梓「ムギ先輩っていい匂いだなぁ~」(219)

梓「こんにちは~、って誰もいないし…」

梓「ふぅ…」

椅子に腰かけると紬のキーボードが目に入る

キーボードに徐に近づく梓

梓「…」

梓「猫ふんじゃった、猫ふんじゃった、猫ふんじゃったら引っ掻いた♪」

紬「いいわぁ」

梓「ぎゃーーーー!!!」

梓「み、見ました?」

紬「自分の歌を歌う梓ちゃん…可愛いわぁ。しかも歌詞間違えてる」

梓「私の歌じゃないですから」

紬「何か飲む?」

梓「はい…ミルクティーお願いします。甘いやつ」

紬「了解で~す」

……

紬「実は誰かが来たら驚かそうと思って隠れてたの」

梓「またですか…先輩って可愛いこと考えますね」

紬「えっ…」

梓「あっ!いや、あの…えっと…考えが可愛いなぁって…あっ、でもムギ先輩が可愛くないってわけじゃないですよ!?」

紬「うふふふふ」

梓「…先輩たちまだですかね?」

紬「唯ちゃんは今日憂ちゃんとお出かけするからお休みだって」

梓「仲良いですね~あの姉妹」

紬「りっちゃんと澪ちゃんは二人で掃除当番だから今日は遅れて来るみたい」

梓「仲良いですね~あの二人」

梓「…」

梓「…」

梓「ってことは最初から私を驚かすつもりだったんですか?」

紬「正解で~す♪」

梓「…」(可愛いなぁ!もう!)

……

梓「ムギ先輩はいつからピアノやってるんですか?」

紬「子供の頃からよ」

梓「へぇー、ピアノ出来る人って憧れちゃいます」

紬「そうかしら?ギターの方がかっこいいわよ」

梓「ギターはなんか野蛮!って感じしません?オラオラ、いくぞオメーら!みたいな」

紬「そうかしら…?」

梓「でもピアノは上品~お嬢様~って感じじゃないですか」

紬「そんなことはないけど…」

紬「そうだ!梓ちゃんもピアノやってみる!?」

梓「いいんですか?」

紬「ええ、私が先生になってあげるわ~」

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* ゚  l|   l  :::ハ   ヽエエエエヲ,ソ    |.:.   ||! |i *< ┌┐┌┐ ._ ┌-┐    >
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      / ヽ_   \  ヽ__レ ノ ι'  し' / | ノ \ ノ L_い o o

……


紬「それではこれより琴吹ピアノ教室を開講します!」

梓「お、お願いします!」

紬「まずは右手の使い方からお教えします!」

梓「はい!」

♪~~

軽快なリズムでピアノを弾き始める紬

梓「お~!」パチパチ

紬「こんな感じ。さぁ梓ちゃんやってみて!」

梓「先生…いきなりハードすぎます…」

紬「これは一応初心者向けの曲なんだけど…」

梓「…」ズーン

紬「そ、そうよね!いきなり曲なんて無理よね」

後ろに回り梓の手をとって鍵盤にあてがう紬

梓(はぁ…ムギ先輩の髪すごく良い匂いする…なんのシャンプー使ってるのかな…トリートメントかな?)スンスン

梓(シャンプーじゃなくて香水かな…体臭かな…フェロモンかな…良い匂い…はぁぁぁ…)クンカクンカ

梓(クンカクンカ…スーハースーハー…)

律「そりゃ!」ズボッ

梓「ふべっ」

律「おいーっす」

紬「りっちゃん」

梓「まみふるんめふか!」

律「いやーいい具合に広がった鼻の穴が二つあったからつい」

梓「ひひはら、ぺはなひてくらはい!」

律「わりーわりー」ズボ

梓「いったー…」

紬「澪ちゃんは?」

律「用事があるって言って帰ったよ」

梓「じゃあ今日は3人だけですか」

律「うむ、お主唯がいなくて寂しいのかね?」

梓「いや…そんなことはないですけど」

律「うむ、ほっほっほ」

梓(なんだこいつ)

……

……


梓「ムギ先輩って香水とかつけてます?」

紬「いえ、つけてないけど」

梓「シャンプーは何使ってるんですか?」

紬「ええっと…お母さんが外国から買ってきたやつだから名前はちょっと…」

律「うひゃー金持ち~」

梓「日本じゃ売ってないやつですかね?」

紬「うん…日本では見たことないかも」

梓「私もそれ使いたいです!」

律「話聞いてたのかよ」

梓「ネットで探せばきっとありますよ」

律「ふーん。この現代っ子!」

梓「明日名前おしえてもらってもいいですか?」

紬「うん…でもフランス語で書いてあるから…」

梓「え…」

律「ざんねーん」

梓「フランス語習います!駅前留学します!」

律「どんだけ使いたいんだよ」

紬「そんなに使いたいの?」

律「うーん」クンクン

紬「きゃっ///」

律「確かにいい匂いだ…むぎゅううううう!!」クンカクンカ!!

紬「ちょ、ちょっとりっちゃん…///」

梓「ちょっと!ムギ先輩の髪は私だけのものですよ!」

律「そんな法律ねえよ。ムギの髪はムギのもんだから」

梓「紬独占法です!」

律「紬独占法は今世紀最大の悪法であります!総理!いますぐ撤廃を要求します!」

梓「撤廃する気はありません!田井中大臣は首です!」

律「そんなー」

紬「うふふふふふ」

……


梓「じゃあ…明日もってきてください。名前だけ見たらお返ししますから」

律「なんてあつかましいヤローだ」

紬「いいわよ」ニコ

梓「ありがとうございます!」(むぎゅうううううううううう!!!)

翌日、朝

紬「はい、これ昨日言ってたシャンプー」

梓「ありがとうございます!マ、マルセイユ…って読むのかな?」

紬「お母さんに聞いたんだけどやっぱり日本じゃ売ってないみたいなの」

梓「そうですか…いくらくらいするシャンプーなんですか?」

紬「そこに書いてあるわよ」

>>43
×梓「そうですか…いくらくらいするシャンプーなんですか?」

○梓「そうですか…これいくらくらいするんですか?」

梓「ホントだ!むっ…95ユーロ…ユーロって日本円でいくらだろう…」

紬「大体120円くらいね」

梓「120…ってことは1万円以上!」

紬「そういうことになるわね」

梓「た、高いですね…私の家なんて薬局で500円のやつなのに…」

紬「うふふ」

梓「ありがとうございました…お返しします…」

紬「よかったらそれあげようか?」

梓「えっ!?」

紬「まだ家にたくさんあるし、それもう残り少ないし…」

梓「本当ですか!いや、でも…」

紬「どうぞ」ニコ

梓「あ、あ、あ…ありがとうございますぅぅぅぅ!!むぎゅうううう!!」

紬「いいえ」ニコ

夜、中野家

梓「お母さんお風呂沸いてる!?」

梓母「まだだけど」

梓「早く沸かして!」

梓母「じゃあお風呂洗ってくれる?」

梓「は~い」

風呂場――

梓「ふんふ~ん♪」ゴシゴシゴシゴシ

梓「ふふふふ~ん♪」サーーーー

梓「よしオッケー!」

ピッピッ

お湯張りを、開始します

梓「よっし!」

10分後

♪~
お風呂が沸きました

梓「いよっしゃー!」ドボンッ!

梓母「はやっ!」


……

梓「よし、髪洗おっと」

シュコーシュコーコーッコーッ

梓「確かにほとんど入ってない…大切に使わないと」

梓「あぁ…これだ…ムギ先輩の匂い…」クンクン

梓「うふふふふふ…」

梓「北の~酒場通りには~♪」ゴシゴシゴシゴシ

梓「髪の~長い女が似合う~♪」ゴシゴシゴシゴシ

梓「ふふふんふん、ふふふ~ん♪(←歌詞がわからない)」ゴシゴシゴシ

入浴後

梓「はー気持ちよかった」ブオーーー

梓「なんかお嬢様になったみたい、さすがフランス製」ブオーーーー

梓「北~の~♪」ブオーー

カチ

梓「あっ!ムギ先輩にメールしておこう!」

『シャンプーありがとうございました!すごくよかったです』カチカチカチ


ゴクゴクゴクゴク

梓「牛乳うめえ」

ブーンブーンブーン

梓「きたあああああ!!」

『喜んでいただいて何よりです。なくなったら言ってくださいね』

梓「そんなぁ…1万もするシャンプー何本も貰えないよ…」

『気持ちだけ頂いておきます。じゃあまた明日部活で』

梓「…」

梓「…」

梓「…」

梓「…」

ブーンブーンブーン

梓「きたきたきたきたきた」

『はい、おやすみなさい。また明日ね(ハート)』

梓「うおおおおおお!!!ハートきたあああああああ!!」

梓「ムギ先輩可愛いなぁ…彼氏いるのかなぁ…いいなぁ、ムギ先輩みたいな恋人欲しいなぁ…」

梓「やっぱ軽音部で付き合うならムギ先輩だよなぁ」

梓「いやいや付き合うとか…女同士だし」

梓「…」

梓「ムギにゃん!ムギにゃんにゃん!!」

梓「寝よ…」

翌日、部室

梓「でいーっす」

律「おいっ!挨拶おかしいだろ」

梓「あっ、すみません」

唯「あずにゃーん」

梓「こんちわ~」

梓「あれ?ムギ先輩は?」

律「女の子の日で早退でーす」

澪「こらっ!失礼だろ」

律「いやいや女子高じゃ当たり前の会話だろ」

澪「それも…そうか」

律「しかし女は大変だよな~妊娠に生理痛…なんで女の子ばっかり!」

澪「フェミニストかお前は」

律「旦那の給料だけじゃ生活できないわ!もっと生活保護ちょうだい!パートは絶対嫌よ!」

澪「おい!」

唯「そういえば私たちってそういう話あんまりしないよね~」

梓「そういう話って?」

唯「そのぉ…エッチな話…?」

澪「確かに…」

律「じゃあ今日は恋バナの日な!」

澪「うぉ…!」

律「えっなに?」

澪「律の口から恋バナって単語を聞くとは思わなかったよ…」

律「はぁ!?わたしだってそういう話してーし!」

澪「お前そういう柄じゃないだろー」

律「恋空とかめっちゃ読んでるし!三浦春馬くん超かっけーし!」

澪「ひいっ!お前の口からイケメン俳優の名前が…」

律「佐藤健くん生田斗真くん溝端淳平くん!!!」

澪「や、やめろーーー!耳があああ!!」

律「コラァ!」

……


律「じゃあ…この中で彼氏いたことある人~!」

シーン

律「誰もいないんかい!」

唯「だってぇ、女子高だもん。出会いないよ」

律「何をおっしゃいます!ロックってのはSEX、ドラッグ、ロックンロールだぜ!」

梓「そういう律先輩はどうなんですか」

律「ゴリゴリの処女です!」

澪「お前もじゃないか!」

律「だってぇ…男の人恥ずかしいし…免疫あるの弟しかいないし…」

唯「りっちゃんが一番ダメじゃん!」

律「じゃあデートしたことある人!」

唯梓「はい」

律「えーーー!!!お前らデ、デ、デートしたことあんのかよぉ!!」

梓「高校生にもなってない方がどうかしてますよ」

澪「その…チューとか…したのか?」

唯「ううん、手は繋いだけどね」

梓「私もチューはしてないです」

律「不潔だー!変態だー!汚物は消毒だー!」

澪「お前ちょっと黙れ!」

……


梓「一緒に花火見に行ったんです…で来年も行けたらいいねって」

唯「それでそれで?」

梓「でも結局違う彼女ができちゃったみたいで…付き合ってたわけでもなかったんでそのまま終わりです」

律「へーすごいなー」

澪「もったいないなー」

唯「ムギちゃんはどうなんだろう」

梓(!)

澪「ムギかぁ…可愛いからもしかしたら彼氏いたことあるかも…」

梓(!!)

律「もしかして今もいたりして」


梓「い、いないですよ!!律先輩、ムギ先輩は処女だよな!な!?」

律「おい先輩に向かっておかしいだろ!」

梓「処女だよね!?」

律「それもおかしいだろ!」

梓「処女ですよね!」

律「知らん!」

唯「明日聞いてみようよ~」

梓(…)

翌日――

紬「こんにちは~」

律「おーっす」

唯「来たな~ムギちゃん!さぁ吐け!吐くんだ!」

紬「うっ…ちょっとトイレ…」

唯「えっ…あ、そうだムギちゃん生理だったんだ」

澪「おい!」

5分後

紬「ごめんなさい…今回は特に重くって…」

唯「いいえ~」

紬「で、吐くって何を?」

律「ムギ~。彼氏いるんですか!?」

紬「えっ…」

梓「…」ドキドキ

澪「昨日そういう話になってな。ムギはいるのかな~って」

梓「ドキドキ」ドキドキ

紬「実は…私彼氏います…」

全員「え、ええええええええええ!!!」

律「一緒に処女捨てようね、って…あの時の約束は嘘だったのか!」

澪「一緒に処女捨てるそのシチュエーションがおかしいだろ!乱交してんのか!」

梓「にゃああああああ!!!」

唯「ちょっとみんなうるさい!で、で?どんな人?」

紬「え、あの…ごめんなさい…嘘です…」

梓「へ…」

律「う」

澪「そ…?」

梓「セーフ!!」

紬「え?何が?」

唯「なんだー嘘かー」

紬「お付き合いしたこともないし…チューもしたことありません…」

律「デートは!?」

紬「ないです…」

律「やったー!!ムギも私と澪の仲間だ!!」

唯「仲間って…ただデートしたことあるかないかだけじゃーん」

律「うるせえビッチ!お前と梓はビッチなんだよ!」

梓「このド処女!そんなこと言ってるから彼氏できないんですよ!」

律「あー言ったな!?お前それ言ったな!?ってかお前だって彼氏いたことねえだろうが!」

澪「うるせえええええ!!!」

……

……

梓「おかしいんですよデートしただけでビッチだなんて」

紬「うふふふ」

梓「律先輩は一生結婚できずに寂しい人生を送るにきまってます」

紬「梓ちゃんはやっぱり彼氏が欲しい?」

梓「え…いや…その…」

紬「私はいらないかなぁ~」

梓「え…」

紬「今は彼氏よりも軽音部のみんなと音楽してた方が楽しいもの」

梓「…」

紬「恋愛はいつでもできるけど高校3年間は今しかないんだし、ねっ?」

梓「…」

紬「梓ちゃん?」

梓「じゃあ…彼女だったら…欲しいですか?」

紬「えっ…」

梓「音楽も一緒にやってて、恋人にもなりたい。そんな人間がここにいます」

梓「好きです、大好きです」

紬「…」

梓「あ、あの…ご、ごめんなさい…今言ったこと忘れてください…」

紬「え?」

梓「気持ち悪いですよねレズだなんて…実は男の子とデートしたってのも全部嘘なんです…」

梓「でも…明日からもいつも通り接してください。ムギ先輩の好きな軽音部を壊したくないし…」

梓「じゃあ…あの…ごめんなさい!」タッタッタッタッ


紬「あっ…梓ちゃん」

夜、中野家

梓「……」ズーン

梓「終わった…」グス

梓「男女のもつれでバンドが解散するとかってよく聞くけど女同士でもあるんだ…」

梓「はぁ…」

梓母「梓~お風呂入っちゃって~」

梓「は~い…」

風呂場――

梓「はぁ…ムギ先輩…」

梓「!何言ってんだあたし!ムギ先輩はもうただのバンドメンバーだよ!」

梓「…」

梓「はぁ…ムギ先輩…」

梓「ダメダメ!もう恋愛とかそういうのはなしなんだから!」

梓「…」

梓「…はぁ…ムギ先輩…」

梓「ダメだってば!(以下ループ」

梓「のぼせた…髪洗おう」

梓「あっシャンプー…」

ジワジワ…

梓「うーっ…何泣いてんだ!!もう水に流して忘れよう!」

梓「シャンプーだけに」

梓「ふふっ…ちょっと面白かったな今の」

コーッコーッコーッ

梓「!?」

梓「な…ない…」

梓「おかあさーん!私のシャンプー使った!?」

梓母「あ、あのいい匂いのやつ?もう残り少ないから使っちゃったよ」

梓「!」ズーン

梓「終わった…ムギ先輩と私を繋ぐシャンプーが…」

梓「また植物物語との生活が始まるんだ…」

コーッコーッコーッ

梓「!?」

梓「植物物語まで私を裏切るのか!!」

梓「ちくしょー!おかあさ―ん!明日シャンプー買ってきてー!!」

入浴後、ベット

梓「明日どうしよう…ムギ先輩は普通に接してくれるかな…」

梓「はぁ…部活行きたくないな」

梓「ってかなんで私がこんなこと悩まなくちゃいけないんだろう」

梓「私何も悪くないじゃん」

梓「ムギ先輩が悪いんだ!」

梓「明日罰としてキスしてもらおう」

梓「zzz…」

翌日――

梓「おざーっす」

純「ちーっす」

憂「おはよー」

純「あれ、ギターは?」

梓「あっ、家に忘れた」

純「おいおい…それ野球部がグローブ忘れるようなもんじゃん」

梓「サッカー部がボール忘れるみたいな?」

憂「たぶんボールは学校のやつ使うと思うよ」

純「じゃあスパイクだ!」

梓「弓道部が弓忘れるみたいな?」

純「うん、もうこの話やめない?」

放課後――

梓「じゅーん」

純「なに~?」

梓「今日暇?遊びに行こうよ」

純「いやジャズ研あるから」

梓「ジャズ研があるからって私のこと邪険に扱うんだね?」

純「は…?」

梓「あづっちです!」

純「その顔やめろ!ってか本物見たことあるの?全然違うんだけど」

梓「整いました!」

純「はい、中野さん」

梓「鈴木純と掛けまして」

純「ほうほう、わたくし鈴木純と掛けまして」

梓「平沢憂と解きます」

純「その心は?」

梓「どちらも私の友達です」

純「…」

憂「…」

梓「あづっちです!」

純「なめてんのか!帰れ!!」

軽音部室前――

梓「結局純に2発ぶん殴られた…」ヒリヒリ

梓「あームギ先輩いるかなぁ…生理で今日はお休みとかじゃないかな…」

キーッ

梓「こんにちは~」

紬「こ、こんにちは!」

梓「…」

バタンッ

紬「ちょ、ちょっと。何で閉めるの!?」

梓「ごめんなさい…今日はムギ先輩だけですか?」

紬「ええ、みんなに言って帰ってもらったの」

梓「え…」

紬「梓ちゃんにまだ返事してなかったでしょ?」

梓「え…もしかして!」

紬「結論から言うとお付き合いはできません」

梓「」

紬「でも…私告白されてすっごく嬉しかった」

梓「いえ…」

紬「梓ちゃんの大好きをありがとう」

梓「ムギ先輩…」

紬「なあに?」

梓「チューさせてください」

紬「えっいや私の話聞いてた?お付き合いはできないって」

梓「お願いします!チューだけでいいんで!もうそれ以上は望みません!一生のお願いです!」

紬「え~…」

梓「お願いしますお願いします」

紬「わ、わかりました」

梓「…」ゴクリ

紬(こういう時ってどっちから行けばいいのかしら?私から?それとも梓ちゃんが来るのを待つのか…)

梓「ムギ先輩…」

紬「あっ…」

そっと紬を抱き寄せる梓

自然と目を閉じる紬


チュッ




モミッ

も、もんだ…

紬「ん!?」

梓「ハァハァハァハァ…」

紬「い…やっ…やめて…」

梓「無理です…キスだけでやめるとか本気で思ってましたか?」

紬「そんな…んむっ…」

再度紬の唇に自分の唇を押しつける梓


今度は舌を絡ませる

ピチャピチャと卑猥な音が部室に鳴り響く

紬「梓ちゃん…ホン…トに…やめ…て」

梓「何言ってるんですか…」

スカートをたくしあげて紬の秘部に手をやる梓

梓「お願いします…一回だけですから…」

紬「ダメ…だってば…」

梓「ほら、ここ湿ってきてますよ…?このままやめられるんですか?」

くちゅくちゅといやらしい音を立てる紬の秘部

紬「嫌…」

梓「本当に嫌がってますか?さっきからもう抵抗してませんよね…?」

紬「それは…」

紬は本心を突かれて何も言い返せなくなってしまった

梓「大丈夫ですよ…女同士なんですから処女のままです」

紬「…」

抵抗することをやめた紬は梓のブラウスを脱がし始める。

紬「梓ちゃんのおっぱいやっぱりちっちゃいね」

梓「…」

自分のコンプレックスを指摘されてムッとした梓は紬のスカートとパンツを一気に脱がせ、股間に顔を埋める

夏の暑さも相まって、もわっとした臭いが広がる

梓「さすがのムギ先輩でもここは臭いですね。まぁこの時期にシャワー浴びてなきゃ当たり前ですけど」

紬「…///」

顔を真っ赤にする紬

丁寧な舌使いで紬の秘部をなめ始める梓

紬「ひゃっ…あっ……ひっ…」

    ☆   `、~ ー-、
        __,ニ三≡ =-, +  *
       '‐‐i ((eヽe)i  ψ
          ノ (l|´ヮ`ノl、 / ゜<ヒャド!!!
   、_     ((i゙<´<ハ>,フつ       
   ミ≡=_、_(,ノ(,, _,-、ゝ____
  彡≡=-'´ ̄ ̄`~し'ヽ) ̄  ̄ ̄

………
……


梓「ふぅ…」

紬「ハァハァハァハァ…」

エアコンをつけることさえも忘れていたため二人の体は汗だくになっていた。

梓「どうでした?」

紬「すごく…よかったわ…」

梓「じゃあまた明日やりましょう。朝何時にこれます?」

紬「えっ…一回だけって…」

梓「もうやめます?」

紬「…やりたいです…」

梓「ふふっ…ムギ先輩やっぱりすごく可愛いです」

梓「あっ、これからはアソコも念入りにシャンプーするの忘れないでくださいね」

紬「はい…///」

こうして私とムギ先輩はセフレになった

毎日どちらかの家に行き事に及んでいる

向こうに恋愛感情はなくても好きな人と肌を重ね続けている

梓「…」クンクン

紬「ちょっと…///あんまりそこの匂い嗅がないで///」

梓「やっぱりムギ先輩はいい匂いがします!」

おわり

もう自分が思いつくだけのボケ出しつくした
エロにしたのは申し訳ないと思ってる

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