みさきちと美琴のガチ百合(たぶん)
操祈「あらぁ? 御坂さん、こんなとこで会うなんて」
美琴「げッ、あんたなんでここに」
操祈「私はここのセブンスミストで、バイト的なことをしてるからぁ」
美琴「バイト的って、大方店長でもだまくらかして……好き放題してるんでしょ」
操祈「ひどいわぁ。そんなことしないわよ」
美琴「目が笑ってないんですが……」
操祈「御坂さんったら、冗談がお上手ねぇ」
美琴「あんたに冗談言ったってしょうがないと思うんだけど」
操祈「うふ☆」
美琴「おえ……友達と待ち合わせてるから、じゃあね」
クル――
操祈「……あら、御坂さん。髪の毛に何乗せてるの?」
ピト――
美琴「へ?」
操祈「ひいい!?……カエル!?」
美琴「し、失礼な!! ゲコ太を両生類と一緒にするな!」
操祈「頭にカエルをつけるなんて……大丈夫?」
カランカラン――
黒子「あ、おねえたまああ!」
美琴「ッ……く、あんた、お、覚えてなさいよ」
操祈「嫌よぉ。全力で今の感触と映像を忘れてあげる☆」
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黒子「あら、食蜂さん」
操祈「あなたのおねえたま、頭にカエル飼ってるわよ☆」
黒子「う、それに関しては否定はできませんの」
美琴「いや、否定しろよ」
初春「もお、白井さん入口立ち止まってないで行ってください」
佐天「他のお客さんつっかえてますよお」
操祈「はーい、じゃあ奥のテーブルに行ってねぇ。お客様3名と、カエル一匹お通ししちゃいますぅー」
美琴「誰がカエルだ!」
操祈「後でオーダー聞きに行くから、どこかにぴょこぴょこ飛んで行っちゃだめよぉ」クスクス
美琴「あんた、今日の帰り道気を付けるのよ……」ニコ
操祈、バイト終了――
操祈「うーん、胸のせいで肩凝っちゃったぁ。店長ー、肩揉んでくださるぅ?」
店長「お安いご用さ! 食蜂様!」
モミモミ
操祈「んッ……ッ……そうそうッ」
モミモミ
操祈「バイト君? 余っちゃったケーキ持ってきてくれる?」
バイト「はあい! 食蜂様! ただいま!」
さッ――
バイト「ブラウニー一丁!」
操祈「ありがとう☆ あ、マネージャー、お持ち帰り用も一つ包んでくれる?」
マネージャー「あいあいさ!」
カランカラン――
操祈「さって、帰ろ……うん?」
美琴「くくくッ」
操祈「ストーカー?」
美琴「あんたには……ゲコラーを怒らせたら怖いってことを身に染みこませないといけないわね」
操祈「ええ? いいわよぉ、そんな面倒くさいもとい御坂さんのお手を煩わせるようなこと」
美琴「行くわよ!」
操祈「あのぉ、私の話聞いてくださる?」
美琴「小一時間たっぷり調教してやるんだから! まずは、本屋の前にあるガチャガチャからよ」
操祈
操祈「え、やだ」
美琴「四の五の言わず行くの!」
操祈「え、ちょ、もぉ~」
ズルズルズル――
本屋―――
美琴「はい、とりあえず一回やってみ」
ヒョイ
操祈(100円を渡されも困るんだけど。まさか、地雷だったとわ。適当におわらせちゃお)
操祈「はあいはい……」
ガチャガチャ
コロン――ぽと
今日はここまでです。
操祈「ひいいカエルやっぱり無理よぉ!?」
ポイッ!
美琴「投げんな、バカ!」
ブロロロロ――ペキョ!
操祈「あら」
美琴「あ、ああああ?! ゲコ太あああ!?」
操祈「うるさいわねぇ」
ダダダ――
ソッ
美琴「うッ……もう、ぴくりとも動いてない……四肢断裂……こんなむごい死に方って」
操祈「御坂さーん?」
美琴「ぐすッ……食蜂のばかあッ……」
操祈「な、何も泣かなくてもぉ……悪かったわよぉ」
美琴「謝ったってゲコ太はもう帰ってこない……」グスッ
操祈(どうしろって言うのよ……)オロオロ
テクテクテク――
ミサカ10032号「お姉様……大丈夫です」
操祈「ひゃ!?」
ミサカ10032号「そのゲコ太は、お姉様のココと一つになって生き続けているはずです」トントン
美琴「そ、うだよね……うん」ゴシゴシ
操祈「……」
御坂10032号「さあ、明日を向いて、とミサカはお姉様の肩を支えます」
美琴「ありがとう……」
操祈「もう、帰ってもいいかしらぁ?」
常盤台女子寮――
ギイ――
操祈(……御坂さんのせいで、無駄に疲れちゃった。なんだか、可愛そうになってブラウニーも渡す羽目になったしぃ……)
ボフッ
操祈「……ん」ウトウト
操祈(ちょっと、一眠り……)
―――
――
―
『みーちゃん……』
『……』ドキッ
『どうして、そんなに離れているの?』
『だって……』
『私の身体が怖いから?』
『違うわよぉ……』
『私はみーちゃんから……逃げたりなんかしないよ』
『これ以上、一緒にはいれない……』
『なんで?』
『だって、あなたはもういないんだもん……忘れなきゃ』
『……』
『いつまでも、あなたの影を追ってしまう……ドリー』
―
――
―――
パチ
操祈(何……)
操祈(やだぁ……泣いちゃってる)
ゴシッ
操祈(……)チラ
操祈(21時……)
操祈(……似てるのよねぇ、ドリーに……)ゾクッ
操祈「……」
プチプチ――
パサ――
操祈(……思い出して嫌になるくらい)
クチュ
操祈(濡れちゃうくらい……)
クチュグチュ
操祈「んッ………」
操祈(犯してしまいたくなるくらい……)
――次の日
風紀委員第177支部――
黒子「初春ー、今朝の依頼で、今日の納期の分がありましたでしょう?」
初春「ええ、路地裏でたむろしている人たちの強制解散依頼でしたよね……時間は、ああ今頃ですね」
黒子「ポイントは?」
初春「セブンスミストの向い側みたいですよ」
黒子「ちょっと今からちゃちゃっと済ましてきますの」
初春「いいですけど、どうしたんですか。張り切っちゃって」
黒子「この後、お姉様とお買い物をご一緒するんですの……ランジェリーショップに……くふっふ」
初春「はあ。他の風紀委員に逮捕されないようにしてくださいね」
黒子「失礼ですわね。当事者同士が納得の上なら大丈夫でしてよ」
初春「なっとく……?」
黒子「近辺の監視カメラに注意を払っておいてください。じゃ、行ってきますわ」
シュン――!
とある路地裏――
シュン――スタッ
黒子「生臭いですわね……」
ガヤガヤ
黒子「あらあら、図体の割に細い所が好きな方ばかり……」
テクテク――パリン
黒子「あ」
男1「誰だ?!」
黒子「風紀委員ですの! 昼間からタバコと酒とはいい御身分ですこと。周辺住民から苦情が出てますのでここから退去してくださいまし」
男2「ざけんなあ! どこで集まろうが俺らの自由だろ!?」
黒子「人に迷惑をかけない範囲で、その自由とやらは有効でしてよ」
男3「……女一人か。ジャッジメントだろうが所詮数には勝てやしねえ。こっちは6人だ」
黒子「まあ、多少めんどくさい数ではありますが……そんなものを引き合いに出してくる時点で、一人一人の低能っぷりをアピールしているだけだとお気づきでしょうか」
男4「おい! 裏から回って、向こうの入り口をふさいで来い!」
ダダダダ――
黒子「地上をいくら這いずり回っても無駄でしてよ」
ピトッ――ヒュン
男5「どわあ!?」
どさッ!
男4「全裸にされて吹っ飛ばされただと?!」
男3「いや、空間移動だ! そいつに触れないように気を付けろ!」
黒子「触れないだけでは対処できませんよ」
ススッ――
黒子「みなさんの身体のいたるところに、この釘を打ち込むことだって可能なんですが、みなさんが動いてしまいますと……せっかく急所を外しているのに……分かりますよね?」ニコ
男2「ひッ」
男1「びびってんじゃねえよッ。全員でかかればいいだけの話だろ! おらぁ! ふざけやがって!」
ドドド――
ヒュン、ガン!!
男1「がはッ!?」
ドベシャ!
黒子「話し合いをしに来たのですが、言うのが遅かったみたいですわね」
男1「……ッ」ピクピク
黒子「残りの4名の方、大人しくご同行願えますか? もうすぐ、アンチスキルも到着しますよ」
男2「ゆ、許してください! 俺は、こいつらに脅されてつるんでただけなんです!」
男3「な、お前!?」
男2「助けてください! 俺は嫌だったんだこんなの!」
タタタタ――
黒子「メンタル弱すぎません?」はあッ
男2「しょ、しょうがないんだ、だってこうでもしないと……あんた、隙を見せてくれないだろお!?」
チャキッ
スパッ――ヒュン!
男2「ちッ、どこ行きやがった!」
男3「上だ!」
黒子「お粗末な演技ですこと……」
男4「……へ、アンチスキルより早くこっちも到着したみたいだぜ」
黒子「は?」
キイイイン!!
黒子「なんの音ですの……」
男7「遅くなってわりい!」
男4「これで、お前は能力が使えない……」
黒子「何を……!?」
黒子(演算が……脳が勝手に音を拾ってくる……!?)
男7「おい、今だかかれ!」
黒子「くッ……能力がないからと言って、ただでやられるほどやわじゃありませんの!」
黒子「ふッ」
ボクッ!
男7「いってえ! け、女の腕力なんて軽いんだよ!」
ブンッ! ミシィッ!
黒子「ッつ」
男4「苦痛に歪んだ顔もいいねえ!」
チャキッ――
黒子(いったん、この路地から出なければ……)
男2「おい、全員口をふさげ!」
黒子「!?」
プシュ―――!!!
黒子「ごほッごほッ」
黒子(しまった……少し吸ってしまいました!)
黒子(目の前が、真っ暗……)
ヒュッ――ボコォ!
黒子「がはッ!」
ドサッ!
ガシガシ――!
男2「さあて、こんなにあっさりはまってくれちゃうとはねえ」
黒子「……くッ」
黒子(一般的スキルアウトがこのような対能力者用の兵器をそうそう持っているとは思えませんの……うッ)
男3「さて、身ぐるみはいじまおうぜ」
男7「おいおい、良いとこどりかよ」
男5「……」チャキッ
ドスッ
男3「ッ!? おまえ、何を」
ドサッ
男7「な、やめ」
ドスッ
男7「うぐぅッ!?」
ガタンッ――ドサッ
男5「……? おれ、今何を……」
男2「なんだ……何で仲間を……裏切りやがったな」
男5「何言って、なんで俺のナイフ血がついてんだ……なんでこいつら倒れて……」
男2「とぼけんなてめえ!」
ブン――!
ガシッ
男6・4「……様」
男2「な、なんだ……やめ、やめろよ」
男6「……」
チャキッ――トスッ
男2「うッ……あああ!?」
ドシャッ――ゴロゴロゴロ!
黒子(……なに……が……)コテッ
黒子「スースー……」
テクテク―――
操祈「……どうかしてるわねぇ」
操祈のバイト先、間違えました。Joseph's ジョセフに訂正です
常盤台女子寮――
コンコン――
美琴「もお、黒子おそ……」
操祈「はッ……はろおぉ……はあッはあッ」
美琴「し、食蜂? って、黒子!? あんたどうしたのその怪我!」
操祈「しずッ……かにしなさいよぉ……寮監来ちゃうッ……ゾ☆」
美琴「寝てるの……? よっと……」
ガシッ
黒子「スースー」
操祈(まあ、眠らされてるというかぁ……)
操祈「スキルアウトッ……にぃやられそうになっ……てたの」
フラッ――トサッ
御坂「……ちょ、ちょっとあんたは大丈夫なわけ」
操祈(おぶってきて足腰立たなくなっちゃったぁ……なんて言えないわぁ)
操祈「平気……」
美琴「黒子……治療してくれたの?」
操祈「ええ、まあ」
美琴「ありがとう……」
操祈「……あなたでもちゃんとお礼言うんだぁ」
美琴「あんた私のことどんな風に見てんのよ……」
操祈「見たまんまだけど……?」
美琴「喧嘩売りに来たんなら、お相手するけど? 一応礼は言ったし」
操祈「野蛮ねぇ……」
美琴「冗談だっての……ま、お茶くらいは出すわよ。地べたに座ってないで、こっち座りなさいよ」
操祈「……ええ」
美琴「?」
操祈「もう少し……待ってぇ」
美琴「はい?」
操祈「……うーッ、立てないの」ボソ
美琴「あんた、やっぱどっか怪我を」
操祈「じゃなくて、その子を運んできたから立てないの……」ボソボソ
美琴「どっから運んできたのよ……?」
操祈「寮のエントランスから」
美琴「……エレベーターあるわよね」
操祈「……使ったわよ」
美琴「足腰よわッ」
といあえずここまでで
操祈「ッ……もおぉ、だからあなたには言いたくないのよぉ。私は御坂さんと違って、スレンダーじゃないんだからしょうがないの」
美琴「ほお……」
操祈「ちょっと休憩したら出て行くわぁ……」
美琴「はあ、じゃあせめてベッドに腰掛けときなさいよ……んしょ」
トサッ
黒子「うーん……お姉様そういうプレイも好き……」
操祈「……引くわぁ」
美琴「ちょ、黒子あんた一体どんな夢を!?」
ユッサユサ!
黒子「あッ! そ、そんなに激しくしたら……も、もう!」
美琴「ま、待って待って!?」
操祈「あなた、後輩に何やってるのぉ?」
美琴「これ、100%こいつの妄想だから!」
操祈「でも、そういう欲望を掻きたててるのは御坂さんでしょぉ? 処理もしっかりしてあげないとねぇ」
美琴「しょ、処理って……私とこいつはそういう仲じゃないから!」
操祈「……ふーん。てっきり、できてるのかと思ってたわぁ」
美琴「なんで、女同士でそうなるのよ……」
操祈「それさぁ、その後輩ちゃんにも言えるぅ?」
美琴「それは」
操祈「無理よねぇ」
美琴「言わなくてもこいつは分かってる。だから、あえて言わないの」
操祈「……そ」
美琴「ほら、肩貸しなさい」
クイッ
操祈「もうちょっと優しくしてくれるぅ」
美琴「はいはい」
トサリ――
操祈(御坂さんの部屋に入ったのも、ベッドに腰掛けたのも初めてねぇ……)
美琴「確かおでんジュースが……あったような」
ガチャ
操祈(やっぱり、どうかしてるわぁ……)
美琴「はい」
スッ
操祈「それは……いらないゾ☆」
美琴「なんでよ。いちごおでん飲んだことないの?」
操祈「よくそんな気色の悪いもの飲めるわね……」
美琴「ははーん? さては、いちご嫌いなんでしょ」
操祈「なんでそうなるのよぉ……」
美琴「まあ、話のタネに飲んでみなさいよ」
ズイッ
操祈「立ち込める匂いからして無理☆」
美琴「そう言われると……」
ガシッ
操祈「ちょ、顎をつひゃまないで!」
美琴「ふふッ、非力ね……恨むならあんたの体力不足を恨んで、今日から筋トレでも始めなさい」
操祈「や、やらやら!?」
グググッ
美琴「日頃の恨みじゃあ! 観念しなさい!」
トポポッ
操祈「ッン……ッグ……ァッ」ゴクゴク
美琴「どう? なかなかいけるでしょ」
操祈「……ッケホ」
操祈(意外といける……けど、この満足顔がイラッとするから言わない)
操祈「あんまり……好きじゃない」
美琴「えー、美味しいのに。あんた、人生の10%は損してるわよ」
操祈「御坂さんは、その暴挙で人生の50%は損してると思うわよぉ?」
美琴「……あんた、今自分がどういう状況に置かれているか分かってないようね」
操祈「はい?」
美琴「昼間のゲコ太の恨み……」
操祈「ブラウニーあげたじゃない……」
美琴「それはすでに奉納済みよ」
操祈「ほうのう……?」
美琴「さて、全身くすぐりの刑を執行したいと思います」
操祈「あ、あなた難癖つけて私をからかいたいだけなんじゃないのぉ?」
美琴「うふふふ☆」
操祈「えへへ☆」
美琴「うりゃあ!」
コチョコチョ!!
操祈「や、や、やめてぇ?! ……ッン……フゥッ!?」
美琴「ちょ、何エロイ声出してんのよ……!」
サワサワサワ、コチョコチョコチョ
操祈「……そうッ……簡単に……笑ってなんてあ・げ・な・い☆」
美琴「その我慢もいつまでもつかしら?」
コチョ――
操祈「ッァ……ッ……ッ☆」
数分後―――
美琴「はあ、スッキリした」キラッ
操祈「……屈辱よぉ」フラフラ
美琴「あんたって、普段猫被ってるからさ、ホントに笑った所見たかったのよね」
操祈「……なにそれぇ」
美琴「だって、そっちの方が楽しいじゃない」
操祈「……どうしてそうなるのよ」ドキッ
美琴「いつもいつも、四方八方、人の腹の底の底まで警戒してるあんたにもさ、人間らしいとこあるじゃん」
操祈「……」
美琴「って、知りたかったの……でも、ぷくく……あんた脇腹弱すぎッ」
操祈「人の身体弄っといて、最後に一笑とか、御坂さんこそ人間性を疑うわ……」
美琴「どうとでも」
ブブブブ――
美琴「? あ、初春さん? 黒子? え、ああそうだったの!? ……こいつなら疲れて寝てるわよ? うん、起きたらまた連絡するように言うわね……初春さん? うん、うん。監視カメラの映像が? それも、起きたら伝えておくわ。分かった、じゃあね」
操祈「風紀委員かしら?」
美琴「そうだけど、あんた監視カメラに何か細工した?」
操祈「この子を助けたのは偶然力の結果よ? そんなこと出来るわけないでしょ」
美琴「そう……」
操祈「あなたって、そうやって厄介事を背負っていくのねぇ」
美琴「いや、別に背負いたいわけじゃないんだけど……黒子がスキルアウトにやられるってあんまり考えられないのよ。他に何か原因があったんじゃないかと思って。叩くなら黒幕を……思いっきり叩くのが私のやり方だから」
操祈「あら、やっぱり逆鱗に触れてたの」
美琴「ムカつかないわけない。でも、これは黒子の仕事だから、まだ私の出番はないかな……」
操祈「……ソ☆ じゃあ、私そろそろ戻るわぁ」
美琴「うん、ありがとうね」
操祈「何がよぉ?」
美琴「黒子、助けてくれて」
操祈「私基本的に、女の子には優しいのよ」
美琴「それはない」
操祈「……」
とりあえずここまでです。読んでくれている方ありがとう
次の日の朝
食堂――
ザワザワ
美琴「……ねえ、黒子」
黒子「なんですかお姉様?」
ヒョイ、ポロ
美琴「聞き手怪我してるならさ、スプーンとかフォークとかで食べれるもん選んで来ればいいじゃん?」
黒子「今朝はお箸を使いたくて」
ヒョイ、ポロ
美琴「いや、さっきから掴んでは落ちてるんだけど」
黒子「そうですわねえ」
美琴「しかも落ちる度に視線をこっちに送ってくるし」
黒子「そ・れ・は、お姉様がいつになったらあーんをしてくれるのかと心待ちにしているからです……」
美琴「待たれても困るんだけど……」
黒子「ううッ……これではいつまでもご飯が喉を通ってくれませんの……」
美琴「はあ、しょうがないわね……」
カチャ、ヒョイ――
美琴「ほら、口開けなさい」
黒子「お、お姉様……あ、あーん」
美琴「今日だけよ」
パクッ
黒子「ッ……舌がとろけんばかりの美味しさッ」モグモグ
美琴「何言ってんのよ」クスクス
カツカツカツ――ピタ
縦ロール「操祈様、どうかされましたか?」
操祈「いえ……」
取り巻き1「混んでまいりますので、お早めにお食事の方済ませてしまいましょう」
操祈「ええ、そうねぇ……」
操祈(……仲睦まじい事)
縦ロール「あら、あれは御坂さんと白井さんですね……食堂で食べ差し合うなんてマナーのなっていない人達ですね……で、でも操祈様がよければ……私は」ごにょごにょ
操祈「……ろこ」ボソ
取り巻き1「どうされました?」
操祈「うんん、なんでもないわぁ☆」
縦ロール「私でよければ、本当に……」ごにょごにょ
取り巻き1「大丈夫?」
縦ロール「は!? ええ」
操祈「……行くわよぉ」
カツカツカツ――
女生徒「食蜂さん、あの……」
操祈「……なあに?」
女生徒「こ、これ読んでください……」
サッ
操祈「えっとねぇ」
女生徒「さ、さよなら!」
タタタタ――
取り巻き1「また、ですか」
操祈「今月はちょろっと多いわねぇ」
縦ロール「あの子は確か、隣のクラスの……佐藤さん」
操祈「これだけ科学が進歩しても、ラブレターって廃れないのね」
ピリピリ――
カサカサ
取り巻き1「行かれるんですか」
縦ロール「操祈様、もしや操祈様を妬む輩かもしれません……」
操祈「お返事はするわよぉ。また一人私の可愛い味方ができるかもしれないしぃ」
縦ロール「あの、いつもこういう時、決まってお帰りが遅くなるのですが、一体何をされてるんですか?」
操祈「ヒ・ミ・ツ☆」
とある校舎裏――
佐藤「はぁッ……渡しちゃった……迷惑そうだったな……ううん、でも読んでくれなくても、渡したことに意味があるよね」
操祈「あらぁ、読まなくてもいいの?」
佐藤「……!? 食蜂さん!? お、お食事の途中だったんじゃ……」ドキドキ
操祈「あなたが逃げるから追いかけてきちゃったぁ」
佐藤「そ、そんな私なんかにかまわずに……」
操祈「不思議なこと言うのね? かまって欲しかったんでしょ?」
佐藤「それは、でも……えっとッ」
サワッ
佐藤「ひゃッ……!?」
操祈「触って欲しかったんじゃないのぉ?」
ナデナデ――
佐藤「……ぃ……ッ」バクバクッ
操祈「だったら、そこの壁に手をつきなさい……」ニコ
佐藤「え、え?」
操祈「いいから、ほぉら。お尻はこっち向けて」
トサッ
佐藤「こ、こうですか」クルッ
操祈「そぉ」
スリ――
佐藤「食蜂さん!? む、胸に手、手が?!」
操祈「喋らないでぇ」
サワサワ――
佐藤「だ、だ……ッン、そこはぁッ……きたないぃ」
操祈「こうされるのを望んでたんじゃないのぉ? 下のどろどろになってるところをグチュグチュにかき回されたかった、違う?」
ピチャピチャ――
佐藤「そんなぁッ……ちがッ……ぁッ」
トロォ
操祈「ウソツキ☆」
佐藤「み、見せないでッ……ッふ」
操祈「声、出したら人が来ちゃうんだけどぉ、それでもいいの?」
佐藤「あッ……」パシッ
操祈「いい子」
ペロッ
佐藤(みみぃ……ンぁ)
操祈「下着湿っぽい……食堂に来る前から濡らしてたぁ?」ボソ
佐藤「……ッぁ……ンッ」ぶんぶん
操祈「正直に言わないと、この粘液塗れの穴に、指入れちゃうぞ?」
クチクチ――
佐藤「……ッヒ……」コクコク
操祈「そぉ、ここに来る前に……何回イッた? 2回くらい?」
コリコリ――
佐藤「ひぐッ!?……ッファ……ぃ」
操祈「私でしたの?」
佐藤「……ッ」プルプル
操祈「ふーん」
ツプ――
佐藤「ッ―――」ゾクゾクゾク
操祈「イっちゃえ☆」
グププ――グジュッグプ
ジュプジュプジュプ――
――グポグポッ
佐藤「ァッ――――」
放課後――
御坂のいる教室――
御坂「はあ……黒子いつまで待たせんのよ……佐天さん達来ちゃうじゃない……ン?」
女子生徒1「ねえねえ聞いた?」ヒソヒソ
女子生徒2「なに?」ヒソヒソ
女子生徒1「食蜂さんの取り巻きまた一人増えたって」
女子生徒2「え、また!? だれだれ!?」
女子生徒1「しー、声大きい。どうも、隣のクラスの佐藤さんらしいのよ」
女子生徒2「うそぉ、見かけによらず大胆……」
女子生徒1「すごいよねぇ」
女子生徒2「……あんた取り巻きになりたい願望とかある?」
女子生徒1「え、ないない」
女子生徒2「そ、そっか。それならいいけど」
女子生徒1「なによお」
女子生徒2「なんでもないって」
女子生徒1「変なの? 早く帰ろ」
女子生徒2「うん」
カラカラ――
御坂(ふーん……相変わらず都合の良い味方を増やしちゅうなわけね……)
御坂(ま、私が干渉するだけ無駄か……いつか痛い目みるまで分かんないでしょ……)
御坂「……ふあ」コテ
ちょっと何時間か抜けます
カラカラ――
コツコツ
操祈「……」
美琴「スー……スー」
操祈「御坂さん……寝てるの?」
美琴「ッシュン……」ガタ
操祈(ひッ……びっくりしたぁ)
操祈「風邪引くわよぉ?」
美琴「ッシュン……!」
操祈「……んー……」
ヌギヌギ――
ファサ
操祈(……はッ……私、なんで上着をかけてあげてるの……?)
美琴「……すー……すー」
操祈「あなたのせいよぉ……ふー」(耳に息を吹きかけている)
美琴「うぬ?!……スー」
操祈「うふふ……」
美琴「くろこぉ……ごるぁ……まてやぁ」むにゃむにゃ
操祈「……むゥ」
操祈(……って、なんでこんなことで嫉妬しなくちゃいけないのよぉ……)
美琴「次やったら……カチ割る……」むにゃむにゃ
操祈「……何を?」
美琴「スー……」
操祈(寝てる人に話しかけるなんて……末期かしらぁ)
ナデナデ
美琴「……ぇへへ」にへら
操祈「……う」ドキッ
ガラララ!!
黒子「お姉様! す、すいませんお待たせしました!」
美琴「スー……」
黒子「っと……寝てしまったんですのね」
テクテク――
黒子「おねえさ……あら?」チラ
黒子「……どなたの上着でしょうか?」
操祈「……佐藤さん、右側だけ重いのだけどぉ」
佐藤「寒くないかなあって思いまして」
縦ロール「佐藤さん、操祈様が困っているでしょ」
取り巻き1「あなたも操祈様の左袖掴んでいるじゃない」
操祈(……今、超弱い洗脳しかかけてないのにぃ……どうしてこんなにひっついてくるのかしらぁ? かといってこの子たちの頭の中、あんまり覗きたくないわぁ……)ヒキッ
佐藤「食蜂さん、どうしましたか」
操祈「あ……」
取り巻き1「操祈様?」
操祈(そうだ上着……うっかり置いてきちゃった……白井さんにでも届けてもらお……どうせ、またジョセフにいるでしょうしぃ)
操祈「ちょっと、寄り道していきましょぉ」
ジョセフ――
カランコロン――チュー
コロン――
佐天「っぷは……あれ、白井さん、落ちましたよ……って腕大丈夫ですか?」
美琴「黒子、あんたまたお箸を……」
黒子「ぉ、お姉様、これは癖ですの…えー、まあ大したことはないんですが」
佐天「まさか、白井さんに怪我を負わせた輩が?! この涙子がとっちめて……」
初春「いいえ、私が、ちゃんと監視カメラのジャックに気が付いていれば……」
黒子「もう、初春だけじゃなくて、私が一人で先に突っ走ったのも良くなかったわけで……」
初春「でもぉ……」
黒子「でもぉじゃありませんの」
初春「……けど、おかしいんですよね。白井さんが行く時は正常に動いてたのに、向こうで事が起こっている時間帯だけ、しかもあの場所だけジャックされてたんです。まるで、白井さんが行くのを知ってたかのように」
美琴「それって、支部に盗聴器でも仕掛けてあるんじゃないの?」
初春「私もそれを疑ったんですが、それらしいものもなくって」
佐天「初春か白井さんの下着を狙う変態の仕業だったりして……」
初春「私の下着を狙うのなんて、佐天さんくらいですよ……」
美琴「ところでさ……食蜂の映像は映ってた?」
初春「食蜂って……あの心理掌握の食蜂操祈さんですか?」
美琴「ええ」
初春「いえ、映ってませんでしたけど?」
美琴「え? うそ、だって……」
黒子「どうかされたんですか?」
美琴「あんた、食蜂に助けられたでしょ」
黒子「何を仰っているのです? アンチスキルに来てもらったんですのよ。お姉様にもお話したじゃありませんの」
美琴「は……い?」
佐天「御坂さん?」
初春「御坂さん、もしかしたら勘違いされてるのかもですが、助けたのはそもそもアンチスキルで、白井さんが助けられた所からは監視カメラは正常に作動してるんですが……」
美琴「アンチスキルの出動要請をした記録は? 見直した?」
黒子「ちょ、お姉様訳のわからないことを言わないでください」
初春「そうですよ御坂さん。落ち着いてください、監視カメラが乗っ取られてた以上、食蜂さんが仮に現場に居合わせていたとしても映像には映りません」
黒子「お姉様?」
美琴「いや……だって……あ、そうよね……たはは、ごめんごめん」
初春「白井さんがやられたから、熱くなるのはわかります。私も悔しいですし」
佐天「心理掌握さんと何かあったんですか?」
美琴「え、いやあ、何にもないんだけど。あれ、これ今朝見た夢と混じっちゃってたのかなあ…あはは、面目ないです」
黒子「お姉様がボケても、黒子は一生、上も下も介助していく所存です」
初春「白井さん、冗談きついですって」
黒子「初春、ちょっと表に出ましょうか」
佐天「まあまあ」
黒子「私は本気でしてよ」
美琴「やめんかい……」
美琴(おかしい……どうして、二人と記憶が違うの……食蜂が嘘を吐いていた? いや、でも黒子にアンチスキルの話なんて受けてないし……))
黒子「あ……ちょっと、お手洗いに行ってきますわ」
美琴「うーん」
黒子「私の苺とらないでくださいね」
美琴「え、私? とらないっつの!」
テクテクテク――
クル――シュン
ジョセフの店前――
操祈「白井さんはっと……いたいた。あなたたち、ちょっとこの辺で待ってて」
カチッ
今日はここまでです。みんなエロシーン反応良すぎてわろた
シュン――
黒子「……」
カツカツ
操祈「白井さんありがとぉ」
ファサ――
黒子「操祈様のお頼みでしたら喜んでお受けいたしますわ……お、お礼の方は」
操祈「うん?」
黒子「お姉様のお体で払ってもらってもぉおおお!?」
ガバチョ!
操祈「きゃあ!? ちょ、いやぁ!? な、なんで私に抱き付いてくるのよぉ?!」
黒子「お、お姉さまの柔肌、お姉様の柔肌」スリスリ
操祈(私の命令を無視するなんて、どんな欲望力よぉ!?)
パシュッ!(操祈の上着が消えた)
操祈「へ?」
黒子「ぐふふッ」
パシュッ!(シャツを残してブラジャーが消えた)
操祈「ひぃ!?」
パッ!(スカートとタイツを残してパンツが消えた)
ヒヤ――
操祈(こ、これはぁッ!?)
黒子「お姉様のブッラ! ブッラ! ヒャッホオオ! パンツ!」
ルンタ♪
ルンタ♪
操祈「や、やだぁ!? ちょっと、返しなさいよぉ!」ササッ
黒子「一生大事に使わせてもらいますわ!」
ブンブン!
操祈「ま、待ちなさいぃ。こんな往来で振り回さないでぇ!?」
ヒュン――
モミモミ
操祈「や、やだやだぁ!? どこ揉んでんのぉ!」
黒子「他を凌駕したこの感触素晴らしい!」
美琴「黒子遅くない……ん? 何、あの人だかり」チラ
佐天「あれ、白井さんじゃないですか?」
初春「あの小躍りは紛れもなく白井さんですね」
美琴「あのバカ何やってんのよ!」
ガタッ
佐天「御坂さん!」
美琴「危険かもしれないから、ちょっとここにいて!」
ダダダダ――
初春「あ、御坂さん! 危険って……」チラ
佐天「社会的に名誉棄損……っていう意味でかな。白井さんトイレに行っている間に何が……?」
初春「大丈夫かなあ……」
佐天「ついにジャッジメントにお縄が! みたいな」
初春「怖い事言わないで下さいよ」
佐天「ごめんごめん。まあ、御坂さんがいるし大丈夫でしょ」
初春「そうですね」
佐天「私らは落ち着いて事の次第を見守るために、この今にも解けそうなパッフェを頂きましょう」
初春「うーん、それもそうですね」
ザワザワ――
通行人1「何あれ」
通行人2「あの子たちって、ほら常盤台の」
タタタタ――
御坂「黒子!! あんた!?」
黒子「んふんふんふ!」
ルンタ♪(下着を持って小躍り)
操祈「……こんな、屈辱……ッ」
ポロポロ――(涙を流しながらへたり込んでいる)
御坂「な、なんの冗談よこれ……?」
操祈「……んぅ? げッ」
御坂「あんた、今度は何をしたの?」
操祈「……ちょ、ちょっと御坂さん? まるで、この騒ぎの原因が私みたいな言い方は止めてくださるぅ?」
御坂「いやいや、中心であり原因でなかったらなんなのよ?」
操祈「被害者よぉ」
御坂「あんた被害者ってたまじゃないでしょ」
美琴「とにかく、あんたらこっち来なさい!」
ガシッ
ガシッ
操祈「きゃ!? い、今そんなに引っ張らないでぇ……!」
黒子「お姉様、次に行くところと言えばもちろん……エデンですわよね!」
美琴「あんたは何意味不明なことを言ってんの……?」
黒子「いざ、行かん!」
美琴・操祈「え?」
シュン!
――とあるHOTELの前
シュン!
美琴・操祈「……」
黒子「さあ、めくるめく禁断の愛の世界へ!」
美琴「……えい」イラ
ビリビリビリ―――!!!
黒子「ひょおわぁ!?」
美琴「……」
操祈「あのぉ」
美琴「ちょっと、待ちなさい……」イライラ
操祈(やだぁ、なんかピリピリしてる)
ピポピパ――
美琴「……あ、もしもし佐天さん? ちょっと遅くなるから、あ? 食べてる? うん、先に帰っててもいいから。ごめんね。この埋め合わせはまた後日……うん、うんじゃあね」
ピッ
操祈(そう言えば私も解散させないと……)カチ
黒子「はい、操祈様。じゃあ、先に寮に戻ってお待ちしておりますわ! 全裸で!」
シュン――
操祈「あ、間違えちゃった」
美琴「……ほぉ? ずいぶん楽しい遊びを考えたものねえ?」
操祈「えへ」ニコ
美琴「うん?」ニコ
操祈「じゃ、じゃあ私は」
ガシッ
美琴「待てぇぇいッ」
操祈「……離しなさいよぉ」
美琴「どの口がそれを言うか……」
操祈(……下着もろもろ白井さんに持って行かれちゃった……どうしよ)
―――ヒュゥ
サアア―――
フワッ
操祈「……は!」バサッ
美琴「……え」
操祈「み、見たぁ?」
美琴「……あ、あああああんたなんで下に何にも履いてないのよ!?」
ちょっとここまで、また夜に戻ります
今晩はむりそうなんでまた今度です
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