勇者「当たり前じゃない、私たち親友でしょ」
幼馴染「親友か、そんな言葉。今じゃもう信じられないよ」
勇者「何故?」
幼馴染「アタシが次期魔王だと知ってから友達の態度が変わった。みんなアタシを殺そうとするの」
勇者「バカ、確かに私は魔王を許せないわ、でもね、あなたが将来魔王になりたいと心から思っているなら私は止めない」
幼馴染「勇者……」
勇者「どうするの?このままここで魔王になるのを待つの」
幼馴染「そ、そんなの嫌だ」
勇者「さぁ、早く行きましょう幼馴染」
幼馴染「ううん、幼馴染はもう捨てるよ、今日からアタシはドラゴンナイトになるね」
勇者「竜騎士か、幼馴染らしいね、じゃ行こう」
竜騎士「うん」
―城下―
竜騎士「ここが城下……」
勇者「幼馴染……竜騎士は来るの初めてなのね?」
竜騎士「うん、恥ずかしいけど。村から出たことなくて」
勇者「ついさっきは村どころか自分の部屋からすらでられなかったもんね」
竜騎士「もう、からかうなよ」
勇者「ごめんごめん、あいたいた」
???「ああ、勇者か、その子が幼馴染くんかい?」
勇者「そうよ、今は竜騎士だからね、竜騎士、この人は遊び人だよ」
竜騎士「は、はじめまして。ど、竜騎士です」
遊び人「ふふ、かわいい子だな。食べたいくらいだよ」
竜騎士「かわいい……///」
遊び人「勇者、この子お嫁さんにしていい?」
勇者「ダメダメ、それに竜騎士は男だよ?」
遊び人「そうか、それは残念だな」
竜騎士「ごめんなさい」
勇者「竜騎士はあやまんなくていいの」
遊び人「せっかくだし酒場で話さないか」
勇者「そうね、竜騎士も緊張してるし」
遊び人「お前は緊張感なさすぎだけどな」
勇者「失礼な、私だっていろいろ頑張ってるのよ」
遊び人「どうだか、さぁ行こうか竜騎士」
竜騎士「あ、アタシですか?」
勇者「さりげなく触るなぁあああ」
―酒場―
遊び人「邪魔するよ」
勇者「ずいぶん慣れたものね」
竜騎士「うぅ、人がいっぱいいて酔いそう」
遊び人「ここで酔ってたら酒場は愚か宿すら入れないよ」
勇者「もう遊び人は席とってて、竜騎士クエストボード見に行こう」
竜騎士「うん」
勇者「えーと、外れの洞窟に盗賊か…」
竜騎士「……(お馬さんの餌を取りに行くやつがいいな)」
勇者「森に魔物か」
竜騎士「……(薬草狩りもいいなぁ)」
勇者「竜騎士、どっちがいい?」
竜騎士「えっと、じゃぁこっち」
勇者「盗賊退治ね、申請しに行くよ」
竜騎士「……」
クエストの申請を終え、勇者と竜騎士は町はずれの洞窟に来ていた。気が付くと遊び人はどこかに行っていた。
勇者「竜騎士は戦闘は初めてだったわね」
竜騎士「うん、あ今ドラゴン呼ぶね」ピー
竜「ピヨピヨ」
勇者「意外と小さいわね」
竜騎士「まだ赤ちゃんなんだから仕方ないだろ」
勇者「幼馴染には竜騎士は早かったかしら」
竜騎士「怒るよオカマ…」
勇者「もう、その名で呼ぶのはやめてって言ったじゃない」
竜騎士「じゃあ幼馴染って呼ぶのやめる?」
勇者「うん、やめるわ」
竜騎士「じゃあ行こう」
竜騎士「ドラゴンブレス!!」
竜「ピィ」
ゴォォオオオオ
シーフ「わー」
コソ泥「ぎゃぁああ」
盗賊「ぐあああ」
竜騎士「ドラゴンブレス!」
竜「」
竜騎士の初陣ながらも奮闘してみせた。主に竜の攻撃だったが、勇者は連れ出して良かったと確信した。
戦力としてはもちろんあの臆病な幼馴染だった竜騎士が活き活きしているからだ。
竜騎士「どうだ!」
次々とたおされる泥棒、盗賊、夜盗、シーフ、怪盗、etc...
勇者「上出来よ、えーと盗賊はキミかな」
こそ泥「いいえ、私はこそ泥です」
勇者「お前?」
バーグラー「ちがいます」
ローグ「盗賊」
盗賊「お、おれが盗賊です」
竜騎士の初陣ながらも奮闘してみせた。主に竜の攻撃だったが、勇者は連れ出して良かったと確信した。
戦力としてはもちろんあの臆病な幼馴染だった竜騎士が活き活きしているからだ。
竜騎士「どうだ!」
次々とたおされる泥棒、盗賊、夜盗、シーフ、怪盗、etc...
勇者「上出来よ、えーと盗賊はキミかな」
こそ泥「いいえ、私はこそ泥です」
勇者「お前?」
バーグラー「ちがいます」
ローグ「盗賊」
盗賊「お、おれが盗賊です」ガクブル
勇者「盗賊、お前はってやつは!!」
勇者は盗賊にデコピンを喰らわす。
竜騎士「勇者、クエスト達成したの?」
勇者「ううん、目的は退治、殺す事」
盗賊「命だけは命だけは」
勇者「とにかく依頼人のところに連れて行くしかないわね」
ローグ「私達はどうすれば……」
勇者「そうね、城に行ってみたらどうかしら」
ローグ「城……」
勇者「居るんでしょ遊び人」
遊び人「あら、バレちゃったか」
勇者「あなたの顔パスで何とかしてあげてよ」
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