キョン「鶴屋さん…可愛いと思わんか?」(302)

古泉「…貴方は朝比奈さんに御執心とばかり思っていましたが」

キョン「いやそりゃ朝比奈さんも可愛いさ。だが言うなれば憧れみたいなもんだ」

鶴屋(この声は…キョン君と古泉君かな?…ふふっすこーし盗み聴きするにょろ)


古泉「なるほど。となると鶴屋さんは…?」

キョン「まあ、その、なんだ…好き、と言うかな」

鶴屋(ほうほう青春だねぃ…っえ?)

古泉「予期せぬカミングアウトですね…僕個人は、応援致しますよ」

キョン「個人はって…なんだそりゃ」

古泉「いえ、なんでも「ガチャ!」

鶴屋「や、やあやあ!みくるが体調悪いくて休むらしいから伝えにきたにゅろ!!」

キョン「つ、鶴屋さん!?(にゅろ…)」

古泉「こんにちは、わざわざ有難うございます」

鶴屋「気にしない気にしない!じゃ、伝言は伝えたからおね、お姉さんはお暇するよ!」

キョン「あ…ありがとうございました」

バタン!

キョン「聞こえてたよな、あれは」

古泉「でしょうね…あの焦り様は」

キョン「終わった…何もかも…な。明日から距離をあけられること請け負いだ…」

古泉「とんでもない!むしろあれは…」

キョン「慰めはいい…俺は帰る。ハルヒには調子が悪いらしく帰宅したと伝えてくれ」

古泉「やれやれ…」

キョン「人のセリフを盗むな!」

…パタン

古泉「困ったものです」

ガチャ

キョン「ただいま」

妹「おかえりーキョン君」

キョン「おう、ちょっと母さんに晩飯はいらんと行っといてくれ」

妹「お腹空かないの?変なキョン君ー」

キョン「はぁ…笑えんな、これは」

一番聞かれたくない人に聞かれちまった…明日からどんな顔で話せば良いかもわからん。

キョン(…寝るか、悩む必要も無いだろう。こんな時にはさっさと寝て忘れるのが一番だ)

カチッ

ジリリリリリリリ

キョン「うん…朝っぱらから五月蝿い奴だ、どこぞの台風女じゃあるまいし」

妹「キョン君ー朝だよー起きてー!シャミいこ~」

キョン「はぁ…学校に行くのがいつもより更に憂鬱だぜ…」

谷口「おいおいどうした?こんなに良く晴れた日に、そんなシケた面しやがって」

キョン「お前の気分は天気次第でコロコロ変わっちまうのか?器用な奴だ」

国木田「谷口は単純だからね。羨ましいよ」

谷口「ポジティブと言え!!…まあ、天気がどうのよりも、あと一週間としない内に、心躍るイベントがあるだろ?」

キョン「…生憎思いつかんな、そんなもの」

谷口「正気か?キョン。全国が甘ったるいムードになっちまう一大イベントだろうよ」

国木田「バレンタインってそのまま言っちゃえばいいじゃん。谷口には無縁の事だと思うけど…期待してちゃ、当日心が折れちゃうよ?」

キョン「もっと言ってやれ。知り合いに対する心優しい忠告をな」

谷口「知り合いって…そっちの方が心折れるぞ…」

キョン「違ったか?俺はずっとそう思ってたんだが…あっ」

朝比奈「あ!皆さんおはようございます」

鶴屋「お!元気かい?可愛い後輩達よ!」


キョン「おはようございます、朝比奈さん、鶴屋さん」

キョン(案外普通に話せるもんだな…鶴屋さんも特に変わりない)

谷口「おはようございます!!いやー今日はツイてるぜ!!こんな美人の先輩二人に、朝のご挨拶をして頂けるとは…」

国木田「お早うございます。やめなよ谷口、汚いよ」

谷口「汚いって…何がだよ!」

国木田(主に顔じゃないかな)

鶴屋「いやーお上手だねぃ青少年!お姉さん照れちゃうにょろ!」

朝比奈「あ、あの…その…有難うございます…」

キョン「すみません朝っぱらから汚い物を見せてしまって…では、また後ほど」

ガラッ

ハルヒ「遅いわよ!アホキョン!!」

キョン「はいはい、お待たせしましたー」

ハルヒ「別に待ってないわよ!あとはいは一回!」

キョン「へいへい、声がでかいんだよ、無駄に」

ハルヒ「へいも一回!ったく、雑用の癖に生意気ね…」

ハルヒ「…あ!あんた今日の昼休み空けときなさい!食堂の新メニューが出るでしょ?その名前がなんと…」

キョン「なんだ…?」

ハルヒ「おばちゃんの日替わり特製謎サラダよ!これは不思議が潜んでるはずよ…調査が必要だわ」

キョン「下らんな、全く…ほれ、もうHR始まるぞ」

ハルヒ「もう…とりあえず、空けときなさいよ」

キョン「へいへい」

きんこんかんこん

キョン「やっと午前中が終わったか…」

ハルヒ「よっし!ほら、走るわよ!!」

キョン「うおっ!手、つかむな、おい!ちゃんと走るから!!」

ハルヒ「もっと早く走れないの?手引いて走るのも案外疲れるのよ!」

キョン「じゃあ離せよ…!」

ハルヒ「ついた!!食券はあらかじめ買ってるし、準備は万端ね」


キョン「ハァ、ハァ…ん?俺の分も買ってくれてるのか?珍しい」

ハルヒ「んなわけないでしょ、何いってんの?」

キョン「んなっ…弁当持ってくりゃ良かった…」

キョン(いや、どの道鞄から取り出す暇も無かったな…はぁ…)

鶴屋(あれ、キョン君とハルにゃん…手、繋いでるにょろ…)

ハルヒ「ほら、あんたは席の確保!」

キョン「はいはい」

ハルヒ「おばちゃん!これお願い!」

おばちゃん「はいよっ」

鶴屋(やっぱり、キョン君とはハルにゃんがお似合い…だね…)

鶴屋「い、いや!そんなことはないっさ!」

みくる「ひゃっ!」

鶴屋「おおっと!ごめんよ、みくる…さ、おべんと食べよっか!」

みくる「う、うん…(どうしたんだろ…)」

鶴屋(あ~、なんか昨日のあれを聞いてから、なんか意識しちゃうにょろ…)

鶴屋「…みくるは…好きな人とか、いる?」

みくる「えええっ?!…え、え~っと…」

鶴屋「いないならいいっさ!ちょっと気になっただけにょろ!」

みくる「つ、鶴屋さんは…?」

鶴屋「え?!…きっ気になる人…なら」

みくる「いるの~?!だ、誰かとかは…」

鶴屋「…誰にも言わないって、約束してくれるかい?」

みくる「うん…」ゴクリ

鶴屋「キ、キョンくん…かなっ」

みくる「!!!」

鶴屋「…驚いたにょろ?絶対秘密だよっ!」


みくる「うん…約束、ね?」

みくる(応援したいけど…でも、規定事項からはずれちゃう…)

鶴屋「今週の日曜日、デートに誘っちゃおうかな~…なんて!」

みくる「…応援してるね!」

鶴屋「あ、ありがと!頑張るっさ!」

みくる(不思議探索があるから…多分無理だよね…)

結局、謎サラダには不思議なんぞは無かったらしい
ハルヒは落胆していたが、元からあまり期待していなかったみたいだ…機嫌は良かったからな
しかし俺を連れて行く必要があったのだろうか。全く意味がわからん

ガチャ


キョン「長門だけ、か」

長門「そう」

キョン(…何をしようか…)

長門「貴方は」

キョン「ん?」

長門「恋をしている?」

キョン「な、なんだいきなり」

長門「答えて」

キョン「…まぁ、そうだな。している」

長門「相手は?」

キョン(何なんだ本当に…ごまかすべきだったか?…いや…長門の事だ、何か理由があるんだろう…)

キョン「鶴屋さん、だ」

長門「……そう」

長門「彼女との接触は、極力避けた方がいい」

キョン「な、何でだ!!理由は?!」

長門「涼宮ハルヒ」

キョン「説明になっていないぞ…具体的に言ってくれないか?」

長門「涼宮ハルヒは、貴方と彼女が親しくなる事を良く思わない」

長門「場合によっては世界を改変する恐れがある」

キョン「何でだ…何で…そんなことを…」

長門「とにかく接触は控えて。これは警告」

キョン「……」

キョン(知るかよ…そんなこと…)

ガチャ

鶴屋「やあ!キョン君はいるかい?」

キョン「鶴屋さん!なんでしょうか?」

長門「……」

鶴屋「あ、あの、さ…日曜日は空いてるかい?」

キョン「日曜日ですか…?」

キョン(どうしたもんか…いや、ハルヒには家の用事とでも言えば大丈夫だろう…すまん、長門)

キョン「ええ、空いてますよ」

長門「……」

鶴屋「ほ、ほんとかい?!じゃあ、ちょっと付き合ってもらうよ!時間と場所はまた連絡するっさ!」

キョン「はい!ではまた」

鶴屋「じゃーねぃ!」

バタン

鶴屋(やった!やったよ!早速日曜日の予定を練るにょろ!)

長門「なぜ?」

キョン「…すまないな、もうあいつに合わせるのはうんざりなんだ」

長門「…忠告はした、もういい」

キョン「…」

コンコン、ガチャ

古泉「おや、お二人だけですか」

キョン「ああ」

長門「……」

古泉(おや…?)

古泉「…さて、今日は…チェスなど如何です?」

キョン「いいぞ、やるか」

バン!!

ハルヒ「よし、みんないるわね!」

みくる「こんにちは~」

古泉「こんにちは」

キョン「こんにちは、今出ますね」

みくる「あ、有難うございます~」

…バタン

古泉「…何かあったようですね?」

キョン「まあ、な…」

かくかくしかじか

古泉「なるほど…それは機関も同意見ですね」

キョン「…お前もそうか」

古泉「いえ、昨日も言いましたが、僕は応援しますよ」

キョン「本当か?」

古泉「ええ、勿論です」

キョン「…ありがとよ」

みくる「「あの、もう大丈夫ですよー」」

キョン「よし、入るか」

古泉「ええ」

古泉(どうやらお約束した一度だけ機関を裏切る時が、やってきたのかも知れませんね…)



キョン(今日は不思議探索か…)

妹「キョン君お出かけ~?」

キョン「ああ、ハルヒ達とな」

妹「ついて行っていい?」

キョン「ダメだ」

妹「けちー!いこっシャミ~」

ハルヒ「遅い!罰金!!」

みくる「こんにちは~」

キョン「こんにちは、朝比奈さん」

ハルヒ「無視すんな!」

キョン「はいはい」

古泉「こんにちは、今日は早いですね」

長門「……」

キョン「いつもよりは、な」


ハルヒ「皆引いたわね!あたしは印無しよ」

古泉「僕は印付きです」

みくる「わたしもあります~」

長門「ある」

キョン「俺は無しだ」

キョン(俺とハルヒ…珍しいな、こりゃ)

長門「……」

キョン(もしや長門が?いやまさかな…)

ハルヒ「ほらさっさと歩く!」

キョン「そんなに急がんでも、不思議は逃げんだろ」

ハルヒ「うっさいわね!」

キョン「はぁ…っん?」

キョン(メールか…なになに)

「明日は12時に西公園の前でいいにょろ?」

キョン(もちろん大丈夫で「誰か不思議を見つけたの?!ちょっと貸して!!」

キョン「ちょっ…おいハルヒ!!」

ハルヒ「あ…これ…」

キョン「返せ…ったく」

ハルヒ「あんた…誰に許可貰ってそんな約束してんのよ!」

キョン「誰にって…誰でもいいだろ」

キョン(やばいなこれは…)

ハルヒ「明日も探索よ!!断りのメール入れなさい!」

キョン「送らん、明日は俺は休む。すまんな」

ハルヒ「ダメ!!早く送りなさい!!」

キョン「ふざけるな!こっちは先約だ!!」

古泉「す、涼宮さん!」

みくる「ひえ~」

長門「…落ち着いて」

ハルヒ「皆…探索はどうしたのよ」

キョン「…」

古泉「いえ、こちらも探索中に、お二人が口論されているのを見かけまして…」

ハルヒ「あっそう…」

古泉「それと…バイトが入ったので、僕はこれで…」

ハルヒ「…もう今日は解散。明日も同じ時間に集合ね」

古泉「はい…申し訳ありません」

みくる「わ、わかりました~」

キョン「…」

ハルヒ「キョン、あんたは残りなさい」

キョン「…わかったよ」

古泉「それでは…」

キョン「ああ」

キョン(すまん、古泉…)

ハルヒ「あんた、明日ちゃんと来なさいよ」

キョン「だから行かんと言ってるだろう、聞こえんのか」

ハルヒ「断りなさいって言ってるでしょ!雑用が団長に逆らうなんて600年早いわ!!」

キョン「…俺はSOS団を辞める」

ハルヒ「えっ?!そ、それこそダメよ!!」

キョン「何故だ、雑用なんぞ代わりは幾らでもいるんだろう」

ハルヒ「…嫌」

キョン「…は?」

ハルヒ「嫌!ごめんなさい!!辞めないで…私が悪かったから…」

キョン「いや、辞める」

ハルヒ「お願い…お願いだから…」

キョン「うるさい。もう俺には関わらないでくれ」

ハルヒ「……」

キョン「じゃあな」

ハルヒ「……」


キョン「…ただいま」

妹「おかえりー!…どうしたの?お顔怖いよ?」

キョン「なんでもない…気にしないで大丈夫だ」

妹「…わかった…いこっシャミ」

ガチャ

キョン(皆…すまんな…)

キョン「おっと、結局返信してなかったな…」

「もちろん大丈夫です」

キョン「っと…これでいいな」



鶴屋「!!きた!…良かった…無視されてるかと思ったにょろ…」

鶴屋「ふふっ、明日が楽しみっさ!」


森「ちょっと古泉!!一体何があったの?!こんな尋常じゃない規模の閉鎖空間…」

古泉「検討がつきませんね…特にこれといって変わった事はありませんでしたが…そんな事より今は、神人を倒す事が先決です!」

森「わかってるわよそんな事!!…終わったら色々調査しないとね…」

古泉(機関にも誰にも、彼の邪魔をさせる訳にはいきません…クビなんて覚悟の上です…)

古泉(とりあえずは、生きて帰らなければ…!)

翌日

キョン「さて、まだ早いがそろそろ出るかな…」

サンザーンナーメニアーエバー

キョン「んっ?鶴屋さんか…」

キョン「はい」

鶴屋「「お、おはよう…」」

キョン「お早うございます!声…どうされたんですか?」

鶴屋「「それが…凄い熱がでちゃってね…ごめんよ、今日は行けそうにないにょろ…」」

キョン「だ、大丈夫ですか?!」

鶴屋「「ちょっときついけど…寝てれば大丈夫っさ、ほんとにごめんよ…」」

キョン「いえ…あの…」

鶴屋「「なんだい…?」」

キョン「お見舞い、行きますよ。どの道今日は一日暇ですし」

鶴屋「「嬉しいけど…悪いにょろ…」」

キョン「いえ、行きますよ。なんと言われても」

鶴屋「「キョン君…」」

キョン「今から行きますので、待ってて下さい」

鶴屋「「わかったっさ…ありがとね」」

キョン「いえ、では」

プッ

キョン(どうせハルヒだろうな…また無意識大暴走しやがって)

キョン「思い通りにさせてたまるかよ…。さて、色々買ってから行くか」

キョン「行ってきます」

妹「いってらっしゃーい!」

…バタン

キョン「ん?古泉…」

古泉「どうも、お待ちしてましたよ」

キョン「隈…酷いな。すまん」

古泉「いえ、いいんです。これくらいどうってこと有りませんよ」

古泉「…少しお伝えしたい事がありまして」

キョン「なんだ?」

古泉「機関が色々と探っています。貴方の気持ちがバレてしまえば…必ず邪魔が入るはずです」

キョン「まあ、そんな気はしてたよ」

古泉「恐らく時間の問題です。今日のデートで…」

キョン「いや、それは中止だ」

古泉「そう…でしたか」

キョン「鶴屋さんが風邪を引いたらしくてな、お見舞いに行く。デートなんて洒落たもんじゃなくなっちまった」

古泉「なるほど…それはかえって好都合です。では今日のお見舞いの際に…」

古泉「愛の告白をされてください」

キョン「…っえ?」

古泉「愛の告白、ですよ。機関が突き止めた際に、既に親密な関係になっていれば…そう強引な手はうてないはずですから」

キョン「まあ、振られるだろうが…まあ時間がないしな。いいさ、砕けてくる」

古泉「成功を祈ります。では…僕はまた呼び出しのようです」

キョン「ありがとう。そしてすまん、じゃあな!」

古泉「ええ」


古泉「はい」

森「「電話には直ぐに出なさい!ちょっとこっちにきなさい。色々昨日の話を聞かせてもらうわ」」

古泉「わかりました…では」

古泉「…困ったものです」



キョン「こんにちは、鶴屋さん」

鶴屋「いらっしゃい、ありがとね…」

キョン「いえ…動かしてしまってすみません」

鶴屋「ううん、さっきよりはだいぶ楽になったから…」

キョン「大丈夫ですか?熱は…」

鶴屋「37度6分だね…大丈夫っさ」

キョン「良かった…いや良くはないですけど…」

鶴屋「ふふっ来てくれて嬉しいにょろ」

キョン「あ、ありがとうございます」

鶴屋「……」

キョン「……」

キョン「あの…」

鶴屋「ん?何かな?」

キョン「大事な話がありまして」

キョン(時間がねえ…この際どうなってもいいさ)

鶴屋「うん」

キョン「あの…俺、鶴屋さんが」

鶴屋「……」

キョン「その…あの~…」

鶴屋「なんだい?」

キョン「好きです…付き合ってもらえないでしょうか!!」

鶴屋「……」

キョン(この沈黙…終わったな…)

鶴屋「…ふふ、奇遇だねぃキョン君」

キョン「…え?」

鶴屋「お姉さんもキョン君が好きっさ」

キョン「ほ、ほんとですか?!」

鶴屋「嘘はつかないよ!これからよろしくね!」

キョン「…良かった…良かった…」

キョン(やったぜ古泉…全部お前のお陰だよ…ありがとな、親友)

キョン「今度直接言ってやるか」

鶴屋「え?」

キョン「あ、いや、何でもないです!よろしくお願いします」

鶴屋「いやー嬉しいっさ…ちょっとみくるに報告してもいいかな?」

キョン「…え?いや、それは…今度会った時に報告しましょう」

鶴屋「あ、もうメール送っちゃったにょろ…」

キョン「!!…そう、ですか!いやーなんだか会った時を考えると照れますね!」

鶴屋「あはは!キョン君かわいいっさ!」

キョン「ははは…」

キョン(これは…なんかやばくないか…?)



みくる「…え?」

みくる「そんな…こんな事…って」

みくる(どうしようどうしよう…応援したいけど…でも、でもそれじゃ私は…)

みくる「…ごめんなさい、鶴屋さん」

prrrr.prrr

長門「「……」」

みくる「あああ、あの!長門さんでしゅか?!」

長門「「そう」」

みくる「はは、はな、話がありまして…」

長門「「事情は把握している。来て」」

みくる「はいっ!わかりましたぁ!」

___長門宅

みくる「あの…」

長門「わかっている」

みくる「はい…」

長門「古泉一樹は彼の味方、呼んでも意味が無い為この二人で話を進める」

みくる「そうなん…ですか…」

長門「あなたが怖れているのは既定事項から外れてしまう事。違う?」

みくる「その通りです…ほんとはキョン君は、涼宮さんと……」

長門「……」

みくる「どうすれば…」

長門「このことを涼宮ハルヒに伝える」

みくる「えっ?!」

長門「安心して、願望実現能力の事までは明かさない」

みくる「それでも…お二人が付き合った事を伝えて、世界崩壊する可能性だって…」

長門「今伝えなくとも彼女にはいつか伝わる」

みくる「は、はい…そうですね…」

長門「涼宮ハルヒが事実を知った場合、崩壊よりも改変を望む可能性が高い。何故なら彼女は彼を諦める筈も無い、何とかして自分に好意を向けさせようと考える筈」

長門「でもこれは賭け。崩壊しないとも限らない」

みくる「…わかりました。どの道このままではいけませんし…」

長門「貴方から伝えて」

みくる「はい」

prrrr.prrrr

みくる「あ、あの、みくるです」

ハルヒ「「…なに?」」

みくる「鶴屋さんとキョン君がお付き合いを始めたって…知ってますか?」

ハルヒ「「そ、そうなの…へぇ~!知らな、かったわ」」

みくる「…それ、だけです。私もびっくりして…急にごめんなさい」

ハルヒ「「ううん!良いわよ!じゃあまた明日ね!!」」

プッ

みくる「…不自然でしたか…?」

長門「…かなり。でも大丈夫、伝えられたらそれでいい」

みくる「すみません…」


森「!!…話は保留、向かうわよ」

古泉「はい…!」

森「これはやばいわね…死ぬかもしれないわよ」

古泉「いつでも、覚悟は出来てますよ」

古泉(何故またこんなものが…長門有希、朝比奈みくるが何かを?それとも彼が涼宮さんに何か…)

古泉(…悩んでも仕方ないですね…気を引き締めて行きますか…)

___鶴屋宅

キョン「じゃあ、俺はハルヒに…伝えますね」

鶴屋「えっ…そう、だね!ハルにゃんにはキョン君からお願いしようかなっ!」

キョン「はい、勿論です」

prrrr.prrrr...只今、電話に出る事が…

キョン「留守電ですね…メールいれときます」

鶴屋「うんっ!」


「昨日はすまなかった。俺、鶴屋さんと付き合う事になったから。あと、退団の話は撤回してくれ…勝手ですまない。また明日学校でな」

キョン(こんな感じでいいだろ…退団したら、忙しくて古泉が死んじまうからな…)

キョン「送りました!」

鶴屋「なんかドキドキするっさ!」



すみません…ちょっとバイトにいってきます…突然申し訳ないです!

帰ってきました!流れに噴きました…保守ありがとうございます!

続き↓


キョン「緊張しますね…かなり」

鶴屋「そうだね…あの、さ」

キョン「はい?」

鶴屋「…大丈夫かな…怒ったりしないかな…」

キョン「大丈夫でしょう、多分」

鶴屋「うん…でも、みくるからも返信がないっさ…」

キョン「心配しないで大丈夫です!メールに気付いてないだけですよ」

鶴屋「だったら良いけど…ね」

キョン(やっぱりこれはマズいんじゃないのか…?あ、古泉に伝えてなかったな…)

「神人との戦闘中だったらすまん。お前のおかげで、鶴屋さんと付き合う事になった。
礼は直接言いたいからとっておく…次に会う時を、楽しみにしとく。じゃあな」


キョン(これでよし。長門には…いいか)

キョン「体調、大丈夫ですか?お腹空いたりとかは?」

鶴屋「大丈夫にょろ!食欲はあんまり…無いかな。ありがとね!」

キョン「良かった…。きつかったら、寝てて大丈夫ですよ」

鶴屋「そうだね…ちょっと眠いし、お言葉に甘えさせてもらおうかな…」

キョン「はい。気にせずどうぞ…って」

鶴屋「すー…すー」

キョン「はは、もう寝てるよ…顔の汗も凄いな。拭いとくか」

キョン(さすがに機関も、家の中までは入ってこないだろう。暫く待機だな)


___閉鎖空間

古泉「神人が消え…た………何故…?」

森「こんな規模の閉鎖空間が、できて直ぐに消えるなんて…」

古泉「まあ、何はともあれいい運動になりましたよ…。ん?メールが…」

古泉(良かった…。自分以外の事でこんなに嬉しい事も、そうありませんよ…)

古泉(彼は涼宮さんにこの事は伝えているんでしょうか?伝えたからこその閉鎖空間…?しかし、それでは時間が少し合わない…)

森「…古泉、あなたを本部に連れてくるように、上から連絡があったわ。行くわよ」

古泉「はい…」

古泉(バレてしまいましたかね…困ったものです)

___長門宅

長門「閉鎖空間が消滅…なぜ」

みくる「ええ?!どどどどうしてですかぁ?!」

長門「不明。改変の様子も見受けられない」

みくる「そうですか…あの、情報統合思念体の方針は…」

長門「静観。改変、若しくは崩壊のどちらかは必ず起こると…。?!」

みくる「ど、どうしたんですか?!」

長門「コンタクトがとれなくなった。朝比奈みくる、未来との連絡は?」

みくる「っえ…?…とととれませぇん!!なんで?!」

長門(涼宮ハルヒの能力の消失…?なぜ…)

みくる「ふ…ふぇ~ん…今日は、もう…かえります…ありがとうございました…うう」

長門「…わかった」

__ガチャン

長門(能力の消失は予測されていなかった…緊急事態)

prrrr.prrr

長門「……」

喜緑「「あの…」」

長門「思念体にアクセスできない?」

喜緑「「そうなんです…どうすればいいのか…」」

長門「…そう」

プッ

長門(ほぼ確定した。明日、彼と古泉一樹、朝比奈みくると全員で会話の場を設けなければ)

___鶴屋宅

キョン「大分良くなってるかな…もう遅いし、書置きして帰っとくか…」

キョン「…これでよしっと」

キョン「おっと、ポカリも置いてくか…」


__ガチャン

鶴屋(寝たフリの顔って難しいにょろ…変じゃなかったかな…)

鶴屋(明日は朝キョン君家まで迎えにいっちゃおっかな?!…いやいやそれはやり過ぎにょろ…いやでも………)


鶴屋「すー…すー…」

___翌日

キョン「行ってきまーす」

ガチャン

キョン「うーさみ…っえ?」

鶴屋「おっはよーキョン君!かわいいかわいいハニーのお出ましだよっ!」

キョン「鶴屋さん!風邪はもう大丈夫なんですか?!というかなんで俺ん家…」

鶴屋「大丈夫大丈夫!いいから行くっさ!
遅刻しちゃうにょろ!!」

キョン「は、はい…行きましょうか!



谷口「よーキョ…ブシ」

谷口「おっと手が滑って目に突き刺しちまった。何も見えねぇ」

国木田「あれ?キョンったらいつから鶴屋さんとそんな関係になったの?…隅におけないなー」

鶴屋「んっふっふ」

キョン「まぁ…昨日から、付き合う事になってな」

谷口「ドッ…おっと…手が滑って耳に突き刺しちまった…ったく、今日は良く手が滑るぜ…」


一応トリつけます!できてるかな…

国木田「はい、谷口掴まって」

谷口「この手は国木田…か…?ありがとよ…」

国木田「おめでとう、何かキョンに彼女って不思議な気分だな…できても涼宮さんか佐々…あっ」

鶴屋「…?」

国木田「いや、何でもないです。それにしてもお似合いじゃないか、キョン」

キョン「そりゃどーも」

鶴屋「そっかな~?そうだよね~っへへ」

キョン「おっと、じゃあ俺らはここで。また団活が終わったら連絡しますね」

鶴屋「あ、その前に今日は昼休みに中庭だよっ!お弁当作ってきたからね!」

キョン「ほんとですか?!病み上がりなのに…ありがとうございます!」

国木田「僕らの事は気にしないで大丈夫だからね」

キョン「すまんな、国木田」

谷口「ナニモミエナイ…キコエナイ…」

ガラッ

キョン「…よう、ハルヒ」

ハルヒ「…おめでと」

キョン「ありがとう」

ハルヒ「まぁ…ちゃんと連絡入れた事を考慮して、退団は撤回してあげるわ!」

キョン「そりゃどーも」

ハルヒ「あたしは人の恋路は邪魔しないって決めてるから、応援してあげるわ!…ギリギリ団員同士の恋愛ってわけじゃ無いしね!」

キョン「…心の広い団長様だな、まったく」

ハルヒ「そのかわり」

キョン「ん?」

ハルヒ「あんたは一生SOS団の雑用決定よ!昇進も無いから、こき使われる心の準備をしておくことね!」

キョン「へいへい、望むところだな」

ハルヒ「っふん!」

岡部「はい、HR始めるぞー」

ハルヒ「ほら、前向きなさい」

キョン「…おう」

キョン(良かった…よな。これで)

キョン(ありがとよ、ハルヒ)


___

みくる「あの…」

鶴屋「なんだい、みくる」

みくる「ごめんなさぁい!」

鶴屋「えっ…」

みくる「あたし、あたし…うっ…ふぇ~ん」

鶴屋「ど、どうしたんだいみくる!何も怒ってないよ?!」

みくる「理由、は、言えないの…うっ…うっ…」

鶴屋「…大丈夫だよ…何も怒ってないからね?ほら、そんなにぐしゃぐしゃにしちゃ、可愛い顔が台無しにょろ!」

みくる「ありが…とう…ふぇ~ん」

鶴屋「…やれやれ。ふふっ」

___昼休み

キョン「中庭中庭っと…いたいた」

鶴屋「やあやあ!待たされちゃったね!


キョン「はは、すいません」

鶴屋「お姉さんは優しいから許してあげよ~う。さて、お待ちかねのお弁当っさ!」

ゴト、カパッ

キョン「こ、これは…これは…一体…」

そこに現れたのは、今だかつて見たことのない…いや、お目にかかったことの無いほど豪華な物だった
大体重箱に入れられた弁当なんぞ食べる機会があるだろうか、いやそれよりも中の料理だ。
一体幾らつぎ込めば、こんな材料を使った弁当が作れるのだろうか…恐るべし鶴屋財ば…

鶴屋「嫌いな物でも…あったにょろ?」

キョン「はっ…いいいや!とんでもない!全部直ぐにでも口の中に掻き込みたい程です!!」

鶴屋「ほ、ほんとかい?!…良かったっさ…」

鶴屋(彼氏なんかできたことないから…こういう時不安で仕方ないにょろ…)

キョン「では、いただきます!」

鶴屋「あ!ちょっと待つっさ!」

キョン「え?」

鶴屋「その…カップルで何かを食べるなら、アレをするのがお決まりにょろ…」

キョン「あ、あれ?」

鶴屋「あ、あーん」

キョン(!!…ハルヒじゃない神様、感謝致します!)

ハルヒじゃない神様ワロタwww

キョン「いただきます…」

キョン(視線を何処にやればいいのやら…こんなに恥ずかしいもんなのか…)

鶴屋「どっかな…?」

キョン「うっっっまい!!!とてつもなく美味しいですよ!!」

鶴屋「おおお~…そんなに喜んでもらえるとは思ってなかったっさ…ふふ」

キョン(そして俺のターン到来!)

キョン「はい、あーん」

鶴屋「えっ…ええ?!」

キョン「どうしたんですか?ほら、あーん」

鶴屋「…ん///」

キョン「美味しいでしょう?」

鶴屋「うん…そりゃもうね!」

使い古されたコピペ使ってしたり顔になってんのもどうかと思うがね

____

ガチャ

キョン「…お、ハルヒ以外全員集合だな」

みくる「あ、あの…こんにちは…おめでとうございますっ!」

キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」

長門「……」

古泉「…んっふ」

キョン「古泉…」

キョン「ありがとな、親友」

古泉「いえ…嬉しい事を言ってくれますね…全く」

キョン「俺の本心だ。本当に助かった」

長門「…団活が終わった後、私の家に集合して欲しい。話がある」

キョン「…わかった」

バァン!!

ハルヒ「ただいまっ!!」

キョン「ここはお前の家か!」

みくる「ひえ~」

古泉「こんにちは、涼宮さん」

長門「……」

ハルヒ「うっさいアホキョン!…全員いるわね、話を始めるわ」

キョン「また唐突だな…」

ハルヒ「今週の土曜日、ここでキョン、鶴屋さんおめでとうパーティーを開くわよ!!」

キョン「…嬉しいが本人の前でいうか?それ」

ハルヒ「祝ってもらえるだけ有難いと思いなさい!じゃ、私は色々準備があるからこれで!!戸締りよろしくね!」

バタン!

キョン「嵐の様な女だな、全く」

古泉「集まり直す手間が省けましたね…では、長門さん、どうぞ」

長門 「…涼宮ハルヒの能力が消滅した」

キョン「何だと…?」

長門「昨日、あなたは告白に成功し交際を始めた。その事が朝比奈みくるに連絡され、彼女は私の家を尋ねた」

みくる「ごめんなさい…私、鶴屋さんを裏切って…ふぇ~ん」

キョン「いえ…朝比奈さんにも色々事情があったでしょうし…」

長門「話を続ける」

ハルヒがいい子なんだけどどうしちゃったの

なんか似たようなの見た覚えが…

長門「その事実を知った私達は、涼宮ハルヒにあなたが彼女と交際した事を伝える。そうする事によって世界の改変を起こし、既定事項に沿う世界に創り直そうとした」

キョン「…そう、か…」

長門「情報統合思念体も、現状の変化を求めてはいなかった。朝比奈みくるとの組織の間で利害関係が一致したため協力。世界の崩壊が起こった場合は、涼宮ハルヒの記憶を消す事によって強制終了させる事も考えていた」

キョン「なぜ俺や鶴屋さんの記憶を消そうとは思わなかったんだ?」

長門「涼宮ハルヒに改変させることで、情報爆発の観測も図っていたため」

支援ついでに画像を置いて行くhttp://beebee2see.appspot.com/i/azuYkt_FAww.jpg
朝倉

http://beebee2see.appspot.com/i/azuYoefFAww.jpg
鶴屋&みくる

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY88TGAww.jpg
ハルヒ

>>222
眉……毛?

>>222
それ朝倉ちゃう、亜美ちゃんや……

ハルヒ「さあ!このパーティー会場は罠だらけ。下手したら死ぬわよ!」
キョン「バカな!ジグソウにでもなったつもりかよ!」

長門「涼宮ハルヒに事情を伝えた際に、
まず閉鎖空間が出現した。
これは想定内。その後改変、若しくは崩壊が始まると予想されていたがその気配はなく、突然閉鎖空間が消滅した。
あなたは昨日涼宮ハルヒに連絡を入れた?」

キョン「ああ、報告をした」

長門「それを見せて」

キョン「ちょっと待てよ…これだ」

長門「……把握した。説明を続ける」

長門「閉鎖空間が消滅して直ぐ、思念体とコンタクトを取る事が出来なくなった。
朝比奈みくるは未来との連絡ができなくなり、古泉一樹は…」

古泉「機関の者全員、能力を失っています」

キョン「……」

長門「今から仮説を話す」

キョン「ああ、頼む」

長門「あなたが送ったメールにより、涼宮ハルヒは改めて理解する。私達の情報が真実だった事を、そして自分の気持ちに」

キョン「自分の気持ち?」

長門「あなたが好きだという事」

キョン「んな…まさか」

長門「今は聞く事に徹して欲しい」

キョン「…ああ…すまん」

長門「涼宮ハルヒは、あなたに抱いた感情でこんなに苦しむのならこんな気持ちはいらない、あなたに恋愛感情など抱いていない、こんなに苦しまない"普通の"世界が良い。と考えた」

キョン「……」

長門「涼宮ハルヒは古泉一樹の言う様に、本当はとても常識的な人間。彼女が思う普通の世界は、恐らくあなたの考える普通と同じように宇宙人、未来人、超能力者、また願望を実現してしまうような所謂特殊な人間など存在しない」

長門「無意識に望んでしまったために、その特殊な存在さえもこの普通の世界には含まれなかった。これが私達や涼宮ハルヒの
能力が失われた理由であると考えている。異論は?」

キョン「…無い、な」

古泉「ありません」

みくる「ないです…」

なるほど

長門「私はこれから普通の人間として生きて行く事を決めた。…いや。私はそれを望んでいたのかもしれない」

キョン「長門…」

みくる「わたしも…自分の時代に帰れなくなっちゃったのは本当に悲しいけど…友達を裏切った罰ですよね…」

キョン「そんな事!」

みくる「いいの、キョン君。これは報いだと思うから」

キョン「……」

古泉「僕も、もう普通の高校生ですよ。機関も解体されましたし…ね。あ、それと」

キョン「ん?」

古泉「昨日のお話、何も心配する必要など無かったかもしれません。なんせ、真相を突き止めてもお相手はスポンサーのご令嬢ですからね」

キョン「いや、助かったさ。絶対に何もしてこないって確証は無かったからな」

古泉「そういってもらえると、僕も報われますね…んっふ。自分で言っておいてなんですが」

キョン「とにかく、お前のお陰で助かったって事だよ」

古泉「…いえ、とんでもないです」

キョン「じゃあ、今日はもう皆帰るか?」

長門「…コク」

みくる「はい!」

おお……ここまで被害が少ない上に雨降って地固まるみたいな感じに

___

キョン「じゃ、この辺で」

長門「…また」

みくる「また明日ね、キョン君!」

キョン「はい、また明日(…空元気…か?)」

古泉「では、お休みなさい」

キョン「ああ、またな」


キョン(長門、顔が人間らしくなってたな。朝比奈さんは涙目なのがモロバレでしたよ…。古泉は、今度二人で遊びにでも誘ってやるかね。勿論俺の奢りだ)

キョン「さて、鶴屋さんに土曜日の事とかも含めてお休みメール入れとくか」

キョン(まぁ…楽しみだと認めてやるよ、
ハルヒ)

カチッ

それからそれから

____土曜日

鶴屋「皆もういるって?」

キョン「ああ、揃ってるらしい」

鶴屋「いやー楽しみにょろ!こんな粋な事をしてくれるなんてね!よし、入るよっ」

キョン「はいよ、名誉顧問様」

ガチャ

ハルヒ「お、来たわね主役が!ほら座んなさい二人とも!!」

キョン「わかったわかった」

ハルヒ「返事は一回!!鶴屋さんにもそんな態度とってないでしょうね!」

鶴屋「大丈夫っさ!何かあったらすぐにハルにゃんにちくるにょろ!」

キョン「げっ…」

ハルヒ「いつでも頼りなさい!ガツンといってやるから!」

長門「私にも、説教する」

みくる「わ、わたしもしまぁす!」

キョン「おいおい…」

古泉「では僕も…」

キョン「やめんか」

古泉「んっふ。目が怖いですよ」

ハルヒ「キョン包囲網が完成したところで、只今よりキョン×鶴屋さんおめでとうパーティーを開催致します!!」

キョン「やれやれ…」

鶴屋「いえーい!皆ありがとねー!!」

長門「いえーい…ぱちぱち」

みくる「おめでとうございます~!」

古泉「いやはや、とてもお似合いのカップルですね」

ハルヒ「それではまずたこ焼きを皆で作るわよ!その後は二人の付き合うまでの話を赤裸々に語ってもらうわ!そして最後に…」

キョン「最後に?」

ハルヒ「乱交パーティーと洒落込みますか!!」

全員「いぇーい!」

>>262
俺「ふぅーーっ!!」

ハルヒ「まったりたこ焼きを食べながらの、次の映画制作の打ち合わせ!主役はキョンと鶴屋さんで決まってるからそこんとこよろしく!」

キョン「おいおいマジかよ…」

ハルヒ「不満は言わせないわ!」

鶴屋「いいねぃ!またまた楽しみっさ!


長門「わたしの役は魔法少女。これも決まり」

みくる「わ、私は…」

長門「魔法少女は私と朝比奈みくるの二人。これで解決」

みくる「長門しゃ~ん…」

古泉「んっふ…楽しみですね…」


キョン「古泉」

古泉「なんでしょう?」

キョン「帰り、ゲーセンでも寄ってこうぜ、俺の奢りだ」

古泉「魅力的なお誘いですね…是非、お供しますよ」

キョン「協力できるゲームを選べよ。対戦系じゃ手加減できんからな?親友」

古泉「…はいっ!」

___完

>>263
俺1「ほら、君はこっちだよ」
俺2「いい体つきしてるじゃねえか、楽しもうぜ」
俺3「アナルセックスは初めてかい?じゃあ俺が教えてあげよう」

終わりです!保守、支援してくれた方、こんな文に目を通してくれた方、ありがとうございました!

圧倒的乙……!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

乙、最後まで楽しめた

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