ピッコロ「ご飯!そろそろ飯にするぞ!!」 (77)
悟飯「えぇ~ッ!?これみんなピッコロさんが作ったんですか~?」
ピッコロ「朝暇だったんでな」
悟飯「ほえ~」
ピッコロ「ほら握り飯だ」
悟飯「あ、ありがとうございます!」チラッ
ピッコロ「デザートもあるぞ」ガサゴソ
悟飯「・・・」クンクン
ピッコロ「ほら桃」
悟飯「あ、ありがとうございます!」ビクッ
ピッコロ「具は梅干だぞ」
悟飯「ほえ~」
悟飯「あ、あのうピッコロさん」
ピッコロ「ん?どうした」
悟飯「僕アレルギーでお米食べられないんですよ~」
ピッコロ「そうなのか?以前会食の時食べてるのを見た気がするが」
悟飯「いや~あの後発覚したんですよね~」
ピッコロ「そうか!なら食わなくてもいい!!」
悟飯(おこらせちゃったかな?でもこれでピッコロさんが握ったのを食べなくても・・・)
ピッコロ「実はピザも用意してある」
悟飯(えっ!?)
悟飯「それピッコロさんが焼いたんですか?」
ピッコロ「ああこねるとこから全部作った」
悟飯「あっすみません僕炭水化物全般的にだめなんですよ~」
ピッコロ「そうなのか!?」
ピッコロ「名前悟飯なのにな」ガサゴソ
悟飯「チッ」
ピッコロ「ん?今何か言ったか悟飯」
悟飯「チ、チクワとか好きですね」
ピッコロ「チクワか?きゅうりいれたやつなら持って来てるぞ!ほら!」
悟飯(あ~ッツしまったァッツ~!!)
悟飯(ピッコロさんの手がふれた生物をクチに入れないといけないなんて・・・)
ピッコロ「どうした悟飯!・・・食べないのか?」
悟飯「いっ・・・いただきます」
悟飯(クッソォ~!こんな修行きいてないよぉ)
悟飯「んぐんぐ・・・」ゴクンッ
ピッコロ「どうだ、うまいか?」
悟飯(あれ?思ったより平気だな・・・でもピッコロさんが触ったからなあ)
悟飯「おいしいですよ」
悟飯(まあ死にはしないですねコレ)
ピッコロ「そうかうまいか・・・フフッ
悟飯(何笑ってんだこの人・・・本当気持ち悪いなあ)
悟飯(大体チクワとキュウリって料理でもなんでもないですよ)
ピッコロ「まあそんなのはツマミだからな」
ピッコロ「今秋だろ?だから鮭料理なんかどうかと思ってな」
ピッコロ「ほらレモンバター焼きだ 舞茸の天ぷらもあるぞ」
悟飯「ほえ~」
悟飯(このナリで趣味料理なんだ)
悟飯(まあでもテンプラなら箸使ってるだろうし大丈夫かな)
悟飯「いただきま~す」
悟飯「んぐんぐ・・・んっ!?」
ピッコロ「どうした悟飯!?喉につまったか!?」
悟飯「おいしいですよ!ピッコロさん!」
悟飯(お母さんの料理とは比べ物にならないぞ・・・?見た目がナメック星人じゃなければ最高なのに)
ピッコロ「そうか!うまいか!」ニコニコ
悟飯(ピッコロさんが笑ってる!?・・・き、気持ちが悪い)
ピッコロ「実は先週悟飯と一緒に山篭りしていたときにな」
ピッコロ「うまそうなきのこがたくさん生えている場所を見つけたんだ」
ピッコロ「この舞茸もそこに生えていたものでな」
悟飯「えっ!?ピッコロさんこれ自分でとってきたんですか!?」
ピッコロ「じ、自給自足は当然だろう」
ピッコロ「何もお前のためにとってきたわけじゃないぞ」
ピッコロ「あ、余った分は売って生活費にあててるしな・・・」
悟飯(うわァ~ッツ!なんか汗たれてるピッコロさん!気持ちが悪いなあ)
悟飯(ナメック星人のツンデレとか誰得なんだろう)
悟飯「じゃあこの鮭は?」
ピッコロ「鮭漁をしているところに声をかけて一匹譲ってもらった」
悟飯「まさかバターも?」
ピッコロ「実は知人の牧場に一匹マイ牛を置かせてもらっていてな」
ピッコロ「その子のミルクからとって作った」
悟飯「ほえ~~~~!?」
悟飯(なんだコイツ)
悟飯(なんていうか)
悟飯(ピッコロさんじゃねければなあ)
ピッコロ「でな、その牛がまた可愛いんだ」
悟飯(今度は牛の話ですか?もうキャラ変わってますよピッコロさん)
ピッコロ「昨日誕生日だったんだ」
悟飯(牛の誕生日とかどうでもいいよもう)
悟飯(あ~なんかイライラしてきたぞ)
悟飯(ボクに親戚っていないけどさあ)
悟飯(いたらたぶんこういうウザいおじさんいるのかなあって)
ピッコロ「どうした悟飯!箸が止まっているぞ」
悟飯「あっ!?いえ」
悟飯「お、おいしいなあと思って」
ピッコロ「そうか・・・ゆっくり噛み締めて味わうのも大切だからな」
ピッコロ「俺は今まで大勢の命を奪ってきたがな」
ピッコロ「最近になって気づいたよ」
ピッコロ「俺以外の生き物は大体命を奪ってその血肉を糧に生きているだろう?」
ピッコロ「この素材ひとつひとつもそうなんだって」
ピッコロ「感謝して生きるべきなんだなって」
ピッコロ「まあ俺はその命のサイクルから外れた生き物なんだが」
悟飯(なにいってんだこのひと)
ピッコロ「そうだ悟飯喉はかわいてないか」
悟飯「かわきました」
悟飯(嫌な汗ダラダラ流れてますからね)
ピッコロ「これな」
ピッコロ「今旬だろ?だから生しぼりのぶどうジュース」
悟飯「!!!!!!!!!!!!!」
悟飯(しまったァ~ッツ)
悟飯(喉がかわいている と宣言してしまった以上飲まないといけないッツ!)
悟飯(しかも生絞り!?もしかして・・・)
悟飯「そのジュースどうやって作ったんですか?」
ピッコロ「ん?これか」
ピッコロ「手でぎゅっと」
悟飯「!!!!!!!!!!!!!!!」
ピッコロ「どうした悟飯」
ピッコロ「飲めよ」
悟飯「はっ、はぁ・・・はぁっ・・・」
悟飯(おとうさぁ~~~ん!!)
悟飯(おとうさぁ~~~~~ん!!)
ピッコロ「どうした悟飯」
ゴクウ(どうした悟飯?おめぇ変な声だして)
悟飯(ピッコロさんがお弁当作って今外で食べてるんですけど来ませんか?)
ゴクウ(ピッコロの手作りィ!?そりゃすげえや今行くぞ!!)
ゴクウ「おっす!」シュタッ
ピッコロ「ゴクウ!?何故ここに」
ゴクウ「いやぁ何かうまそうな匂いがすっからよ」
ゴクウ「あっ喉かわいてたんだコレ貰うぞゴハン」
悟飯「あぁ~ッ!お父さん~!」
悟飯(ニヤリ)
ピッコロ「おっお前!それは悟飯のために」
ゴクウ「ために?」
ピッコロ「いや・・・いい間違いだがしかし」
ピッコロ「急にきて人の弁当をつまむとは何事だ!」
ゴクウ「いやでも悟飯が誘ってくれたからよ~」
ピッコロ「何!?」
悟飯「あっ、お父さんも一緒にゴハンどうかなとおもって・・・エヘヘ」
ピッコロ「・・・」
ピッコロ「そうか」
ピッコロ「家族と一緒に食べたほうがうまいかもしれんな」
悟飯「ピッコロさん?」
ピッコロ「俺は少し顔を洗ってくる」
ピッコロ「ゴクウ」
ピッコロ「俺の分はとっておかなくてもいいからな」
ゴクウ「ありがてえな~」
ピッコロ「たまには子供の面倒も見てやれよ」
ゴクウ「わぁ~ってるって」
ピッコロ「じゃあな」シュタッ
悟飯「ピッコロさん・・・」
ゴクウ「どうした悟飯くわねえのか?」
悟飯(確かに・・・ピッコロさんが作ったお弁当は気持ち悪かったかもしれない)
悟飯(ナメック星人の手汗なんかが混じってるかもしれない)
悟飯(でも本当にこんなことしてよかったのかなぁ・・・)
悟飯(よくよく考えればピッコロさんはボクのために・・・)
ゴクウ「量すくねえな~もう無くなっちまったぞ」
悟飯「えっ?」
ゴクウ「結構ピッコロの奴料理うめえんだな」
悟飯「ピッコロさんは料理上手なんですよ」
悟飯「なんですよ・・・」
ゴクウ「なんだ悟飯おめえしょんぼりして」
悟飯「なんでもないんです」
ゴクウ「・・・」
ゴクウ「ああ~!!」
ゴクウ「オラわかったぞ!!」
ゴクウ「おめえの分までくっちまったから落ち込んでるんだな!?」
悟飯「えっ!?」
ゴクウ「待ってろ!今からピッコロに頼んできてやっから!!」
悟飯「だめですよぉ!!迷惑だから」
ゴクウ「ピッコロは悟飯の事好きだからそんぐらい屁でもねえさ!!」
ゴクウ「待ってろ!」ビッ
チチ「みんな~ご飯ですよ~」
シェンロン「おいしいご飯みんなの願い」
ゴクウ「じゃっそういう事で」
ゴクウ「というわけで晩飯はピッコロに作ってもらった!」
チチ「もぉ~!ゴクウさ勝手にそんなことして!!」
チチ「ピッコロさんの都合も考えねーか!」ゲシッ
ゴクウ「いってェ!!」
ピッコロ「気にしなくてもいい料理は好きだからな・・・」
ピッコロ「それにたまにはこういうのもいいかもしれん」
ピッコロ「な?悟飯」
ピッコロ「今日は寿司パーティだ」ニコッ
悟飯「ほえ~~~~~~~~~~~」
完
このSSまとめへのコメント
ピッコロさんに何の怨みがあるんだよ…
ピッコロww
【悲報】悟り飯、クズだった