さやか「ねぇ杏子!オスプレイが東日本にきたよ!」 (36)

さやか「ヤバイよ!このままじゃうちらのとこに墜落して事故が起こるよ!」

杏子「さやか…あんたどんだけ流され安いんだ…そんなことあるわけないだろ」

さやか「いやいや!だってアメリカで未亡人製造機って呼ばれてるんだよ?そんなもんが飛んでくるんだから事故が絶対おこるよ!」

杏子「いや。そんなことあり得んから」

さやか「どーしてそんなことが言えるの?」

杏子「さやかが言いたいのは事故が起こるからオスプレイはヤバイって言うんだろ?」

さやか「そうだよ!ニュースであんだけ言われてるじゃん!」

杏子「じゃあこれ見ろよ」
http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/dep_5.pdf

さやか「スマホじゃ見れないよ!」

杏子「いや解説に必要だから出しただけだ。見れる人は見てくれ。見れないという人は一応画像出すぞ」

杏子「まずアメリカ軍全軍が使用している航空機の事故率の割合を見てほしい。このグラフは最近10年間の事故率、アメリカ軍の主な航空機の初期10万飛行時間での事故率をグラフにしたものだ」
http://obiekt.up.n.seesaa.net/obiekt/image/FY02_FY12_mishaps_US.png?d=a30

さやか「え?こんだけ低いの?」

杏子「そうだ。アメリカ軍の航空機な中じゃかなり事故率が低いことがわかるだろ?実際に事故率を書いてみると」
アメリカ海軍での事故率
MV-22B オスプレイ→1.93(2005年運用開始)

CH-46 →1.11

CH-53D →4.51

CH-53E →2.35

AV-8B ハリアー →6.76

海兵隊総計 →2.45

さやか「えぇ!?こんだけ低いの?寧ろハリアーって航空機の方が事故率ヤバイじゃん!」

杏子「ハリアーは日本にそんなこんから安心だが…」

さやか「でもなんでこんなに事故率が低いのにオスプレイはそんなに危険だって言われてるの?」

杏子「それは実用化するまでの実験運用での話だ」

さやか「実用化?」

杏子「アメリカ軍はオスプレイが実用化するまでかなり時間がかかったからな。実際オスプレイのようなティルトローター機は1930年代に開発が進められてたんだ」

さやか「そんな古くから?」

杏子「その間に結構な事故が起きてたんだ。実験での事故はオスプレイに限ったことではなく有名な零戦やB29でも起きてる。マスコミが取り上げてるのはそこの事故率さ」

さやか「実験での事故で…でも事故は起きてるじゃん!サウジアラビアだったかで!」

杏子「アフガニスタンでの墜落事故のことか?あれは民間人に巻き添えになってたがあれはオスプレイそのものの事故ではなく夜間の砂漠への着陸の最中で、垂直揚力による下降気流によって巻き上げられた砂 塵で視界が遮られたせいで、パイロットが空間識失調を起こしたのが原因さ。そんなことオスプレイじゃなくても起こる」

さやか「そ、そうなんだ…」

杏子「でも事故は起きてることは事実さ。2006年から2011年の間に58件の事故が起こっている 。 ただし この58件という数字は空軍仕様のCV-22と海兵隊仕様のMV-22の事故件数を合わ せた数字であり、重大事故は計4件、中規模事故で合計12件に留まっているんだ」

さやか「そんだけ?」

杏子「そうさ。これで1%なんだ。グラフで一番高い事故率弾き出してる機体はどんなもんか…」

さやか「か、考えただけで恐ろしいね…」

杏子「どうだい?オスプレイが事故率が高いのは嘘ってことがわかったかい?」

さやか「わかったけどさ。そもそもオスプレイってなに?」

杏子「オスプレイとはアメリカのベル社とボーイン グ・ロータークラフト・システムズが共同で開発した輸送用ティルトローター機だ。ティルトローター機というのはティルトローターという垂直離着陸のための手 法のひとつで、プロペラに似た回転翼を、機体に対して傾ける (ティルトする)こと。
でそのティルトローターを搭載した機体のことをティルトローター機というんだ」

さやか「ティルトローター機ねぇ…そういや輸送って言葉が出たけど物を運ぶ航空機なの?」

杏子「そうだよ。オスプレイはそのために開発されたものだ」

さやか「輸送機なんだ…てっきり戦闘を行う航空機かと思ってたよ…」

杏子「マスコミはそれに中々触れようとしないのはなんでだろうな。まぁそれはいいとして」

さやか「でもあんだけの小さい機体でそんなに物が入るの?」

杏子「最大搭載量で9.1t。人は32人まで乗せることが出来るぞ」

さやか「すご!」

杏子「参考までに現在アメリカ軍、自衛隊で使われてるCH-47チヌークは最大搭載量11.8t、人は44人。ロシア軍が使用するMi-26ヘイロー(世界最大のヘリ)は最大搭載量20t、さらには90人輸送が可能なんだ」

さやか「あれ?なんか比べると大したことなくない?」

杏子「オスプレイ最大の特徴は輸送量じゃないよ、航続距離なんだよ。参考にこれを見ろよ」
http://clips.2coolz.com/wp-content/uploads/2012/07/120712_osprey1.jpg

さやか「え!?こんだけ飛ぶの?」

杏子「あとさっきあげたヘイローの航続距離は1,952kmだ」

さやか「ヘイローの方がすごいじゃん」

杏子「一言言っとくがヘイローの最大時速は295km/h、オスプレイは520km/hだ」

さやか「はや!化け物じゃん!」

さやか「これがオスプレイの凄さ…」

杏子「あぁどうだ。中々侮れんだろ?」

さやか「てかあんた兵器のことも詳しいんだね」

杏子「そこは黙っといてくれ」

さやか「そう言えばアメリカ軍はオスプレイ採用してるよね?だったら自衛隊も採用するの?」

杏子「あぁ。現在防衛省は2015年度に導入に向けて検討してるよ」

さやか「そうなんだ…」

杏子「まぁ採用したらまぁ厄介なことになるけどな…」

さやか「でも自衛隊が採用してなんかメリットとかあるの?ただアメリカ軍が採用してるからって理由で採用してるんじゃ」

杏子「うーん。それもあるかもしれないけど一番の理由は離島防衛に必要なんだ」

さやか「離島防衛?」

杏子「離島防衛とその名前の通り離れた島を防衛することさ」

さやか「いやそれはわかるけどさ、島を防衛することとオスプレイがなんの関係があるの?」

杏子「オスプレイの性能をさっき言ったけどスピードと航続距離が凄いのはわかるよな?」

さやか「それはわかってるけど…」

杏子「まぁこれは難しいか。このスピードがあれば直ぐに兵士を送ることが出来るし、それに離れた島でも航続距離が長ければそれで大丈夫だろ?」

さやか「成る程!離れた島で異常が起きた場合離れていても直ぐに駆けつけれることが出来るんだね!」

杏子「そうさ。特に今は尖閣諸島問題もあるしな」

さやか「尖閣諸島に中国軍が上陸しても直ぐに取り返せるしね」

杏子「さやか…あんたまともなこと言ったのこの一文だけだぜ…」

さやか「え?嘘?」

杏子「まぁ離島防衛の他にも災害が起きたときの救助が一番いい運用法だ。まだ他にも護衛艦に乗せたりもできるが…あれはひゅうが型、あといずも型、それとおおすみ型ぐらいにしか乗せれないけどな…」

さやか「みらいには海鳥というティルトローター機が乗ってたけどね」

杏子「漫画と一緒にするなよ…まあどうだ?オスプレイのことはわかったかい?」

さやか「いやーしかしあっさり終わったね」

杏子「前の時もこのぐらいで終わらせようと思ったけど結構長引いたしな…おっとメタ発言はここまでにして…」

さやか「流石あんこちゃん!あたしが知らないことを平然と解説できる!そこに痺れる憧れるゥ!」

杏子「誰があんこだ!」


















ほむら「兵器の話なのに私が出てないのはおかしいわ」


おしまい

あっさり終わったな…
質問あればどうぞ

オスプレイ
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  /       丶
 | ノ゙ ̄ ̄)イ) ̄""||
 ||   ソ   ||
  ヒ|ィ==ァ r==>|
 f Y ィ旬丶 /ィ旬∥
 |(ソ   ̄′ |` ̄∥
 丶_    |  |
  ||   ^ー′ /
  |/丶 `-==ァ /
_/∥ \  ̄~ /
/ |丶 \_ノ_/|\
   ティルトローター

いい響きじゃないか

>>20
ウホッいい男…やらないか?

画像提供できるかもだけどいる?

>>22
どうぞ。構いません

MV->>22GET記念に用意する
現像するんでちょっと時間かかるかも

MV-22じゃなくてVM-22か・・・
http://i.imgur.com/OO0gMig.jpg

人との大きさhikakuになるかな・・・?
解説は>>1に任せる

>>25
ほむら「オスプレイの大きさは全幅25.78m、全長17.48m、全高6.73m。かなりでかいけどこの画像を見る限りそうには見えないわね…」

ほむら「他に質問、解説してほしいことはないかしら?私がレスするわよ」

>>26
まどか「ふつうのヘリコプターに比べて、ローターが小さいからそんな印象うけるんじゃないかな」

まどか「なかはこんな感じだったよ」

http://i.imgur.com/DSJNkjr.jpg

>>27
ほむら「残念ながら中は見たことないわ…」

まどか「諸元上の大きさより小さく見えるのは」
    ローターの位置と回転半径の大きさ
    主翼を回転させて収納する特性上
    尾翼までの長さ

まどか「・・・がサバよみしてるんじゃないかな?」

まどか「右後ろから・・・機体全部を撮影できた写真が取れなかったよ(テヘ☆ペロ」

http://i.imgur.com/xaFayiz.jpg

>>30
ほむら「ほむぅ…資料を見てやったのに…」

まどか「オスプレイってどんな感じで運用されるのかな?」

まどか「>>13の航続距離の図を見ると、基地から目的地まで飛んでいくような印象だけど・・・」

まどか「護衛艦や揚陸艦での運用もできるんだよね」

>>31
ほむら「自衛隊での運用なら>>15>>18で書かれてるわ。それとも陸空海での運用が知りたいのかしら?」

>>32

まどか「陸海空軍で運用方法がちがってくるの?」

>>33
ほむら「違うというよりも採用しないことが決まってる。まだ運用が決まってないというとこがあるの。陸自に関しては、人員輸送が考えられるけど、南西諸島向けに配備した場合は重装備を輸送する CH-47との混成となるためチヌークとの合同運用となるわね。 チヌークは比較的高速のヘリだけど、オスプレイとの速度差が問題となり得るわ。M777が採用されれ ばオスプレイ単独も考えられなくはないかも、という感じね。
海自は早期警戒型、空中給油型、艦上救難型、輸送型としていせ型、おおすみ型、いずも型に搭載することが考えられるわ。こんごう型やあたご型のような汎用護衛艦には搭載できないから…
空自は採用を見送るらしいわ。新しくUH-60J改が採用されたばかりだから。
ロイター通信によると自衛隊は40機のオスプレイを導入すると考えてるけどそんだけ導入できるかしら…」

>>34
まどか「早期警戒機も空中給油機もあるんだね!」

まどか「『ひゅうが』や『いずも』がより空母に近くなったら、それはとっても嬉しいなって」

>>35
ほむら「残念ながらいずもいせを空母に改造するにはあれを一から作り直さないといけないの。世界の艦船でアメリカ海軍の元将官が「いずもを空母に改造するにはまず耐熱甲板を取り付けスキージャンプ台を取り付けないといけない。さらに全長を+10mしないと空母にはならない」と言ってるわ。それに空母を作ろうとするには財務省のお偉いさんと戦争しないといけないし…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月20日 (日) 01:45:29   ID: 6dmEn6Uq

ずっと何言ってんだこいつ、とニュース見てたけど
ようやく謎が解けた

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