ハンジ「ハンジは 吹き戻しを 手に入れた!」
ハンジ「ふーっ」
ぴゅるるるるる→
ハンジ「………ふう」
ひゅるるるるる←
ハンジ「う~ん懐かし~~い」
ハンジ「これを活用してエルヴィンのヅラヴィンをヴィンヴィンしてこよう!」
モブリット「分隊長デスクワーク中はお静かに」
ハンジ「あとは任せた!!」
モブリット「諦めました」
※単行本11巻くらいまでのネタバレ有り
10時ー食堂
リヴァイ「赤のシースルーだろ」
エルヴィン「黒地に白いレースも良いぞ。白い肌は引き立つし褐色にも馴染む」
リヴァイ「いやいや赤のシースルーだから」
エルヴィン「やれやれ凝り固まった奴だな」
ーーーーー
ハンジ「リヴァイと話し込んでる!これはチャンス!ヴィンヴィーン!」
ハンジ「背後からそ~っと近付いて…」
そ~っとそ~っと
リヴァイ「てめえの意見なんか関係……ん?メガ……」
ハンジ(しー)
リヴァイ「は……?」
エルヴィン「どうした?リヴァイ考え直してくれたか?」
ハンジ「…すううっ」
ぴゅるるるるる→
ひゅるるるるる←
…ずるっ
エルヴィン「…ん?何だか髪が違和感…」
リヴァイ「………ふひっ」
ハンジ「3ミリ!!!3ミリいきました!!!!」
ダダダダダ……
エルヴィン「……ハンジ?何だったんだ一体…なあリヴァイ?……何故下唇を噛んでいる?」
リヴァイ「なんでもねえ」
エルヴィン「何故即答だ?」
ハンジ「最初に3ミリとは今後も期待できますなあ!」
ハンジ「次狙うはランチタイムだな…あと2時間か」
ハンジ「よーし昼まで時間あるし、ミケんとこで利き牛肉してこよーっと」
ダダダダダダ
モブリット(少しは思い出して欲しかったです分隊長…)
利き牛肉中
クンクン
ミケ「松坂牛」
クンクン
ミケ「米沢牛」
クンクン
ミケ「仙台牛」
クンクン
ミケ「神戸牛」
ハンジ「すっげー!!百発百中だねえ!」
12時ーお昼
ハンジ(待ちに待ったお昼!昼食です!in食堂!)
ハンジ(エルヴィンは……え~っと…居ました!ほほーこれは珍しい!)
ハンジ(お向かいにナナバがおります!微妙に目線を外しております!)
ハンジ(…なんとかあのクールフェイスを歪ませてもみたいものですな)
ハンジ(そのためには今日はまさにお誂えでしょう!しかも何か話し込んでいます!)
ハンジ(話に集中している今がチャンス!それでは早速ヴィンヴィーン!)
エルヴィン「やはりムーンブルグだな」
ナナバ「いえいえサマルトリアも可愛いじゃないですか」
エルヴィン「ほほう少年趣味かね」
ナナバ「そういう訳ではありませんが、あの居なきゃ居ないで困るのに絶妙な役立たずぶりが何とも好みでして……ん?」
ハンジ(しー)
ナナバ(なにしてんのあいつってば)
ハンジ「…すううっ」
ぴゅるるるるる→
ひゅるるるるる←
…ずるっ
エルヴィン「うん?」
ナナバ「ちょっ!?んむはっ」
エルヴィン「ナナバ君どうしたね?」
ハンジ「5ミリ!5ミリいきました!記録更新!!!!!」
ナナバ「むひっふぐっ…ふふふ…」
ダダダダダダ…くるっ
エルヴィン「ん?ハンジじゃないか」
ハンジ「グッドラック!じゃね!」
ダダダダダダ…
ナナバ「ぬふはははははははははwwwwww何やってんだwwwwwww」
エルヴィン「どうしたんだいナナバ君?…ハンジもなんなんださっきから」
ナナバ「うぐっふふふっひひひひひひひっwwwwwww」
ハンジ「ナナバのやつ結構豪快に笑うじゃないか。ツボにはまると散々引っ張るタイプとみたぞー」
ハンジ「いやそれより5ミリだよ!二回目で早速記録を塗り替えるとは!我が才能が恐ろしい!」
ハンジ「最後は15時の休み時間だな………ん?」
ペトラ「み、見てましたよハンジ分隊長!!」
ハンジ「何だペトラかあ。見てたってさっきの?良かったら混ざる~?はい吹き戻し」
ペトラ「(あれ吹き戻しって言うのか!ピロピロ君かと思ってた!)混ざりません!あ、あんなことして良いと思ってるんですか!?私、団長に言ってきます!」
ハンジ「ふうーん……じゃあ君はエルヴィンのあの頭を自毛だと思っていたということだね?」
ペトラ「は!?」
ハンジ「そうなんだ?」
ペトラ「そ、そりゃそうですよ!当たり前じゃないですか!」
ハンジ「一回も疑問に思わなかったということだな?」
ハンジ「本当に唯の一度も」
ハンジ「怪しむことなど無かったと言うのだね?」
ペトラ「うっ…」
ハンジ「あの時とか怪しかったよね。104期生の勧誘の時」
ハンジ「風がない穏やかな日でね。太陽も照っていたよね。エルヴィンの額に浮かぶ汗が光っていた…」
ペトラ「うっ…」
ハンジ「最後の決め言葉を言ったその時、まさにその瞬間」
ハンジ「これからの調査兵団の機運を予想させるような風が吹いたよね」
ハンジ「あれはっきり言ってずれたよね」
ペトラ「ううう…」
ハンジ「キレーーーーに皆の視線が集まって一斉に反らされたね」
ハンジ「前にいた馬面の子なんて思いっきり顔下に向けたもんね」
ペトラ「ううううっ…」
ハンジ「もう一度聞こう」
ハンジ「これでもエルヴィンの頭を自毛だと」
ペトラ「もう……もうやめてぇぇぇぇ!」
ハンジ「ほう?」
ペトラ「うぐっうぐっ…ごめんなさいいぃぃ私も怪しいと思ってましたぁぁ…」
ハンジ「いやいや謝って欲しいわけじゃない…モロだもんねあれ」
ペトラ「はいぃ…モロですぅぅモロの君ですぅぅ…うっうっ…」
ハンジ「では私のこの行動について一切関与しないことだけ誓ってくれればそれで良い」
ペトラ「はい…分かりましたぁ……ぐすっぐすっ」
ハンジ「よしよし良い子だ……邪魔者は排除した」
モブリット(とんでもない場面に直面してしまいましたが知らないフリしとこう)
ハンジ「さーて15時までミケんとこで利き豚肉してこよーっと」
モブリット(……ミケ分隊長も何してるんですか!!!?)
利き豚肉中
クンクン
ミケ「やんばる島豚」
クンクン
ミケ「平牧三元豚」
クンクン
ミケ「バルツバイン」
クンクン
ミケ「アグー豚50g×比内地鶏45g」
ハンジ「すっげぇー!合い挽きでも当てたねぇ!!」
15時ー団長室前
エルヴィン「ふむふむ……」
ペラ…ペラ…
ーーーーー
ハンジ「うーむ…レポートらしきものを立ちながら見ている…しかも今度は一人か」
ハンジ「こっちに背を向けているのは有利だが……最後にふさわしい難易度じゃないか…腕が鳴るぜ…」
ハンジ「よっしゃ行くぜ!…あ、ヴィンヴィン」
エルヴィン「ふむふむ…」
ペラ…ペラ…
ハンジ(そ~~っとそ~~っと…)
エルヴィン「ふむふむ…」
ペラ…ペラ…
ハンジ(…すううっ)
ぴゅるるるるる→
ひゅるるるるる←
…ずるっ
ハンジ(おっ!?おおっ!!?)
ハンジ(10ミリ……!!遂に大台に突入した……!歴史が移り変わる瞬間が…!)
エルヴィン「さっきから一体何をしているのだねハンジ…」
ハンジ「しっしまったバレた!!退散!!」
エルヴィン「させるかぁぁぁぁ!」
ズザーーーーッ
ハンジ「ひぎゃあああ!!!」
エルヴィン「捕まえたぞ!さあ来い、言いたいことが沢山ある!」
ハンジ「うううぅぅ…」
ズルズル…
ガミガミ……
エルヴィン「常日頃から言っているだろう!人が気にしている箇所は大袈裟にイジってはいけないと!!!」
ハンジ「………」
エルヴィン「モブリットから聞いたぞ!今日一日デスクにつくこと無く遊び呆けていたと!ペトラを調教し、しかもミケまで巻き込んで!」
エルヴィン「全く信じられん奴だ…お前には分隊長としての自覚はあるのか!?」
ハンジ「………だって…」
エルヴィン「だって!?だって何だと言うんだ!!」
ハンジ「だって……!寂しかったんだもん……!」
ハンジ「ソニーとビーンが死んでっ……寂しかったんだもぉぉぉぉおん!!!」
エルヴィン「ハンジ……」
ハンジ「ソニーとっ…ビーンがっ…居なくなって…仕事やる気全然起きなくてっ」
ハンジ「エルヴィンならっ……構ってくれるって思ってっ……うっうっ」
エルヴィン「ハンジ…それならそうと言えばいいのに…ほらおいで」
ハンジ「エルヴィン……エルヴィ~~~~~~~~ン!!!!!」
ギュッ!!
エルヴィン「よしよし…そんなハンジにプレゼントがあるんだ!」
ハンジ「ぐすっ…プレゼント?」
エルヴィン「ああ、リヴァイにアッカーマン、入ってきなさい」
リヴァイ「失礼する」
ミカサ「失礼します」
ハンジ「エルヴィン…プレゼントって何?」
エルヴィン「ああ、これだよ!」
ベルトルト(猿轡)「……」
ライナー(猿轡)「……」
アニ(猿轡)「……」
ハンジ「エルヴィン!これって!」
エルヴィン「ああ、超大型巨人、鎧の巨人、女型の巨人だよ」
リヴァイ「頑張った」
ミカサ「頑張りました」
ハンジ「くれるの!?パパ、私にくれるの!?」
エルヴィン「ああ、勿論さ。存分に遊びなさい。感謝するよリヴァイ」
リヴァイ「給料期待してる」
エルヴィン「…いい加減こっち見なさいリヴァイ」
リヴァイ「無理だ笑う」
ハンジ「わーーーいありがとうパパ!!大事に遊ぶねっ!!」
エルヴィン「ははは頑丈だから少々手荒に扱っても壊れないぞー。ま、喜んでくれてこちらも嬉しいよ」
ベルトルト(猿轡)「……」
ライナー(猿轡)「……」
アニ(猿轡)「……」
ハンジ「パパ好き~~~!!」
エルヴィン「はっはっは大きな子供を持ってしまったな…しかしハンジ」
エルヴィン「君の方が年上だろう?」
リヴァイ「!?」
おしまい
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