ハンジ「いやーやっちゃったよー」ブクブク(18)


※849年くらい。キャラ崩壊。


モブリット「……なんですか、これは」

ケイジ「怪我が完治するまで大人しくしていてくださいと言ったものの」

ニファ「大人しく、研究に没頭されていると安心して3ヶ月」

ハンジ「まさかだよねー、大人しく巨人の研究しながら療養してたらこんなことになるなんてさー」ブクブク

モブリット「はぁ……」


ハンジ「たまには骨折もしてみるもんだね! 研究も進んで論文もたくさん書けた!」ブクブク

モブリット「そうですか」

ハンジ「珍しく怪我なんかしたもんだから、みんなお見舞いって色々くれてさ」ブクブク

ハンジ「最近は食糧事情も多少マシになったからかな」ブクブク

ハンジ「まさかこんなに美味しいお菓子が生まれてるなんてさ!」ブクブク

ハンジ「やっばいなー、ちょっと太っちゃったかなー? ねぇモブリット?」ブクブク

モブリット「……」

ハンジ「……」ブクブク

モブリット「……」

ハンジ「……」ブクブク


モブリット「……ニファ」

ニファ「はい」

モブリット「君に任せる」

ニファ「お任せください、副長」

ハンジ「な、なんだよ。だいじょーぶだって、怪我はこのとおりさ!」ブクブク

ニファ「それは良かった。なら、少しくらい荒療治でも問題ないですね」

モブリット「ああ。私たちは外にいるよ」

ケイジ「頼んだぞ、ニファ」


ハンジ「荒療治……いや、怪我は治ったからね?」ブクブク

ニファ「ええ。ですから、次はその身にまとわれました鎧を脱ぎ捨てていただきます」

ハンジ「な、なんのことかな」ブクブク

ニファ「そ の 贅 肉 を 根 絶 や し に し ま し ょ う ね」ニィッ

ハンジ「ぎゃぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああ!」ブクブク


ハンジ「く、来るな! お前はニファじゃない! いや、ニファに悪魔が乗り移った! おのれ悪魔め、ニファの体から出ていけー!」ブクブク

ニファ「無駄なあがきはよしてください」

ハンジ「ひ、ひぃっ」ブクブク

ニファ「上官の健康管理を怠った部下の勤め、果たさせていただきます」

ハンジ「な、なにをするつもりだい」ブクブク

ニファ「非力な女性の身で調査兵団で生き残るため。様々な知識を身につけ、またその身で体験することで、私は体作りを磨いて参りました」

ハンジ「非力……」ブクブク

ニファ「……」チラッ

ハンジ「うん、非力だ」ブクブク

ニファ「そして今こそ……身につけた知識と技を解放する時であると!」

ハンジ「!?」ブクブク


「ちょっとお体、失礼します」

「ひゃ!」

「ふむ……やはり肌が冷たい。血流が悪くなっていますね」

「そ、そうかな」

「そして……」

「いだだだだだだだ!」


「セルライト。肉をつまんだ時の、このブツブツ。見えますか、このブツブツが」

「み、みえるから……いてて」

「血流が悪くなり、リンパが詰まったことで老廃物がたまった結果ですよ」

「そ、そうなんだ?」

「一日中寝転がってお菓子食べて本読んでの繰り返しでしたね?」

「……」

「まずはお風呂に入りましょうか」

「お風呂……」

「しっかり温まっていただきます」


「血流を良くするんだね?」

「ええ。そして……」

「……」

「潰しましょう、セルライトを」

「ひぃっ!!」


「ああ、お風呂の前にこれを」

「……な、なんだいこれは」

「豆乳にプロテインを溶かしたものです」

「……プロテイン?」

「内地で手に入ります。ようはタンパク質です。豆乳もタンパク質の摂取を目的としていますが」

「ほ、ほぅ?」

「運動の前後にタンパク質を摂ることで、筋肉を作りやすい体になります。運動の30分ほど前に摂取するのが良いらしいです」

「ふむふむ」

「筋肉を作り、基礎代謝を上げて太りにくい体にしましょう」

「ん……? 体作りのためだよね?」

「……そうです。決して太らないためではありません」


「まあいいや。これ飲んで風呂に入ればいいんだね?……まっず! これまっず!」

「豆乳ですから。ちなみにそれ、無調整豆乳です。砂糖を入れて飲みやすくした調整豆乳とは違います」

「うげぇ……砂糖入れてもいい?」

「だめです。今摂取すべきはタンパク質のみ。砂糖を摂取すると体の冷えに繋がりますし、タンパク質より砂糖の方が消費が速いんです」

「……えっと、つまり?」

「筋肉をつけたいなら、運動前に砂糖は厳禁」

「なるほど。……はぁ、ごちそうさま。お風呂入ってくるよ……」

「いってらっしゃいませ。その間に少し準備させていただきます」

「ヒャッホー! 一週間ぶりの風呂だー! しっかり洗うぞー!!」

「……」


…30分後…

「うーん、ほっかほか」

「ではこちらに横になってください」

「うう……まるで処刑台に乗せられる気分だ、よっと」

「……うん。ちゃんと温まってますね。では――」

「それは?」

「滑りをよくするためのローションですよ」

「ニファ……そんなもの使って、私にいけないことをするつもりだね」

「いけないかどうかは、その身で味わっていただきましょうか」


「あっ……やだ、やめっ」

「ふふ……」

「いやっ……やっ! ああっ!」

「いいですね……滑りも悪くない」

「や……いやっ、いやぁぁぁぁあぁああぁぁああ!」

「まずは足先からっ! 足の指にっ! 目の疲れに効くツボがありましてね!!」

「いだぁぁぁぁぁああああああああ!!!」

「お疲れのようですねぇ! 研究で! 目を酷使されていたんですね!!」

「やめてぇぇぇえええ!」

「足裏からっ! 足首! ふくらはぎ! 膝裏!!」

「いだい! いだいぃぃぃいいいい!」


「痛いのはぁぁああ!! そこにリンパが詰まっている証拠です! このっ! 詰まりを解消しないと!!」

「いやぁぁぁあ! やめてぇぇぇえええ!」

「ふとももの付け根も! 詰まりやすいところですよ!!」

「いだいいだいいだいいだいいだい!!」

「セルライトを! 潰すように!! リンパに沿って! 流すように!!」

「あぁぁぁぁあああぁぁあああ!!」



ケイジ「中で何が……」

モブリット「我々男には知らないほうがいい世界があるんだよ」

ケイジ「そうですね……」


…1時間後…

ニファ「ふぅ」

ケイジ「おお……」

モブリット「お疲れ様、ニファ」

ハンジ「……死ぬかと……思った…………」

ニファ「ほんとは内地で手に入るキャビテーションの機械があるといいんですが」

ハンジ「機械?」

ニファ「立体機動装置を改良したもので、高速で脂肪を微振動させる機械があるんですよ。そいつでセルライトを分解させますと」

ハンジ「すると?」

ニファ「流しやすくなるので、セルライトを退治しやすいんです」


ハンジ「へぇー……詳しいね?」

ニファ「……研究はハンジ班の命ですよね」

ハンジ「うんうん、我が班員は立派だなぁ」

ニファ「まぁ、これから2,3日に1回やりますから」

ハンジ「今日で終わりじゃないの!?」

ニファ「まさか? これからですよ。つぎの壁外調査までには間に合わせてみせますから」ニコッ


…850年…

ハンジ「……やっと弔えた」

モブリット「ええ……」

ハンジ「腕、怪我したけど……もう太らないように気をつけないとかな」ハハ

モブリット「心配無用ですよ」

ハンジ「うん?」

モブリット「ニファが私に極意を託してくれていますので」

ハンジ「それは、その……」

モブリット「ええ。ニファより少し、力が強いかもしれませんが悪しからず」

ハンジ「ぜってぇぇぇええ太らないからな!!」





ダイエットは計画的に。ちゃんと調べたわけじゃないから鵜呑み厳禁

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