ルパン「メタルギア?」(369)
ルパン「メタルギア?」
不二子「そ、完全なる二足歩行兵器ですって」
ルパン「なんだぁ、不二子ちゃん、お宝以外を欲しがるなんて珍しい」
不二子「まさか、私がそんな野蛮な物欲しがると思う? これも依頼よ、しかも300万ドルの」
ルパン「300万ドルねぇ、俺はそんな金より不二子ちゃんがほしいなぁ」
不二子「ルパンったら。 でも、そうねぇ・・・私に300万ドルくれたら、お礼にあげちゃうかも」
ルパン「やるやる! やります! やらせていただきます!」
不二子「さすがルパン、シャワーを浴びてまってるからね」
ルパン「ニシシシ、まっかせなさーい!」
ルパン「というわけなわけよ」
次元「俺は降りる」
ルパン「まって、まってよ次元ちゃん!」
次元「あの女が絡んだ仕事はろくな事がない。いい加減学習しろルパン」
ルパン「まぁまぁ、それに俺自身にもそのメタルギアにちょーっと用事があるのよねー」
次元「お前がそんな兵器に興味を持つとは珍しいな、不二子絡みなのを除いてもな」
ルパン「どうも、メタルギアとかいうのは完全ステルス性能を持ってるとかいうのよね」
次元「完全ステルス? そりゃおめぇ」
ルパン「そう、あの女王の国の鉱物。 あれを売り出すことはしないといってたはずなんだが」
次元「しかし、現に完全ステルス性能を持ってるんだろ? ということはあの国が関与して・・・」
ルパン「俺はあの女王が関与してるとは思えないなぁ」
次元「まぁ、俺も思わん。 しかしそうなると・・・・・・」
ルパン「そー、見過ごすことができないってわけ」
次元「金にはなりそうにもないな」
ルパン「兵器なんてこれっぽっちも興味はないんだけどさー、ステルスに使われてる電波吸収剤をさ」
次元「ああ、あれはすごいな。 起爆装置を無効化できるほど電波を吸収するんだからな」
ルパン「そーなんだよ次元ちゃん、あれを破壊するついでにちょちょちょーっと拝借すれば・・・・・・」
次元「これからの仕事が楽になる、と、まあまったくのタダ働きというわけでもないわけだ」
ルパン「しかもしかもー、次元ちゃんにはこんな物があったりするんだよねー」
次元「こ、これは!? このスコープは?!」
ルパン「そうあの伝説の凄腕スナイパーが愛用してたスナイパーライフルのスコープ」
次元「決して背後に立ってはいけない、伝説の日本人・・・・・・」
ルパン「次元ちゃん、あいつの事えらく気に入ってたでしょ、方々手を尽くして手にいれたんだから」
次元「ぬぐ、ま、まぁ欲しいのは認めてやる。 しかしルパン、そこまでして不二子と・・・・・・」
ルパン「いや、これは俺の勘なんだけどね、なーんか嫌な予感がするのよ。」
次元「不二子の依頼だからじゃないか?」
ルパン「ともかく、万が一にも次元ちゃんの協力を得られないことになったら嫌だったからさー」
次元「こんなものがなくても俺はお前に協力は惜しまないがな。 俺とお前の仲じゃないか」
ルパン「とかなんとかいっちゃってしっかりスコープを懐に入れてるんだからー」
背後に立ってはいけない、伝説の日本人↓
次元「くれるって言うんだからもらうに決まってるだろ。断ったら失礼だ」
ルパン「その伝説のスナイパーに習っていい加減オートマにかえたらどうだ次元」
次元「ほっといてくれ、俺はリボルバーが好きなんだよ」
ルパン「ともかく、完全ステルスとやらのメタルギアを拝みに行きましょうかね」
次元「よし、じゃあいくとするか」
ルパン「運転頼んだぞ次元」
次元「また俺か! スコープもらったからしかたないか・・・・・・」
フィアットに乗り込むルパン達。
二車線の道路で車と車の間を縫うように走り抜けていく。
軽快なエンジン音を立てて、フィアットは街の灯りに消えていく。
スネーク「なんだと! 核搭載メタルギアが製作されている?!」
オタコン「どうもそうみたいなんだ。 といっても、部隊をぬけている僕らに破壊命令は来てないけど」
スネーク「世界を見て回りながら死んでいこうと思ったが、どうも俺は戦場から逃れられないらしい」
オタコン「やはりいくのかい?」
スネーク「当たり前だろう。 見過ごすことはできない」
オタコン「君の体はリキッド=オセロットの戦いで限界が来てる。 老化も進行してる。 それでも?」
スネーク「まったく、老体に鞭打つとはこのことだな。 大丈夫だ、俺はまだ動ける」
オタコン「スニーキングスーツのパワード効果を向上させておくけど・・・・・・ムリはしないでくれスネーク」
スネーク「分かっている」
オタコン「一応ボクの小型メタルギアも一緒に連れて行ってくれ、何かあれば支援できるだろう」
スネーク「ありがたい、宜しく頼む」
オタコン「気をつけてくれよ、スネーク」
スネーク「まかせておけ。 世界を見終わるまで死ぬわけにはいかないからな」
ルパン三世VSメタルギアソリッド
http://intermezzo.cool.ne.jp/report/Lupin/R3_temp.swf?inputStr=%83%8B%83p%83%93%8EO%90%A2%82u%82r%83%81%83%5E%83%8B%83M%83A%83%5C%83%8A%83b%83h
スネーク「こちらスネーク、メタルギア製造工場に侵入した」
オタコン「メタルギアは工場の地下施設で建造してるようだ」
スネーク「なるほど、地下だな」
オタコン「エレベーターで地下に下りれるはずだ。 ただ、その辺は警備が厳重だ。 慎重にいってくれ」
スネーク「分かった。 ・・・・・・む?」
オタコン「どうしたんだいスネーク?」
スネーク「オタコン、俺が眠らせるまもなく敵兵が全員寝ているぞ」
オタコン「なんだって? ・・・・・・ほんとだ、これは明らかに麻酔系の何かを受けた眠り方だよ。 心拍数が低い」
スネーク「つまり、俺以外にも侵入している奴がいるってことだな」
オタコン「そうみたいだね・・・・・・それが敵の敵だからって味方かどうかはわからないけど」
スネーク「ああ、下手したらメタルギアを逆に利用しようとしているやつかもしれないな」
オタコン「ボクの小型メタルギアでちょっと探索してみよう、ステルス迷彩をオンにして辺りを調べてみるよ」
スネーク「頼む」
オタコンが遠隔地から操作する小型のメタルギアMk-IIIが、背景に溶け込み見えなくなる。
キュラキュラと車輪音を立てながらどこかへと消えていった。
ルパン「あらら、催眠スプレーなくなっちゃった」
次元「お前にしては珍しく順調だな」
ルパン「やだなぁ次元ちゃん、俺様はいつでも順調に泥棒してるさ」
次元「今回は泥棒じゃなくて破壊工作みたいだけどな」
ルパン「あららら、痛いところをおっしゃる。 まあ電波吸収素材をいただきに参上ってことで」
次元「盗みには違いないか。 破壊工作を伴う盗みってところだな」
ルパン「いつもいつも次元ちゃんとか五右衛門ちゃんが色々破壊してるから普段と変わりないさ」
次元「ちがいねぇ、そういえば五右衛門はどうしてるんだ?」
ルパン「ああ、五右衛門には別行動を頼んでる」
次元「珍しいな、あのつまらぬ物を切らない奴がこんな仕事に応じるなんて」
ルパン「蛇の道は蛇っていうじゃない?」
次元「まさか、また物で釣ったのか?」
ルパン「釣ったとは人聞きの悪い。 保険をかけただけさ」
次元「で、今度はいったい何で釣ったんだよ」
ルパン「人聞きわるいなぁ、そうだなぁ・・・・・・」
モワンモワンモワンモワン
五右衛門「修行中でござる。 その仕事は請けられん」
ルパン「またまたー、五右衛門ちゃんったらそんなこといわないで」
五右衛門「不二子の依頼ならなおさらでござる。 拙者は滝に打たれる修行にでかけるでござる」
ルパン「まってってば五右衛門ちゃん、何もタダとはいってないでしょー」
五右衛門「日本食は恋しいが、これも修行でござる。 そんなものでは釣られ・・・・・・」
ルパン「これでも?」
五右衛門「そんな餌に拙者が、クマー!? 刃が逆さについている刀、それはまさか?!」
ルパン「そう、明治維新の折に改心した人斬りが善行を積む為に使っていたとされる逆刃の刀さ」
五右衛門「な、何故そんなものを?!」
ルパン「いやねー、五右衛門ちゃんならきーっと手伝ってくれると思ってさー」
五右衛門「ぬ、うぐ!」
ルパン「いつもいつも手伝ってもらって悪いなぁ、と思ってお礼にあげようと手を尽くして手に入れたのさー」
五右衛門「う、うぐぐ!」
ルパン「五右衛門ちゃんなら手伝ってくれるよねぇ? 要らないならこんなものはぽーいっと川に・・・・・・」
刀を鞘ごと投げ捨てようとしたルパンの腕をあわてた様子で五右衛門が止める。
そして、おもちゃを前にした子供のような顔でルパンをみつめ、
五右衛門「拙者、お主のために粉骨砕身の精神でこの仕事引き受けよう」
ルパン「さっすが五右衛門ちゃん! 頼んだぜー!」
挿絵↓
http://www4.atwiki.jp/neetkun?cmd=upload&act=open&pageid=4&file=081207.jpg
モワンモワンモワンモワン
ルパン「って感じだったかなぁ」
次元「意外とえげつないなルパン」
ルパン「それだけ余裕がないんだよ。 今回ばかりは相手があいてだ。 万全な体制でいきたいわけよ」
次元「お前が弱音を吐くなんて珍しいな」
ルパン「分析してる、っていってほしいねぇ。 なにせ今度の相手は核なんてもってるやばい奴らだしさ」
次元「核ぅ?! ちょっとまてよルパン! そいつはやばくないか?!」
ルパン「そりゃやばいさ、だから万全を・・・・・・と、次元!」
次元「おっと!」
轟音と共に火を噴く次元のマグナム。背中のズボンに差し入れてるとは思えない早撃ちで次元は銃を撃った。
狙い先は何も無い床。 ・・・・・・しかし放たれた弾丸は床に届く前に金属音と共に虚空で弾かれた。
そして、弾かれたその場所が空間がゆがむようにひしゃげ、放電を始め何かの姿を浮かびだす。
オタコン「わわわ、なんでバレた?! ステルス迷彩していたのに?!」
次元「なんだこのラジコンみたいなの! しゃべってるぞ?!」
ルパン「次元、そいつを捕まえろ!」
オタコン「うわ、ちょっとちょっと!」
ルパンたちが飛びつこうとした矢先、鳴り響くサイレンの音。赤色灯が回転しだして、工場自体が赤く染め上がる。
騒がしい音とは対照的に空気は張り詰めた糸のような緊迫感を感じる。
次元「ち、やっぱしマグナムぶっ放したのは失敗だったか」
ルパン「だからサプレッサーつけろって!」
次元「マグナムにつけられるかって! もしつけられても俺は嫌だ!」
ルパン「あ、くそ、さっきの変なラジコン見失っちまった」
次元「仕方ないだろ、今はとりあえず逃げようぜ」
ルパン「そんじゃまぁ、逃げますか。 泥棒はこれからが本番だぜ~」
次元「見つかってからってか? ま、違いねぇ」
大挙して押し寄せてくる足音とは逆方向へと走っていくルパン達。
その足元がよく見るとレンズを通したように空間がゆがんでいるように見える。
わずかにゆがんでいるだけなのでまったく気が付かない。車輪音もサイレンにかき消されている。
そうして、オタコンのメタルギアMk-IIIはルパン達の追跡を開始した。
時間は少しだけ遡る。スネーク、オタコンと無線連絡中。
オタコン「見つけた、この人たちが兵士を眠らせていたみたいだね」
スネーク「・・・・・・かなりの凄腕だな、映像でも見れば分かる」
オタコン「話しの内容を聞く限り、彼らはどうもメタルギアを破壊しにきたようだね」
スネーク「破壊して、ステルス材を奪取するように聞こえるが」
オタコン「あれを悪用されるのも困るけど、破壊するって目的は同じなんだし協力できないかな?」
スネーク「難しいところだな。 目的は同じでも、彼らのゴールは俺らより先にある」
オタコン「そうだね、さて、どうしたものか・・・・・・って、うわ?!」
スネーク「発砲音!? どうしたオタコン?!」
オタコン「わわわ、なんでバレた?! ステルス迷彩していたのに?!」
スネーク「Mk-IIIを戻せオタコン! 今そいつを破壊されるのはまずい!」
鳴り響くサイレンの音。回る赤色灯、スネークにとってある種慣れ親しんだような緊迫した空気。
工場が先ほどの発砲音を探知して警戒態勢に入ったのだ。
スネーク「くそ、敵兵でもいたら頭に赤色のビックリマークがでてるところだ!」
オタコン「ごめん、スネーク! でもこのサイレンのおかげでボクのほうは彼らを追跡できそうだ」
スネーク「ストークは任せた。 俺はスニーキングに戻る。 頼んだぞオタコン」
オタコン「まかせてくれよスネーク」
また時間は遡る
警備兵「止まれ! 何ものだ!? ここは私有地だぞ!」
銭型「わしはICPOの銭型、ルパンが現れるという情報を受けてここに来た。道をあけてくれ」
警備兵「ICPOだろうとなんだろうと、ここを通すわけにはいかない!」
銭型「じゃあ責任者に取り次いでくれ。 わしはルパン捜索の全権限を任されておる」
警備兵「社長は誰にも会うことはない。 警察も例外ではない。 必要なら令状でももってくるんだな」
銭型「まるで令状が絶対に出ないみたいな口ぶりだな。 それに、工場の警備にしては物々しすぎじゃないかね?」
警備兵「現にその令状がでないからお前一人なんだろう。 諦めて帰れ!」
銭型「そうはいかん。 わしはルパンを逮捕するためなら天下御免で動けるのだ」
警備兵「いいから帰れ! 帰らないと撃・・・・・・」
響くサイレン、回る赤色灯。まるで、ここにルパンがいますよと声をあげて工場が教えているようだ。
銭型にとってそれはルパンが進入した知らせであり、また奴との戦いの合図でもあった。
銭型「やはりルパン来ておったな! 今逮捕してやるぞ!」
警備兵「待て! くそ、侵入者だ! 茶色いコートの奴は殺すな! ICPOだ!」
ルパン「どーやら、俺ら以外にもお客さんがいるようだな」
次元「ああ、敵の動きがバラバラだ。 どうも誰かが引きつけているような感じがするな」
ルパン「それにさっきからどうも背筋がゾクゾクするのよねぇ」
次元「なんだ、風邪か?」
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ルパン「見える……俺にもとっつぁんがみえる!」
次元「なんだその超直感みたいなのは・・・・・・」
ルパン「とっつぁんとは長い付き合いだからなぁ、近くにいるとなんとなくわかるのよ」
次元「腐れ縁ってやつか。 まあそういう俺もさっきから髭がチリチリしてしょうがねぇ」
ルパン「どうせとっつぁんのことだ。 無理やり突入しようとして逆にひきつけてくれてるんじゃないか?」
次元「長い付き合いだからな、それくらいの行動はお見通しってことか」
ルパン「まあ、もう一組、見知らぬ誰かさんが引き付けてくれてるようだけどよっと!」
オタコン「うわ! またバレた! なんで!?」
ルパン「ヌフフフ、このルパン様に同じ小技は二度も通用しないってことよ」
次元「さっきのラジコンじゃないか、また透明になってくっついてきてたのか?」
ルパン「どーも、そうみたいよー?」
ルパン「んで、このラジコンさんの目的はいったいなんなのかねー?」
オタコン「君達の目的はメタルギアの破壊だろ? 僕達も同じなんだ」
ルパン「そんなことひょいひょい信じるルパン様じゃないんだよねぇ、かわいこちゃんなら別だけど」
オタコン「本当だ! 信じてくれ! あいつらに核を撃たせちゃいけないんだ!」
次元「核を撃つとは穏やかじゃねぇな。 そのあいつらってのはなんなんだ?」
オタコン「・・・・・・ビッグボスの遺伝子を移植したという男だ。 公にされてる名前はジョン・ドゥ」
ルパン「ジョン・ドゥ、ね。 それは偽名だな」
オタコン「ああ、本名はわからない。 それだけじゃなく身元不明も出身地不明なんだ」
次元「なんで偽名ってわかるんだルパン?」
ルパン「身元不明死体のことを通称、ジョン・ドゥって呼ぶのさ」
次元「ああ、そういえばそうだったな。 泥棒家業になってからすっかり忘れてた」
オタコン「僕とスネークはそのジョン・ドゥが製造しているメタルギアフリーを破壊する目的で潜入してたのさ」
ルパン「うーん、嘘をついてるようには見えないなぁ。 ラジコンだけど」
次元「俺らみたいに盗みを兼業じゃないとすると、お前たちはCIAか何かの機関か?」
オタコン「いや、違うよ。 僕達はすでにどこの機関にも属してない。 元CIAが一人いるけど」
ルパン「ボランティアでメタルギアフリーとやらにケンカ売ろうっていうの? やるねぇ」
オタコン「ボランティアというわけでもないさ、ボクだって君達の狙うステルス素材を研究してみたいしね」
ルパン「おっと、このルパン様の獲物を横取りしようっていうのかーね?」
次元「ICPOとかCIAとか俺たちにとっちゃ敵みたいなもんなんだけどな」
オタコン「もちろん君達の邪魔はしない。 僕達の一番の目標はメタルギアの破壊さ、素材は二の次だ」
ルパン「なんでそこまでメタルギアにこだわるんだ? みたところあんたのラジコンもメタルギアなんでしょー?」
オタコン「ボクのメタルギアとジョンが作るメタルギアはまったくの別物だよ。 奴らは核を使うことが目的だ」
次元「核を使ったところで何があるっていうんだ? 世界が破滅するだけじゃないか」
オタコン「分からない・・・・・・調べたところ、彼らが核を数十個という単位で集めている」
ルパン「国家でもない個人が集めるにしては異常な数だなぁ。 確かに使う事が目的としか思えないぜ」
次元「おいおい、もしかして俺たちとんでもないことに巻き込まれてないか?」
その頃スネークサイド
オタコン「ごめん、やはり彼らに発見された。 今、共同戦線を張れないか説得を試みてる」
スネーク「嘘やごまかしはいらない。 正直に話したほうが相手に伝わるだろう」
オタコン「わかった。 Mk-IIが彼らの方へいってるからスネークの状態をモニターできない。 気をつけてくれ」
スネーク「分かっている、衰えてもまだまだ現役さ。 これしきのこと切り抜けてみせる」
オタコン「頼もしいね、任せたよオールドスネーク」
スネーク「そのコードネームはよしてくれ、俺は今ただの蛇だ」
オタコン「分かった、スネーク。 ひとまず厳戒態勢のこの場を切り抜けてくれ」
スネーク「了解だ。 む、あれは?」
銭型「ルパーーーン! 逮捕だーーーーーーー!」
スネーク「こっちにくるな、まずい、あれだけ騒がれては警備兵にこの辺をクリアリングされてしまう」
オタコン「状況がわからないけど、ひとまず麻酔銃で眠らせてどっかに寝かしといたら?」
スネーク「そうするか」
サブレッサーにより轟音がかき消され、くぐもった発砲音と共に麻酔が銭型の額に命中する。
銭型「はれ・・・・・・? るぱぁぁぁん・・・・・・」
麻酔銃が命中してあっというまに眠りに落ちる銭型。倒れこんだ銭型の両腕を抱え、引きずるようにしてスネークは
赤茶げたコンテナの陰に銭型を隠す。
スネーク「しばらくここで寝てるといい」
銭型「んがぁー・・・・・・んがぁー・・・・・」
スネーク「ん、これは? おい、オタコン、こいつICPOだ」
オタコン「え? CIAではなくインターポールがなんの用だろ? 自ら動くなんて珍しい」
スネーク「さあな。 少なくともこいつが呼んでた名前らしいのはジョンでは・・・・・・っておい?!」
銭型「・・・・・・ふぁあ・・・・・・よくねたわい。 ん……? 誰だお前さんは?」
スネーク「1分足らずでM22の麻酔から目覚めるとは・・・・・・おいあんた、ICPOの銭型だな? 俺はCIAのスネークだ」
銭型「CIA? とうとうCIAもルパン逮捕に腰をあげたのか?! しかし、このような老齢の方を……?」
オタコン「CIAを騙ると後でキャンベル大佐がうるさそうだよスネーク」(インカムなので銭型には聞こえていない)
スネーク「いや、ここには核弾頭が運び込まれているという疑いがありそれの調査にきている」
銭型「なんだぁ……って核弾頭だとぉ?!」
スネーク「ああ、だからあんたは早くここから脱出するといい。 核弾頭排除は俺たちに任せておけ」
銭型「ルパンが核を……? いや、だからあいつはここのことを……」
スネーク「ぶつくさつぶやいてないで早く脱出するんだ」
銭型「いーや、わしはここに残るぞ。 ルパンがいるとわかっていながらみすみす取り逃がしてたまるか」
スネーク「そのルパンってやつがいるかどうかはわからんが、命の保障はないぞ」
銭型「ルパンを捕まえられるならこの銭型、命の一つや二つ惜しくはないわ!」
オタコン「命は一つしかないけどね……」
スネーク「そうか、ならば止めない。 しかし、自分の命は自分で守れよ」
銭型「警視庁のたたき上げを舐めるなよ。 わしだってこれくらいの修羅場を潜り抜けてきたわ」
スネーク「頼もしいかぎりだ。 では、俺は任務に戻る。 あんたはどうする?」
銭型「わしの勘がお前さんについていけばルパンに会えると告げている。 悪いがついていかせてもらうぞ」
スネーク「仕方ないな……スニーキングミッションだ。できるか? 足をひっぱるなよ」
銭型「隠れる作戦は迂遠だが、用はルパンを捕まえる為の罠貼る時のように息を潜めればいいわけだな」
スネーク「よし、いくぞ。 ついてこい」
銭型「わしより年上だろうし了解であります長官」
スネーク「老けて見えるだけだ。 実際は若いぞ」
オタコン「こっちの仲間が動いた。 現在地はここだ」
次元「おいおい、こんなラジコンから立体映像の見取り図がでるとは」
ルパン「技術の進歩が目覚ましいことー。 んで、俺らはこっちからいけばいいんだな?」
オタコン「ああ、僕もメタルギアMkIIで君らをサポートする。 できるだけ派手に敵をひきつけてくれないか?」
次元「つまり、俺らは囮というわけか」
オタコン「悪いがそういうことになる。 ただメタルギアを破壊できたら約束通りCIAから100万ドルを送る」
ルパン「CIAから金をもらうなんてことしたら泥棒の名がすたるってもんよ」
次元「同感だな。 金は惜しいが、政府の犬達から恵んでもらうほどこまっちゃいねぇよ」
オタコン「これは手厳しいな。 僕らはCIAじゃないとはいえ、一時期はその通り政府の犬だったわけだしね」
ルパン「そういうわけで俺らは俺らのやり方でやらせてもらうぜ」
懐から無線機を取り出すルパン。
ルパン「あーあー、感度良好。 五右衛門よろしく頼むぜ」
五右衛門『承知した! てぇあああああ!』
遠くで聞こえる斬撃音。 それに遅れて再びサイレンが鳴り出す。 侵入者を発見したとの放送が流れてくる。
どうやら3部隊を五右衛門のいるところに誘導しているようだ。
ルパン「陽動はこれでよし、五右衛門ちゃんならこの程度問題ないでしょ」
次元「つまらないものを斬らせたら世界一だしな」
ルパン「さていくか、あんたオタコンっていったっけ? そのラジコンでついてこれるか?」
オタコン「君らの行動の素早さやを考えるとついていくのはきつそうだね。 素直に仲間との合流を目指すよ」
ルパン「ok それじゃ、メタルギア格納庫でまってるぜ。 いくぜ次元」
次元「おう」
走り去るルパンと次元。 跳躍し、素早く天井のパイプ郡を走り去っていく。
あっという間にオタコンが感知できる範囲の外へでていってしまった。
オタコン「さて、僕もいくかな。 やれやれ破壊工作はMk-IIIの本分じゃないんだけどなぁ」
キュン、という音共にメタルギアMk-IIIの姿が背景に溶け込む。 ステルス迷彩をオンにしたのだ。
キュラキュラと車輪音を立ててMk-IIIは走り去る。 体の中にあるC4爆弾と一緒に。
不二子「もうルパンったら、100万ドルの話を不意にしてるなんてどういうこと?」
全身スーツの不二子がつぶやく。 ルパンがいた同じエリア内、並べられた木箱の影でコンパクトを開いている。
ルパンに発信機兼盗聴器をつけていたので今までのことはこのコンパクトを通して把握しているのだ
不二子「ルパン一人に任せてられないと思ったら案の定よ。 CIAだろうとなんだろうとお金はもらえばいいのに」
ぼやきながら不二子は立ち上がる。 お宝はないとはいえ300万ドルと引換の仕事だ。 失敗などしたくない。
不二子「悪いわねルパン、あなたの狙ってるステルス材も私がいただ……むぐ?!」
???「動くな、動いたら死ぬわよ」
後ろから口をふさがれる不二子、姿の見えない何者かに首を絞められ、口をふさがれて声を出せない。
ふさいでいる右手の手首の部分にナイフがくくりつけてある。 下手に動けばこれで喉をかき切られる。
そのナイフを突きつけながらゆっくりと拘束を緩め、
???「いいなさい、あなた達の目的はいったいなに?」
女の声だった。 どことなく迫力のある声で経験に裏付けられた自信を感じる。 そしてまたその行動に間違いがないと
確信している声だ。
相手が女性であると、不二子の得意な色仕掛けが通じない。 また、この状態で嘘をつくと命に関わる。
結局不二子が選んだ行動は素直に答えることだった。
不二子「……あなたたちが作っているというメタルギアを破壊するため……」
???「……やはり時代は……」
不二子「あぅ……!」
つぶやきと共に喉を絞められる。 この絞め方は呼吸を止めるそれではなく、頚動脈を絞めてきている。
脳に血液がいかず、数秒と立たないうちに不二子は気を失った。
ルパン「あそこがメタルギア格納庫か」
エアダクトの狭い中をもぐりながらルパンはつぶやいた。 ダクトの壁をバーナーで焼き切り、格納庫へ下りる。
次元「おいおい、こいつぁ……」
思った以上の巨大さだった。 メタリックな色は鉄そのものにも見える。 人間のように二本の足でたっているのではなく、
姿勢的には二本足でたった犬を想像させる。 機械の両手があり、今にも振り回しそうである。
全身には機関銃をくっつけていて、人間の肩に当たる部分にはロケットランチャーをつけている。
二足歩行戦車というのが一番しっくりとくるような外見である。 間違っても人間を模してるようには見えない。
ルパン「うひょー、こいつはすげぇや。 こんなもんで核を撃とうなんてよく考えるよなぁ」
ルパンがつぶやいたとたん、サーチライトが浴びせかけられる。 暗闇になれた目には痛みを伴う光量だった。
???「ルパン三世。 歓迎するよ。 アウターヘルにようこそ」
ルパン「……地獄の外(アウターヘル)……ね、歓迎するならパーティーの主催者の名前ぐらい教えてくれよ」
ジョン「おっと、これは失礼。 俺の名前はジョン・ドゥ。 ただの一企業の社長だ」
次元「ただの社長が核弾頭を集めるとは思えねぇな」
ジョン「趣味、ということにでもしてくれ。 いや、俺の趣味はダンボールの中でうずくまることだが……」
ルパン「はぁ? ダンボール?」
ジョン「そうだ! ダンボールだ! 人類が生み出した最高の英知! 人類はダンボールを被らなければならない使命がある!」
次元「…………」
ジョン「被れば敵を欺け、乗れば踏み台となり、中でうずくまれば安らぎを得られる! ダンボールこそ至高の戦場アイテム!」
ルパン「…………」
ジョン挿絵↓
http://www29.atwiki.jp/tran?cmd=upload&act=open&pageid=24&file=bigboss.JPG
ジョン「……わからないのか?!」
ルパン「ああ」
ジョン「なら被ってみろ! そうすれば分かる!」
次元「わかりたくない」
ジョン「く……どいつもこいつもダンボールの素晴らしさを理解しない……」
次元「なぁルパン、こんなやつほっといても平気なんじゃないのか…? そのうち核ダンボールとかいいだしそうだぜ」
ジョン「は! そうだ核!……話しがそれたな。 核弾頭は既にこのメタルギアフリーに搭載された」
次元「あ、正気に戻りやがった」
ルパン「核なんて撃ってどうするつもりなんだ? 世界が破滅するだけだろ?」
ジョン「ああ、そうだな。 だが俺は撃たなければいけないんだ」
次元「なんのためにだ」
ジョン「俺が俺であるために。 俺があいつを超えるために!」
ルパン「よくわかんねぇが、要するにあんたの勝手のために核を撃つっていうのか」
ジョン「それが、俺にとっては必要だからだ!」
次元「世界を巻き込んで自分勝手な奴だな、反吐がでるぜ」
ジョン「さあ、開幕式だ、こいオセロット」
ルパン「へぇ、歓迎してくれるわけか。 そいつは楽しみだ」
ジョンの傍に降り立つ一人の男、まだ若い。20代頃に見える。
ジョン「こいつはリボルバー=オセロットのコピーだ。 コピーが不完全で若い頃のままだがな」
次元「コピーだと? コピー人間か?!」
ジョン「さあ、お前の大好きなリボルバー相手だ、存分にやれ」
オセロット「了解しました」
オセロットが銃を撃つ、あさっての方向に撃っているのにその弾丸は跳弾により次元の足元に命中する。
次元「……おいおい、シングルアクションアーミーでそんな芸当をやるのかよ……!」
オセロット「こい、マグナム使い」
ルパン「次元!」
次元「ルパン、こいつは俺に任せな、お前はあいつを頼む」
ルパン「……わかった、任せる、死ぬなよ次元」
次元「誰にものをいってる、死ぬか」
やばい書き貯めがなくなりそうだというつぶやき
そして私はエレベーターの人ではないというつぶやき
初めてSSスレを立てて見た人間です。
ジョン「さあ、ルパン、お前は俺が相手をしよう」
ルパン「それは光栄だなー、でもどうやらあんたの相手は俺じゃないみたいよ?」
ジョン「なんだって?」
スネーク「ジョン! 核発射をやめろ!」
ジョン「スネーク……!」
銭型「見つけたぞルパーン!」
ルパン「おいおい、とっつぁん、こんなところまでご苦労さま」
スネーク「何!? ビッグボスと同じ姿?!」
ジョン「ああ、確かに俺はビッグボスだ。 ジョンでもあるがな」
スネーク「どういうことだ?!」
ジョン「俺はビッグボスのコピー。 遺伝子操作によって生まれた後天的コピー」
スネーク「後天的コピーだと!?」
銭型「ルパーン、逮捕だぁ!」
ルパン「空気よめよとっつぁん。 そんな場合じゃないでしょー?」
銭型「うるさーい、俺はお前を逮捕できればそれでいいのだー!」
ルパン「おいおい、ちょっと投げ手錠とかしまっといてよー!」
銭型「逮捕だぁ!」
ルパン「うわわわわ!」
飛んでいく銭型の手錠。 しかし、飛んでいく先はジョン。 だが、彼は冷静にその投げ手錠を弾き飛ばした。
ルパン「とっつぁん?」
銭型「この銭型、核を使うような悪党を相手してルパン逮捕を優先するほど空気が読めないわけではない!」
ルパン「あららら、意外とkyを気にしてたのねとっつぁん」
銭型「やかましい! ルパン、あいつが元凶で間違いないな?」
ルパン「ああ、とっつぁん。 なんだか知らんが核を撃つつもりらしいぞ」
スネーク「ジョン、核の発射をやめろ!」
ジョン「そうはいかない! 俺はビッグボスにうちかつために撃たなければならないのだ!」
スネーク「ビッグボスは死んだ! お前はビッグボスになどなれない!」
ジョン「ビッグボスになるわけではない! 俺はビッグボスを超えるのだ!」
スネーク「何故だ! 核を撃ったからビッグボスを超えられるのか?!」
ジョン「あいつができなかったことを俺がすれば、それはすなわち奴以上の能力を保有していることになる!」
スネーク「超えてなにになる?! それで世界が終わるんだぞ!?」
ジョン「かまわない! それが俺の存在理由なのだから!」
ルパン「なんかどーも俺たち空気じゃない? とっつぁん」
銭型「うーむ、空気をよむというのは難しいことなんだなルパン」
ジョン「ち、ルパン、客がきたようだ、お前の歓迎はこいつがしてくれる、こいザ・ボス」
ボス「了解」
スネーク「ザ・ボスだと?!」
ルパンの後ろにいつのまにかきていたザ・ボスが。彼をCQCで投げ飛ばす
ルパン「あいたぁ!?」
ボス「立ちなさい、戦いはこれからよ」
ルパン「いやー、女相手は苦手なんだけどねぇ」
ジョン「ルパンは任せた、俺はスネークを……む!」
五右衛門「きぇぇええええ!」
ジョン「甘い!」
五右衛門の斬鉄剣を横にかわして、そのまま五右衛門をCQCで投げ飛ばすジョン
五右衛門「ぐ! 不覚!」
ジョン「お前はこいつが相手してくれる、雷電いけ」
雷電「リョウカイ」
スネーク「雷電まで?! 何故だ!?」
ジョン「サイボーグになっているからザ・ボスやオセロットよりコピーを造りやすかったぞ」
ルパン「やぱりやつらはコピー人間か……かー、めんどくさいことするねぇあんた」
銭型「なんだそりゃルパン」
ルパン「前に人間のコピーを作ろうとしたやつがいたのさ、奴はそれを完全にやってのけてるみたいだ」
ジョン「さぁ、いくぞスネーク! とおまけその1!」
銭型「おまけってわしのことか?!」
次元VSオセロット
次元「やれやれ、同じリボルバーだし別の会いかたしてたらいい酒が飲めたかもしれないな」
オセロット「は、そうかもな。 マグナムじゃ跳弾できないがな」
物陰からマグナムを撃つ次元、すぐにコンテナに隠れるオセロット。 その直後オセロットは隠れたままパイプに銃をうつ。
跳弾を起こし、時限の帽子を掠めて吹き飛ばす。
次元「しまった! 跳弾をこうも正確に行うのは反則だぜ!」
壁から身を乗り出してマグナムを撃つが、あたらない。 弾が尽き、次元はリボルバーをあけリロードにうつる。
オセロット「リロードタイムは息吹をくれる……すばらしい高揚感だ……」
次元「俺はリボルバーハッピーなんかになっちゃいねぇよ」
リロードが終わり、次元がマグナムを撃つ。 今度は頭上のパイプ管。 マグナムの威力で金属が削られ、振り子のようにオセロットに向かう。
オセロット「何?! くそ!」
前方に飛び込んでオセロットはパイプの一撃をかわす。 そこに撃たれるマグナム。 オセロットの銃を弾き飛ばす。
オセロット「ち!」
次元「もう一丁もってるのはわかってるぜ、油断はしねぇ」
オセロット「……なるほど、いいセンスだ……どうだ、ゲームをしないか?」
次元「ゲームだと?」
オセロット「お前が早撃ちを得意としてるのは分かっている。 ならば早うち勝負といこうじゃないか」
次元「お前が早うち勝負のルールを守るという証拠はあるのかい?」
オセロット「ガンマンの、そしてリボルバーにかけて」
次元「ち、まったく、俺もヤキがまわったかね、そんな曖昧なものに信用を感じちまうなんて」
壁から身を出す次元、マグナムは腰に入れている。 次元が現れたのを確認してオセロットがホルスターに銃をしまう。
懐からタバコをとりだし、口にくわえてジッポライターを取り出す。
キンという独特な音を奏で、火が灯る。 それにタバコの先を差し入れ、一息を吸う。
ジジジという音と共にタバコに火がつき、同時に肺の中にケムリの味が踊る。
それを紫煙と共に吐き出し、上空にぷっとタバコを投げ捨てた。
空を回転しながら上っていく火のついたタバコ。 そして最高地点に達したとき回転しながら床へと落ちていく。
時間にして1秒程にしかならない時間。 ただ、この瞬間二人は数時間に及ぶ時間を感じていた。
そして火のついた先が床に触れた瞬間、ドォンという二つの轟音が鳴り響いた。
次元「ち……やれやれ……本気で……ヤキが回ったぜ……」
次元の右肩から血が流れ出している、痛みによってマグナムを取り落とし、数歩あとずさる。
どっと壁にもたれかかりずり落ちるように腰を落とす。
オセロット「ああ……さすがは早撃ちの名手だ。 悔いは……ない。 俺は戦場で死ねた……」
それと同時にオセロットが前のみりに倒れこむ。 胸からおびただしい血液を流れ出し、そのまま動かない。
あふれていく血の池を眺めながら次元はほうけたようにつぶやく
次元「……死にたがってたって言うのか……? 冗談じゃねぇや……」
次元は痛む手を無理して新しいタバコを取り出し火をつけた。 たっぷりと肺にケムリを吸い込んで吐き出す。
タバコのおかげか少しばかり痛みがやわらいだ。
次元「……リボルバー=オセロット、か。 覚えとくぜ……」
ひっかけて落とした帽子をかぶりなおし次元はつぶやいた。
そしてここまで書き込んでとうとう書き貯めがなくなりました。
今から書き溜め作業に入ります。
これまでみていただいた皆様、どうかあとはゆっくり気長にみてやってください。
注、多少のMGS4のネタバレを含んでいます。遅くなり申し訳ございません
五右衛門VS雷電
雷電「オレが アノイスに 座るタメニ、オレハお前を倒さなければナラナイ!」
五右衛門「あの椅子……? なんのことかわからないでござるが覚悟めされい」
雷電「オレは、コピー! シカシ、ソレデモヤツをタオセバ主役ノ椅子に!」
五右衛門「しゅ、主役でござるか? む!」
雷電の剣が閃を描く。 残光をひらめかせ、剣撃が舞う。
五右衛門が後方に跳躍しそれをかわす。 追撃を狙って雷電が跳躍する。
ギィンという硬質な音を立てて、剣と剣が火花を散らしていく。
五右衛門「剣の乱れは心の乱れ。 おぬしの剣には迷いが見える」
雷電「ウルサイ! 次のシュヤクハ俺ナンだ!」
五右衛門「きぇえええ!」
気合の五右衛門の一撃によって、音を立てて雷電の剣が弾き飛ばされる。
しかし、吹き飛ばされた瞬間雷電を蹴り飛ばし後方に跳躍し、空にまっていた剣を取り直し構えなおした。
五右衛門「ぬぐ、おぬしやるな!」
雷電「オマエこそ……主役ナド、ドウデモイイ、一人の忍者トシテ相手スル!」
五右衛門「気の流れが……変わった……おぬし本気でござるな……」
雷電「サイボーグ忍者……雷電……コピーだガ……相手シヨウ!」
五右衛門「石河五右衛門、参る!」
上段に剣を構えなおした雷電は身をかがめ一気に跳躍する。 迎え撃つ逆手に残鉄剣を構えた五右衛門。
数度斬撃を回避して五右衛門は横に走る。 それを追いかけて雷電が併走する。
お互いに横に走りつつ銀光が交差する。 キィンキィンと激しい金音が場を支配する。
そして壁際にたどり着いたとたんお互いに壁を足場にして横に跳躍する。 その間も剣撃は止まらない。
体を一回転させながら剣を打ち合い、その衝撃によって後方へはじき飛ぶ。
雷電「この一撃デ、キメル!」
五右衛門「お相手するでござる!」
高速で交差する二人、そのとたん高速で動いてた二人の動きが完全に止まる。
あれほど鳴り響いていた金属音がなくなり、何もない静寂。 まるで時が止まったように動かない。
やがて……
雷電「ぐぁは!」
白い血を吐き出し雷電が倒れこむ。 同時に五右衛門も膝をつき、剣を杖代わりにして自らの体を支えた。
雷電は腹部に深い裂傷、五右衛門は足から血を流している。 お互いにダメージがあるが、勝負は決まった。
五右衛門「……見事でござった……」
雷電「ははは……コピーとはいえ、あんたみたいな剣豪とやれて……満足だ……」
五右衛門「お主……」
雷電「すま……ないな……コピー……なんて……つまらない……物を……切らせ……て……」
尻すぼみになっていく声を最後に、雷電の動きが止まる。 サイボーグである彼の体の駆動音も消える。
コピー雷電は完全に機能を停止した。
五右衛門「……今宵は……すばらしい相手を切って……しまったでござるな……」
五右衛門はつぶやき、倒れこんだ。 しばらく休養しなければ動けそうになかった。
ルパンVSザ・ボス
ルパン「あんたみたいに綺麗な上に強い女と戦いたくはないんだけどなぁ」
ボス「あなたが戦いたくなくても、私の任務はあなたを足止めすること」
走るボス、あわてて銃を構えるルパンだがその瞬間を捉えられCQCによって投げられる。
ルパン「うぎゃぁあ! あいたぁ……ああ、俺のワルサーが分解されちゃってるよぉ」
ボス「銃器は私に効かないとおもいなさい」
ルパン「もー、もうちょっと男を誘うときは順序って物がねぇ、っと!」
懐からスモークグレネードを投げるルパン。 即座にボスはその場から離れるが、
ケムリまではよけることができずに視界を奪われる。
ボス「小ざかしい真似を!」
ルパン「それはどうかなー?」
ワイヤーを使い、天井のパイプ群にかけて振り子のようにボスに蹴りをかけるルパン。
ボス「あぅぁ!」
ダメージを受けつつもボスは、しっかりとルパンの足を捕らえ折りにかかる。
即座にルパンがもう片方の足で蹴りを加え抜け出す。 だが足に受けたダメージは大きい。
ボス「それでもうちょこまかと動けないわね」
ルパン「とかなんとかいっちゃって、あんたも今のは相当効いてるはずだとおもうけどねぇ」
しかし、ザ・ボスの言うことは確かだった。 ルパンの一番の強みである機動力を削がれたのだ。
それはルパンの能力の半減を意味する。
ボス「あなた、そのまま大人しくしていなさい、後はジャックがやってくれるはず」
ルパン「ジャック……? あんたいったい、なにが目的なんだ?」
ボス「私はザ・ボスのコピーよ。 そして彼もまた……だが私も彼もコピーであるが命がある」
ルパン「ああ、そうだな」
ボス「命ある限りできることがある。 しかし彼はそれに気がついていない」
ルパン「……どういうことだ?」
ボス「私は……彼を止めたい。 だが私の中のコピーとしての能力がそれを許してくれない」
ルパン「あんた……」
ボス「彼はきっとジャックの複製が止めてくれるはず。 そう、複製とコピーの戦いなのよ」
ボス「さあ、ルパン。 私を殺しなさい。 殺してジャックと一緒に彼を止めるのよ」
ルパン「……死にたがってる女を撃てるほど、俺は悪趣味じゃねぇ」
ボス「安心しなさい、自分から死を選ぶことは、コピーされたときにできないようにされている」
ルパン「……つまり、殺してくれ、けど死ぬまで必死に抗うわよーってか?」
ボス「そう、私のすべてをかけてあなたを止める。 突破してみせなさい」
ルパン「まーったく、俺は女運悪いのかねぇ、いつもこんな女ばかりじゃねぇか、よっと!」
背広を広げるルパン。 中にはロケット花火が多数。 場違いな音と光を立てながらザ・ボスに飛んでいく。
ひるむボスの隙を突き分解されたワルサーの部品を回収する。
ルパン「やってやろうじゃぁないの!」
ワルサーを組み立てなおしつつ、ルパンはザ・ボスへと走っていった。
本日は申し訳ありませんが、以上で。
明日また残ってたら24時すぎに投稿を再開させていただきます。
読んで頂いた方ありがとうございました。
また明日仕事中に書き打めしておきますw
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内 __
02:00-04:00 90分以内 _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内 ,.-"`: :.|___\ ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内 /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、 \
16:00-19:00 60分以内 /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内 |/|: :/● ●|_!_l_l=:-:‐i´
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.ヽ_人_ノ
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/15(土) 01:33:15.51 ID:SUJTv6CM0
ボス「それでもうちょこまかと動けないわね」
ルパン「とかなんとかいっちゃって、あんたも今のは相当効いてるはずだとおもうけどねぇ」
しかし、ザ・ボスの言うことは確かだった。 ルパンの一番の強みである機動力を削がれたのだ。
それはルパンの能力の半減を意味する。
ボス「あなた、そのまま大人しくしていなさい、後はジャックがやってくれるはず」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/15(土) 01:33:31.33 ID:SUJTv6CM0
ボス「さあ、ルパン。 私を殺しなさい。 殺してジャックと一緒に彼を止めるのよ」
ルパン「……死にたがってる女を撃てるほど、俺は悪趣味じゃねぇ」
ボス「安心しなさい、自分から死を選ぶことは、コピーされたときにできないようにされている」
ルパン「……つまり、殺してくれ、けど死ぬまで必死に抗うわよーってか?」
ボス「そう、私のすべてをかけてあなたを止める。 突破してみせなさい」
永遠の17歳は心が不安定保守
誰もツッコまなかったのにわざわざツッコんじゃった俺はごめんなさいするね
時間にルーズな作者いきます
スネークVSジョン 後おまけその1
スネーク「ビッグボスのクローン……」
ジョン「さあ、スネーク。 俺を止めてみろ! かつてのビッグボスのように! 俺はそれを超える!」
スネーク「いくぞジョン!」
銭型「わしも忘れないでほしいぞ!」
走りだすスネークと銭型。 だがジョンは冷静にグレネードを3発投げる一つは前方に、一つは後方に、そしてもう一つは2人の間に投げた。
スネーク「グレネード! 散開!」
銭型「うおわぁ!」
重い衝撃音と共にグレネードが爆発する。 二人は左右に分かれてそれを回避する。 だが、完全に回避することはできずに銭型は派手に横に転がった。
スネークは吹き飛ばされながらも体制を建て直しすぐさま立ち直る。
ジョン「この程度で死ぬなよスネーク。 まだまだこれからだぞ」
スネーク「うおぉぉぉ!」
走りながらハンドガンを連射するスネーク。 普段つかう麻酔銃ではなく実弾だ。
それを蛇行しながら走りよけるジョン。 直線しか描かない弾道は蛇行されると狙いを定めづらいのだ。
ジョン「さすがに年には勝てないのか? 狙いが雑だぞ」
ハンドガンを撃つジョン。 狙いたがわずそれはスネークの銃を弾き飛ばした。
スネーク「く! うおぉ!」
弾かれたと悟るやいなや、スネークはCQCの体制に入る。 ジョンの拳銃をつかみ、引き寄せ武装解除の構えだ。
ジョン「あまいなスネーク、今のお前じゃCQCで俺に勝てるわけがない」
引き寄せられるままジョンはスネークに肉薄し、そのまま後ろ足を引っ掛けてスネークの体を地面に叩きつけるように投げる。
スネーク「ぐうぁは!」
ジョン「今のお前の体じゃビッグボスには勝てない。 ちょっとしたダメージでも致命傷となりうるぞ」
スネーク「うぐ・・・…そんなことはわかっている!」
ジョン「それでもCQCで挑んでくるか。 その気力だけは勝てるかもしれないな」
再びジョンの首を捕らえて拘束しようとスネークが走るが、ジョンはスネークの腕を払い逆にスネークの首を締め上げる。
スネーク「う……がは……」
ジョン「終わりだスネーク」
そのまま銃と一緒にもっていたナイフで首を掻き切ろうと迫る。 気が付いたスネークが抜け出そうともがくがビクともしない。
硬質な金属の刃がスネークの首に触れた瞬間、
銭型「逮捕だぁ!」
カチャリとその腕を銭型の投げ手錠が捕らえた。 綱を引っ張り、スネークの首から脅威を取り払う。
ジョン「何?!」
スネーク「つぁ!」
その隙を逃さず、スネークは拘束から抜け出しながらジョンの腕を回転するように回す。
同時に足を払うと、ジョンの体は巨大なぬいぐるみのように軽々と一回転した。
ジョン「ぐあ!」
そのまま掴んでいる拳銃を払い膝を首に打ち込む。
一瞬痙攣して気を失ったように見えたが、ジョンはそのままスネークを払い起き上がる。
ジョン「ぐは……はぁ……はぁ、くそ!」
持っていたナイフで手錠の綱を切り、体制を立て直す。
銭型「この銭型を忘れてもらっちゃぁ困る!」
スネーク「助かった、礼を言う」
ジョン「くっ! ならばこれだ!」
ジョンがメタルギアの傍にある木箱を蹴リ壊す。 中にあったのは愛国者という名前の銃。
パトリオット。
スネーク「避けろ!」
激しい銃声を轟かせて銃弾の雨が降り出す。 走って逃げる二人だが、物陰に身を隠す直前、
銭型「ぬわぁ!」
銭型の悲鳴が上がる。 右足首を銃弾につらぬかれて血を流している。
スネーク「大丈夫か?!」
銭型「このくらいツバつけときゃ治る。 それよりあの悪党を止めなきゃいかん」
スネーク「強がりいうな。 ここでしばらくおとなしくしてろ」
銭型「くぅぅぅ、ルパンのやつめ、何してるんだ、さっさとこっちに加勢してくれぇ!」
ルパン「呼んだかい? とっつぁん」
その言葉と共に異なる銃声が響く。 と同時にジョンの持つパトリオットが弾き飛ばされる。
銭型「ルパン!」
ジョン「何!? ザ・ボスはどうした?!」
ルパン「ザ・ボスっていうのはさっきの女か? そこでおねんねしてるぜ。 もう二度と覚めないけどな」
ルパンが親指で背中越しに指差した遠いその先にはザ・ボスがうつ伏せで倒れていた。
ピクリとも動かず、ただ赤色の液体の中に沈んでいる。
ジョン「く! ボス!」
ルパン「おっと、隙だらけだぜ」
覿面に動揺してジョンがボスの元へ駆け出そうとするが、そこにルパンのワルサーが火を噴く。
ジョン「うぐあは!」
肩を貫かれ、ジョンが苦悶の声を上げる。 ダメージに肩をおさえて膝を折った。
ルパン「チェックメイトだぜ、ジョン」
ジョン「……ふふふ……ははははははは!」
ルパン「何がおかしい?」
ジョン「スネークではなくルパンにしてやられるとはな! さすがにその体ではムリかオールドスネーク!」
スネーク「だめだ、意識を奴から逸らすな!」
しゃべりながらジョンの足元から何かが転がり、それをルパンに向かって蹴った。
その正体が手榴弾だと気が付くと、ルパンはあわてて後方へ避ける。
激しい爆発と共にルパンは吹き飛ばされる体をなんとか建て直し、逃げるジョンに銃を撃つが当たらない。
そのままジョンはメタルギアに乗り込んだ。
ジョン「未完成でも動けるはずだ! 起きろメタルギアフリー! 今こそ俺らに自由を! コピーの束縛から解放を!」
動き出すメタルギアフリー。 見た目は2本足でたった機械の犬のような姿。 だがその動きは俊敏だった。
左右の足に付けられた機関銃がブブブブブという奇妙な破裂音を立ててルパン達を襲う。
ルパン「うわわわわわ!」
スネーク「足だ! 足を狙え! メタルギアは二足歩行ゆえに片足が破壊されたら動く事ができない!」
ルパン「つっても俺のワルサーちゃんでなんとかなるのかねぇ」
緊迫した状態とは裏腹に気楽な口調でルパンはつぶやき、メタルギアの足をワルサーで撃つ。
キィンという音を立てて銃弾が弾かれているのが見て取れた。
ルパン「まったくきいてないじゃないー!」
スネーク「くそ!」
それに応じてスネークが何度もハンドガンを撃つが、やはり弾かれ意味をなしていない。
普段ならRPG7などをもっているのだが、今回は調達の時間がなかった。
ルパン「逃げろー!」
銭型「ル、ルパン、ちょっとまっとくれぇ!」
ルパンの悲鳴に遅れて、メタルギアの腕が振り落とされる。 それをなんとか避けたところで今度は横なぎに腕がとんできた。
それを回避することができず、スネークとルパン、そして銭型三人がまとめて吹き飛ばされ格納庫の壁に打ち付けられた。
動かなくなった三人をみてジョンがコックピットから身を乗り出す。
ジョン「はははは! やった! これで俺はスネークを倒し、ビッグボスを超える準備が整った!」
ルパン「ぐ……うぅ……」
ジョン「……まだ生きてたか……止めを刺しておくか……」
そうつぶやき、再びコックピットに座り直そうとした瞬間、激しい轟音が鳴り響いた。
むなしく格納庫の中に鳴り響く轟音。 そしてジョンは自分の腹から熱い物がこみ上げてくるのを感じた。
撃たれたのだ。 腹を。 内臓をやられている。 致命傷だ。 しかし、いったいどこから?
銃弾が撃たれた方向に痙攣する体を酷使して顔を向ける。 そこには女性がいた。
ジョン「ボ……ス……?」
ゴボゴボと空気の入り混じった血を吐き出しながら、ジョンは問うようにつぶやいた。
ジョンを撃った本人は、先ほど倒れて動かなかったザ・ボスだった。 服を血まみれにしながらも立っている。
ジョン「ぐ……ごぼぁ……」
胃からこみ上げて来る血が気管を塞ぎ、空気を取り入れることができない。
ジョンはなんとかしようともがくが、受けた致命傷をどうにかできるわけもなく、暗い闇に意識を塗りつぶされていった。
時間を遡り再びルパンVSザ・ボス
ルパン「やってやろうじゃぁないの!」
ボス「来い!」
ルパン、再びスモークグレネードを投擲。
ボス「二度も同じ手が通用するか!」
すぐさまザ・ボスはそれを蹴り飛ばし、自らの範囲外に跳ばす。
しかし、それが狙いだったのか蹴り上げたとたん、グレネードは花火のように破裂して光を撒き散らした。
スタングレネードのように強烈ではないものの、一瞬の隙を作るには十分だった。
ルパン「甘いぜ」
ルパンの組み立て直したワルサーが轟音をあげる。 ザ・ボスは肩を掠めた銃弾に怯まず、冷静にその腕を取り投げ飛ばした。
既視感の攻防。 一度やった攻防を再び再現している。
先ほどと同じようにボスはすぐに取り上げたワルサーを分解しようとした。 が、できなかった。
ボス「なに?!」
それどころかワルサーが見る見る風船のように膨らんでいく。 あまりに突拍子も無い事態に判断が遅れた。
捨てる事が出来ずに、膨らんだワルサーが破裂し、白い煙を撒き散らした。
ボス「ぐ……催眠ガス……!」
口を塞いだが遅かった。 ザ・ボスに抗いようも無い眠気が襲ってきた。
ボス「……何故……ころさ……ない……?」
眠ってしまう前にボスは問うた。 ルパンはヘラヘラと笑いながら、
ルパン「俺は気に入った女を殺したりしないさ。 死んだようにみせかけておいてやるからさ、どうするかはあんたが決めな」
ボス「なに……?」
ルパン「目が覚めたらまた俺に襲い掛かるもよし、そのまま死んだふりするのもよし、逃げてもいいんだぜ」
ボス「私に……情けをかける……のか?」
ルパン「そうじゃねぇよ。 あんた迷ってるように見えたしさ。 考える時間をやろうとおもってね」
ボス「……私が……まよ……って…・・・る?」
ルパン「一眠りでもして休みなよ、目が覚めたらパーーっと頭がスッキリして迷いなんか晴れてるかもしれないぜ?」
ボス「……ふ……」
小さな笑いを残して、ボスは必死に抗ってた眠気に身をゆだね眠りについた。
目が覚めた時は全身が血まみれだった。 いや、血糊のようだ。 どうやら本当に死んだふりをさせてたらしい。
ボス「……私は……」
ボスはつぶやき身を起こした。 睡眠ガスのせいで頭がボーっとしている。
だが、なぜかルパンのいっていた通りスッキリしていた。 夢を見ていたらしい。
そして、ボスはその夢の中で決断を下していたらしい。
ボス「……私は……」
つぶやきは何か巨大なものが動く音にかき消された。 メタルギアフリーが動き出したようだ。
ボス「……ジョン……いえ、ジャック……」
ボスはつぶやいて傍に落ちていた銃を拾い上げる。 パトリオット。 愛国心という名の銃。 ジョンはそれを落としたらしい。
そのまま銃口をジョンに向ける。 途端コピーの束縛が発動する。 全身に電撃を浴びたような痛みがザ・ボスを襲う。
ボス「うく……! ぁあ……!」
苦悶の声をあげながら震える銃をジョンに向ける。 立ち上がり、しっかりと銃を両手で握り、必死に銃口を合わせる。
痛みに膝をつきそうになりながらも、ザ・ボスは決して下がらなかった。 決して銃をおろさなかった。
痛みに屈しなかった。
そして、メタルギアフリーがルパンと共にジャックの形見を吹き飛ばしていた。 それにザ・ボスは大きく目を見開いた。
ボス「……ジャック!」
コックピットから身を乗り出し、メタルギアから姿を現したジョンに銃口を合わせた。 完全に自分は気づかれていない。
その途端、常人ではショック死するほどの痛みがザ・ボスを襲う。 まるで骨をそのまま抜き取られるような痛み。
だが、ザ・ボスはそれに屈しなかった。 そのまま震える指で引き金を引いた。
そして、轟音が鳴った。
ルパン「あんた……」
ジョンを撃ったザ・ボスは既に瀕死だった。 コピーの戒めにより、創造主に逆らえない禁を無理やり破ったからである。
よろよろと倒れたザ・ボスにルパンが体を引きずりながら近づく。 そして頭を抱えてやる。
ボス「……ジャック……やっぱり……ダメなのよ……時代は……あなたを拒絶している……」
ルパン「おい、しっかりしろ!」
ボス「……それ……に……見えてない……ジョン……自分を……」
うわごとのようにつぶやいて、ザ・ボスは力尽きた。
ルパン「……自分を見えてない……?」
スネーク「……ジョンのことか……?」
ルパン「どうゆうことだ?」
スネーク「俺にはフォックスダイというウィルスが感染されている」
ルパン「ウ、ウィルス?! しっしっ!」
スネーク「大丈夫だ、一部の遺伝子を持つもの以外は無害のウィルスだ。 遺伝子を鍵として発動する」
ルパン「つまり……どうゆうことだ?」
スネーク「ビッグボスの遺伝子コピーならば、本来ジョンは俺のフォックスダイに感染して死んでいるはずなんだ」
ルパン「なるほど? じゃああいつはビッグボスとやらのコピーじゃないってことか?」
スネーク「わからない。 恐るべき子供たち計画によってフォックスダイに耐性をつけたコピーなのかもしれない」
ルパン「結局わからずじまいってことかー……ま、あとはこのメタルギアを破壊すればおしまいってことだな」
オタコン「スネーク、ジョンを倒したのかい?」
ルパン「おやー、またラジコンが突然現れたよ。 ずーっと隠れてたわけ?」
スネーク「ああ、これで核発射は阻止した。 あとはCIAがやってくれるだろう」
ルパン「そー簡単に済むならいいんだけどねー?」
スネーク「どうゆうことだ?」
ルパン「なぁ、オタコン、あんた今まで隠れてなにしてたんだ?」
オタコン「ああ、すまない、君達にうけた銃弾がダメージでかくてね、MkIIIを自己修復モードにいれてたのさ」
ルパン「俺たちと別れるときに元気に動いてたっていうのにかい?」
スネーク「……オタコン……?」
書き貯め終了、書きながら投下していきます。
シリアス苦手な片もうしわけない。
「銭形」なんだが・・・
みんな敢えて触れんのか?
>>273
ガビーン、今気がついた
変えますね
そしてネタが思い浮かばないので時間がかかりそうです。
また残ってたら明日には完結させたいので今日は書き貯め作業に費やします。
今日のところはこれにて、支援してくださってるかたありがとうございます。
ほ
ほ
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内.
はじめて立てたSSスレがこんなにも紫煙いただけるなんてありがたいことです。
そういうわけで、かき終わった感じなので投下再開
オタコン「……ははは、どうやらルパン、君は最初から僕を疑ってたようだね」
スネーク「どうしたんだオタコン?!」
ルパン「かわいこちゃんならいざ知らず、あっさり人を信用してちゃ泥棒なんてやってられないのよねーこれが」
オタコン「スネーク、悪いね。 実は僕も、コピー人間だったりするんだよね」
スネーク「なんだって?! 本物のオタコンはどうした?!」
オタコン「ちょっと眠ってもらってるだけだよ。 一応僕のオリジナルだしね、殺すのは僕にはできない」
ルパン「んで、あんたの目的はいったいなんなのよ、っていいたいところだけど、どうせオリジナルを超えるとかそんなんでしょ?」
オタコン「まあ、そんなところだよ。 コピーの僕らはそれしかアイデンティティがないのさ」
スネーク「く、どこからMkIIIを動かしている!?」
オタコン「さぁね、でも動かせるのは、MkIIIだけじゃないんだよ?」
ルパン「ちょっとちょっと、なんでメタルギアが動いてるのよー?!」
スネーク「オタコン! やめろ!」
オタコン「やめるわけないだろ。 僕はジョンの後を引き継いで核を撃つんだからさ」
ルパン「それが、あんたのオリジナルを越える方法ってか」
オタコン「そうなるね。 さあルパン、ジョンを超えた君達はメタルギアフリーを超えられるかい?」
ルパン「超えたんじゃなくて、自滅してくれたかんじなんだけどねぇ」
スネーク「オタコォォォオオン!」
オタコン「おっとスネーク、君はその体じゃこいつに立ち向かわないほうがいいよ」
機関銃を撃たれて足止めされるスネーク。
スネーク「くそ!」
オタコン「さて、タイムリミットは10分だ。 それ以上かかるとこの工場のいたるところに仕掛けたC4が核もろとも爆発するよ」
ルパン「やり口が汚いこと」
銭形「……ぬぅ……あいたたた……」
ルパン「とっつぁん、気がついたか」
銭形「ルパン、いったいなにがあったんだ? 悪党が倒れてるのにメタルギアがうごいとるぞ」
ルパン「俺やそいつなんかよりもーっと根暗な悪党がいたのよ。 とっつぁん、この工場に爆弾が仕掛けられてるらしい」
銭形「なんだって?! 核弾頭があるというのにか?!」
ルパン「とっつぁん、無理を承知で頼む。 そいつをなんとか、せめて核が誘爆しないぐらいだけでも解除してくれ」
銭形「ルパン、オマエはどうするんだ?」
ルパン「ここにいる奴と一緒にあいつを止めてやるさ。 それにそろそろ……」
突如メタルギアフリーの頭部辺りが爆発する。激しい轟音と共にメタルギアの姿勢が傾く
次元「ルパン、あいつをやればいいんだな?」
格納庫の3階ほどの高さにある渡り橋から次元が言う。
ルパン「待ってたぜ相棒」
RPGを構え、再び次元がミサイルを撃つ。 再び爆発がおきて、メタルギアが横倒しに倒れる。
オタコン「何?! 生きてたのか!」
メタルギアを立て直す時間を稼ぐためか、Mk-IIIが次元に踊りかかる。 本来殺戮兵器を装備しないMk-IIIなのだが、その伸縮する腕から機関銃が現れる。
次元がすぐさま反応してRPGを捨て、マグナムをうち放つ。 3発のうち一発は右の機関銃にあたり破壊するが、もう片方が次元を射程に捕らえる。
完全に射程。 よける余裕がない。
五右衛門「てりゃぁああ!」
刃がほとばしるズババという奇妙な音を立ててMk-IIIが微塵に切り刻まれる。 五右衛門が次元の窮地を救ったのだ。
次元「助かったぜ先生」
オタコン「やれやれ……Mk-IIIじゃやはり歯がたたない……か」
刻まれたMk-IIIの液晶の中でオタコンがつぶやいたと同時に、機械の機能が失われ残骸となって床に崩れた。
ルパン「とっつぁん、頼んだぜ。 いくぞ、じいさん」
スネーク「俺はまだ若いぞ」
銭形「ルパン、死ぬなよ!」
倒れているメタルギアに走るスネークとルパン。 それとは逆方向に銭形は走っていく。 C4の解除に向かったのだ。
ルパン「いくら硬くたって、金属は金属、曲がったりはしねぇさ。 つまり、関節は弱いはず」
ルパンのワルサーが轟音をあげる。 狙いたがわず弾丸は姿勢を立て直そうとしてたメタルギアの足、その関節に当たり再びメタルギアが崩れ落ちる。
スネーク「やるな、ちょっと借りるぞ」
次元が落としたRPGを空中でキャッチすると、スネークはそれを構え撃った。 ドォンという衝撃音が鳴り響き、先ほどルパンが撃った関節にヒットする。
その衝撃にまけて、足がひしゃげて破壊される。
オタコン「ち、でもメタルギアフリーが二足歩行だけしかできないとおもったら大間違いだよ」
メタルギアが立ち直り四つんばいで起き上がる。 まるで犬のように体をかがめてその巨体で走り出した。
四足なら、一つの足が壊れても残りの足で走れる。
ルパン「犬には首輪が必要だぜ」
ルパンが腰のベルトに常備しているワイヤーで走るメタルギアをよけながらその首にワイヤーをひっかけた。
もちろんルパンの体躯ではメタルギアの動きを止められるわけもない。 ルパンはすぐさまベルトをはずし、もう片方のワイヤーを格納庫の鉄橋にひっかけた。
ルパン「そのワイヤーは象でも持ち上げられるそうだぜ」
オタコン「何!?」
メタルギアの力に耐え切れず、ワイヤーをひっぱられて鉄橋が崩れ落ちる。 その鉄柱がメタルギアの胴体に見事に刺さった。
胴体を貫いて床にくくりつけられたメタルギアは動くことができずにもがいた。
それを眺めながらルパンは背広から取り出したタバコをくわえ、ゆるりとそれに火をつける。
肺腑にケムリを吸い込み、香りと共に紫煙を吐き出した。 そしてつぶやく。
ルパン「五右衛門」
五右衛門「ちぇぇあああああ!」
奇妙な斬鉄音。
五右衛門「本当に、つまらぬものを切ってしまった……」
体をバラバラに刻まれたメタルギアは機能を停止して、重たい音とともに崩れ落ちた。
そして、戦闘は終了した。
オタコン「あっはっはっは、流石だよルパン。 それにスネーク、その体でよくやるよね」
メタルギアからオタコンの音声だけが聞こえる。
オタコン「でも、もう既に王手に届いてたんだよ。 僕はいつでもC4を起動できるんだよ?」
ルパン「……」
オタコン「メタルギアによる核発射は断念するしかないけど、この場を核で汚染することはできる!」
スネーク「やめろオタコン!」
オタコン「スネーク、僕がコピーと分かった今でもその名前で呼ぶんだね。 ああ、でももうそれが聞けるのも最後だ」
そこで、突然ザザザと別の電子音が聞こえる。 どうやらこの工場の館内放送用スピーカー音のようだ。
銭形「聞こえるかルパーン! 今呼んでおいた警官隊が突入した! 爆弾の解除はあと数分で終わるぞ!」
オタコン「なんだって?!」
ルパン「やるねぇ、とっつぁん」
オタコン「く、なら今起爆を……ぐぁ!」
と、突如今度はメタルギアから流れる声からオタコンの悲鳴が聞こえた。
ザザっとマイクを動かすような音が聞こえ、その後別の声が聞こえる。
不二子「はーい、聞こえるルパン? こっちの根暗な男は捕まえておいたわよー」
ルパン「不二子ちゃん!? なんだってそんなところに?」
不二子「それがねぇ、かっこいい女の人に頼まれちゃったの。 いきなりトムキャットに乗せるなんて強引よね」
スネーク「……かっこいい女の人……ザ・ボスか……」
不二子「いきなり千キロ以上離れたこのアジトに潜入してこいつを捕まえろですって。 ま、おっきなダイヤもらえたしよしとするわ」
ルパン「はぁ……けーっきょくなんか、俺ら手のひらの上だったみたいだぜ、次元」
次元「ま、不二子より全然いい女だ。 死んじまってるのは悲しいが、よしとしようぜ」
五右衛門「同感でござる」
不二子「ちょっと、それどういう意味よ!」
スネーク「ふ……」
その4人のいつもの掛け合いをみて、スネークは微笑んだ。
警官隊が工場の人間を連行している。 と同時に爆弾や核弾頭を排除するための部隊も忙しそうに走り回っている。
指揮をとっているのは銭形だ。 目の前にルパンがいるというのに彼は追いかけようとしない。
今回の出来事と彼の行いに、今回だけは見逃してやろうという気になっているだけだ。
ただし、次にあったときは容赦なく捕まえてやろうと銭形は誓っていた。
次元「ルパン、いいのか? メタルギアバラバラに破壊しちまって。 電波吸収剤まで燃えちまったじゃないか」
ルパン「いいんだよ、あんなものを泥棒に使ってたらスリルがなくなるだろ」
五右衛門「それで毎回つかまって助けに行くのは御免だぞ」
ルパン「そりゃないよ五右衛門ちゃん、俺らの仲じゃないのー」
次元「たまにはとっつぁんにつかまってやれよルパン」
ルパン「次元ちゃんまでー」
スネーク「……今回は助かった、礼をいう。 本物のオタコンも無事だったようだしな」
オタコン「ああ、僕からもお礼を言うよ。 いきなり独房に放り込まれてどうしようかと思ったよ」
スネークの持っている液晶のテレビ電話のようなものからオタコンが頭を下げた。
スネーク「俺の老い先は短いが、もしまた会ったら今度はお前を手伝うことにしよう。 これでもスニーキングミッションは得意だ」
ルパン「ニシシシ、泥棒の手伝いをするっていうのか? ま、それも悪くないな」
スネーク「お前は泥棒かもしれないが、俺にとっては潜友だ」
ルパン「潜友ねぇ、なかなか悪くない響きだぜ」
スネーク「ところで」
ルパン「ん? どうしたじいさん」
スネーク「俺の名前はスネーク……いや、デイビッド。 お前の名は?」
ルパン「あれれ、俺まだ名乗ってなかったっけ?」
スネーク「ああ」
ルパン「ニシシシ、俺の名前は……」
ルパ~ン三世!
エンディングBGM↓
http://www.youtube.com/watch?v=VzQgMvRCGBI
オタコン「いいやつらだったね、スネーク」
スネーク「ああ、老体に鞭打っていっただけはあった」
オタコン「まったく、Mk-IIIはもう僕の元にないのになんで信用しちゃってるのかなぁ、ボケちゃってる?」
スネーク「ボケてなどいない! だが、新しい潜友ができたんだ、喜ぶべきだろう」
オタコン「潜友ね? それは僕もだよね」
スネーク「ああ、そして死ぬ前に5人も潜友が増えた。 すばらしいことじゃないか」
オタコン「ああ、そうだね、って5人?」
スネーク「ICPOのとっつぁんもな」
オタコン「ああ、とっつぁんね、いいね」
不二子「ちょっと! なんで依頼人につながらないのよ!」
携帯「この電話番号は現在使われておりません」
不二子「ちょっとソッブさん! 300万ドルはどうするのよ!」
携帯「この電話番号は……」
不二子「うるさいわねこの!」
ガシャン!
携帯「このでででででででで・・・んわわわわわわ」
不二子「まったく、今回の防臭はザ・ボスからもらったダイアだけ? まったく割に合わないわよ! ……うん?」
携帯の液晶に映し出される画面。
Boss
Ssob
不二子「……やられた……ま、仕方ないか。 あの女の人に免じてこのダイヤで許してあげるわ」
銭形「まてぇーーー! ルパーーーン!」
ルパン「おいおい、とっつぁん、この前は見逃してくれたじゃないか!」
銭形「あんときはあんときだ! もう逃がさんぞぉ!」
ルパン「あーーもう! 不二子ちゃんとヌフフなことしようと思ってたのによー!」
次元「やれやれ、逃げるぞルパン!」
五右衛門「行くぞルパン」
フィアットに乗り込む二人、そしてその後ろのカートに座り込む五右衛門。
警官隊と銭形を尻目に走り出すフィアット。
ルパン「あばよぉー! とっつぁん! CIAのあいつらによろしくいっといてくれー!」
銭形「あいつらはCIAじゃないわい! それよりまたんかーい!」
走るフィアットを追いかけるパトカー群。
銭形とルパン一味のいつもの風景。 世界はいつもどおり回っている。
LUPIN VS METAL GEAR SOLID
その後、つかまったコピーオタコンは最後まで自分の背後にいる組織を明かさなかった。
三日後、独房の中で血を吐いて倒れるコピーオタコンが発見され、死亡が確認された。
その遺体の床には、血で書いたある数字がオタコンの指によって書かれていた。
その数字は……
0
ゼロ
LUPIN VS METAL GEA SOLID
おまけアナザーサイド
スネーク「ジョン! お前がビッグボスのコピーならば弱点があるはずだ!」
ジョン「フォックスダイのことか? だが残念だな、それは」
スネーク「これだぁ!」
スネークはラブダンボールを取り出した。 おもむろにその中にスネークが入る。
ジョン「…………」
無言でジョンも誘われるようにしてそのダンボールの中に入った。
ジョン「……いいもの……だな……」
スネーク「……ああ」
LUPIN VS METAL GEAR SOLID
GAME OVER
糸冬 了..._〆(゚▽゚*)
初めてのSSスレ、ありがとうございました。
読みやすいように工夫したつもりですが
どうしてもセリフと効果音だけでは先頭描写に限界があったので文字を多様してしまいました。
SSとはいえないかもしれないですが、お楽しみいただけたら幸いです。
ありがとうございました。
エクストラOPS91のヘリにミサイルを撃たれて1撃で死にながら
また機会があったら書こうと思います。
どうもありがとうございました。
ヘリかてねぇえええええええ!!!
乙乙
良かったぜ
永遠の17歳はすごく心が不安定なんだ。防臭くらいするさ
てかルパンのキャラやたら強いな
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