マミ「お外こわい」(136)
マミ「違うのよ」
マミ「私、全然引きこもってなんかいないわ」
マミ「ただ本気を出してないだけよ」
QB「マミ……誰に言っているんだい?」
代行 ID:5F9DUdKj0
>>1
代行ありがとうございます。
マミ「違うの、外に出ないんじゃないのよ」
マミ「出る必要がないだけなのよ」
マミ「明日の紅茶もあるし、ケーキもあるもの」
QB「魔法の無駄遣いはやめないかい? あと、たまには普通の食事もとろうよ」
マミ「ちゃんと魔女退治のためのパトロールも怠らないわ」
マミ「……」ジー
ソウルジェム「……」シーン
マミ「反応なし、と。今日も自宅の平和は守られたわ」
QB「……」
QB「学校には行かなくていいのかい?」
マミ「その必要はないわ」
QB「でも、まだ義務教育ってやつだろう?」
マミ「私はそんな小さな枠には収まらないのよ」
QB「……」
QB「マミ、そろそろソウルジェムの穢れも溜まってきたんじゃないのかい?」
マミ「いいことを聞いてくれたわ、キュゥべえ」
マミ「魔力の消費を最小限におさえる呼吸法を編み出したのよ」
マミ「……」コオオオ…
ソウルジェム「……」ツヤツヤ
QB「思い込みも希望の力のうちだっていうのかい? わけがわからないよ」
ピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
マミ「しつこいわね、新聞なら取らないわよ」ガチャ
QB「やあマミ、後輩候補を連れてきたよ」
マミ「……」
まどか(ジャージだ……)
さやか(ジャージツインドリルだ……)
マミ「違うのよ」
マミ「これはけして気を抜いた格好じゃないの」
マミ「ほら、魔法少女って体が資本じゃない?」
マミ「こうやっていつでも臨戦態勢で、トレーニングを行っているのよ」
QB「マミ、ぽっぺたにフローリングの跡がついてるよ」
マミ「私の場合は考える余裕さえなかった」
マミ「だからね、選択肢がある貴女たちには、きちんと考えて決めてほしいの」
マミ「私にできなかったことだからこそね」
まどか「……」
さやか「……」
QB「ジャージなのはもういいから、せめて起き上がってから言おうよ」
マミ「さて、それじゃあ魔法少女体験コース、第一弾いってみましょうか」
マミ「準備はいい?」
まどか「は、はい」
さやか「うむ、どんとこい!」
マミ「……」ジー
ソウルジェム「……」シーン
マミ「反応なし、と。今日も自宅の平和は守られたわ」
QB「わけがわからないよ」
その頃
アントニー「……」フサフサ
ゲルトルート「……」ウジュルウジュル
シャルロッテ「……」ゲフー
ほむら「何この無法地帯」
マミ「遅くなったわね、でも安心して」
マミ「魔法少女、巴マミが到着したからにはもう安心よ!」
マミ「えいっ、やあっ! ティロ・フィナーレ!」
HITOMI:さすが†MAMI†さん、鮮やかな射撃の腕前ですわ!
ELLY:すごいなーあこがれちゃうなー
マミ「それほどでもないわ……と」カタカタカタ…ッターン
QB「いやあ、まさか君が来るとはね」
杏子「ここには巴マミってベテランがいるって聞いてたから別の土地で頑張ってたのに、話が違うじゃんか?」
QB「悪いね、契約だけはずいぶん前に交わしたんだけど」
杏子「……気に入らないね」
QB「えっ」
杏子「あたしはそういう怠け者が大嫌いなんだよ。喝入れてやるから案内しな」
ピンポーンピンポーン
マミ「NHKなら見てないわよ」ガチャ
杏子「よう、あんたが巴マミか。ちょいと面かしな」
マミ「……」
パタンガチャガチャ
杏子「ちょっ、おい! 話くらい聞けよ!?」
マミ「悪いけど、宗教の勧誘もお断りなのよ」
杏子「うわ、何だこの部屋……」
マミ「機能美に満ち溢れているでしょう?」
杏子「布団は敷きっぱなし! 食い物も服も出しっぱなしじゃねーか! 少しは片付け」ガサッ
マミ「ティロ・フィナーレ!」バッチーン
杏子「痛っ!? 何すんだよ!」
マミ「黙りなさい! 布団から一歩も出ずに衣・食・娯楽をこなせる完璧な配置が貴女にはわからないの!?」
QB「こんなの絶対おかしいよ……」
杏子「玄関にゴミは溜まってるし……」
マミ「あと1ヶ月はいけるわ」
杏子「フローリングもホコリまみれ……」
マミ「ちゃんとスリッパ履いてるわよ」
杏子「洗濯物も山になってやがる……!」
マミ「タンスいらずよ」
杏子「あ”ー! もう我慢できねえ! そのふざけたグータラをぶっ飛ばしてやる!」
杏子「布団は毎日ベランダで干せ!」バサアッ
杏子「洗濯物は溜めない! 洗ったらすぐ畳んでしまう!」テキパキ
杏子「フローリングは濡れ拭き、それから空拭き!」キュッキュッ
マミ「……」
マミ「貴女、うちに住まない?」
杏子「えっ」
QB「えっ」
初日
杏子「こんな立派なキッチンと風呂があるのに、使わねーなんて信じらんねー」トントンジュー
杏子「だいたい、食う時はちゃんとテーブル使えよ!」ドンドンッ
杏子「ホラ、布団から出る! 食う前はいただきますだぞ!」
マミ「いただきまーす」
1週間後
杏子「そいじゃ魔女狩ってくるかんなー、ちゃんと洗濯だけはしとくんだぞー?」
マミ「はーい」
杏子「帰りに何か買ってくるかー?」
マミ「えーと、洗剤はまだあるし……あ、トイレットペーパーがそろそろないわ」
杏子「りょーかい」
2週間後
杏子「なあ、毎晩やってるそれって何だよ?」
マミ「ネトゲよ? 興味あるならやってみる?」
杏子「ぱそこん自体、触ったことねーからなあ」
マミ「じゃあ私が教えてあげるわ。貴女にはこの槍兵なんてお勧めよ」
杏子「ほうほう」
3週間後
QB「杏子! 魔女が出たよ、すぐに向かって……」
マミ「……」ダラー
杏子「……」グデーン
QB「」
QB「マミに喝を入れてくれるんじゃなかったのかい?」
杏子「いやー、衣食住に困らないって素晴らしいな。なんだか気ぃ張って生きてたのが馬鹿らしくなっちゃてさー」ゴロゴロ
QB「いやほら、魔女を倒さないと。グリーフシード不足で困るだろう?」
杏子「それがマミから習ったこの呼吸法がすごくてさー」コオオオ…
QB「……」
QB「こんなの……絶対おかしいよ……」
QB「……」トボトボ
ほむら「見つけたわよ、キュゥべえ……いえ、インキュベーター」
QB「暁美ほむら……」
ほむら「……」ヨロヨロ
QB「……ずいぶん弱ってるね」
ほむら「グリーフシードは余っているのに、仕事量が尋常じゃないわ」ゲッソリ
ほむら「こっちはまどかを徹底的にマークしているというのに、貴方はどうしたというの?」
QB「鹿目まどかと美樹さやかは先輩の姿に絶望して、魔法少女になる気をすっかりなくしてしまったよ」
ほむら「そう……巴マミはまだ生きているのかしら? それに、佐倉杏子は?」
QB「あの二人ももう魔法少女じゃない。ある意味魔女よりも恐ろしい存在になってしまったよ……」
ほむら「そう……まさか貴方が哀れに見える日が来るとは思わなかったわ」
QB「笑いたければ笑うといいよ……」
ほむら「……」
ほむら「ねえ」
ほむら「今なら私たち、いい関係になれると思わない?」
QB「あれだけ僕を毛嫌いしていた君が力になってくれるとはね」
ほむら「勘違いしないで。探知の効率を重視しただけよ」
QB「十分さ。多少イレギュラーとはいえ、まともな魔法少女が横にいてくれることのありがたみを知ったよ」
ほむら「シッ、反応があったわ」ピカッピカッ
QB「ここは……」
QB「マミのマンションじゃないか……」
QB「エントロピーなんてもうどうでも良い、二人で一緒に暮らそう」
ほむ「QB…///」
ほむら「どうやら間違いなく、巴マミの部屋から魔女が探知されているわね」チカッチカッ
QB「やっぱり二人ともグリーフシード不足で……あんな呼吸法じゃ無理があると思ったんだよ」
ピンポーンピンポーンピンポーン…
ほむら「出てくる様子はない……どちらも無事とは考えないほうがよさそうね」
カチャ
ほむら「! 鍵が開いてる……」
てす
IDが変わってしまいましたが、再開します。
キイ……
マミ「この要領でジャンプを繰り返していけば、進入禁止の首都にだって、ほら!」カタカタカタ
杏子「おおお! すげー!」ゴロゴロ
エリー「ワー、ソノハッソウハナカッタワー」マッタリー
ほむら「……」
QB「……」
呼吸法教えてエリーちゃん浄化してあげようぜ
ほむら「巴マミ、佐倉杏子……彼女は誰?」
杏子「誰って、ネトゲ仲間のエリーだよ」
マミ「私の古くからのパーティーメンバーなのよ。画面を通じて遊びに来てくれたの」
エリー「ココスッゴクイゴゴチイイノヨー」
QB「わけが……わからないよ……」
ほむら「魔女と一緒にいるって……正気なの? 瘴気にあてられるわよ?」
QB「君も魔法少女に囲まれて、退治されるとは思わないのかい?」
杏子「いやー、それが不思議なほど波長が合ってさー」
マミ「私たちのソウルジェムの穢れを吸って生活してくれるんですって」
エリー「ツカイマニストライキクラッタシ、アタラシイスツクルノメンドイシー」
QB「この空間は……希望も絶望も、何のエネルギーも生み出さない……! こんなのってないよ!」
ほむら「ある意味で理想的な魔法少女と魔女の関係ね。人間として果てしなく駄目だけど」
マミ「勝手に人の家に上がりこんでおいて、ひどい言い草ね」
杏子「失礼だぞー」
エリー「チョ-シンガイダワー、コレデモマジメニイキテルノヨー」
ほむら「……」
キャッキャウフフ
ゴロゴロダラダラ
ほむら「お邪魔したわ……ごゆっくり」
キイーバタン
ゴウンゴウンゴウンゴウン…
ワルプスギスの夜「カテルトオモッタノ?バカナノ?シヌノ?」
ほむら「く……こほっ……」
QB「ああ、この街はもう駄目だね。やっぱり一人で挑むのは無謀すぎたんだ」
ほむら(まどかが魔法少女にならずにすんで、グリーフシードにも余裕はあったのに……)
ほむら(単純に戦力が足りなかったなんて、滑稽な最後ね……)
ほむら(この時間軸も……仕方ない……)カリカリ…
再接続の関係か、IDが変わってしまう。追いにくくさせて申し訳ない。
ワルプスギスの夜「ユックリシンデイッテネ!!!」ゴウンゴウン
???「待ちなさい」
ほむら・QB「!?」
マミ「あれがワルプスギスの夜……」オヒサママブシイ
杏子「厄介なのが出てきたもんだなー」コキッコキッ
エリー「デッカイワー、カクサシャカイダワー」
ほむら「貴方たち……どうして……」
きたー
マミ「電力供給がストップしたわ」ドン
杏子「ネトゲができねえ。冷蔵庫も洗濯機も動かねえ」ドドン
エリー「クエストチュウニヤミオチトカナイワー」バーン
ほむら「……」
QB「この惨状を見て言うことがそれなのかい?」
杏子「ま、とにかく邪魔なもんは排除しちまわねーとなー」チャキッ
マミ「ええ、私たちの安息を奪ったこと、たっぷりと後悔させてあげないとね」ジャコッ
エリー「コウハイニヤキイレテヤルワー」スッ…
ワルプスギスの夜「エ、ナニコレコワイ」
ほむら「……」
ほむら「こんな勝ち方でいいのかしら……」
そして
マミ「ここは私が攻撃に出るから、エリーと暁美さん、サポートお願いね!」
杏子「おーい、もうすぐ晩飯できるからクエスト切り上げろよー?」ジュー
エリー「ホムラチャーン、ガンバロー」
ほむら「あれ……何で私、馴染んでるのかしら」
QB「……やっぱり人間って、わけがわからないよ」
≪おしまい≫
乙っちまみまみ
≪おまけ≫
ほむら「戻ったわよ」ガチャ
マミ「遅かったじゃない、迷子になったかと思ったわよ?」
杏子「食い物は? どんなのチョイスしてきたんだ?」ガサガサ
エリー「オカエリー、ハヤクツヅキヤロー」
仁美「お邪魔してますー」
ほむら「……」
ほむら「えっ」
ほむら「……キュゥべえ」
QB「見に覚えがないよ? 耳を掴むのはやめてくれないかな?」
仁美「暁美さん、私はちゃんと普通の人間ですのよ?」
ほむら「えっ」
QB「ぐえ」ドサッ
これならさやか上条とくっつけるんじゃね
マミ「仁美さんもパーティーメンバーの一人でね、まさかこんな近所だと思わなかったわ」
エリー「オフカイッテ、コンナキブンナノネ-」ドキドキ
仁美「なかなか都合をつけることができなかったのですけど、今回の事件で習い事がお休みになりましたので」
杏子「お、ほむらーこのパン美味いなー、どこのスーパー行ってきたの?」モグモグ
ほむら「普通の人間がここに馴染んでいるのは……どうなのかしら」
QB「僕に助けを求めないでおくれよ。もう理解することを諦めて久しいよ」
仁美「それにしても、暁美さんもネットゲームを嗜んでいらしたなんて……知っていたら、もっと早くお友達になれましたのにね」
ほむら「それには及ばないわ……違うの。私は違うから」
マミ「あら、魔法使いHOMUHOMUはもうパーティーに欠かせない存在なのよ?」
エリー「ミズクサイゾー、ホムホム-」
杏子「おおお、豚コマがグラム80円? ほむら、買い物上手じゃないか」ガサゴソ
QB「暁美ほむら、もう君も立派に馴染んでいるよ」
仁美「学校ではこういう話題で盛り上がるお仲間がいなかったので、私、この出会いに感謝してますのよ?」
仁美「でも暁美さんが参加してらっしゃるなら、まどかさんとさやかさんもお誘いしてみようかしら」
ほむら「えっ」
QB「えっ」
マミ「いいわね、†MAMI†ギルド体験コース、第一弾」
ほむら「えっ」
杏子「おー、じゃあご馳走作ってやらないとなー」
仁美「あら、それなら私にも腕を振るわせてくださいね」
ほむら「えっえっ」
エリー「チュートリアルデモクンデアゲチャオッカナー」
ほむら「……」
ほむら「……」
ほむら「もうっ」
ほむら(……けれど)
それはそれで案外、素敵だなって。
≪本当におしまい≫
.,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
\ ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/ _,,..-一" ̄
\ £. CO/ ̄ \ _,,..-" ̄ __,,,...--
∫ / ,、.,、 |,,-¬ ̄ _...-¬ ̄
乙 イ / / ._//ノ \丿 ..|__,,..-¬ ̄ __,.-一
.人 | / ../-" ̄ || | 丿 / ). _,,..-─" ̄ ._,,,
マ .ゝ∨ / || " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
( \∨| " t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
ミ ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")
.⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_ (/
/ ( / ∪.冫 干∪ 人 ` 、 `
/ ) ノ '`--一`ヽ 冫
く.. /
. ト─-----イ |
∪ ∪
最後までIDが定まりませんでしたが、支援、合いの手ありがとうございました。
ほむQを期待した方には肩透かしになったかな。
今度はそっちも真面目に書いてみようかと思います。
おやすみなさい。
おやすみマミさん
起きたらいい天気だといいねマミさん
今日もマミさんが気持ち良く寝られるように祈ってるよマミさん
それじゃあおやすみマミさん
誤爆しましたごめんなさい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません