美希「ハニーのお家に行ってみたいの」
P「え? ダメだけど」
美希「なんで?」
P「逆に聞くけど、なんで来たいんだよ?」
美希「あはっ、ハニーの事がもっと知りたいなって」
P「ぬはっ、俺は知られたくないの」
美希「えー、なんでー!?」
P「なんでも、かんでもないんだよ」
美希「やーだー、ハニーのお家行くのー」
P「ダメだ」
美希「ブー!!」
P「ほら、もう今日は仕事無いだろ? 帰った帰った」
美希「ハニーのバカー、ハゲ」
P「は、はぁああ? は、ハゲじゃねーし。全然ハゲてねーし」
美希「ベーっだ!!」ダッ
P「あ、おい、待て美希!! 俺はハゲじゃ……」
美希「むぅ、本当にハニーはバカなのー」
<ハゲジャ ハゲジャネーシ
美希「こっそり後をついていってハニーのお家を特定するの、あはっ☆」
美希「けどハニー遅いなー、まだ事務所から出てこないの」
美希「……」
美希「……あっ、ハニー出てきた!!」
美希「あれ? やよいも一緒なの?」
美希「あれー? 変なのー?」
美希「あっ! もしかしたらやよいと帰る方向が同じなのかもしれないの!」
美希「さっそく、追いかけよ」
美希「スーパーに行ってからやよいの家に二人で入っていったの……」
美希「楽しそうに話して入っていったの……」
美希「……」
美希「衝撃の事実なの……」
美希「ハニーはやよいの家の子だったの」
美希「そういえばやよいは家族いっぱいだもんね。それならハニーが家族なのも納得なの」
美希「そっかー、じゃあやよいはミキの妹になるのかな? あはっ」
美希「ハニーのお家を特定したし、今日はもう帰るの。つーか腹減ったの」スタスタ
ガチャ
やよい「おっはようございまーす」
美希「あっ、やよいーやよいー」
やよい「美希さん、どうしたんですかー?」
美希「ミキねー、やよいのお姉さんになろうかなって」
やよい「は?」
やよい「ちょっと意味がわからないかなーって」
美希「えっとね、ミキが結婚したらやよいはミキの妹になるんだよ」
やよい「……あっ!!」
美希「やっと分かったのやよい?」
やよい「は、はい! そ、そっかー、美希さんが……だけど結婚するって事はす、好きなんですか?」
美希「うん、大好きだよ」
やよい「わ、私全然知りませんでしたー!?」
美希「えへへー」
やよい「じゃ、じゃあ今日お家に来てください!! 皆でパーティしましょう!!」
美希「ほんとっ!?」
やよい「はい」
美希「楽しみなの、あはっ☆」
美希「やよいの家でもやし料理食べてたら、やよいの弟と結婚させられそうになったの……」
美希「結局、ハニーのお家はやよいの家じゃなかったんだね」
美希「夕飯を食べただけって……ハニー間際らしいの」
P「しらんがな」
美希「じゃあ、今日はハニーのお家に行くからよろしく」
P「ダメ」
美希「……」
P「ダメなの」
美希「ハニーのバカ! ハゲーのバカ!!」ダッ
P「おい!!」
美希「そういう訳でまたハニーの後をつけるの」
美希「……今日はお腹空かないように、おにぎり持ってきたの!」
バクバク
美希「うめえの」
美希「うめぇ……うめぇ……あっ! ハニー出てきたの!」
美希「ん? 今日も誰かと一緒なの」
美希「なんで雪歩と……」
美希「そっか、家の方向が同じなんだ!」
美希「追うの!!」
美希「ん? 雪歩のお家に入っていったの……」
美希「そっか、ハニーは雪歩の家の子だったんだ!」
美希「けど、雪歩のお家大きいの……」
美希「萩原組? 学校かな……?」
美希「あっ!! けど、もしかしたらまた夕飯を食べに来ただけなのかもしれないの!」
美希「実際に見ないとまだ分からないの!!」
美希「不法侵入するの!!」
美希「大きな門だけど、いつもダンスしてるミキなら余裕なの」バッ
美希「えっと、ハニーどこかなー?」
キョロキョロ
美希「あれー?」
黒服「おい、誰だおま──」ボコォ
黒服「ぐはっ……」バタッ
美希「ふー、あぶなかったの。こんな時の為に真くんにダンス習っておいてよかったの」
美希「やってて良かった、ダンス!!」
美希「ハニーどこだろう?」
<……セン
美希「……! 今のはハニーの声!!」
美希「こっちなの」コソコソ
美希「この部屋からなの、ハニーと雪歩jは何を……?」
美希「え?……ハニーが四つん這いになってる…………」
美希「良く見たら、あれ四つん這いじゃなくて土下座なの」
P「すいませんでしたああああああああああああああ”あ”あ”あ”あ”」
P「すいませぇぇぇぇぇんでしいいいいいたああ」
雪歩父「……」
雪歩「お父さん、違うのプロデューサーは悪くないの……」
P「ゆるしてくださいいいいいいいいいいい」
雪歩「私が勝手に好きになっただけなの……」
雪歩父「でも、おめぇ、あんなに泣いてたじゃないか」
雪歩「うん、やっぱりフラれるのは悲しいかったから……」グスッ
雪歩父「殺そう」
P「本当にいい!!!! すいませんでしたああああああああ!!!!」
美希「なんか面白そうな事やってるの……」
P「し、しかし俺はプロデューサーとしてアイドルと付き合う事は出来ないんです!!!!」
雪歩「そ、そうなのお父さん、だからしょうがないの……」グスッ
雪歩父「……しょうがねぇ」
P「ほ、ほんとうですか!!! ボク、生きて帰っていいんですか!!!」
雪歩父「そんな迫真に言うなら、信じないわけには……」
バン!!
美希「ずるいの!! 面白そうだからミキも混ぜて欲しいの!! ハニー、ミキも混ぜて!!」
雪歩父「……おい、この子はあんたのとこのアイドルか?」
P「……はい」
雪歩父「はにーだかなんだが言ってるが?」
P「……はい」
雪歩父「指、いっとく?」
P「……」
美希「?」
雪歩「やめてお父さん、違うの」
美希「……けんか?」
美希「おじさん、ハニーをいじめないでほしいの」
P「美希……」
美希「ハニーは禿げてるけど、いい所もあるの」
美希「心はフサフサでいい人なの。だから苛めないで欲しいの」
雪歩父「……」
雪歩「美希ちゃん……」
P「美希……」
P「ハゲは関係ないだろ。いい加減にしろ」(怒)
雪歩父「……」
美希「ハゲに悪い人はいないの」
P「おい、殺すぞ」
雪歩「……プッ」
雪歩父「おい、ハゲのアンちゃん」
P「ひゃい!?」
雪歩父「すまなかったな」
P「え?」
雪歩父「俺は何か見失っていたのかもしれないな」
雪歩父「その嬢ちゃんの言葉で目が覚めた。『ハゲに悪い人はいない』か」
P「お、おやっさん……」
美希「おじさん……」
雪歩父「本当にすまなかった。今までの態度謝らせてくれ」
P「そ、そんな急にどうして……」
雪歩父「……すまなかった」
P「そ、そんな頭を下げないで下さい!? あ、頭を上げてください」
美希「あれ……?」
美希「頭に変なの付いてるの」ひょぃ
P「!?」
雪歩父「!?」
美希「か、髪の毛がごっそり取れたの……」
P「ヅ、ヅラ……」
雪歩「……ぷふっ」
美希「わっ!? おじさんはハゲの人だったの!」
雪歩父「……」
P「やめろ美希! ハゲをバカにするな」
雪歩「……」プルップル
美希「でもハニーといっしょなの!! きっといい人なの」
P「ふざけるな!! 俺はこんなに後退してないだろ!!」
雪歩父「……」
美希「でも肌色率が同じくらいなの」
雪歩「……やめて……もうやめて、ぷっ……」プルプル
P「俺は髪の色がじゃっかん肌色なんだよ!! こんなハゲじゃねぇ」
雪歩父「……」スッ
P「ん? な、なんだ!? やめっ……なんでつれいてくんだよぉ!?」ズルズル
美希「行っちゃったの……」
雪歩「……」
美希「……ハニーとおじさん仲良し!! ハゲ友なの!」
雪歩「ブフォッ」
美希「って感じで昨日はハニーのお家に行けなかったから、今日行くね」
P「ふざけるな、このバカ野郎」
美希「またまた、事務所の前でハニーを待つの」
美希「……寒いの」
美希「そうだ。これを付ければ寒くなくなるの」
スチャ
美希 with ヅラ「あふぅ、あったけーの」
美希「ハニー出てきたの! あれ、また誰かと一緒……」
このSSまとめへのコメント
間際らしいの