クリスタ「Some boys kiss me,some boys hug me～♪」

エレン「何か歌いながら登場してきたな」

サシャ「私達の知らない言語ですね」

アルミン「腰まで揺らして何だかノリにノってるね」

ミカサ「……あっ 鼻唄に切り換えた」

ジャン「後の方の歌詞知らなかったんだな」

エレン「…おっ キース教官の後ろに移動したな」

サシャ「教官は気付いてませんね」

ジャン「……そこから助走を付けて」

ミカサ「飛び上がって」

アルミン「教官の頭を引っぱたいたーー！！」

ミカサ「教官が放心してる」

エレン「何が起こったか解ってないんだろうな」

アルミン「…まあそうだろうね」

ジャン「俺達だって今目の前で起こっている事が現実かどうか判ってないからな」

サシャ「夢なら醒めて欲しいですよね」

ジャン「…ユミルは何処行ったんだよ
こんな事になってんのに黙ってるなんてアイツらしくねえな」

ミカサ「……あそこ」

エレン「…ん？」


ユミル「」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ



アルミン「……何か凄い痙攣してるね」

エレン「目の焦点も定まってないし」

ミカサ「ユミルのあんな蕩けた顔初めて見た」

サシャ「一体何したんでしょうね」

アルミン「…あっ 今度はライナーの所に移動したね」

エレン「そしてライナーの目の前に立って」

ジャン「腰を激しく振り始めたな」

アルミン「…うわぁ ライナーガン見してるよ」

エレン「……気持ち悪ぃ」

サシャ「あの絵面は完全にＯＵＴですね」

ミカサ「通報した」

サシャ「…おっと？クリスタが思いっ切り振りかぶって…」

ジャン「拳をライナーの鼻に叩き込んだー！」

アルミン「…そこでライナーが怯んだ隙に…」

エレン「顎にアッパーを決めていったーー！！」

ミカサ「…そして体が浮いて
がら空きになった鳩尾に…」

サシャ「渾身の一撃を見舞ったーーー！！！」

ジャン「流れる様な攻撃だったな」

アルミン「流石のライナーも悶絶してるね」

サシャ「でも心なしか嬉しそうな顔をしていますね」

エレン「消さなきゃ……」

エレン「てめぇはこの世にいちゃいけねぇ奴だ
一体何考えてたんだ？」

エレン「本当に気持ち悪いよ」

エレン「お前の正義感に溢れたあの面構えを思い出すだけで…」

エレン「吐き気がしてくんだよ」

ミカサ「使い所が違う」

ﾜ-ﾜ-


エレン「…ん？ 何だか騒がしいな」

サシャ「大勢の人がこっちに向かって歩いて来ますね」

ジャン「…おい あれ憲兵じゃねえか？」

アルミン「えっ？ミカサ本当に通報したの？」

ミカサ「うん」

エレン「…あーあ ライナーの奴
顔中 涙と鼻水でベトベトにして」

アルミン「正直見るに耐えないね」

ミカサ「『俺は悪くない！』って必死に釈明している様だけど…」

ジャン「…まあアレはなあ…」

サシャ「アレは流石に言い逃れ出来ませんよね」

キリがいいので今日は此処まで
続きは多分明日
無理なら明後日

何か遅れてしまいました
再開します

ミカサ「ライナーが無事連行された後もこの狂宴は続く」

ジャン「今度の標的はベルトルトか」

アルミン「…クリスタがベルトルトにしゃがむ様要求してるね」

ジャン「それで素直にしゃがむベルトルトもベルトルトだけどな」

エレン「あいつには自分の意志が無いからな」

サシャ「もう嫌な予感しかしませんね」

ミカサ「ベルトルトがしゃがんだ所に」

アルミン「クリスタがベルトルトの髪の毛を引っ掴んで」

サシャ「あっ これはもう未来が見えましたね」








エレン「ベルトルトの髪を毟ったーー！！」

ジャン「毟って」

サシャ「毟って」

エレン「毟って」

アルミン「さらに毟って」

ミカサ「そして毟ったその髪を」

ジャン「思いっきりベルトルトの顔に叩き付けたーーー！！！」

エレン「…あーあ ベルトルトの奴
顔中 涙と鼻水と髪の毛でベトベトにして」

アルミン「やっぱり見るに耐えないね」

ミカサ「『僕が何したって言うんだ！』って猛烈に抗議している様だけど…」

ジャン「…まあ自分からしゃがみにいってるからなあ…」

サシャ「アレは流石に同情出来ませんよね」

少し離れます

サシャ「…あっ 去り際にまた少し毟っていきましたね」

エレン「追い討ちにも容赦が無いな」

ミカサ「…今度はアニに目を付けたみたい」

アルミン「アニにどんどん近付いていくね」

ジャン「さあアニはどう出るか？」






サシャ「…無視しましたね」

ミカサ「まあ 賢明な判断」

ジャン「流石にアニもそこまで迂闊じゃなかったか」

エレン「でもクリスタはまだ諦めてないっぽいぞ」

アルミン「…何かアニの周りをグルグル回り始めたね」

サシャ「アレは鬱陶しいでしょうね」

ジャン「…おい アニの顔が険しくなってきたぞ
大丈夫か？」




ミカサ「…あっ アニが地面を足で思いっきり『ドンッ！』ってした」

エレン「…クリスタがアニから離れていくな」

サシャ「流石に察したんでしょうね」

ミカサ「ちょっと怯えた様な顔をしている」

ジャン「でも鼻唄は止めないんだな」

アルミン「(かわいい)」

エレン「…おっ 今度はコニーの所に行ったな」

アルミン「まあコニーなら何かしらのリアクションは返してくれるだろうからね」

サシャ「クリスタも頭を使いましたね」

ジャン「もっとマシな所に頭を使えよ…」

サシャ「私に言われても…」

ミカサ「コニーの所に到着した」

ジャン「正直コニーの反応は予測出来ないな」

サシャ「何をしでかしても不思議じゃありませんからね」

アルミン「さあ どんな化学反応を起こすのか…！」








エレン「…コニーがクリスタの真似をし始めたな」

アルミン「そっちかー」ﾊﾟﾁﾝｯ

ジャン「同じ様に腰を振って」

アルミン「同じ様に鼻唄を唄って」

エレン「同じ様に何とも言えない顔をしているな」

ミカサ「しかも腰の動きがシンクロして」

サシャ「鼻唄も綺麗にハモってますね」

アルミン「何処かの民族の伝統儀式に見えなくもないね」

エレン「…でも男が公衆の面前であんな風に腰振ってちゃダメだろ」

ミカサ「女でもダメ」

アルミン「…多分あの動きにどんな意味があるか知らないんだろうね」

ジャン「まあバカだからな」

サシャ「まあバカですもんね」

ミカサ「…あっ クリスタがコニーから離れていった」

サシャ「何だか満足したみたいな顔してますね」

ジャン「何かムカつく顔だな」

アルミン「(でもかわいい)」

エレン「でもクリスタにマトモに対応して何も被害を受けなかったのって
コニーが初めてじゃないか？」

ジャン「アレはマトモな対応って言うのか？」

アルミン「…いや もしかしたら
コニーはそこまで計算してあんな事をしたのかもしれない」

エレン「もしそうだとしたら
アイツは本当に天才なのかもしれないな…」








ミカサ「…クリスタが去った後もまだ続けてる…」

ジャン「…やっぱりバカだったか…」

サシャ「…やっぱりバカでしたね…」

アルミン「…次はマルコか…」

ミカサ「何だか意気揚々とマルコに近付いていってる」

アルミン「(チョーかわいい)」

エレン「これまではクリスタの４勝１敗か？」

サシャ「３勝２敗じゃないですか？」

ジャン「勝ち負けの基準が解らねえよ」

ジャン「まあマルコなら無視するっていう選択肢は除外していいかもな」

サシャ「マルコは協調性を大事にしてますからね」

ミカサ「でも今までマトモに取り合った人間は皆悲惨な目に遭っている
その性格が命取りになるかも」

エレン「(いや通報したお前が言うなよ)」

アルミン「コニーとはまた違った意味で予測出来ないね…
あっ マルコと対峙した」

エレン「さあ どうなるか…」








ジャン「…マルコがクリスタの頭を撫で始めたな」

ミカサ「(キュン)」

エレン「…どうしてああなったんだ？」

アルミン「…マルコはクリスタが何か悩みを抱えていると思い到ったみたいだね」

ジャン「どんな悩みを抱えてても
あんな行動には繋がらないと思うけどな」

ミカサ「(私もエレンに頭を撫でてほしい
いやむしろエレンを撫でたい)」

サシャ「ああいうのをマトモな対応って言うんでしょうね」

ジャン「それでも何かズレてる気はするけどな…」

アルミン「マルコは本当に穏やかな顔をしているね」

サシャ「父性に満ち満ちていますね」

エレン「うぅっ… 何処行ったんだよ 親父ぃ…」ｸﾞｽｯ

ミカサ「エレン……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ジャン「(…今回だけは見逃してやるよ)」

ジャン「それに対してクリスタは顔が真っ赤だな」

アルミン「(モーレツかわいい)」

アルミン「あっ クリスタの方から離れたね」

サシャ「何だか居た堪れなさそうな顔をしていますね」

エレン「此処に来て自分のやってる事が恥ずかしくなってきたんだろうな」

ミカサ「鼻唄のボリュームも小さくなっている」

ジャン「それでもやっぱり鼻唄は止めないんだな…」

アルミン「(やっぱりかわいい)」

～♪

アルミン「あっ 鼻唄が終わった」

サシャ「これで終わりなんですかね？」

ミカサ「多分そう
今のクリスタは凄く達成感に満ち溢れた顔をしてる」

ジャン「…やっぱり何かムカつく顔だな」

アルミン「(結婚した)」

エレン「でもアイツ一体何が目的だったんだろうな」

ジャン「今更それ言うのかよ」

エレン「…あっ いつの間にか教官が復活してる」

アルミン「クリスタの所に向かって行くね」




――――
――




クリスタ「……ふうっ」

キース「……レンズ訓練兵」

クリスタ「はいっ？」ｸﾙｯ

キース「開拓地行き」ﾎﾟﾝｯ

クリスタ「」

終わり

御支援有難う御座いました

クリスタに板尾の嫁っぽい事をさせてみたかったんですが
いざ書いてみるとキャラが明後日の方向に駆けて行ってビックリしました

余談何ですが自分の書くベルトルトは何かハゲる率が高いです
これまでにも２回ハゲてます

乙
板尾の嫁ワロタ
ベルトルトに何の恨みがあるんだよｗｗｗ