勇次郎「学園都市ッッ」(307)

地上最強のレベル0―究極生物(アルティミット・シイング)―勇次郎が学園都市で繰り広げるドタバタコメディを希望

どうせ一方通行のベクトルを突破しちゃって殴り倒すんだろwwwwww

一方通行「馬鹿なッ!俺が反射できねェ物なんてないは…ず」バタッ
ってなるのさwww
むしろそれを期待するッッッッッッッッッ!!!!!

たかだか人間の肉体を破壊するという単純な行為に能力だの魔術だの幻想殺しだのと―――――

上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!!

刃牙において「ッッ」のあとに感嘆符は基本つかんねん

>>5
「基本」な
たまについてるから別にいいんじゃね

警備体制がなっちゃいねェなアレイスター……

けいおんッッッッ
で味をしめたなオマイラ

勇次郎?
異能関係無いから上条さんをフルボッコできるな。

そそられたぞストライダムーーーーー!!! その男(レベル0)見てみたいッッッ!!!

>>11なにそれ

   ._,iill''''"'''';;i、      ミミ巛巛ミミミ巛ミミミ巛巛彡彡ミ巛彡  _,,,,,./   _
 .,l!~  ._..-''´;;;;`''―‐:、,,,.'ミミミミミミミミ巛ミミ巛巛ミ彡彡彡彡 -''''"゙゙-、 \/
 '! .,i'":;;;'.;ミ´;..;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´゙'',ミミミミミミミi''''''''ヽ彡彡彡彡  /゙;;;;;;;;;‐;;.;;;;;;;:;ヽ,  ゙''、
 .| !;:::;:;;;_'."..;.;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;.;;.;゙lljlj.iil彡- イ   .'l- !; l...、f〃;:;;;;_,i;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;.ヽ  . i./
 .!,/;;;;;;;;;;;:-;;;;;;;;;:;:;;..;;;;;;;;;,..;..;;;;;;;;'゙|../   ゙' Y'′  |;;; ̄";;;;..;;;;゙::::::;;;;;;;;;;;.;;;;;;;;:;:;ヽ `.l.
\.lレ;;;;;;;;;....゙'.;..;;:;:;;;;;;;;;;;;..´ー.;;.;;;;..;;;;'!゙!、   .゙l゙   .,/;;;;;;;;;...;;;;.;;.;::;:;../ ;.;;;;;.;;;;;;;:;:;.;;.l  ゙l/  ち
  .!;;;;;;;.."ヽ.;.;:;:.;;..,,_,.;゙ゞ;;i./ ;;;;;;;,./ '|    l    /  ;;;;;;;;;;;;.;::..;:.、;;;;'、.;;;;;;;;;;;;;:;;;;;}  .l、   .ょ
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  .ヽ,;:;;';.l,illゞ;゙'ii、ヽ,. ..、 `'、リ ゙'l! : 'l゙'、,,,、l,,,,,,,丿  ;'!;,i‐ --,,,,,,,,,;'ll>、.;;;;.;.;;;;;;;.|,, ゙‐'   .し
    `'i..,,、|l \ `\`ヽ,゙ヽ、..l ゙l;  ヽ   | . l′/i   /_.ノ゛/ ./;;;;;;;;;..'.;/      こ
     .|.,゙ll´゙゙lll, \ .`-,,`--ゞ゙,゙..`_ゝ,_,|__ / /;./  ̄-─-_ />;;;;;;;;.!       か
     !;.;:|li、 ゙゙ヘヾ- `-!'".._,,....,,,   l  ._i it二゙"''ゝ─-ー三,..!゙l;;;;;;;;;;;;'l'      せ
     .゙'ll!゙.'ヘ_   .`゙゙"'―''' ̄    \ |..‐~   .´`゙¨'ーー'''''゙~    .i;;;;;;;;l.      て
       ヽ.:;;;`'-iii、      ,__.     |゙. 、  ___           ,iノ/`゙'''i:::i     も
        ゙l;;;;;;;;;;;;;;;>;;;;!.l!⌒  .`''''''! ̄!" .`´   `゙゙'―--‐l〃;;;;;;l゛   ゛      .ら
        ゙|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!        |l'           `'''!llll`-;;;;;;;!          う
            !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,          ||           '/;;;;;;;;:;/           ぜ
         ゙ー;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'|'' ̄''' ̄'''' ̄|l'!゙ '" ̄ ̄ ̄'''!;;;;;;;;;;;;;;;;..;|            !!!

               \;;;;;;;;;;;;;;;;;! 、_.   .l!       ,/;;;;;;;;;;;;;;;./
             `''i;;ヽ、;;;;;;;;;;;;;゙;;i_,,|  _,,,,,..i;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
                |ヽ;;;`''ヽ;;;;;;;;;;;:::::|.;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;:::::::i
                ,/ヽ≡二三三/l!llllllニ'!'~゙'三≡≡三二、
           .,.i:;;;;丶:;:;`''-,;;三≡三三三三≡=二三,./ .::、

           / ;./ ;;;;;;::;;;;;;;`.l!!-=三≡......ニ;ミi三≡-'";.;;;;;;;;;;;;l
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お前昨日勇次郎スレ見てただろ

>>18
なに最近勇次郎はやってんの?

レールガンや砂鉄ブレードだと勇次郎と言えど殺されそうだけどな

まぁ、勇次郎が食らうとは思えないが

>>3

一方通行「かかかききこここけけっくくきかかこここかきけけけけけこここかかかかかァァァァ―――――!!!
       まだ気付かねェのかジジイ!! テメェの攻撃なンざ! 一発たりともこのアクセラレータにゃ当たりっこえェンだよ!!!
       地上最強だかなンだか知らねーが井の中の蛙っつゥーのはまさしくテメェのこったなァー? ききききき!!!!」

勇次郎「……ククク……エフッエフッ! エフッ!!」

一方通行「どうしたァ? 圧倒的な戦力差の前に気でも狂ったかァ――?」

勇次郎「なかなかどうして……面白ぇじゃねぇか」

一方通行「あン?」

勇次郎「戦ってみたかった所だ。そろそろ、人間離れした奴とな……
     ベクトル操作による絶対防御……なかなかに面白ぇ『技』だ……」

     ぐにゃぁ~~~

勇次郎「それじゃあ行くぜ、学園都市最強……『一方通行』。
     貴様が人の身にして身につけたそのチンケな『技』、俺の『力』でブチ抜かせてもらう!!!!」

一方通行「……ひゃはは!!!! なンだなンだよなンですかァァァ――――!? 両手を上に挙げて、背伸びの運動ですかねそれはァァァ――――!!!!!
       それとも、この期に及ンでさっきと同じ普通のパンチ……」

       ドガァッ!!!

一方通行(……!? な、なンだ今の力、演算が、演算が間にあわねェだとォ!?)

勇次郎「まずは軽く一発。挨拶代わりだ」

>>20
数百メートルの絶壁に己の身体を転げ落とすことで身につけた耐久力だ!

>>21続けてください

勇次郎ならセロリに関する研究とかなくても格闘センスだけで木原神拳使えそうな気がする

邪ッ

    三ミミヽヽ`il))メナ彡ナシノノフイく,ノ三ノr=ヽ'
           ー=、 ゙ゝ'彡≫三≡ミ゙i`i l l lノ,r'リノッシノ彡ノノシ/F三ノニト
          ´~ゝ-ゝ<リ彡ノノ三ミミミfi l lゝi ノノノノニ彡三彡彡jノヨ'ノ巛ミ>'"二ヽ
          ^`ー三くj〃彡三≡ヾ.ゝt t )l ン"´ ゙ヽ、iミ彡ノシ人ミ三彡ニ=-

            、,:r''7ヘ又彡シ,r/'"~`゙゙゙`'二ニ:;、_,,.,.,  `゙゙ヾミミ三彡ブ>∈ニ
          ,'ニキ王彡彡彡;,fノ -=,=< l /,∠(_,.,.,、  ゙iミ彡彡三ノ∠ニ_
        、_,r=''7ヽ≡彡三彡'" '''"~,r''') `' ゙i  f‐-:,ニィ=、ヽ トミミミ三≫にニニ、ヽ

       =〃ーヽヽfrミ三f'f ,,r;;ニ彡'´ `ヽ,  ノ  ノ.'・'´ ̄  i,ミ三ヽフ<7、,.r--=、
       `ー=''"~`ヾミ》彡/'イ (:ノZニr・ゞ   i f   `"_,,二ニヽ┤ミミY人ノリへ,,.=、 楽しみすぎて
           ,,ノ-r'彡〃:┤ ,,..,.  ̄",:' ,r j t`ヽ,、_,ニニヽ`t三彡彡メ>ノ、_`''"´とても待ちきれねェよ

         ,r''>=‐ナ〃フノノ:゙i'',r'',.=‐,'".ノ(_rゝ_ノ'" ,.,..,.、_´~)  l ) )ミミ彡==、、
       `~ f 、__,>ヲr7ノF彡 i ( r=''" _,.,.,.,.,.,.,.:ィ",.,-、=、,フ   イ ノミヘ三≡,.,、 ゙ヽ
        ゞ、_彡ナ7ノシノfr(ゝ、tヽ /,r‐―一 '"_,.,.,、ノノ^iフ′ l`ヾミr十=、``ヽ、)

           '"~フフr/ノミヽソ l'  ゙i〈〈(ヽノ'ー''"^´   ~`ヲ^i ,ノ :,ヾ''ー--==:、
            ニf‐ナ''チ,r=ゝノ、  ゙い''^',,.ィrー'='ーメ/ ,' ,/′':,  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
           ( ,r''サ;;;;;;;;;;;,ィ 、.゙ヽ、゙tヾ、ー=''"゙゙~´,ノ ,' /   :  ノ,ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\,,_
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/人 ':, `ヽ、 `゙゙゙゙´~´ ̄    /   ,:' /   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙゙`'''ヽ、,,
         ,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t ''"゙t  ゙;, `ヽ.        /  ,:'  /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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上条当麻……

色を知る年齢か!

超能力なぞ不純物ッッ
力みなくして解放のカタルシスはありえねェッッ

ストライダム「ユージロー……君は、地上最強と言い切れるかね?」

勇次郎「……何を言い出すかと思えば、下らん。そんな事を聞くために俺を呼んだのか」

ストライダム「いや、う、疑うわけじゃないんだ、しかし、その……」

勇次郎「言いたい事があるならはっきりと言えッッストライダムッッッッ」

ストライダム「君は、たとえば、その、コミックヒーローと闘って勝てるかな?」

勇次郎「……下らんな」

ストライダム「……HA?」

勇次郎「空想上の強者なぞただの絵空事に過ぎん!!! 現実の子犬にも劣るわ!!!!」

ストライダム「……ならば、ユージロー……そんな絵空事のような、空想の上にしか居ない『コミックヒーローが実在したら』……?」

勇次郎「……何ぃ?」

ストライダム「空を飛び、異能を操り、こちらの攻撃を無効化する。そんなコミックヒーローのような男が存在したとして、勝てるかね?」

勇次郎「……」

ストライダム「なんでも、居るらしいんだ。ニホンに……君と同じく、一人で一国を敵に回せるコミックヒーローのような『超能力者』が」

勇次郎「……ほう」

     ニタァ~~~~~~~~……

続けてくれッッ

勇次郎「居るのか?」

ストライダム「ニホンには、超能力者養成都市があり……そこの第一位は、聞いた話によると物体の運動方向を操れるらしい。
         全ての攻撃のベクトルを操作し、全ての攻撃を跳ね返す、『一方通行』と呼ばれる能力を持っている男……」

勇次郎「……」

ストライダム「君の頼りの打撃が通用しない、そんな男に対しても、君は、地上最強で居られるのかね?」

勇次郎「……エフッ」

勇次郎「エフッ、エフッ!! くくくくく……」

ストライダム「……ユージロー?」

勇次郎「成程、ソイツぁ想定の範囲外だった……超能力者か。さんざん格闘家を喰らって、飽食気味だった所だ……箸休めには丁度いいかも知れねぇ」

     ザッッ!!!

ストライダム「お、オイ、ユージロー!? まさか……『一方通行』に……」

勇次郎「興味が湧いた!!! ストレイダム、そいつは何処に居るッッッ」

ストライダム「なんでも……『学園都市』とか……」

――― 学園都市

勇次郎「……」

勇次郎「何処を見ても餓鬼しか居ねぇ……ストライダムが言うには、『餓鬼の超能力開発都市』らしいが……」

勇次郎「これだけ居やがると、どれがお目当ての『一方通行』か見当もつかねぇな」

      ドガァァァァァ――――ンンン!!!!

勇次郎「……建物の中から炎、か」

犯罪者「どけどけどけェェェェ――――!!!!」

勇次郎「手から火を出す奴まで居るのか。コイツは……」

犯罪者「なんだそこの奴ッ!! 消し炭にされてェかァァァ――――――!?」

     ザッ!

勇次郎「しばらくの間は……」

犯罪者「邪魔だっつってんだろうが!! 俺の『発火能力』で消し炭になっちまえええええええええ!!!!!」

     轟ッッ!!

          バッッッ!!!!

勇次郎「退屈せずに居られそうだッッッッッ」

                風紀委員 初春飾利の証言

はい、はい、そうです。通報を受けてここに駆け付けたのは私が最初でした。

なんでも悪質な能力者の強盗だとかで……
いえ、私自身無能力者みたいなものですから、押さえつける事なんかは出来ないだろうけど、それでも仕事ですから。

犯人はレベル3の発火能力者でした。バンクを探れば名前も分かるでしょうけど……今は必要ないですよね。
……ええ、犯人が逃走を始めたため、周辺住人に被害が及ばないように。
そして、犯人の逃走経路に、『その人』が居たんです。
……いや、人、だったのかな?
もしかしたら……人の皮を被った別の生き物なのかも……

ええと、もちろん犯人は逃走の妨げになるその人に向かって能力を行使しました。私が避難を呼びかけるよりも速く。
そしたら……いえ、違うんです。
かき消したんです。腕を振って、向かってきていた炎を。
そのまま突っ込んでいった犯人の頭を捕え、勢いよく地面に叩きつけた……そうです、それがあのクレーターです。
彼が犯人に対して行ったのはその二回の動作だけ。時間にしてほんの数秒。
でも、その数秒で私は理解しました。
彼は我々の手に負える範囲を超えている。迂闊に近付くべきじゃないって。

……そこで、諦めておくべきだった。
彼への事情聴取なんてしようとせずに、犯人をすぐに護送しておけば良かった……

……はい。
過去に類を見ない風紀委員数十名重傷という記録は、その後に『彼』に関わろうとして……
その人一人によって打ち建てられたんです。

勇次郎「飛ばせても所詮火は火か。この程度じゃあローソクの火をかき消す方が難しいかもな」

黒子「通報を受けて駆けつけました! 風紀委員ですの!!!」

勇次郎「……ジャッジメント?」

黒子「……これは……これは貴方がやったんですの?」

勇次郎「……警察のマネごとか。つまらねぇな。他の相手を探すか」

       ザッ

黒子「あ、ちょっと、お待ちなさい!!」

初春「し、白井さん、その人は」

      ヒュンッ!

勇次郎「ッ!?」

黒子「風紀委員ですの。不躾で失礼、質問に答えていただきたく思いまして。
    通報のあった犯人さんをあんなグロテスクな生け花みたいにしたのは貴方ですの?」

勇次郎「……ククク、お次は『瞬間移動』と来たもんだ」

黒子「もし? 私は治安を守る風紀委員として質問させていただいていますのよ?
    あれは明らかに過剰防衛ですの。お時間がよろしくなくても事情聴取させていただきますの!」

勇次郎「ほお、どうやって?」

黒子ザクロ化フラグキターーーーーッッ

黒子「どうやって、って……従わないつもりですの!?」

勇次郎「……」

        ザッ

――― 男の人は、聞く耳を持とうとせず、騒ぎの中心部から離れるように動き出しました。
      それを見て白井さん……私の同僚は、業を煮やして強制連行に踏み出そうとしたんです。

黒子「あらあらあら、聞く耳持たない。いいですわ、そちらがその気なら……少しの間『磔』になって貰いますの!!」

――― 瞬間移動で頭部を蹴り、相手が倒れるのを確認して、針を使い拘束する。それが白井さんの黄金パターン。
      ……私、白井さんが目の前から消えた時、一瞬『あ、いけるかも』と思いました。
      だって、普通思わないでしょ?

勇次郎「邪ッ!!!!!!」

黒子「~~~~~~~~ッ!? ぐ、ゲハッ!?」

――― 何処に、いつ現れるかも分からない敵を、迎撃するなんて。

黒子「な、何故、ぐ、ぎぃ……」

――― そのとき『彼』は明らかに手を抜いていた。こちらの反応を見て楽しんでいた、獲物を狩る時のネコのように。
      そして……

勇次郎「どうした? 来ないのならこちらから行くぞッッッッ」

――― そこから、始まったんです。
      一方的な、見事とも言えるほどの、一対多数の『蹂躪』が。

黒子「このッッ!!!」

            ヒュンッッ!!

――― 白井さんはもう一度テレポートして、今度は別の位置を蹴ろうとしました。
      でも、どうやっているのかは分からないけど、彼は完璧に予知していました。白井さんの移動してくる位置を。

勇次郎「遅いわッ!!!!!!!」

       ブォンッ!!
                ボギャァァァッッ!!

黒子「ぐ、ああああああああああああああああ!!!!」

――― まず一撃。とっさに頭を庇おうとした白井さんの両腕をへし折り。

勇次郎「噴ッッッ」

           ドゴォォォ!!!

――― 追撃で回し蹴り。白井さんは強かにそこのお店にガラスを突き破って突っ込みました。
      そこで異変を感じた風紀委員仲間の中でもレベルの高い人たちが『彼』を抑え込みにかかりました。最初は……十人くらいだったかな。

勇次郎「そうだ、かかって来いッ!! 貴様らの力、見せてみろッッ!!!!!」

――― 男の人は、『準備運動は終わった』と言わんばかりに首と肩を数回まわして、そう啖呵を切って、自分からその十人の中に。
      ……ここからは言う必要はないでしょう?
      私が話さなくても、この道路に残った血の跡と、怪我人の容体でなんとなくわかる筈です。

――― ……ガラス、ですか?
      はい、確かに。あれは白井さんがテレポートさせた物なんです。
      吹っ飛ばされた白井さんは、それでもまだ意識はあったみたいで……
      風紀委員の人たちが次々に倒れていくのを見て、『事情聴取対象』から『捕縛対象』に認識を改めたらしく
      衝突した際に割れたガラス片を集めて、一気に『彼』の居た場所にテレポートさせたんだと思います。

――― いつもの白井さんからは考えられないほどのスピードと集中力で飛ばされるガラス片の数々。本来ならそのガラスは、的確に『彼』を貫くはずでした。

勇次郎「……ほお、こんな事も出来るのか、瞬間移動ってのは」

黒子「なっ!?」

――― しかし彼は気付いていた。白井さんが何かしようとしていたことに。
      そして……おそらく『勘』で白井さんの攻撃を感知した彼は、白井さんが攻撃を仕掛ける瞬間に、その辺に転がっていた人を自分の代わりに自分の位置に立たせていたんです。

勇次郎「飛びかかってきた餓鬼どもはどいつもこいつも腑抜けた奴らだった。狙いは足や肩、無力化しようとするのが見え見えの安っぽい攻めばかり。
     ……その点、お前は評価できる。あのガラスのシャワー……下手打てば半身不随くらいにはなってたかもしれん」

黒子「ど、どうして、今、完璧に……」

勇次郎「小娘、よぉく覚えておけ」

――― 彼は白井さんの頭を片手でつかみ、こう言いました。
      それはおよそ、人が言うとは思えない台詞。

勇次郎「次に俺と会う時は最初から殺す気で来いッッッ」

――― 言い終わるが早いか、彼は白井さんを店の外に放り投げました。
      ……運悪く? 違います。白井さんは『運よく』車道間の茂みに突っ込んだんですよ。
      確かに十数カ所木の枝が身体を貫通してましたが、もし対向車線を越えていれば……死は免れなかったでしょうから。

この調子だとセロリも余裕だなwwwwww

―――

勇次郎「……発火能力、瞬間移動、念動力」

勇次郎「面白い所に来たもんだ。その辺の不良でさえ摩訶不思議な能力を使いやがる」

勇次郎「エフッ、エフッ!! コイツぁ期待できそうだ。ストライダムの野郎の言っていた『一方通行』って奴も」

??「……悪いけど、アンタは一方通行なんかには会えないわよ」

勇次郎「……何?」

美琴「赤毛に、黒い服、長身、筋骨隆々の男……初春さんの言ってたのはアンタで間違いなさそうね」

勇次郎「……邪魔だ、小娘」

美琴「先日はどうも。私の妹分がお世話になったみたいで」

勇次郎「……」

美琴「忘れたとは言わせないわよ。生きてるのが不思議なくらいの大けが負わせてくれたらしいじゃない」

勇次郎「……知らねぇな」

美琴「……は?」

勇次郎「弱い奴の事なんていちいち覚えちゃいられねぇんでな」

美琴「~~~~~~~~~~ッッ!!! アンタ、覚悟は出来てんでしょうねぇッ!!!!」

             バチバチバチバチィィィッッ!!

美琴「安心しなさい。殺す気はないわ。私だってこの歳で前科持ちは嫌だし」

勇次郎「……ホォ」

美琴「ただ……この暗闇じゃあ『少し手元が狂って』『不慮の事故』が起こるかもしれないけど」

勇次郎「……ククククク、つくづく、退屈しねぇ都市だ。こっちから手を出さなくても寄ってきやがる」

美琴「いつまでそうやって笑ってられるかしら?」

勇次郎「そっちが殺す気なら都合がいい」

       バッッ!!!

勇次郎「こっちも最初から殺す気で行かせてもらうッッッッ」

美琴「それがアンタのファイティングポーズってわけ?
    ……上等ッ!! 明日の朝日は拝めると思わない事ねッ!!!!」

         バチバチバチバチィィィッッッ!!!

美琴「これはほんの、挨拶代わりよッッ」

     ピカッ
               ドゴォォォォ――――――ンンンンッッ!!!!

美琴「とはいっても、私の挨拶はちょっとシビれるでしょうけど」

美琴「あー、あっけなかった。普通はこんなもんなのよ。あのツンツン頭がおかしいだけで」

勇次郎「……エフッ」

美琴「………………は?」

勇次郎「気持ちいいマッサージじゃねぇか。続きはねぇのか?」

美琴「な、何で!? 雷レベルの電気をぶつけたのよッ!?」

勇次郎「続きがねぇなら……今度は俺の番だ!!!!!」

美琴「雷喰らって普通に動けるってどんな化け物よ!!!」

勇次郎「邪ッッッッッッッ」

         轟!!!

美琴「クッ、もうイッパァツ!!!!」

     ピカッ
                    ドゴォォォォ―――――ンンンン!!!!

美琴「今度は!?」

勇次郎「……マグレで雷が落ちてきたってわけじゃなさそうだな。これが貴様の能力か、小娘!!!」

美琴「……この至近距離でピンピンしてるなんて……本当に人間なの、コイツ……」

でも裕次郎このオッサン達に成すすべも無く眠らされたよな
http://livedoor.2.blogimg.jp/amosaic/imgs/f/9/f9bd92a7.jpg

美琴「……だったらッ!!! 右手に磁力を集中、砂鉄を集めて……」

      サァァァァ……

美琴「コイツでどうだぁぁぁぁ!!!!!!」

         ブォン!!
                  スパッ!

勇次郎「……ほう」

美琴「へぇ、一切ダメージ喰らわないかと思ったら……斬激は効くんだ。
    まあ当たり前か。チェーンソー並……いや、それ以上の切れ味なんだからね、コレ」

勇次郎「マッサージの次はチャンバラごっこかい、お嬢ちゃんよぉ」

美琴「言ってなさい。これで片腕でも切り落とせば泣きごと言いたくなるでしょうから!!!」

      ブォン!!  ブォン!!!

美琴「く、チィッ!! こンのぉぉ!!!! ちょこまか避けるな!!!!!」

         ブォン!!   ブォン!!!!

勇次郎「……まるでなっちゃいねぇな」

美琴「はぁっ!?」

たぶんそろそろ美琴が自分の顔殴りだす

>>95
伝説のアンチスキルとして登場します

         ボガァッ!!!

美琴「え、ぐ、な!?」

美琴(私が砂鉄の剣を振るよりも速く、懐に飛び込んできて、殴った!?)

勇次郎「遅すぎるわッッッその程度の刀、この範馬勇次郎が避けられないとでも思ったか!!!!
      チャンバラ遊びがしたいならその辺にカカシでも突っ立ててやっていろッッッッッ」

        ドゴォッ!!!

美琴「ぐ、げほっ、げほっ!!!! このッ!!」

勇次郎「甘いッ!!!!!」

          ドガァァァッ!!!

美琴「ぐぇ!! ぎ、はぁっ!!!!」

勇次郎「……つまらん。どれほどの奴かと思えば、この程度か」

美琴「ちょ、ちょっと……はぁっ、待ちなさいよ!!! 逃げる気!?」

勇次郎「笑わせるなッ!!! 貴様程度やろうと思えば、この場で蚊を潰すように殺せるわ!!!!」

美琴「だったら」

勇次郎「殺す価値もない奴に割く時間などこれ以上ない!!!! ボンクラがッッ!!! 調子に乗るな!!!!」

       ザッ!

美琴「…………」

美琴「………………だったら」

美琴「コイツを喰らっても!!」

美琴「無駄口叩けるかァァァァ―――――!!!!!」

    ピンッ

                  パシッ

美琴「……へ?」

勇次郎「ここまで来て、まだ小細工に頼ろうとするか!!!! 恥を知れッ!!!!
     貴様の能力は強大だ。しかし貴様はその強大な力を何分の一にも弱めている!!!
     砂鉄の剣だの、コインだの、そんな小細工は所詮強さをごまかすためのパフォーマンスに過ぎんッ!!!
     俺が貴様の力を持っていたなら、ここで敵と対峙した瞬間に全力で雷を落として敵を消し炭に変えているッッッッ」

美琴「……クッ……じゃあ望み通り落としてッ」

勇次郎「遅いッッッ!!!!」

        バギャッッッ!!!!

                               ドゴォォォンンン!!!

勇次郎「……フンッ!」

―――

一方通行「……」

一方通行「……さて、とォ。この辺なら邪魔も入らねェだろ。そろそろ出てきたらどうだァ?」

・ ・ ・ ・ ・ ・

一方通行「オイオイ、まさか俺が気付いてないとでも思ってンのかァ?
       こちとらテメェがつけて来てるのなンざ、街中から気付いてンだよ」

       ザッ

勇次郎「……ようやく会えたなぁ、学園都市一位、『一方通行』」

一方通行「……赤毛のむさい男……ははァン、テメェが最近噂の『鬼(オーガ)』か。
       話は聞いてるぜェ~、身体能力が鬼のように高くてどんな能力者でも素手で殴り飛ばすンだってなァ」

勇次郎「……」

一方通行「それで、俺になンの用ですかねェ? まさか学園都市第三位に勝った程度で調子にのっちゃいましたかァ~?」

勇次郎「俺は、お前に会うためにここまで来た」

一方通行「ききき、なンだァ? 初対面でそんな事話しだして、告白でもしようってのか?」

勇次郎「クククク、そいつぁ面白ぇかもしれねえな」

          ぐにゃぁぁぁぁ~~~~~~~……

一方通行「おいおい、冗談はそのむさ苦しい身体だけにしといてくれよォ? 俺はソッチの気なンかねェからなァ」

勇次郎「……ソッチの気が無くても、興奮するさ。強い相手ほど、絶世の美女に見えてきやがるんだからな」

一方通行「けけ、なンだなンだよなンですかァ? じゃあもしかして、お前には今、俺が絶世の美少女にでも見えてるっていうンですかねェェェ?」

勇次郎「期待はずれじゃなきゃあいいが」

      ぐにゃ~~~~~~~……

一方通行「俺が絶世の美少女かどうか、この場で確かめてみようってかァ?」

勇次郎「それも悪くねぇ」

一方通行「…………ききき」

勇次郎「……エフッ、エフッ」

一方通行「ききっけけけかかかかっここここききここくくくっかかかかかかかかかかあああああああああああああああ!!!!!!」

勇次郎「くくく……はははははははははははは!!!!!!」

一方通行「いいぜェ!! 相手してやるよ!!!! かかって来い『鬼』ァァァ!!!」

勇次郎「面白いッ!!! 楽しませてもらうぞッッッ『一方通行』ッ!!!!!」

勇次郎「邪ッッッッッッッッッッッ」

      ブオン!!

                 バシィン!!!

一方通行「けけけ、本当に殴りかかってくるとはなァ、この『一方通行』によ」

勇次郎「聞きしに勝る……って奴だな。まさか本当に全部返ってくるとは。こいつは、今まで以上に楽しめそうだ」

一方通行「さて、どうしますかねェ。殴るしかしない『鬼』さンよ。まさかもうギブアップとは言わねェよなァ」

勇次郎「こんな面白い玩具手に入れて手放す奴はただのマヌケか、相当の馬鹿だけだ」

一方通行「ほォ~、じゃあどうやって俺に一撃を喰らわせるのか、高みの見物としゃれこませてもらおうか」

勇次郎「ケッ、いいのか? 攻撃するなら今のうちだぜ?」

一方通行「俺はアンタと違って無駄に疲れるのは嫌いなンだよ」

勇次郎「そうかい。まぁ、嫌でも動きたくなるさ。俺が一撃加えたらな」

一方通行「不可能な事に備える奴ほど馬鹿な奴ァ居ねェぜ」

勇次郎「不可能かどうか、今からその身でじっくり味わうといい。だいたい掴めたからな」

一方通行「おお、やってもらいましょうかァ」

勇次郎「ストライダムの奴は御大層にベクトルだの運動量だの言ってたが、一回経験しちまえばなんてことは無ぇ。
     一定の位置にぶつかるとダメージが跳ね返ってくる。それだけだ」

一方通行「御託はいいからやってみろよ。それともまさかここまで大口叩いておいて出来ないっつーのかァ?」

     ブォン

           パシィィン

一方通行「………………は?」

勇次郎「つまりは、その一定の位置からこっちにぶつからせればいい。そうすれば外側に向かおうとするダメージがお前に吸収される。
     『当てない打撃』だったか……見よう見まねでやってみたが、なるほどコイツは便利だ」

一方通行「……けはは、まさか本当に当てられるなんてなァ。……何年ぶりだろうな、この感覚は」

勇次郎「しかし、だ。コイツは面白くねぇ」

一方通行「はァ?」

勇次郎「こんな『技』に頼るのはこれっきりだ。俺はこんな小細工覚えるためにこんな所まで来たわけじゃねえ。
     こんなチャチな技使うのはこれっきりだ。これからは俺らしく、テメェの反射を『力』でブチ抜く」

一方通行「…………へェ、面白ェじゃねェか。せっかく当てる方法があったのにそれを使わねェなンてよ」

勇次郎「技に頼るなんてのはそれしか出来ねぇ奴がやっておけばいい」

一方通行「面白ェ、面白ェ面白ェ!!!! けははははひひ!!! やってみろよ、その力って奴をッ!!!!
      言っとくがこっからは俺も攻めさせてもらうぜ、一撃喰らわせられたわけだし、いつ約束破って『当てない打撃』を当てられるかも分かンねェからなァ!!!!」

寝る

>>142
このタイミングでかいwwwwwww

一応保守

そのころ

烈「また来たか少年よ」

上条「列さんのラーメン美味すぎて。あっいつものラーメンで!」

烈「承知したッッ!」

上条(500円で本格ラーメンが食えるなんて、しかも替え玉無料なんて上条さんには涙ですよ…)




ほっしゅ

禁書「ここが当麻が良く来るラーメン屋さんだね」

烈「救命阿ッッ」

キャオラッッ

上条「さすがに今回ばかりは上条さんの出る幕はありませんからね~っと」

烈「ん?どうした」

上条「いえ、何でも。ラーメン美味しいっすね。いつもごちそうさまです^^」

どうでもいいけどピストルの弾が銃口に戻るっておかしいよな

黒子の瞬間移動すら読めるこの勇次郎なら行ける気がする

ッキャオラァァッッ

一方通行「俺の能力は反射だけじゃねェ、触れている物全てのベクトルを操れる。
     さて、問題です。空気に運動エネルギーを持たせて円を描くように動かすと、なにが起きるでしょうか?」

     ゴォォォオオオオオオオオオオ……

勇次郎「竜巻、か」

一方通行「ききき、ご名答。正解者にはァァァァァ!!!!」

        轟ッ!!!!!

一方通行「竜巻をプレゼントってなァ―――――!!!!」

勇次郎「……まさかまた自然現象と闘う事になるとはなぁ」

            ニィ……

一方通行「おっと、起こるのは竜巻だけじゃねェぜ。
     本日の学園都市は、気温27度、北西よりの微風、全体的に快晴。しかし竜巻が起こる地域あり……そして所により」

    シュルシュルシュル……

一方通行「鉄骨の雨が降るでしょう、ってよォッ!!!!」

      グォォォォ……

勇次郎「竜巻の次は鉄骨か、まるで天災だな……お前の能力のこの威力……
     ククク、面白いッッ!!!!! 全力で来い!!!!!!」

一方通行「ほら、ドンドン落ちてくるぜェェェ~~~~?」

     ドガァァン!!!    ドゴォォォォォン!!!!

勇次郎「フンッ!!」

一方通行「おーおー、ゴキブリみたいにチョコマカ避けやがって。しかし避けてばっかじゃあ俺には勝てねェって分かるかい?
      なんとかして、その竜巻と鉄骨の雨をかいくぐって俺の所に来ない事には始まんねェぜ」

勇次郎「この程度の風、足止めにもならん!!!!!」

     ガシィッ!!

勇次郎「つむじ風ごとき、掻き消してくれるわッッッッッ」

          ブォン!!!

一方通行「……当たり前みたいに鉄骨振りやがって。ま、でも、思ってたぜ。そうするってよォ」

     ザッ!

一方通行「鉄骨の雨の次は、小石の散弾銃なんてのはどうだィ?」

勇次郎「なにッ!?」

         ズサッッッッ!!!!

        ドガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッ!!!!

勇次郎「ぐッ……」

小石の散弾銃って地下闘技場でもあったな。

一方通行「きゃはは!! どうした、もっと愉快に動き回れ。死んじまうぞォ!!!!」

勇次郎「このッッ!!!」

一方通行「けかか、まだまだ元気ってかァ? だったら、もう一発いっとくかァァァ――――!!!!」

         ズサッッッッ!!!!

勇次郎「ッ!!」

一方通行「フェイクだよ、バーカ」

    ボゴォッッ!!

勇次郎「く」

一方通行「どうだァ? ただ殴ってるだけなのに結構痛ェだろ?
       こっちに帰ってくる反動もひっくるめてテメェへのパンチになってンだ。つまりは一撃で二倍のダメージってこったなァ!
       けはは、ひひ、かかかききき、さァ、『私刑』(リンチ)の始まりだッッッッ」

     ボゴッ!! ボゴッ!! ドガッ!! ドスッ!!!

一方通行「ききっかかかこここけけけけっききききききくくくっかかか!!!!
       殴り心地のいいサンドバックだなァァ!!! えェ、おいッッ!!!!」

勇次郎「……フフ」

一方通行「おンやァ~? どうかしましたかァ? いきなり笑いだしたりしてェ。
      痛みで大事なネジが吹っ飛ンじゃいましたかァ~~~~~~~?」

     ドゴォッ!!  バゴォッ!!!

勇次郎「遠くからこそこそ攻撃してくれば……まだ俺を倒せたかもしれないのになぁ」

一方通行「かかか、なンだァその言い方。まるで俺がテメェを倒せねェみたいな言い方じゃねェか」

勇次郎「気付かねぇのか? ……ここはとっくに俺の領域だ」

一方通行「攻撃できなきゃ意味はねェンだよ!!!」

   ゴスッ!!    ズドゴォッッッ!!!

       スゥ……

一方通行「なんだァ? ポケットに片手を突っ込んで、エラく余裕じゃねェか!!!!」

勇次郎「テメェの攻撃なんざ痛くも痒くもない。今度は俺の番だな」

         ピトォ

一方通行「……何のつもりだ? 俺の胸に手なんか当ててよォ。
      もしかして、殴られ過ぎて頭がイカレて本当に俺が美少女にでも見えだしたかァ?」

勇次郎「迂闊に近寄った愚か者が。実力を計れん馬鹿は……」

―――
―――

渋川「なに? 攻撃を跳ね返す化け物の倒し方ァ?」

刃牙「はい」

渋川「刃牙さんがワシの所に来るなんて珍しいと思ったら、そんな事を聞きにきたんか」

刃牙「……親父、範馬勇次郎が、そんな超能力者と闘っているらしくて……まあ、正確には『攻撃の運動方向を操る』らしいんですけど。
    攻撃の方向を操るってのが合気に通じるんじゃないかなぁと思って」

渋川「……カカカ、いやァ、長生きはするもんだ。まさかそんなバケモンが居るなんて。一度手合わせしてェもんだ」

刃牙「それで……倒し方なんですけど」

渋川「そうさなぁ、普通に攻撃しても返されるなら、倒し方は一つさ」

刃牙「……それは?」

渋川「そりゃあアンタ、攻撃しないことだよ」

刃牙「ハァ!?」

渋川「攻撃すりゃあ負けるっていうなら攻撃しないしかない」

刃牙「い、いやいや、それじゃあ倒せないんじゃ」

渋川「なに、そういう奴ァな。自分で攻撃せずに勝つようにすりゃあいい」

刃牙「……どうやって?」

渋川「利用するのさ、周りにあるもんを。
   風で舞い上がる砂を利用するも良し。舞い落ちる木の葉を利用するも良し。
   持久戦に持ち込んで隕石が降ってくるのを待つなんてのもいいかも知れねぇ」

刃牙「……ッッ」

渋川「なに、ハハ、最後のは冗談だ。……しかし、合気しかりそんな化け物しかり、こっちの攻撃を受け取らねェ奴倒すならコイツに限る」

―――
―――

勇次郎「刎ッッ!!!!!」

―――

渋川「そいつが反応できないような運動方向からの攻撃だ」

―――

    グルゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!

一方通行「なにィ!?」

一方通行(俺に手を張り付けた状態で、回転!? ……このまま地面に叩きつけるつもりか!
       しまった、『鬼』は手を張り付けた状態から回転した、つまり俺にかかるベクトルがほぼねェから回転に対してオート反射がほとんどきかねェッ!
       さっさと演算して、回転を止めねェとッ!! でも、この速さ……!!)

勇次郎「這いつくばっていろッッッッッッッッ」

             ドゴォォォオオオオオオオオン!!!!!!!

一方通行「く、かはッ……」

勇次郎「回る世界は楽しめたか?」

一方通行(せ、背中をモロに……畜生、世界が歪んで見えやがる……呼吸もままならねェ……)

勇次郎「エフッ、返事も出来ねぇか。だったら、もう一度回してやるッッ」

単発エフッはおかしいだろwwwwwww

勇次郎「邪ァァァッッッッッッ」

       グルゥゥウウウウウウウウウウウウウ!!!!

一方通行「……ぐ、げほっ、チィッ!! 調子にのってンじゃねェぞ!!!!!!」

        ピタァァァッ!!

勇次郎「……ほお、空中で、止まるたぁな」

一方通行「同じ攻撃続けて喰らうほど、俺ァ馬鹿じゃねェンだよ!!!!!」

          ボゴォォッ!!

勇次郎「ぐっ」

一方通行「けはは!! さすがの鬼も顔は鍛えられねェか!!!! じゃあ、こンなのはどうだいッッッ」

     パァ―――ン!!

一方通行「地面に打ちつけられた俺の背中のお返しだ。どんな感じだァ? 鼓膜ブチ破って脳揺らされるのはよォ。
       ……そして、このまま、今度はテメェが這いつくばれェェェェェ――――――――――!!!!」

        ドゴォォォッッッ!!!

勇次郎「ぐ、は!!」

一方通行「ケッ……こンだけ本気でやって、片膝つくだけかよ」

勇次郎「……よもや、自分の十八番を他人にやられる事になるとはな」

一方通行「……まさかマジで力でブチ破ってくるとはなァ、この絶対防御を」

勇次郎「ここまでの負傷はいつぶりだ……ベトナム戦争の時でさえこんな怪我しなかったぜ」

一方通行「驚かされてるのは俺の方だっつーの。テメェの鬼のような耐久力は何なんだァ?
       今までのでその辺のレベル0なら五回は死んでるぜェ」

勇次郎「……しかし……やはり面白い、心躍るッッッッ」

一方通行「……きききか、ああ、楽しいねェ。俺も楽しいぜェ……こンなに楽しいのは、生れてはじめてかもなァ!!!!」

勇次郎「ククク、だったら、これが最初で最後って事か」

一方通行「そうだなァ、ここまで楽しませてくれるアンタがここで死ンじまうンだからなァ」

勇次郎「呼吸は整ったみてぇだな、『一方通行』」

                                ニタァ~~~~~~……

一方通行「脳の揺れは収まったかィ? 『鬼』よォ」

                                 ニィッ

      ザッ!!

勇次郎「次はその生意気なツラを地面にめり込ませてやるッッ!!!!」

一方通行「言ってろ田吾作ッ!! テメェの忠告通り、これから俺はテメェに近付かねェ。遠くからじわじわなぶり殺しにしてやるよッッ!!!!」




                                       二人の勇気が、世界を救うと信じて……

                                       ~ ご愛読ありがとうございました! ~

数百メートルの絶壁に己の身体を転げ落とすことで身につけた耐久力だからな

次回は御坂さんの寮に住む事になった勇次郎のほのぼのラブコメです

>>295
任せろ

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