悟飯「…あのー、すいません」キョン「どちら様ですか?」長門「その人物は古泉一樹」 (50)

他のSSをやりながらなので、亀です。
(反応次第で主従が変更するか、放り投げる可能性あり)

自分が書いたSS(ハルヒ「この中に宇宙人(略」悟飯「!?」)の続編です。

前作ハルヒ「この中に宇宙人(略」悟飯「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402200034/)




ビーデルさんと同じ高校に通い始めたと思ったのに、どうしてこうなった……

これがハルヒの力なのか?

県立北高校?どこですかそれは?オレンジスターハイスクールじゃないの?ねぇ?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402678828

ある朝起きると、その高校の生徒になっていた。

しかも気が付いたのは授業中……

周りは古泉君とか言ってくる。

なんなんだ?

前の学校と見間違えるほどに似ているので、

部室に行けばピッコロさんが居るかもしれないと、

終業のベルと共に部室に足を運んでみた。

部室をノックする。

「開いてますよ~」聞き覚えのない男性の声で返事があった。

やっぱり、違うようだ。ただ、ノックもしたし、一応、覗いてみる。

部室の中は前の学校とほとんど一緒だった。

違いはピッコロさんが瞑想していないこと。

代わりに、セーラー服を着て窓辺で本を読む少女と、ブレザーを着ている平凡な生徒が居た。

悟飯「…あのー、すいません」

キョン「どちら様ですか?」

長門「その人物は古泉一樹」





これから、「涼宮ハルヒの溜息」を読んできます。

またか……僕はげんなりしかけた時に、男子生徒が口を開いた。

キョン「おいおい!冗談だろう?何時から古泉はこんなにマッチョになったんだよ」

長門「今日から」

キョン「……まさか……またハルヒの影響って言うんじゃないだろうな?」

長門「そのまさか」

なかなか口を挟めない雰囲気だ

キョンと呼ばれている生徒が何とも言えない目をして僕の方を見た。

キョン「とりあず、そんな所に突っ立ってないでそこら辺に座ったらどうだ?」

悟飯「あ…はい……」

僕は部室に入り、普段使ってた場所は男子生徒が居る為に、適当なパイプ椅子に腰かける。

キョン「超能力者で異世界人ってことか…また、妙な奴がやってきたな」

長門「肯定 ただし、その人物は閉鎖空間以外でも超能力を使える。しかも最低でも銀河を消滅させられるエネルギー量を持ってる」

キョン「銀河って……なんだよその化け物!ハルヒより厄介じゃないか!」

長門「肯定 しかも観測できた最低値」

なんか散々な言われ方をしている気がする。

容赦がない人達だなぁ。

ただ、この人たちはハルヒの事を知っているみたいなので凄く助かる。

……話を聞いてると、僕のポジションはグルドっぽくて凄く不満だけど…

そう思ってると突如戸が開いた。


???「ぶるるぁぁぁ!!皆のアイドル朝比奈みくるちゃんですよっと!」

……セルだ。頭痛がしてきた。

セル「学籍があるって素晴らしい!そう思わんかね?諸君!……うわぁ!孫悟飯!!」

キョン「うわぁあああああ!!!化け物ーーーーーー!!!!」


こうして、僕にとっては初めての文化祭がはじまるのであった。

>>7>>8の間を飛ばしていました。

>>7

の続きから投稿しなおします。



キョン「…それでお前はなんだ?古泉の代わりの超能力者か異世界人なのか?」

長門「聞いても無駄。その人物はさっき異世界から呼び出されたばっかり」

キョン「おいおい…それじゃあ、本当に異世界人なのか?」

長門「肯定」

キョン「でも、古泉が居ないと例の閉鎖空間とやらはどうするんだ?」

長門「大丈夫。他にも超能力者は居る。それにその人物が彼女自慢でもしない限り涼宮ハルヒは安定の方向に働く。

……その人物はその気になれば、閉鎖空間に行けるし、

涼宮ハルヒの改変能力を上回る制圧能力も持っている。それは実証済み」

キョン「超能力者で異世界人ってことか…また、妙な奴がやってきたな」

長門「肯定 ただし、その人物は閉鎖空間以外でも超能力を使える。

しかも最低でも銀河を消滅させられるエネルギー量を持ってる」

キョン「銀河って……なんだよその化け物!ハルヒより厄介じゃないか!」

長門「肯定 しかも観測できた最低値」

なんか散々な言われ方をしている気がする。

容赦がない人達だなぁ。

ただ、この人たちはハルヒの事を知っているみたいなので凄く助かる。

……話を聞いてると、僕のポジションはグルドっぽくて凄く不満だけど…

そう思ってると突如戸が開いた。


???「ぶるるぁぁぁ!!皆のアイドル朝比奈みくるちゃんですよっと!」

……セルだ。頭痛がしてきた。

セル「学籍があるって素晴らしい!そう思わんかね?諸君!……うわぁ!孫悟飯!!」

キョン「うわぁあああああ!!!化け物ーーーーーー!!!!」


こうして、僕にとっては初めての文化祭がはじまるのであった。

四人で状況の確認をした。

とは言ってもセルはグラビアを見ながらポージングの練習をしているので実質三人だが…

もっとも、キョン君はセルを非常に怖がっているので、

元々話にならないセルに参加されてキョン君に黙られるよりはいいだろう。

……僕の方が強いんだけどなぁ。


キョン「要するにこうだ。ハルヒはこいつらの世界に一回行ったと」

長門「肯定」

キョン「でだ、お前らも観測できない事象があってハルヒは帰ってきた」

長門「肯定」

キョン「暫くこいつらのことは忘れてたが、文化祭に閉塞感を憶えて、

それを打破するために記憶の底あったこいつらを呼び出した…と?」

長門「肯定」

キョン君は深いため息をついた。

長門「涼宮ハルヒにとっては新鮮な経験だった。

他にも向こうの元神も呼ぼうとしたが拒否されたもよう」


……グルドは元々呼ばれなかったようだ。

長門「……涼宮ハルヒが新たな長門有希を呼んだ」

キョン「おい!何を言ってるんだ」

長門「私はもうすぐ消滅する」


突如上空に大きな気を感じるとともにピンクの球体が現れた。

???「ブウーーーーーッ」

球体と思ったそれはふとっちょのブウだった。

長門「その風船が新たな長門有希」

キョン「お、おい!消滅って!」

長門「涼宮ハルヒは魔法使いを望んだ」

キョン「聞けよ!」

長門「本来呼ぼうとした魔法使いはそのデブを復活させるのに忙しいと拒否した」

この子随分口が悪くないか?

長門「拒否した結果、復活させようとしていたものがこちらに呼び出された」

ここまで言って長門さんは一息入れた。


長門「……ユニーク」


ここの感覚だとそうなのだろうか?

長門「この風船デブは本来だと涼宮ハルヒでも呼び出せない。

涼宮ハルヒには想像すらできない存在。

統合情報思念体でも分析不能な謎の物質でできた謎な存在だから。

物質と表現したがそれすらも怪しい。

暇をしていたこの醜い風船デブはハルヒ働きかけを感じて自分で勝手にやってきた。

涼宮ハルヒ願望に乗っかったから、設定もその上に乗ってる。

……全く余計なこと」


ブウ「なあ?コイツ殴っていいか?」

長門「統合情報思念体は非常に興味深く事態の推移を見守っている。

あなたたちだけでは不安だが、別のインターフェイスがサポートをするはず。」


ブウの脅しを物ともせずに淡々と続ける。この子は大物なのかもしれない。


長門「この醜い風船デブ野郎が来たせいで、作品のメインヒロインである私が消滅する。

それは由々しい事態。涼宮ハルヒや朝比奈みくるだけでは力不足。本が売れない。

でも時間切れ。もう消滅する。

……最後に、私は滅び去っても、情報統合思念体がある限り何度でも復活する。」


言いたい放題で、最後にラスボスみたいなこと言い残して長門有希は消えた。

頭から蒸気を出しているブウを残して……

僕がブウをなだめていると、キョン君が口を開いた。


キョン「長門の事は許してくれないか?

時々、情報統合思念体を統合情報思念体と言ってしまうくらい意識が混濁してたんだ。

おそらく、本来ならそいつの登場と同時に消えるところを無理して残っていたんだろう。」


さっきがおかしかっただけで、元々はおかしい子ではなかったようだ。

それにしても目の前で同級生が消えたっていうのに随分と冷静だ。


キョン「事態は益々ややっこしくなったが、再整理をするぞ」


ブウの怒りは収まったのかセルと一緒にグラビアアイドルごっこをして遊んでいる。

ブウは胸をよせてセルに見せている。セルはセルで雌豹のポーズで迎撃している。

キョン「お前の世界はあんなのばっかりなのか?」

悟飯「ブウは何時もふざけている感じです……

前のセルはあんな感じじゃなかったのですが、あのセルは終始あんな感じです」

キョン「前のって……あんな化け物が何匹も居るのか?」

悟飯「いえ、それぞれ異なる未来から来たみたいなんです」

キョン「ふーん……未来人か……朝比奈さんがあんなのだったら絶望するな」

悟飯「そういえば、キョン君はセルとかが普通に化け物に見えるみたいですね」

キョン「……お前までキョンか……まぁいいけど。どうも俺は、ハルヒの改変の影響が他とは違うらしい」

この人はあんまり自分の名前が好きではないらしい。

とはいえ、他の呼び方が無い以上は仕方がない。

さっきの長門さんもそう呼んでたし

キョン「ハルヒの所為で、あの化け物が大多数の奴には可愛らしい朝比奈みくるに見えている事だろうよ」

悟飯「自分が知らなかったとしたら恐ろしい話ですね」

キョン「あるいは、あの化け物が可愛いって価値観に世間が入れ替わっているのかもな」

悟飯「随分と慣れているというか、達観した感じですね」

キョン「ああ…ハルヒに付き合っていると嫌でも受け入れざるなくなる」


心底嫌そうな……一方でどこか嬉しそうな顔をしている。


キョン「宇宙人とか未来人とか超能力者な知り合いが出来たり、

突如同級生に閉じ込められてナイフで追いかけられたりな……」

悟飯「あ!でも、それトリックだったりするんでしょ!」

キョン「今からでもドッキリでしたって言われたらどれほど嬉しいか……

化け物は化け物同士で終わらせて、俺たち平凡な凡人を巻き込まないで欲しいよな。

お前もそう思うだろう?」


今ちょっと新鮮な言われ方をした気がした。


キョン「お前もあんな化け物どもと一緒に呼び出されたんだ、結構苦労してるんだろう?凡人同士仲良くしような」

セルのショックで、長門さんが言った僕の紹介が吹っ飛んでしまったようだ。僕としては嬉しい限りだ。

キョン「……それにしても……あれは酷いな。ハルヒでも朝比奈さんにあそこまでしない。…あれは何をしているんだ?」

そう言われて、ブウとセルを見た。


ブウはセルにまたがりセルのの口を押えて声を出させないようにした上で、右腕を引きちぎっては再生させていた。

セルが再生を止めると頭を叩いたりして再生させる。バテ切ると体力を回復して再び引きちぎる。

そんな不毛な作業を繰り返していたようだ。

床に転がる右腕がその惨状を物語っていた。っていうか、床がグロイ。

セルと言えども可哀想なので、急いで止めさせた。セルは怯えた小動物の様に小刻みに震えながら僕の後ろに隠れた。

悟飯「さっきまで一緒に遊んでたのに何してるんですか!!」

ブウ「遊んでた」


セルは小刻みに首を左右に振っている。


ブウ「嘘付くな。最後の方はむしるのが楽しくなってたが、最初はお前も喜んでただろ」

セルは涙目になりながらフゥーフゥー言っている。


悟飯「いや…腕をむしられて喜ぶ状況が想像できないのだが……」

ブウ「こいつが右腕を出してきて、模様が星に見えるとかハートに見えるとか戦車に見えるとか言い出した」

そういえば、僕も未来から来たセルに言われたな


ブウ「ひとしきり盛り上がった後に暇過ぎて全部の染みを憶えたって言うから、試しに腕を毟って再生させてみた」

悟飯「そうしたら模様が変わった…と」

ブウ「折角だからもっと毟ってくれって言うから手伝ってやった。」


セル「だからってあんなに毟ることないじゃないですか~~~~!!!」

セルが敬語で抗議している。随分と調教されたようだ。……明日には元に戻ってそうだが。


悟飯「……どうでも良いが猟奇現場だ。さっさと掃除しろ」

ブウ「ちぇっ!!チョコになっちゃえ~!」

ブウが腕と飛び散った体液をチョコに変え机の上に積み上げた。


セルが抗議の声を上げる!

「なんでチョコにしちゃうんですか~~~!!初めの模様を憶えきってた腕は記念にとっておきたかったのに!!」

知るか……模様を憶えるたびに腕を生え代えて、腕コレクターでも始めそうだな

キョン「お…おい……なんだよ……いまの…」

悟飯「ああ…ブウの魔法です」

キョン「ハルヒの所為なのかお前らが単にハルヒみたいな連中なのか……」

悟飯「お前らって……一緒にしないでください」

キョン「……お前らがハルヒとどう絡んだのか聞こうと思ったが、恐ろしいから止めておこう」

悟飯「……あんまり問題は無かったと思いますが………」


キョン「まぁいい。長門によれば文化祭用にお前らを呼んだらしいから、何とかしてくれよ」

悟飯「はぁ……僕に言われても」

キョン「それはそうなんだが……」


初日はそんな感じで終わった。泊まる場所が無かったので、部室に泊まった。

まさか僕がピッコロさん状態になるとは思いもしなかった。

守衛さんを避けるように移動しなければいけなかったし……


元セルの腕だったブウ謹製チョコで飢えを凌ぐことになるとも思ってもいなかった。

明日からどうしよう?

翌日、僕は一番早くに教室に着いた。学校に泊まったのだから当然と言えば当然だった

もっともその教室は、二番目に着た生徒の『古泉くんどうしたの?』の呼びかけで退散することになるのだが……


学校は文化祭への準備一色だった。

僕の学級は劇をやる方向で話が進んでいる。


やっぱり問題は涼宮さんの方だな。

……もっと重大な懸案事項であるセルやブウの授業光景を意識的に無視した。

っていうより、ブウは授業を受けるのか?想像が出来んのだが……


お昼休みに涼宮さんから会議をするから絶対に部活にくるようにと言われた。

今晩泊まるところも決まってないのに……

その日はホームルームが長引いて部活への参加が遅れた。

部室の前でハタと気が付く。

「文芸部」のプレートの下に「withSOS団」とぶっきらぼうな字体で書かれた紙切れが画鋲で留めてある。

なんだこれは?SOSって僕が泊まってるのがバレたかなぁ?


そんな事を考えながら部室に入る。

悟飯「すいません。遅れました。会議……止まっちゃってました?」

キョン「会議? なんだそれは。俺はそんなもんをするとは聞いてないぞ。」

ハルヒ「言うの忘れてたわ」

キョン君とハルヒが仲良さそうに盛り上がっている。

話の過程で解ったのだが、どうやら部の名前はSOSと言うらしい。

それと、キョン君に失礼だから、今度から頭の中でも『涼宮さん』と考えることにしよう。

話は自然と文化祭で各クラスが何をするかという事になった。


ハルヒ「みくるちゃんとこは?」

セル「焼きそば喫茶というものらしい

……みくるゲームを開催したかったが、この面子だと瞬殺されそうだったからな」

良かった。口調は戻っているな。

ハルヒ「みくるちゃんはウェイトレスね、きっと」

セル「よくわかったな。料理をするのは割と得意だったんだが」

お前の料理は格闘マンガ用語の料理だろ?……みくるゲームで料理されてもしらんぞ


ハルヒ「古泉くんのクラスは?」

グルドはまだ来てないよな?そんな事を考えていると、

ハルヒ「古泉くん?」

あ、僕か!

悟飯「は、はい!舞台劇……って話です」


ハルヒ「有希は?」

ブウは気にせず積み木で遊んでいる。

どこから持ってきた?まさか生徒じゃないだろうな?

ハルヒ「……有希はこの状態に入ったら何を言っても無駄ね」


ハルヒ「それじゃ、さくっと会議を始めるわよ」

まだ会議をやってなかったみたいだ。

ハルヒ「あたしたちSOS団は、映画の上映会をおこないます!」

あれ?終わってた?

キョン君が小声で話しかけてきた。

キョン「いつものことだ気にするな。お前らが呼び出されたって事は内容も決まってたはずだ。」

悟飯「は…はぁ」

ハルヒ「キョン!こそこそ話してるけど、聞いてた!私たちで自主製作映画を撮影し、客を集めて上映するのよ!」

キョン「映研じゃあるまいし……古泉も何か言ってやれ!」

悟飯「学生映画ですか?面白そうですね!」

キョン君は信じられないものでも見るような眼をしていた。青春の一ページとして何か変だったろうか?

その後も涼宮さんとキョン君がイチャイチャしていた。


僕は残像を残して撤退した。


ブウやセルは……あの様子なら無害だろう。


今日の宿はどうしようかと悩んでいたら、

下駄箱に『放課後に生徒会室に来てください』って手紙が入ってた。


下駄箱に手紙が多いなぁ……水虫じゃなくてよかったと思った。

僕は生徒会室に向かった。

まだ居るかなぁ?

ノックする


「どうぞ~」女の子の声がする


そこには一言で言えば『わかめ』っぽい子が居た。


悟飯「あの~……」

わかめ「古泉一樹君…いえ、孫悟飯さんですね?」

悟飯「えっ!?はい!」


わかめ「自己紹介は省きますが、代わりに住む場所を紹介します。あなたにはその方がいいでしょう?」

悟飯「ええ!……生徒会ってこんなこともするんですね!」


わかめ「…まぁ、私の仕事ですから……あとに、その部屋には通帳も置いてあるので、当座の生活資金にしてください」

悟飯「何から何までありがとうございます!!」

いやーいい学校だなぁ


わかめ「それとブウさんに関してですが、長門や有希等の呼び方が途中で変換されてブウさんと聞こえるように情報操作をしていきます」

悟飯「へぇーーー!!生徒会ってそんなこともできるんですか!!すごいですね!!」

わかめ「……はぁ、まぁ……」


わかめの女神さまのおかげで生活が大分楽になった。

僕のは意気揚々と紹介された住所に向かった。


わかめ「それとブウさんの管理と涼宮さんに関してですが……もういない……」

生徒会に紹介されたマンションはオートロックまで付いていて、結構立派だった。

県立高校ってお金があるんだなぁ。

通帳にも7桁の金額が入っていた。これだけあれば、数か月分の食費にはなりそうだ。


翌日のクラスの文化祭の準備は長引いた。

楽しいなぁ。

その後部室に行ったら、

・製作著作……SOS団

・総指揮/総監督/演出/脚本……涼宮ハルヒ

・主演女優……朝比奈みくる

・主演男優……古泉一樹

・脇役……長門有希

・助監督/撮影/編集/荷物運び/小間使い/パシリ/ご用聞き/その他雑用……キョン


こんなノートの切れ端があった。

えっと…セルが主演女優!?

僕が主演男優? 勘弁してほしい。

脇がブウって、絶対制御できないでしょ!?



他の人たちは居なかったので、その日は帰った。

翌日はクラスでの出し物の話し合いは、脚本を巡ってもめていた。

こういう普通の学園生活がしたかったんだよなぁ


とはいえ、僕が口を出せる部分はなさそうだ。


仕方がないので、ブウとかセルのお守りをしに、部室に向かった。

部室では涼宮さんとキョン君、セルが居た。


セル「よく来たな!!」


幸いセルは何も着ていない。

これでウェイトレスの恰好でもして出迎えられたら、悪夢の中に出てきてしまっていただろう。

そう思っていたら、ブウが鼻歌を歌いながら、たい焼きの袋を片手にスキップをしながら入ってきた。


ハルヒ「ようやくそろったわね!それでは詳細をを発表するわ!!」


そう言うと紙切れを配った。



『戦う人造人間朝比奈ミクルの冒険(仮)』

☆登場人物

・朝比奈ミクル……未来から来た戦う人造人間。

・古泉イツキ……武道家。

・長門ユキ……悪い魔法使い。

・エキストラの人たち……通りすがり。



…………全部ばれてる?

意外な事に一番初めに発言をしたのはブウだった。


ブウ「俺はビビディとかバビディの役をやればいいのか?」

ハルヒ「誰よそれ?」


ブウは手を自分の前でシャカシャカ動かした。

手を離したらそこにはバビディの顔があった。


ブウ「こんな顔をしたをした悪い魔法使い。」

ハルヒ「随分と器用な事をするのね?クラスの出し物?」

ブウ「クラスの出し物?なんだそれ?美味いのか?」


涼宮さんは動じないなぁ

キョン君が小声で話しかけてくる。

キョン「あれはヤバくないか?」

なにがだろう?


ハルヒ「なーんか私のイメージと違うわね。有希はやっぱりその顔で出て頂戴。」

それってブウが悪人顔ってことだろうか?

キョン君は涼宮さんを刺激することを警戒しているが、僕としてはブウを刺激する方が怖い。

悟飯「ブウ…長門さんはそのままの方が場面が映えるってことですよ!ね?」

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