圭一「この人形は梨花ちゃんにやるよ」梨花「え?」(287)

レナ「はうー、いいなー!梨花ちゃんいいなー!」

魅音「は、はは。まあ、あたしはそういうの似合わないからいいけどねー」

梨花「みぃ……圭一、その、どうして魅ぃやレナじゃなくて
   ボクに人形をくれるのですか?」

圭一「え?そりゃあ、俺が梨花ちゃんの事好きだからに決まってるだろ」

梨花「みっ!?///」

レナ「……!」
魅音「なっ……!?」

梨花「……け、圭一は冗談が上手いのです。にぱー☆」

魅音「は、ははは! 圭ちゃん、そうやって女の子をからかうのは
   いくらオジサンでも悪趣味だと思うよ? 」

レナ「圭一くんはロリコンさんなのかな? かな?」

圭一「ん? 何言ってんだお前ら。俺は本気で梨花ちゃんが好きなだけだぜ?」

梨花「み、みぃ……///」

梨花(ど、どうしてこの世界の圭一は私に好感度が振り切れてるのよ!
   ……とにかく、ここでは人形を魅音に渡させないと)

梨花「……圭一、そういう風に相手を勘違いさせる言い方は良くないのです。
   圭一がボクに言ってる好きは、友達としての好きなのですよね?
   だったら、判りやすく言うべきなのです」

魅音「え? あ、なんだ!あ、あはははは!オジサン勘違いしちゃってたよ!
   全く、圭ちゃんってば友達としての好きならそうはっきり言えばいいのに!」

レナ「はうぅ。レナも勘違いして驚いちゃったよ……///」


圭一「いや、勘違いも何も、俺は梨花ちゃんを女の子として好きなんだぜ?
   判りやすく言えば、愛してる」


圭一「とにかく……梨花ちゃん、このぬいぐるみは俺の気持ちだ!
   受け取ってくれ!」キリッ

梨花「え、あ、う……その、私は……」

梨花(ほ、本当に何なのよこの圭一! ここでそんな事したら惨劇に繋がるのに、
   私を、その、あ、愛してるとか……///)

圭一「梨花ちゃん……俺じゃダメなのか?」

梨花「あ、あぅ……///」

梨花(……ここで受け取ったら惨劇が起こるかもしれないけど、
   ループしてるんだから、その、一回くらいなら……)

沙都子「あら、梨花と皆さん。こんな所で何をしてるんですの?」

梨花「っ!?」

圭一「ん? なんだ沙都子じゃねーか。買い物か?」

沙都子「そうですわ……って、なんか皆さんの空気が変じゃありません?」

魅音「……」
レナ「……」

沙都子「……えーと、これは何が起きてるんですの?」

圭一「ああ、ちょっと俺が梨花ちゃんに告白を――――」

梨花「みいいぃぃっ!! 沙都子、丁度良かったのです!!
   折角買い物の途中なのですから、この前切れたソースも買いに行く
   のです!ボクと一緒に!」

沙都子「え?ソースならさっき買い……ちょ、ちょっと梨花!
    引っ張らないでくださいまし!」

梨花「さあ、行くのですよ沙都子! 圭一、魅ぃ、レナ、ボク達はここで
   失礼するのです!」

圭一「あ、ああ……告白の返事聞きそびれちまったな」

レナ「……」
魅音「……」

梨花(危なかったわ……私とした事が、なんて事を考えてるのよ
   ループするなら、その、圭一の告白を受けてみたいなんて……///)

沙都子「――か――梨花!」

梨花「……みっ!?」

沙都子「はぁ……ようやく気付きましたのね。全く、一体どうしたんですの?
    いきなり私を連れて走り出したと思ったらこんな所で立ち止まってニヤニヤして」

梨花「に、ニヤニヤなんてしてないわ……してないのです!」

沙都子「いいえ、してましたわ。
    先程はレナさんと魅音さんの様子も妙でしたし……本当に何なんですの?」

寝る。後は任せた

にぃぃぃぃにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

梨花「そっそんなことより早く帰るのですっ沙都子!」

沙都子「えっでも先ほど…」

梨花「いいのですっさぁいきますよ!」
(羽入が聞いたらなんていうのかしら…想像はつくわね…)

梨花「小須田のくせにぃぃぃ!!」

小須田「やばい!また怒ってる……なんか怒らせることでもしたかな…」

エロ神「おぬしは何もしてないぞい」

紗都子「私に隠し事なんてナシですわよ! さあ! きりきり白状なさいまし!」

梨花「うう……実は、圭一が……」

紗都子「……圭一さんが梨花にぬいぐるみを? それはよかったじゃないですの。
    もらっておけばよかったですのに。圭一さんも案外気のきく所もあるのですわね」

梨花「それがまったく気が利いてないのです。ボクがぬいぐるみを受け取ると、魅ぃはぐぎゃくけで
   紗都子は釘まみれでボクだってビリビリで大変なのです……」

紗都子「よく分かりませんが釘まみれは嫌ですわね……」

梨花「それだけじゃないのです。もしかしたらレナも学校ジャックするかもしれないし圭一も素振りしだすかもしれないし
   富竹と鷹野はきっと今回も時報だし羽生は役に立たないしどうしよう考えてみたら過去最悪じゃないこの世界!?」

紗都子「り、梨花? なんかキャラがおかしいですわよ?」

沙都子「まあそれについてはわたくしが明日圭一さんとお話ししてみますわ」

梨花「だっだめよ!そんなことしたらこの世界が…」
沙都子「この世界?さっきから梨花、なにかおかしいですわよ」

梨花「そ、そんなことないのです。とにかく明日圭一とお話してみますのです」
梨花(そう、それで圭一を説得すれば最悪の形は避けられる……少しでも…もがかなきゃ…)

翌日

知恵「はい、では今日はここまで、気をつけて帰って下さい」

圭一「おーし、魅音、今日はなにするんだ?」

魅音「ごめん圭ちゃん、今日おじさん用事あるから帰るよ」

レナ「私も、ごめんね圭一くん…」

圭一「そうか、じゃあ今日は真っ直ぐ帰ろうかな」

沙都子「圭一さん、今日は掃除当番でしてよ」

圭一「ばれたか」

梨花「早くすませて帰りましょうなのです」

魅音「………」

レナ「………」

梨花「やばいわ…早くなんとかしないと…」

圭一「俺と梨花ちゃんは教室、沙都子は階段掃除だな」

沙都子「階段は楽で助かりますわ」


梨花(これなら圭一と二人だけ、チャンス!)

梨花(でもどうやって切り出したら…)

圭一「梨花ちゃん!」

梨花「な、なんですか圭一、突然そんな大きな声出したらびっくりしちゃうのですよ」

圭一「あ、ごめん。昨日のことなんだけど……返事を聞かせて欲しいんだ」

梨花「えっと……」

梨花(断らなくちゃ、もうこの世界が最後かもしれないのよ)

梨花「圭一はそんなに僕のことが好きなのですか?」
圭一「……うん」

梨花(圭一……でも、でも…)

梨花「僕も圭一のことが大好きなのです」

圭一「梨花ちゃん!」

梨花(なに言ってるの私は!もしこの世界が最後だったら…)

圭一「ありがとう、よかった…」

梨花(でも私はずっと耐えてきた…一度だけでも、ほんの少しの間でも幸せになってなにが悪いの?)

梨花「!?」

圭一「どうした梨花ちゃん?」

梨花「な、なんでもないのですよ」

梨花(今窓の外に…)

圭一「そうか、じゃあ早く掃除すましちまおうぜ」

梨花(羽入、おこるわよね…)

夜中

羽入「どういうことなのですか梨花!わざわざ皆をめちゃくちゃにするようなことをして!」

梨花「うるさいわね!いいじゃない別に!なにをしたって助からないんだから!」

羽入「梨花……諦めてしまったのですか?」

梨花「当たり前でしょ!殺されて生き返って、また殺されて、どんなに努力してもその繰り返し。誰だって諦めるわよ!」

羽入「梨花……」

梨花「少し出かけてくるわ、あんたはついてこないで」

羽入「………」

古手神社

梨花「お待たせしてごめんなさいなのです」

圭一「いや、大丈夫だよ。でもこんな夜中だと梨花ちゃん眠いんじゃないか?」
梨花「大丈夫なのです。僕は夜更かしには慣れていますから」

圭一「まだ小さいんだから早く寝ないと駄目だぞ」

梨花「こんな時間に待ち合わせさせた圭一には言われたくないのです」

圭一「昼間だと一目があるから」

梨花「わかっていますのです。圭一といられればそれで十分なのです。」

圭一「梨花ちゃん…」










レナ「………」

翌朝

沙都子「まったく、梨花が寝坊したせいで遅刻しそうですわ!」

梨花「ごめんなさいなのです」

圭一「お、梨花ちゃん、沙都子おはよう」

梨花「おはようございますなのです」

沙都子「圭一さんもお急いぎになったら?遅刻してしまいますわよ」

圭一「おい待てって沙都子」

梨花「僕はちゃんと待ってますです」

圭一「ありがとう、梨花ちゃん」

沙都子「………」

圭一「どうやら間に合ったみたいだな」

梨花「ふう、なのです」

沙都子「ぎりぎりセーフですわね」


魅音「始業ベル1分前だからまだ余裕なんじゃない?」

レナ「みーちゃんはもう少し焦るべきだと思うよ」

圭一「まあ間に合ったからよしとしようぜ」

沙都子「夜更かしは禁物ですわね」

梨花「え?」

レナ「………」

魅音「………」

沙都子「さ、さあ授業の準備を始めないと」

梨花(沙都子…?)

魅音「よし、やっと準備終わったよー」

圭一「ずっと寝てただけじゃねえか」

魅音「甘いよ圭ちゃん、私くらいになると寝てても勉強できちゃうの」

レナ「睡眠学習っていうやつかな、かな?」

魅音「そうそうそれそれ!」

梨花(今日も部活はなしかしら、私と圭一のことも知っているのかもしれないし…)

魅音「あれ、梨花ちゃん帰っちゃうの?おじさん新しいゲームもってきたんだけど」

梨花「え?あ、今日は部活はないのかと思ったのです」

梨花(私の考えすぎ?それとも受け入れてもらえたのかしら…)

梨花「レナと沙都子はどこに行ったのですか?」

魅音「お手洗いだよ」

梨花「僕も行ってきてもいいですか?」

魅音「ちょっと準備手伝ってくれないかなー」

梨花「でもすぐ帰ってきますのです」

魅音「まあまあお願いだよ」

梨花「わかりましたです」
圭一「これはどこ置くんだ?」

魅音「えっとそれはねー」

レナ「お待たせ。」

圭一「おー、待ちくたびれたぜ」

レナ「今の台詞は女の子に対してちょっと失礼かな、かな。ね、沙都子ちゃん」
沙都子「そ、そうですわね…」

梨花「?」

夕食、梨花宅


沙都子「梨花、おかわりいります?」

梨花「もうお腹いっぱいなのです」

沙都子「わかりましたわ、じゃあ片付けますわね」

梨花「はいなのです」

沙都子「…………梨花」

梨花「なんですか?」

沙都子「な、なんでもありませんわ……」

梨花「そうですか」

梨花「にぱぱぱぱぱぱぱwwwwwwww」

夜中

梨花「圭一、無理して会いにこなくてもいいのですよ」

圭一「なに言ってんだ、俺は梨花ちゃんに会いから来てるんだよ」

梨花「僕もなのです」

圭一「へへ、なんか照れるな。そういや梨花ちゃんは沙都子に夜中に俺と会ってることは言ったのか?」

梨花「言ってないのです。昼間のことですか?」

圭一「ああ、夜更かしがどうのこうの言ってたから気になったんだ」

梨花「家を出るときに沙都子が眠ってるか確認してますけど、夜中に目が覚めたのかもしれません」

圭一「梨花ちゃんは話してないんだな?」

梨花「そんなことしてないのです!圭一がいいって言うまでは誰にも話さないのです!」

圭一「ご、ごめん、悪かったよ」

梨花「僕もごめんなさいなのです」

圭一「俺はもう梨花ちゃんを疑ったりしないよ」

梨花「僕も、圭一をしんじます」

圭一「梨花ちゃん……」

梨花「圭一………」

――――――――――――

よし脱いだ
どーんときなさい

梨花宅

梨花(遅くなっちゃったわ、早く寝ないと…)

ガラッ

梨花(あら?沙都子がいない……)

ガチャッ

梨花(トイレにもいない……)

梨花(靴もない……)

梨花(出掛けたの?こんな夜中に?とりあえず外を探してみましょう)



入江『沙都子ちゃんがいなくなった!?家の中と周辺は探したんですか?』

梨花「だから電話したのです。もしかしたらレベル5に……」

入江『わ、わかりました。直ちに山犬に捜索させます。学校やお友達には風邪と言っておいてください。』
梨花「はいなのです……」
入江『では…』ガチャッ


梨花(沙都子……)

翌日 学校

魅音「沙都子今日休み?」
梨花「お風邪でごほごほなのです」

レナ「帰りにお見舞い行ってもいいかな」

圭一「俺も行くぜ」

梨花「ありがとうなのです。でもうつったら大変なので気持ちだけで十分なのです」

魅音「そっか、なら仕方ないね」

レナ「早くよくなってねって伝えてあげて」

梨花「はいなのです」

ガラッ

知恵「古手さん、ちょっと職員室に来てくれますか?」

梨花「あ、はいなのです」
魅音「梨花ちゃんなんかやらかしたのかな?」

レナ「みーちゃんじゃないんだから」

魅音「なんだとー」

羽入「梨花、入江の所に行くんですか?」

梨花「そうよ、わざわざ学校に電話してきたんだから」

羽入「………もうこの世界は諦めませんか?」

梨花「なによ急に、こないだと言ってることが違うじゃない?」

羽入「この世界は初めてのパターンです。ですから生き延びるのは難しいと思うのです。」

梨花「いまいち理由になってないわね」

羽入「あうあう!せ、せめて、圭一と仲良くするのはやめた方がいいと思うのです」

梨花「なによそれ!なんであんたにそんなこと言われなくちゃなんないのよ!」
羽入「このままじゃ梨花はとても悲しい思いをするのです!」

梨花「なによそれ、意味わかんないわよ」

羽入「あ、待って下さい梨花!」

入江診療所

梨花「鷹野、入江は?」

鷹野「あら梨花ちゃん、今呼んでくるわね」

梨花「はい……」

老人A「鷹野さんがいつも一緒にいたカメラマン最近見ないな」

老人B「喧嘩でもしたのかね」

老人A「まあ若いうちはそんなもんさ」


梨花(そういえば富竹最近見ないわね…)

入江「梨花さん、お待たせしました。こちらへ」

梨花「はいなのです」

はよせんか!
全く最近のSSは…

病室


沙都子がベルトで固定されて眠っている

入江「古手神社の辺りで鷹野さん達が見つけてくれたそうです。そのときにはもう錯乱状態だったらしく……」

梨花「沙都子……」

鷹野「ごめんなさいね、私達がもっと早く見つけていたら…」

梨花「沙都子はレベル5なのですか?」

入江「はい、かなり危険な状態です」

梨花「でも沙都子は昨日まで元気だったのです。それなのに突然こんな状態になってしまうものなのですか?」

鷹野「………」

入江「失礼な言い方ですが、沙都子ちゃんのおじは捕まり、最近は強いストレスがかかることはなかったはずです。それに症状が悪化するのが早すぎるとは私も思います。」

梨花「そう……ですか」

入江「沙都子ちゃんは私達に任せて下さい。」

梨花「でも………」

入江「大丈夫、時間はかかるかもしれませんがきっと治ります」

梨花「はい…」

鷹野「先生、そろそろ帰らせてあげた方が…」

入江「そうですね。またなにかあったら連絡します。」

梨花「……はい…」

入江「梨花ちゃんは、帰りましたか?」

鷹野「ええ、でも先生は嘘がお上手で」

入江「嘘?」

鷹野「沙都子ちゃん、今は薬で眠らせてありますけど、治ると思います?以前発症したときの倍のC120を投与したのにまるで効き目がありませんでしたけど」

入江「沙都子ちゃんが治らないと言うんですか?」

鷹野「先生ほどの方ならおわかりになっているかと思いましたけど」

入江「鷹野さん!あんまりですよ!」

鷹野「先生、今日はなんの日かご存知ですか?」

入江「突然なんです?」

鷹野「今日は綿流しのお祭の日です」

はうー!!

入江「そういえば…そうでしたね」

鷹野「綿流しのお祭は一人が死に、一人が消える」

入江「それはただの偶然です。それに悟史君は消えてなんか…」

鷹野「今年の犠牲者は誰なんでしょうね」

入江「鷹野さん!今はそんな話をしている場合では…」

ガチャッ

入江「山犬の……小此木さ…ん?」

小此木「どうも」

鷹野「先日富竹さんが行方不明になりましたわよね」
入江「はい……」

鷹野「どうしていなくなってしまったんでしょう?」
入江「……事故……ですかね…?」

鷹野「そう、事故です」

小此木「おい、入れ」

病室に十数名の男が入ってくる

入江「!?なぜ山犬のメンバーがここに?今日は別のエリアでの仕事のはず…………まさか!」

鷹野「入江先生、沙都子ちゃんは大切に預からせていただきますわ。小此木、あとは頼んだわ」

小此木「はい」

男達が入江を押さえ付ける
入江「鷹野さん、待て、待つんだ!」

鷹野「さようなら、入江先生」

バタン

沙都子の病室

鷹野「北条沙都子が逃げた?」

山犬「申し訳ありません!ベルトを外した瞬間に指を……」

鷹野「指の一本や二本気にしてるんじゃないわよ!早く見つけだしなさい!」

鷹野(このままじゃ計画が……もとはと言えばあの娘が……!)







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学校

圭一「梨花ちゃん、沙都子悪いのか?」

梨花「だ、大丈夫なのです、昨日お薬をもらい忘れてしまったのでとりに行ったのですよ、にぱー☆」

魅音「でも今日のお祭りどうすんのさ?沙都子ずっと一人になっちゃうよ」

レナ「交代で見に行ってあげたらどうかな、かな?」
梨花「大丈夫なのです、お祭りの間は入江診療所のが人見ていてくれますから」
圭一「そうか、じゃあ俺は沙都子に景品とってやらなくちゃな」

魅音「おじさんも負けないよー!」

レナ「レナも沙都子ちゃんのために頑張っちゃうよ!」

10時半まで書き溜めしてもよろしいでしょうか
たいしたできにはならないかもしれないけど

圭一「この人形大石さんにやるよ」

魅音「け…けいちゃん?」

梨花「…………」

大石「いやぁ、前原さん。ありがとうございます」

レナ「嘘だ!!!!!!」


暇なので>>156で続けてみよう


魅音「け、圭ちゃん? そういうのは男の、それも中年なんかにあげても迷惑なんじゃないかなー?」

レナ「そ、そうだよ圭一くん! レナも大石さんみたいな、えーっと、渋いおじさまにはお人形は
   似合わないと思うな! 思うな!」

圭一「なに言ってんだよお前ら! 男が人形持っててなにがおかしいってんだ!? 大石さんには日頃
   麻雀を教わったり、いろいろお世話になっているんだ。似合うとか似会わねえとかそんな些細な事は
   どうだっていい! このプレゼントはいわば、男と男の友情の証! 俺と大石さんの絆ってヤツだ!
   それを笑うか? ああいいさ。でもな。お前らがどれほど笑おうが、俺達の熱いハートを止めることなんてできねえんだあああっ!!」

梨花「み、みぃ……圭一がいつになく全力なのです……」

魅音「け、圭ちゃ~ん……」

大石「……感動しました」

魅音「えっ」

ガシッ ←手を取り合う音

大石「前原さん。私ゃ、ものすごく感動しましたよおおおおっ!」

圭一「大石さん!」

大石「前原さん、私はね、この雛見沢では嫌われ者で通っていたんです。声をかければ小さい子は怯えるわ
   そちらの緑のお嬢さんには石を投げつけられるわしまいにはあいつはオヤシロさまの使いだから近づくなとまで言われるわ!
   それがあなたのような若い人から慕われてもらえ、なおかつプレゼントまで……この大石、感動で胸が張り裂けそうです……!」

圭一「大石さん! じゃあ、受け取ってもらえますか!? この人形、いや、俺の気持ちを!」

大石「もちろんです前原さん! いや、今日からは圭一くんと呼ばせて戴きたい! 丁度今車にぬいぐるみや人形を飾るのに凝っている所です。
    圭一くんからもらったこの人形! バックガラスの一番目立つところに飾らせていただきますよ! ガンッガンに冷やした車内でねぇ!」

圭一「そんなにまで喜んでくれるなんて……光栄です大石さん。いや、蔵人さん!」

大石「圭一くん!」

圭一「蔵人さん!」

ガシッ ←抱きしめ合う音

詩音「あらあら、ぱねぇwwwwって感じですねwww」

葛西「ぱねぇ」

紗都子「なんだか妙にいい話になっているご様子ですわね……」

レナ「魅ぃちゃんには悪いけど、これはこれで良かったかもしれないかな……かな?」

魅音「まあ男同士の話に女は口出さない方がいいって言うしねえ……ってレナぁ!? あたしは別に人形なんて!」

梨花「ムキになってるところが怪しいのですよ」

梨花(それにしても意外な展開ね……。なんにせよ大石と打ち解けられるのは今後を考えるとかなり大きいかもしれないわ。
   …………ちょっと残念だけど)

大石「この歳になると若い人との語り合いや触れ合いがなにより嬉しいものです! こうしちゃいられない。圭一君。
   今から私の部屋に来ませんか!?」

レ沙魅梨「えっ」

圭一「いいんですか!? ……あ、でも、大石さんは仕事中じゃあ」

大石「巡回なんて熊ちゃんに任せておけばいいんです! どうせ綿流しまでなにも起こりゃしないんですから!」

圭一「そういうことでしたら……ぜひ!」

大石「よっしゃ! そうときまれば善は急げです圭一くん! これからみっちり二人っきりで麻雀のイロハや人生のイロハ、
   男同士でしかできないイロハを叩きこんであげますよおおおおおっ!」

圭一「ちょっと怖いけど……いいです。俺、蔵人さんみたいな人、好きだから……」

大石「嬉しいこと言ってくれますねえ! ではどうぞ車に! 大丈夫、痛いことはいたしませんとも! 今の若い人はローション
   なんて甘っちょろいこと言ってますが、私の時代はなんでも軟膏が普通でしてね……ああ、寒かったら言ってくださいね?
   私、ガンッガンに冷やしちゃう性質ですから」

圭一「じゃあみんな! 俺はこれで! また明日学校でな!」

レ沙魅梨「えっ」




レ沙魅梨「えっ」

かまわん、続けたまえ
wwwwww




魅音「……っく……ひっく……うええ……」

詩音「ちょっと~。なんなんですかお姉? いきなり人の部屋に入り込むなり泣き出して辛気臭いったら。
   大方また圭ちゃんにデリカシーのないことでも……」

魅音「……っうう……詩音んん……」

詩音「はいはい、なんです?」

魅音「わたしって、そんなに、魅力ないのかなあ……」

詩音「そりゃまあお姉より私の方がお色気部門では勝ってますよねえ。でもま、あのレナって子に負けたんなら
   お姉なら仕方ない……」

魅音「大石より魅力ない?」

詩音「えっ」

そろそろ書きため終わった頃だろうしロムに戻るノシ

綿流しの祭

梨花「みー、失敗しないで済んでよかったのです」

魅音「失敗どころか大成功だよ!」

レナ「うん、今までで一番よかったよ」

圭一「それじゃ屋台回るか!」

魅音レナ梨花「賛成!」

魅音「屋台と言えば射的だよね!」

圭一「あ、ああ」

魅音「狙うならやっぱりでっかいのじゃないとね!圭ちゃん、あのぬいぐるみなんかどう?」

圭一「よし、やってみるか」

ぬいぐるみの胴体に当たって動くが倒れない

魅音「駄目だよそれじゃー!ちゃんと“目”を狙わなきゃ」

圭一「う、上の方狙えばいいんだろ?」

魅音「おじさんは“目”を狙えって言ったんだよ。得意でしょ?圭ちゃん?」

レナ「みー……ちゃん?」
圭一「魅音………俺……」

魅音「冗談だよ、なに本気にしてんのさ!一流の部員ならそのくらいのコントロールが必要ってことだよ」

レナ「そ、そうだよね。レナびっくりしちゃったよ、さあ圭一君頑張って!」

梨花「みー、頑張って下さいなのです」

圭一「結局なにもとれなかった………」

レナ「そういうこともあるよ」

魅音「おじさんはこんなに取っちゃったよ」

梨花「みーはとりすぎなのです」

魅音「遅くなってきたし、そろそろ解散しようかね」
レナ「そうだね、圭一君は梨花ちゃんを送ってあげて」

圭一「おう、じゃあな」

梨花「さよならなのです」

圭一「梨花ちゃんごめんな、なにもとってやれなくて…」

梨花「いいのです、圭一達と遊べてとても楽しかったですから」

圭一「そう…かな……」

梨花「?」

梨花(なんでこんな暗い道を、それも遠回りだわ……)

梨花「圭一、道に迷ってしまったのですか?」

圭一「え?そうかな…?」
梨花「はい、引き返したほうがいいのです」

圭一「………」

梨花「圭一……?」


バチッ


梨花「!?なに…!?首元でなに…か………」

地面に倒れこむ 梨花

梨花「ここ……は…?」

鷹野「目が覚めたかしら?」

梨花「鷹野!?」

起き上がろうとするがベルトで固定されている

梨花「なによこれ!?なんで手術室にいるのよ!」

鷹野「その手術台はね、あなたのお母さんも使った手術台なのよ」

梨花「?」

鷹野「あなたのお母さんは雛見沢症候群のために自分ね身体を差し出して下さったのよ」

梨花「でも私の母親は………まさかあんたが…?」

鷹野「そうよ、麻酔も無しでよく頑張ってくれたわ」
梨花「人殺し!!なにが差し出してくれたよ!どうせこうやって無理矢理やったんでしょ!?」

鷹野「黙りなさい、研究の役にたってなにが不満なの?」

梨花「なにが研究よ……!あ、あんた圭一はどうしたのよ!」

鷹野「圭一君?大丈夫、元気にしてるわよ」

ドアを開ける圭一

圭一「………」

鷹野「彼はよく頑張ってくれたわ」

梨花「なんのこと…?圭一…?」

鷹野「他の子も入ってらっしゃい」

梨花「魅音!レナ!なんで…?」

鷹野「そうね…確か一ヶ月くらい前だったかしら…沙都子ちゃんのおじとその愛人が雛見沢に来てた頃ね…」

レナ「私が話します」

鷹野「あらそう」

レナ「沙都子ちゃんのおじが沙都子ちゃんを虐待してたのは知ってるよね」

梨花「はい…」

レナ「沙都子ちゃんのおじは私のお父さんからお金をとってもいたの。確かにあんな馬鹿な騙され方をしたお父さんも悪いと思う。
騙されてすぐ終わりなら殺そうとは思わなかったと思う」

梨花「レナ…まさか……」

レナ「レナは二人を殺す計画を立てようとした、でも私のお父さんが騙されていることを知った魅ーちゃんが私に協力しないかって相談してきたの。
みーちゃんは先に圭一君と計画を立て初めてた。
そしてゴミ捨て場で北条鉄平の愛人、間宮リナを殺した…」



一ヶ月前、ゴミ捨て場


圭一「まずは死体をバラさなきゃな…」

魅音「ビニールシートを敷かないと…」

レナ「レナはもう一人の方を連れて来るね」

圭一「おう」

鷹野「あら、楽しそうねぇ」

レナ「!!」

魅音「くっ!」

持っていたのこぎりで襲い掛かる魅音

圭一「やめろ魅音!」

魅音を押さえる圭一

鷹野「私がここで大声を出したらすぐに見つかっちゃうわよ?」

レナ「警察に……通報するんですか?」

鷹野「そうね、黙っててもいいけど条件があるわ」

魅音「条件?」


鷹野「ここじゃなんだしついて来てくれるかしら?そこに車が置いてあるからら」



入江診療所

レナ「今日は先生お休みなんですか?」

鷹野「ええ、さあ、こっちの部屋へ」

――――――――

レナ「そこで私達は雛見沢症候群について聞いたの。症状が段階的にわかれること、雛見沢から離れると発症しやすくなること、そして女王感染者について…」
梨花「………」

鷹野「あとは入江機関についても少し教えてあげたわ」

――――――――

レナ「だいたいお話はわかりました。でも、そんな事私達に話して大丈夫なんですか?秘密を漏らしたりするかもしれないし…」

魅音「………」

鷹野「大丈夫よあなた達には監視をつけるから
もし余計な事を話したら………わかるわよね?」

圭一「………はい」

魅音「それで、条件っていうのは…?」

鷹野「さっき言った女王感染者に感染している病原体には寿命があるの。梨花ちゃんのお母様の場合は成人して梨花ちゃんを生むまでは大丈夫だった。でもどうやら梨花ちゃんの場合はもっと短いみたいなのよ」

レナ「じゃあ雛見沢の人間は……」

鷹野「48時間以内に死ぬわ」

圭一「それじゃあどうしたらいいんですか!?なにも助かる方法はないんですか?」


鷹野「梨花ちゃんの病原体から作ったワクチンを使えば助かるわ」

圭一「ワクチン?」

鷹野「そう。梨花ちゃんの頭を開いて……ね
それにもし雛見沢症候群を完全に治療するほどのワクチンを作るとしたら梨花ちゃんが助かる可能性はまずないわね」

レナ「そんな……」

鷹野「それに作れるワクチンも十本できればいいほうかしら」

圭一「……そのワクチンを打てば……絶対に助かるをですか?」

レナ「圭一君…?」

鷹野「99%って所かしら、絶対ではないわ」

魅音「鷹野さん達はどうするんですか?」

鷹野「私は雛見沢に入ってから定期的に予防注射をしてるわ。元からいた人は症状が重くなるのを防ぐ薬しかないから難しいわね。」

圭一「…………」

鷹野「それであなた達はたぶん自分のためにワクチンを欲しがったりはしないと思うの。周りの大事な人のために使うんじゃないかしら?
そこで協力してもらいたいのよ」

レナ「協力……ですか……?」

鷹野「そう、病原体の寿命は来月の綿流しのお祭り以降だと思うの
あなた達にはお祭りの夜に梨花ちゃんを人気のない場所に連れて来てくれないかしら?
梨花ちゃんは私をあまり信用してないみたいだから…
そうしたら今日のことは私達がうまく処理するわ
そしてあなた達の分のワクチンも用意してあげる」

小此木「三人は帰ったようです」

鷹野「そう。死体は?」

小此木「大丈夫です」

鷹野「あの三人、血液検査をしたらレベル4だったわ」

小此木「全員ですか?」

鷹野「ええ、じゃなきゃあんな馬鹿な話信じないわよ」


小此木「確かに。これも実験ですかい?」

鷹野「半分はそうね、だけど半分は遊び。私に逆らったあの子が周りの子に裏切られた時にどんな顔をするのかしら」

小此木「そうですかい。おや?」

鷹野「どうしたの?」

小此木「一人戻ってきたみたいです」

鷹野「あら、魅音ちゃんじゃない」

魅音「すみません、さっき来たばかりなのに」

鷹野「なにか気になることでもあった?」

魅音「北条悟史君って覚えてますか?」

鷹野「ええ」

魅音「悟史君がいなくなる前、雛見沢症候に似た症状を訴えてたんです

鷹野「………」

魅音「そして、その後悟史君はいなくなった。悟史君は逃げるような子じゃない、誰かに最初は園崎に消されたとも考えました
でも本当は……」

鷹野「“私達が悟史君を保護している”と思ったのね、詩音ちゃん」

詩音「え!?」

鷹野「学校の健康診断の記録が残ってたのよ。さっき取った血液と比べたら全然違うから」

詩音「そう………ですか……」

鷹野「悟史君ね、いるわよ、この病院に。会いたい?」

詩音「は、はい!」

悟史の病室前


詩音「悟史君、ずっとここにいたんですか?」

鷹野「ええ」

詩音「悟史君、もうすぐ助けてあげるからね」

鷹野「ところで詩音ちゃん」

詩音「は、はい」

鷹野「どうして魅音の服着てるの?」

詩音「え……」

鷹野「魅音ちゃん、殺しちゃった?」

詩音「………」

鷹野「まあ誰にも言ったりはしないわ。もうひとつ見せたいものがあるの」

書き溜めが切れたので落としていただいて構いません

>>182


レナ「…………」 トントントントントン

レナパパ「おーい礼奈。礼奈ー?」

レナ「……あっ、ごめん、お父さん。なに?」

レナパパ「今日は前原さんのところにおすそわけしに行かないのか? 私も早上がりだったし、車で送ってやれるぞ」

レナ「……うん。今日はいいの」

レナ(もし今圭一くんの家に行って、圭一くんが家にいなかったら……)

レナパパ「それは残念だな。父さんもレナのお気に入りのその圭一くんとやらを見てみたかったんだけどな」

レナ「も、もう! 圭一くんとはそんなのじゃないよう! お友達で、仲間なんだよ!」

レナパパ「そうか? はっはっは」

レナ(……そう。圭一くんは仲間。大事な大事な仲間。もし彼が道を間違ってしまったんだとしたら……)

トントントントントントン

レナ(竜宮レナ。あなたが助けてあげなきゃいけないんだよ。今度こそ……ッッ)

フォン

グシャッ

沙都子「……そう、まだ帰ってませんの……。あっ、いえ! 特に用事というほどでもないんですのよ!」

沙都子「それでは夜分遅くに失礼いたしました。はい、圭一さんにもよろしくお伝えくださいな……」 ガチャン

梨花「……電話、圭一の家にですか?」

沙都子「あら梨花、聞いていらしたの……ええ、圭一さん、まだ家に戻ってないらしくて……」

梨花「……きっと、麻雀に熱中しすぎてしまっているのですよ」

沙都子「そ、そうですわね! まったく男の人というのは本当にだらしないんだから! 圭一さんには明日、とびきりキツい
    トラップを用意しないとなりませんわね! さあ、そろそろ夕ご飯の支度をしませんと……」

梨花「ボクも手伝うのですよ、沙都子」

沙都子「それは助かりますわ。圭一さんのせいでこんなに遅くなってしまいましたし……こんなに……こん……」

バタン

梨花「!? 沙都子!? 沙都子っ!!」

入江「……ストレスから来る過労のようです。レベルも安定していますし、心配することはないでしょう。念のため点滴を
   しておきます。明日の朝にはよくなっているはずですよ」

梨花「よかった……。入江、鷹野もありがとうなのです」

入江「いえいえ……。でも、急に倒れるほどのストレスなんて一体なにがあったんです? こういうものは原因を解決しないと
   また同じことの繰り返しです。次倒れるようなことがあったら、今度は雛見沢症候群への影響も出てしまうかもしれませんよ?」

梨花「それは……お昼、ちょっと部活ではしゃぎ過ぎてしまったのですよ。ごめんなさいです」

入江「元気なのは大変いいことです。ですが、何事もほどほどが大事ですよ」

鷹野「入江先生、そんなこと言ってもこの年頃の子には難しいかもしれませんよ。私も子供の頃はよく無茶な遊びをしたものですわ。
   脱走ごっことか」

梨花「いえ、明日からはちゃんと気を付けますのです。……入江、ちょっと、外の空気を吸ってきてもいいですか?」

入江「構いませんよ。夜も遅いので、足元には気を付けて……念のため、施設からなるべく離れないようにお願いします」

梨花「ありがとうなのですよ、入江」

梨花「……羽入、いる?」

羽入「ここにいますですよ、梨花」

梨花「今回はいつもとは事情が違ってきたわ。力はまだ残っているの?」

羽入「大丈夫です。今回だけはどんなことがあっても、たとえ僕が消えてしまったとしても、必ず巻き戻してみせます」

梨花「こんなに頼もしいあんたは初めてね……。とにかく今回、この世界だけは上手く行かせる訳にはいかないわ。
   みんなを昭和58年の6月から抜け出させない。こんな狂った世界を認めてたまるものですか!」

タンタタンタタンタンタタン ←being

梨花「私は圭一を、まともな圭一を取り戻してみせる! こんな世界、絶対にやり直してやるんだから!!」




ひぐらしのなく頃に   中年滅し編

仕事落ち

待たれても絶対書ける保証はできないので勝手に続けるなり落とすなりなんなりと

ガラス張りの実験室前

男が台の上に固定されている

鷹野「あの人知ってる?」
詩音「富竹……さん?」

鷹野「そう。あの人はね、私達の組織を裏切ろうとしたの。
普通の組織なら辞めさせればいいだけだけど、私達の組織は裏切った人を生かしておくわけにはいかないのよ。」

詩音「じゃあ……殺…すんですか?」

鷹野「ええ、でもただ殺したらもったいないでしょう?」

研究員が富竹の首元に注射針をさす

詩音「あれは……?」

鷹野「あれはね、雛見沢症候群の症状のレベルを上げることができるの」

詩音「なんのためにそんな薬を…?」

鷹野「たまたまよ。研究してたらたまたまできただけ。ほら、見てなさい」

研究員が富竹の上半身を固定していたベルトを外す

鷹野「そろそろ始まるわね」

台から起き上がり、首をおさえる富竹

詩音「……!!」

首を掻きむしり初める

鷹野「ほら、言った通りでしょう?悟史君はあの状態だったの」

詩音「あ……あ…」

掻きむしる手の強さが弱まり、倒れる
心電図が心臓が止まったことを示す

鷹野「これが雛見沢症候群、恐ろしい病気でしょう?」

詩音「………」

病室


鷹野「どう?うまくやれそう?」

詩音「私は…大丈夫です。だけど他の二人は考えが変わるかもしれません。
それが心配で……
そうしたら私もあの二人みたいに考えが変わってしまうかも…」

鷹野「……あの二人がどういう人間か、知ってる?」
詩音「二人ともいい子だと思います…」

鷹野「今はね。あの子達って雛見沢の外にいたでしょ?その時のことは二人に聞いた?」

詩音「…いえ」

鷹野「あの二人がどういう子なのか知りたくない?」
詩音「人な過去を探るのは……」

――――――――――

鷹野(…そうは言ったけどあの子は結局聞きに来た。でもその後………)


―――――――――

鷹野「薬が一本足りないってどういうことよ!?」

研究員「先程の実験で使用した後に確認をした際に発覚したのですが……」

鷹野「そんなはずないわよ!もう一度数えなおしなさ…まさか……あの娘が?実験室に入れて死体の確認をさせた時!?
山犬に園崎詩音と園崎家を調べさせて!」


研究員「わ、わかりました!」

数時間後


小此木「駄目です、園崎家に気付かれずに侵入するのは不可能です」

鷹野「だったら無理矢理侵入したらいいじゃない!」
小此木「そんな事したら雛見沢の外の組に気付かれちまいます。かなりやっかいな事になりますぜ。」

鷹野「……わかったわ、そのかわり園崎家と園崎詩音の監視を入念にね」

――――――――――

詩音(私が鷹野からくすねた薬は一本だけ。別にそれを使ってなにかしようと思ったわけじゃなかった。
鷹野が裏切っても、あの薬のありかを私しか知らなければ、私にできる事は限られてくる。
最後の交渉手段に使うつもりだった…)

――――――――――


数日前
圭一の部屋


魅音「沙都子に話すって!?なに言ってんだよ、そんなことしたら……」

レナ「静かに、沙都子ちゃんはなんとなくだけど私達の事に気付いてるのかもしれない」

圭一「だから本当の事を話した方がうまくいくんじゃないかな」

魅音(なに言ってるんだこいつら!そんなことをしてもしばれたら……)

魅音「でも、それなら鷹野さんに断った方がいいんじゃないかな」

レナ「鷹野さんが許してくれない場合もあるよ
でもこのまま沙都子ちゃんを放っておいたら危ないし……」

魅音「わかったよ……でも伝えるのは私がやる。
圭ちゃんは梨花ちゃんを油断させるために頑張ってるからね」

圭一「……」

レナ「それで、監視を抜ける方法なんだけど…」

魅音「おじさんに考えがあるんだけど……」

俺が保守代わりに書いた>>156がなんで続いてんだよwwwwwwwww

作戦決行日、夜、園崎家


お魎「魅音ちょっといいかい?」

詩音「う、うん、なに?」

詩音(なんだよ、このタイミングで……!)

お魎「そこに座れ」

詩音「………」

お魎「あんた、なんか隠し事してないかね?」

詩音「隠し事?なんの事…?」

お魎「この一ヶ月、あんたの口から言ってくるのをずっと待ってたんだがね」

詩音「な、なに言ってるのばっちゃ。意味わかんな…」

お魎「詩音!!ごまかせると思ってんのかい!」

詩音「!!」

お魎「魅音は地下で組な者が見つけたよ」

詩音「……」

お魎「北条のガキの件といい……」

詩音(このままじゃ、地下の牢獄に入れられる。
殺すしか……でもこれ以上罪を重ねるの…?
でも雛見沢症候群で皆死ぬんだから………)

無言で立ち上がる詩音

お魎「まだ話は終わってな…ぐっ!!」

バチッ

気を失うお魎

                                                         / ̄ ̄ ̄ ̄\

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夜道を走る詩音


詩音(ばっちゃは牢獄に閉じ込めてきた。後は手筈通りに……)

暗く、人気のない森に入る詩音

詩音(ここなら足音で監視の数も把握できる。東から二人、南西から三人………か……よし…!」

詩音「監視の方ー!!ご苦労様です!私があなた達からくすねた薬のありか、知りたくないですか?
できたらお話しできないでしょうか!?」


一人の監視員が近づいてくる

詩音「もっといますよね?いいんでしかー?この研究が漏れたりしたら…?」

監視員「おい、出てこい!」

残りの監視員が姿を現す

薬の入った試験管を取り出す詩音

詩音「これ、大事なものなんですよね?」

監視員A「そうだ、それをこっちに…」

監視員B「待て、本物なのか?それに量も少ないぞ」
監視員C「検査薬は渡されてある。とにかくそれを渡すんだ」

詩音「いいですけど………10分……」

監視員A「?」

詩音「10分だけ監視をといてくれません?そうしてくれるならこの薬は渡します」

監視員D「そんな事できるか!自分の立場がわってるのか?
1対5、しかも女が勝てると思うか?」

詩音「私は構いませんけど」

詩音「私は構いませんけど残りの薬のありかがわからなくなっちゃいますよー?」

監視員A「……わかった。だが本物かどうか確かめたい。その試験管にこの検査薬をいれてほしい。」

詩音「いいですよー。でもそれが終わったら動けないように縄かなにかで縛られてもらえます?あまり信用していないので」

監視員A「わかった……約束しよう……」

詩音「では、行かせてもらいますね。おじさま達」

監視員A「一つ言い忘れたが、15分おきに本部に連絡を入れることになっている。それがなければ本部からすぐに増援が来る。」

詩音「なるほど監視に何かあった場合のためですね…………なら…試しに15分待たせてもらってもいいですか?
いまいち信用できないので」

監視員A「なっ!?」

監視員の無線に連絡が入る
『こちら本部、監視部隊、状況を報告せよ』

詩音「ほら、返事しないと」

監視A「こ、こちら○○、異常無し」

『了解、引き続き監視を続行せよ』

大石ルートがいい
なんかつまらんしどうしてこうなった

大石の人お願いします

大石「前原さぁん…。ここ、大きくなってますよぉ」スリスリ


圭一「!?」

落ち着け、落ち着くんだ前原圭一!!COOLになれ!前原圭一!


圭一「あ、あの…。大石さん…」

大石「はい。なんですか?前原さん」

圭一「大石さぁん!!!!!」ガバッ


レナ「………保守」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月04日 (金) 13:20:05   ID: JVce8Y4m

大石ルートが面白すぎた

2 :  SS好きの774さん   2014年11月26日 (水) 17:13:09   ID: 91cx1ZfQ

大石ぇぇ

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