黒子「上条当麻…」(632)

たて

「ーですのよ?ってお姉様?聞いてます?」

「…へ?」

常盤台中学の寮、とある一室
消灯時間はとっくに過ぎているにもかかわらずその部屋だけは薄ぼんやりと明かりがともっていた…
なんて

「またですの?」

とにかく私が尊敬して、愛してやまないお姉様のご様子が
最近何やらおかしいんですの

「またあの殿方ですの…」

原因は知っていますの
そう、お姉様はおそらく、いや確実に
恋をしていますの
黒子の目はごまかせませんの

「な、な…なに言ってんのよ!アイツの事なんて全然考えてないわよっ」

そうですの…ほほぉ、「アイツ」呼ばわりですの…
これは、ゆっくりと…しかし確実に!
お姉様の貞操に危機が近づいてますの!

やはり、はっきりさせておくべきですわよね…

「お姉様は、あのツンツン頭の殿方のことが好き…なんですの?」

「…はあっ!?な、ばっばっ馬鹿じゃないの!?そんなわけあるわけないじゃない!」

「そうなんですの?…ですわよね、あんな野蛮な類人猿がお姉様と恋仲になるなんてことが」

「こっ…」

なんで、そこで真っ赤になるんですの?
上条当麻…殺す

翌日の日曜日、珍しく初春から風紀委員の召集の連絡もなく
お姉様も朝からご用事(おそらくはコンビニ)があるとの事で
要するに暇を持て余していましたの

別に、なんとなくですけれど
気のむくままに空間移動で散歩をしていると
第7学区、つまり上条当麻の自宅周辺まで来ていましたの

「確かこの辺りでしたわよね…って」

なんで私があの類人猿を探してますの!?
まったくもって不愉快ですの

「あれ?確かビリビリの…」

「ひっ、か、上条当麻!」

い、いきなり背後に現れるとは
さすが類人猿、野性のなせる技ということですのね

「確か…し、白黒…」

「白井黒子、ですの」

「おおう!」

なぁーにがおおうですのよ
この私があなたの事を探してたってだけで虫酸が走るというのに
名前を忘れるなんて…さすが猿、いえすでに猿以下の能ですわね
さすがレベル0、といったところですの


「ご機嫌よう上条さん」

「ご機嫌よう!うーんなんか俺までお嬢様になった気分だな、ご機嫌よう。ははは」

そんな無邪気な笑顔にこの私は騙されませんのよ

「で白井はこんなとこで何してんだ?」

いきなり呼びすてとは…

「別に、ただの散歩ですわよ」

「はあずいぶん遠くまで…ああそっか、たしか空間移動能力者だっけ」

「それよりあなたこそこんな所をウロウロして、一体何を企んでいますの?」

「何も企んでねぇよ!つかこの辺に住んでんだからうろついてて当然だろーが!」

黒子「上条当麻ですの!」

美琴「あんた何やってんの」

黒子「お姉さまが私に振り向かないというのなら…その幻想をブチ殺しますのっ!」

美琴「」

ああ文才欲しい

女「キャーー」

黒子「今の悲鳴は!あっちの路地裏からですの!」

スキルアウト「ゲヘヘ助けなんか来ないぜw」

スキルアウト「例えジャッジメント来たとしてもこっちには能力者の演算を妨害する装置があるしアンチスキルも人質を取れば手出しはできねえだろwww」

上条「おいテメェ何してやがる」

スキルアウト「あぁん?糞ガキは引っ込んでろや!おい例のあれ使え!」

キィィィン

スキルアウト「おらおら演算に集中できなくて能力使えねえだろwww3人まとめてぶっ飛ばしてやるぜw」

土御門「生憎だが俺達はレベル0なんだにゃー。だからそんなもん効かないんですたい」バキッ

青髪「ぶるぁ!!」ゴキッ

スキルアウト(畜生どうすれば、そうだ人質!)

スキルアウト「動くな!コイツがどうなってもいいのか!?」

そう言ってスキルアウトは拳銃を少女に向けた。だがその瞬間金属矢が拳銃に埋め込まれた

スキルアウト「なんだ?一体何が…ハッ!」

上条「うおおおおお」バキッ

スキルアウトは上条達の手によって駆逐された

青髪「久しぶりに暴れたから疲れたで」

土御門「お前は後ろで不意打ちしてただけでほとんど俺とカミやんが倒したのに何言ってんだにゃー」バキッ

上条「ふぅ、なんとかなったな。ありがとうな白井お前が援護してくれなきゃヤバかったぜ」

上条は後ろにある曲がり角に向かってそう言いながら振り向いた

黒子「何故わたくしがここにいると分かったんですの?」

上条「いや俺達が戦ってた場所の全体を見渡せるのはそこしかねえし、あの妙な装置の効果が届かなそうな場所だからさ。でも本当にありがとうな白井」ニコリ

黒子「ジャッジメントとして当然のことをしたまでですの//」

黒子(なんなんですのこの胸の辺りが熱くなるような感じは。まさか恋!?いや黒子はお姉様一筋ですの!こんな類人猿など好きになるはずがないんですの)

上条「白井どうした?顔赤いぞ。熱でもあるのか?」ピタッ

上条は白井の額に手を当てた

黒子「べべ別になんでもないんですの!」

上条「そっかでも無理はするなよ」

黒子「貴方に言われなくても分かっていますの。それよりも何かお礼がしたいんですの」

上条「礼なんていらねえよ」

黒子「ですが貴方達がいなければわたくしも恐らくやられてましたの。だから何かしたいんですの」

上条「何かって言われてもなぁ」

上条は10分近く悩んだが何も出てこなかった

黒子「もういいですの!今度の日曜日に一緒に映画でも見に行きますの。それでいいですの、それでは」

上条「待て白井!って行っちまいやがった。まあいっか」

土御門「俺達と青髪も助けたんだがどうなってんだにゃー!」

青髪「不幸やー!」

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早く来てくれー

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