﾞi;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;lﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　　　　　　　　　ﾉi|lli;　i　. .;,　､ 　　 .,,　　　　　　　　　　　　` ;　､　　.;　´ ;,il||iγ
　　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾞ||lii|li||,;,.il|i;,　; . ., ,li　　　'　;　　 .`　.;　　　　il,.;;.:||i　.i| :;il|l||;(ﾞ
　　　　　 　　　　　　　 　　｀;;i|l|li||lｌｌ|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,..　.il　｀,　　,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|liiﾞゝ
　　　　　　　　　　　 　　　　 ﾞﾞ´`´ﾞ-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lliﾞ/｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　´ﾞ｀ﾞ⌒ゞ;iill|||lli|llii:;ﾞ|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_ﾞι´ﾟﾞ´｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ﾞﾞ´｀ﾞ｀｀´ﾞ｀ﾞ´｀｀´ﾞ｀ﾞﾞ´´

ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！！！！！！

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::'''''''''''': : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::''": : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : '''' ｰ - ､:
....................　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :
:::::::::::::::::::::::::....　　　＿................................つ......核.....帝.　一.............::::::::::
:::;;;;､-ｰ''''''''''''''''''............................................つ......の.....丹:::::九;;;;::::::::::::::::::::
".......:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ま::::::炎:::::は:::::九::::::~~ ''' ｰ-

:::::::::::::::::::'''''''''''　　　　　　　　　　　 　 れ　 に:::::　　　×''''''''''''''''::::::::
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 た.　　 　 　 　 年: : : : : : : : :
､,;;;;　:::::　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　　　　　　　　　,,,,,,､-'
:::::::~' ､;ﾚノ　　　　　　　　　　　　　　 ・・　　　　　　 ソ::ヽヌ"　 ,､-':::
:::::::::,'（(ｲ(（ ｿ"　: : :从:::::.....　　　　　　...　　　　　　´ヽ::::ヽシﾌ":::::::::

:::::::,'ﾂｯ（:Y 〉人::::::::;;;;;;;;::::::::::　,,　　...::::::::::）（:::: :::　:::､..|ｰ､::',ノ:::::::::::,､
~' ､i i;;;ﾘ")f::ﾘ):::::ゝ乂:::Y::::::::::::ミ::::y(::::::::::ｰ､:~' ､:::ノﾂ {:::;;;;i|〉:::,､ '"
ニ=( 彡ﾘ"}､〈' ' ' ':::::　　::ﾉ）::::ﾐ:(:::::　'ｰ､ノ ノ::::(（ )))Yrノ､）|〆:::::::::::
::::::',ゝｼｲ （:::::　　　　　　　 (⌒":::::::::: 乂....ﾉノ,､ '~　ヽ ｰ ､ﾘ―---::::
::::::::',{ {jj::　'-､::Y::(（ ::ミ::　....,,,,,,:::"""" " "乂 彡::::／/:;:;:;:'､' ､,:::::::::::
;､ '":'､ﾚi・Y　~':::､､;;;;;;;;;;;;;､'兀ｦシr彡;;=､;;人彡彡///:;:;:ｨ;:;|}:::::::::::::::::
::::::::ノ::~､i |ii rr t　､｀'''´:／:}j'''匕;;;;{{从　,,ソ（ﾐ,;人(ｲ:;:;:;:ｲj::|､:::::::::::::::
:::; "::::::::::）ﾘ|､::::tt ､ヽ..ノ从}};'ｰ､彡ﾘ从从:::ヽ'ｰ､ｲit人:;:（tt{:::~'ｰ､::::::
~'=､;;;;|;;ｰ＿~'__＿　_＿,,,,,,,,},,,,,,,;;;;;;;)）;i;i;i;;i;;;､;;;;;;;;:るヾ;;;ヽヽ~'､.............
ミ|iii~'-if､ﾏ――― ―＝ｰ三三二＝――=＝=;;ｲ彳ﾂ:;:从Y)）､;;;;;;;;
:::::' 'ii,'ij：~iｰ､;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;:;:;/ｨ〈:;::;:;jjﾉ(（tヽ:::::::::
三::: }}ii|::j::|||:;:;:;:;:;:;,､-ｰ'";;;;"""""" ;;　 j;;} ::;:;:;:;:/ｿ从ﾉﾉ:;:;:;:／;;~'''"
二::::::::三=+}{;;;} :」}　　|;;l　j| :: ::　　j;;;}　|;;}　　,,/〆/:;:;:;:;://::|;;|}
;;;;;;:::::::ﾆﾂi彳{;;} :{;;|||　|;;i||:|;| ::,,::､ ::j;;;;|iij;;;;}从/ｻyY:;:;:;///::|;;､-ｰ'''''''
::::::::: ij;;t〉ｯﾂ;;;;}r{;;;|iii i|;;;;;ij;､'"彡''''ヽ､;;;;;;;;;／///_ｰ､///;;､'":;:;:;:;:;;;::::
::::::::: 彡Y))4ij:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､'"瓦;;;;;;;;;;;;;;;;~' ､",'"",,,{;)）,､-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;､＝''"=i'"ﾋii:::::::::::::::ゝ"互;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'､,､'",､-'":::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::|::::::|三 |ヽ,､-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~',､-'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

～数日後～

…

光彦「」

…

「ん？なんか倒れてるぜ？」

「ひっしっしっし…死んでなかったらKING様に献上するとしよう…」

「…うっひぇ…死の灰にやられてるな…こりゃあ使い物にならないんじゃねえか？」

「…！ま、待て！こいつ死の灰にやられてるのに…生きてやがる！！」

「！ほ、本当だ！傷一つもねえ…！」

「こいつ…もしかして、ヤバい奴なんじゃねえか？」

「…気を付けて運ぶか」

～

「…おい、起きろ！」ﾄﾞｶﾞｯ！

光彦「いだいっ！！」

？？「お、起きたか。お前の死体みてえな体見てると気味悪かったんだよ」

光彦「(な、何ですかこの人…一応年上みたいですけど)」

？？「にしても…お前よく生きてるな。死の灰を受けてその様子なんてよ」

光彦「…あの、あなたは？」

？？「俺か？俺はバットってんだ。お前は？」

光彦「円谷光彦です」

バット「光彦か。見たところ小学生くらいか？」

光彦「はい」

バット「ふーん。小学生、ね」

光彦「あの…ここは？」

バット「ここはKINGの部下の駐屯地だ。お前も可哀想にな～」

光彦「？き、んぐ？何ですかそれ？」

バット「はぁ！？お前KINGも知らねえのかよ！？」

光彦「…大きな爆発みたいな記憶しかないので」

バット「大きな爆発…核の爆発のことか」

光彦「か、核の爆発！？」

バット「それも知らねえのかよ…お前爆発当時から相当眠ってたみたいだな。もうあれから半年ぐらいだからな…」

光彦「あ、あの！核の爆発って！？」

バット「しゃーねーな…何にも知らねえお前に一から教えてやるか」

バット「核の爆発っていうのは、今から半年ぐらい前にあった爆発のことだ」

光彦「核の爆発…」

バット「原因は不明。爆心地はこの帝丹の町のどこかっていう話だけどな」

バット「その結果帝丹の町は世紀末都市…暴力と恐怖の暗黒時代になったっていうわけさ」

光彦「でも核の爆発っていうことは…町は…」

バット「ほとんど崩壊したさ。まあ力を持つやつはでけえ家に居座ってるみてえだけどな」

光彦「で、でもそんなことになったらこの国の政府が黙っていませんよね？」

バット「…無駄なんだよ」

光彦「え？」

バット「この町…帝丹は国から排除されたんだ」

光彦「は、排除って…それってまさか！？」

バット「消されたんだよ。"帝丹"っていう町がな」
光彦「待ってください！！そんなことができるわけ…」

バット「"復興中"っていう建前をつけて誰も入れないようにしやがったんだよ…あの糞野郎どもは！！」

バット「世間にはそんなこと言っておいて、この町を消しやがったんだ。もう今じゃ荒くれ共が跋扈する町に変わっちまったよ」

光彦「そんな…」

バット「クソ…ババア…」

光彦「…」

バット「…他に聞きたいことはあるか？」

光彦「あの…KINGって？」

バット「ああ、そうだったな。KINGっていうのは、さっき言った荒くれ共のリーダーみたいなもんさ」

光彦「リーダー…」

バット「荒くれ共には派閥がある。拳王、聖帝、KING、そして他の派閥…その中でもKINGは有力勢だ」

光彦「というと…つ、強いんですか？」

バット「あいつは奇妙な戦闘スタイルなんだ。誰もKINGに勝った奴はいねえ」

光彦「…」

バット「まあ、ようは俺らみたいな雑魚は殺されるか、奴隷にされて生きるかしかない」

光彦「そんな…」

バット「…もう、諦めるしかねえ」

「おいガキ共！KING様に挨拶しに行くぞ！」

バット「…」

光彦「…」

「ひっしっしっし…安心しな。馬鹿なことしなけりゃ死にはしねえさ…」

「ついてこい」

バット「ﾁｯ…行くしかねえか」

光彦「…(みんな…)」

バット『まあ、ようは俺らみたいな雑魚は殺されるか、奴隷にされて生きるかしかない』

バット『…もう、諦めるしかねえ』

光彦「僕はどうしたらいいんでしょうか…」