神と黒猫と私 (67)

まどか☆マギカのまどかとほむらが中心の話です。

・叛逆の物語のネタバレもありますので、新編未視聴の方はご遠慮ください。
・あまり捻りの無い話ですので期待しないでください。
・超遅筆で不定期更新になりますがご容赦ください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385566739

まどかがアメリカから転入してきてから約一ヶ月たった、とある放課後



まどか「さやかちゃん杏子ちゃん、またねー」

さやか「また明日ー」

杏子「転ぶなよー」

まどか(寄り道してたら遅くなっちゃった。急いで帰らなきゃ)

まどか「あれ?」

まどか(あそこに居るのは・・・・ほむらちゃん)

まどか(何してるんだろ、こんなところで・・・あ、路地裏に入っていった)

まどか(こっそり近づいてみようかな)

まどか(こんな人気の無いところに・・・)

まどか(あ、座った)

ほむら「元気にしてたかしら」

ほむら「ほらエイミー、食べなさい」

まどか(黒猫に餌をあげてる・・・)

まどか「ほむらちゃ・・・・」

まどか「あれ?居ない・・・さっきまでここに居たのに」

ニャー

まどか「あなた、エイミーって言うの?よしよし」

まどか「てぃひひ、人懐っこい子だね」ゴロゴロ

まどか(エイミー・・・どこかで聞いたことある響き・・・・)

まどか「あなた、どこかであったことあるのかな?」ギュウ

まどか(ほむらちゃん、絶対居たはずなのに。キャットフードも置いてあるし・・・)

まどか「どこに行ったんだろ・・・?」




まどか「じゃあね、エイミー。また明日来るからねー」

ニャー

まどか(すっかり遅くなっちゃったよ!早く帰らなくちゃ!)

ほむら(・・・・)

翌日


まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん、おはよー!」

さやか「おはよーまどか」

杏子「おはよー」

さやか「んー?何かいつもより嬉しそうだねー」

さやか「さては昨日、あれから何かイイことでもあったのかなー?」

まどか「え?あっ昨日ね、エイ・・・可愛い黒猫と仲良くなったの!」

杏子「黒猫ー?そんなのどこでも居るじゃんかー」

まどか「ううん、凄く毛並も綺麗で」

まどか「何より、ほむらちゃんが餌をあげてたの!」

さやか「暁美・・ほむらが?」

まどか「うんっ」

杏子「へー。クラスの中じゃずーっと仏頂面してくらーい奴なのにね」

杏子「そんな一面もあるんだな」

さやか「・・・まどか、あんたあんまりほむらに近づかないほうがいいよ」

まどか「さやかちゃん、また!確かに近寄りがたいところはあるけど・・・」

杏子「さやかは昔からほむらを嫌ってるもんなー」

杏子「何かあったのか聞いても忘れたって言うし」

さやか「暁美ほむら・・・絶対何かあるんだよっ・・・思い出せない・・」

まどか「でも、悪い子じゃあ・・ないと思うよっ」

さやか「悪い子じゃない・・!?」

さやか「転校してきた初対面のまどかに抱きついて、自分のリボンを結んで!」

さやか「変な奴だと思わないほうがおかしいって!」

杏子「あっ!・・・さやか・・・」

まどか「さやかちゃん・・・あのー・・」

さやか「いつもまどかの方見てるし、あいつ絶対変態だって!」

さやか「絶対まどかをいやらしい目で見て」

ほむら「立ち止まったままお喋りしてたら遅刻するわよ、美樹さやか」

さやか「妄想しなが・・・ら?」

まどか「ほむらちゃん・・・おはよう」

杏子「はは・・・おはよ・・・」

ほむら「おはよう、まどか、杏子。急がないと遅れるわよ」

さやか「・・・・・・・・・・」

昼休み


さやか「今日は朝から散々だったわー・・・」

杏子「後ろからほむらが近づいてくるのも気づかずに喋ってるさやかが悪いって」

まどか「さやかちゃんは周り見ないから・・・」

さやか「二人してそこまで言うー?」

さやか「まあ・・・不用意に言い過ぎたけど・・・・。ほむら、あいつには絶対何かあるんだよ

っ」

杏子「何かって何だよ。まあ・・・確かにあいつには得体の知れない何かがありそうだとは

思うけどね」

まどか「それって、さやかちゃんや杏子ちゃんみたいな魔法少女の・・・?」

杏子「いや魔法少女じゃねー。そんな魔力は感じないしソウルジェムも持ってない」

杏子「けど何かあるんだよな・・・あと、本能って奴?あいつとはやり合うなって」

さやか「暁美ほむら・・・何か肝心なことを思い出せない・・・」

まどか(ほむらちゃん・・・今日もエイミーのところに居るかな・・・)

まどか(今日はこのお弁当の残りを持っていこっ)

放課後


さやか「まどかー今日あたしらマミさんところ寄ってくけど、どうする?」

まどか「ごめん!今日は寄る所があるのっ」

さやか「ほーまどかも遂にお年頃ですかー?」

まどか「ち、違うよぉ!」

杏子「バカ言ってんじゃねーほら早く行くぞ」

さやか「あ、杏子待ってよ!それじゃね、まどか!」

杏子「また明日!」

まどか「じゃあねーさやかちゃん、杏子ちゃん!」

まどか(ほむらちゃんより先にエイミーのところに行くんだ)

まどか(あーここの信号長いんだよぉ。早く変わらないかなー)

まどか(この先の路地ーあ、青になった。行こ・・・)

キキキキーーーーーー

まどか「え?」

ほむら「・・・・・」

まどか「・・・・・きゃあぁぁっ」

ドォンッ

まどか(トラックが・・・私、私、死んだ?)

まどか「・・・・・・・・」

まどか「あれ?」

ほむら「・・・・」

まどか「・・・・え?ほむらちゃん!?」

まどか(私?ほむらちゃんに抱えられてる?お姫様抱っこ?)

ほむら「危なかったわね・・・」

まどか「ほ・・・むらちゃんが助けてくれたの?」

ほむら「ええ・・・偶然通りかかって良かったわ。わき見運転の様ね」

まどか「え・・・・」ギュ・・・

ほむら「面倒なことになる前に、ここから離れるわよ。下ろすけど・・どう?走れる?」

まどか「う・・うん」

ほむら「こっちへ」タッ

まどか「はぁ・・・はぁ・・・」

ほむら「ここで休みましょう」

まどか「・・・あっ」ペタッ

ほむら「恐怖がよみがえってきたようね。でももう大丈夫よ、安心なさい」

まどか「うん・・・ありがとう・・・」

ニャー

まどか「あ・・・エイミー」

ほむら「・・・」

ニャー

まどか「ほむらちゃんに懐いてるんだね、可愛いな」

ほむら「懐いてなんかないわ」

まどか「昨日、餌あげてたのほむらちゃんだよね」

ほむら「・・・」

まどか「声かけたら居なくなったからビックリしたよぉ」

ほむら「錯覚か気のせいよ。私はここには初めて来たわ」

まどか「えっ・・・でもエイミーって・・・」

ほむら「・・・・」

まどか「・・・うん分かった」

まどか「あ、そういえば私、エイミーにご飯あげようと思ってたんだ」

まどか「ほらおいで、エイミー」

まどか「あはは、一生懸命に食べてる・・・」

まどか「でも不思議だね・・・なんだかこの光景、見たことあるの」

ほむら「デジャヴじゃないかしら、よくあることよ」

まどか「うん・・・でも私・・・」キィィィ・・・

まどか「・・・この子と何か大事なこと・・・」ィィィン・・・

ほむら「・・・!」ガバッ

まどか「あ!え?ほむらちゃん!?」

ほむら「・・・貴女が思い出さなければならないことは、何一つ。無いわ」

まどか「・・・ひぅっ」

まどか(また・・・抱きつかれちゃった)

ほむら「その黒猫も、貴女が以前飼っていた猫と良く似ているから間違えただけよ・・・」

まどか「私、猫飼ったこ・・・と・・・」

ほむら「・・・」

まどか「・・・そうだ、そうだったね・・・私が昔飼ってた猫と良く似てる・・名前もエイミーだったし」」

ほむら「そう、それでいいの。ごめんなさい、まどか。いきなり抱きついてしまって」スッ

まどか「あ、ううん。いいよ、ほむらちゃんなら安心するし・・・」

まどか「あ、もう私帰らないと・・・今日はありがとね、ほむ・・・」

まどか「あれ・・・?私、助けてもらったよね・・・なんだったかな」

ほむら「たいしたことではないわ。道に迷っている貴女を送ってあげたのよ」

まどか「あ・・そ、うだったね。私の家の前だし。ありがとう」

ほむら「いいのよ。では私はこれで帰るわね。さようなら」

まどか「さよなら・・・」

まどか「・・・」ガチャッ

まどか「ただいまー」トントン

まどか「あれ・・私」

まどか「家に帰るまで何してたっけ・・・」

誰かがまとめサイトに上げていてくれたのはありがたい・・・まだ全然途中だけど。
遅くなってもいいのなら、この続きを少しづつでも書いていきたい。
それか、これは落としてもらって、新しいスレにしたほうがいいのかな。

わざわざ立て直さなくてもこのスレで気にせず書けば良いと思うよ
ゆっくりでも良いから頑張ってくれ

>>14
ありがとう、励みになる。
ただ・・・みんなが思っている方向に行かないかも知れない。それだけは覚悟してもらえたら。

マミ「危ない・・・!」

なぎさ「え?あっチーズ・・・」

マミ「ふう、落とさずにすんだわ・・・はい」

なぎさ「ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコ

マミ「もういいの、気をつけてね・・・あら?」

マミ「百江さん家の・・・なぎさちゃん?」

なぎさ「あ・・・マミおねえちゃん!」

マミ「久しぶりだね・・・チーズがたくさん、お遣い?」

なぎさ「ううん・・・私が食べたいのです」

マミ「こんなに一人で食べるの?」クスッ

なぎさ「今日はなぎさの誕生日だから」

なぎさ「ママがこれで買ってたべなさいって」チャリン

マミ「そうなの・・・お母さんは仕事遅いの?」

なぎさ「夜には帰ってくるから・・・寂しくないです」ニコッ

マミ「そう・・・じゃあ、お母さんが帰ってくるまで」

マミ「私の家で美味しいケーキと紅茶をご馳走してあげるわ」

なぎさ「え、やったー・・・ってダメなのっ」

なぎさ「おねえちゃんには前もたくさん貰ったから・・・」

マミ「あら、いいのよ。今日はなぎさちゃんのお誕生日でしょ?」

マミ「それに、私も一人で食べても美味しくないわ・・・」

マミ「2人で楽しく食べたら、ケーキももっと美味しくなるのよ」

なぎさ「うん、なぎさも一人は寂しいもん・・・」

なぎさ「おねえちゃんの家に遊びに行くのです!」

マミ「クス・・・じゃあまずチーズを買わないとね」

なぎさ「すごくおいしい~」

マミ「おかわりもあるからゆっくり食べてね」

なぎさ「うんっ!」

マミ「あらあら・・・ほっぺについてるわよ」ひょいっ



なぎさ「今日は学校でこんなこと習ったのですっ」

マミ「すごいわね、おねえちゃんにも教えてくれる?」

なぎさ「なぎさが教えてあげます」エッヘン

マミ「うふふ・・・」



なぎさ「すーー・・・・」

マミ「・・・」ナデナデ

マミ(ふふ・・・可愛い寝顔)

マミ(本当に・・・妹が出来たみたい・・・)

マミ「そろそろ起こして送ってあげないとね・・・」



なぎさ「おねえちゃん、今日はごちそうさまでした!」

マミ「いいのよ、またいつでも遊びにおいで、ね」

なぎさ「絶対来るのですっ!じゃあねー」

マミ「じゃあね・・・お休み」

マミ「・・・」

マミ(・・・さて、魔獣退治に行こうかな・・・)


期待する

前回の依頼もIDからして本人だろうから言っとくけど、何も言わずに前回の依頼を無かったことにしないでちゃんと説明しないとダメだよ
「前回の依頼を訂正してくれ」とか「このスレはやめるっつったけどやっぱり続ける」とかさ

>>18

ありがとう。ぼちぼち行きます!

>>19
確かにそうだね・・失礼なことをしてしまった・・・
いまから書き込んでくる!

さやか「・・・暁美ほむら・・・ほむら・・・あけみ・・・」

さやか「あ~ダメっ・・・」

杏子「何だよ・・・またほむらのこと考えてんのかよ」

さやか「忘れて・・るだけ・・・何か変なんだ」

杏子「それ、恋しちゃってるんじゃないのー?」ニヤニヤ

さやか「バーカ。そんなわけないでしょ・・・」

さやか「忘れちゃダメなことがあるんだよ・・・きっと!」

杏子「ふーん。ま、それより早くゲームしようぜゲーム!」

さやか「はぁ・・・杏子、あんた宿題やったの?」

杏子「え?あ、ああ・・・」

さやか「あんた・・・さっきからネットしてゲームして・・・」

さやか「全然やってないじゃない!」

杏子「あ、はは・・・は!そういうさやかはどうなんだよ!」

さやか「あたしは真面目にやってますーもう少しで終わりですー」

杏子「くっ・・・コイツいつの間に・・・っ」

さやか「杏子とは違うんですー」

さやか「じゃああたしが息抜きにゲームしといてあげるから杏子は宿題やりなよ」

杏子「えー!」

さやか「ほらほら机に座った座った・・・早くやらないとこれクリアしちゃうぞー」

杏子「冗談じゃねー!」アセアセ

杏子「せっかく強い悪魔仲間にしたんだ!さやかに横取りされてたまるか!」

さやか「はいは・・・」

さやか「・・・・」

さやか「杏子・・・今何て言った?」

杏子「え?横取りって・・・」

さやか「その前!」

杏子「悪魔を仲間に・・・」

さやか「悪魔・・・」

さやか「あくま・・・」

さやか「・・・んーーー」

今日はここまでです!
支援してくれた皆さん、ありがとうございます!

ここがダメだ、とかこうしたらいい!とかも書き込んでくれたら助かります。

ただ、レスの頻度は改善しようがありません・・すみません。

まどか「ほむらちゃん、おはよう」

ほむら「おはようまどか、今日は一人なのね」

まどか「うん・・・ちょっと早く起きちゃったから」

ほむら「私も今日は日直だから・・・」

まどか「・・・」

ほむら「・・・」

まどか「・・・不思議だね」

ほむら「どうしたの?」

まどか「こうやってね・・・ほむらちゃんと2人で学校行くの」

まどか「初めてなのに・・・何だか懐かしいの」

ほむら「そう」

まどか「へ・・んだよね」

ほむら「デジャヴじゃないかしら、よくあることよ」

まどか「・・・うん」

ほむら「あんまり気にしないほうがいい」

ほむら「思い出に縛られるのは・・・あまり良いことでは無いわ」

まどか「そう、だね」

まどか「でも、ほむらちゃんのその言い方だと」

まどか「思い出をめぐって、何か良くない事があったの・・・かな」

ほむら「ないわ。一般論を話しただけよ」

まどか「・・・そうなんだ」

放課後


まどか「今日もエイミーに会いに行ってくるね」

さやか「よっぽど気に入ったんだね、まどか」

杏子「あたしは猫よりお菓子だね」

さやか「まどかが可愛がってる猫なら・・・杏子、私達も行ってみる?」

杏子「えぇ?」

まどか「うんっいい・・」

まどか(あ、もしほむらちゃんが居たら喧嘩にならないかな・・・)

さやか「だーいじょうぶ、ちょっと見たら帰るから」

さやか「ね、杏子」

杏子「ま、動物は嫌いじゃねーし、行ってみるかな」

まどか「・・・うんっ」

まどか「ほら、エイミー」

ニャー

まどか「さやかちゃんと杏子ちゃんだよっ」

さやか「はじめまして、エイミー」

杏子「よろしくな」

まどか「たくさん人が来たから喜んでるよぉ」

さやか「あはは・・でも、ほんと綺麗な毛・・・」ゴロゴロ

杏子「人になれてるし、ホントに野良なのか?」

まどか「ほむらちゃんが世話してたんじゃないかな」

さやか「ほむらが?」

まどか「うん、この前も・・・あれ?」

まどか「エイミーと一緒にほむらちゃんが居た・・・ような・・・」

杏子「おいおい」

まどか「・・・最近、物忘れが激しいの・・・」

まどか「夢で見たことか本当にあったことか分からなくなったり・・・」

杏子「昼寝ばっかりしてるからじゃねーの?」

まどか「もう!杏子ちゃんと一緒にしないでよっ」

杏子「ははっ悪い悪い・・・」

さやか「・・・」

さやか「じゃあねーまどか」

杏子「また明日ー」

まどか「ばいばーい」



さやか「さて・・杏子、あたし寄る所あるから先帰ってて」

杏子「え?あたしも行くよ」

さやか「いや・・・恭介のところに、ね」

杏子「何だよ、振られたくせに懲りないんだなー」

さやか「うるさーい!・・・ただCD借りに行くだけだから」

杏子「あいよ、そしたら先帰ってるよ」

さやか「うん・・・」

さやか「・・・」タッ



QB「やあ・・・美樹さやか」

さやか「久しぶりだね、インキュベーター」

まどか「ほむらちゃん・・私達の班に入らない?」

ほむら「次の家庭科は出ないつもりよ」

まどか「いつもそれじゃあダメだよ」

まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん、仁美ちゃん、私・・・」

まどか「ほむらちゃんが入ったら5人ぴったりになるの」

まどか「ね、お願い・・・」

ほむら「・・・」

ほむら「分かったわ。でも、私料理はからきしダメなのよ」

ほむら「それでもいいかしら」

まどか「うん!みんなで作ったらきっと美味しくできるよ!」

まどか「あ、さやかちゃん!ほむらちゃんが入ってくれるってー!」

ほむら「・・・」

杏子「ハンバーグとサラダとスープねぇ」

仁美「去年も作りましたわ」

さやか「ハンバーグはあたしに任せてっ」

まどか「じゃあ私はご飯炊くね」

ほむら「なら私は野菜でも切ろうかしら・・・まずはキャベツね」トントン

仁美「まあ・・・暁美さん、上手ですのね」

ほむら「切るぐらいは・・・志筑さんの前では恥ずかしいぐらいよ」

仁美「私は料理を習ってますので・・・でも嗜むぐらいですよ」

杏子「リンゴならあたしも負けないよーそらそら」

さやか「おおっ普段皮ごと食べてるのに上手いもんだねぇ」

杏子「リンゴしかむけないけどねー・・・」

まどか「・・・」クスッ

さやか「どうしたのーまどか。ニヤニヤしちゃってえ」

まどか「え?あ・・・こういうのって、何だかいいなって」

杏子「へっ・・・何だよそれ」
 
仁美「ええ、みんなで協力するのって素晴らしいです」

ほむら「・・・ええ、楽しいわ」

さやか「そうだね・・・」

まどか(毎日がこうなら・・・すごく楽しいなっ)

まどか「あれ?杏子ちゃん一人なの?」

杏子「そうなんだよーさやかのヤツ、用事があるって急いで帰っちまいやがって・・・」

まどか「珍しいね・・・じゃあ帰ろうよ」

杏子「今日も猫のところに行くの?」

まどか「うん、今日もお弁当あげようと思って」

杏子「ならあたしも付き合うよ」

路地裏


さやか(暁美ほむらの帰り道がいつもと違う)

さやか(多分、エイミーのところに違いない)

さやか(まどかが来るかも知れない。それまでに・・・)ドッ

さやか(水晶っ!?)

さやか「あぶなっ・・・!」タッ

さやか「いきなり攻撃してくるとはご挨拶だね、出てきなよ!」

織莉子「・・・」スッ

織莉子「・・・やはり、相当な手練のようですね」

織莉子「少し傷をおってご退場いただくつもりだったのですが・・・仕方ありません」

さやか「あんた・・・確か、美国織莉子」

織莉子「私を知っているとは・・・意外ですね」

さやか「ちょっと、ね・・・じゃあ爪の相棒もその辺に居るわけ?」

織莉子「・・・!」シュッ

さやか「おっと!」

織莉子「避けようとしても無駄です・・・私には」

さやか「あんたの能力は限定された未来予知・・・!」

織莉子「・・・な・・・っ!」

さやか「悪いけど、あんたの攻撃はあたしには効かないよっ」

さやか「それより・・・あたしを襲う訳を聞かせてくんない?」

織莉子「やはり・・・」

織莉子「暁美様の言われたとおり・・・貴女は危険人物・・・」

さやか「暁美・・・さま?」

織莉子「痛めつけるだけでは駄目・・・本気を出させて貰います!」

さやか「ふうん・・・本気って?」

織莉子「・・・!」

織莉子(いつの間に後ろに!?)

さやか「背中に突きつけてるのが分かるでしょ、動かないで・・・」

さやか「あんたの目的と暁美ほむらとの関係、聞かせてもらうよ」

織莉子「・・・」

さやか「だんまりなの?」

織莉子「・・・それをあなたが聞いたところで未来は変わらない」

さやか「ふぅ・・・あんたねぇ、とりあえず話してみないと・・・うっ!?」

さやか「リボンが・・・うわっ・・・!」

さやか(両足が拘束された・・・!)

マミ「美樹さん、剣を置いてもらえるかしら」

織莉子「巴さん・・・」

さやか「マ・・・ミさん・・・っ!?」

マミ「美国さん、まずは説得だったはずよ。武器を閉まって・・・」

織莉子「説得程度では未来は変わらなかった・・・」

マミ「・・・それでも、よ」

さやか「マミさん・・・なんで美国織莉子と・・・手を組んでるの?」

マミ「暁美さんから話を聞いたわ。にわかには理解しがたい話だったけど・・・」

マミ「鹿目さんを円環の理から切り離し、この世界を改変したこと」

マミ「神に叛逆した暁美さんは自らを「魔」と自嘲していたわ・・・」

さやか「・・・!」

マミ「ああ、誤解しないで。私たちは暁美さんに言われて動いているわけじゃないわ」

マミ「今日ここに来たのは、私達の意志。攻撃をしたのは、美国さんの判断」

織莉子「・・・」

さやか「マミさん・・・暁美ほむらの話をどこまで聞いたの?」

さやか「聞いたのならそのうえで・・・あの・・・」

さやか「あの悪魔に手を貸すっていうの!!?」

マミ「・・・暁美さんの話ではあなたを魔法少女に」

マミ「そして鹿目さん、なぎさちゃんは人間に戻したそうね」

さやか「でもそれは!暁美ほむらの・・・」

マミ「・・・これで何が悪いというの?」

マミ「誰が傷ついたの・・・誰が損をしたの・・・?」

さやか「・・・ちがう。そんな問題じゃない・・・」

さやか「世界は不安定だし・・・何かのショックで崩壊しかねない」

マミ「・・・それは本当のことなの?」

マミ「あなたがそう思い込んでいるだけじゃなくて・・・?」

さやか「・・・何より・・・まどかは魔法少女の救済を・・・」

さやか「魔法少女が力尽きた時に・・・」

さやか「手を差し伸べるのが・・・暖かく包み込むのが、まどかの・・・」

マミ「・・・美樹さん」

マミ「それは本気で言っているの・・・」

さやか「・・・」

マミ「魔法少女になったからには・・・私たちは近い将来命を失うことを覚悟している」

マミ「その時に慰めてほしい・・・そんなことの為に・・・そんな甘えの為に・・・っ」

マミ「鹿目さんを犠牲にしてもいいというのっ!?」

さやか「・・・でも!」

さやか「あたしたちは円環に・・・まどかに導かれた先で、みんな一緒になれる・・・」

マミ「私たちだけで考えないで!!」

さやか「・・・あ・・・」

マミ「もし元の世界に戻ればどうなるのかしら・・・」

マミ「あなたや鹿目さん、なぎさちゃんはこの世界から居なくなるのかしら」

さやか「・・・分からない・・・」

マミ「もしそうなったら・・・魔法少女以外の・・・」

マミ「残された人たちの思いはどうなるの・・・っ!」

さやか「・・・それは・・・」

マミ「鹿目さんにも家族は居るでしょ?」

マミ「あなたにだって家族は居るでしょ!?」

マミ「なぎさちゃんに!・・・だ・・・て・・・っ」

マミ「う・・・うぅ・・・」

さやか「・・・マミ・・・さん・・・」

織莉子「・・・巴さん・・・」

織莉子「私の予知はあくまで漠然としたものしか見えない・・・」

織莉子「しかも、大きな事象があれば未来は変わる。そんな曖昧なもの」

織莉子「しかし、美樹さやか。あなたが起こす行動によって、この世界は崩れ去る」

織莉子「これだけははっきりと見えた未来」

さやか「そんな・・・」

さやか「あたしが世界を・・・壊す?」

さやか「あたしは・・・ただ・・・世界を救う・・・・」

織莉子「巴さん、ここまで言ってもまだ未来は変わりそうにありません」

織莉子「美樹さやかを・・今ここで殺しておくべきです」

マミ「・・・」ビクッ

織莉子「あなたがやれないのなら・・・私が・・・」

さやか「あたしは・・・あたしは・・・」

織莉子「・・・」スッ

杏子「待ちやがれーーーー!!」

織莉子「はっ!佐倉杏子!?」

杏子「てめえ!さやかに何しやがんだ!」

さやか「・・・杏子・・・」

マミ「佐倉さん・・・」

織莉子「美樹さやかを守るというのなら。佐倉杏子、あなたも排除するのみ」

杏子「へっ!排除だぁ?てめえに出来るのかい!」

マミ「佐倉さん・・話を聞いて!」

佐倉「マミ!・・・お前が居てどうして!?お前もさやかの敵なのか!?」

織莉子「巴さん、話すだけ無駄です」

さやか「・・・待って」

杏子「かかってこないのなら・・・こちらから行くぜっ」

さやか「杏子・・・っ」

タッ

ほむら「もうその辺にしておいたら?」

織莉子「暁美様!」

マミ「暁美さん・・・」

さやか「・・・暁美ほむら」

杏子「ほむら、魔法少女の争いに入ってくるな!」

ほむら「ええ、美国さんも巴さんも、つい先走ってしまったようね」

杏子「・・・ほむら?」

ほむら「私は戦いなんて望んでいないの。特に魔法少女同士で殺しあうなんて、ゾっとするわ」

さやか「・・・どの口がっ・・・」

ほむら「それにね」ジッ

さやか「う・・・」

ほむら「その気になればどんなことだって出来てしまうから・・・」

さやか「・・・」ゾクッ

ほむら「そうそう・・・悪さをしようとしたインキュベーターにはお仕置きをしておいたわ」

ほむら「もう二度と・・・逆らおうなんて思わないようにね」

さやか(ダメだ・・・コイツには・・・)

杏子「ほむら・・・お前・・・」

ほむら「みんな、この世界が尊いと思う?」

ほむら「私が望むのは世界の安定、平穏な日常・・・」

ほむら「あなたたちにも大事な人が・・・自分の命を懸けても惜しくない人が居るはずよ」

ほむら「その人たちを守るためにも・・・協力しましょう」

織莉子「勿論です」

マミ「ええ・・・」

杏子「・・・」

さやか「・・・」

ほむら「さあ、もう話は終わったわ。解散しましょう」

さやか「ほむら・・・」

ほむら「・・・」

さやか「ほむら、どうしても話したいことがある・・・今日の夜、公園に来て欲しい」

ほむら「今日はそのつもりでここに来たんでしょう?ええ・・・行くわ」

織莉子「な・・・!暁美様!」

杏子「お・・・おい・・・」

マミ「・・・」

ほむら「美国さん、大丈夫よ。唯の話し合いでしょ」

さやか「そうよ。ただ、この世界の行く末を決めると言ってもいい」

さやか「そんな、ただの話し合いだよ」

ほむら「そう。ならまた公園で会いましょう」

さやか「・・・」

公園

さやか「ほむら・・・あんたは何を望んでいるの?」

ほむら「今更そんなことを聞くのかしら」

さやか「思えば・・・あんたと腹割って話したことってあまり無いなって、ね」

ほむら「そうね・・・私は内向的。あなたは猪突猛進。話が合うわけもないわ」

さやか「猪突ってあんたねえ・・・」

ほむら「他人の迷惑考えず正義感のみで突っ走ってたでしょ?」

さやか「そうだね・・・あんたも全部自分で抱え込んで自爆する・・・典型的なコミュ障だもんねー」

ほむら「あら、自爆はあなたの得意技じゃないの。私は後塵を拝すわ」

さやか「・・・」

ほむら「・・・」

さやか「ふ・・・あはは」

ほむら「ふふ・・・」

さやか「はー・・・」ペタン

さやか「で、実際この世界ってどうなの?大丈夫なの?」

ほむら「そうね、あと一週間で崩壊するわ」ペタッ

さやか「いっ!・・・ちょっと、やっぱりあんたを・・・っ」

ほむら「嘘よ」

さやか「倒す・・・うそ?」

ほむら「あなた、悪魔の言葉を一々信用しすぎよ」クスッ

さやか「あんたねぇ・・・」

ほむら「まあ冗談はさておき・・・まどかが円環の理に戻らなければ問題は無いわ」

ほむら「それがいつ、どのタイミングでやってくるのか分からない・・・それが不確定」

ほむら「逆を言えば、それしか不安定といえる要素がないということよ」

さやか「なるほどー・・・」

さやか「そしたらーあたしとキュゥべえがおとなしくしてたら、少しは心配が減るっていうことね」

ほむら「・・・そうよ」

さやか「なによ、その鳩が豆鉄砲くったような顔は・・」

ほむら「あなたの理解と聞き分けが良すぎるから吃驚してるのよ」

さやか「あんた、馬鹿にしてる?」

ほむら「馬鹿にしてるのが分かるほどには成長したのね・・・安心したわ」

さやか「・・・やっぱこいつ許せないねー」

ほむら「冗談よ」

さやか「・・・うん」

ほむら「心境の変化があったのね」

さやか「・・・あたしは、マミさんの言葉が重かったなーって」

ほむら「・・・」

さやか「そうだよね・・・自分の周りに居る人たちのことを・・・何も考えてなかった」

さやか「残される人たちのことを考えていなかった・・・ってね」

ほむら「・・・それが当たり前よ。何かをしようとする時に周りのことまで考えている余裕なんてないし」

ほむら「考えたら出来なくなる」

ほむら「自分の行動原理に従うだけよ」

さやか「そっか・・・それがあんたなんだね」

ほむら「・・・」

さやか「まどかのためーだもんね」

さやか「素直に導かれていたら、今よりもっとひっついて居れたでしょうに」

さやか「自分から孤独を選んでさっ!バッカみたい」

ほむら「私の心の声に従った結果よ。むしろこれでいいの」

ほむら「あの子が人としての生を全うできる・・・それだけが私の欲」

ニャー

ほむら「あら・・・」

さやか「あ、エイミー。どうしてこんな・・・あ、ご主人様を探してかな?」

ほむら「私が飼っているわけでは無いわ。ただ、この子を助けるのが在りし日の日課になっていただけ」ゴロゴロ

さやか「そうだね・・・まどかが契約したきっかけだもんね・・・」

まどか「エイミー!エイミー!」

ほむら「・・・」

さやか「あら、まどかの声が・・・」

まどか「あれ?ほむらちゃんにさやかちゃん?」

ほむら「こんばんわ、まどか」

さやか「やーまどか」

まどか「どうしたの?珍しいね、2人だけで居るのって」

ほむら「今日はさやかとデートだったのよ」

さやか「いっ!?」

ほむら「ね、さやか」

さやか「・・・はい」

まどか「デート?じゃあ2人はもう友達なんだね!」

さやか「友達ねー・・あ、はは・・・」

ほむら「そんな安い関係では無いわ。宿命のライバルというやつよ」

さやか「ちょっ・・・」

まどか「ライバル・・・でも羨ましいな・・・そんな関係の2人」

ほむら「今は理想的。ね」

さやか「・・・」

ほむら「さあ、もう遅いわ。さやか、まどかを送ってもらえるかしら」

まどか「ほむらちゃん?」

さやか「分かってるよ・・・お休み」

ほむら「私はこの猫をつれて行くわ・・・おやすみなさい」

まどか「・・・お、休み・・・」

ほむら「そこに隠れてる4人、もう終わったわよ」

杏子「へっ・・・」

マミ「暁美さん・・・」

キリカ「・・・ふんっ」

織莉子「暁美様、あれでよろしかったのですか?」

ほむら「ええ。今はこの世界も均衡を保たれている。それは美樹さやかも重々承知よ」

ほむら「でも、さやかは自分の信念に沿って生き続ける。その限りは」

ほむら「今は良くても・・・いつか必ず彼女と戦う日が来るわ」

マミ「・・・」

ほむら「杏子、その時にあなたはどうするのかしら」

杏子「・・・わからねー・・・でも、どちらにしてもあたしはあたしの信じるままに動くだけ、だよ」

ほむら「あなたらしい言葉ね」

ほむら「巴さん、美国さん、呉さん。あなたたちの意思ははっきり分かるわ」

ほむら「この世界を・・・宜しくお願い・・・します」

マミ「ええ・・・」

織莉子「世界を崩壊から救う為に・・・」

キリカ「織莉子の信じる未来が私の未来。だから織莉子が居る限りキミに協力するよ」

早めに捕手しておこうじゃない

まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん、おはよー!」

さやか「おはよーまどか」

杏子「おはよっ」

まどか「さやかちゃん、昨日はありがとう」

さやか「お安い御用だよ」

杏子「まーあたしらもあんまり偉そうに言えないけどさ、まどかも夜外出はあんまり良くないよ」

まどか「ゴメンね・・・エイミーがいつもの場所に居なくて探してたの・・・」

さやか「あーそれで公園に・・・」

まどか「でも、やっぱりほむらちゃんが世話してたんだねっ良かったー」

さやか「・・・」

杏子「・・・」

まどか「・・・2人とも、どうしたの?」

おー、生きてたか乙

>>45
保守感謝!
勢いで書き殴ったまま仕事が忙しくて書けなかった。

>>47
こんな面白くも何とも無い話を読みに来てくれてありがとう!
ちょっと仕事で時間がとれないけど、もう少しで終わりだから時間はかかっても完走はしようと思う。

ほむら(この世界は偽りの平和の上に成り立っている世界)

ほむら(世界の歪みは魔獣だけでなく幽霊や悪魔といった様々な形で具現化する)

ほむら(私は、この歪な世界を守り続ける)

ほむら(それだけが、私が概念として存在する意義)

ニャー

ほむら「エイミー、ほらご飯よ」

ほむら「ふふ・・・あなたと居る時が一番安らげる時ね・・・」

ほむら「まどか・・・」




まどか「エイミー、ほらご飯だよっ」

ほむら「あらあら・・・そんなにあげたら食べ過ぎで動けなくなるわよ」

まどか「てぃひひ・・・それはそれで可愛いかなって」

ほむら「これぐらいにしておきなさい」ヒョイ

まどか「えーーっ」

ほむら「なんでもほどほどが一番なのよ。それと、毎日続けること」

まどか「うん、分かった。ほむらちゃんってやっぱり優しいね」

ほむら「・・・昔、貴女に言われたことなのよ」

まどか「私がー?またまた、ほむらちゃんってば!」




ほむら「・・・」

ほむら「何週目だったかしらね・・・」

ほむら「・・・!」ブンブン

ほむら(もう未練は断ち切ったはずなのに)

ほむら(いつまでも弱いまま。情けないわね、私)

ほむら「さあ、そろそろ学校へ行くわ」

ほむら「また帰りに寄るわね・・・」

さやか「・・・」

まどか「・・・さやかちゃん・・・」

ほむら「最後の魔法少女が今、倒れた」

ほむら「あとは、貴女と私だけ」

ほむら「さあ決着をつけましょう。円環の理」

まどか「・・・」

まどか「ほむらちゃん、もう何を言ってもダメなんだね」

ほむら「そうよ、他に道は無いの」

まどか「・・・」

ほむら「・・・」

まどか「・・・」ギュッ

ほむら「・・・」グッ

まどか「・・・ほむらちゃん!!」バッ

ほむら「・・・まどか!!」ダッ

まどか「・・・きゃああぁぁ・・・」ガバッ

まどか「・・・」

まどか「・・・夢~?」

まどか(過去と未来の全てが見える・・・いつか有り得るかも知れない宇宙・・・)

まどか「って何?」

まどか「頭の中で・・・響いてる」

まどか(でも。夢にしては・・・すごくリアルだった)

まどか(マミさんや杏子ちゃん・・・さやかちゃんが死んじゃうところ・・・)

まどか(たくさんの魔法少女が倒れて消えていくところ・・・)

まどか(何より・・・)

まどか(最後、私の撃った矢が)

まどか(ほむらちゃんを貫く・・・ところ・・・)

まどか「・・・」

まどか「夢だよ・・・夢!」

まどか「学校行かなきゃ!」

まどか(さやかちゃんも杏子ちゃんも、マミさんも)

まどか(ほむらちゃんもちゃんとここに居る)

まどか(夢で良かった。けど、手に残る嫌な感触)

まどか(私がほむらちゃんをこの手で・・・)

まどか(そんな現実、あるわけない!)

ほむら「まどか?」

まどか「・・・あっ!?」

ほむら「次は貴女の番よ」

まどか「あ、ゴメン・・・ぼーっとしてたよ・・・」タタッ

ほむら「・・・」

さやか「明日から夏休みだねー予定立てないと!」

まどか「みんなで海に行こうよ!」

さやか「それじゃマミさんと仁美にも声かけとかないとね」

杏子「さやか、いいのかー?」

さやか「なんで?」

杏子「仁美呼んだら上条もくっついてくるから、目の前でイチャつかれるよ~」

さやか「ぐっ・・・それは痛い・・・」

まどか「あはは・・・仁美ちゃんの予定も聞いてみないとね」

まどか「そうだ、ほむらちゃんも誘ってみようよっ」

さやか「来るとは思えないけどね・・・」

杏子「声かけてみたらいいじゃん、勿論まどかがね」

まどか「うんっ」



なぎさ「おねえちゃん、遊びに来たよ!」

マミ「いらっしゃい、なぎさちゃん。宿題も持ってきた?」

なぎさ「うん!自由研究を手伝ってもらいたいのです!」

マミ「ええ、お安い御用よ。出来たらご褒美にチーズがあるわよ」

なぎさ「チーズ!なぎさ頑張るよ!」

マミ「今度ね、みんなを呼んでお茶会をしようと思うの」

マミ「なぎさちゃんもみんなに紹介してあげるわ」

なぎさ「緊張するのです・・・」

QB「やあほむら・・・」

ほむら「・・・」

QB「鹿目まどか達の誘いを断ったみたいだね」

ほむら「盗み聞きとは悪趣味ね」

QB「偶然耳に入ってきたのさ」

ほむら「私がまどかの近くに居るのは、円環と同化するのを阻止する為」

ほむら「それ以外であまり近くに居るのは悪影響があるかも知れない・・・だからよ」

QB「君は望んでこの世界を造ったはずなのに、いつも独りで寂しそうだ」

QB「しかし後悔は見受けられない」

QB「君は神になって、僕達から見れば分かりやすくなった反面、分かり辛くもなった」

ほむら「いつもは私の顔色を窺うばかりなのに、今日はおしゃべりなのね」

QB「これが感情・・・なのかな?」

QB「自分でもわけが分からないよ」

ほむら「そう。あなたたちに感情が芽生えたのなら、それを利用して宇宙の延命をはかれるわね」

QB「それも将来的に可能かも知れない」

ほむら「素直ね・・・気持ちが悪いわ。お仕置きが過ぎたのかしら」

QB「所詮僕達インキュベーターは、神である君には逆らいようが無いという事が身にしみて分かったからね」

ほむら「そう」

QB「・・・」

ほむら「・・・」

QB「・・・じゃあ僕はまた呪いの処理に行ってくるよ」

ほむら「・・・待ちなさい。もう少しあなたの話を聞いてあげてもいいわよ」

QB「・・・ありがとう。なら、こんなシステムはどうかな・・・」

まどか「エイミー、よしよし」

ニャー

まどか「最近、ほむらちゃん見ないねえ・・・」

まどか(夏休みになって、学校でも逢うことがなくなったから)

まどか(何だか寂しい・・・)

まどか(変だよね、こんな気持ち)

まどか(何だろう・・・胸に大きい穴が開いた感じ)

まどか「ほむらちゃん・・・」

まどか「・・・」

まどか「てぃひひ・・・エイミー、慰めてくれてるの?」ゴロゴロ

まどか「夏休みが終わって・・・新学期が始まったら、ほむらちゃんと一緒に来るからね」

まどか「エイミー・・・」グスッ



ところでsage進行をやめないと更新しても気づかれないよ

これにて終了です!
中途半端な感じはしますが・・・これから先の展開は皆さんの想像にお任せします。

他のSSを少し読んだ感じでは、ほむらの改変した世界は悪。さやかの立ち位置は完全な正義。という論調が多かったので、それとは真逆な、ほむらの改変した世界の肯定、さやかの孤独なヒーローというコンセプトで始めました。

ほむら一人の孤独と引き換えに成り立つ危うい平和な世界。いずれ待ち受ける最終戦争。
いつかは書きたいものです。

>>57
レスありがとう!sageたらダメだったの?知らなかった・・・。2ちゃん初心者なんで、またアドバイスをお願いします。

またほむらはキュゥべえに騙されるのか
と思ってたら終わってた

>>58
2chはsageが基本だけどここは2chじゃないので

筆者がageることで更新した合図になっている
そのため筆者はage、それ以外(感想など)はsage進行が基本

>>59
なるほど、了解です。
そりゃそうだな、更新したのにsageてたら分からないよなあ。
更新じゃないけど、実験でsage外して書き込みます。

ほむらを肯定するss初めて読んだわ。
個人的に、明らかに選ぶ価値の無い実質『円環に戻す一択しか選択肢無い』みたいなのより
どっちを選ぶか悩む余地のある話読んでみたかったから中々良かった
あとタイトルに魔法少女とか叛逆とかまどマギとか付けないと分かりづらい

>>64
レスありがとう。
タイトルは、書き始めてしばらくしてから「しまった!」と後悔したww

内容は、本当はもっとドロドロとした鬱展開を考えていたけど省いてスッキリさせたら短くなりすぎてしまった・・・反省。
そう、あの世界のリスクが公式で説明されていない以上、二次創作側の想像しか今は出来ない。けれど叛逆本編から考察すれば、あまり元の世界に戻す必然性を感じないんだよね・・・
だからそこをマミさんに語らせてみました。元の世界に戻すほうがデメリットが大きいんじゃないかって。

悪魔世界で一番大きな功績はキュゥべえを支配下に置けていること

円環世界では干渉遮断フィールドなるものが作られてしまったため
別に円環の理を解析しなくてもシャットアウトすることまでは実現できた
魔女化エネルギー発生までは観測できたから
後は円環をシャットアウトしつつ発生したエネルギーを回収する手段を作り上げれば
濁った魔法少女を捕まえる→魔女になるまで監禁→エネルギー回収
というサイクルを作ることが出来る

よく、ほむら以外で実験してもまどかを結界内に呼び込まないから
円環の理を観測することはできない、って意見が出るけれど
遮断できる以上、別に観測する必要すらないんだよね

>>66
レスありがとう。考察になってきたけど、確かにそれは大きいよね。
自分も、QBが一度は円環の理を遮断出来た以上、ほむらの時は逃がしてでも、その後、他の魔法少女を使っていくらでも実験出来ると思う。
だから、あのまま円環に導かれていたらまどかはいつかはQBに支配される。世界改変は必然だったと思うよ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 20:13:57   ID: SiPvVEkJ

ぶつ切りだが面白かった
終わりらへんの考察にも同意、正しすぎる相手には間違うのも必要って詢子さんも言ってたしな
ソウルジェムを放り投げはしなかったがwww

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom