明久「秀吉って誰が好きなんだろう?」(406)
立ったら書く
明久「やっぱり雄二みたいに背の高い男らしいのが好きなのかな」
翔子「……」ミシッ
雄二「明久、お前は人命というものをもっと尊重すべきだ」
明久「秀吉みたいな美少女に告白されたら誰だってOKしちゃうよね、あーあ誰なんだろそんな幸せ者は」
瑞希「……」ピクッ
秀吉「…普通そういうことは本人のおらぬ所で話すものではないかの? それにくどいようじゃが、わしは男じゃ」
明久「またまた~、女の子2人が並んで歩いたって誰もカップルとは思わないよ?」
康太(…………悪くない構図)
明久「美波と並んでたら、むしろ美波のほうが男に見えるうううううううう腕が!! 腕があらぬ方向にいいいいいいいい!!!!」メキメキ
康太「……!!」カシャカシャ
秀吉「そう言われてものう……、持って生まれた性別は変えようが……」
美波「うちも持って生まれた性別は変えようがないのよ、残念ね!!」メキャッ
明久「はぐぅ!!!」
康太「……くっ! 見えない……っ!!」
雄二「……じゃあ、好きな女のタイプとかはあるのか?」
秀吉「うーむ……、それは……」
明久「じゃ、じゃあ0.01歩譲って、もし自分が女の子だったら、どんな男が好き!?」
秀吉「なぜ1歩にも満たんのじゃ…、自分が女子だとしたらか……?」
康太「……演劇で、女役をやってるつもりで」
秀吉「女子だとしたら……、そうじゃのう……」ジー
瑞希「…」
美波「…」
雄二「…」
明久「…」ゴクリ
康太(……少し恥じらいながらの上目づかい、これは高く売れる)カシャカシャ
秀吉「そ、その……」
秀吉「あ、明久のような男………///」ボソッ
明久「え? なんて?」
秀吉「わ、わしは用事があるので先に帰るのじゃ! また明日!」タタタ
明久「あ、うん、また明日……?」
その他(聞こえてしまった………)
美波(……聞いた?)
瑞希(……聞こえちゃいました)
康太「……まあ、想定内」
雄二「……そうか?」
明久「え? 秀吉なんて言ってたの!? 聞こえなかったよ!!」
須川「これより異端審問会を開催する」
明久「ちょ、ちょっと待って! せめて理由を!! 秀吉がなんて言ってたのかだけでも!!」
「聞こえなくとも」
「聞き逃すというのも許すまじ」
「「「「有罪!!」」」」
明久「ああああ耳は!耳は生きるために必要だから!! 引っ張らないでえええええええ!!!」
瑞希「大丈夫…、今のは飽くまで“例えば”の話のはず…」ボソボソ
美波「“例えば”の話に、頬を赤らめるかな…?」
康太「女役に成り切っていたのでは」
美波「そうかな?」
康太「そう、多分」
「「そっかあ」」
康太(2人とも肝心な所で鈍感でよかった…)
~吉井宅~
明久「酷い目にあった…」
ガチャ
玲「あらアキくん、遅かったですね」
明久「ただいま姉さん、……なんで金属バット持ってるの?」
玲「心配したんですよ? どこかの身の程知らずがよもやアキくんを拘束したあげく、耳を切り落とそうとしていたのではないかと…」
明久「…見てたの?」
玲「いえ、そんなことになっててはいけないと今から捜しに行くところでした」
明久「そっかー、でも釘の付いた金属バットは少し物騒過ぎるかな? あと素振り用の鉄バットにどうやって釘刺したの?」
~明久の部屋~
明久「秀吉の紅潮+上目づかいの写真…」
明久「あの時の秀吉もかわいかったなぁ」
明久「でも、なんて言ってたのかは結局誰も教えてくれなかったし…」
明久「待てよ、須川が現れたってことは…」
明久「もしかして秀吉が好きなのって僕!?」
明久「そんなわけないよね、寝よう」
~木下宅~
秀吉「ううぅぅむ……」
優子「…」
秀吉「むぅ……」
優子「……」
秀吉「うむぅぅぅ」
優子「うるさいわね、唸るなら自分の部屋でしなさいよ」
秀吉「…そうじゃ、姉上に聞きたいことが」
優子「私に?」
秀吉「姉上からは明久はどのような男に見えるかの?」
優子「……は?」
秀吉「いや、その、女子から見た明久はどう映るのかと…」
優子「どうもこうも…… ちょっと待ちなさい、あんたなんで赤くなってんのよ」
秀吉「ふぇ!?」
優子「まさかとは思ってたけど、あんた……」
秀吉「い、いや別に、ただ、明久が、わしが、どんな男が、もし女子だとして、姉上が!」
優子「…日本語が喋られなくなるほど夢中だと…、姉として今のうちに矯正しとくわ」
秀吉「ち、違うのじゃ! これは飽くまで例えばの話であって……! ああ姉上! 背骨は!背骨は人間にとって大事な機関が詰まってるのじゃ!」
優子「例えばの話で顔を真っ赤にするほど、のめり込んでるわけね」メキィ
秀吉「ふぎゅう!!」
~翌朝~
明久「」
玲「さあ、どうぞ」
明久「……これは、カレー? でも匂いが…」
玲「姉さん特製の栄養食です、以前のカロリーメイドドリンクでは水腹になってしまうということでしたので」
明久「」
玲「若い人はカルシウムや鉄分が不足している、とのことなので、カルシウム(金属)と牛の血を」
明久「なんかつい最近みた覚えのある金属片と釘らしきものも見えるんだけど…」
玲「栄養バランスを変えた昼食用、夕食用もべつに用意してますので、ちゃんと食べて下さいね?」
明久「」
~
秀吉「やはり考え過ぎじゃろうの…」
秀吉「たしかに明久は女子から見れば魅力的かもしれんが、わしは男なのじゃ」
秀吉「うむ、これで解決じゃ」
ガシッ
明久「おはよう、秀吉……」フラフラ
秀吉「ひぃっ! ………あ、明久か? どうしたのじゃ! 顔色が蒼いのを越えて真っ白になっとるぞ!!」
明久「白…肌の白さなら、秀吉のほうが綺麗だよ…」パラパラ
秀吉「髪が! 髪が抜け落ちておるぞ!」
明久「元気、いっぱい……うふふ……」ドサッ
秀吉「おい、明久!」
美波「あら、今日はいつになく静かじゃない」
瑞希「だ、大丈夫なのですか?」
康太「………血を吐いている、これは危険」
秀吉「ムッツリーニ、でもどうすれば…」
康太「今朝出来たばかりの処方箋がある」
秀吉「おお、それは心強い さっそく飲ませるのじゃ」
康太「500円」
秀吉「金をとるのか! しかしこの際しかたない、ほれ」
康太「まいど、……これ」ピラ
秀吉「写真ではないか、しかもわしの」
明久「…」ピクッ
康太「…それを明久の顔の前に」
秀吉「こうか?」ヒラヒラ
明久「……!!」ブシュ----!!!
秀吉「おお! さらに血が!!」
康太「…しまった、逆効果」
~保健室~
明久「鉄分は十分とったはずなのに貧血になるなんて思わなかったよ」
雄二「いや、鉄分というのはけして金属バットで摂るものじゃないと思うぞ」
明久「でもそのおかげで秀吉の秘蔵写真を手に入れられたんだ、えへへー」ピラ
康太「……実は別アングルも」
明久「! …でも今は手持ちがない!!」
康太「…タダで一枚手に入れられただけでも感謝すべき」
ガチャ
秀吉「おお明久、だいぶ良くなったようじゃな」
明久「あ、秀吉! ありがとう、秀吉のおかげだよ」
秀吉「あれはわしのおかげ…なのか…?」
明久「当然!」
康太「処方箋の追加は…、一枚200円で」
明久「ずるいよムッツリーニ!! 僕には1000円以上吹っかけるのに!!」
秀吉「自分の着替え写真を買うのはのう…、いっそその場で写真と同じポーズをしたほうが速いのでないか」
明久「……ひ、秀吉……!!」
康太「………」ボタボタボタ
雄二「この写真、衣装でこけて前半分が破れてるんだが、再現するのか?」
明久「破れ……」ブシュ-----!!!
秀吉「お、おい明久!!」
康太「いまこそ実践すべき!!」
秀吉「実践と言われても、あれは冗談で…!」
康太「事は一刻を争うんだ!」スチャ
秀吉「そ、そんなに大事なのか!? しかし今は制服しか…、前をはだけさせただけでもよいかの?」プチプチ
康太「……はだけ……!!」ブシュ----!!!
秀吉「ムッツリーニまで!! 誰か! 誰か助けてくれ!!」
雄二「……こうして見てると、秀吉もたいがいバカだな」
~放課後、保健室~
美波「で、鉄人にきっちりお灸を据えられたあげく、保健室の掃除をすることになったと」
瑞希「シーツが真っ赤です…」
秀吉「後になって気付いたのじゃが、わしは雰囲気に流されてとんでもないことをしとったのではないじゃろうか?」
雄二「うん、ちゃんと自分で気づけたのはいいことだ」
康太「…気を失いながらもシャッターを押した自分を褒めたい」カチャッ
明久「ムッツリーニ! それ、予約しとくよ!!」ビシッ
康太「…前金を」
明久「くぅ…!」
バサッ…
雄二「血染めのシーツ…」
秀吉「およそ保健室には似つかわんものじゃな」
美波「そういや瑞希、今日は早く帰らないといけないとか言ってなかった?」
瑞希「…そうでした! ごめんなさい、お手伝いしたいのはやまやまなんですが、今日はもう帰りますね! さようなら!」タタタッ
美波「またねー」ヒラヒラ
明久「あ、ばいばい姫路さん!」
秀吉「さようならなのじゃ」
瑞希(今日は早く帰って料理の勉強してお弁当を作って、食べてもらうんです…!)タタタタ
明久「…!?」ゾワッ
雄二「どうした、明久?」
明久「いや、なんか寒気が…」ゾワゾワ
秀吉「あれだけ血を失えば悪寒もするじゃろうて」
ガチャ
翔子「……雄二、見つけた」
雄二「ん? なんだ翔子?」
翔子「…今日は帰りに買い物に付き合ってくれる約束」
雄二「ちょっと待て、俺はそんな約束をした覚えは」
翔子「…前に映画を見に行った時にした。 …あなたは寝ていた」
雄二「本人の了承を得ない約束なんて聞いたことないぞ! あと寝ていたんじゃなくて気を失っていたんだ!」
翔子「……大丈夫、あなたは寝ていてもいい」バチバチ
雄二「い、いや、買い物だよな!? 寝ていたら歩くのもままならなあぎゃああああああ!!!!」バリバリ
ドサッ
ズルズルズルズル
ガチャ
…バタン
秀吉「…台風一過という感じじゃのう」
美波「さて、うちも退散しようかしら」
明久「え? 美波もなんか用事あるの?」
美波「…ちょっと気になることがあるから、確認しにいくの、じゃーねー」
明久「あ、うん」
…バタン
康太「……では、写真を現像して印刷してくる」
明久「頼むよムッツリーニ! ちゃんと前金は払ったからね!」
…バタン
明久「……秀吉もなんか用事あったりする?」
秀吉「い、いや、今日は部活もないので最後まで片付けるぞ?」
明久「よかったあ、貧血状態で一人で片付けてたら家に帰るまで持ちそうになかったよ…」フラフラ
秀吉「…無理をしてはならんぞ? なんならもう少し休んでいてもいいのじゃぞ?」
明久「いや、女の子にばかり働かせてたら男として失格だからね! 頑張るよ!」
秀吉「…だからわしは男じゃと…」
~保健室脇の廊下~
康太「ここでなにを」
美波「あんたこそ写真を印刷しに行くんじゃなかったの?」
康太「あれは建前」
美波「あっそう、…それはそうと、きのうの木下の態度はただ事じゃないわ」
康太「……だから2人きりにした」
美波「気が利くじゃない、2人きりにしておけば絶対なんらかの動きがあるはず…!」ジーッ
康太(……島田がいては決定的瞬間を撮ることが出来ない)
康太(……気の毒だがここは助っ人に登場願うか)ピピピ
…
……
………ドドドドドド
美波「な、なに? この音!」
康太(…さすがに早い)
美春「お姉様ーーーー!!」ドドドドド
美波「げっ! 美春!!」
美春「お姉様!!」ガバッ
美波「ちょっ……」ドサッ
ガンッ
康太「…あ…後頭部……」
美春「お姉様!! なにを血迷って汚らわしい男をのぞき見なんてしてるんですか! 私のなら穴が開くほど見せてあげますのに!」ユッサユッサ
康太「……あの」
康太「……既に伸びている」
美波「」
美春「お、お姉様! 誰がこんなことを!」
康太「……」
美春「まあいいわ、お姉様、今日はこのまま私と帰りましょう♪」
美波「」
ズルズル
康太「……すまない、島田美波」
~保健室~
明久「これでよし…」バサッ
秀吉「…」
明久「…そういえばさ」
秀吉「…そういえば、なんじゃ?」
明久「きのうの話の続きなんだけd」
秀吉「今日はいい天気じゃのう」
明久「……雨、降ってるよ」
秀吉「…」
ザァ-------……
明久「…」
秀吉「…」
明久「……秀吉!!」バンッ
秀吉「ビクッ………な、なんじゃ、明久?」
明久「秀吉……もし女の子だったら、誰が好きなの?」
秀吉「ふぇ!? たしか昨日の時点では“どんな男が好みか”だったはずなのじゃが!?」
明久「そんなのたいして変わりないよ、さあ、答えて?」
秀吉「な、なぜ徐々に壁際に追い詰めながら猫撫で声で問うんじゃ…!!」ジリッ…
明久「ほら、早く答えて?」
秀吉「ううぅ……、どうしても、答えねばならんのか?」
明久「答えてくれなきゃ、この場で姉さんが昼食に用意したこの栄養食を一気飲みするよ?」ドロッ…
秀吉「どういう脅しじゃ……」
明久「さあ…」
秀吉「…」
明久「…」
秀吉「…………明久」
ザァ-----……
明久「……へっ?」
秀吉「…」
明久「あの……秀吉…」
秀吉「わしが女子じゃったら……、明久が好きじゃ」
須川「これより異端審問会を始める」
「容疑者、吉井明久」
明久「わあはははは!! 例えどんな罰を受けようとも、今日という日が僕の永遠の記念日になることは間違いない!! 秀吉ぃぃぃぃ!! 結婚しよう!!!!」
秀吉「あ、明久…! 物事には順序というものが…!」
ダン!
須川「電気イス!!」
明久「ちょ、ちょっと待って!! それじゃ記念日どころか命日になっちゃうううぅ!!!」
須川「言い残すことは?」
明久「……最後に、セーラー服を着させて☆」
「「「……」」」
須川「縄を解け」
「「はっ!」」
スルスル
バッ!
明久「よっし! 逃げるよ秀吉!!」グイッ
秀吉「わ、わしもか!?」
タタタ…
「し、しまった! 追え!!」
「「「「おおー!!!!」」」」
ドドドドドド…………
…………
……
…
シーン…
須川「…………アキちゃん……………」
~屋上~
ザァ-----……
…ガチャッ
タタタタ……
明久「よし、さすがに屋上にはいない……!」
秀吉「あ、明久! わしは、もう、走れんのじゃ!」
明久「頑張って秀吉! あの貯水タンクの下まで……どわぁ!!」
秀吉「うわわ……!!」
ズベシャァッ
明久「…」
秀吉「…」
明久「びしょびしょ…」
秀吉「…制服が」
明久「破れた!?」バッ
秀吉「いや、破れてはおらぬ」
明久「なんだ……」
~貯水タンク下~
秀吉「中までびしょびしょじゃ……」
明久「中まで……」ボタボタボタ
秀吉「おぬし……この状況下でも油断ならぬのう」ヌギヌギ
明久「……!! 秀吉、シャツが! シャツが透けて…!」
秀吉「む? しかたなかろう…、しかしこのままでは2人とも風邪をひいてしまう」
明久「……」ボタボタボタ
秀吉「…あ、あまり見られると恥ずかしいのじゃ」
明久「……秀吉」
秀吉「なんじゃ?」
明久「人肌で……温めあおう…」
秀吉「あ、明久!! おぬし目が座っとるぞ!」
明久「ほら、せっかく両想いになれたんだし……」
秀吉「両想いって…、あれはわしが女子だったらの話で!」
明久「秀吉は女の子だよ」
秀吉「なにを言って…!」
明久「秀吉、僕のこと好き?」
秀吉「うっ………」
明久「ねぇ………」
秀吉「……す、好きじゃ」
明久「………秀吉!」ガバッ
秀吉「ひゃっ!?」ドサッ
バンッ
「見つけたぞ!」
「今度は押し倒されてるぞ!」
「捕まえろ!」
明久「…ふふ、今の僕は今までとは違うよ」ユラリ
「なに!?」
「なんだ、雰囲気が違うぞ!」
ザッ!
明久「守るものが出来た僕は誰にも負けない! こい! 秀吉には指一本触れさせないぞ!!」
ザァ-----……
須川「いや、用があるのはお前だけだし」
ガシッ
明久「そんにゃー! せっかくかっこよく決まったのにぃー!!」
ズルズルズルズル
「さあ、積み重なった罪で極刑は免れんな」
「年貢の納め時だ」
「さたセーラー服を着てもらおうか」
秀吉「ま、待ってくれ!!」
「「「!」」」
秀吉「その、今回だけは見逃してやってはくれんじゃろうか?」
「「「…」」」
須川「………例外を作るわけには」
秀吉「頼む! この通りじゃ!」
明久「秀吉…!」ウルウル
須川「……縄を解け」
スルスル
明久「秀吉ー!!」
秀吉「わ、明久! 抱き着くでない!」
須川「今回の刑の執行は無期延期にする、感謝するように」
「議長!」
「議長、待って!」
「覚えとけよ!
」
ガチャ
…バタン
秀吉「……明久」
明久「なに? 秀吉?」
秀吉「今日、このまま明久の家に行ってもいいじゃろうか?」
明久「僕の家に? もちろん……」
~回想~
玲『昼食用と“夕食用”もありますので…』
~回想終了~
明久「いや、だめだ! 秀吉を危険な目にあわせるわけには!」
秀吉「…危険?」
明久「僕が秀吉の家にお邪魔したんじゃ、駄目かな?」
秀吉「それでも構わん、とにかく、その、2人きりになりたいのじゃ…」カァ
明久「………秀吉ー!!」ガバッ
秀吉「だ、だからこんなところで抱き着くなと!」
明久「…」ゴロゴロ
秀吉「まるで猫じゃ…」
~木下宅~
ガチャ
秀吉「ただいまなのじゃ」
優子「うわ! ちょっとびしょびしょじゃない!」
明久「…お邪魔します」
優子「よし、とりあえず先に風呂に入って服を着替えてきなさい、そのあと秀吉は私の部屋に来るように」
秀吉「姉上、これは、その…」
優子「言い訳は後で聞くわ」
秀吉「うぅ……」
~脱衣所~
秀吉「帰り道に泥まで付いてしまったようじゃ…」ヌギヌギ
明久「まあ明日は土曜日だし、部活もないんでしょ?」ヌギヌギ
秀吉「うむ、幸いの」
明久「ところで秀吉……2人で一緒に入るの?」
秀吉「………………だ、ダメじゃ!! 別々に!」
明久「でも、これ以上このままでいたら風邪ひいちゃうよ」
秀吉「むぅぅ……」
明久「ほら、恋人同士、お風呂で愛を育むっていうのも…」
秀吉「恋人……!」ドキドキ
明久「あ、だめだ」
秀吉「え?」
ボタボタボタボタ
……ブシュ----!!!
秀吉「あ、明久ーー!!」
~秀吉の部屋~
明久「結局お風呂は一緒に入れなかったけど……」
キョロキョロ
明久「あ、これ僕の写真……」
明久「秀吉…」ジーン…
『あ、姉上! 足は! 膝は後ろにしか曲がらな…!!』
ゴキィッ
『むぎゅう!!』
明久「…」
ガチャ
秀吉「…酷い目にあったのじゃ」
明久「大丈夫? すごい音だったよ?」
秀吉「なに…、その、明久と2人きりになるためなら、このくらいの苦痛なぞ…」
明久「秀吉…!」
秀吉「明久、その……」
明久「なに?」ワクワク
秀吉「昨日、好きな男の話をしてからというものじゃな…」
明久「うんうん」ソワソワ
秀吉「明久のことが…、無性に気になっての」
明久「それからそれから?」
秀吉「明久のことは、飽くまで友達だと思っておったのじゃが、どうやら違ったみたいで」
明久「…」ドキドキ
秀吉「し、しかし、明久はよいのか? わしは、その…、男じゃ…」
明久「秀吉は性別秀吉だよ」
秀吉「いや、あの…」
明久「つまり男だろうと女だろうと関係ないってこと!」
秀吉「明久…」
明久「よし、秀吉!」
ガシッ
秀吉「ふぇ?」
明久「永遠の愛を誓うキスを…」
秀吉「なぁっ!? 少し早過ぎではないか!?」
明久「遅かったくらいさ! 秀吉が悪いんだよ! 上目づかいで僕のこと誘って!」
秀吉「明久のほうが背が高いのじゃからしかたなかろう! 誘ってなどおらぬ!」
明久「いーや、秀吉が無自覚なのがいけないんだよ! さあ…!」
秀吉「…お、おぬし! 今日はなにかと強引じゃぞ!」
明久「秀吉みたいな美少女に好きといわれてまともな精神状態を維持するほうが無理だよ!」
秀吉「わ、わしは男じゃー!」
優子「うるさい!!」
ドゴォッ
…………
………
……
…
明久「…はっ!」
秀吉「気がついたか、明久?」
明久「あ、あれ? もしかしてぜんぶ夢? 夢オチ?」
秀吉「いや、夢ではないぞ、しかし首が逆を向いていたのでさすがに死んだかと…」
明久「秀吉のためなら例えゾンビになってでも蘇るさ」
秀吉「ゾンビは嫌じゃ…」
明久「よし、秀吉!」
ガシッ
秀吉「ふぇ?」
明久「寝よう!!」
ミシィッ
優子「……」ギラッ
秀吉「あ、明久! 次は死ぬぞ!」
明久「一緒に寝るだけだよ、大丈夫、出来るだけ我慢するから」
秀吉「保証はないのか! ううむ、それは今日は泊まるということか…、しかしいいのか? 明久の姉上は?」
明久「秀吉の家なら大丈夫だと思う……、多分」
秀吉「…いちおう連絡を入れておいてくれんかの、わしも命は惜しいし、これ以上は明久も危うい」
明久「うん、もう連絡済みだよ」
ピンポーン
秀吉「…まさか」
明久「あはは……」
~木下宅玄関~
秀吉「…」
玲「こちらに伺っていると聞きましたので」
明久「たまにはいいじゃないか! 秀吉は男なんだし!」
秀吉(こういう時だけ都合のいい…)
玲「別に泊まるのがいけないと言うわけではありませんよ、着替えと差し入れを持ってきただけです」
明久「えっ? ほんと?」
玲「では、明日中には帰ってきて下さいね? お邪魔しました」ニコリ
ガチャ
…バタン
明久「なんだか…」
秀吉「拍子抜けするの」
明久「とにかく、姉さんの許可も出たことだし」
秀吉「うむ、これで安心じゃ」
~秀吉の部屋~
秀吉「差し入れというのはなんじゃろう?」
明久「この箱なんだけど、けっこう大きいね」
パカッ
秀吉「…なにやらいろいろ入っておるの」
明久「いろいろ…」
秀吉「このタッパーに入ったドロドロはなんじゃろう?」
明久「あ、秀吉! それ絶対食べちゃダメだからね!」
秀吉「これは食べ物なのか!? なにやら金属のような物が見えるのじゃが…、おお、こっちは普通の果物じゃ」ゴソゴソ
明久(こっちの瓶は……、アカマムシ!? メッセージカードが付いてる…)
『いざという時に役に立たない男の子は嫌われますよ? 玲より』
明久「ばれてる!?」
秀吉「ビクッ…、明久、あまり大声を出すとまた姉上に…!」
明久「ご、ごめん…」
明久(しかし待てよ、これを秀吉に飲ませたら…)
~~~~~~
秀吉『明久…、さっきから体がおかしいのじゃ…』
明久『どうしたの秀吉?』
秀吉『その、わしの愚息が…』
明久『ああ、大変なことになってるね…、秀吉、どうして欲しい…?』
秀吉『明久…、明久に、鎮めて欲しいのじゃ…』
明久『秀吉!』ガバッ
秀吉『明久!』
~~~~~~
明久「…」
ボタボタボタボタ
秀吉「あ、明久! どうしたのじゃ!」
明久「秀吉…、エロい…」
ブシュ----!!
秀吉「明久ー!!」
書き溜め切れたから書き溜めてくる
sage進行でお願いしますの
書き溜めて
必要
とりあえずキリのいいとこまでは投下しておく
…………
………
……
…
明久「……はっ、……あ、あれ、真っ暗?」
秀吉「スー…」
明久「こ、ここは秀吉の部屋!? そしてベッドに寝ていて横には秀吉!?」
秀吉「ん……」ゴソ
明久「服は…、着てる やっちゃったわけではないんだ…」
秀吉「明久…」ギュウ
明久「…! ひ、秀吉!?」
秀吉「んん……」スー…
明久「寝てる…、…思い出したぞ、差し入れを確認してたら不意打ちで気を失ったんだっけ」
明久「しかし…! この状況は男としてつらすぎる…!」
秀吉「明久ぁ……」ギュウ
明久(おおおおおおおおおおおおおおあああ!!!!)
ドカッ
バキィッ
…
……
………
~翌朝~
チュンチュン
秀吉「ん…朝…、……!? 明久!?」
明久「…あ、おはよう秀吉…」
秀吉「顔が腫れあがっとるぞ! 姉上か、姉上にやられたのか!?」
明久「いや…、今まで生きてきた中で最強の敵と戦ってたんだ…」
秀吉「最強!? わしの部屋でか? 待っておれ、すぐに救急箱を持ってくる!」
明久「ああ、このくらい舐めてれば治るよ…、秀吉が舐めてくれるともっと早く治るかも…」
秀吉「よくわからんが、大丈夫ということじゃな、でも消毒くらいは…」
明久「秀吉、舐めて……?」
秀吉「…」
明久「…」
秀吉「……少しだけじゃぞ」ペロッ
明久「…! ああ…、ごっつぁんです…!」
ガクッ
秀吉「あ、明久ーー!」
~時刻かわって秀吉の部屋~
秀吉「明久は今日中に帰ればいいんじゃったな」
明久「うん、もう少しゆっくりしていっていいかな?」
秀吉「うむ、……いろいろあってもう昼じゃ なにか食べるかの?」
明久「はい! 秀吉の手料理!」
秀吉「お安いごようじゃ」
明久「愛を込めてね!」
秀吉「う、うむ! 待っておれ!」
ガチャ
…バタン
明久「…うふふ、秀吉の手料理…!」
明久「しかし危なかった…、僕もいろんな秀吉の表情を見てきたけど、あれは間違いなくトップだね」
明久「…」ボタボタボタボタ
明久「い、いかんいかん、今のうちに血の始末を…」
~~~~
秀吉「オムライスと、オニオンスープじゃ」
明久「…」
秀吉「…、き、嫌いじゃったかの?」
明久「秀吉…」
秀吉「うむ?」
明久「オムライス…、ケチャップで“明久”って書いてよ」
秀吉「ふぇ!? ……よ、よし、書いてやる!」
ブチュブチュ
『明久(はぁと)』
秀吉「どうじゃ」
明久「……秀吉」グスン
秀吉「あ、明久!? なにを泣いておるのじゃ!?」
明久「僕もう…、幸せ過ぎてなにがなんだか…」グスグス
秀吉「そう言われても…」
明久「食べられない…、崩したくないよ…」グスン
秀吉「それは…、別にオムライスくらいならいつでも作ってやるぞ?」
明久「…! うおおおおお!!」ガツガツ
秀吉「…」
……………
………
……
…
~木下宅玄関~
明久「じゃあ、また明日、秀吉」
秀吉「うむ、明日は無事に学校に来るのじゃぞ」
明久「秀吉に会うためならたとえ毒だって皿まで食べるよ!」
秀吉「その気持ちは嬉しいのじゃが、会えなくなっては本末転倒じゃ、気をつけてくれ」
明久「うん! じゃあね秀吉!」
秀吉「うむ! また明日じゃ!」
さてまた書き溜めてくる
時間設定がめちゃくちゃなのは気にすんな
Nextコナンズヒント:アカマムシ
書き溜めてから投下なので1時くらいになるかな
酉つけとくわ
めっ!
ちくしょうエロが書き切れねえぜ
もう書きながら投下していく
~ぶっ飛んで翌朝~
チュンチュン
明久「な、なぜこれが…!」
玲「カレー等は一晩寝かせるとさらに美味になると聞きます、美味しくするために今回は二晩寝かせてみました」
明久「いや、これカレーじゃないよね!? こころなしか金属片に錆みたいなものが付いてる気がするんだけど!」
玲「昼食用と夕食用も寝かせたものを用意していますので、ちゃんと食べてくださいね?」
明久「」
玲「それと、一昨日の夜はどうでしたか?」
明久「へ!? いや、普通に一緒に寝ただけだよ!? ていうか姉さん、なんだよアカマムシって! ばれてるとは思わなかったけど、そこまではまだいってないよ!」
玲「それは残念です…、せっかく私が改良を施した傑作でしたのに…」
明久「改良!?」
明久(妄想で済んでよかった…、ホントに飲ませてたらどうなってたことか…)
明久(あれ? そういえばアカマムシどこにやったっけ?)
玲「さあ、早く食べないと遅刻しますよ?」
明久「くっ…! 待ってろ、秀吉!」ガツガツ
~木下宅~
チュンチュン
秀吉「うむ、良い朝じゃ」
秀吉「今日は早めに学校に行くかの、明久も待っとるじゃろうし」
コツン
コロコロ…
秀吉「む? この瓶は…、アカマムシ? ウコン等と同じ健康食品じゃろうか?」
優子「あんたそれ…」
秀吉「姉上、やはり健康食品かの?」
優子「…そう、健康食品というか、漢方薬よ 体にいいの」
秀吉「本当じゃ、漢方と書いてあるの」
優子(嘘は言ってないわ…)
~学校~
明久「」フラフラ
康太「…」
雄二「…おい、明久?」
明久「」フラフラ
康太「白目を向いたまま歩いてる…」
フラフラ
「ヒィッ」
「うわ! ちょっとアキ! それはさすがに気持ち悪いわよ!」
雄二「重症だな」
康太「…愛の力」カシャ
雄二「なんだって?」
ガラッ!!
明久「秀吉!!」
瑞希「あ、おはようございます」
明久「おはよう姫路さん、あれ? 秀吉は…?」
瑞希「…」ピクッ
美波「…木下ならまだ来てないわよ、珍しいわね」
瑞希「それより、今日は、その、また、お弁当を作ってきちゃいました」
明久「」
瑞希「よかったらお昼、みんなで食べましょう?」
雄二「ちょっと待て、いま皆と言ったか?」
康太「…」ブンブンブンブン
瑞希「ええ、皆で、たくさん作ってきましたから」
「「「…」」」ガクガク
鉄人「そこの5人さっさと席につけーい」
明久「あれ、まだ秀吉が…」
鉄人「木下は姉弟で風邪をひいて休みだそうだ」
明久「そんなぁ! せっかく喉に釘が刺さるのを我慢して食べ切ったのにぃ!」
鉄人「わけのわからんことを言うな! さっさと席につけ!」
瑞希「…」
美波「…」
雄二「ムッツリーニ、後でさっきの“愛の力”ってやつの説明を頼む」
康太「…」コクリ
~木下宅~
優子(やばい…!)
秀吉「姉上ぇ…、後生じゃ、学校に行かせてくれぇ…」ハァハァ
優子「ダメに決まってるでしょ! 今のあんたが外に出たら、学校に着く前に男達に食われてしまうわよ!」
秀吉「明久と…、約束しておるのじゃあ…」ハァハァ
優子(くっ…、なんなのよあのアカマムシ! ただの精力増強剤じゃないの!? まるで媚薬じゃない!)
秀吉「姉上ぇ…んっ……」ビクッ
優子(今になって弟に寄り付く奴らの気持ちがわかるなんて…、私の理性もかなり危ういわ)
優子(とりあえず部屋に閉じ込めるまでは出来たけど、なんでまだ薬の効果が切れないのよー!)
~学校、昼休み~
「じゃーんけーん!」
~保健室~
雄二「かっこよかったぞ、明久…、お前は輝いていた」
康太「このことは一生忘れない」
明久「」ピクピク
雄二「まさかフグの肝とはな…」
康太「自然界最強の毒と戦って…、そして敗れた」
雄二「しかしそのおかげで俺達は腹を壊すだけで済んだんだ、感謝感謝」
明久「…そうだ、秀吉!!」ガバッ
鉄人「元気そうだな」
明久「先生! 体調悪いので早退しますうグハァッ!!!」
鉄人「ああそれはいいからさっさと病院に行け」
さて、さるさんくらったわけだが
~下校路~
明久「姉さんの料理に比べれば、自然界の毒なんてたかがしれてるさ…!」
タタタ…
明久(それより秀吉が風邪だなんて…、看病イベントを逃すわけにはいかねい!)
明久「待っててね秀吉! すぐ助けてあげるからね!」
~木下宅~
優子「帰って」
明久「僕の決意がたった一言で早くも崩れ去ろうとしてるよ!?」ガーン
明久「あれ? でも鉄人は姉弟そろって風邪だって…」
優子「いま男を、特にあんたを家に入れるわけにはいかなのよ! さっさと帰って!」
明久「…! しかしそう言われて引き下がる僕じゃない! 守るべき者のために、僕は戦士になる!」
明久「サモン!」シュイーン
優子「! あんたAクラスの私と1対1で戦う気!?」
明久「男には…、譲れないことってのがあつのさ…!」
優子「…」
明久「さあ!」
優子「…いいわ」
明久「…へっ?」
優子「我慢しろ、というのは無理かもしれない…」
明久「熱にうなされる秀吉の誘惑?」
ほら、慣れないPCで書くから打ち間違える
優子「…私は、どうにか解決する方法を探しに行くわ あんたのお姉さんはいま家にいるの?」
明久「うん、今日は家にいるって…」
優子「直接聞きに行くわ、それまで秀吉をお願い」
タタタ…
明久「? 姉さんとなんの関係が…?」
明久「…っと、ぐずぐずしてられないんだった、秀吉、いまいくよ!」
~秀吉の部屋~
バンッ
明久「秀吉!!」
シーン…
明久「あれ…?」
秀吉「……明久?」ゴソ
明久「秀吉! 大丈夫?」
秀吉「明久ぁ……」ギュウ
明久「…」
~明久の脳内~
「美少女が下半身に抱き着いてるなんてこれなんてエロゲ!?」
「相手は病人相手は病人相手は病人相手は病人……」
「食っちまえよ、男なら」
「いやいや、まだキスさえ済ませてないというのにだな…」
~~~~
秀吉「明久……」スリスリ
明久「…」ブチッ
明久「秀吉!」ガバッ
秀吉「ひゃうっ」
ドサッ
明久「…」
秀吉「…」
明久「…」ゴクリ
秀吉「明久…、わし…、今朝からおかしいのじゃ…」
明久「秀吉…」
秀吉「体の奥から…熱が湧き上がってきて…その…、疼くのじゃ…」
明久「どこが?」
秀吉「そ、その…」
明久「言わないとわからないよ、もしかしてここ、かな?」
サワ…
秀吉「あっ…! あうっ… ち、違うのじゃ…! そこは…!」
明久「胸じゃないの? こんなに固くなってるのに…」
クリクリ
秀吉「んあっ、あぁ…、もっと…、もっと下なのじゃ…!」
明久「下? 下っていうとここかな…?」
ペロッ
秀吉「ひゃうっ!? な、舐めるのはだめなのじゃぁ…」
明久「秀吉はお腹も綺麗…、舌触り最高だよ…」レロレロ
秀吉「んっ…ふっう… 明久ぁ…」
明久「秀吉…、服、邪魔だから脱がすよ…」
バサッ…
秀吉「明久ぁ…」グスン
明久「…泣かないで、それとも、もう限界?」
秀吉「とうに限界じゃ…、わかってて焦らしとるのじゃろう…?」
明久「うん…、でも辛いなら、早く解放してあげないとね…」チュッ
秀吉「んっ…明久は意地悪なのじゃ」
明久「いまごろ気づいた?」
ギュッ
秀吉「ああっ…! あっ、明久…!」
明久「秀吉の…かわいい…」
眠いな
ムニュムニュ
秀吉「ふっ…んぅ…明久ぁ…」
明久「…秀吉、こっちも…、舐めていい?」ムニュ
秀吉「んあっ、ダメじゃ…! そっちは…んっ、汚いのじゃ…!」
明久「じゃあ僕が綺麗にしてあげるよ、…元から綺麗だけど」パクッ
秀吉「あっ…! あ、ああ…!」ビクッ
明久「…」ペロペロ
秀吉「ひぃんっ…、明久! わし、もう…!」
明久「だいぶ我慢してたんだもんね、いいよ、出して」
秀吉「あっ、なにか…、くるっ…」
明久「ほら、いって」クリクリ
秀吉「あっ、胸はぁ…、はぅっ、あっあっあっ、んっ…、あっ…! ああぁああ――――――!!」
~~~~~~
玲「簡単に言えば、達するまでは絶対に効果が切れることはない、ということです」
優子「そんな…! 絶対、ですか?」
玲「はい」ニコリ
優子(なんてこと…! でも、どこの馬の骨とも知らぬ男に犯されるよりは、姉として私が処理したほうが…!)ドキドキ
玲「あきくんを、置いてきたのでしょう?」
優子「…はい」
玲「だったら、もう心配することはなくなってると思いますよ?」
優子「…? …………お邪魔しました!!」
タタタ…
…バタン
玲「…思ったよりも出来はよかったみたいですね」
玲「これなら、アキくんにも安心して使えます」
玲「しかし聞いた話ではまだ理性は残っていたようなので…、……もっと強力にしてもいいかもしれませんね 改良の余地アリです」
~~~~~
秀吉「…」ポ-…
明久「秀吉…」チュッ
秀吉「んっ…明久…、……………!!!!」バッ
明久「!? どうしたの、秀吉!?」
秀吉「あ…、あああああわしは…、わしはなんということを……!」
明久「え? なにをいまさら…」
コツンッ
コロロ…
明久「これ…、アカマムシ!? じゃあ、まさか秀吉……!」
秀吉「あ、明久も明久じゃ! たやすくわしの誘いに乗りおって!」
明久「秀吉がアカマムシなんか飲むからじゃないか!」
秀吉「知らなかったのじゃ! 知っておったら……グス……こんなもの…飲んで…ヒック…」
明久「秀吉…」
秀吉「姉上もじゃあ…、漢方薬だなどと嘘を…」グスグス
明久(嘘ではないけど…、まさか改良されてるなんて思わなかったんだろうなあ…)
ギュッ…
明久「秀吉…もしかして嫌だった…?」
秀吉「…い…嫌ではないが…グスン…、その、あれではわしが淫乱な様ではないか…」
明久「まあ…、淫乱な秀吉も可愛かったけど…」
秀吉「…! 明久、この…!」ブンブン
明久「おっと…、でも、僕は嬉しかったよ」
秀吉「…」ピタッ
明久「ちょっと強引ではあったけど…、今はむしろ姉さんに感謝したいくらいかな?」
明久「ね、秀吉…」
秀吉「うぅ…、やはり明久は意地悪じゃ…そう言われると…わしも嬉しくなるじゃろうが…」ヒック
明久「ほら、そろそろ泣き止んで?」チュッ
秀吉「んっ…明久…」
バンッ
優子「あーーーーー!!」
秀吉「姉上…」グスグス
明久「あ、いや、これは…」
優子「私の弟になにをしとるか貴様ーーーーーーー!!」
ズドーン………
………
……
…
…
……
………
明久「…はっ! あ、あれ? もしかしてぜんぶ夢? 夢オチ?」
秀吉「目が覚めたか、明久 夢ではないぞ、あと、そのやり取りはもう2回目じゃ」
明久「秀吉…! よかったー! 僕と秀吉の愛の一時は夢じゃないんだねー!」ガバッ
秀吉「わっ、ちょ、明久…!」
ゴッ
明久「あたっ!」
優子「弟に気安く触らないで」
明久「…?」
秀吉「姉上…殴ることはなかろう…」
優子「いいこと? 秀吉があんたのこと好いてるみたいだから、付き合うのは許してあげるけど、あんまり度が過ぎるようだったら首の骨へし折るわよ」
明久「秀吉と同じ顔でさらっと残酷なかと言わないで! …でも、認めてくれるんだよね?」
優子「…仕方ないでしょ、秀吉があんたに依存してるくらいなんだから」
明久「秀吉ー!! 家族公認だよ!」ガバッ
秀吉「明久!」
明久「よし、結婚しよう!」
秀吉「ふぇ!? わしは男じゃぞ?」
明久「! そうか、男は18歳にならないと結婚出来ないんだっけ…!」
秀吉「いや、そういう意味ではなくてじゃな! わしは男じゃと…!」
明久「秀吉は女の子だよ」
秀吉「わしは男じゃーー!!」
優子「まったく……」
優子「ホントに…バカね」クスッ
未完
予定ではここまで
でもここまで書いてると色んなネタが思い浮かぶもの
スレが残ってればこの話を引き継いで書くし、落ちてればまた立てる
とりあえずここまで
夜遅くになってごめんね!
頭が冴えてしまって寝られない
気がついたら外でチュンチュンいってんじゃねえか
一時間か2時間でも寝とかないとバイト死ぬわ
続き書くとしたら昼過ぎてからかな
保守してる人がいるってことは続編書いていいってことかな?
相変わらずだらだらだけど
おまけの第二章
~愛子とアキちゃんと審問会~
瑞希「はい、あーん…」
美波「アキ! こっちもあーん!」
明久「あ、あーん…」
秀吉「…」ジトッ…
優子「ほら、秀吉、おかずこぼしてるわよ」
秀吉「なぜ姉上がここにいるのじゃ…」
優子「あら、別に昼休みくらいFクラスと一緒にいたっていいじゃない、成績さえ悪くならなければ」
翔子「あーん…」
雄二「おい、鉄串をこっちに向けるな」
ザクッ
雄二「いてぇ!」
愛子「はい、あーんして」
康太「……」ブンブンブンブン
雄二「翔子との関係の秘密?」
秀吉「その、おぬしらはいつでも仲が良かろう? なにか秘訣でもあるのならば教えて欲しいのじゃ」
雄二「秀吉、これ、指何本に見える?」
秀吉「? 3本じゃ」
雄二「うん、視力は大丈夫みたいだな」
秀吉「…………あの」
雄二「俺じゃあ秀吉の役には立てない、相手が明久ならなおさらだ」
秀吉「な、なぜわしと明久のことを知っとるのじゃ!?」
雄二「もしかして隠してるつもりだったのか? 俺はこの頃、明久からお前との惚気を散々聞かされてたんだが…」
秀吉「な、なんということじゃ……」
康太「それもだが、明久からの発注が少なくなってしまっていて困っている」
秀吉「ムッツリーニ、それはどういうことじゃ?」
明久『写真なんか買わなくても、本物の秀吉が料理を作ってくれたり、添い寝してくれたり、いろいろ尽くしてくれるんだ! これ以上の幸せはないよ!』
雄二「だとさ」
康太「ちなみにその発言のあと、異端審問会でみっちりと締め上げられた」
雄二「その間もずっとヘラヘラしてたな」
康太「あれは不気味だった」
秀吉「隠していたのはわしだけじゃったとは…」
雄二「でも姫路と島田には言ってないと思うぞ?」
康太「…」コクリ
秀吉「…そうなのか? 最近、2人からの視線がどこか刺を帯びていて、居心地の悪い思いをしてばかりなのじゃが…」
雄二「まあ明久は言ってなくとも、おまえらは態度でバレバレだしな」
秀吉「そんなにあからさまなことをしとったかのう…」
雄二「例えば…、一昨日、おまえら手を繋いで登校してきただろ」
秀吉「あ、あれは明久がそうしたいと…」
康太「ちなみにそのあと異端審問会にみっちりと締め上げられていた」
雄二「その間もずっと桃源郷にいるかのような顔をしてたな」
康太「あれは不気味だった」
ザッ
愛子「話は聞かせてもらったよ!」
康太「工藤愛子…なぜここに…」
愛子「昼休みにお弁当をここに忘れてたのを思い出して取りにきたんだけど、なにやら面白そうな話をしているのが聞こえてね!」
雄二「面白そうって…無責任な」
愛子「とにかく、秀吉くんの恋の悩みとあらば全力でサポートするよ!」
秀吉「おお、それは心強い! 女子からの視点がほしかったのじゃ!」
愛子「まっかせて!」
雄二「これは…」
康太「大波乱の予感…!」
さるさんくらったのでしばらく寝る
2時間したら起こしてくれ
~街中の喫茶店~
愛子「ズバリ! 肉体関係だね!」ビシッ
康太「…!」ボタボタボタ
秀吉「な、なにを…!」
雄二「…なんで俺まで付き合わされなきゃならんのだ」
翔子「雄二…、あーん…」
雄二「ん?」クルッ
ザクッ
雄二「おおおおおおお振り向いた所にフォークがああああああああ!!」バタバタ
愛子「で、明久くんとはどこまで進んでるの?」
秀吉「ど、どこまでとは?」
愛子「①、キスまで ②、ソフトなHまで ③、お尻の穴まで使っちゃう本気のHまで」
康太「本気…」ボタボタボタ
秀吉「に、②までじゃ…」
康太「②だと…!」ブシュ---!!!
秀吉「ムッツリーニ! …おお! 血を噴出しながらも目を見開いてカメラを構えておる!」
雄二「ソフトなHというと…?」
翔子「雄二…、あーん…」
雄二「おい、いつの間にバケツプリンなんて頼んだんだ」
翔子「2人の愛の形、食べ切るまで帰さない」
雄二「はは…、馬鹿なことを…、食べ切る前に閉店時間が」
店員「あ、お持ち帰りも出来ますよー♪」
秀吉「…」
康太「…」
愛子「…」
雄二「…………ちくしょおおおおおおお!!!!」
ダッ
翔子「逃がさない…!」バリバリ
雄二「おひょえええええええええ!!!!」ピシャーン
ドサッ
翔子「…プリンもうひとつ追加で」
店員「かしこまりましたー♪」
愛子「…②かあ…、けっこう進んでるね、2人とももっと奥手だと思ってたんだけど」
秀吉「それは…、いろいろとあったのじゃ…」
康太「…」ボタボタボタボタ
愛子「秀吉くんは、今よりも確かな愛が欲しいんだよね?」
秀吉「そ、そうじゃの、最近は女子2人のブロックが固くて、なかなか2人きりにもなれんのじゃ…」
愛子「いろいろ方法はあるけど一番手っ取り早いのは、③を実行することだね!」
康太「…」ボタボタボタ
秀吉「③か…! しかし明久は受け入れてくれるじゃろうか?」
愛子「喜んで“いただきます”しちゃうだろうけど、恋人に対しては大事にする一面も持ってそうだね…」
秀吉「大事に…とは?」
愛子「大事な人だからこそ、簡単に手出し出来ないってことだよ」
秀吉「そうか…、それはそれで嬉しいのじゃが…」
康太「…」ボタボタボタ
秀吉「ムッツリーニ、血の池が出来ておるぞ、大丈夫なのか?」
康太「この話、最後まで聞き届ける…!」ボタボタ
翔子「雄二、あーん…」
雄二「ゲフッ…、あ、あと少し…」
店員「お待たせしましたー、追加のバケツプリンです♪」
ドンッ
雄二「いやああああああああ!!」
ダッ
バリバリ
雄二「ぎゃふん!!」
翔子「…スペシャルビッグパフェ、追加で」
店員「かしこまりましたー♪」
「「「…」」」
カランカラン
店員「いらっしゃいませー♪」
美波「あき! パフェくらいはおごってよね!」
瑞希「私はあのバナナクレープが食べたいです♪」
明久「うええ!? 僕の財布はこれ以上軽くならないよ!」
秀吉「…」
愛子「あちゃー…」
康太「…」カシャカシャ
雄二「」
翔子「…」パクパク
秀吉「両手に花じゃのう、明久…」
明久「ひ、秀吉!? こ、これは…、ま、待って秀吉!」
秀吉「女子を待たせていてはいかんぞ? じゃあの明久」
スタスタ
明久「秀吉…!」
秀吉「ムッツリーニ、勘定はここに置いておくぞ」チャリ
康太「…了解」
明久「待ってよ秀吉! 秀吉ー!!」
~公園~
秀吉「…」グス
秀吉「わかっとるのじゃ…、明久はわしのことを好いてくれておる…」
秀吉「明久は優しいから女子からの誘いを断れんのじゃ…」
秀吉「わかってはおるが…、辛いのう…」グスン
スッ
秀吉「む? おぬし…」
翔子「ハンカチ…、使って」
秀吉「あ、ありがとうなのじゃ」グシグシ
翔子「…あなたも優しすぎる、自分が男だという負い目を気にして、他の女に対して強く言えない」
秀吉「むぅ…優しい、のかのう…、しかし、明久が他の女子達にモテているのは仕方ない、と諦めている部分はたしかにあるのう」
翔子「もっと強引になってもいい、私はそうやって雄二を手に入れた」
秀吉「…おぬしらが羨ましいぞ…、ごちゃごちゃしていても、最終的にはお互い好きあっとる」
翔子「それはあなたたちも同じ。 それにあなたは物腰が柔らかく、容姿も可憐で男だからといって他の女に劣る要素はない」
秀吉「そ、そうなのか?」
翔子「だからもっと強気でいてもいい。 頑張って」
秀吉「そう言われると…、なんだかやる気が湧いてきたのじゃ! …しかし、なぜそんなにわしに親切にしてくれるのじゃ?」
翔子「…恋をしている者同士、放っておけなかった」
秀吉「そうか…、よし、とにかくわしも頑張ってみるのじゃ!」
翔子「…」ニコリ
一服
~木下宅~
秀吉「とりあえずは愛子いわく③を実践に移すための下準備じゃ」
秀吉「姉上、本を貸してくれんか」
優子「いいわよ、なんの?」
秀吉「あの薄っぺらい…」
優子「だめ」
秀吉「なぜじゃ!?」
優子「これならいいわよ」
秀吉「む? なんじゃこれは」
優子「姉×弟n…」
秀吉「し、失礼しましたのじゃ!」
ガチャ
タタタ…
秀吉「前の一件から姉上の態度が変わっているのじゃ…、やはりこういうことで頼りになるのはムッツリーニと、工藤愛子じゃの…」
~秀吉の部屋~
秀吉「さて、いろんな資料を借りてきたのじゃ」
秀吉「結局ムッツリーニは卒倒してしまって役に立たんかったの…」
秀吉「して、愛子いわく③! “受け側の心得”?」
秀吉「愛子は、わしは“受け”だと言っておったから、そのことじゃろうの」
秀吉「なになに…、尻の穴を…ピ------------のは常識、マニアックにいきたいならピ-----なピ----がピ-----もオススメ…」
秀吉「…ここは強気にはなれぬ…。 しかしローションとやらも工藤から貰ったし…、よし! 善は急げじゃ! 待っておれ明久!」
~優子の部屋~
『あっ! んん……』
『んふ…ぅ…、あぅ…』
『あっくぅ……ふ…』
優子「………………」
『んあっ…あ…』
優子「くぅっ…我慢………!」
『あん……』
優子「……」
『明久ぁ………んん……』
優子「」ブチッ
~翌朝、登校路~
明久「あっ! 秀吉!」
秀吉「明久…」
明久「秀吉、どうしたの? 制服ヨレヨレだし、疲れが滲み出てる……」
秀吉「まさか姉上に開発されるとは思わなかったのじゃ……」
明久「開発? よくわかんないけど…、秀吉! きのうはごめん!」
秀吉「別にいいのじゃ、ただし、暇な時はわしに付きっきりでいてもらうぞ?」
明久「…! 秀吉ー!」ガバッ
秀吉「明久…」ナデナデ
瑞希「はい、あーん…」
美波「アキ! こっちもあーん!」
明久「あ、あーん…」
秀吉「…」ジトッ…
優子「ほら、秀吉、ご飯粒ついてるわよ」
秀吉「だからなぜ姉上がここにいるのじゃ…」
優子「あら、別に昼休みくらいFクラスと一緒にいたっていいじゃない、成績さえ悪くならなければ」
翔子「あーん…」
雄二「熱々おでん!? や、やめろ!」
ジュッ
雄二「あちぃ!」
愛子「はい、あーんして」
康太「……」ブンブンブンブン
秀吉「さて、変わりない日々が過ぎてはや2週間」
秀吉「そろそろ頃合いかの」
ガチャ
優子「あれ、今日はやらないの?」
秀吉「や、やらぬのじゃ! しかもなぜ当然のように入ってくるんじゃ!」
優子「…」ガシッ
秀吉「ひぃっ!」
ppppppppp……
秀吉「電話! ほら、わしの携帯に電話! きっと学校からじゃ!」
優子「チッ…」
…バタン
秀吉「ふぅ…助かったのじゃ…、む? 明久からじゃ」
ピッ
明久『もしもし、秀吉?』
秀吉「うむ、どうしたのじゃこんな時間に?」
明久『今日は流星群が見れるらしいんだ! 一緒に見に行こうよ!』
秀吉「流星群…、うむ、見たいのじゃ」
明久『じゃあ9時に〇〇公園でね!』
秀吉「うむ、了解じゃ」
~吉井宅~
明久「えへへー、久しぶりにデートだー」
玲「あきくん、不純異性交遊ですか?」
明久「はいはーい」フワフワ
~~~~~~
明久「さて、そろそろ出るかな…」
ガチャ
明久「いってきまーす!」
~~~~~~
秀吉「さすがに早過ぎたかの…」
秀吉「しかし、実行に移す又とないチャンスじゃ、それに久しぶりに2人きり……」
秀吉「……えへ」
秀吉「まだかの…。まだ早過ぎるか…」
開発についてkwsk
~~~~~~
明久「…ん? あれ、姫路さん?」
瑞希「…」フラフラ
明久「…あれ、なんかすっごいデジャブ、すっごい嫌な予感……」
瑞希「…」フラフラ
ドサッ
明久「! 姫路さん!」
瑞希「あ…」ハァハァ
明久「すごい熱…、そうだ、たしかすぐ近くに夜間病院が…!」
瑞希「吉井くん…」
明久「大丈夫? すぐ病院に着くからね」
秀吉「明久…、遅いのう…」
~~~~~
明久(しまった…! 携帯を家に忘れてしまった…!)
医師「典型的な風邪ですね、こじらせてしまったんでしょう…。 まあ、点滴を打っていますんで、今晩だけ入院ということになりますが…」
明久「あ、あの、公衆電話は…」
医師「それなら、廊下の突き当たりにありますよ」
明久「じゃ、じゃあ、ちょっと電話を…」
ガシッ
瑞希「そばに…いてください…」コホコホ
明久「…!」
医師「……看護婦も足りていませんし、出来ればついていてくれたほうが…」
瑞希「お願いします……」ウルウル
明久「あ、あの、電話だけ…」
瑞希「吉井くん…」
ガシッ
明久(どうすれば…!)
~~~~~~
秀吉「…」
秀吉「…」スック
秀吉「…………………帰るか、の」
………
……
…
秀吉「…」トボトボ
秀吉「流星群……見上げる気にもならんかったのう……」トボトボ
「あっあの娘かわいくね?」
「おー一人じゃん、声かけてみんべ」
「ねえねえ! 今晩ヒマ!?」
秀吉「…うるさいのじゃ」
「あー、つれなーい」
「大丈夫だよー一緒に遊ぶだけだしさー」
ガシッ
秀吉「…!」
「おほー柔らかーい」
「もうここで頂いちゃいますってwwww」
秀吉「は、離すのじゃ! わしに触るな!」
「おーいくら女の子だからって口の聞き方ってもんがあるでしょー」
「かまわねえからもうここでやっちまうべ」
グィッ
秀吉「やめ…!」
ガキィィィン
「へぶぅ!」ドシャッ
優子「あんたら、よくも私の弟に手を出そうとしてくれたわね…」ゴゴゴ
秀吉「あ、姉上…」
「ちょ 待て! 鉄パイプはあぶねーしwww」
優子「問答無用!」
スコー………ン
~~~~~
秀吉「姉上…なぜここに…?」
優子「それはこっちの台詞よ! あんたいま何時だと思ってんの!?」
秀吉「…」
優子「万が一のことがあっちゃいけないと思って探してたら案の定…」
秀吉「…姉上」グス
しばしまて
優子「しっかしこんな時間に秀吉を一人で帰させるなんて、あのバカは…」
秀吉「姉上ぇ…ヒック」ポロポロ
優子「秀吉!? ちょっとマジ泣きじゃない! そんなに怖かったの?」ポンポン
秀吉「姉上…、わしは捨てられたのじゃぁ……」ポロポロ
優子「………………はあ!?」
秀吉「う…、うああぁぁぁん!!!!」ポロポロ
~木下宅~
秀吉「…グス」
優子(あのバカが秀吉を捨てる…? いくらなんでもそれは…)
秀吉「…ヒック」
優子「秀吉…」サスサス
秀吉「うぅ…姉上…」
優子「ちょっとは落ち着いた?」
秀吉「…うむ」
優子「…落ち着いて、もう一回だけ電話をかけてみなさい」
秀吉「そ、そうじゃの…もう一回…」ppp
優子「…」
秀吉「…」
優子「…」
秀吉「…」ジワ
優子「ちょ、もう切りなさい」
優子「もう今日は寝なさい、私が添い寝するわ」
秀吉「…姉上、それは」
優子「一人で寝るよりはマシでしょ」
秀吉「……うむ」
優子(我慢できるかしら…)
…………
………
……
…
~翌朝~
チュンチュン
秀吉「なんという重々しい朝じゃ…」
優子「今日ぐらいは学校休んでも…」
秀吉「いや、ただでさえFクラスなのじゃ…、これくらいで休むわけにはいかぬ」
優子(これくらいって…、結局一晩中私に抱き着いて泣いてたのに)
秀吉「行ってきますのじゃ」
優子「待ちなさい、今日は私も一緒に行くわ」
~~~~
秀吉「はぁ…」トボトボ
優子(いくらバカでも、連絡無しにすっぽかすなんて…)
秀吉「あ、雄二じゃ…」
優子(ちゃんと調べたほうがよさそうね…)
雄二「おー秀吉」
秀吉「雄二、おはようなのじゃ」
雄二「おう、どうだ? 最近、あいつとは」
秀吉「…」ビクッ
優子「…」ギロッ
雄二「さ、殺気!? どこから…」
秀吉「相変わらず、といったとこ、かの…」
雄二「そうかー、あいつ、きのうも一晩中姫路と一緒にいたみたいだしなー」
優子「…!」
秀吉「う、嘘じゃ…」
雄二「へ? いや、嘘では…」
秀吉「嘘じゃあ!」グス
優子「ちょっとその話、詳しく聞かせてもらえる?」
雄二「詳しくって…、あ、ほら、本人達に聞いたほうが早い……」
瑞希「きのうは本当にありがとうございました…」
明久「いや、その、仕方ないよ…」
優子「…!」ミシミシ
秀吉「嘘…じゃ…」
明久「あ! 秀吉! きのうh」
秀吉「うああぁあぁぁぁん!!!!」
ダッ
明久「秀吉!! 待って!!」
バキッ
明久「はうっ!」ドシャッ
優子「覚えときなさい…!」ギラッ
タタタ…
~学校~
鉄人「よーし席につけーい」
明久「あの、まだ秀吉が…」
鉄人「木下は姉弟で風邪で休みだそうだ」
明久「…」
雄二「……こりゃただ事じゃないな…」
康太「…さすがに今回は首を突っ込めない」
~放課後~
ガシッ
須川「明久、話がある」
明久「え? 僕は今から秀吉の家に…」
須川「とにかく来い」
~どっかの物置~
須川「異端審問会だ」
明久「…」
須川「罪状は、わかってるか?」
明久「…うん」
須川「木下秀吉本人の気持ちを考えて、お前達が付き合っていることも我々は黙認してきた」
明久「…はい」
須川「どんな理由があったにせよ、さすがに今回は見逃すことはできない」
明久「うぅ…」
須川「ただな、それでもまだお前をかばう人物がいてだな」
明久「え?」
須川「自分が罰を下すから、身柄を引き渡して欲しいと言ってきた」
明久「それってかばってるの?」
須川「我々の罰を、もとい極刑を受けるか、その方に身を委ねるか、どっちだ?」
明久「……、その人に委ねます……」
須川「よし、ならば着替えろ」
バサッ
明久「え!? これ女装セットじゃない!」
須川「自分で着替えないなら我々が無理矢理…」
明久「着ます着ます喜んで着ます!!」
~~~~~
明久「着替えたよ…」フリフリ
「アキちゃん…!」
「おお…!」
須川「…よし、目隠しを付けろ!」
バッ
明久「うわ! なんで目隠し!?」
須川「よし、連れていけ!!」
「「「おおーー!!!!」」」
明久「ど、どこに連れていくのさー!?」
ドドドドドド…………
…
……
………
よし小休止
~…の部屋~
……ドドドドドド
ガチャ
「「「そーれ!!」」」
ポーイ
ドシャッ
明久「ぶへっ!」
須川「引き上げ!」
「「「おおー!!」」」
ドドドドドド………
明久「なんだったんだ…、ここは…、…秀吉の部屋じゃないか! しかも真っ暗…」
秀吉「……明久」ゴソ
明久「秀吉! これはいったい…!」
秀吉「わしは…、女子達の代わりにはなれんようじゃ…」
明久「なにを言って…」
飯食ってくる
秀吉「わしは女子にはなれぬ…」
明久「秀吉? なんか目が色っぽい…」
秀吉「これを飲むのじゃ、明久…、いやアキちゃん…」
明久「こ、これはアカマムシ!? まだ持って…」
ガチャン!!
明久「さらに手錠ーー!?」
明久「ちょっと秀吉!? きのうのことは…!」
ドンッ
明久「うわ!」
ドサッ
ガチャン
明久「……このうえベッドに固定って…秀吉まさか…」
秀吉「飲むのじゃ、アキちゃん…」
秀吉「…」ゴクゴク
明久「…秀吉! そんなに飲んだら…!」
秀吉「…」ムグ
チュウ…
明久「むぐー!?」
明久(こ、これって口移しってやつ!? 普段だったら嬉しいけど、この状況じゃ…!)
秀吉「んっ……」ゴソゴソ
明久「まずいまずいまずいまずいって! ちょ、秀吉! チャック開けちゃだめええええ!!」
秀吉「んっ…わしは…明久が好きじゃ…」
明久「僕だって秀吉のこと大好きだよおうひゃあ!!」
秀吉「…」ペロ…
明久「ひ、秀吉! だめだよそんなとこあぅっ…!」
秀吉「こうでもせんと…明久はまた女子達のほうに行くじゃろう?」ペロペロ
明久(やばい…! アカマムシが効いてきた…!)
秀吉「…」ハムッ…
明久「ぅあっ! あ、秀吉…!」
秀吉「んう…明久ぁ…」スリスリ
明久「あっ、ちょ、んっ! 秀吉! もう、出ちゃうよ!」
秀吉「だすのじゃ…、受け止めてやる…」ペロッ
明久「あっ、くぅっ、んっあっああっ―――!!」
秀吉「!」
明久「あ…、秀吉…ごめん…、かかっちゃった…?」
秀吉「…むぅ、いっぱい出たの、アキちゃん」ペロペロ
明久「! 秀吉…! エロい…!」
秀吉「んっ…、次は…こっちじゃ…」クチュ
明久「?」
秀吉「ほかの女達に入り込む隙を与えんように、んっ…、既成事実を作っておくんじゃ…」クチュクチュ
明久「秀吉…! まさかお尻で…!? 大丈夫なの!? 無理しなくていいんだよ!?」
秀吉「無理など…、さあ、おぬしはもう一度、大きくするんじゃ…」ムニュ
明久「ひぁ!? うっ…ああ…!」
明久(やばいよやばいよ! アカマムシに体を乗っ取られちゃう!)
明久「欲望には勝てない…うう…」
秀吉「大きくなったの…、では、い、いれるぞ…」
プニュ
秀吉「んっ…あぅ…!」ズズズ
明久(あ…僕のが秀吉の中に… ていうか秀吉かわいい…)
秀吉「あっ…はぁ…んん…」ズズズ
明久(………ちょっとだけ腰を…、えいっ)
ズンッ
秀吉「ひゃぁああっ…あ、明久…!」
明久「あ…温かい…」
秀吉「んっ…あっ…」ズチュズチュ
ギシギシ
明久「あぅ…秀吉…! ん…」
明久(ああ…秀吉の中…気持ちいい…)
秀吉「あっ…ふっ…あ、明久ぁ…」ズチュ
明久「ん…秀吉…かわいい…」
秀吉「あ、だめじゃ…わし…もう…!」ズチュ
明久「秀吉…!」
バキンッ
明久「あ…あれ? 手錠が…」
秀吉「明久ぁっでるうぅっ…!」
明久「くっ…!」
ズンッ
秀吉「あっああぁああ――――――!!」
ピュピュッ…
秀吉「はぁ…はぁ…」クタッ
明久「秀吉…」ナデナデ
秀吉「ん…、…………!? おぬし、手錠は………!!」
明久「壊れちゃった」チャラ
秀吉「な…、そんな…!」
明久「さて、秀吉…」
ムクッ…
秀吉「ひゃあ! あ、繋がったまま…、中でまた大きく…」ビクッ
明久「よくも僕を好きにしてくれたね…」ズンッ
秀吉「あっあああっ…!」
秀吉「あ…明久のせいじゃあ…!」
明久「…」ピタッ
秀吉「わしは…待っておったのに…! ずっと…!」ポロポロ
明久「秀吉………、ごめん」ズンッ
秀吉「あっ…ん…明久ぁ…!」
明久「予想外の出来事があったとはいえ、僕が優柔不断なせいで…、秀吉を傷つけてしまって…」ズンッ
秀吉「あぅ…、知って、おる…」
明久「…え?」ピタ
秀吉「雄二から…聞いたのじゃ…」
明久「じゃあ…」
秀吉「それでも…我慢できなかったのじゃ…、明久が他の女子達と2人きりでいるというのが…」ポロポロ
秀吉「須川達に頼んで連れてきてもらって…、一線を越えれば、今までよりも一緒にいれるようになるはずじゃと思って…」ポロポロ
秀吉「明久が悪いんじゃあ…、明久がモテるのが悪いんじゃあ…」ポロポロ
明久「秀吉…、……ふふ」
秀吉「なにを笑っておるんじゃ! わしがどれだけショックを受けたか…」
明久「秀吉…そのことは…、ホントにごめん」
秀吉「…」
明久「ね、笑って?」
秀吉「なにを…」
明久「やらしい顔の秀吉もかわいいけど、そろそろ笑った顔が見たいな…?」
秀吉「……明久は意地悪じゃ」
明久「ふふ、それ3回目」
秀吉「…今回だけじゃぞ! 次は…、次は鎖で縛って犯してやるのじゃ!」
明久「それは遠慮したいかな…」
秀吉「…明久」ギュウ
ムクッ…
秀吉「うにゃあ!?」ビクッ
明久「あ、また大きく…」
明久「ね、秀吉…もう一回だけ…」
秀吉「あ、明久…」
バンッ
優子「…」
明久「あ…」
・組み敷かれる秀吉
・しかも泣き腫らした顔
・ベッドに散らばる手錠の破片
優子「お…、おのれは………………!」ゴゴゴゴゴゴ
明久「ち、違う! これは秀吉から…! ちょっと秀吉! 説明してあげて!」
秀吉「…………えへ」
明久「えへじゃなーーーーーーい!!!!!!」
優子「やかましい変態馬鹿野郎ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ズドーン…
………
……
…
…
……
………
明久「…はっ!」
秀吉「気がついたか、明久?」
明久「あ、あれ? もしかしてぜんぶ夢? 夢オチ?」
秀吉「夢ではないぞ、あとそのやり取りは3回目じゃ」
明久「………秀吉」
秀吉「うむ?」
明久「明日は、一緒に学校行こうね!」
秀吉「………うむ!」
瑞希「はい、あーん…」
美波「アキ! こっちもあーん!」
明久「あ、あーん…」
秀吉「…」ジトッ…
優子「ほら、秀吉、成長期なんだからもう少し食べなさい」
秀吉「なぜ姉上がここにいるのじゃ…」
優子「あら、別に昼休みくらいFクラスと一緒にいたっていいじゃない、成績さえ悪くならなければ」
翔子「あーん…」
雄二「おい、なんでこんなところにバケツプリンがあるんだ…」
プルンプルン…
雄二「いやああああ!!!」
愛子「はい、あーんして」
康太「……」ブンブンブンブン
ここでさるさん
秀吉「あれだけ言ったのに、まだ女子の誘いを断れんとは…」
明久「だ、だって…」
秀吉「ふふ、まあいいのじゃ、わしの恋人は女子にモテモテの自慢の恋人じゃ」
明久「…秀吉ー!!」
秀吉「わ、バカ、だからこのような場所で抱きつくでない!」
明久「あ、バカって言ったほうがバカなんだよ!」
秀吉「…ふふ」
明久「…へへ」
「「バーカ!」」
~完~
最後がPCからになっちゃったけど、今度こそ終わり!
ありがとうさようなら!
戦国ランスだっけ?このSSのあれ
このアニメBLなの?
>>389
バカとテストと召喚獣
ちなみに酉は秀吉は俺の嫁、だったんだが誰も異論ななかったようだな
だからなんだというのかね
ttp://imepita.jp/20100628/841100
ttp://imepita.jp/20100628/842010
ttp://imepita.jp/20100628/842470
なあそろそろ>>201の詳細を
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