ルパン「なあ次元、人類補完計画って知ってるか?」(412)

ルパンなら補完計画も止められる

不二子「ルパァァァン!」

ルパン「ふぅぅぅじこちゃ~ん!」

不二子「ねぇルパン知ってる?」

ルパン「なになになぁんなのよ~!?」

不二子「第三新東京」

ルパン「なんの話してるのさ不二子ちゃ~ん!」

不二子「ビジネスの話よ」

ルパン「そ~んなことより俺ぁいやらしい話がしたいな~!!」

不二子「きいてルパン
    第三新東京にすごいお宝があるらしいの」

ルパン「すごいお宝?宝石の展覧会でもやるのかい?
    不二子ちゃんったら光るもの大好き~!」

不二子「今回のお宝は宝石じゃないの」

ルパン「じゃなぁんなの~?」

不二子「生物」

ルパン「生物……?」

不二子「ネルフって知ってる?」

ルパン「……」

不二子「使徒と戦うためにつくられた特殊軍って
    言えばわかりやすいかしら」

ルパン「…ああ
    15年前にセカンドインパクトをおこしたと言われている」

不二子「正~解」

ルパン「だけど使徒なんて政府が流してたガセ情報で
    実際は新兵器の開発実験だったって見方がおおやけだ」

不二子「……でも使徒は確認されてるの」

ルパン「…」

不二子「それもつい最近よ、一番近いのが三日前」

ルパン「三日前?
    そんな大切な情報をな~んでマスコミ流さない?」

不二子「情報統制がかかってるのよ」

ルパン「だいたいの話はわかった
    使徒がいて、それと戦うネルフって組織があるんだな」

不二子「話が早くて助かるわルパ~ン」

ルパン「それで何が目的なんだい?」

不二子「第一使徒アダム」

ルパン「アダムねぇ…
    大層な名前がついてることで」

…………
……



第三新東京


次元「よールパン
   俺はいまいち信用できねーぜ」

ルパン「信用できるかできないかは
    実物みるまでわからないでしょ~」

次元「実物ったってなぁ
   実物がなきゃみれねーぜ」

ルパン「黙ってなさいっての」

ルパン「……」

次元「なにやってんだ?」

ルパン「なんだろうな?
    この凹凸」

次元「……ん?
   よくみりゃここ軍事基地みたいな
   形状してやがるな」

ルパン「それにあのビルをみろよ」

次元「PL-0092?
   なんだ?」

ルパン「知らね」

ルパン「ここがあーなってこーなって」

次元「……」

ルパン「にゅふふ~!開きそうだなここ!
    ふぬぬぬ!!」

次元「……ん?」


シンジ「……」

ルパン「このやろ!開けよ!次元!手伝いなさいって!!」

次元「…なんだ坊主?
   みせもんじゃねーぞ」


シンジ「あ……」


ルパン「そうだそうだ!みせもんじゃねーぞ
    って誰よあれ?」

次元「さぁな」


シンジ「……」

ルパン「あのさ~!ちょ~っとおじさんにここの開け方
    知ってたら教えてくれないかなぁ~!」

次元「…」


シンジ「…」


ルパン「ダメェ?」


シンジ「…勝手にさわったらネルフの人に怒られますよ」


ルパン「ネルフ」

ルパン「少~年!おじさんたちとお茶しな~い!?」


シンジ「…すみません」


ルパン「ありゃ~嫌われちゃったかな?」

次元「どうするんだ?」

ルパン「どうするって?」

次元「つかまえて拷問でもしてみるか?」

ルパン「いやいいさ…
    そのうちまた会える
    そんな気がする

    それじゃね~少~年!」


シンジ「…」ペコッ

警察「誰だ!!?」
警察「…」
警察「…」
ルパン「…ありゃりゃ囲まれちった」
警察「…」
警察「…」
警察「…」
次元「変なもんさわるからだ」
警察「…」
警察「…」
警察「…」
警察「…」


ルパン「それじゃドロンしますか」カツン

次元「ああ…」

ピカッ

警察「発光弾!?」

警察「目が!!」

ルパン「ほんじゃね~!」

次元「……」

…………
……



ネルフ


銭形『ルパンからの予告状が来たとききました!!
   あけてください碇司令!!』


冬月「全くどこでききつけたのやら
   この忙しいときに」

マヤ「データ照合完了
   本当にICPOの人間です」

青葉「あれがICPOか
   なんかイメージと違うな」

冬月「どうするんだ碇?」

ゲンドウ「お引き取り願え」


銭形『なんだ貴様ら!?
   やめろはなせ!!!』

冬月「予告状か
   また大胆に喧嘩をうってきたものだな」

青葉「何を盗みに来るんですか?」

冬月「お前らは知らなくていい」

青葉「…」

リツコ「…」

日向「確か予告状は警察に変装させた
   うちの警護が持って帰ってきたんですよね?」

青葉「もしかしてネルフの人間って気づいてたのかな?」

マヤ「えーありえませんよ」

リツコ「あらあたしはあり得ると思うわよ」

マヤ「非科学的ですよ先輩」

リツコ「だって相手は天下の大怪盗ですもの
    それくらいされても不思議じゃないわ」

マヤ「……」

日向「怪盗ルパンかぁ
   ちょっと憧れるなぁ」

マヤ「日向君泥棒に憧れるの?」

日向「だってかっこい」

青葉「はいこの話は終わり終わり
   そろそろ司令が怒るぞ」

ゲンドウ「……」

日向「…」

マヤ「…」

冬月「やれやれ」

ルパン「…おやぁ?」

次元「…」


ミサト「……」


ルパン「あんれまぁスゲー美人!」


ミサト「……あら?」


ルパン「お近づきになりたいなぁ
    声をかけるべきか?
    でも今仕事中な~んだな~これが」


ミサト「そこのハンサムな人~
    ちょっち手伝っとくれない?」


ルパン「ハンサム…ハンサム…あ、俺のこと?
    はいはいなんですか~!?」

次元「アホ」

ミサト「車が壊れたみたいなの」

ルパン「それは大変一大事!」

ミサト「直せるかしら?」

ルパン「まっかしときなさいって!
    こんなの俺にかかればちょちょいのちょ~いよ
    どれどれぇ~?」

次元「……おいルパン」

ルパン「ちょっと待ちなさいって
    あれぇ?どっこも壊れてませんよ~」

銭形「……」チョイチョイ

ルパン「だから待ちなさいって」

銭形「……」チョイチョイ

ルパン「待ちなさいって言ってるでしょ~!!」

銭形「ふふん!」

ルパン「とっつぁ~ん」

ミサト「やっぱりね…」

次元「こえーこえー、女はこえー」

ミサト「私たちにとっては怪盗ルパンの方が怖いのよ」

次元「そーかい」

銭形「が~はっはっ!逮捕だルパァ~ン!!」

ルパン「そんなぁ~!俺を騙したのかよ~!!」

ミサト「ごめんね」

銭形「ルパン逮捕ご協力に感謝します!」

ミサト「ど~も~、こちらこそありがとうございます」

ルパン「チックショー!」

…………
……



拘留所


ルパン「なぁ次元~俺たちこれからど~なんの?」

次元「知らねーよ」

ルパン「とっつぁ~ん!逃がしてくれよ~!」

銭形「誰が逃がすか!!」

ルパン「ん……窓に人影?」


五右衛門「…」

銭形「長かった!!ワシはついにルパンを逮捕したんだ!!」

ルパン「……窓を見ろ」チョイチョイ

次元「ん?五右衛門……」

ルパン「しっ……」


五右衛門(離れていろ)


ルパン「…」コクコク

次元「…」コクコク

銭形「これでやっと大手を振って本部に戻ることができる!!
   名残惜しくもあるがルパン!観念しろぉ!!」

ヒュルルルー

紙「あばよとっつぁん!!」

銭形「………おりょ?」

ルパン「助かったぜ五右衛門~!!」

五右衛門「来て早々捕まっているとは
     なんたる失態」

ルパン「そういうなよ!」

次元「なんで来たんだ?」

五右衛門「不二子から頼まれた
     ちょうど日本に居たしな」

ルパン「五右衛門は長いこと日本に居たのか?」

五右衛門「数ヶ月」

ルパン「使徒って知ってるか?」

五右衛門「知っている
     15年前にセカンドインパクトを起こした」

ルパン「最近見たか?」

五右衛門「見るわけがなかろう…
     そんなものはいない」

次元「だってよ」

ルパン「…」

ルパン「何か変わったことはなかったか?」

五右衛門「変わったことか…」

次元「あるのか?」

五右衛門「一度日本中が停電したことならある」

ルパン「日本中が停電?」

次元「…」

五右衛門「電力トラブルが原因だときく」

ルパン「他には?」

五右衛門「空に光の輪を見たと奇妙な噂がたったことや
     実物のエヴァーを見たなど」

ルパン「エヴァってあのドイツで造ってた
    対使徒用の人型ロボット兵器のことか?」

次元「あーそういやそんなのあったな
   ゴシップに踊らされた税金の無駄使いと叩かれていたやつか」

五右衛門「真偽は知らんが
     噂話はみな日本重化学工業共同体で見たと決まっていた」

ルパン「日本重化学工業共同体?」

五右衛門「対使徒用決戦兵器を造っていた場所だ」

ルパン「……」

次元「日本にもそんなとこがあったんだな」

五右衛門「世界中で造っているんじゃなかったか?
     少なくともネルフは世界中にあるだろう」

ルパン「…」

次元「…」

五右衛門「ぬ?」

ルパン「次元、ドイツのエヴァってどこが造ってた?」

次元「国家プロジェクトだろ?」

ルパン「五右衛門、エヴァってどこが造ってんだ?」

五右衛門「ネルフじゃないのか?」

ルパン「…」

次元「どういうことだ…?」

五右衛門「…」

ルパン「国によって情報統制に差があるんじゃないの~
    ま、詳しい話は五右衛門の家できこうぜ」

ミサト「シンジくぅ~ん!」

シンジ「………」

ミサト「怪盗ルパンって知ってる?
    赤いスーツ着た泥棒さんなんだけど」

シンジ「………」

ミサト「その人がねネルフに予告状出したんですって
    度胸あるわよね~」

シンジ「………」

ミサト「でも大丈夫よ!
    怪盗ルパンはもう捕まっちゃったから!」

シンジ「………」

ミサト「……ダメか」

冬月「なんだってこんなときにスタッフの増員なんだ?
   足りないのはパイロットなんだぞ」

ゲンドウ「……」

冬月「渚カヲルと同じくゼーレの手先だろうな
   首輪をつけておくか碇?」

ゲンドウ「構わん泳がせておけ」

冬月「…」

ゲンドウ「今更シナリオが変わるわけではない」


不二子『……』

日向「と、まぁ施設の説明はこれくらいですかね」

不二子「ね~ぇ?」

日向「……な、なんですか!?」

不二子「アダムってどこに保管されてるの?」

日向「アアアアダム!?さぁわかわかりません!」

不二子「(末端には教えられない情報か)」

日向「あのどうかしましたか!?」

不二子「なんでもないわ
    ありがとね日向君」

ルパン「なるほど~
    つまりネルフってのは世界中にあ~るわ~けね~」

五右衛門「民間にはあまり情報は開示されていないが
     漏れるところからは漏れる」

次元「おでれーたぜ
   まさかそんなことやってたとはな」

五右衛門「俺としては知らない方が不思議だ
     ネバダで爆発事故もあっただろう?」

次元「ありゃ核実験だろ?」

五右衛門「エヴァーの起動実験だ」

ルパン「まぁまぁい~じゃないのお二人さん」

次元「さっきから何やってんだルパン?」

ルパン「ん~…もうわかんないことは
    直接ネルフに潜入して調べようと思ってな
    じゃ~ん!ネルフ制服~!いい出来だろ次元~」

次元「…」

五右衛門「ネルフ機関には厳重なIDチェックがあり
     従業員以外はやすやすとは入れんときく」

ルパン「ありゃまどうしよ!」

次元「…俺は使徒なんて信じねーぜ」

ルパン「……対使徒用の兵器が動くのは
    使徒が来たときだけだ
    調べてみる価値はある」

次元「ケッ!」

ルパン「あと五右衛門、ちょっと頼まれてくれ」

五右衛門「わかった」

…………
……



ネルフ


ミサト「みんな~、ルパンなら昨日逮捕されたわよ~!」

青葉「ついでに昨日逃げられたらしいですよ」

ミサト「げ!マジで?使えないわねICPO…」

マヤ「期待するだけ無駄ですよ
   あの人たちは捕まえて逃がすしかしないんですから」

日向「言えてるや」

冬月「仕事をしろ」

シンジ「………」

不二子「ヤッホー坊や!ちょっときいていいかしら?
    あなたエヴァーのパイロットなんですって」

シンジ「………」

不二子「ちょっと~」


シンジ「………」


不二子「暗い子ねぇ……」

アスカ「………」

シンジ「ねぇアスカ」

アスカ「………」

シンジ「助けてよアスカ」

アスカ「………」

シンジ「アス」


青葉「やめるんだ、シンジ君」


シンジ「青葉さん……」


青葉「女の子にすがったって仕方がないんじゃあな~いの~?」


シンジ「青葉さん?」

青葉「家に帰してくれ!!」

五右衛門「……」

青葉「俺をどうしようってもごもご」

五右衛門「御免」

青葉「もごもごもごもご」

五右衛門「…」

青葉「みんなには内緒だぞ」

シンジ「………」

青葉「俺は天下の大泥棒ルパ~ン三世~」

シンジ「………」

青葉「話したいことがあるからきいてやるぜ少年
   ま、ただではないけどね~」

シンジ「………」

青葉「とりあえずカメラのない場所まで来てくれるかい?」

ルパン「……ようまた会ったな少年」バリッ

シンジ「………」

ルパン「こりゃまぁ反応のないことで」

シンジ「………」

ルパン「…で、どったのよ碇シンジ君?」

シンジ「………」

ルパン「なんで僕の名前を知っているんですか!?
    くらいの反応はほしいなぁおじさん」

シンジ「………」

ルパン「あの子は確か…弐号機パイロットだったかな?」

シンジ「………」

ルパン「なんでそんなことまで知ってるんですか~!?
    にゅふふ!おじさん超有能だから
    ここのパソコン調べてわかっちゃったんだな~これが!」

シンジ「………」

ルパン「凄いですね!尊敬します!
    おいおい!泥棒さんを尊敬しちゃあいけないよ!」

シンジ「………」

ルパン「はぁ……」

ルパン「おじさんと一緒に泥棒をやるかい?」

シンジ「え……?」

ルパン「ようやくこっち向いたな!」

シンジ「………」

ルパン「泥棒になれば君も自由になれるさ!
    どうだい?」

シンジ「……そんなことできるわけがないよ」

ルパン「できるさ!
    できないことなんてなぁんもない」

シンジ「………」

ルパン「なぁなぁ!泥棒やろうぜ!」

シンジ「………」

ルパン「楽しいぜ!」

シンジ「……できるわけがないでしょ!!」

ルパン「………」

シンジ「僕はダメなんですよ
    ダメだからアスカだって綾波だって」

ルパン「………」

シンジ「僕がぐずぐずやってたからやられちゃったんだ
    僕は生きてるだけで他人に迷惑をかける」

ルパン「……ありゃりゃ自虐的~」

シンジ「………」

ルパン「だがな少年、他人に迷惑をかけない人間なんていない
    おじさんなんていつもヘマやって次元と捕まるぜ」

シンジ「……ダメじゃないですか」

ルパン「そ~だよ!おじさんダメダメだよ!」

シンジ「………」

シンジ「ダメな大人なんですね」

ルパン「……君の周りにはダメな大人はいないかい?」

シンジ「いませんよ」

ルパン「そうみえているだけかもしれない」

シンジ「………」

ルパン「ま、そのうちわかるんじゃないの~!」

シンジ「………」

ルパン「ま、それは置いといて~
    アダムの保管場所ってわかるかい?」

シンジ「………」

ルパン「おいおいだんまりはないぜ~」

シンジ「知りません…」

ルパン「そっか~…」

シンジ「………」

ルパン「じゃあおじさん行くぜ」

シンジ「………」

ルパン「一緒に泥棒やる話、考えといてくれよ」

シンジ「……僕なんかが泥棒やったって足手まといになるだけですよ」

ルパン「…足手まといになるかならないかは君が決めることじゃない」

シンジ「………」

ルパン「自分を小さく見積もっちゃダ~メよ~じゃあね~!」

ルパン「アダムさぁ~ん!
    出てきておくれ~!」

ルパン「ここかな?違うか~!」

ルパン「……しっかしここはまるで迷路だな」

ルパン「………」

ルパン「…誰だ!?」チャキッ


レイ「………」

レイ「………」フッ


ルパン「消えた…」

ルパン「あれは確か……
    零号機パイロットの綾波レイ」

ルパン「だが綾波レイは行方不明だと記録にあった」

ルパン「本部にいるのに行方不明ねぇ……」

ルパン「な~んかきな臭くなってきやがったぜ」

ルパン「アダムさぁ~ん!どこですか!?」

ルパン「ありゃあ?この部屋開かねーでやんの」

ルパン「だけど開かなきゃ開けなくなるのが泥棒さんの心理!」

ルパン「こうやってこうやってこうしてこうして」

ルパン「開いたー!」

ルパン「俺ってばすご~い!頼りになる~!」

ルパン「そんじゃ失礼しまぁ~す!」

ルパン「な~んだここ?」

06「ようこそ怪盗ルパン」ブゥゥ…ン

ルパン「……」

01「我々はゼーレ」

ルパン「ゼーレ?聞いたことねーな」

02「知らずして当たり前」

11「我々は裏側にあるもの」

01「招かれざる客よ」

銭形「ルパンは大変なものを盗んで行ったよ」

シンジ「え?ルパンさんは結局何も盗らずに行ってしまいましたけど・・・?」

銭形「奴が盗んでいったのは・・・君の絶望だよ」

シンジ「・・・!」

02「審判の日は近い」

08「人類補完計画は最終段階を迎えた」

ルパン「人類補完計画?」

13「死海文書より授けられた知恵」

11「人類に残された救済」

06「我々は実現する」

ルパン「大層な話だな」

01「不二子に伝えろ」

ルパン「あらら、あんたらがスポンサーだったの」

01「もう君は不必要だと」

ルパン「そりゃないんじゃないの~?」

01「……」

ルパン「きれたか」

ターミナルドグマ


不二子「……これをどう持ち帰れっていうのよ
    大きすぎよアダム」

ゲンドウ「それはアダムではない」

不二子「…あら司令」

ゲンドウ「私の部屋から盗み出したIDカードを
     返してもらおうか峰不二子」

不二子「なんのことかしら?」

ゲンドウ「とぼけるな
     私のIDカードがなければここへは入れない」

不二子「ピ~ンチ…」

不二子「これがアダムじゃないってどういうことかしら?」

ゲンドウ「アダムなら私の腕に移植している」

不二子「移植している?」

ゲンドウ「これがアダムだ」スルッ

不二子「腕に胎児…?」

ゲンドウ「そこにあるのはリリス」

不二子「リリス?」

ゲンドウ「大人しく捕まってもらおうか」

不二子「おあいにく様
    私捕まるくらいなら過激にやっちゃうタイプなの」チャキッ

ゲンドウ「……」

不二子「アダムを渡してもらえるかしら?」

ゲンドウ「ゼーレはもう君を必要としていない」

不二子「なんですって?」

ゲンドウ「それに私は君を帰すわけにはいかない」

不二子「撃つわよ」

ゲンドウ「撃ってみたまえ」

不二子「(仕方ない、足を狙うか)」

不二子「……」ダンッ

ゲンドウ「ATフィールドと言ってね」バチュィーン

不二子「はじかれた?……」ダンッダンッダンッ

ゲンドウ「人の形をなすための領域なのだよ」バチュィーン

不二子「……」

ゲンドウ「じき全てに片が付く
     泥棒ももう捕まっているだろう」

不二子「ルパンのこと?」

ゲンドウ「……フンッ」

警備『追え!!』ダンッダンッ

ルパン『あらま!こんなとこで銃撃戦しちゃダメよ~!!』


日向「目標B76ブロックに進行!」

ミサト「B62~B75までを閉鎖!」

日向「了解!B62~B75までのブロックを閉鎖!
   繰り返すB62~B75までのブロックを閉鎖」


ルパン『にょほ~!!な~んで閉まっちゃうのよ!?』

警備『……』ジリジリ
警備『動くな!!』

ルパン『まぁ待ちなさいって!撃っちゃや~よ!!』


ミサト「パーペキね」


ルパン『あわわわわ!!』

バシュンッ

ルパン『ひゃー!!あ?シャッターが閉まった?
    助かったー!!』

ミサト「誰、シャッター閉めたの?」

マヤ「解析中です」

冬月「…解析急げよ」

マヤ「はい」


ルパン『………』

バシュンバシュンバシュンバシュン

ルパン『こいつぁ天のお導きか…
    悪魔が誘ってるのか?
    行ってみるか』


日向「出口までのシャッターが勝手に開いていきます!」

冬月「解析まだか!?」

マヤ「解析出ました!マギです!」

日向「ゼーレの連中がまたクラッキングをかけているんだ!」

ミサト「ルパン捕獲は後回し!
    マギへのクラッキングの食い止め急いで!」

マヤ「やってます」

冬月「赤木博士を呼べ!
   青葉もいないんだ間に合わん!」

ミサト「私が呼んできます!」


ルパン『………』カツカツカツ


ミサト「(本当にゼーレなのかしら?)」

日向「ん?このルートって」

マヤ「先輩の軟禁部屋があるところを経由してる」


リツコ『…ドアが開いた?』

ルパン『な~んでここのドア開いてんだ?
    …誰だい?』

リツコ『……?』

ルパン『わぁおこりゃべっぴんさぁんだ~!』

リツコ『ルパン?』

ルパン『あ、俺のこと知ってる~?』

リツコ『知らない人の方が少ないんじゃないかしら?』

ルパン『ホントにぃ~テレちゃうな~にゅふふふふ!』


日向「ルパンが赤木博士と接触しました!」

冬月「いかん!葛城にすぐ伝えろ!」

リツコ『こんなところで何をしているのかしら?』

ルパン『泥棒さんは逃げてる最中さ』

リツコ『そう』

ルパン『俺を捕まえるかい?』

リツコ『そういう気分ではないの』

ルパン『そうかい…』

リツコ『行ってちょうだい』

ルパン『そうするよ』

ミサト「……ねぇルパンは?」

リツコ「帰ったわよ」

ミサト「帰ったわよじゃないわよ!
    なんで捕まえなかったの!?」

リツコ「………」

ミサト「………」

リツコ「一つ教えてくれる?
    ルパンはなんでこの部屋に来たの?」

ミサト「知らないわよ
    マギがクラッキングされて勝手に開いたんだから」

リツコ「……そう」

ミサト「………」

リツコ「母さんは私に逃げろって言ったのね……」

ルパン「月だ…
    ただ逃がしてくれたのか
    な~んでだろ」

ルパン「ま、考えたってわかんねーか」

五右衛門「遅かったな…」

ルパン「五右衛門~」

青葉「もごもご!!」

ルパン「青葉君だっけかな?
    IDカードは返すぜ
    あんがとさん!」

五右衛門「してどうする?」

ルパン「一旦帰ってから考えるとするさ」

五右衛門「そうか」


青葉「ぶはっ!ほどいてくれ~!!」

ルパン「なあ次元、人類補完計画って知ってるか?」

次元「いや、知らねーな」

ルパン「五右衛門は?」

五右衛門「知らんな」

ルパン「そうか…」

次元「なんなんだよそのなんたら計画ってのは」

ルパン「知~らな~い」

次元「なんだそりゃ」

ルパン「ちょ~っときいた話なんだがな
    ゼーレって連中はそれを実行しようとしているみたいだ」

次元「全くわからん」

ルパン「俺だって知らねーって言っただろ
    わかるのは壮~大な救済計画ってことくらいだ」

五右衛門「それがどうした?」

ルパン「どーもしないんだな~これが!」

次元「…」

五右衛門「…」

五右衛門「不二子はどうした?」

ルパン「不二子?」

五右衛門「ネルフに潜入しているときいたが」

ルパン「いや会ってない」

五右衛門「…」

ルパン「そーいやゼーレの連中も不二子がどーとか
    不必要だとか言ってたな」

次元「…それってかなりやばいんじゃねーのか?」

ルパン「あ、やっぱり~」

五右衛門「行くか…」

ルパン「あららまぁまぁ、俺より不二子にお熱なことで
    そんじゃまぁ、ちょっくら不二子を助けに行きますか」

次元「俺は行かない」

ルパン「そんな冷たいこと言わないでさぁ!ね、次元お願い!」

次元「どーせ行ったらいないっつーオチだろ」

ルパン「……仕方ない、行こうぜ五右衛門」

五右衛門「うむ…」

シンジ「………」

シンジ「………」

シンジ「泥棒か……」

シンジ「楽しいのかな……」

シンジ「よくわかんないや……」

五右衛門「キェー!!」シュピン

ルパン「よし行くか」

五右衛門「うむ」

ルパン「待ってろよ~不二子!」

不二子「………」

冬月「こんなものを捕らえてどうするつもりだ?
   ゼーレの老人たちに渡すのか?」

ゲンドウ「別に意味はない
     リリスを傷つけられては困るから捕らえたまでだ」

冬月「……」

ゲンドウ「老人たちは今日にでも計画を実行する
     滅びたがり屋なことだ」

冬月「ゼーレの補完計画か
   お前の補完計画は違うのか?」

ゲンドウ「……」

冬月「わからんよお前は」

…………
……



日向「なんだこれ?非常用の通行口が斬られてる?」

青葉「斬られてるってなんだ?
   通行口は鉄でできているんだぞ」

ミサト「遅いわよ!」

青葉「なにかあったんですか?」

ミサト「またルパン」

日向「昨日の今日ですか」

ミサト「早くルパンの位置の特定を急いで!!」

マヤ「やってます」

冬月「やはりさっさと解放した方がよかったな」

ゲンドウ「………」

伸びなくなったから寝る

ルパン「人類補完計画……」

五右衛門「どうしたルパン」

ルパン「いやぁ~ね、ど~っかで聞いたことあんのよこれが。ど~こだったかぁな~五右衛門ちゃん知らな~い?」

五右衛門「先程も言ったがそんな酔狂染みた言葉、拙者は聞いたことござらん」

ルパン「だよなぁ~……」

五右衛門「それよりルパン、不二子がどこに居るかアテはついてるのでござろうな?」

ルパン「ムフフフフ~こんなこともあろうとここ(ネルフ)の建設に携わった日本重工からしっかり頂いてますって~」

五右衛門「ここの設計図……ルパン、いつの間に」

ルパン「さすがに地下の、ターミナルドクマとか言ったっけか?あそこの設計図は手~に入らなかったわ~
(地下には余程重要なお宝ちゃんを眠らしてるってことか)」

>>1はまだか……

書こうかなと思ったけどやっぱり便乗は良くないと思ってやめた

明日まで来なかったら書くよ
それまでに戻って来ると信じて保守

銭形「わー、なんだーここは?(棒)まるで水族館じゃないかー
   やや、これは!?
   全裸の美少女がいっぱい!!
   人間のクローン培養じゃないかー」

いっぱいの綾波を抱きかかえ

銭形「見てくれー、ルパンを追っていてとんでもないものを見つけてしまったぁー、どうしようー(棒)」

という、展開希望してたのにAirの話なのね。

>>274見てたらカリオストロみたいな展開で書きてEEEEEって思ってしまうな
このコラボ考えた>>1さすがだぜ

マヤ「見つかりました!」

ミサト「どこ!?」

マヤ「地下格納庫です!」

青葉「地下格納庫?ルパンの狙いはエヴァなのか?」

ミサト「映像映して!」

マヤ「映像映ります!」

ゲンドウ「………」

冬月「…映らんな」

ミサト「どうしたの!?」

マヤ「なにこれ?…マギにクラッキング?」

日向「マギシステムにクラッキングが発生!
   今までにない規模です!」

日向「ほぼ全ての支部から同時にクラッキング…?」

ミサト「くい止めて!」

マヤ「…ダメです!追いつきません!」

冬月「……」

青葉「システムに異常発生!」

日向「三分の一はすでに機能していません!」

冬月「…はじまったか」

ゲンドウ「赤木博士を呼べ…」

…………
……



ルパン「不二子ちゃ~ん!どこですか~っと」

五右衛門「…ぬ?」


不二子「………」


ルパン「不二子!」

不二子「ううん…あらルパン、それに五右衛門も」

ルパン「あ~らら、あられもない姿になっちゃってまぁ…」

五右衛門「無事ならそれでいい」

ルパン「不二子も見つかったことだし
    そ~んじゃ、ま、帰りますか!」

五右衛門「うむ…」

不二子「ダメよルパン
    まだあたしお仕事中なの」

ルパン「あ~それだったらな!
    ゼーレの連中はもう不二子は必要ないってよ!
    無駄足だったな不二子!残~念でした~」

不二子「違うのルパン」

ルパン「あん?」

不二子「あたし二重スパイなの」

ルパン「どゆこと?」

五右衛門「…」

不二子「ゼーレと対立関係にある組織からも雇われてるの
    そっちが本命、ゼーレは情報の引き出しと
    ほ・け・ん!」

ルパン「……」

五右衛門「ろくな死に方せんぞ」

不二子「そもそも人類補完計画なんてバカげた計画に
    このあたしがノると思う?」

ルパン「いやぁ~不二子のことだからさぁ~」

五右衛門「金さえはずめばノるな」

不二子「バカ言わないでよ
    あたしまだ滅びたくないわ」

ルパン「滅びぃ~?救済じゃあないのか?」

ルパン「おい不二子
    お前人類補完計画についてなにか知ってるのか?」

不二子「これ何かわかる?」

ルパン「メモリースティック?」

不二子「ゼーレから頂いた情報よ」

五右衛門「よくネルフから隠し通したものだ」

不二子「女には男より引き出しが多いのよ」

五右衛門「…下ネタか?」

ルパン「貸せ!」

不二子「タダじゃダメよルパ~ン!」

ルパン「くそー!何がお望みなのよ~!」

不二子「お仕事のお手伝いしてくれたらみせてあげる」

ルパン「わ~かったよ~」

俺偽物
保守しても>>1はもう来ないだろうから落とそうぜ

ID:vvYWyAv2O お前で良いから続き書けよ…

>>317
モリタポ50000くれたらいいよ

これがもしもしか・・・

ttp://pprof.ula.cc/jmj/

眠いから寝る
よかったら頂戴ね

狐ぽ増えてないな

いくら待ったって来るわけないだろ
俺が書いてたんだから

偽物と罵られて質が落ちたと罵られて
人が消えたら伸びるような楽しくない場所で書くには
それなりのモチベーションを保つ理由がほしかったが
それすらやろうともしない

本当に偽物が来るまで待ちたいだけ待てばいいさ
そんじゃまさいなら

黒服「サードチルドレンだな」

シンジ「・・・・・」

黒服「葛城三差の命令だ。本部に来てもらう」

シンジ「・・・・・」

------------

次元「戦自の団体が第三新東京に向かってるだと!」

情報屋「あぁ、どうも訓練や救助って感じじゃないね」

次元「じゃあ標的はネルフ本部って事か」

情報屋「制圧か殲滅かは分からないけどね。一戦やるつもりなのは間違いないよ」

ブモーーーーーーーーー

次元「ん、あれはロボットのパイロットか・・・」

情報屋「悪い事はいわねぇ。さっさと第三新東京から離れな」

次元「あぁ、あんがとよ」ピ

次元「・・・ルパンの野郎、いつまでもたついてやがる」

ネルフ内部天井裏

ルパン「狭いし暑いしサイアクだぜ~」

五右衛門「・・・我慢しろ」

ルパン「お、不二子ちゃんみーつけた」

五右衛門「然様か」

ドグマ

ゲンドウ「話は終わりだ」ドン!バタリ

ルパン「・・・・」

五右衛門「今の音はなんだ?」

ルパン「五右衛門、進路変更だ」



車内

黒服「(終始無表情か、相変わらず気味の悪いガキだ)」

シンジ「(泥棒になったら自由になれたのかな・・・)」

銭形「おおーーい、乗せてくれぇぇええー」

黒服「な!」

キィィィィーーーーー

後部座席黒服「おいどうした!」

運転黒服「茶色いコートのおっさんが飛び出してきやがった!」

後部座席黒服「なに!戦自か!」

銭形「ワシはICPOの銭形だ。ルパン逮捕に協力願いたい」

シンジ「ルパン・・・さん?」

銭形「む、少年、ルパンを知っているのか?」

シンジ「え?あ、はい・・・」

黒服2「おい!車から離れろ!」

銭形「うるさい!アンタらにはルパン逮捕まで協力してもらうぞ!」

黒服1「おい・・・どうする。最後の任務なんだぞ」

黒服2「ちっ、ふざけやがって・・・死ね!」ドン

銭形「おぉ、・・・ただの一般市民じゃないと思っとったが・・・」

黒服1「・・・・」スッ

黒服2「・・・・」カチャ

黒服3「・・・・」カチャ

銭形「相変わらずルパン在る所に極悪人ありか」スッ

黒服「「「十手だと!?」」」

哀れね

まだ残ってんのか
狐ぽさえ出せば書いてやるよ
っつってももう内容ほとんど覚えてないけどな

>>396
アスカ「あんたバカぁ?」
ゲンドウ「書かないなら帰れ
シンジ「死ねばいいと思うよ

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