美琴「あ、黒子!」黒子「……ああ、美琴ですの」(393)

美琴「な、なんでそんな怒ってるのよぉ……」

黒子「……べつに、わたくしは怒っておりませんの」

美琴「う、嘘よ、嘘、絶対怒ってるわ、呼び捨てだし!」

黒子「……わたくしがあなたをどう呼ぼうが、勝手ではなくて?」

美琴「そ、それはどうかしら」

黒子「ふん、せいぜいあの類人猿といちゃついてればいいんですの」ぷいっ

美琴「あ……」

美琴「な、なによ、黒子のやつ!」
美琴「いいわよ、お望み通り当麻のところへ帰るから!!」たっ





美琴「当麻ー、ただいまぁ」

上条「美琴か、どうしたんだ随分早いな、立ち読みはもういいのか?」

美琴「う、うん、読みたいのがそんなになかったの」

上条「ん、そうか。もうすぐ飯だからな、待ってくれ」

美琴「い、いいよ、私がするから!」

上条「なに言ってんだよ、今日は俺が当番じゃないか」

美琴「……そ、そうだけど、今は何かしていたい気分なの!」

上条「じゃあ風呂掃除でもしておいてくれ」

美琴「うん、わかった!」

上条「よし、じゃあまかせたぞ」

美琴「えへへ、じゃあ今日はお風呂一緒に入ろうね」

上条「な、なに言ってんだよ。なんで『じゃあ』になるんだ!?」

美琴「いいじゃない、べつに」

上条「い、いや、さすがにやめておこうぜ……」あたふた

美琴「……ばーか、冗談よ。気付きなさいよ!」

上条「おい……」

美琴「えへへ」
美琴(でも、本当は一緒に入りたいな)





美琴「ごちそうさまー、おなかいっぱいー」

上条「いい食いっぷりだったな、まるでイン……」

美琴「ん?」

上条「い、いや、なんでもない……」

美琴「それじゃあ、先にお風呂はいってきなさいよ」

上条「いいのか、俺が先で」

美琴「いいからいいから、この部屋の主が遠慮しないの!」

上条「んじゃ、お言葉に甘えて」

上条「ふぅ、一日の疲れが取れるな」

美琴「ね、ちょうどいい湯加減よね」

上条「うん……っておい!!」

美琴「う、うるさいわね、いいじゃない……」ちゃぷっ

上条「まずいだろ……」

美琴「……今更じゃない。それとも中学生の裸で興奮しちゃう変態なの、当麻は」

上条「……そうだよ、悪いか」

美琴「やっぱアンタ、ケダモノだわ……」

上条「の、のぼせた……」

美琴「しっかりしなさいよ」

上条「誰のせいだ!」

美琴「……ふふ、私が魅力的ってことよね」

上条「こいつ……」

美琴「明日も早いし、もう寝ましょ」

上条「しかしいいのかねぇ、全寮制の常盤台に通ってるのに、俺の部屋に住むってのは」

美琴「特例なんだからいいでしょ、これも私がレベル5だからなせる業よ」

上条「余計な心労を抱えて上条さんは不幸ですよ」

美琴「え……」

美琴「め、迷惑……かな。私がここにいるの……」

上条「あ……いや、そういう意味じゃねえよ……」

美琴「ごめんね当麻……」

上条「す、すまん、失言だった、許してくれ」

美琴「……」

上条「……」

美琴「今日……ね、黒子に会ったの」

上条「!」

美琴「学校ではほとんど会うこともないのに、たまたま外で……」

上条「…………」

美琴「やっぱり、黒子は私たちのこと認めてないんだよね……寮から出た途端態度が変わっちゃったもの」

上条「…………」

美琴「やっぱり、私は……」

上条「そんなこと言うなよ」

美琴「当麻……?」

上条「美琴はここにいていい、ここにいていいんだ」

美琴「……本当に?」

上条「お前はここがいいんだろ?」

美琴「う、うん……」

上条「だったら、胸を張ってここにいろ。さっきの俺の発言は取り消す。お前を守るために俺もがんばるからさ」

美琴「当麻……」

上条「その身体はお前一人の身体じゃないんだからさ……」

美琴「……うん、そうだね」




prrrrrr

ガチャッ

上条「……もしもし……黒子か?」

黒子『あら、上条さんですか。ご機嫌いかが?』

上条「ご機嫌も何もないだろ、なんで美琴にきつく当たるんだ」

黒子『……!そんなの、むかつくからに決まってますの!』

上条「いい加減にしろよ、すでにお前も納得したんじゃなかったのかよ!」

黒子『ええ、ええ、お姉さまとの交際は、断腸の思いで認めましてよ』

上条「だったら……!」

黒子『思いあがらないでくださいまし。わたくし、すべてを認めたわけではありませんから』

上条「……あ?」

黒子『交際は、お姉さまのあなたに対する好意があまりにも激しかったので、わたくしが口を挟む余裕すらありませんでした』
黒子『……でも、そこから先は話が別。あなたは交際どころかお姉さまを部屋に連れ込み、身篭らせて……!!』

上条「……」

黒子『あら、言い訳もないんですの?さすがに性欲に支配された類人猿でも、罪悪感はお持ちのようで』

上条「返す言葉もない……そのことは俺も反省してる」

黒子『でしたら、わたくしの怒りはおわかりいただけるのではなくて?』
黒子『お姉さま……いえ、美琴に当たるのは筋違いかもしれませんが、わたくしの気持ちはおさえきれませんの』

上条「……だったら、俺だけを恨めばいい、美琴にはそういう態度を取らないでくれ」

黒子『……ええ、わかりました、善処いたしますわ』
黒子『それでは、仕事がありますのでこれで』

上条「…………」

がちゃっ

美琴「……とうまぁ……?」

上条「あ、悪い、起こしてしまったか」

美琴「んんー、だいじょうぶー」

上条「早く寝ろよ」

美琴「……やだぁ、とうまもいっしょがいぃ」

上条(こいつと寝ると、寝巻きを脱がされるから嫌なんだよなぁ)

美琴「はやくー」

上条「へいへい、一緒に寝ればいいんでしょ」

美琴「えへへ、とうまぁ」

上条「ん?」

美琴「だいすきぃ」

上条「…………」





上条「……案の定、脱がされてら」

美琴「……にゃぁ、とうまぁ……」

上条「こいつも半裸だし……って、風邪ひくぞ」

美琴「……」すやすや

上条「……」むらむら
上条「やべ、鎮めてこないと……」

上条「うふっ」どぴゅっ
上条「ふぅ……また美琴で抜いてしまった……」
上条「あ、トイレットペーパーがない!」
上条「とほほ、手で受け止めるとたまにあるから困る」
上条「ええと、買い置きは……たしか玄関に」がちゃっ

美琴「……」びくっ

上条「あ」

美琴「な、なにしてるの」どきどき

上条「い、いや、あの」

美琴「……その掌の白いやつって……」

上条「い、いや、これはカルピスだよ!」

美琴「……」

美琴「サイテー」

上条「ま、待て、話せばわかる!」

美琴「近寄らないで!!」びりびり

上条「うわっち!!」

美琴「バカ!ヘンタイ!なんで私が寝ている間にそんなことするの!?」

上条「い、いや、男の生理現象でして……」

美琴「……言ってくれたら、私が……」

上条「え?」

美琴「な、なんでもない!!」

上条「美琴……」

美琴「早く手を洗ってよね」

上条「ふぅ……まさか、男が一番見られたくないところを見られるとは……」
上条「こりゃ、しばらくは口きいてもらえないかもな、精神不安定な時期だし」





美琴(もう、当麻ったら!)
美琴(なんで私がいるのに、一人でああいうことするんだろ!わけわかんない)
美琴(……やっぱり、私って魅力ないのかな)

黒子「あぁら、これはこれは美琴お姉さま」

美琴「く、黒子?」

黒子「ん?どうしたんですの?そんなに驚かなくてもよろしいんじゃなくて?」

美琴「だ、だって……」おどおど
美琴(怖い……黒子の目……怖いよ……)

黒子「ねぇ、お姉さま」

美琴「や、やだ……」びくびく

黒子「!!」いらっ
黒子「なんで黒子をそんな怯えた目で見るんですの!?」

ばちんっ

美琴「いたっ……!?」

黒子「やっぱり、全部あの類人猿が悪いんですの!!お姉さまが、お姉さまが!!」

美琴「や、やめてよ黒子!!」

黒子「やめてほしければ、わたくしの言うことを聞いて欲しいんですのよ」

美琴「い、いや……」ぶるぶる

黒子「……お姉さまは、まだ立場というものがわかっておられないようですわね」

美琴「や、やめて!叩かないで!!」

黒子(電撃で反撃しない……こんなの、こんなのお姉さまじゃありませんわ!)
黒子「ふふふふふふふ、でなれば……あの類人猿がどうなることやら」

美琴「!!」

黒子「いくら能力を無効化するといっても、背後へ気付かれずにテレポートさえできれば、いくらでも……」

美琴「わ、わかった!黒子の言うこときく!だから当麻にはひどいことしないで!!」

黒子「……」いらいら
黒子(ここにきてもあの男のことを優先……どこまでもむかつきますの)

美琴「ね、ねえ、黒子、ここって……」

黒子「……うぶなお姉さまはラブホテルもご存知ありませんの?」

美琴「し、知ってるわよ、それくらい!」

黒子「では、これから黒子が何をしようとしてるかもおわかりですわね?」

美琴「……うん」

身ごもらせたってあれだよね、妊娠させたんでしょ?
上条さんのほうが最低だと思います・・・。

どさっ

美琴「……」

黒子「あら、抵抗しませんのね」

美琴「……私が抵抗したら、当麻にひどいことするんでしょ?」

黒子「さすがですわ、理解が早くて助かります」
黒子(夢にまで見たお姉さまの御身体……少々不満がありますが、これで……)

しゅるしゅるっ

美琴「……」ぶるぶる

黒子(控えめな胸、細い腕、引き締まった足……どれもこれも、すべてわたくしのものに……)

美琴「……やるなら、早くしてよ……」

黒子「……」じーっ

黒子「……違う」

美琴「……え?」

黒子「やっぱり、わたくしが知っているお姉さまでは、ありませんのね……」
黒子「アソコの形が……うう……」めそめそ

美琴「な、なに言ってるのよ!?」

黒子「やはり、あの殿方を制裁しないと、わたくしの気持ちはおさまりませんの」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、約束が……!」

黒子「約束?」

黒子「勘違いしないでくださいまし、美琴とわたくしとでは、力に絶対的な差がありますのよ」

美琴「そ、そんな……」
美琴(また呼び捨てに戻ってるし)

黒子「美琴の電撃はたしかに学園都市のレベル5に相当しますが、あの殿方の影響で、能力使用に制限が出てしまったのもまた事実」
黒子「能力測定ではレベル5判定でも、こと戦闘になればレベル3……いや、せいぜいレベル2が妥当というところでしょうか」
黒子「力づくでどうにかできないんですのよ、対等に約束事が取り交わせる間柄ではないことをお忘れなく」

美琴「……じゃあ、いつまで……黒子の言うことを聞けば……」

黒子「そんなの一生に決まってますわ、あなたたちだけ幸せにしてなるものですか」

美琴(いやだ……そんなのってないよ……)

黒子「では、とりあえず美琴には寮に戻ってもらいますの」

美琴「え!?だ、だって、そのことはもう……!!」

黒子「……あの男とこれ以上一緒にいたら、どんどんどんどん堕落しますわよ」

美琴「と、当麻のこと悪く言わないで!!」

黒子「あらぁ、ではこれはなんでしょうか?」ひらひらっ

美琴「そ、その写真は……どうして……」

黒子「わたくしが、あなたたちを二人だけで生活させることに、何のアクションも起こさないはずがないですわよね?」
黒子「トイレで自慰行為……そしてそれを美琴に見せ付ける変態行為……度が過ぎてますわね」

美琴「そんなの……盗撮してる黒子が言えたことじゃないわよ!!」

黒子「でもこのままだと、あの性欲魔人にむちゃくちゃな性行為を強要されますわよ」

美琴「む、むちゃくちゃ……って……」
美琴「わ、私はそれでもいいかなぁ……なんちゃって!」てれてれ

黒子(やはり……二人を引き離さなければ……)

黒子「ではこうしますの。一週間、あの類人猿と今までのように暮らし、何もなければわたくしはもうお二人に干渉しません」

美琴「……盗撮付きで、ってことよね?」

黒子「カメラと集音マイクを取り付けたのは昨日からですから、わたくしを納得させる生活っぷりを見せてくださいな」
黒子「そのかわり、あの男にわたくしが見ている事実は伏せること。それを臭わす発言、誘導は厳禁ですのよ」

美琴「……本当に、これをクリアしたら認めてくれるの?」

黒子「ええ、一生付きまとわないと約束します」

美琴「約束事は取り交わせないんじゃ?」

黒子「……これは、わたくしの心の問題ですの、片はつけます」

一日目

上条「ただいまぁ」

美琴「お、おかえり!!」

上条「ふいー、疲れた疲れた」

美琴「あ、あの、ご飯できてるから!」

上条「お、すまないな」

美琴「か、家事は分担って決めてたからね!」

上条「しかし……最初の頃と比べると、随分料理うまくなったよなぁ」

美琴「そ、そうかしら?」

上条「ああ、べつに女だからできないといけないってわけじゃないけど、料理できる女の子は上条さん大好きですよ」

美琴「ほ、ほんと!?」ぱあっ

上条(……機嫌直ってるみたいだな)
上条(いやはや、あんな醜態見せて一時はどうなることかと思ったが)

美琴(……やっぱり私、当麻が好きなんだ……)
美琴(このまま……一週間乗り切ってみせる!!)

二日目

美琴(またお風呂一緒に入りたいけど……我慢しなくちゃ)

上条(今日は一人でゆっくり浸かりたいから、さっさと入ってしまおう)こそこそ

美琴(今日は一人で入ろう……)ぬぎぬぎ

上条(すでに風呂に入ったと知れば、美琴も文句を言わないだろ)

美琴(はぁ、でもやっぱり一緒に入りたかったかも)がらっ

上条「あ」

美琴「あ」

上条「みみみみみ、美琴!?」

美琴「ななななな、なんでとう……まが」

上条「わ、悪い、俺出るから!!」ざばぁっ

美琴「あ……」

上条「うあ……」ずるっ





上条「いててて……は!」

むにゅっ

上条「す、すまん!不可抗力だ!!」

美琴「……」

美琴「……べつに、いいよ」

上条「す、すまん」がちゃっ

美琴「……」
美琴(あれくらいだったら、黒子も許してくれるよね、不可抗力だもん)どきどき





黒子「……マイナス10万ポイント、と」いらいら

三日目

上条「今日も一緒に寝れない?いや、俺としては異存はないが、またまたどうして」

美琴「な、なんていうか、いつまでも当麻離れできないと、さすがにまずいかなぁって」

上条「なに言ってんだ、俺たち家族だろ?離れるもなにもないんじゃないか?」

美琴「と、当麻……」うるうる

上条「ま、でも一緒に寝るのはちょっとまずいのはたしかだけど」
上条(あんまり一緒に寝てると襲い掛かっちまうからな……)





黒子「過剰な『上条美琴』アピール……万死に値しますわ」
黒子「あーあ、たったの三日でマイナス五百七十万ポイント……この調子だと、いずれ……」

四日目

上条(なんか、気まずいな……)どきどき

美琴(今日はまだ一言も話してないし……)どきどき

上条(……御坂と付き合い始めたときのこと思い出してしまった)どきどき

美琴(もう……これじゃあ付き合い始めたカップルみたいじゃない……)どきどき

ピンポーン

美琴「きゃう!!」

上条「こ、こんな時間に客かな、ははは」

美琴「そ、そうみたいね、だ、誰かしら」

禁書「私なんだよ!」

上条「……あの、どちら様で?」

禁書「え!?ひどいんだよ!!私のこと忘れたの!?」

上条「わすれたというか、初対面では?」

禁書「!!」がーん

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

禁書「私はインデックスなんだよ!!当麻が短髪と一緒に住むからって追い出されたあのかわいそうなシスターなんだよ!!」

上条「人聞き悪いこと言うな!!あれは自分から出て行ったんだ!!」

禁書「やっぱりおぼえてるんだよ!むー」

上条「や、やべ……」

美琴「……」

美琴「私、もう寝る」

上条「お、おい、美琴……」

美琴「うるさい!勝手にいちゃついてればいいじゃない!」

上条「お前、それは勘違い……」

美琴「うるさいうるさい!!」ばたん

禁書「あれ、短髪ってあんなんだった?」

上条「……」

上条「悪いけどインデックス、今日は帰ってくれ」

禁書「で、でも」

上条「頼むよ、俺の家庭をぐちゃぐちゃにしたいのか?」

禁書「う……わかったんだよ……」

五日目

上条「なぁ、まだ怒ってるのか?」

美琴「……」

上条「あいつは以前居候してただけなんだって、知ってるだろ?」

美琴「……」

上条「……はぁ」

美琴「わかってる……けど……」
美琴「やっぱり、私じゃダメなんだって、ちょっと現実知っちゃった感じ」

上条「……なぁ、やっぱり寮に戻るか?」

美琴「!」

上条「無理して一緒にいても、お互いつらいだろ」
上条「世間的には、やっぱり認められないことだよ」

美琴「……」
美琴「それがいい……かもね」

六日目

その日、二人はお互い一度も顔を合わせず、一日を過ごした





黒子「おほほほ、今までさんざんマイナスポイントでしたが、これならすべて水に流してもいいですわね」
黒子「そうよ、そうなんですの、やっぱりこの二人は一緒にいるべきではないんですのよ」

そして、七日目

黒子「うふふ、もはや監視の必要もなく美琴が寮に戻ってくるのですから、嬉しい限りですわね」
黒子「あらいやだ、わたくしとしたことが。もう『お姉さま』とお呼びしなくてはなりませんわね」





上条「明日、引越しだろ」

美琴「……うん」

上条「手伝うからな」

美琴「……うん」

美琴(たぶん、これが当麻と過ごす最後の夜)
美琴(寮に一旦戻れば、私はもう当麻と会えない、愛し合えない……そんな気がする)
美琴(そんなことって……)
美琴「……ねぇ、当麻」

上条「……」

美琴「最後……じゃないよね」

上条「……」

美琴「また……会えるよね?」

上条「……」

美琴「……『ああ』って言ってよ……」ぽろぽろ

上条「やっぱり無茶だったんだよ、俺みたいなのと……一緒に暮らすって」
上条「よかったじゃないか、寮に戻れば『御坂』姓を名乗れるんだぜ」

美琴「私は……上条美琴だもん……」
美琴「一生……」

上条「……」

美琴「……ダメなんだね、もう」

上条「これからは、俺みたいな奴のことは忘れて、お嬢様ライフを楽しめよ」

美琴「そんなの、無理だよ」
美琴「私には、当麻が必要なんだもん……」

上条「そういうこと、もう言うのやめようぜ」
上条「歯止めがきかなくなるから」

美琴「いいじゃない!もう我慢なんてやめようよ!!」
美琴「ね、最後だし、いいよね?」

上条「……やめろよ」

美琴「なんで」

上条「そういうことは許されない……だから我慢してきたんだろ」

美琴「いいじゃない、これからは他人なんでしょ!?」

上条「……」

美琴「私のことおかずにするヘンタイのくせに!」

上条「お前じゃないよ」

美琴「……」

上条「お前じゃない、お前の中にある幻想に俺は惑わされてたんだよ」
上条「そればかりは、俺の幻想殺しでも消せなかったってわけだ」

美琴「……じゃあ、今すぐ消してよ」
美琴「私の中のお母さんの幻想を消してよ!!私だけを見てよ!!!!いつまでもお母さんの幻を見るのはやめてよ、当麻!!」

上条「……たとえ御坂の幻を消せても、お前のことを女性として愛することは……やっぱりダメだ」
上条「だって俺たち、親子だろ?」

美琴「そう……だけど……私は……当麻のこと……」ぽろぽろ

上条「……もう最後だぜ、最後だけでも『お父さん』って呼んでくれ」



おわり

>>184
だとしたら上条さん30代で、黒子も30代か・・・寮がうんたらかんたら言ってる黒子は寮監にでもなったのか?
それにしてもそれなら親子ですんでるんだから黒子が口出ししてくるのは筋違いじゃないか?

>>187
まんこの形が違うとか言ってたよな
後たぶん「身ごもらせた」って言ったのはみさか30のほうだろ?
黒子「やっぱり、わたくしが知っているお姉さまでは、ありませんのね……」
って言ってるんだからさ、まんこの形が変わってるって知ったときに
つまり投影してるんじゃないか?御坂娘にお姉さまを

当麻と美琴が中学生のときに交際、妊娠

若年出産、子は無事に生まれるが、親美琴は死亡。親美琴のことが忘れられないためか、子供にも「美琴」という名を付ける

子美琴、常盤台に進学。寮生活

当麻宅に子美琴がやってくる

かと思ったけど、>>159の「寮に戻れば『御坂』姓を名乗れる」っていうのが分からん

>>198
それってつまり「上条」(上条と付き合ってる)として生活するんじゃなくて
ただの「御坂」(付き合ってない)として生活するってことなんじゃない?

>黒子「あぁら、これはこれは美琴お姉さま」

これとかおかしいだろjk

黒子は子美琴のことをお姉さまって呼んでたわけ?

>19からのくだりも親子だとあしたらあまりにもおかしいし
単なる打ち切りなような~

>>209
美琴中学生を美琴30歳だと思い込みたいんじゃない?

>>214
今同棲してる美琴(子)とのことじゃなくって過去の美琴(親)との交際のことを言ってるんじゃない?

         ,. -.、

       ,⊿   ヾ 、
      / / _  ', \
.     く _,.f‐'´   ``‐i..,_ >      <なんで追い出される必要があったんだよ!!??
      ハハX_,∨,_メハハ
     ┌‐| io⌒ ""⌒o! |ー┐
  ,.^ニニノノ\(⌒⌒)/ゝ、ニニ^ 、

  く く. //| | o、 ̄/ | | | |   〉〉
.   く 〉| | | |   `´  .| | | | く 〉
 ̄ ̄ ` く X二) ̄ ̄ ̄(二X > ̄'´ ̄

      彡,ハ}     {ヘ ミ´
      )          (
      ⌒γ⌒V⌒ヽf⌒

分からねェ!! オレってばどうすりゃいい!?

考察でほとんど答え出てるわ

大した奴らだ……語るまでもなく答えを見出している……

こいつら…かなりの切れ者
まあまだちょっとした伏線っぽいのもあるから、探すのも一興かと
お疲れさんでした

最後にきかせてくれ、どこから結末を考えてた?

とりあえず>>1の口から解答くれよ

>>282
はじめから

>>283
このSSに出てる「上条」と「美琴」は親子だけど、歪な関係ってことがわかればOK
あとはこのスレの考察に出ているのを適当に選んでくれれば
ぶっちゃけ黒子は常盤台の教師のつもりで書いてた

次回作っていうか、少し休憩してから黒子視点で解答編やろうかと思ったけど、
いつのまにか考察されててやることなくなった
まあこういう終わり方もいいじゃないか

黒子「あら、ようやくわたくしの元に帰って来ましたのね、『お姉さま』」

美琴「……」

黒子「それでいいんですのよ、やはり『お姉さま』はあの殿方と交わると不幸になるだけですから」

美琴「不幸じゃない……御坂美琴は……お母さんは幸せだったよ」

黒子「……はぁ?」

黒子「なにを言ってるんですの?あなたを産んで、早死にして……それのどこが幸せなんですの?」

美琴「だって、お父さんは、お母さんのこと今でも大好きなのよ?私もお父さんが好き。だから……」

黒子「……ねえ、あなたはお姉さまの忘れ形見、わたくしの第二のお姉さまなのですから、そんな類人猿のことはお忘れなさいな」

美琴「でも……」

黒子「もう、すでにあなたのお爺様とお婆様には話が通ってますのよ」

美琴「……」

黒子「やはりあなたは『上条美琴』ではなく『御坂美琴』ですの。まあ、少々違う部分があるのは残念ですが、外見は本当にお姉さまが生き返ったようですわ……」

続きは明日の夜にでも
蛇足になりそうだから、マジで落としてかまわんよ

上条「よう御坂」

美琴「だから!私には御坂美琴って言うちゃんとした名前が…って、あれ?」

上条「なんだよ」

美琴「…なんか調子狂う、まあいいわ勝負よ勝負!今日という今日はアンタをギッタギタにしてやるんだからね」

上条「不幸だ…いや、まてまて」

美琴「何よ」

上条「勝負なら受ける、でも条件があるんだ」

美琴「相変わらず余裕ぶっこいてるわね、言ってみなさい」

上条「お前が勝ったらなんでも言うことを聞いてやる、俺が勝ったらお前がなんでも聞くんだ」

美琴「何よアンタ…また大覇星祭の二の徹を踏みたいわけ?まあいいわそれでいってやろうじゃない」バチィ



・・・

美琴「はあ…はあ…くっ」

上条「電池切れみたいだな、どうやら勝負は決まったみたいだけど?」

美琴「まだよ!まだ」バチバチバチ…フッ

上条「…」

美琴「わかったわよ私の負け!…で、罰ゲームって何…まさかアンタ私と一日デー」

上条「ジャ、風紀委員の白井黒子に俺を紹介してくれ!」

美琴「…えっ?」

美琴「な、なな…なに言ってんのよアンタ!黒子?黒子ってあの黒子?」

上条「ああそうだよ!な、何度もその名前を言うんじゃねぇ…」

美琴「モジモジするな!…アンタもしかして黒子の事…」

上条「…」モジモジ

美琴「嘘…でしょ…」

・・・

美琴「で、そういうわけだから」

黒子「はあ、そういうわけだから、と言われましても…お姉様?」

美琴「ふん」

黒子「な、何をそんなに怒っていますの?…何故今更あの男と会わなければならないのでしょうか」

美琴「私が知るわけないじゃないそんなの!でも約束なんだから仕方ないのよ!…伝えたからね!ちゃんと明日、会うのよ」

黒子「はあ…わかりましたわお姉様」

・・・

黒子「と、言うわけですの…お願いできます?」

佐天「もちろんです!(なんかすっごい面白そう)」

初春「とにかく、上条さんに見つからないように近くにいて様子を見てればいいんですね?」

黒子「ええ、お姉様の頼みとあらば断るわけにもいきませんし…でも二人きりというのもなんといいますか…」

佐天「なに照れちゃってんですか~?白井さんらしくもない」

黒子「て、照れてなどいませんの!」

・・・

上条「…」

店員「いらっしゃいませ、お一人様ですかー」

上条「あ、はい…いや待ち合わせを」

店員「かしこまりました、お好きな席へどうぞー」

上条「…ふぅ」ドキドキ
上条「き、緊張してきた…くるのか?くるんだよな…うわあ」

いろいろ考えたけどめんどうくさくなったのでやめる


ノシ

保守してたやつマジすまん、モチベーション上がらん
もうほんと蛇足にしかならんのでやめとくわ
考察内容超えられるもんでもないし

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