エレン「やっとこれたな、海に」 (22)
※エレンが海を見た話
ちょっとだけ流血シーンとかグロいシーンがあるので苦手な人注意
エレン「アルミン、ようやくこれたな海に!お前の本のとおりだ!」
エレン「すげえでかい・・・!こんなの初めてだ!」
エレン「どうだ?嬉しいだろアルミン?どんな気分だ?」
エレン「あはは嬉しいか。そうかそうか」
エレン「あーあ。ここに来るまでに色々な事があったなあ」
エレン「どうしたアルミン?え?はは、何言ってんのかまったく分かんねえよ。そんなに感動してんのか?」
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エレン「なあアルミン、ミカサどこ行ったんだろうな。お前も会ってないのか?」
エレン「知らないのか・・・。うーん道に迷ったのかな?」
エレン「すべて終わったらここに集合って約束したのになあ・・・」
エレン「全員そろって海見たいのになあ。早く来いよミカサー」
エレン「アルミン、海はしょっぱいらしいな。試しに舐めてみるか」
エレン「え?ああ、そうか。お前動けないんだったな。悪い悪い」
エレン「そんな不安そうな顔するなよ。お前は俺の親友なんだぞ?」
エレン「俺みたいにきっとまた生えてくるよ。心配すんな」
エレン「あーあ。ミカサおっせえなあ・・・」
エレン「なあアルミン?」
エレン「にしても海は広いなあ・・・」
エレン「でっかい魚とか泳いでるって聞いたからかなり大きいってのは想像してたが」
エレン「ここまででかいとはなあ」
エレン「・・・そういえば他の奴らは今頃どうしてるかなー」
エレン「元気だといいなあ。皆」
エレン「え?あれ?」
エレン「他の奴らはどこにいったんだ・・・?」
エレン「ああ違う全員死んだんだっけ?」
エレン「俺忘れっぽいなーアルミン。すっかり忘れてたよ」
エレン「あはは」
エレン「で、ここはどこだっけ」
エレン「ああそうだ。海か」
エレン「よく海にこれたよなあ、俺たち」
エレン「本当に運がいいよな」
エレン「なあアルミン。海は本当にキラキラしてて綺麗だなあ。な?」
エレン「あーそうか忘れてた忘れてた」
エレン「大丈夫だ、アルミン。そんな顔するなって。お前は俺の親友だろ?」
エレン「きっとまたすぐに見えるようになるよ」
エレン「お?ジャンじゃねえか」
エレン「何だお前もいたのかよ、あっちいけよ。今二人で海見てんだから」
エレン「何だって?」
エレン「お前は俺の親友じゃねえから生えてこねーよ!」
エレン「あ?人の肉?」
エレン「いらねーよあっちいけ!」
エレン「いらねえから!そんなのいらねえから!ばーか!」
エレン「なんだアイツ・・・生きてたのかびっくりだ」
エレン「えーと・・・んん?」
エレン「あれ?今のジャンか?」
エレン「ジャンはあんなに真っ赤じゃなかったはずなのに」
エレン「ったく、変な邪魔が入ったぜ!あの馬面め!」
エレン「ん?どうしたアルミン」
エレン「腹減ったのか?さっきジャンが置いてった肉食うか?」
エレン「ほらほら。俺も食うからさ」
エレン「・・・・・・・・・酸っぱ」
エレン「こんなの食えねえよ!なんだこれ!おえっ」
エレン「アルミンもこんなの食うな!出せ!」
エレン「うおっ、アルミンボタボタこぼしてんじゃねえよ!ほら全部しっかり食わねえと!」
エレン「違う、食べたらダメだって!」
エレン「うえーすげえ気持ちわりい。くそまずいぞこれ」
エレン「っておい!アルミン口すっげえ真っ赤だぞ。食い方汚いなあ本当に」
エレン「ほれ、拭いてやる」ゴシゴシ
エレン「あれ?落ねえな」ゴシゴシゴシゴシ
エレン「お前すげえ汚れてるぞ・・・ん?」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
エレン「ああ、もともとか。悪い、アルミン。傷広がっちまったな」
エレン「まあ少し広がってもあまり変わんないがな」
エレン「それにしてもお前回復遅いなー。腹からすげえ血でてるぞ」
エレン「足も腕も治らねえなあ。俺の親友だってのに」
エレン「帰ったらまた治療してやるからな。俺だって医者の息子なんだからな!」
エレン「だから安心していいぞアルミン」
エレン「ミカサ遅いなあ・・・早く来ねえかな」
エレン「そういやさっきのジャンもミカサの事探してたな」
エレン「あいつ泣き叫びながらミカサミカサ言ってやがった。男のくせにまったく」
エレン「ん?うわ!さっきの肉に虫たかっていやがる!」
エレン「あの野郎!アルミンが虫に食われたらどうすんだよ!」
エレン「窓から投げ捨ててやる!」ビュンッ
エレン「ふー。一安心だ。・・・それにしても」
エレン「あれは誰の肉だったんだろう」
エレン「あれ、ここはどこだっけ?」
エレン「ああ、ここは海か」
エレン「ずいぶんボロボロな海だな」
エレン「それにしてもすげえ寒いな。今日は」
エレン「まだ夏なはずだぞ。おかしいな」
エレン「寒い、冷たい。どうしたんだ?」
エレン「ちがう、暑い。なのに冷たい」
エレン「ああそうか」
エレン「冷たいのはアルミンだ」
エレン「アルミン、寒いのか?大丈夫か?」
エレン「アルミン、何か言わないと分からねえよ」
エレン「疲れたのか。寝ちまったのか?」
エレン「器用な奴だな、目開けたままねちまうのか」
エレン「・・・ははは」
エレン「あはははは、は、ははは、は」
エレン「・・・・あれ?ここはどこだ?」
エレン「どこだここは。俺はアルミンと海に来てたんだぞ!?」
エレン「アルミン起きろ!おかしいぞ、変な所に来ちまった!」
エレン「アルミン!・・・・ん?」
エレン「海?ここは海だよな?そうだそうだ海だよなアルミン!」
エレン「良かった。勘違いだった。そうそう。ここは海だ!!」
エレン「あーびっくりした」
エレン「びっくりした」
エレン「アルミーン起きろよー」
エレン「アルミーン。海だぞー」
エレン「アルミンが起きない・・・」
エレン「うー腹減ったなー」
エレン「アルミン、腹減った」
エレン「腹減って死にそうだーアルミン何とか言ってくれー」
エレン「アルミ・・・・」
エレン「・・・・」
エレン「・・・・・おお、意外と美味い」モグモグ
エレン「アルミン、お前も食えよ。ほら、美味いぞ」
エレン「きっとまた生えてくるんだからいくらでも食えるだろ?」
エレン「だって俺の親友だもんな、お前は」
エレン「じゃあ今から海で遊ぼうぜ」
エレン「あはははははははは海だー!!」
エレン「アルミン、ようやくこれたな海に!お前の本のとおりだ!」
エレン「すげえでかい・・・!こんなの初めてだ!」
エレン「どうだ?嬉
しいだろアルミ」
エレン「ン?どんな気分だ?」
エレン「あはは嬉し
いか。そうかそうか」
エレン「あーあ。ここ
に来るまでに色々な事があった
なあ」
エレン「どうしたアル
ミン?え?はは、何言ってんのかまったく聞
こえねえよ。そんなに
感動してんのか
?」
おしまい
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