ほむら「ほむほむビーム」さやか「え?」(350)
ほむら「ほむほむビーム!」ホムムムムムムム
さやか「うわぁあああああ!?」
さやか(……って、あれ?)
さやか(派手なエフェクトの光線だった割に身体はなんともないや)
ほむら「哀れね、美樹さやか。ほむほむビームをまともに受けてしまうなんて」
ほむら「ほむほむビームを受けた者は同性愛者になってしまうのよ」
さやか「は……?」
ほむら(美樹さやかを同性愛者にすることで上条恭介への想いを末梢)
ほむら(なんか適当に巴マミか佐倉杏子とくっつけさせ、美樹さやかの魔女化を未然に防ぐ)
ほむら(我ながら完璧な計画ね。誰も損しないわ)
ほむ
さやか「あたしが同性愛者になんてなるわけないでしょ!」
さやか(だってあたしは恭介のことが……)
さやか(!?)
さやか(どうして恭介の顔を思い浮かべても何とも感じないの!?)
さやか(それどころか、恭介と付き合う自分を想像すると……、軽く気持ち悪い)
ほむら「どうやら光線の効果を実感したようね」
さやか「ちょっとあんた! なんてことしてくれんのよ!」
ほむら「ほむむほむほむ?」
さやか「ほむほむ言ってりゃ何でも誤魔化せると思うな!
どっ、どうすんのよ……、これじゃ人生ガラッと変わっちゃうよ……」
これはつまらない
ほむら「いいものよ女どうしって?」
さやか「何がいいもんか! 早く元に……」
さやか(あ、あれ? 美人だとは思ってたけど、転校生ってここまで綺麗だっけ?)
ほむら「美樹さやか?」
さやか(ハッ! 諸悪の根源相手になんてことを思ってんのよあたしは!?)
ほむら「どうかした?」
さやか(うっ……。でも、悔しいけどやっぱりあたしの好みにストライクだわ……)
さやか「くっそー!! 覚えてろよー!」
ほむら「あ。逃げられた」
ほむら(まあいいわ。まだ時間的猶予はある)
ほむら(それより巴マミと杏子のどちらを相手にさせるかを考えないと)
期待
ホスト「さやかさんが入室しました」
ほむら「ほむほむビームッッ!」
ホスト「さやかさんは退室しました」
展開があまりにも不自然過ぎて糞
お前文才ないよ
さやか「はあっ……」
さやか(まずい、転校生のことを考えると胸が苦しい)
さやか(無いわー……)
さやか(あたしの性嗜好が大きく変わったのは認めざるを得ないにしてもさ)
さやか(見た目以外最悪な転校生なんかに、こんな……)
まどか「あ、さやかちゃん!」
さやか「おっ、まどかじゃん」
さやか(まどかには特に何も感じない)
さやか(女なら誰でもってわけじゃないみたい)
さやか(んー、まどかも可愛い方だと思うんだけどな)
さやか(あんな根暗転校生よりよっぽどいい子だし)
さやか(でもどうして何も感じないんだろう)
まどか「私おつかいの帰りだったんだー」
さやか「そういえば大きい袋持ってるね。あんた本当にいい子だわ」
まどか「えー。そんなことないって、普通だよ」
さやか「ああもう! その奥ゆかしさがまどかの隠れファンを惹きつけるのか!?」
まどか「隠れファンって……、そんなのいないよー」
さやか(こうしてやりとりしていてなんとなく気づいた)
さやか(あたしはまどかと長いこと友達やってて)
さやか(もはやまどかと友達であることが、自分の中で当たり前になってる)
さやか(そのせいか、まどかともっと違う関係になるような事態を想像できなくなってるんだ)
さやか(あたしにとってまどかは親友以外の何者でもないっていうか)
さやか(まどかに何も感じないのはそれでだな、きっと)
まどか「さやかちゃん何か考え事?」
さやか「へっ? あ、ご、ごめん! ちょっとボーっとしてた!」
まどか「うーん。ただボーっとしていただけのようには見えなかったんだけど……」
さやか「あー、たぶんそれはあれだわ。あたしから滲み出る知性が、
ボーっとしているだけの姿をも知的に見せてしまったとか」
まどか「知的ぃ……?」
さやか「ぐっ。痛い子を見るような視線が突き刺さる!」
まどか「え? そっ、そんな目してないよー!」
まどか「でも本当に大丈夫? なにか悩みごとがあるのなら私でよければ聞かせて欲しいな」
さやか(さっきは考え事なんて漠然としたくくりの言葉でたずねてきたのに、
今度は悩み事という単語を出して超ピンポイントに責めてきた)
さやか(やっぱ表情から色々見抜かれてんのかなー)
さやか「実はまあ……、うん。正直悩んでることがある」
まどか「もしかして、えっと……上条君のこと?」
さやか「だったらよかったんだけどね」
まどか「……?」
さやか「まどかはさ、転校生のことどう思う?」
まどか「ほむらちゃん? 綺麗な子だよね。勉強もスポーツもできるし」
さやか「じゃあ、もしも転校生に……」
まどか「ほむらちゃんが?」
さやか「……やっぱ今のなし。なんでもない」
まどか「えー! 気になる!」
さやか(転校生に近くからじっと見つめられたらどきどきしたりする?)
さやか(んな気持ち悪い質問できるかってーの……)
まどか「あー分かった! さやかちゃんの悩み!」
さやか「えっ!? わ、分かったって、えええっ!?」
まどか「ほむらちゃんと仲良くなりたいんでしょ!」
さやか「……へ?」
まどか「どう? あたり?」
さやか「あ……。うん、そう! 実はそうなのよ!」
まどか「やっぱり!」
さやか「いやー、今まで転校生に刺々しい態度で接してきたから、
今更そんなこと言いづらくってさ! あはははは……」
さやか(そりゃばれるわけないか)
さやか(こんな悩み普通じゃないだろうし)
まどか「よーし! さやかちゃんがほむらちゃんと仲良くなれるよう私もお手伝いするね!」
さやか「ありがとね」
まどか「まずは……、名前で呼ぶことから始めてみたらどうかな?」
さやか「名前で?」
まどか「うん。さやかちゃんいつも転校生としか言わないから」
さやか(確かにいつまでも転校生呼びじゃあ距離が縮まる筈もないか)
さやか(……って、ちょっとまであたし!)
さやか(何をナチュラルに転校生と仲良くなる方向で考えてるんだ!?)
さやか(あんなやつと仲良くなんてなりたく……)
さやか(なりたく……)
さやか(ちくしょーっ! 転校生と仲良くなりたいと思ってしまう自分が憎い!)
まどか「それじゃ名前で呼ぶ練習をしてみよう?」
さやか「練習?」
まどか「うん。今から私ほむらちゃんの真似をするから、本物だと思って名前で呼んでみて」
さやか「オッケー!」
まどか「じゃあいくよ。……あら、美樹さやか。こんなところで会うなんて奇遇ね」
さやか「てん……、じゃなくて、暁美ほむら!」
まどか「うーん……。どうせならフルネームじゃなくって、下の名前だけの方がよくないかな」
さやか「え? でも、転校生だってあたしのことフルネームで」
まどか「また転校生って言ったー!」
さやか「あっ、しまった!」
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`*。 ヽ つ*゜* . < ヽ \+。*・'
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゚と・+。*・' ゚ +゚
☆ `(ノ′ 。*
まどか「仲良くなりたいって思うなら、相手と同じことをするだけじゃ駄目だよ。
自分から相手に近づいていくぐらいじゃないと」
さやか「そ、そっか……」
まどか「さやかちゃんファイト! 応援してるよ!」
さやか「うん……。サンキュ、まどか」
まどか「それじゃあテイク2いってみよう!」
さやか「よしこい!」
まどか「あら、あなたは美樹さやか」
さやか「あっ! ほっ、ほむ……、ほむらじゃん! やあー、元気してた?」
まどか「……不自然だよ」
さやか(まどかって意外と厳しいな……)
まどか「うーん。こういうのって元々私よりさやかちゃんの方が得意な筈なのになぁ……」
さやか(まあ友達づくりと恋愛ごとは違うからね……)
まどか「次はもっと肩の力を抜いてもいいと思うよ?」
さやか(と、言われてもね)
さやか(練習とはいえあいつの名前を呼ぶとなると、どうしても緊張しちゃうや)
さやか(これも慣れれば解消できるのかなあ)
まどか「どうする? テイク3いってみる?」
さやか「うん……、お願い」
ほむら「あら。こんなところにいたのね、美樹さやか」
さやか「おおっ、ほむらじゃん! ……って、え? 本物?」
ほむら「私が偽物なんかに見える?」
さやか(あ、ちょっ、ちょっと待って!?)
さやか(あたし、あたし今さっき、こいつのこと下の名前で呼んで……)
さやか(あああああああっ! やばいやばい! なんでか無性に恥ずかしい!)
まどか(さやかちゃんごめーん……)
まどか(私もほむらちゃんが近くにいることに気が付かなかった……)
杏子「なんだ。あたしに会わせたい奴ってこいつかよ……」
さやか「げっ、杏子まで!?」
杏子「おいおい。げっ、はないだろ」
まどか(大変だ……、このままだとさやかちゃんと杏子ちゃんが喧嘩を始めちゃうかも!)
まどか(そうしたらさやかちゃんとほむらちゃんが仲良くなるどころじゃない!)
まどか(よーし、ここは私が一肌脱ごう!)
いや俺の前で
ほむら「まどか。美樹さやかは杏子と話がしたいようだし、
私達は私達でのんびりとお話しない?」
ほむら(これで杏子と美樹さやかをくっつけつつ、私もまどかと会話ができる)
ほむら(いい流れね)
まどか「ごめんほむらちゃん。それは無理かも」
ほむら「……えっ?」
まどか「私ちょっとやらなきゃならないことがあるから」
脱ぐのか
さやか「はぁ!? 何それ信じらんない!」
杏子「それはこっちのセリフだ! 大体あたしは前々から―――」
まどか「あっ! あんなところにリンゴが転がってる!」
杏子「何っ!?」
まどか「あっちの方にころころーって」
杏子「よし分かった。拾ってくる」
ほむら(ちょっと杏子!?)
ほむら(貴女が美樹さやかと仲良くなってくれないと困るのに、リンゴなんかに気をとられて……)
まどか「場所がよく分からないかもしれないから私も杏子ちゃんについてくね!」
さやか(……あれ?)
さやか(今まどかが目配せしていったような)
さやか(もしかしてこれ、私とほむらを2人きりにするために?)
ほむら「まどかが行くなら私も」
さやか「あ、あの、転校生……、じゃなくてほむら!」
ほむら「何かしら」
さやか「何ってほら、だからえっと……」
さやか(あれ? 何を言えばいいんだ?)
ほむら「何も無いのね。それなら私はまどかを追いかけるわ」
さやか「あ、うん。いってらっしゃい」
さやか「……」
さやか「……」
さやか(あああああああああああっ!)
さやか(マジでなにやってんだあたしは!? せっかくの2人きりだったのに!)
さやか(ほむらもほむらだよ! まどかのことばっか気にして!)
さやか(……でも)
さやか(一応自然に名前が呼べるようになっただけ前進、か?)
――――
まどか「で、けっきょくほむらちゃんとはまともにお話できなかったの?」
さやか「うん。あはは、我ながら情けない……」
まどか「さやかちゃんがそんなに奥手になるなんて珍しいね」
さやか「だよなぁ。あたしも自分でらしくないなって感じる」
さやか「でも……、何でだろう、ほむらを前にすると頭が真っ白になっちゃって」
まどか「なんだかまるでほむらちゃんに恋してるみたいだね」
さやか「えっ!?」
まどか「なーんて、冗談だよ冗談」
さやか(び、び、ビックリしたぁ……)
ほむら「まどか・・・//」
まどか「ほむらちゃん・・・//」
さやか「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああああ」 魔女化
さやか「どうしたらもっとほむらと仲良くなれるんだろ……」
まどか「うーん……。とにかく積極的に話しかけてみるとか」
さやか「えーっ。ほむらのことだからうっとうしがられて終わりだよ」
まどか「そうかな? ほむらちゃんってあれで案外寂しがり屋さんなところがあると思うよ」
さやか「あいつが寂しがり屋!? ないない!」
さやか(でもまあ……)
さやか(けっきょく話しかけにいくぐらいしかできることはないのかもしれないなぁ)
さやか(あたしってあいつのことなんにも知らないし)
ほむら「ほむほむビーム!」ホムムムムムムム
ま・杏「え、何かした?」
ほむら「哀れね、二人とも。ほむほむビームをまともに受けてしまうなんて」
ほむら「ほむほむビームを受けた者は同性愛者になってしまうのよ」
ま・杏「なんだいつもどおりか」
こうなりそう
さやか(よーし! 頑張るぞ!)
さやか「よっ、ほむら!」
ほむら「あら美樹さやか」
さやか「前から思ってたけどあんたって髪綺麗だよね」
ほむら「そうかしら」
さやか「うん。何か特別なことしてるの?」
ほむら「特には……。よかったら触ってみる?」
さやか「えっ!? い、いいの!?」
ほむら「ええ」
さやか「それじゃあ遠慮なく」
さやか(うわっ。マジでつやつや)
さやか(本当に綺麗)
さやか「……」
さやか「……」
さやか(駄目だもう無理恥ずかしさの限界)
さやか「つっ……」
ほむら「つ?」
さやか「次は覚悟してろよー!!」
ほむら「は……?」
ほむら(なんだかよく分からないけれど走っていってしまったわ)
ほむら(一体なんだったのかしら)
さやか「ちーっす、ほむら」
ほむら「ああ、また貴女なの」
さやか「またとはなんだ、またとは」
ほむら「だって事実だもの」
さやか「まあいいけどさ……。ところで、あんたって前はミッション系の学校に通ってたんだよね?」
ほむら「そうよ」
さやか「それじゃあロザリオとか持ってたりするの?」
ほむら「いえ。私の通っていた学校はキリスト教ではなくゾロアスター教系列だったから」
さやか「ゾロアスター教!?」
ほむら「というのは嘘。お察しの通りキリスト教系列の学校よ」
さやか「そ、そりゃそうだよねぇ……。っていうかあんたこんな冗談言うんだ」
さやか(にしても……)
さやか(十字架を前に祈るほむらとか、凄く絵になりそうだよなぁ)
さやか「……」
さやか「……」
さやか(そっ、想像したら鼻血が出そうに……)
ほむら「あなた鼻血が出てるわよ?」
さやか(出そうどころかマジで出てた!?)
ほむら「のぼせでもしたの?」
さやか「あっ、あんたのせいよバーカバーカ!」
ほむら「あ……」
ほむら(また唐突に走っていってしまったわ……)
ほむら(いったい何がしたいのかしら)
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
ハ,,ハ _,,-''"
_ ,(゚ω゚ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ .ー レ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) 、_ (__ /| _ノ __ノ
さやか(大分仲良くなってきた気がする)
さやか(さっきはあいつの方から冗談まで言ってきたし)
さやか(よしっ! もう一度行ってみよう!)
>>144
なのは「話は」
リナ「聞かせて」
ぷにえ「もらったわ」
>>144
あっこ「話は聞かせてもらったで、ハッ!」
さやか「よっすほむら!」
ほむら「ああ、美樹さやか……」
さやか「なんだよそのうんざりしたような表情は」
ほむら「別に」
さやか「そっ、そそ、それよりさ! よかったら今度……、一緒に遊ばない?」
さやか(よし言ってやった! 言ってやったぞ!)
ほむら「美樹さやか、貴女……」
さやか「うん!」
ほむら「熱でもあるの?」
さやか「……」
さやか「ほむらの馬鹿ぁー!」
ほむら「待って」
さやか(なっ!? 手を掴んで逃走を阻止された!?)
ほむら「貴女本当に最近調子がおかしいわよ。一体どうしたの」
さやか「べっ……、別に普通よ」
ほむら「いいえ。絶対におかしいわ」
さやか「……」
ほむら「もしかして……、私のせいなの?」
さやか(!? 隠してたつもりなのにほむらを好きなことがバレた!?)
ほむら(ほむほむビームを実際に試すのは美樹さやかが初めてだった)
ほむら(もしもあの技の影響で美樹さやかの頭がおかしくなってしまったとしたら……)
ほむら「美樹さやか」
さやか「うん……」
ほむら「(私の技のせいで頭をおかしくしてしまった)責任はきちんととるわ」
さやか「えっ?」
さやか(責任をとるってことは、それってつまり……)
さやか「(あたしを惚れさせた)責任、本当にとってくれるの……?」
ほむら「ええ。当然よ」
さやか「ほむら……」
ほむら(へっ……? 何この潤んだ瞳?)
さやか「ほむらぁ……」
ほむら(えええっ!? なんでしなだれかかってくるの!?)
さやか「ゾンビみたいになっちゃったあたしが甘えられるのはもうあんただけだよ……」
ほむら「い、いえ……。たぶん杏子や巴マミもいけるかと……」
さやか「あんたの言う通りだね。女同士も悪くはない、かも」
この時、ほむらに電流走る
ほむら(もしかして……)
ほむら(もしかしてもしかして美樹さやかがおかしかったのって……)
ほむら(私に好意を抱いていたから……?)
やっとか、ブラ外したわ
ほむら(いや、いやいやまさか!)
ほむら(まだ決めつけるのは早いわ!)
ほむら(だって美樹さやかが私を好きになるなんてことあり得ないでしょ)
ほむら(彼女が私を好きになるような状況、全然想像できないわ)
さやか「ねえ、抱きしめて」
ほむら「あ。はい」
ほむら(……いや、まさかねえ)
ほむら(これはきっと単に人肌恋しくなっただけで)
さやか「キス……、して」
ほむら(ガチだったあああああああああ!!)
お前もガチだろ!!ってツッコミたい
ほむら(ど、どうしようどうしよう……)
ほむら(意図がずれていたとはいえ責任とるって言っちゃったし)
ほむら(そもそも彼女をガチレズに変えてしまったのは私だし)
ほむら(ここで彼女を突き放したらソウルジェムの濁りを急加速させそうだしで)
ほむら(ああああっ、もうキスする以外の選択肢が潰れてるじゃない!)
さやか「してくれないの……?」
ほむら(……覚悟を決めるしかないようね)
ほむ
∩_∩ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
/ \ /\ < すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。 >
| (゚)=(゚) | < 風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、俺たちのほうに。. >
| ●_● | < 中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。 >
/ ヽ < ネットの画面の向こうには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。 >
| 〃 ------ ヾ | < 信じよう。そしてともに戦おう。 >
\__二__ノ < 工作員や邪魔は入るだろうけど、絶対に流されるなよ。 >
YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
ほむら(これは練習…!)チュッ
まどか「!!」
ほむら「ごめんなさい。少し緊張してしまって」
さやか「そっか。うん、実はあたしも」
ほむら「キスはする。責任とるって言ったものね」
さやか「嫌々するの?」
ほむら「いいえ、そんなことないわ。私がしたいからするのよ」
ほむら(こうなりゃヤケよ……)
さやか「……」
ほむら「それじゃあいくわね」
さやか「……やっぱいいや」
ほむら「え……?」
さやか「ほむらの目、私を見ているようで、どこか違う場所を見てる。
本当はキスしたくないんでしょ? それぐらい分かるよ」
ほむら(相変わらず妙なところで勘が鋭い)
さやか「気を遣ってくれてくれてありがとう。でも私は大丈夫だから」
ほむら「美樹さやか……」
さやか「そんな顔しないしない! 大丈夫、明るさはあたし唯一の取り柄だからさ!」
ほむら「でも、元はといえば貴女の嗜好を変化させてしまったのは……」
さやか「責任感じるなって。抱きしめてもらえただけ、あんたを好きになってよかったよ」
ほむら(何なのこの健気さ? これがあの美樹さやか?)
ほむら(あ、あれ……、もしかして美樹さやかって結構可愛いんじゃ)
でぶううううううううう
さやか「それじゃあまたね」
ほむら「あ……」
ほむら(また走って逃げられた)
ほむら(美樹さやか)
ほむら(自分の都合の為に勝手に彼女をめちゃくちゃにして)
ほむら(最悪ね、私)
ほむら(……やっぱりこのままというわけにはいかない)
ほむら(今からでも追いかけなおしましょう)
ほむら(まだ彼女と別れてからそれほど時間は経っていない)
ほむら(まだこのすぐそばにいると思うのだけれど……)
さやか「……」
ほむら(いた!)
ほむら「美樹さや―――」
さやか「まどか、まどかぁ、あたし駄目だった……」
まどか「よしよし……」
ほむら(何これ私が割って入れない空気が出来上がってるじゃない)
まどか「……あ、ほむらちゃん」
さやか「えっ……」
ほむら「ど、どうも……」
ほむら(どうすんのよ本気で!!?)
ほむら(どうしよう)
ほむら(まどかの目の前で美樹さやかの気持ちを受け入れたりしたら、
まどかルートが完全に閉ざされてしまう)
ほむら(でも美樹さやかを全くフォローしないというのもさすがに……)
さやか「ほむら」
ほむら「……?」
さやか「変なとこ見せちゃってごめんね。気に病んだりしないでね……?」
ほむら「……」
ほむら(どうしてこんなにひたむきなのよ!?)
ほむら(これじゃあ、これじゃ私……)
まどか(私どこか行った方がいいのかな?)
まどか「えーと、その、私……」
まどか「リンゴを探しに行ったまま数日間ずっと帰ってこない杏子ちゃんの捜索にいってくるね!」
ほむら(そういえば途中で杏子のこと見失ってそれきりだったわね……)
まどか「2人で仲良くね!」
ほむら(まどかが行ってしまうのは寂しいけれど)
ほむら(今だけはその方がいいのかもしれない)
うん
杏子「なんだよー!バカじゃない、バカじゃないぞー!」
さやかちゃんはかわいい女の子だろ、いい加減にしろ
さやか「……」
ほむら「今度は逃げないでちょうだいね」
さやか「……うん」
ほむら「その、色々言いたいことはあるけれど……」
ほむら(駄目ね。元が口下手だからか、上手い言葉が思い浮かばないわ)
ほむら(言葉にすることができないなら……)
ほむら「おいで?」
さやか「え……?」
ほむら「抱き締めるから」
さやか「あ……。うっ、うん!」
ほむら「まずは貴女の人生を掻き乱してしまってごめんなさい」
さやか「ううん。もういいよ」
ほむら「それから、さっきまで真っ直ぐに貴女を見ていなくってごめんなさい」
さやか(さっき“まで”……?)
ほむら「最後に……、」
さやか「最後に?」
ほむら(……ああもうっ、私はこの期に及んでまどかへの未練たらたらで)
ほむら(いい加減覚悟を決めましょう)
ほむら「貴女とキスしたいだなんて……、今更になって思ってしまってごめんなさい」
さやか「それじゃあ……」
ほむら「待って、今度は私の方からお願いするわね」
さやか「分かった……」
ほむら「美樹さやか、私と―――」
杏子「ぜえっ、はあ、はあ……リンゴ待てまてぇええええええええ!!」
まどか「杏子ちゃん前!」
杏子「へ? おおおおおおおっ!?」
ほむら「ぐふっ!?」
まどか「杏子ちゃん、ほむらちゃあああーん!」
杏子「よっしゃあー!! 苦節5日、ようやくリンゴをつかまえられた!」
ほむら「いたたたた……」
まどか「大丈夫、ほむらちゃん?」
ほむら「ええ。平気よ……」
杏子「いやー、ごめんごめん。つい夢中になっちゃってね」
ほむら(はあっ、ムードがぶち壊しね)
ほむら(……?)
ほむら(そういえばさっきからさやかがやけに静かなような)
さやか「……」
ほむら(って、ええっ!? どうしてそんなに赤い顔をしてるの!?)
さやか「ほむら……」
ほむら(まさか、まさか、まさか)
さやか「どさくさ紛れに一瞬口が当たってたこと気付いてた?」
ほむら(ああ。やっぱり……)
杏子「うわっ!? 手が滑ってリンゴが川の中に飛んでった!?」
まどか「杏子ちゃん! あれを追うのはさすがに無茶だよ!」
ほむら(……まあ)
ほむら(まあ別にいっか)
ほむら(きっとこれからたくさんあるであろう内の、最初の一回ぐらい)
ほむら(予定は色々と狂ってしまったけれど)
ほむら(杏子でも巴マミでもなく、私が、さやかの魔女化を防いでみせる)
owari
え?
上条「なあ…おかしいよな、僕。男が好きだなんて……」
中沢「どっちでもいいと思います」
上条「じゃあ、最後は尻を出せ!!」
さやか「は、はい・・・」
上条「クンカクンカ」
さやか「きゃあ!!」
上条「クサッ!!」
さやか「え・・・」
上条「お前、ちゃんと、尻拭いてるのか?」
さやか「ギクッ・・・」
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