後輩「先輩。放課後、私の家で会えませんか?」
先輩「どうかしたの?」
後輩「先輩に相談したい事があるんです」
後輩「なるべく人に聞かれたくないので、申し訳ないですけど家に来てもらいたいんです」
先輩「そっか、わかった。じゃあ、放課後になったら校門の前で待ってて」
後輩「分かりました。ありがとうございます!」
先輩「後輩ちゃんのためならそれくらい軽いよ」
後輩「……」
後輩「では、待ってますので」
先輩「うん、またね」
放課後
先輩「お邪魔しまーす」
後輩「あ、母は出掛けてるので今は誰もいませんよ」
先輩「そうなんだ、後輩ちゃんのお母さん見たかったなぁ」
後輩「私の部屋はあちらにあるので、先に行っててください」
先輩「後輩ちゃんは?」
後輩「私は、お茶をいれてきますので……」
先輩「そっか、じゃあ待ってるねー」
後輩「…………」
後輩「お待たせしました」
先輩「ありがとー」
後輩「…………」
先輩「あー、冷たくて美味しい」
後輩「…………」
先輩「それで、後輩ちゃん。相談っていうのは……?」
後輩「…………」
先輩「後輩ちゃん?」
先輩「ん? あれ?」
先輩「眩暈? いや、これ……っ!」
先輩「…………」
先輩「……zzz」
後輩「ちょろいですね、先輩」
先輩「…………ん」
先輩「あれ、私……。寝てた……? ここは、後輩ちゃんのベッド……?」
先輩「!?」
先輩「か、身体が動かない……? 拘束されてる?」
後輩「先輩、おはようございます」
先輩「……こ、後輩ちゃん?」
後輩「ごめんなさい。先輩のお茶に睡眠剤をいれさせて貰いました」
先輩「!?」
先輩「なんで……?」
後輩「先輩の身体と相談するためですよ?」
先輩「……!」
先輩「後輩ちゃん? どうしちゃったの……?」
後輩「先輩がいけないんですよ?」
後輩「私が男さんを好きなの知ってて……男さんと付き合い始めましたよね?」
先輩「……それは、違うよ」
後輩「違わないですよ。私、先輩に男さんが気になるって話しましたもん」
先輩「そ、そうだっけ? わ、忘れちゃった」
後輩「とぼけるのやめてください」
先輩「…………っ」
後輩「まぁ、良いですけど。どんな態度とろうと、無駄ですから」
先輩「……?」
後輩「これから私は先輩を拷問にかけます」
先輩「え……?」
先輩「ご、拷問……?」
後輩「そうです。……私が先輩にお願いすることはただ一つ」
後輩「男さんとの交際から手を引いてください」
先輩「…………!」
先輩「そ、それはやだ……! 私、本当に男くんが好きで……」
後輩「そう言うと思いました」
後輩「先輩が私のお願いを聞けないと言うのならやるしかないですね」
先輩「こ、後輩ちゃん! ごめんなさい! 謝るからっ、謝るからそれだけは……!」
後輩「謝らなくても良いですって。男さんと別れてくれれば私、満足ですから」
後輩「先輩をどうやって拷問するか……。最近はそればっかり考えてました」
後輩「良かったです。それが無駄にならなくて」
先輩「ひっ!」
後輩「最初はどうしようかなぁ……。江戸時代に行われてたアレかなぁ」
先輩「や、やだっ……!」
後輩「それとも、古代ローマで行われてたあっちかなぁ……」
先輩「……ひぃ、いっ!」
後輩「……ふふっ」
後輩「どれにしようかなー、天の神様の言うとおりー」
後輩「なのなのなー」
後輩「ほうほう、なるほど、これはキツイですよ」
先輩「な、なに? なにするの?」
後輩「あまりの痛みに失神する人もいたそうですからね。ちょっとハードですねぇ」
先輩「……も、もうやだぁ、家に帰りたいよぉ……」
後輩「じゃあ、別れます?」
先輩「それは……っ」
後輩「拷問、はじめますねー」
ーーーーーー
先輩「いだぁ、っ、ああっ、やめ、やめてえっ!!」
後輩「あーあ、先輩の人差し指、可哀想に……」
後輩「次は中指いきますよ……?」
先輩「お願い、もうっ……もう……!」
先輩「いたぁああああっ! ひ、あぁん! いたいってばぁああ!」
後輩「ふふふ、どうですか?」
後輩「ささくれをじわじわとめくられるのは」
先輩「じ、地味だけど、めちゃくちゃ痛いっ!!」
後輩「ふふふ、薬指は荒れてないので、小指いきますねー」
先輩「やめてええええ!」
先輩「はぁ……はぁ……」
後輩「もうめくるささくれがありません」
先輩「なんとか耐えた……」
後輩「それにしても、先輩。どうしてこんなになるまでささくれを放置したんですか?」
後輩「全く、女の子なんだからケアくらいちゃんとやってください」
先輩「ご、ごめんなさい……」
後輩「さてと、次の拷問は……」
先輩「ひっ、もう……もうやめて……」
後輩「どれにしようかなー、天の神様の言うとおりー」
後輩「なのなのなー」
後輩「ふむふむ、えぐいのが来ましたね。これは拷問する方にとっても辛いですよ」
先輩「そ、そんなの無理……っ!」
後輩「無理ならちゃっちゃと別れちゃってくださいな」
先輩「それも……無理」
後輩「なら、やるしかありませんね」
ーーーーーーーー
先輩「いやぁああぁあ! だめえええ、これはっ、これは駄目ええっ!」
後輩「わたしだって辛いんです……! えいっ!」
先輩「きゃああああっ、耳が、耳がおかしくなるぅううう!」
後輩「至近距離で黒板を爪でキーッてやる拷問は効果は絶大ですが……」
後輩「爪で引っ掻いてる方もなかなか辛いんですよね……」
先輩「やぁあぁあぁっ! 頭に響いておかしくなっちゃうよおおお!」
先輩「ひぃ……、ひぃ……」
後輩「はぁ……はぁ……」
後輩「もう私自身限界なので次の拷問にしましょう」
先輩「ま、まだ続くの……?」
後輩「先輩がきちんと別れると言ってくれればやめますよ?」
先輩「くっ……」
後輩「次は何にしますかねー」
後輩「どれにしようかなー、天の神様の言うとおりー」
後輩「なのなのなー」
後輩「これは…………っ!」
先輩「?」
後輩「来ました、大本命」
後輩「受けた者全員の気を狂わせたという最悪の拷問!」
先輩「こ、今度こそ……無理……っ!」
後輩「先輩、覚悟してくださいっ!」
先輩「あはははっ! ひゃ、はひゃひゃひゃっ!!」
先輩「やめて、っ! ふにゃはははっ! うあははははっ!」
先輩「おかしくなっちゃうううっ! 本当に気が狂っちゃうよぉっ!」
後輩「うふふ、こちょこちょこちょぉ♪ 先輩は腋が弱いんですねぇ」
先輩「やらっ、あひゃははははっ! きゃひひひ、っ、んふふぁ、はははっ!!」
先輩「ゆるしてぇぇっ、あははっ、だめ、んひゃひゃ、やめてぇぇぇっ!」
後輩「駄目ですよー、こちょこちょこちょー」
先輩「あ、ふふ、っ、へへ、ははひ、ひひ」
後輩「先輩、くすぐったがりなんですね」
後輩「残念ながら指が疲れたので、別の拷問にしますけど……」
先輩「もういい……もういいよ……」
後輩「私はよくないです。次はとっておきの奴にしますかねー」
先輩「やだ……うぅ、限界だよ……」
後輩「どれにしようかなー、天の神様の言うとおりー」
後輩「なのなのなー」
後輩「わお、きましたねぇ……。これも相当やばいですよ」
先輩「な、なんなの……?」
後輩「かの芥川龍之介先生すらもキツイと思わせたものですからねー」
先輩「後輩ちゃん、不毛だよ、こんな事……。もうやめよう?」
後輩「では、はじめます」
先輩「っ、はぁ、ああっ、お願い、後輩ちゃんっ、もう……やめて……」
後輩「うふふ、降参ですかぁ?」
先輩「や、それは……、はぁう、う、ぁ、っ! くぅぅぅっ!」
先輩「ああああっ! 無理、っ! 痒い! 痒いよおおお!」
後輩「とろろ芋ぬりぬりー、痒くて堪らないですよね、先輩」
先輩「掻いてぇっ! 痒くて死にそうなの! お願い、掻いてええっ!」
後輩「うふふ、駄目です。掻いて欲しかったら降参してください」
先輩「あぁあぁっ、痒いぃぃ! 痒いよぉおおっ!」
先輩「ぁ、はぁ、はぁ……っ」
後輩「先輩が発狂しそうになったのでこの拷問はやめましょう」
後輩「痒み責めはやはり恐ろしいですね……」
先輩「後輩ちゃん……わかった。降参する……」
後輩「!」
先輩「私、男くんと別れるから……こんな事、もうやめて……」
後輩「先輩……。やっと分かってくれましたか」
後輩「でも、どのみち次で最後の拷問です」
後輩「どうせなら最後まで体験してみるのも良いと思いますよ」
先輩「へ? な、なにいって……」
後輩「では、最後の拷問をはじめます」
後輩「最後の拷問は快楽責めです」
先輩「…………!?」
後輩「ん……」
先輩「っ、ちょ、後輩ちゃんっ、あ、やんっ……!?」
後輩「先輩のここ、美味しいですね……」
先輩「き、汚いってば! や、やめ、っ! く、ぁ、んんっ」
後輩「ぺろ……ぺろ……」
先輩「はぁ、ぁっ! こうはい、ちゃん、だめぇ……!」
後輩「良い感じに蕩けてきましたね? 先輩」
後輩「男さんも先輩のここ舐めたのかな……?」
後輩「もしそうなら間接キスですね。えへへ……」
先輩「な、なにいって……あ、ひゃうぅっ!?」
後輩「乳首、どうしたんですか?」
後輩「もしかして女の子に舐められて興奮してるんですか? この、変態」
先輩「そ、そんなことっ……にゃい!」
後輩「あは、噛んじゃった。先輩、かわいい。私も噛んじゃおう……」
先輩「やっ!? ど、どこ噛もうと……!」
後輩「かぷっ」
先輩「ひ、やぁあああんっ!!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません