まかせたにゃん☆
ちょくちょく見るなこのスレ
あとこれから下書いたやつのハゲは俺が引き受けるから誰か書いてくれよ
男「よるな禿げる」
猫娘「ひどいですにゃんっ!」
男「とっとと帰れ」
猫娘「ここがわたしの家ですにゃんっ!」
男「ここは俺の家だ」
猫娘「わたしはご主人様に飼われてる猫ですにゃんっ☆」
男「飼ってねぇよ」
猫娘「にゅ・・・」
男「とりあえずお前は犠牲になった>>3に謝れ」
猫娘「ごめんなさいですにゃんっ☆」
男「禿げろ」
みたいなスレだと思ったのに・・・(´・ω・`)
男「やだ」
猫娘「に゛ゃっ!?なんで!?なんでにゃあ!?」
男「お前、俺の布団に侵入してくるなって言ったろう……だからダメだ」
男「つーか、何で裸なのさ」
猫娘「にゃあ!狐娘に教えてもらったにゃあ!夜這いって言うんでしょ?」
男「あのロリババアなに教えてやがんだ」
猫娘「発情期だから……仕方無いのにゃあ……////」もじもじ
男「……服を着ろ」
猫娘「にゃあ?」ピョコン
男「一緒に寝るくらいなら、許してやる……」
猫娘「………!」パァァァ
猫娘「えへへ……」もぞもぞ
こうですか分かりません
男「はいダメー」グイッ
ぽいっ
猫娘「に゛ゃっ!?な、何で追い出すにゃっ!!」
男「だから服を着ろって」
猫娘「メンドくさいから嫌だにゃ」
男「着なきゃ一緒に寝るのは却下だぞ」
猫娘「にゃあ……じゃあ、ご主人様の脱ぎたてのパンツとご主人様の脱ぎたてのシャツならガマンして着るのにゃ!」
男「何でいちいち俺の着用を経由させんだよ」
猫娘「わたしはご主人様の匂いが染み付いてない服以外認めないにゃ!」
男「……じゃあ、もうそれでいいから、ちゃんと着ろよ?」
猫娘「えへへ~、分かりましたにゃ」
男「そんじゃ」スッ
猫娘「あれ、どこいくにゃ?」
男「どこって、着替え取ってくるんだよ」
猫娘「え?何で着替えなんて持ってくるにゃ?」
男「そりゃ、お前に今の服取られたら、新しい服着なきゃいけないだろ?」
猫娘「も、もしかしてその新しい服を着るつもりなのかにゃ??」
男「当たり前じゃん」
猫娘「そ、そんなのダメにゃ!」ガシッ
男「わっ!何だよ!」
猫娘「洗い立ての服は洗剤臭くて、私は嫌なのにゃ!」
男「知るかそんなこと」ググッ
猫娘「やめるにゃ~、早まっちゃいけないのにゃ~」グイグイ
男「放さんかキサマ!」
猫娘「イヤなのにゃ~、一緒に裸のまま寝るにゃ~」
男「いつの間にやら要求をレベルアップさせてんじゃねえよ!」
猫娘「そんなこと知らないにゃ~、言いがかりにゃ~」ギュ~
スマンな、どうしても1レスに収めることができなかったようだ
では続きをどうぞ
男「おいロリババア」
ロリババア(狐娘)「誰がロリババアじゃ!」
男「そこに座れ・・・」
狐娘「まったく・・・こんな夜中になんじゃ」
狐娘「ネコは寝たか?」
男「寝たから来たんだよ」
狐娘「えっ!?えっと、その、つまり、ぞ、俗にいう、」
狐娘「・・・夜這いか?///」カァァ
男「このロリババア・・・」
お、おい・・・まさかこのssリレーssじゃないだろうな・・・
男「その夜這いの話なんだけど・・・」イラッ
狐娘「~///」
男「猫娘に何教えてんの?」
狐娘「」
男「なんで夜這いなんて言葉教えた・・・」ドドドド
狐娘「ネ、ネコめ・・・わしが教えたとは言うなとあれほど・・・」ブツブツ
狐娘「ゴホン。あー、それにはやむを得ない事情が有ってな……」
男「どんなだ」
狐娘「それは当然二人の秘密であってお主に言う訳には……」
男「こっちは被害者だぞ」
狐娘「だが、乙女のふかーい秘密をそう易々とは……お主も心がいたむであろ」
男「明日から、あの店の厚揚げ無しな」
狐娘「猫娘が発情期で困ってるそうじゃ」
狐娘「最近、猫娘がお主を見るとムラム……ドキドキしてしまうと相談してきてのう」
男「……」
狐娘「だから、猫娘に『男に夜這いをしかけてやれ。服を脱いで迫ればあとは男が何とかしてくれる』とアドバイスしたのじゃ。偉いじゃろ」エッヘン
男「……」
狐娘「……ま、まあ。猫娘に先を越されるのは何とも言えんが初めては大変だと聞くし、あやつをけしかけて色々話を聞いてから、わしも心の準備を……って、何を言わすかー!!//」どんっ
男「ごふっ!」
狐娘「男……相変わらず恐ろしい男じゃ、軽々しくワシの心を覗くとは!」
男「何も言わせてねーよ!」
狐娘「まったく………」ドクン…
男「それはこっちのセリフでしょーが!大体この村おかしいよ!なんだよ!動物が擬人化する村なんて聞いたことねーよ!」
狐娘(……?…今の……?…まさか!?///)ドクン…ドクン…
男「元々俺のペットだった猫娘も擬人化するし!犬娘のスキンシップ激しいし!お前はロリババアだし!全員発情期大変だし!」
狐娘「ハァ…ハァ…///ろ、ロリババア言うでない……///」ドクン…ドクン…ドクン…
男「…?おい、大丈夫か?」スッ…
狐娘「ひゃ…やめりょお……しゃわりゅなぁ……///」
狐娘(くっ……やはり発情期か……まずい…っ!今触られたら…)ドクン…ドクン…ドクッ…ドクッ…ドクッドクッドクドクドク………
男「おい、どうした!?おい!?」
狐娘「……………」
狐娘(発情レベル 5)『男ノ…雄ノ匂イ………体ノ疼キ、止マラナイ…欲シイ……男ノ、子種ガ…欲シイ……』
男「えっ」
犬娘(わんこ)とか鳥娘(ちゅんこ)は出ますか?
>>23
犬娘→俺が勝手に出す。名前だけなら出てるし
鳥娘→もろに鳥じゃないけど、考えてる中には居る
狐娘Lv5『』バサッ
男「えっ」
狐娘Lv5『ゥゥゥ!』ダッ ガバッ
男「うおおっ!?」ドテッ
狐娘Lv5『ンー!ンー!///』グググ
男「ちょっ、顔近っ」グググ
狐娘Lv5『セップン!キス!チュー!///』
男「ええい、これでどうだッ!」つ油揚げ
狐娘Lv0「あぐあぐ」
男「」ガラッ
狐娘Lv5『待テッ!』ガシッ
男「お、おちつけ!俺はロリの趣味は」
犬娘「あ、男さん・・・あっ」
男「」
男「あ、あのな、これは」グググ
狐娘Lv5『ン~!///』
犬娘「ご、ごめんなさい、あの、私、気づかなくて・・・」
犬娘「どんなお仕置きでも受けますからぁ・・・///」
男「そっその前に!こいつ引き剥がすの手伝ってくれ!」
狐娘Lv5『チュ!チュ!』グググ
犬娘「え・・・で、でも」
男「ちゃんとお仕置きしてやるから!」
犬娘「わおーん!」ガバッガシッ
狐娘Lv5『フーッ!フーッ!』バタバタ
男「・・・寝よ」
犬娘「男さんまだかな・・・」
犬娘「ちゃんとお仕置きしてくれるって言ったのに・・・///」
犬娘「裸に首輪で待ってろなんて・・・放置プレイですかぁ・・・?///」
犬娘「誰かに見られちゃいますよぉ・・・ご主人様ぁ・・・」
男「(黙れェェェ!)」
犬娘「あっご主人様///」
男「(声でけぇよ!猫娘が起きるだろ!)」
犬娘「え・・・ネコちゃん、いるんですか?」
男「あっ」
犬娘「(お仕置きで声出すななんて無理ですよぉ・・・///)」
男「(違う!その、お仕置きは別な日にするから)」
犬娘「えっ・・・」
男「・・・おやすみ」
犬娘「わっ私も一緒に寝ます!」
男「(しっ!)」
犬娘「(ひゃっ!ご、ごめんなさいぃ・・・///)」ビクン
男「(ダメだからな!?大体なんで裸に首輪!?)」
犬娘「(ごっ・・・ご主人様に、その・・・)」
男「(服きろよ・・・)」
男「(とにかく!お前はダメだからな!危ない!(俺の貞操帯が))」
犬娘「ネ、ネコちゃんはいいんですかぁ・・・?」ウルウル
男「っ・・・」
犬娘「(っ!ごっごめんなさいっ!生意気でした!ごめんなさいっ!)」
男「(・・・分かったよ)」
犬娘「えっ!?」
男「(ちゃんと服着るならいいぞ・・・)」
犬娘「いいんですかっ!?やった!」
男「(しっ!)」
犬娘「ひゃっ///」
男「・・・」
猫娘「うにゅ・・・」
犬娘「わふ・・・」
男(犬娘・・・どっから俺の服をとったんだ・・・)
狐娘Lv2「おとこぉ・・・///」
男(いつの間に・・・)
男「・・・ま、寝るか」
4レスもしてしまってなんだか申し訳ない
:
:
:
チュンチュン…
鳥娘「ちゅんちゅん♪おとこさーん朝ですよぉ……はひぃ!?」
男「Zzz…」←ほぼ全裸
猫娘「むにゃあ……」←なぜか全裸
犬娘「わふぅ…」←半裸
狐娘「くおぉぉ……」←全裸
鳥娘「こ、ここここれは……あの…その…事後ってヤツじゃあ……/////」
猫娘「ふあぁ……ん、ご主人、あさ…」クシクシ
男「ん…おはよ……おう、鳥娘もおはよ…新聞配達ごくろーさん…」
鳥娘「す、スクープ!!『村で唯一の男性であり人間の男さん、ついに村の女の子に手を出す!!』記事!記事作らないとぉ!」バサッバサッ……
猫娘「……勘違い、してるみたい……いいの?にゃあ…」←朝弱い
男「いいんだよ…アイツは三歩歩けば忘れるようなアホの子だから…」←同じく朝弱い
さっき鳥娘が言ったように、この村にはちゃんとした男性は俺しかいないらしい。
その俺もここに来たのも最近のことだ
ここは駅からもそう遠くないし、近くにスーパーもあるし、そう生活には困らないが・・・
俺がこんな村に来たのは理由がある。
それは中三も終わる頃・・・
男「くたばったか婆ちゃん・・・」
父「よし、お前婆ちゃんの家住め」
男「えっ」
父「高校なら気にすんな、以外と駅近いぞ?」
男「いやいやいや、なにもここで暮らせば」
父「今のうちに一人暮らし慣れると楽だぞ(多分)?」
男「いや、でもさ」
父「飼ってる猫はそっちで飼いな」
男「あの」
父「そこにも結構動物いるけど、飼うのは楽らしいから」
男「聞いてくれよ」
父「手続きとかめんどいんだよ」
男「・・・」
猫「ニャー」
男「あまりにもあんまりすぎるだろ……何これ山道?」ゼーハー
猫「ミャー」
男「ふぅ、やっと着いた……これからは自転車通学かぁ?」ゼェゼェ
男「……にしてもおかしいな…この村、人の気配がしない…それに、何だか変な感じがする……」キョロキョロ
男「……まあいい、取りあえず住めればな……お邪魔しまーす」ガラッ
キュイィィィィン!
男「っ!?なんだ!?光が……」
爺『えー……おほん!』
男「じっちゃん!?……すげえ、ホログラムか?」
爺『よくぞ来た!我が一族、最強の陰陽師の血を受け継ぎし者よ!』
男「……なんだそりゃ?陰陽師?……厨二病かよじっちゃん……」
爺『この術式は生まれつき魔力が高いもの……我が一族の者が現れし時に発動するようになっておる!』
男「おいマジか」
爺『汝疑うのであればそこに手を向け、《紅き炎》と叫ぶがよい……』
男「嘘乙って思っててもやっちゃうんですよねーこういうの」
男「……《紅き炎》ッッ!!」
ボワアアアッッッ
爺『お見事』
男「……マジかよ」
爺『さて、そろそろ本題に入るかの』
爺『この村は古来より我が一族の者と動物が共存しておる……』
爺『戦なんかに巻き込まれると困るのでな、特殊な結界術式でこの村に出入りする者は限られておる……』
爺『我が一族、我が一族と接吻した者、一族の飼う動物じゃ』
爺『そして、この村の動物は我が一族の魔力がないと生きられぬ……』
爺『この村に我が一族が居るだけで動物はたちまち元気になる……が、副作用でな、動物が擬人化してしまうんじゃよ』
男「ちょっとまってついていけない 説明がもう分かんない」
爺『まーなんだ、これから色々あるだろうが頑張れや』
男「今度はずいぶん端折ったなぁ!?」
爺『面白きことは良きことなり』キリッ
男「おい阿呆やめろ」
爺『分かんないことあったら狐娘に聞いてー』ほじほじ
男「てめえホントはやる気ないな!?」
爺『ほんじゃバイビ~~~』シュンッ
男「古いわ!……ったく…」
ガヤガヤ… ざわざわ…
男「……外が騒がしくなってきたな……」
男「人……じゃないよな、あの話からして……」
男「……行ってみるか」
パス
男「おお………!!」
~♪~♪~♪♪
男「すっげぇ……幻想的っつーか、ゲームみてぇだ」
熊娘「!皆の者ー!男様が参られたぞーー!!」
『キャーー!』『やだ……!イケメン!』『男様ーーッ!!』
男「ハハハ……ども…」
男(おいおい、マジかマジかよマジですかァ!?まるで王様じゃねーか!)
男(しかし、ホントに擬人化した動物しかいないんだな……)テクテク
男(あの子は熊……あの子は猪……あの子は……カメレオンか?)テクテク
男(………ん?この村……?)テクテク
男(あれ、ちょっと待てよ、俺は今どこに向かって歩いてんだ!?)テクテク
「………よく来たのぉ」
男「!」
狐娘「ふっふっふっふ……」ちまっ
男「…………」
狐娘「なんじゃ?ジロジロ見よって……」
男「えーと……その耳と尻尾から想像するに……お前が狐娘か?」
狐娘「その通り!わしが狐娘じゃ!この村で二番目に偉いんじゃぞ!凄いんじゃぞ!」
男(………いろんな意味で…残念な奴だ……)
狐娘「今なんかすごぅく失礼なことを考えよったな?」
男「いえいえ、別におっぱいちっちぇ……とかロリババアかよ……とか思ってませんから」
狐娘「コイツ……!………まあ、いい」
狐娘「どうせあのヘタレの代わりに来させられて、此処の事を殆ど理解しとらんのじゃろう?」
男「ヘタレ?……ああ、親父か」
男「まあ、自分が陰陽師だとか、魔力だとかもついさっきまで知らなかったし、此処の事もほぼ理解してないよ」
狐娘「なにィ?あのヘタレめが……!この子がどれほどの才能に恵まれておるのか理解しておるのか……」ブツブツ
男「あの、そのヘタレってなによ?」
狐娘「ヘタレをヘタレと言って何が悪い!しかも才能も無い上にこの村を捨てよってからに!」
男「捨てた?」
狐娘「気持ちが悪いからじゃと!陰陽師も!わしらも!……恐らく、お主もな」
男「え?なんで俺も?」
狐娘「お主の才能やら村の話は後じゃ!今はとにかく飲むぞ!」
男「え、俺未成年……」
狐娘「いいから呑めっ!」グイッ
男「んぐっ!?……ぶはっ!どぶろくかコレ?旨い……」
狐娘「ほーう、ヘタレと違ってなかなか見所のある……ほら呑めじゃんじゃん呑め」
男「お、おう」ぐびぐび
:
:
:
パス
犬娘「お、男様…お注ぎ致します…」トクトク
男「あ、ども……」
狐娘「何をなよなよしておる…」
男「いや、まるで王様みたいにおもてなしされてるからさ……」
狐娘「何を言っておる!お主はこの村の王じゃよ」
男「あぁ?なんでさ?」
狐娘「理由は二つ……わしらはお主の力がないと生きていけぬ…」
男「と言うと?」
狐娘「お主はこの村では神のようなものじゃ…この村から離れられれば命の危機……精一杯もてなすのが自然の摂理じゃろ」
男「うっわー俺が神とか…ないわーマジないわー」
狐娘「まぁ、そうじゃろうな……今は理解せずとも良い。だが、お前はこの村で一番大切な存在である……それだけは覚えておけ」
男「わ、わかった……二つ目は?」
狐娘「……お主、こいつらを見て気づいたことはあるか?」
男「え?ああ……この村、男がいない……よな?」
狐娘「そうじゃ……どういう理由かは解らぬが、この村には女しか居ないんじゃ……雌雄同体はおるがな」ちらっ
蝸牛「ど、どうも……////」
男「しかしあの子とは子供を作れない、と」
狐娘「理解が早いのぉ…そうじゃ……しかし!たった一人、この村の女全員をはらませられる男が居る!」
男「へぇ、誰?」
狐娘「……………」じぃ~…
全員「……………」じぃ~
男「えっ」
狐娘「……おや?お主は女だったかいの?」
男「いや、正真正銘の男だよ?…………え?」
狐娘「ふふふ……百年間生きてきたが、わしは初体験なんじゃ……優しくしろよ?」ガシッ
男(あ、これアカンやつや)
狐娘「ふっふっふっふ……精力剤も入れておいたからのぉ……今夜は寝かさんぞ……お・と・こ」
?「待って!にゃあ!」
狐娘「ちっ!誰じゃ貴様!!」
男「…!?お前は!」
男(あの毛並み……足にあるキズ……そして赤い首輪!)
猫娘「………にゃあ!ご主人!」
男「猫!!」
猫娘「ご主人!指示を!にゃあ!」
男「指示!?……えっとー?」
狐娘「悪いが本気で行く!」ダッダッダッ
男「ギャー!ら、ら、ら……」
男「《雷桜》!!」ビシュン!!
狐娘「何!?ぐあああっ!!」キュイィィン!!
男「な、なんか出た!?………あ、あああれ……?」ガクッ
猫娘「ご主人!!」
狐娘(っ!………まさか、ここまでとは……流石じゃ)
犬娘「狐様!大丈夫ですか!?お怪我は!?」
狐娘「わしはよい!それよりあっちじゃ!男!!」
男「あう~」
猫娘「ご主人!ご主人!!」
狐娘「男!!」
………
……
…
男「………見慣れない天井……」
猫娘「起きた!にゃあ!」
男「………やっぱ、夢じゃない、か……よっと」むくっ
猫娘「大丈夫?にゃあ……」
男「ああ、大丈夫だ。心配かけたな……」
男「……猫、でいいんだよな?」
猫娘「うん!そうだよ!にゃあ!」
男(……これまた随分と可愛くなったな……美人だ)なでなで
猫娘「ふにゃー」ごろごろ
男(でもやっぱ猫なんだなぁ……)
狐娘「おお、起きたか」
男「おはようロリババア 昨日はよくもやってくれたな」
猫娘「やってくれたなー!」
狐娘「すまんかった」ふかぶか
男「……まあ、変なのだして攻撃した俺も悪いし、おあいこかな」
男「すまなかった、怪我はなかったか?」
狐娘「なあに、たいしたことはない……それに、お前の出す魔力で回復が早いからの」
男「便利なんだな、魔力って」
狐娘「その辺も詳しく説明せんとな……昨日は途中までじゃったし」
男「ああ、頼む……あ、その前にさ」
狐娘「どうした?」
ぐぅ~きゅるるるる ぐぎゅ~きゅるるる
男「お腹一杯ご飯を食べさせてくれると、嬉しいな」
猫娘「同じく!にゃあ!」
はふはふ…がつがつ…ムシャムシャ…
男・猫娘「うまぁい!!」
男「うまいよ狐娘!料理上手なんだな!」むしゃむしゃ
猫娘「メザシおいしい!にゃあ!」
狐娘「う、うむ…わしだってやるときはやるんじゃ、うん」
狐娘(ホントは狸と熊に手伝ってもらったが)
男「んで、なんだっけ」はふはふ
狐娘「あ、ああ、爺様とヘタレとお前の話じゃったな」
男「ああ、そうでした」ズズズ…
狐娘「まず、ヘタレがこの村を捨てた理由じゃ」
狐娘「爺様……ヘタレの父は歴代でもかなりの実力、才能、経験を持っていてな……」
狐娘「対するヘタレは陰陽師としての才能の欠片もない出来損ないで……」
男「それに、動物やオカルトの類が大っ嫌いだった……だろ?」
狐娘「うむ……」
狐娘「それでもこの村は歓迎した。才能のあるなしは関係ないし、戦争も終わって平和だったしの……じゃが」
狐娘(昔)『……よぉ、よろしくな』スッ…
父『ひぃ!?触るな化け物!!』バシッ
男「……!親父が、お前を化け物と?」
狐娘「そう、そして村を追い出された……のか出ていったのかは覚えとらんが、とにかく村からはいなくなった」
狐娘「爺様と婆様は老体に鞭打って魔力を供給していたんじゃが……跡継ぎがいなくなってはこの村もおしまいじゃ……」
狐娘「そんなとき、お前が生まれたという話があって、爺様も婆様も村の者も大変喜んでいたよ」
男「なんか恥ずかしいな」
狐娘「……まあ、ヘタレに会わせて貰えなかったがの」
狐娘「しかし、ある事件が起こってしまうんじゃよ……」
男「事件?」
狐娘「赤ん坊が暴れ出したんじゃよ、魔力や術式が暴走してしまっての」
男「な……っ!?」
狐娘「爺様がすぐに駆けつけてなんとか抑えようとした……しかし抑えられない!あの爺様がじゃ!」
男「……えっと、つまり…歴代でもトップクラスの陰陽師が生後何カ月の赤ん坊に押されてる……ってことは」
狐娘「そう、その赤ん坊は爺様なんぞ足元にも及ばぬほどの強大な魔力、そして才能を持っていたのじゃ」
男「ハリー・トッターみたいだな」
狐娘「うむ……そして爺様が戦っとるなか、あのヘタレは一体何をしようとしたと思う?」
猫娘「逃げた!」
狐娘「いんや……正解は、《自分の赤子をボウガンで撃とうとした》じゃ」
男「……………」
狐娘「もちろん爺様が止めて未遂に終わったがの……」
猫娘「ひどい……!にゃあ……!!」
男「…………確かに、《息子》ではなく《化け物》と認識すれば、撃てるかもな……」
猫娘「……ご主人………」
狐娘「……そして、爺様は何とか赤ん坊を押さえ込んだ。ヘタレは部屋の隅っこで赤ん坊に恐怖していたそうじゃ」
狐娘「……そして、爺様はヘタレが息子を殺さぬように、そして息子の魔力が暴走せぬような術式を使い、村に戻った」
猫娘「赤ちゃん置いてきちゃったの?どうして?にゃあ」
狐娘「爺様にも何か考えがあったのかもしれんが……わしにはわからんな」
狐娘「そして月日は流れ、爺様は亡くなった……」
男「魔力がなくなっちまうじゃねえか」
狐娘「うむ、後で行く《魔力貯蓄装置》のお陰でもあるが……今までは婆様のほんの少しの魔力で保っていたんじゃ」
男「?…婆ちゃんも一族だったのか?」
狐娘「いや、一般人じゃ。一般人でも一族と接吻をすると微量ながら魔力が扱えるようになるんじゃよ」
男「そうなのか……」
狐娘「その婆様もポックリ逝ってしまって、村は大騒ぎ……魔力に貯蓄はあるが、それもほんのちょっとじゃった」
男「しかしラッキーなことに、化け物の厄介払いをしようと親父が俺と猫をここに住ませることにした……」
狐娘「うむ!そして今に至る訳じゃ」
男「なるほどなー、なんとなく分かった」
男・猫娘「ご馳走様でした」
狐娘「お粗末さまでした……次は魔力についての説明じゃな」
男「そこを知らないとどうにもならないからな」
狐娘「さっき言った《魔力貯蓄装置》がある場所まで案内する。歩きながら話すとしよう」
男「わかった。ほら猫着替えるぞ」
猫娘「えぇ~!!」
男「えーは言うもんやない、描くもんや」
猫娘「なにそれ」
………
……
…
男「スタンバイオーケー!いつでも行けます!」ビシィッ
狐娘「よし、行くぞ」
男「うーっす」
猫娘「洗剤臭い……にゃあ……」くんくん
狐娘「まず、魔力と術式の説明じゃな」
狐娘「まず、魔力とは……『訳のわからん力』のことじゃ」
男「はあ?なんだよそれ」
狐娘「仕方無いじゃろうが!わからぬったらわからぬのじゃから!」くわっ
猫娘「に゛ゃっ!?」ビクッ
狐娘「自然法則でありながら法則性を持たず、他に類を見ないほど曖昧かつ!適当な!『えねるぎぃ』なんじゃ!」
狐娘「物理法則をねじ曲げ、質量・エネルギー保存の法則はもちろん、空間も光の早さも越える!デタラメな力なんじゃ!」
狐娘「基本的には何にでも使える能力で、村の作物が生き生きとしてるのも!村が夜でも明るいのも!村に病人が一人もいないのも!わしが『えきのこっくす』やらを持ってないのも!みぃんな魔力のお陰なのじゃ!」
男「しかし確率には至っていない、と」
狐娘「証明できないだけじゃもん……ふんだ…」
男「なるほど、大体わかった……わかったから拗ねるなよ……」
猫娘「よくわかんない!にゃあ!」
狐娘「コホン、すまぬ…取り乱した……」
男「それで、術式とは?」
狐娘「魔力を使用し、特定の現象を起こすことじゃ。『外』では魔法とか、魔術とも言うな」
男「俺は知らないうちに魔法使いになってたのか……」
狐娘「うむ、あと魔力をそのまま使うよりも術式を使う方が使う魔力の量などの効率がいいことが多い。それに精密さや使用範囲やら……まあ、使っているうちにわかってくるわい」
狐娘「また、術式を使うには様々な方法がある。想像する、特殊な道具を使う、呪文を唱える等々な」ボウッ
男「うおっ!手から炎が!」
狐娘「今使ったのは想像するタイプ……一番使いやすい初心者向けじゃ。お主もやってみろ」
男「わかった!………ていっ!」ボワッ
猫娘「おおー、すごいにゃあ!」
狐娘「質問や気になったことがあれば後で答えるぞ……細かいことは気にするなとしか言えないかもしれんがな」
男「わかった。スリーサイズは……」
狐娘「それは今する話ではない!////」
男「いーだろ別にさー教えたところで減るもんでもねーし、なあ猫?」
猫娘「ご主人……さすがに引く、にゃあ」
狐娘「そぅら見ろ」
男「引かれたった」
猫娘「でもご主人大好き!にゃあ」
男「あんがとさん」なでなで
猫娘「にゃあ~ぁ///」
狐娘「………(ゴクッ)……っていやいや違う違う」
男「お?何?撫でて欲しいの?」
狐娘「うぇ!?いぃいや別に?」
男「あー触られるの苦手なタイプか、んじゃやめとこ」なでなで
狐娘「え……」
男「どした?」
狐娘「……なんでもない、そろそろ着くぞ……」しゅん…
男「……なんだこのデケェ木は」
猫娘「すごーい!にゃあにゃあ!」
狐娘「魔木《マギ》と呼ばれる大木じゃ。普段は魔力を供給したり貯蓄したりしている」
男「へぇ……そういや、俺の魔力はどうやって村全体に供給されてるんだ?」
狐娘「うむ、魔力はお前の体内で常に生産されている。そのため体内にある古い魔力は体外に放出されるのじゃ」
男「なるほど。その体外に放出された魔力をかき集めてこの木の力で村全体に魔力を供給してんだな」
狐娘「その通りじゃ。理解が早くて助かるわい」
猫娘「ねーねーご主人、昨日来たときこんなおっきな木は見えなかったよ?」
男「言われてみれば」
狐娘「うむ、この村の魔力が無くなるとこの木は少しずつ小さくなっていくんじゃ。つまり……」
男「やばかったのか」
狐娘「ああ、あと一時間来るのが遅ければ……考えただけでも恐ろしい」
狐娘「それで前の話に戻るが、今使っているのは古い魔力じゃ。これはあまりよろしくない」
男「俺も俺の体にあった魔力なんか使われたくないぞ」
狐娘「うむ、そこでこの地下にある、《魔力貯蓄装置》で新鮮な魔力を出して欲しいんじゃ」
狐娘「魔力貯蓄装置を使えば魔力を新鮮なまま保存できるし、少しの間ならお主もこの村の外に出ても平気になる」
男「わかった、いいぜ。学校とかにも行かなきゃだからな」
狐娘「ありがとう……」
男「いいっていいって」なでなで
狐娘「ふ、ふゃっ!?」
男「おっとっと、手が滑って撫でちゃいましたよっと」なでなで
猫娘「私も私もー!にゃー!」
男「はいよ」なでなでなでなで
猫娘「うにゃぁう~////」
狐娘「き、気持ちいいが、少し恥ずかしいな……////」
ー地下ー
狐娘「着いたぞ。これが魔力貯蓄・供給装置じゃ」
男「……どう見てもただのデカイ壷だな」
狐娘「それでは、宜しく頼む」
男「いや、そんなこと言われてもどうすりゃ魔力を入れられるのさ」
狐娘「おお、説明不足じゃったな、すまん。使うのは想像系術式。壷から水が沸き上がってくるのをいめーじしてくれ」
男「了解!壷から水……壷から水……」
ゴポポポ……チーン!
狐娘「よし、完了じゃ!」
男「ハァハァ……結構キツイ……かも」
狐娘「ありがとう、今日のところはゆっくり休んだ方がいい。次第に慣れてくるとは思うが、最初は辛いからな」
男「ああ、そうするよ」
猫娘「ご主人大丈夫?」
男「ああ。一日休めば直るさ」
ー夜ー
男「んん……?何処だここ……?」
男「ああ家だそうだ……確か、家に帰ったら布団に入ってすぐに寝て……んで」
男「時刻は午前二時か…………ん?」
男「…………」バサッ
猫娘「………むにゃう…」
男「………」
男(うそん)
男(やばいな……何がって、理性が)
男(いやあちょっと前までペットだったって言っても女の子と一緒に寝てるんですよ)
男(顔は美人だし……でかいし)
男(興奮しない訳がない)
男(それに……イマイチ実感が沸かないけどこの村の女の子全員事実上俺の嫁だし……)
男(……じゃあ別に猫にだって手を出しちゃったって……)
男(…………)
男(バカか俺は……)
男(外の空気を吸ってこよう、寝起きで頭が回ってないせいでバカなこと考えてるんだ)
猫娘「ご主人……」
男「!」
猫娘「どこにも……いかないで……」ポロポロ
男(寝言……か?)
猫娘「ねこ……ひとりぼっちやだ……」ポロポロ
男「………」なでなで
猫娘「うぅぅ…………」
男「大丈夫……もうお前を独りぼっちにはさせない……だから」
男「安心して……おやすみ」
猫娘「あしたも……あそぶ……」
男「ああ……」
猫娘「…………スー…スー…」
男「…………」
男「おやすみ、猫」
ガラガラ
男「もうすぐ春って言っても夜の外は寒いな……」
男(………)
男(ちょっとした空想で人を殺すことができる力、か)
男(………なあ、親父)
父『触るな化け物!』
男(……その言葉は、狐娘に言ったのかそれとも……)
男(………)
男(化け物、か)
犬娘「あっ、あのう……」
男「んっ?君は……」
犬娘「わ、私犬娘と申します!」
男「……ああ、お酒注いでくれた子か!」
犬娘「はい!顔を覚えて頂いて光栄です!」
犬娘「あの、こんな夜中にどうしたんですか?」
男「えっ……ああいや、星が綺麗だなあと」
犬娘「もしかして……眠れなかったり、しますか?」
男「え……あーまあ、そう……かな、昼から寝てたし」
男(まあ思春期男子に猫のナイスバディな刺激は強すぎた)
犬娘「そっ、そうですか!そうですよね!////」
男(?なんで赤くなってるんだ?)
犬娘「あー、えっと……よく眠るにはですね!運動!するといいらしいです!」
男「……村を走り回れとか?それともID腹筋?」
犬娘「いえ!そうではなくて……ですね……////」
男「?」
犬娘「う、うぅぅ~~~////」
バッ
男「………は?」
犬娘「その、私と……」
犬娘「交尾、しませんか?」
男「・・・ん?」
犬娘「わたしっ・・・最近ずっと忙しくてっ・・・」ハァハァ
男「ちょっと待て」
犬娘「もう犬は我慢できませんっ!」ガバッ
男「うぉっ!?おちっ落ちつけって!」
犬娘「ハッハッハッハッ」ペロペロペロペロ
男(目がマジだ)
犬娘「ハッハッハッハッ」カチャカチャ
男(ベルトに手をっ!?)グググ
犬娘「ハッハッハッハッ」カチャカチャ
男「そっそんなことしたらっ!・・・その」
男「ぉっお仕置きだぞ!」
犬娘「」
男「・・・ハハ」
犬娘「」クルッ
犬娘「ハッハッハッハッ」フリフリ
男「・・・ん?」
犬娘「はやくっはやくっ」フリフリ
男「え?」
犬娘「っ!」
犬娘「・・・こっこの、エッチな犬にっお仕置きしてくださいっ!///」
男「えっ」
犬娘「ごしゅじんさまぁ・・・」ハァハァ
男「」
男「・・・いいの?」
犬娘「はひっ//」フリフリ
男「え、えいっ」ペチン
犬娘「キャンッ!//」ビクッ
犬娘「もっとっもっとくだしゃいぃっ///」ハァハァ
男「・・・」パシン
犬娘「あぁっ!//」ビクッ
男「・・・」ジトッ
犬娘「あぁっそんな目でっ!///そんな目で見ないでぇっ!///」フリフリ
男(・・・しっぽ邪魔だな)グイ
犬娘「ひぎゃぁっ!?///」ビクン
男「あっ」
犬娘「フーッフーッ//」ガクガク
男(グショ濡れじゃん・・・)ピト
犬娘「っ」ビクンビクン
男「えっ」
犬娘「」チョロロ.,,
犬娘(ここまで妄想しました)
男「妄想垂れ流しなんだけど」
犬娘「えっ」
男「えっ」
犬娘「…………」
男「…………」
犬娘「………さあ、男さん!私をめちゃくちゃにしちゃってください!」
男「お断りします」
犬娘「はいですか?イエスですか?それともお願いしますですか?」ハァハァ
男「お断りします」
犬娘「成る程!焦らしプレイですね!」
男「ちげーよ!」
犬娘「なんでですか!なんで犯してくれないんですか!」
男「なんでもクソもねえだろーが!」
犬娘「クソ……?まさか、男さんスカト」
男「そおおおおおい!!」パコーン!
犬娘「わんっ!?」
男「人の話を聞け!」
犬娘「言葉攻めですか!?」
男(だめだこいつ……はやくなんとかしないと……)
犬娘「夢見心地?」
男「んーなんつうか、実感が沸かないんだよ」
犬娘「ほうほう」
男「俺にこんな力があることとか、飼ってた猫が擬人化したりとか」
犬娘「こんな可愛い雌犬を男さんの欲望のままにできることとか?」
男「なんて言ったらいいのか分かんないけど…夢を見てるみたいでさ、どうしたらいいのかわかんねえんだよ」
犬娘「あれ?無視?スルーなんですか?左へ受け流すんですか?」
男「どうしたらいいんだろうなあ」
犬娘「私とえっちなことしたらいいと思います!」
男「ありがとう、お前に聞いた俺が馬鹿だったわ。おやすみ」ガラッ
犬娘「ああァッ!男さん!ほんのちょっと!先っちょ!先っちょだけですから!」バンバン
男「よし、寝るか」
チュンチュン…
男「いやらしいことなんてしてない……」クークー
猫娘「してにゃい……」クークー
鳥娘「男さーん!朝でーす!」コンコン
男「ん……んぅ…なんすか?」ヨロヨロ
鳥娘「初めましてですね!私は新聞屋の鳥娘と申します!」
男「あ…そなんすか……」ウトウト
鳥娘「はいっ朝刊です!この村の事とか書いてあるので、目を通しておいてくださいね!」
男「わかった……」ウトウト
鳥娘「それではっ!」バサバサ
男(あ、普通に飛べるんだ)ウトウト
猫娘「んーぅ……ご主人、それなに?」ファー
男「新聞だってさ」クァー
猫娘「新聞はむずかしくてよくわかんない」
男「猫だった頃はそうかもしれないけど、今はどうだ?ちょっと読んでみてくれ」
猫娘「ん、わかった」トテトテ
男「お、おい!なんで俺の膝に座る!?」
猫娘「だって、前はそうだった」
男「えっ…あー、猫だった頃はそうだったけど今はちょっと勝手が違うからその」
猫娘「……ご主人、猫、キライ?にゃあ……」ウルウル
男「……わかった、わかったよもう……キライじゃないから早く読んでくれ」
猫娘「えへへー」ニコニコ
男(可愛いなあもう)
猫娘「あ、ねーねーご主人!頭!頭撫でて!」
男「えっ」
猫娘「………ダメ?」
男「わかったよやるから早く読んでみてくれ」ナデナデ
猫娘「わぁい!えーっと……」
男(あーいい匂いするし髪サラサラじゃねーかよ……駄目だ理性が)ナデナデ
猫娘「うーん……ま……き…り…」
男(素数だ!素数を数えつつ三の倍数でアホになるんだ!2…さぁん!…5…7)
猫娘「やっぱりわかんない!にゃあ」エヘヘ
男「」ズルッ
男「……まあ、お前らしいと言えばお前らしい……のかな」
猫娘「えっへん!」フスー
男「威張んな」
男(胸を張られると思春期男子の目の毒なんで)
鳥娘「男さーん!朝ですよー!」コンコン
猫娘「………にゃあ?またしんぶんやさん?」
男「…?さっき来たばっかなのにな」ガラッ
鳥娘「初めましてですね!私鳥娘と申します!」
男「……いや、さっき新聞くれたじゃん」
鳥娘「えっ」
男「えっ」
猫娘「………にゃあ?」
鳥娘「いやあ、すいませんねー。私、三歩歩くと何やってたか忘れちゃうほど物忘れが酷くってー」アハハ
男「鳥っつーか鶏じゃねーかっ!しかももはや物忘れが激しいっていうより軽い記憶喪失だし!」ビシッ
鳥娘「むむっ!鶏なんぞと一緒にしないで下さい!失礼ですよっ!ぷんぷん!」プンプン
男「あーさいですか。それはすいませんでした」
鳥娘「そうですよっ!もう…あっ、えーと……」ゴソゴソ
男「どうした」
鳥娘「いえ、男さんに新聞渡さないと……」ゴソゴソ
男「座ってんのに忘れてんじゃねーかっ!お前は鶏以下か!さっきの謝罪を返せ!」
鳥娘「むむっ!鶏なんぞと一緒にしないで下さ……」
男「やめろ無限ループになる!」
鳥娘「いやーもう本当に参っちゃいますよー」
男「そんなに酷い物忘れなら何か記入できるノートでもメモでも持てばいいじゃねーか」
鳥娘「……!?」
男「なんだその『そこに気がつくとは…やはり天才か…』みたいな視線は」
鳥娘「いや、そこに気がつくとは…やはり天才か…と思いまして」
男「それそのまんま今言ったし!鶏以下っつーかお前の脳みそ何でできてんだ!」
鳥娘「むむっ鶏なんぞと一緒にしないで下さい!失礼ですよっ!ぷんぷん!」プンプン
男「ダメだお前と話すと精神的にキツい……ちょっと待ってろ」ゴソゴソ
鳥娘「あ、そうだ新聞…」
男「それはもういいっつってんだろ!」
猫娘「ふぁああ……二度寝してもまだねむい…にゃあ」
男「よし、あったぞ」
鳥娘「…?なんですかそれ」
男「俺の使ってなかったノートと鉛筆だ。誰の家には新聞配達したとか、誰とどんな話をしたとか書くのに使ってくれ」
鳥娘「おおお………ありがとうございますっ!」ペコッ
男「それをどっかに忘れるとかアホなことはしないでくれよ」
鳥娘「しませんよっ!だって……」
鳥娘「男さんの初めてのプレゼントですからねっ!」ニコッ
男「!」
鳥娘「えへへっ♪それじゃーお邪魔しましたーっ!」バサバサ
男「……」
猫娘「笑った顔、かわいかったね」
男「……そーだな」
男「……さて、飯にするか」
男・猫娘「温泉?」ムシャムシャ
狐娘「ああ。お主らこの村に来てから風呂に入ってないじゃろ」
男「あー、確かにドタバタしてたしな」モグモグ
狐娘「だから食い終わったら温泉に行くぞ。この家は風呂がないからの」
男「了解ー」ムシャムシャ
猫娘「おふろだーいすき!にゃあ!」モキュモキュ
男「お前ってホント猫らしくねーな…普通、猫って風呂嫌いだぞ」ズズズ
猫娘「だってご主人にいろんなところ優しく洗ってもらえるもん!にゃあ!」ゴクゴク
男「あー……」
狐娘(……)ニヤリ
狐娘「ここが温泉じゃ」
男「おー、てっきりニホンザルが入ってるような風呂かと思ったけど、銭湯みたいに建物なんだな」
狐娘「ニホンザルも入っとるぞー。まあいい、では入るか」
猫娘「はいるー!」
男「おう、じゃあ後でな」
狐娘「ん?」
男「ん?」
狐娘「お主、何か勘違いしとるのではないか?」
男「は?何かって、何を?」
狐娘「後でも何も、ここは…『混浴』じゃぞ」ニヤリ
男「………………えっ?」
狐娘「さあ入るぞー」
猫娘「にゃー!」
男「………………えっ?」
猿娘「三名様ですねー?どうぞー」チャリ
狐娘「うむ、かたじけない」
男「ロリババア……はめやがったな……」
狐娘「んん~?なんのことじゃ?はめたも何もお前が勘違いしてただけじゃろう?」
男「くっ……このッ…」
狐娘「あーそうそう、はめるで思い出したがの」
男「……なんだよ」
狐娘「『先客』が『大勢』いるらしいぞ?」ニヤッ
男「先客……?………まさか!」
狐娘「くっくっく……気付いたか?」
男「『混浴』で『先客』が『大勢』いる……。しかしこの村には俺しか『男』がいない……ここから導き出される答えは……!」
狐娘「……つまり、そういうことじゃ」
男「なん…だと…」
狐娘「ふっふっふ……気をつけろよ?相手は全員度を逸した変態じゃからなぁ♪」ニヤッ
男「…………」
男「………帰ろう」クルッ
猿娘「ダメですよー」トオセンボ
男「……ちくせう」
男「てか、何処で服脱げばいいんだ……」
猿娘「勿論皆さんと一緒でーす」
男「…………まじすか」
猿娘「まじでーす」
男(ここまで入りたくない風呂というのも初めてだ)
男「失礼します……」
ギンッ<●> <●> <●> <●> <●> <●>
男(見られとる…めっちゃ見られとる…)ガタガタ
男(ロッカー式なのか……端っこの見えにくい所に行こう……)スタスタ
熊娘「…………///」スルリ
男(ぎゃあああああああああああ!!これ見よがしに裸を見せないでええええええ!!セクシいいいいいいいいい!!)
男(はははは、早く入って早く出よう)ガチッ
男(えっ)ガチガチ
男(端っこが満員…だとっ…!?)ガチガチ
狐娘『先客が大勢いるらしいぞ?』
男(どんだけ居るんだよ!?しかもこれ空いてるスペースの位置的に……)
男(どうあがいても熊娘さん達の裸を見てしまい、かつ俺の裸を見られてしまう位置に!?)
熊娘達「………///」ニヤリ
男(なんてこった……村が一丸となってやがる……)
男(…………どうしよ)
男(クソッ!考えろ!頭は帽子乗っけるためにあるんじゃない!)
男(……そうだ、俺にはこの村に来るまでとは違う、「力」がある!)
男(……さあ、考えろ。このライオンの集団に入っちまった鹿のような…この展開を、ひっくり返す方法を!)
狸娘「男さんどうしたんでしょう…」
熊娘「……わからん。だが、あの方は…なにかする気だ。おそらく」
狸娘「………一体ナニをするつもりなんでしょうか……」
鴉娘「さあ?………だけど、あの方はきっと……とんでもないことをするはずよ」
男「……………」
男「……………」
男「……………これだ」
狐娘「ああぁ~いい湯じゃのう~」ホカホカ
猫娘「ご主人、まだなの?」チャプチャプ
狐娘「安心せい、逃げることはできんさ………」
狐娘「…………!?」ザワッ
猫娘「!?………なに…これ…」
狐娘(なんだ!?結界?いや……少し違うような…これは……っ!?)
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
猫娘「ご主人!?」
男「クックックックックッ………」
狐娘「………どうした、頭でも打ったか?」
狐娘(間違いない……これは……コイツの術式!!)
狐娘(しかし一体何を使った!?コイツの使える術式は想像系のみ……なのになんだ!?この複雑な力は!?)
男「………」ニヤリ
狐娘「………何をした?」
男「………自分の体に聞いてみろよ」
狐娘「あん?…………っ!?」
猫娘「…………あれえ?ない?」
狐娘「こ、れは……貴様、何を!?」
男「………テレビアニメなんかでは過剰に過激な…エロいものは規制される。例え深夜アニメでもな」
男「でも、深夜アニメだからエロいシーンはどうしても必要になる時がある。じゃあどうするか」
男「答えは………」
猫娘「おまたのあれとおむねのあれが……ない?」
狐娘「特殊空間術式か!」
男「いや、なんというかは知らん……とっさに思い付いただけだからな」
狐娘「し、しかし……この複雑な力は……!?」
男「………それはあれだ。俺の『BDを買うしかないのか……』という葛藤とかそういうのだ」
狐娘「バカな……っ!」
男「………さしずめ、【超健全空間術式】と名付けようか」
熊娘「くっ………!教えて下さい、男様……!貴方はなぜそこまでして……」
犬娘達「そうだそうだ!」
男「………そんなの、決まってんだろ」
猫娘「にゃ~?」
男「『えっちなのはいけないと思います』」
このあと普通に風呂に入った
今日はここまで
っていうかリレースレじゃなかったのか
犬娘「あんまりですよ…あんまりですよ……」シクシク
男「阿呆、村人全員で襲われたらマジで死ぬわ」ゴシゴシ
熊娘「犬、もう潔く今日のところは諦めろ」
犬娘「だってぇ…期待してたのに…主に下半身が」シクシク
狐娘「あークソっ!酒でも呑まなきゃやっとれんわい!」グビグビ
男「お前らざまあ」
猫娘「ご主人ー頭洗ってー」
男「おーいいぞー」
烏娘「あーあ、男様と全裸で本能の赴くまま…って言うから来たのに…」
狸娘「まあでも、確かに男さんが死んじゃうのは嫌ですからね~」
犬娘「『おあずけ』の一言はっ…命より重いっ…」ジタバタ
熊娘「お前もう黙れよ」
男「どうだー?気持ちいいかー?」ゴシゴシ
猫娘「うん!」ピコピコ
男「しかしすげえ綺麗な髪だな…」
猫娘「……っあ」ビクン
男「ん?どうした?」
猫娘「………わかんない」
男「わかんないって……なんか苦しそうだったぞ?」
猫娘「ここに来たあとから…こういうことがあって…」
男「お前っ、何で早く言わなかったんだよ!」
猫娘「痛くなかったし…それに本当に時々だし…にゃあ」
男「どういう風になるんだ?」
猫娘「頭がふわあ…ってして、顔が熱くなって、ちょっとむずむずする」
猫娘「あ、あと……」
男「あと…なんだ?」
猫娘「ご主人とちゅうしたくなる」
男「」ジャバー
猫娘「にゃー!予告なしでお湯流すのやめてー!」アチチ
男「すまん、驚いてビックリしてしまった」
猫娘「もー!」プンスカ
男(……これって…ちょっとまずいんじゃね?)
男「あーいい湯だった」ホカホカ
猫娘「にゃーぅ」ポカポカ
狐娘「うぃーっく///」←酔い潰れて男におんぶされてる
犬娘「体は暖まりましたけど、当初の予定としてはお腹も暖まって(意味深)いたはずなんですけどね」
男「下ネタはいい加減にやめてもらえませんかねうちの子に影響したらどうするんです」
犬娘「大体男さんおかしいんですよ!何ですか!?ホモなんですか!?」
男「んなわけねーだろが」ビシッ
犬娘「痛ぁっ!」
犬娘「じゃあ、何ですか!村に来たときの狐娘様とかこないだの私の【夜這い】とか全部スルーして!」
狐娘「は?」
猿娘「は?」
犬娘「あ」
村娘達「「「………」」」バキボキ
犬娘「やっべ口が滑った…ちょ、タンマタンマ!スンマセン!スンマセンした!こっち来ないで!!」
熊娘「私達にも教えていただけないでしょうか、男様」
<ギャァァァァァァァ!!
男「え?」
熊娘「いえ……その、自分は女として見てもらえていないのかと、心配になってしまい……」
<ヤメテェェェェェェェェ!!
男「い、いえ!決してそんなことは!」アセアセ
熊娘「では…何故…?」
<ヴァァァァァァァァ!!
男「え、えーっと……」
熊娘「……その、ナニも……大きいほうだと思われますし」
男「ウェッ!?み、見たんですか!?い、いつ!?」
熊娘「男様がいらっしゃった日に…気絶した男様を運ぶ時に、その////」カァー
男「」
熊娘「こ、故意では無かったんです!事故でたまたま!」
男「あー………」
熊娘「申し訳ございません!申し訳ございません!」
男「いや、いいんスよ……あはは…」
熊娘「うぅぅ………////」
男「………俺がみんなを拒否する理由は、ですね……」
狐娘「なんじゃ!?胸か!?胸が大きくないと駄目か!?くそぅっ!」ダンッ
狸娘「違いますよ~狐様~きっと男様はむちむちとしたまぁるいお尻が好きなんですよ~!」ブルン
鴉娘「はあ?男様があんたみたいなただのデカ尻に欲情する訳ないでしょ!きっと足よ!私みたいにスラッとした足が好きなのよ!」スラッ
猿娘「違いまーす!きっと脇が好きなのでーす!」クイッ
猫娘「ご主人は猫のことがすきだもん!にゃあ!」フーッ
村娘達「ああ?」ギスギス
<ンダコラー!ヤンノカオラァ!
男「……………」ボソボソ
<ジョウトウダコラァ!ウシヂチドモガ!
<ヨンダ?
熊娘「えっ?」
男「………」ニコッ
<オッパイオバケガデタゾー!
<モー!?ヒドイヨー!
男「………おらー!喧嘩はやめろー。喧嘩する女の子は嫌いですよー」
<コレカラモナカヨクシマショウネ♪
<ウン、ワタシタチシンユウヨーウフフフフ
熊娘「………」
男「さー帰って……持ってきた荷物片付けないとなぁ……」ハァ
猫娘「ねーご主人猫のこと好きだよねー!?」
狐娘「わ、わしだって………も、もふもふじゃぞ!手入れもきちんとしておる!男、わしのこと好きじゃよな!?」
犬娘「あーすっげー痛い…酷すぎんでしょ」ボロボロ
男「あーはいはい、大好き大好き」
猫狐娘「「扱いが雑!!」」ガーン
男「………」チラッ
熊娘「………」コクッ
~その日の深夜の温泉~
熊娘「ふぅ…」チャプチャプ
男「お待たせしましたー」ガラガラ
熊娘「男様……」チャポン
男「ごめんな、呼び出したりして」
熊娘「いえいえ。耳打ちで『今日の深夜、温泉で話そう』と聞いた時は少々驚きましたが……」
男「あいつらがいると騒がしいし…あんまり聞かれたくなかったから」ジャバー
熊娘「………お背中お流ししますね」ザバー
男「………すみません」
熊娘「私が好きでやってるんですから、謝らないで下さい」スタスタ
男「………ありがとうございます」
熊娘「………どういたしまして」ニコッ
男「話っていうのは、朝のあの話なんですけどね」
熊娘「拒否する理由……ですか?」ゴシゴシ
男「……ええ」
熊娘「どうぞお話ください。力になれるかどうかは、わかりかねますが」ゴシゴシ
男「………ありがとうございます」
男「………その、俺…何て言うか…知らなかったんです。自分が陰陽師だとか、すげえ力があるとか、じっちゃんや婆ちゃんが何やってたのかとか」
男「……本当に突然に…知らされて。でも全然実感なんて湧かなくて」
男「………でも、『力』を使って…ああ、自分はやっぱり普通の人間じゃないんだなって思って…」
熊娘「………」ゴシゴシ
男「…でも、なんだか夢みたいで…この村の子たちとか、俺の力とか、そういうのが全部幻想みたいで…」
男「俺は……たぶん……」
男「この幸せが、空気を掴むみたいに消えて無くなってしまうのが……怖いんです」
熊娘「………」ゴシ…
男「俺が触れたら、消えてしまいそうで……壊れてしまいそうで……」
男「目が覚めたらそんな夢忘れて…普通の高校生になってて……普通に毎日を過ごして…」
男「それも多分『幸せ』なんだと思うんです。……でも、俺は…」
男「俺はきっと…この村の女の子が、みんな大好きなんだ」
男「だから、夢であって欲しくない。でも、こんな恐ろしい力いらないって…思う自分もいるんです」
熊娘「………」
男「………俺、どうするべきなんだろう……」
熊娘「………」ムギュ
男「!」
男「く、くくくくく熊娘さん!?あの裸で抱きしめられて背中に胸がおっぱい!」
熊娘「………どうですか?」
男「どーですかって…その…」
男(柔らかくて…蜂蜜みたいな甘い香りがして…二人の心臓の音が響いて……それで………)
男「…………暖かいです」
熊娘「………では私が、今にも消えてしまいそうな幻想だと思いますか?」
男「………思いません」
熊娘「では、答えは出ています」
男「………」
熊娘「今、男様が見ているものは、夢幻などではなく、現実です。煙のように消えてしまうことはありません」
熊娘「もちろん、その【力】も」
男「………はい」
熊娘「………だから、だから強くなれ、男。自分の【力】に立ち向かえるように」
男「………!!」
熊娘「それまで私達は…何処へも行ったりしない。絶対に…」
男「…………はいっ!!」
熊娘「………申し訳ございません、偉そうな口を……」
男「ううん。熊娘さんに相談して……良かった」
熊娘「……………///」
男「それにしても熊娘さんって、本当はリンデレなんですね」
熊娘「り、りん…?」
男「あ、いや、何でもないです」
熊娘「男様こそ、案外子供っぽいことでお悩みだったのですね」フフフ
男「だって仕方ないじゃん!宝くじの一等当たるのと一緒だよ!急に手に入っちゃうと夢かと思うじゃん!」
熊娘「うふふ…可愛いですよ、男様」ジャバー
男「う……///」
~次の日(日付的にはその日)の早朝~
狐娘「ふあぁぁ~…なんじゃいこんな朝早くに」
男「………狐娘、頼みがある…」
狐娘「………なんじゃ?」
男「……俺に、【力】の使い方を…教えてくれ!」
狐娘「…………」
狐娘「………いいじゃろう」ニヤッ
今日はここまで
メインヒロインって誰だっけ?
男「はぁ?キッモ死ねば?」
猫娘「アッ…さ、サーセン」
男「帰れよ」
猫娘「あっはい」
猫娘「あの…すいませんでした」
男「良いから消えろよ」
猫娘「あっはい」
~狐娘家の庭~
狐娘「さっき渡したのは付けたか?」グッグッ
男「ああ、でもこの腕輪一体何なんだ?『ぼうぎょ』とか『こうげき』でも上がるのか?」イッチニーサンシ
狐娘「惜しいな。それは身に付けた者達の魔力量を合わせてピッタリ分け与えるという道具じゃ」ピョンピョン
狐娘「儂の魔力量を0、お主を千とする。この場合二人の合計値は千。それが半分ずつになるから五百ずつ魔力量を持つことになる」
男「……つまり?」ゴキゴキ
狐娘「『魔力の足りない者でも術式を使えるようになる道具』であると同時に、『魔力の高すぎる者が自分の力を押さえる』道具じゃな」
男「んじゃ、お前の術式も見れて、かつ俺の力も押さえられるって訳か」フッフッフゥー
狐娘「ああ、練習試合じゃが、油断すると少し痛いぞ?」
男「お前こそ。…才能だけじゃないって所を見せてやるよ」
犬娘「痛いのは我々の業界ではご褒美です!」ハァハァ
男・狐娘「「審判、うるさい」」
犬娘「」ショボーン
狐娘「準備は?」
男「いつでも」
犬娘「それでは両者、見あって見あって!はっけよーい……」
男「おい」
犬娘【……始め!!】
狐娘「先手は貰うぞ!」ダッ
男「っし、来い!」
男(これはおそらくテスト…実力をしっかりと計るためのものだ。まずは防御力からってことだな!)
狐娘「狐流紅炎二十七の型、【狐火】!」
男「ぐっ…おらぁっ!」ブンッ
狐娘(…風の術式で流したか。まあまあの判断じゃな)
男「今度はこっちからだ!蒼拳衝打!」グワァッ
男(うわ、なんか自分で考えた技名言うの恥ずかしい)
狐娘「なんの!」ヒョイッヒョイッ
男(避けられちゃったし)
男「フッ!!ハァッ!!ぜりゃああああ!!」ブンッシュッズバァッ
狐娘「セイッ!ヤッ!!ハァァァァァッッ!!」ガッゴッドンッ!
男(……っつ!クソっ!押されてる!)ガフッゴホッ
狐娘「狐流斬撃零の型!【狐神斬】!!」ザンッ!!
男(斬攻撃っ!?受けたら致命傷っ……!避ける…!?守る…!?それともっ……!)ザワザワ
男「っ!……うおらああああああっっ!!」ダンッ!
狐娘「何っ!飛んだ!?」
男「おおおおおおっ!!【飛翔踵落とし】!!」グワァッ!
狐娘(更にそのまま踵落としか!威力も速度も速い!……受けるしか、ない!!)シュザッ!
ぐわん……
狐娘(……!?踵落としの軌道が僅かにずれた!?幻か!まずい、防御が間に合わん!)
男「【陽炎】!!!!」ゴウッッ!!
狐娘「ぐっ、があああああああああっっ!!!」ミシミシッ
犬娘「そ、【そこまで!】」
狐娘「痛…中々やりおるわい」ズキッ
男「いっつぅ…大丈夫か狐娘?」ズキズキ
狐娘「ふん、問題無い。…どれ、傷を見せてみろ」
男「え?……お、おう」スイッ
狐娘「回復術式の応急処置じゃ……ちょっとくすぐったいぞ」キュイイイ
男「うわ、なんか…ざわ…ざわ…って気持ち悪い…」
狐娘「くっくっくっ、確かにお主は才能だけではなかったようじゃの」ククク
男「ああ。空手とかやって鍛えてた時期があったから………」
『おっとっこっくーん!!』
男「………嫌なこと思い出した…」
狐娘「?……まあいい、終わったぞ」
男「…ありがとう。……それでさ…結果は?」
狐娘「ああ、合格じゃ。」ニコッ
男「っ………しゃあああああ!!」
狐娘「明日からみっちり鍛えてやる。………覚悟しておけよ?」
今日はここまで
戦闘描写とか苦手だ
分かりにくくてすまんな
………それから五日後
狐娘「うむ、今日はここまでにしておくとするか」
男「お、終わりか……疲れた…」
猫娘「ご主人ご主人!はいたおると水筒!」
男「おお、ありがたやありがたや……んぐんぐ」ゴクゴク
狐娘「それでは明日も……っと、そう言えば明日はわしは農作業で朝から忙しかったんじゃった」
男「え?んじゃ誰が鍛えてくれるんだ?」フキフキ
狐娘「うむぅ…明日は皆忙しいようじゃし…手が空いているのは……」
犬娘「ヘッヘッヘッヘッ」フリフリ
狐娘「こいつぐらいしか……」
男「んじゃさ、俺村の外に行きたいんだけど」ナデナデ
猫娘「ふにゃぁ?」
狐娘「む、村の外にか?何故……」
男「最初に持ってきた物は必要最低限の物だけで、荷物はまだあるんだよ。初日の次の日に持ってこようと思ってたんだが……忙しくて行けなかったし」
狐娘「それだけ……か?」
男「あー、あと買い物もしたいかな。この村じゃ売ってないものもあるしさ…ポテチに、スパゲッティ、あと油揚げ……」
狐娘「油揚げじゃとっ!!?」
男「お、おう、そんくらいかな……」
狐娘「分かった!行ってこい!沢山買ってこい!!あー楽しみじゃのう油揚げ♪」キラキラ
犬娘「はあ!?ちょっ村の外に出たきり帰ってこないなんてことになったら!!」
男「狐娘の修行もまだ終わってねーし、帰ってくるよ」
猫娘「外よりこっちの方が住みやすいし、ねー」
犬娘「そんなん信じられるわけないでしょーが!!」ムキー
男「ビーフジャーキー……」ボソッ
犬娘「いってらっしゃーい!」フリフリ
男・猫娘(ちょろい)
牛娘「もっ!?なんだか寒気が…」
熊娘「汗で冷えたか?少し休め」
牛娘「はいだもー……」ブルブル
その夜
男「魔力も十分にあるらしいし…明日は問題なく行けそうだな」
猫娘「外に出るの久しぶりだにゃ!」
男「おいその台詞なんかニートっぽいからやめろ」
猫娘「そーりだいじんまた変わってるかにゃあ?」ギュー
男「いや、そんなにポンポン変わるわけ……ないよな?今も頑張ってるよな?」
猫娘「本棚とかどうやって持ってくの?」ギュー
男「トラックで頼もうかと思ってたんだが村には結界があるから入れないし……狐娘に教わった空間移動でも使うよ」
猫娘「ふーん……」モゾモゾ
男「………ちょっと近くね?」
猫娘「別にふつーですにゃあ」
男「いやだってお前の鼻が俺の鼻に当たるくらいには近くね?」
猫娘「ふつーだからへーきへーき」モゾモゾ
男「……もういいやおやすみ」
猫娘「………おやすみ」
深夜
男「くぅ…カー」
猫娘「んっぅにゃぁ……」ハァッハァッ
猫娘(体が熱くて…寝むれにゃい……にゃあ)
猫娘「ふーっふーっ……」チラッ
男「んご…」グー
猫娘(……舐めたい)
猫娘(舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい)
猫娘「んっ……はぁっ……!」ハァハァ
猫娘(ちょっとだけなら……だいじょーぶ……)
猫娘「んくぅ……」フンフン
猫娘(いい匂いする……ご主人のにおい…)クンクンクンクンクン
猫娘「は……ぇっは……」ペロ
猫娘(おいしい…ご主人の味…)
猫娘「はあっ…はあっ…!」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
猫娘(……足りない)
猫娘(……おくちなら、もっと……)
猫娘「んっ…ちゅ……んちゅちゅっちゅぱっれろ…」
猫娘(……すご…これ、おいしい…)
猫娘「んふっんぢゅぱちゅ…っぱんぶんちゅ…」
男「ん¨んー……」チュルチュル
猫娘(駄目だ……とまんないにゃあ……)ボー
猫娘(いっか、きもちいいし……にゃあ)
猫娘「んぐっ……んぢゅんんんちゅるちゅうちゅる………」
猫娘「うぁー………」
猫娘(やりすぎたかな……からだが……ガクガクして動かない……)
猫娘(おまた……濡れてる……おもらししちゃったかな……にゃ)
猫娘(もうわかんないや……)
猫娘(すごくしあわせ)
男「んぐぅぉー」ビチャビチャ
猫娘(ご主人……)
猫娘「だいすき……」
チュッ
……………
………
……
男「……ふぁーあ…朝か…何時だ?」
男「おお、朝弱い俺にしては珍しい…早起きだな」
男「……なんかそれにしても顔がビチャビチャのような……」
男「ま、大丈夫っしょ……おい猫娘…朝だ……ま…お」
猫娘「んくぅー……くぅー……」スヤスヤ
男(今っ!俺の目の前には!何だか顔が赤い半裸でパンツがビチャビチャな猫娘がっ!いるっ!)
男「なんだなんだよなんなんです!?ヤバいよとにかくなんとかしねえと鳥娘が……」ワタワタ
鳥娘「男さーん朝です……よ…」
男「あ」
鳥娘「スクーッップッ!!」バッサバッサ
男「待ってええええええええ!!頼むから待ってえええええええええ!!オイちょっと待ってええええ!!」
猫娘「………ふにゃ?」
今日はここまで
このSSまとめへのコメント
ある意味意気が合っている
はよ
更新はやくしろください!
更新はよ
楽しみに待ってます!
続きが気になってしかたない
最高にはまりました
はよ続きはよ急展開はよ頑張って!(・∀・)これ見るために徹夜したんや!はよせい!更新まってまーす
つづきはよ!!