元太「へへっ、夕飯のバーベキューが今から待ちきれねえぜ!」
歩美「もー、元太君いつも食べることばっかり!」
光彦「もっと自然を楽しむとかしましょうよ!」
元太「自然……自然……あ! 川とかあったら魚釣れるよな!」
光彦「……もういいです」
コナン(ハハハ……)
灰原「あら……見えてきたみたいよ。あれがキャンプ場よね?」
阿笠「うむ! あれは黒龍キャンプ場と言ってのう。あの辺りには黒龍伝説と呼ばれる伝説があるんじゃ」
コナン「伝説?」
阿笠「遥か昔、あの土地住んでおった黒龍神と呼ばれる龍神様が、>>5したという伝説じゃ」
阿笠「あの土地には昔、光彦と呼ばれる悪い奴がおっての」
阿笠「悪事を知った龍神様が光彦を封印したのじゃ」
光彦「うわぁ、何だか他人事のように思えません」
コナン(そりゃ名前がな)
阿笠「ほれ、あそこにある石碑……あの石の下に光彦を封印したそうじゃ」
歩美「うわぁ……おっきぃ……」
灰原「石っていうか岩ね……」
元太「なぁなぁ、そんなことよりさっさと夕飯の準備しようぜ!」
コナン「そんなことよりってお前な……」
阿笠「まあ、確かにそろそろ準備せんと夜も遅くなってしまうしのう」
阿笠「……ん?」
阿笠「しまった! 米を忘れてしまった!」
元太「ええーっ!?」
阿笠「うーむ……同じようにキャンプをしているあの四人組からお米を少しわけてくれんか頼んでみよう……」
その四人は何の集まりか>>18
阿笠「あのー、すみません」
vipper1「」ビクッ
阿笠「実はキャンプに来たんですが、米を忘れてしまったようで……よければ少し分けていただけないかと」
vipper1「ぇ、ぁ……」チラッ
vipper2(こっちみんなよ……適当にあしらえよ……)
vipper3(米わけてもいいからさっさとどっかいかせろよ……)
vipper4(ファミチキください)
vipper1「えっと……その……」
阿笠「むぅ、無理かのう」
歩美「お願いします!」
vipper1「!」ガタッ
vipper2(JS!?)ガタッ
vipper1「えと……じゃあ……少しでいいなら……どうぞ」
阿笠「おお、すまんのう」
vipper1「あと……よかったら、夕食ご一緒しませんか。せっかくですし」
vipper2(あいつすげぇ……)
vipper3(よくやった)
vipper4(帰りにファミチキ買ってやろう)
阿笠「そうですなぁ、これも何かの縁でしょうし」
阿笠「おーい、みんなー! かまわんなー?」
元太「俺は飯が食えればなんでもいいぜ!」
光彦「あの人たちの分まで食べないでくださいよ元太君」
歩美「お兄さんたち、よろしくお願いしまーす!」
vipper1「あ、ああ……よろしく」
コナン(……何だろう、犯罪の匂いがする)
夜
阿笠「ほれ、ワシらのバーベキューもどうぞ」
vipper1「じゃあ、俺らのカレーもどうぞ……」
元太「ファミチキうめぇよな!」
vipper4「だよな」
コナン(あ、何か変な友情が生まれてる)
灰原「ねえ……吉田さんはどこにいったのかしら?」
阿笠「ん? おや、さっきまでおったんじゃがのう」
コナン「そういえば>>35もいないぞ……二人揃ってどこに消えたんだ……?」
光秀
コナン「光秀……うん、多分光彦って話なんだろうけど」
コナン「ここはあえて光秀で行こう」
灰原「何の話?」
コナン「いや、なんでもない」
vipper1「あの明智光秀もご一緒だったんですか?」
阿笠「うむ、ワシの科学力で現代に蘇らせ、一緒にキャンプに来たんじゃが……」
vipper1「えっ」
阿笠「キャンプ場に来るなりずっと車におったからのう……君たちには会っておらんかったか」
vipper1「え、いや、あの……」
コナン「とにかく二人を探そう! 森の中に入って迷っちまったのかもしれねぇ!」
阿笠「それは危ないのう、もうすっかり真っ暗じゃし……vipperさん方も申し訳ありませんが手伝っていただけますかな?」
vipper1「あ、あっと……はあ……」
コナン「おーい! 歩美ー! 光秀ー!」
光彦「いたら返事してくださーい!」
元太「まだ夕飯の途中だぞー!」
灰原「江戸川君、歩美ちゃんの探偵バッジを頼りに追跡メガネで探せないの?」
コナン「歩美の探偵バッジは調子が悪くて、昼間に博士に預けてたらしくてな……」
阿笠「すまんのう、流石に直す機材は車に積んでおらんかったわい……」
元太「お、おいコナン!」
コナン「どうした元太!?」
元太「あんなところに……>>46が!」
うな重
元太「うな重だあああああああああああああ!」ヒャッハー!
コナン「お、落ち着け元太!」
阿笠「うーむ? どうしてこんなところにうな重が……?」
灰原「流石に吉田さんと明智光秀の行方を探す手がかりにはなりそうにもないけど……」
vipper1「おーい! お爺さーん!」
阿笠「おや、vipper1さん。どうしたんですかな?」
vipper1「み、見つかったんだ、さっきの女の子と、明智光秀が!」
光彦「本当ですか!?」
vipper1「森の奥にいたんだが……その……」
元太「? 何だよ、急に口ごもって……」
コナン(……まさか……)
vipper1「……二人とも……」
vipper1「死んでた」
現場
歩美(死体)「……」
光秀(死体)「……」
光彦「あ、歩美ちゃん!」
コナン「ダメだ……完全に息は無い……」
元太「そんな……」
阿笠「一体、何があったというんじゃ……」
コナン「わからない……だが、見る限り……」
コナン「二人の死因は……二人とも>>58だ……」
母親がレイプされるのをみてショック死
コナン「母親がレイプされるのを見たことによるショックでのショック死だな……」
vipper1「えらく限定的だな」
コナン「前に同じような死に方をした人を見たことがあってね……」
vipper1「あれ……何かすごい経験してるね君」
光彦「いやぶっちゃけ僕らキャンプに出掛けて死体見ない方が珍しいレベルの頻度で死体見て来てますんで」
vipper1「うん、絶対呪われてるから一回お祓い行こう? あと出かけない方がいいよ君ら」
コナン「しかし……妙な話だ」
コナン「博士が現代に蘇らせたのは明智光秀のみ……母親までは復活させていないはずだよな?」
阿笠「うむ、そんなことはしとらん」
コナン「それに犯人は歩美ちゃんの母親をわざわざここまで連れてきて、目の前でレイプしたことになる……」
コナン「どうしてそんな遠回りな殺し方を……」
コナン「……ん?」
コナン「死体の近くに……>>69が落ちている?」
光彦
コナン「光彦が落ち……落ち……? むしろ倒れてんじゃねぇのこれ」
コナン「おーい、光彦ー、おい起きろオラァ」ゲシッ
コナン「くそっ、ダメだ、気絶してやがる」
vipper1(平然と友達の顔面蹴り飛ばしたぞこの子)
阿笠「しかしついさっきまで元気だったのになんで倒れたんじゃ?」
コナン「俺が聞きてえよ……証拠を探してたのに謎が増えちまったよ……どうしてくれんだ畜生ふざけんな」
灰原「落ち着いて江戸川君……円谷君の手、何か握りしめてるわ」
コナン「お、本当だ。どれどれ……」
コナン「>>79……? 何でこんなもの握ってたんだこいつ……」
リトルボーイ
コナン「リトルボーイ……って原爆じゃねぇか!」
コナン「第二次世界大戦においてアメリカが使用したアレだぞ!?」
灰原「待って! これはその模型……爆発はしないわ」
コナン「模型かよ! 流石に本物がふつうに置かれてたら現場検証どころじゃねぇしな!」
灰原「本物が置かれてたら流石に話を進めるのは色々と難しいから仕方がないわよね……うん」
コナン「つーか紛らわしいもの持ってんじゃねーよこのソバカスが!」グシャッ
vipper1(顔面踏んだ!)
コナン「何かもう証拠探してもろくなの出てこねえ気がしてきたから一回別のこと考えよう……」
コナン「二人の死体を発見した第一発見者は誰なの?」
コナン「僕らはまとまって行動してたから、vipperさんたちの中の誰かだと思うんだけど……」
vipper1「あ、ああ……>>89だよ」
たかし
vipper1「たかし……だよな?」
('A`)「ああ……」
コナン「……うん、誰?」
vipper1「vipper2の本名だよ」
('A`)「いやお前何で急に本名で呼んだんだよ……」
コナン「ま、まあいいや。とにかく、そのときの様子を詳しく教えてくれる?」
('A`)「詳しくって言ってもな……」
コナン「二人の回りに誰かいなかった?」
('A`)「暗かったからよく見えなかったけど……>>99が見えたような気がする……」
LANねーちゃん
('A`)「頭に角を生やした……女が見えた気がするんだ」
コナン「!?」
('A`)「メスのサイドンかニドランの一種なのかアレ……?」
コナン(バカな……どうして蘭がここに……!?)
vipper3「あ……あのさ……」
コナン「? どうしたの?」
vipper3「実は……森の中を探しているとき、妙な音を聞いたんだ……」
コナン「妙な……音……」
vipper3「ああ……表現しにくいけど……>>108みたいな音だったかな……」
新一いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
vipper3「そう……女の声で『新一いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!』って叫んでるような音でさ」
コナン「音っていうか声じゃないのそれ」
vipper3「さあ……そうかもしれないなぁ……」
コナン「vipper4さんは何か気付いたことはない?」
vipper4「気付いたこと……うーん……」
vipper4「そういえば……森の中で一瞬、>>117の匂いがしたなぁ……」
コナン「>>117の匂い……?」
ダウニー
vipper4「ああ、間違いなくダウニーの匂いだったよ……柔軟剤のアレだ」
コナン「柔軟剤……?」
vipper4「あの強力な匂いは間違えようがないよ……一瞬だったけどね……」
コナン「柔軟剤のダウニーの匂いか……」
灰原「でもこの辺りには匂ってないわね……匂ってたら気付くでしょうし」
コナン「だよな……」
阿笠「のう新一……解けるのかのう、この事件……」
コナン「正直謎が多すぎてわけがわからねえが……きっとまだ証拠が足りないんだ……」
コナン「だが現場も調べ、証言も聞いた……何か調べることは無いか……?」
コナン「……そうだ! >>126を調べよう!」
歩美のカラダ
コナン「よく考えて見ろ! 犯人は歩美ちゃんの母親をレイプし、そのショックで歩美ちゃんを殺したんだ!」
コナン「つまり犯人は性的欲求の高かった奴と見て良い!」
コナン「そんな奴が歩美の体を求めなかったとは思えない!」
阿笠「なるほど! 歩美君の体を調べ、犯人の体液などが無いかを確認するんじゃな!」
コナン「ああ! さっそく服を脱がせるぜ!」
vipper1「よし、証拠写真はまかせろ」
('A`)「お前の携帯じゃ画質悪いから俺も撮っておくわ」
vipper3「おい同じアングルばっかりじゃ証拠写真にならねーよ俺はこっちから撮るぞ」
vipper4「落ち着けお前ら。俺デジカメ持ってるから」
灰原「何なのこいつら」
vipper1「おい性的暴行を加えられている可能性があるならとりあえずこの子の股間の真実を写真に収める必要があるだろ」
コナン「確かに……よし、両足フルオープンだ!」
('A`)「写真じゃ証拠として藤生分かもしれないから動画にしとくわ」
vipper3「アナルを狙われた可能性も捨てきれないだろ」
コナン「ケツ穴フルオープン!」
vipper4「俺は口を一応確認しておこう」
コナン「舌も出させておくぞ」
灰原「死者への冒涜って言葉知ってる?」
阿笠「褒め言葉じゃわい、フヒヒwwwwwwwwwwww」
コナン「……ん?」
コナン「歩美の体に……>>138……?」
光彦
コナン「光彦が歩美の体に引っ付いてるぞ!?」
元太「えっ!? 光彦さっきから気絶してるじゃねーか!?」
灰原「いいえ……彼はあなたたちよりずっと性的欲求が深いから……気を失っている状態でも歩美ちゃんの裸体を前に体が動いてしまったのよ!」
コナン「なんて変態だ! こんな奴を世にのさばらせておいていいわけがない!」
灰原「後で鏡に向かって同じセリフを言いなさいよ?」
コナン「こいつは今殺さないと、今後いろんな奴に性的暴行を加えるに違いない!」
コナン「皆さん! 手伝ってください! 光彦を今ここで抹殺する!」
vipper1「わかった!」
コナン「頼むぜ、キック力増強シューズ!」キュインキュイン
vipper1「オラァ!」ドゴォ
vipper1が光彦の体を空中へ蹴り上げ、一旦後退。
それと入れ替わるように出てきたのは、vipper2、たかし。
('A`)(カーチャン……見ていてくれよ……)
('A`)(俺は今……ある一人の性犯罪者への裁きを下す――ッ!)
空中に浮いた光彦の体を、たかしは全力で殴り飛ばした。
殴り飛ばした先に待ち構えていたのは。
トンファーを構えた、vipper3。
殴り飛ばされ、vipper3へ接近する光彦。
vipper3「……トンファー――」
トンファーを構え、脚をやや後方に。
vipper3「キィィィィック!」
後方に引いた足を一気に振り出し、光彦の腹部に一撃。
殴り飛ばされた勢いも重なり、その威力は想像を超えていた。
既に光彦の背骨は折れ、内臓も数種潰れている。
そんな光彦を見ながら、vipper4は思った。
vipper4(ファミチキください
光彦の脳が爆発した。
4人が繋いだ先にあるのは、コナンの目前というゴール。
コナン(みんなの思いを……この右足に!)
光彦目がけ、コナンは走り出す。
――未来を掴むために。
コナン「いっけええええええええええええええええええええええええええ!」
繰り出されたコナンの右足は、確実に。
光彦の顔面をぶち抜いた。
全力の蹴撃により吹っ飛ぶ光彦。
まだ暗い、夜の森の向こう目がけて。
コナン「よし、スッキリした」
灰原「完全に娯楽目的でやった感想じゃない」
コナン「それより、灰原……ようやく見えて来たぜ」
灰原「え? 見えて来たって……何が?」
コナン「事件の真相が、さ」
灰原「ほ、本当なの!?」
コナン「ああ……だが一つ……証拠が足りない」
コナン「その証拠を探すために……一旦キャンプ場に戻る」
コナン「灰原、犯人が逃げないようにここで見張っていてくれ!」
灰原「ちょ、ちょっと……」
コナン「よし、キャンプ場に戻ってきたぞ……」
コナン「vipper四人の荷物は……ここか」
コナン「そして奴の荷物の中に……」
コナン「やっぱりな……>>164だ」
新一
コナン(歩美ちゃんの死因……)
コナン(蘭の目撃情報……)
コナン(突然気絶した光彦……)
コナン(ダウニー……)
コナン(パズルのピースは、一つ一つでは何が描かれているのかわからない)
コナン(だが、すべてのピースが並んだとき……)
コナン(そこに描かれた真実が浮かび上がる――!)
推理タイム入ります
安価無いよ
vipper1「あの……ところで……警察とか呼んだ方が……」
阿笠「おお、それもそうじゃったな。うっかりしてたわい」
vipper1「まあ、ご友人が殺されたわけですし、動揺するのもわかりますが……」
コナン(阿笠声)「まあ、ここまで来たんじゃ。警察を呼ぶのは犯人を突き止めてからでもいいかのォ」
vipper1「!?」
阿笠「!?」
阿笠「し、新一! 頼むから急にワシの声を使うのはやめてくれ!」ヒソヒソ
コナン「わ、悪い……」ヒソヒソ
vipper1「は、犯人って……どういうことですか!?」
コナン(阿笠声)「決まっておろう? 歩美君と明智光秀を殺した犯人は……」
コナン(阿笠声)「この中にいるということじゃよ」
vipper1「こ、この中にって……まさか、俺たちの中にいるってわけじゃないでしょうね?」
('A`)「確かにあんたらはまとまって行動してたから犯人とは考えにくいが……」
vipper3「俺たちはあんたらと初めて会ったんだぞ!?」
vipper4「動機があるわけが……」
コナン(阿笠声)「そう……あなたたち四人には動機が無い……」
コナン(阿笠声)「ワシらと会うまでは、な」
vipper1「え?」
コナン(阿笠声)「あんたらが歩美ちゃんに性的興奮を抱いたのはわかっとるよ」
四人「!!」
コナン(阿笠声)「あくまで疑惑じゃったからのォ……コナン君と協力して歩美ちゃんの服を脱がせたら全員目の色が変わったからハッキリしたわい」
vipper1「そ、そのためにあの子を裸に!?」
コナン(阿笠声)「その通り」
灰原(嘘だ)
コナン(阿笠声)「つまり、あんたらの中にいる犯人は、歩美ちゃんに性的暴行を加えるために歩美ちゃんを襲おうと考えた」
コナン(阿笠声)「おそらく最初は殺すつもりなどなかったんじゃろう」
コナン(阿笠声)「楽しむだけ楽しんで、生きたまま返すつもりじゃった」
コナン(阿笠声)「いきなり出会った子に性的暴行を加えて殺そうと思うなど流石に考えにくいからのう」
('A`)「いや、しかし……それは無茶じゃないか」
コナン(阿笠声)「何がじゃ?」
('A`)「いくら出会ったばかりとはいえ……顔を見られてる」
('A`)「その後性的暴行を加えたら……後であの人にえっちなことされたー、って証言されるだろ」
元太「そうか! 歩美に顔を見られたから、口封じに殺したわけだな!?」
コナン(阿笠声)「いいや、そうではない」
元太「え?」
コナン(阿笠声)「犯人は、顔を隠すあるものを持っていたから、行動に出ようと思ったのじゃ」
元太「あるもの……?」
コナン(阿笠声)「おそらく、犯人は、コスプレか何かの趣味を持っていたのじゃろう……」
コナン(阿笠声)「だから荷物の中に……こんなものがあった」
灰原「それは……」
コナン(阿笠声)「新一のマスクじゃ。おそらく、新聞の写真などを資料に作ったんじゃろう」
コナン(阿笠声)「そうじゃろ?」
コナン(阿笠声)「vipper3さん?」
('A`)「そういえばお前……面白いマスクが完成したから今日オフに持ってくるって……」
vipper3「な……何を言っているんだ!?」
vipper3「確かにそれは……趣味で作って、見せようと思って持ってきたものだが……」
vipper3「他にも顔を隠すものならあるだろ! 適当に袋とか被ったっていいし……」
vipper3「それに! 今日俺は、そのマスクを被っていない!」
vipper3「完成したばかりのマスクで、皮膚片も髪の毛も付着してないはずだ!」
コナン(阿笠声)「そうじゃな……アンタはこのマスクは使っていないじゃろう……」
コナン(阿笠声)「じゃが、あんたはもっと他のマスクを持っていたんじゃないか?」
vipper3「!!」
灰原「他のマスク……?」
コナン(阿笠声)「わざわざこんなローカルなキャンプ場をオフ会に選んだんじゃ……おそらく四人揃って近所の住民じゃろう」
コナン(阿笠声)「つまり……ワシらと同じ米花町の住民である可能性が高い……」
コナン(阿笠声)「さらに、小学生の女の子に性的興奮を抱くような人物が……」
コナン(阿笠声)「有名な高校生探偵とはいえ、男のマスクだけを作って満足するとは少々疑問に思う……」
コナン(阿笠声)「おそらく、同じく町を歩いていた女性の写真を撮り、作っておったんじゃないか?」
コナン(阿笠声)「歩美君のお母さんや、角のような髪型の女子高生のマスクをのォ」
灰原「じゃあ、歩美ちゃんは……」
コナン(阿笠声)「そうじゃ、きっとダッチワイフか何かに歩美ちゃんのお母さんのマスクをつけ」
コナン(阿笠声)「こうやってお前を犯すんだぞゲッヘッヘなどと言いながら見せつけ、歩美ちゃんを恐怖に陥れるプレイをしようとした」
コナン(阿笠声)「しかし偶然にもダッチワイフに被せたマスクは歩美ちゃんのお母さんのマスクじゃった……」
コナン(阿笠声)「それを見せつけられた歩美ちゃんは自分の母親がレイプされていると勘違いし……そのショックで絶命した」
元太「じゃあ明智光秀はどうなんだよ!? あいつ何で死んだんだ!?」
コナン(阿笠声)「これはあくまで予想に過ぎんが……」
コナン(阿笠声)「vipper3が歩美ちゃんを森の中に連れて行くのを車の中で目撃した明智光秀が、二人を追い……」
コナン(阿笠声)「vipper3の行動を見て同じように絶命したんだ」
コナン(阿笠声)「おそらく歩美ちゃんのお母さんと明智光秀のお母さんの顔が似ていたんじゃろう……というかそれしか考えられん」
灰原「確かに……逆に言えば、明智光秀が歩美ちゃんと同じ死因で死んだってことは……」
灰原「二人が目撃していたものが同じ……としか考えられないものね」
コナン(阿笠声)「二人の人間を殺してしまったと思ったvipper3は、慌ててダッチワイフとマスクを処分した」
コナン(阿笠声)「そして夕食の準備をしていたワシらと合流し……準備を手伝いながらどうしようかと悩んだ」
コナン(阿笠声)「そしてそのとき思い出したんじゃ」
コナン(阿笠声)「新一のマスクを作っているとき……隣にいた女子高生のマスクもついでに作り、持って来ていたことに」
コナン(阿笠声)「高校生探偵であり、現在行方不明の新一を犯人に仕立て上げるのは無理があると思ったが……」
コナン(阿笠声)「女子高生の方ならば、もしかしたら罪を着せられると思った……」
コナン(阿笠声)「そして二人を探そうという話になったとき……行動に出た」
コナン(阿笠声)「女子高生のマスクを被り、死体の付近で待機」
コナン(阿笠声)「そしてタカシさんが近づいてきたのを確認したら、その場を一気に立ち去る……」
元太「でもよ、顔はマスクで真似できても……声は無理じゃねぇか?」
コナン(阿笠声)「声?」
元太「証言にあったじゃねぇかよ、新一いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!って音……っていうか声が聞こえたって」
コナン(阿笠声)「うむ……では思い出してくれるか、元太君」
コナン(阿笠声)「声を聴いたという証言をしたのは、誰じゃった?」
元太「あ……!」
コナン(阿笠声)「そう……犯人のvipper3さん自らじゃ」
コナン(阿笠声)「つまり、その証言は嘘の証言だったのじゃ!」
コナン(阿笠声)「高校生探偵・工藤新一と一緒に歩いていた女子高生というのなら、おそらくガールフレンド……」
コナン(阿笠声)「新一の名を叫んでいたと証言すれば、その女子高生に対する容疑が深まると考えて!」
vipper3「ち、違う! 俺は本当に声を……」
コナン(阿笠声)「ではみんなに聞いておこう……」
コナン(阿笠声)「vipper3さんの他に……大きな叫び声を聞いた人はおるかのう?」
元太「そ、そういえば……」
vipper1「そんな叫び声……」
('A`)「まったく聞かなかった……」
vipper4「ってことは……」
灰原「本当は……そんな声はなかった……ってことね」
コナン(阿笠声)「うむ。ずっと不自然に思ってたのじゃ。そんな叫び声がまったく聞こえなかったことにな」
vipper3「あ……ぐ……」
コナン(阿笠声)「そしてさらに……現場を調査している途中で光彦君が気絶したが……」
コナン(阿笠声)「あれは光彦君に気付かれたと思ったからじゃろう?」
コナン(阿笠声)「あのリトルボーイの模型の中に……犯行に使用したマスクやダッチワイフを折りたたんで入れてあることに!」
コナン(阿笠声)「マスクを作るアンタじゃ……模型なども作っていてもおかしくない……」
コナン(阿笠声)「そして模型ならば……中身の無いハリボテでも問題ない……」
コナン(阿笠声)「さらに原爆の形の模型の中に隠しておけば……誰かが見つけても触ろうとしない!」
コナン(阿笠声)「じゃがあのソバカスは違った!」
コナン(阿笠声)「茂みの中にあるそれを見つけ、拾ってしまった!」
コナン(阿笠声)「それに気付いたあんたはワシらが死体や現場を調べている間、及び安価をどう処理しようか悩んでいる隙見計らい……」
コナン(阿笠声)「光彦君を殴り倒したんじゃ!」
vipper3「そ……そんなの言いがかりだ!」
vipper3「そ、その模型の中に入ってるダッチワイフやマスクは……確かに俺のものだ……」
vipper3「だ、だが! それが犯行に使われたという証拠がどこにある!?」
vipper3「俺はただ……それを使って森の中で一人慰めていただけだ!」
vipper3「それをみんなに知られるのがいやで……思わず隠したんだ!」
コナン(阿笠声)「なるほど……では、最後に……」
コナン(阿笠声)「あのダウニーの香りが何だったのかを説明させて貰おうかのう……」
灰原「ダウニーが彼を追い詰める最後の証拠……ってこと?」
コナン(阿笠声)「そうじゃ……vipper4さんの証言から、ダウニーの香りがしたのは、みんなが歩美ちゃんと明智光秀を探していたときとわかる」
コナン(阿笠声)「そのとき、vipper3さんは……現場の近くに待機し、目撃者に女子高生の姿を見せようと待ち構えていた」
コナン(阿笠声)「では……そのとき服装はどうだったのか?」
灰原「確かに……事実上タカシさんが目撃したのはシルエットだったけれど……」
灰原「もし服装を見られたら……って考えたら……」
コナン(阿笠声)「当然……服装でバレてしまう恐れがある。だから服を変えた」
コナン(阿笠声)「その時使用したのが……おそらく防臭効果のある容器の中に入れていた女物の服じゃろう」
コナン(阿笠声)「マスクを作ったのじゃから、女装道具も持って来ておったんじゃろう?」
vipper1「お前もっとキャンプに使えるもの持って来いよ……」
vipper3「……」
コナン(阿笠声)「女性服なにの自分の使う服と同じようにゴワゴワしているのは嫌だと思い……柔軟剤を使って洗濯していた」
コナン(阿笠声)「そう……ダウニーをな」
コナン(阿笠声)「その服を使用して目撃証言を作った後、服を着替えようとしたが……そこで問題が起きた」
灰原「匂い、ね」
コナン(阿笠声)「服についていたダウニーの匂いが自分の体についてしまったと気付いたあんたは……必死にそれを中和しようとした」
コナン(阿笠声)「そのとき使用したのが……」
コナン(阿笠声)「うな重じゃ」
コナン(阿笠声)「うな重の匂いを自分の体に浴びせ、なんとか匂いを中和させることに成功した」
コナン(阿笠声)「じゃがワシらが近づいて慌てて立ち去り、うな重が道端に残ってしまったんじゃろうな」
vipper3「だ、だから……俺がそんなことをやったという証拠は……」
コナン(阿笠声)「ダウニーの匂いがする衣服を持っているのは匂いでバレる……防臭の容器に入れても、それを持ち運んでいたら怪しまれる……」
コナン(阿笠声)「そしてタカシさんが死体を見つけた以上、自分が現場に集まるのが遅いと怪しまれるかもしれない……」
コナン(阿笠声)「色々と悩んだあんたは……服を捨てたんじゃ」
コナン(阿笠声)「黒龍伝説で龍神様が住んでると言われておった、あの川にな」
コナン(阿笠声)「川の下流を調べれば、おそらく女物の服が見つかるはずじゃ」
コナン(阿笠声)「その服からあんたの体液や体毛、皮膚片が検出されれば……」
コナン(阿笠声)「すべての証拠は、あんたが犯人だということを示すことになるじゃろう」
その後、警察の調べで川の下流から服が見つかり、
検出された体毛のDNAがvipper3のものと一致し、vipper3は犯行を認めた。
さらにvipper全員の携帯、デジカメから歩美の死体の全裸写真が見つかり、全員が警察にお縄に、
光彦は三日ぐらいしたらケロっとした顔で帰ってきた。
おわり
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