美琴「黒子が何かおかしくなった・・・」(376)
美琴「黒子が何かおかしくなった・・・」
初春「御坂さんもそう思いますよね! 今日の白井さんは絶対に変です!!!」
佐天「え、白井さんがどこか変になったの?」
美琴「その、何て言うか・・・佐天さんも見れば分かるわ・・・」
初春「そうですね、実際に見てもらうのが一番です」
佐天「へぇ、それは楽しみだな~」
四十年勤め上げた會社を退職し、何やら張り合いの無い日々を送る内、大學生
の孫に「退屈しのぎに遣って見たまへ」と勸められた弐チヤンネル。
當初は「こんな電腦示板、何たる幼稚加減」と莫迦にしてゐたものの、
遣つて見ると存外に面白ひ。
華やかな色彩の髪と目を持つうら若き乙女に「ゆとり乙」と何度と無く罵られるにつけ、
食ふや食はずやで慌しく過ぎ去つた學生時代が自ずと思ひ返され、
「戰爭さえ無ければ、小生もこのやうな青春が送れたやも知れぬ」
と獨りごちることも屡々。
すつかりとなつた今では、孫の部屋から白銀色の電腦計算機をせしめては書齋に篭もり
存分に「祭り」を堪能する毎日を送つている。
「小四女兒遺棄事件」なるスレツドを拜讀した際には、その餘りに不憫な境遇と過酷な運命に
落し、臺所で葱を刻む家内に「かような理不盡が許されていいものか!」と
熱辯を振るって呆れられる始末。年甲斐もない、とはこのことと後で赤面すること
しきり。
下手の横好きとはいえ「繼續は力なり」の言葉通り、最近ではブラクラの回避
やコピペの管理にも慣れ、「好きこそものの上手なれ」を座右の銘として
弐ゲツトに勵んでいる。
同年代の友人達が癡呆や重い病に惱まされるなか、老いて尚矍鑠としてオフ會に
向かえるのも、ひとえに弐チヤンネルのおかげかと思えば、再三に渡る「半年ROMつてろ」の
罵り文句も、何やら「まだまだ死ぬには早いよ」と言われているようで愉快極まりない。
ひとつ間違えれば自らが乗り込んでいた機體と同じ名前を持つコテハンに出會える日を
樂しみにしつつ、今日もデスプレヱに向かう。
それでは、弐ゲツト。
黒子「みなさんお待たせしました」
初春「白井さん、お仕事のほうお疲れ様です」
黒子「いえいえ初春さん、後処理もきちんと済ませてこその良いジャッジメントですの」
佐天「・・・ん~、そんなにおかしいかな?」
美琴「お疲れ様、黒子」
黒子「いえいえ御坂先輩、これぐらい当然ですの」
佐天「ブッ!?」
初春「わわっ、佐天さん汚いですよ~」
黒子「・・・あらら、制服が濡れてしまいましたの」
佐天「・・・ご、ごめん白井さん!」
黒子「はぁ、お洋服がベトベトしますからちょっと着替えてきますわね」シュン
美琴「・・・ね、おかしいでしょ?」
佐天「・・・納得しました」
美琴「いつもなら出会い頭にお姉さま~って襲いかかってくるはずのに、調子狂うなぁ・・・」
初春「それだけじゃないんです、何て言うか今日の白井さんは控えめで大人しいんです!!!」
佐天「控えめで大人しい?」
美琴「あー、それ分かるわー」
初春「私のこと虐めてこないし、私の指示に従ってくれるし、なるべく警備員に協力して仕事してるし・・・」
佐天「ジャッジメントの仕事は詳しくないけど、それどっかがおかしいの?」
初春「いつもの白井さんだったら出会い頭に嫌味を言ってくるし・・・
私に仕事押し付けて現場に行っちゃうし、警備員の通報より先に事件とか解決しちゃうし・・・」
美琴「・・・それだけ聞いてると元に戻らない方がいいのかもしれないわね」
初春「私はそう思ってますけど、やっぱりなんかふわふわしてて気持ちが悪いっていうか・・・」
佐天「白井さんに何があったんでしょうね?」
美琴「・・・思い当たる原因は分かってるの」
初春「白井さんがまた何かやったんですか?」
美琴「うん、一昨日の話なんだけどね・・・」
*一昨日、常盤台学生寮
グツグツグツ・・・
黒子「うふふふ・・・、最後にこれを入れてと・・・」
ボン!
黒子「やった!ついに惚れ薬ができましたの!!!!」
黒子「それにしても長かったですわ・・・」
黒子「お姉さまにバレないように調合材料の調達から初めて、夜中こっそりバレないように調合して・・・」
黒子「学園都市の流通を持ってしても中々材料が調達できなかったり、失敗して変な薬ができたり・・・」
黒子「これで苦労が報われるかと思うと、黒子は、黒子は・・・」
黒子「はぅん!? これでお姉さまのハートはついに、ついに全て私の物にっ!!!!」
黒子「うふふふ・・・、今日は記念すべき日になりそうですの・・・」
*美琴達の部屋
黒子「お、ね、えさまー???」
美琴「スゥ...スゥ......」
黒子「うん、熟睡ですの」
黒子「ウフフフフ・・・、さっそくこの惚れ薬を・・・」ソーッ
ガシッ
美琴「く~ろ~こ~、その右手にある怪しい薬はいったい何なのかな~?」
黒子「な、何で起きてらっしゃいますの!てっきり熟睡だと思ったのに!」
美琴「アンタが最近またよからぬことを企んでるのは常々承知してたわよ」
黒子「くっ・・・、なら力付くでもこのお薬を飲んで・・・」
美琴「そんな怪しい薬飲まされてたまるか!!!」ガッ、ドギャッ
黒子「きゃうん!?」
美琴「そういう怪しいものは自分で処分しなさいっ!」
黒子「むぐっ!? ・・・はらひれほろはろっ!?」
美琴「やっぱり何か変な薬じゃない、そんなもんあたしに飲ませるなっつうの」
黒子「ああん! おねえさまおねえさまおねえさまおねえさまおねえさま・・・」
美琴「黒子?」
黒子「あっ、黒子はもう、黒子はもう!!!」
美琴「・・・」
黒子「お姉さま、どうか私を抱いて下さいまし・・・」スッ
美琴「わっ、ちょちょっと脱ぐなー!!!」
黒子「お姉さま・・・どうかくろこと、黒子と一つなってくださいましー!!!!」
美琴「結局それかー! でもあいにくだけどお断りだー!」
ガシッ
黒子「掴まれた!?」
美琴「一遍頭冷やしなさーい」ブオン
黒子「グェア!?」ドバキャ!
美琴「ハァ・・・ハァ・・・」
黒子「きゅう・・・」
美琴「あー、もう嫌だこんなの・・・」
美琴「・・・寝よ、流石にもう襲ってこないだろうし」
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美琴「・・・ってなことがあってねー」
初春「なるほど、その惚れ薬で白井さんはおかしくなっちゃったんですか」
美琴「・・・多分そうだと思うけど」
佐天「確実にそれですね」
美琴「というわけで初春さん、どうにかして元に戻す方法無いかな?」
初春「その惚れ薬の材料って分かりますか?」
美琴「ここに黒子が残した材料とメモがあるわ」
初春「分かりました、一応調べておきますね」
美琴「ありがと、初春さん」
黒子「お話は終わりましたの?」
美琴「く、黒子!?」
初春「し、白井さん!?」
佐天「いつからそこに!?」
黒子「私が薬でおかしくなったーって所からずーっと話が終わるまで待ってたんですの」
美琴「あー黒子、それはね・・・」
黒子「いえいえ、あの時御坂先輩にご迷惑をおかけした私のせいですもの、仕方ありませんわ」
初春「・・・白井さん」
黒子「思えば私、御坂先輩に劣情を抱くなどという極めて異常なことを考えてらしたのね・・・」
美琴「いや、それはそうだけど・・・」
黒子「朝起きて冷静に考えたら、女性が女性に欲情するなんて極めておかしいことに気がつきましたの」
佐天「え、ええええっ!?」
黒子「か、勘違いしないで欲しいですの。私は女性として御坂先輩は勉強もスポーツも出来て素晴らしい先輩だと思いますけど・・・」
初春「けど?」
黒子「趣味や下着が子供っぽいのは、常盤台の学生としてどうかと思いますの」
美琴「変態の塊みたいなあんたが言われたくない」
黒子「たしかにかつての私の下着はどうかと思いましたので、常盤台に相応しいものを買い直してきたんですの。
ですから、御坂先輩に文句を言われるような筋合いは無いのですが・・・」
佐天「どれどれ・・・」バッ
黒子「きゃっ!?スカートめくりは止めて下さい佐天さん!!」フワッ
佐天「無地の・・・白・・・だと・・・・・・?」
黒子「酷いですわ佐天さん、いくら同性の友達相手でもやって良いことと悪いことがあると思いますわ///」
佐天「あ、ごめんなさい・・・」
美琴「うっわ・・・」
初春「こんなの私の知ってる白井さんじゃない・・・」
黒子「あら初春さん、その言い方は少し失礼じゃありませんか?」
初春「白井さんはもっとワガママで意地悪で変な人だったんですっ!!」
黒子「・・・初春さんがそう言うのも分かりますわ、でも、私はそれじゃいけないって気がついたんですの」
黒子「思えばパートナーの初春さんや、固法先輩に迷惑を掛けてばかりで・・・」
黒子「ジャッジメント失格でしたの、周りの皆さんと協力してこそ良い仕事ができるというものですからね」ニコッ
初春「・・・こ、こんなの白井さんじゃないよー!!!」ダッ
黒子「初春さん、何で逃げますの!?」
佐天(初春の気持ちはよくわかる)
美琴(誰よこの子、まるで別人じゃない・・・)
黒子「もしかして、私皆の気分を害してしまいましたの・・・?」
佐天「えーっと、多分初春が考えてるのは多分そういうことじゃなくて・・・」
美琴「お姉さまお姉さま~って言ってる黒子の方が自然かなーって・・・」
黒子「まぁ御坂先輩、あんなはしたない黒子のことなんかもう忘れてくださいましっ!」
美琴「・・・分かりました」
美琴(やっぱ調子狂うわ)
黒子「初春さんが心配ですので、連れ戻してきますね」シュン
佐天「・・・何て言うか、付き合いにくい人になりましたねー」
美琴「今更変態の黒子に戻られても困るけど、やっぱこれはこれで嫌」
佐天「・・・私も手伝った方が良いですか?」
美琴「・・・悪いわね、お願いするわ」
*数日後
美琴「やっほー、初春さんに佐天さん」
美琴「・・・黒子はいないよね?」
初春「はい、調度良かったので白井さんに溜まってたお仕事全部押し付けてきました!」
美琴「ってことは当分こっちにはこれないわね、ならいいわ」
佐天(ちょっと白井さんが可哀相だなー)
佐天「どうですか御坂さん、あの後進展ありました?」
美琴「黒子が調達してた材料から薬効調べたんだけど、惚れ薬っていうかただの媚薬だったわ、成分がだいぶ怪しかったけど」
初春「私も調べてみましたけど、御坂さんと同じ媚薬みたいでした」
美琴「だよねー、なら普通は薬効成分は勝手に消えるはずなんだけど・・・」
初春「白井さんが元に戻る気配は全然ありませんね」
美琴「解毒剤っぽいのを試してみても、やっぱり変わらなかったし・・・」
佐天「結局駄目ってこと?」
美琴「もうお手上げね、しょうがないから医者に連れていくことにしたわ」
初春「それで、どこのお医者さんに見せるんですか?」
美琴「冥土返しって医者のところ、腕は確からしいし」
初春「そうみたいですね、白井さんのお仕事が終わったら行きましょう」
佐天「それで本当に元に戻るのかな?」
美琴「元に戻ってくれないと困るの!」
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冥土返し「検査は終わったよ」
美琴「黒子のどこがおかしいか分かりました?」
冥土返し「これを見てくれ」スッ
美琴「カルテ・・・?」
冥土返し(・・・ふむ、反応なしか)
冥土返し「能力も体調も、本人の意志もハッキリしておる、異常は無いよ」
美琴「おかしいことが無いわけ無いんです! 絶対にどこかおかしいんです!!」
冥土返し「しかし体のどこにも異常はないからなぁ・・・、さすがの私でも異常がない患者を直す方法は分からんよ」
冥土返し「後一ヶ月様子を見てごらん、そのうちひょっこり元に戻るから」
美琴「本当ですか」
冥土返し「ああ、本当さ」
美琴「・・・分かりました、ありがとうございます」
ガチャン
初春「御坂さん、どうでした」
美琴「・・・異常なしだってさ」
初春「そ、そんなぁ~」
佐天「要するにお手上げ?」
美琴「・・・一ヶ月様子を見ろだってさ」
初春「い、一ヶ月もあんな調子だったら私調子が狂っちゃいますっ!」
上条×黒子を期待しつつ支援
黒子「分かりましたでしょう?私はただ自分の恥ずかしいところを直しただけですの」
美琴「はぁ・・・分かった分かった」
初春「ううっ、こんなはずじゃ・・・」
黒子「それより初春、先程固法先輩から応援の要請がきましたのよ、至急応援に向かいますわ!」
初春「わ、分かりました!」
黒子「テレポートで一気に向かいますわ」シュン
佐天「・・・これなら別に元に戻らなくてもいいんじゃないですか?」
美琴「いや、でもやっぱ違和感あるし・・・、慣れたらいざ元に戻ったとき怖いっていうか・・・」
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シュン
黒子「到着しましたわ」
固法「随分早かったわね、白井さんに初春さん」
黒子「いえいえ、ジャッジメントなら当然ですの」
固法「引ったくりが複数人、能力は無いみたいだけど足が早いから気をつけて」
黒子「分かりましたわ、私の能力の見せどころですの」
固法「初春さんはここから白井さんに引ったくり犯の逃走経路を伝えて、私も初春さんのサポートに回るわ」
初春「分かりました!」
黒子「それじゃあ、行って参りますわね」シュン
固法「・・・」
初春「どうしました、固法先輩?」
固法「最近の白井さんって何か妙に良い子じゃない、何かあったの?」
初春「・・・・・・色々深い事情があるんです」
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黒子「ジャッジメントですの! 大人しく止まりなさい!」
引ったくり「止まれと言われて大人しく止まるかよっ! このまま轢き殺してやるぜ!」ブロロロー
黒子「生憎ですがお断りですのよ」ヒュッ
引ったくり「うわっ!? 何かにぶつか・・・」ガツッ
引ったくり「うぎゃあっ!?」
黒子「タイヤに穴を空けましたの、これでもう逃走はできませんのよ?」
引ったくり「ち、畜生ッ!!!」ダッ
黒子「いい加減諦めなさい! あなた以外は全て捕まりましたのよ!」
引ったくり「こんな所で捕まってたまるかってんだよ! ・・・うわっ!?」
黒子「私の能力から逃げるのは不可能ですのよ、いい加減・・・」シュン
引ったくり「畜生、そこをどきやがれ!」ガッ
黒子「きゃん!?」
引ったくり「へへへ・・・粋がってても結局ただのガキじゃねえか」
黒子「痛ぅっ・・・」
引ったくり「オラッ!」ガツッ
黒子「きゃん!」
引ったくり「てめぇらのせいで俺たちの計画が台無しだ・・・」
黒子「わ、悪いことをするほうが」
引ったくり「うるせぇ!!!」
黒子「・・・っ!?」ビクン
引ったくり「このままじゃ収まりがつかねぇからな、悪いが好き放題させてもらうぜ?」
黒子「い、嫌っ!?」
引ったくり「うへへへ・・・」ワキワキワキ
上条「はい、そこまでー」ガシッ
引ったくり「何っ!?」
上条「私の鞄を突如引ったくって不幸にしてくれた上、あげく小さな女の子に暴行ですか・・・」
キターーーーーーーーーーー
上条「ふざけるのも大概にしろ!」バキッ
引ったくり「ぎゃあっ!?」ゴロゴロゴロ
上条「人のものを取ったら泥棒って学校で教わらなかったのかよテメェはよっ!」バギャッ
引ったくり「ぐぎゃっ!?うげっ!?」
上条「挙句こんなか弱い女の子まで襲って、恥ってものがないのか恥をっ!」ドガッ
引ったくり「・・・」
上条「ありゃ、気絶しちゃったか」
上条「それじゃあジャッジメントと警備員に通報してと・・・」
黒子「あ、ありがとうございますの」
上条「いやいや、例なんていいから、俺は取られた鞄を取替したかっただ・・・」
黒子「・・・?どうかしましたの?」
上条(この制服って、ビリビリんとこのだよな)
上条(しかも、ジャッジメントときた・・・)
上条(逃げる、これ以上不幸に無る前に逃げる)
上条「じゃ、用はもう済んだから後は君に任せたっ!」ダダッ
黒子「ちょ・・・待ってくださいませ!」
上条「悪いんですが上条さんは急ぎの用事があるんですー!」
黒子「・・・せめてお礼の言葉ぐらい言いたかったのに・・・」
黒子「上条さん・・・ですか・・・」
黒子「格好良かった・・・ですの」
初春「白井さーん!」
固法「白井さん、大丈夫?」
黒子「はい、この通りですの」
引ったくり「・・・」
固法「流石白井さんね」
初春「あっ、白井さん大丈夫ですか?」
黒子「ちょっと不覚を取ってしまいましたけど・・・」
初春「けど?」
黒子「素敵な殿方が私のことを助けてくださったんですの」
/ヽ ,. . .-‐…‐- . .
{_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、
{>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
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!: : :!//i: : : : : 个i '''' , {ツ /彡く: ハ: : : :i
}: : :ヽ / : : : i: :´{入 _ /: : : ∧: i i: : : | 支援ですの!
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、 ` イ: : : :/ }: リ: : :ノ
: : :/\: : V : /ノ:/ VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{ rv\j { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: ( ): : :{八 /ヘJ ̄ ̄ {_/ / \j: : 八: :}
( ー=ミ 彡' ト、 / / 〔o〕 `トしヘ. _ \{ j ノ
r=彡' ー=ァ |\{. . -‐、‐=ァ′ ヽ \(
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〈 j\ \
/ ー--==ニニ=く \
初春「ほぇー」
固法「あらら、白井さんにしては珍しいわね」
黒子「黒子、不覚でしたわ・・・」
固法「まっ、引ったくりは全員捕まったんだし良しとしましょう!」
黒子「すみません、固法先輩」
固法「いいのいいの、それじゃあ警備員への引渡しを早く済ませて帰りましょ」
黒子「はい、分かりましたですの」
-------
初春「お疲れ様です、白井さん」
黒子「お疲れ様、初春さん」
初春「さっ、ジャッジメントのお仕事も終わったし帰りましょうか」
黒子「それなんですけど、初春」
初春「どうかしたんですか白井さん?」
黒子「ちょっと初春に探してもらいたい人がいるんですの」
初春「白井さん、誰か探し人がいるんですか?」
黒子「ええ、上条さんって殿方なんですけど・・・」
初春「殿方って、もしかして白井さんを助けてくれた人の事?」
黒子「ええ、お礼も言わずに立ち去られてしまったので、ちゃんとお礼がしたいんですの」
初春「分かりました!」
初春(もしや、もしや白井さんにまともな恋の予感!?)
初春「この上条さんでいいですか?白井さん」
黒子「ええ、この上条当麻さんで間違いないですわ」
初春「上条当麻さんはこの近くの高校に通ってるらしいです、寮はこの辺だからすぐですね」
黒子「すぐに行きたいところですけれども・・・家に押しかけるのも失礼だと思いますし、明日お礼に行くとしますわ」
初春「頑張ってくださいね!白井さん」
黒子「ええ、ありがとうございました初春さん、あなたのような良い友達を持って黒子は幸せですわ」
初春「いえいえ、これぐらいどうってことないですよ!!」
初春(むふふふー、これは面白くなってきたのかもしれない)
初春(御坂さんがどんな反応をするか楽しみです)
-------------
上条「やっと補修が終わった・・・、夏休みなのに補習なんて不幸だ・・・」
青髪ピアス「何言ってるのカミやん、こんなに小萌先生と親しくなれるチャンスはないでー?」
土御門「にゃ~、カミやんの場合は逆に小萌先生を泣かさないようにもっと頑張るべきだと思うんですよ」
青髪ピアス「言えてる言えてる、カミやん節操無いからいつも小萌先生泣いちゃってるもんね~」
上条「俺は断じてそんなことはしていないはずだ」
黒子「ちょっといいですか、あなたが上条当麻さんですの?」
上条「あ、もしかして君は昨日のジャッジメントの・・・」
黒子「そうですわ」
上条「すいませんすいません仕事妨害してすみません頼むからあのことは忘れてください!!」ブンブンブン
黒子「わっ、べ、別にあなたは私に謝るようなことはしていませんのよ、むしろ私は感謝をしたくて・・・」
上条「え?感謝」
黒子「ええ、昨日は危ないところを助けて貰ってありがとうございます」
青髪ピアス「聞きました~土御門さん」
土御門「にゃ~、カミやん病がまた炸裂しちゃったみたいね」
青髪ピアス「うちの小萌先生や女子だけに飽き足らず・・・」
土御門「こんな常盤台のお嬢様まで!しかもロリロリツインテールっ子!」
青髪ピアス「正直許せませんよね!」
土御門「勿論!」
青&土「死ねやカミやん!」バギャッ
上条「うぎゃっ!?クロスボンバー!?」
黒子「だ、大丈夫ですか!?」
青髪ピアス「大丈夫大丈夫、これが俺たちからカミやんへの愛情表現やし」
土御門「この馬鹿は人助けを趣味と言って女の子に絡む馬鹿ですから、心配は御無用ぜよ」
上条「・・・」
黒子「え、そうなんですの?」
土御門「そういうことだから心配無用、カミやんは責任持って連れ帰るから君はもう帰んなさい」ズルズル
青髪ピアス「もうカミやんに誑かされちゃ駄目だよ~」
黒子「行ってしまいましたの・・・」
黒子「結局、ちゃんとしたお礼が出きなかったですの・・・」
-------------------------
初春「聞いてください、大ニュースです御坂さん!!!」
美琴「ん?もしかして黒子がついに元に戻っちゃったとか?」
佐天「元に戻ってくれたならありがたいんだけどねー」
初春「白井さんは今気になる男性の方がいるみたいなんです」
美琴「ブッ!?ゲホゲホ」
佐天「ちょ、御坂さん汚いですよ!」
美琴「あー、ごめん・・・」
佐天「周りに被害が無かったのは幸いでしたね」
初春「知りたいですか?」
美琴「・・・」
美琴(なんだろう、私から離れてまともな子になってくれるならそれはそれで嬉しいんだけど・・・)
そろそろ眠くなってきた、黒子が上条さんにデレデレになるまで続けた方が良い? それとも後30分で纏めたほうがいい?
-----------------------
美琴(なんていうか、釈然としないっていうか・・・)
美琴「うーん、こういうことは本人の問題だし、私達が関与することじゃないと・・・」
佐天「私は知りたいなー、折角だから私達で白井さんの恋を応援してあげようよ!」
初春「そうですね、それがいいと思います!」
美琴「えっ?」
初春「御坂さんはどうします、見ないっていうんでしたら別にいいですけど・・・」
美琴「・・・や、やっぱ気になるっ!!!」
初春「やっぱり気になりますよねー、この人なんですけど・・・」
佐天「上条当麻、高校生ねー。白井さんの惚れた人にしてはパッとしない人かなー」
美琴「・・・」プルプル
初春「あれ、どうしました御坂さん?」
美琴「あの馬鹿私だけじゃなくてついに黒子にまで手を出しやがったのかー!!!」ガタッ!
初春「わわっ!?御坂さんどうしたんです?」
美琴「あ・・・ごめんちょっとこいつとは因縁があってね」
初春「へぇ~」ニヤニヤ
佐天「もしかして御坂さんも白井さんみたいに助けてもらったーって?」
美琴「いや、まぁ近いっちゃ近いんだけど」
佐天「なるほど、愛しの王子様が後輩に取られそうってなったらそりゃ焦りますよねー」
美琴「佐天さん!あのバカはそんな奴じゃないのってか宿敵なの!断じてそういう関係じゃないッ!」
初春「御坂さんが言うんだからそうなんですよね?」ムフ-
美琴「そうよ、そう!初春さんの言う通り!」
佐天「はぁ、分かりました」
美琴「それで初春さん、黒子どこへ行ったか分かる?」
初春「上条さんの通ってる学校へ行ったみたいですよ」
美琴「悪い、ちょっと黒子の所行ってくる!」ダッ
初春(三角関係ですか、これはものすごく面白いことになりそうですよ!)
黒子「行ってしまいましたわ、はぁ・・・」
黒子「うん、明日こそはきちんとお礼を言うんですの」
美琴「黒子大丈夫!? あいつに何もされてないよね!」
黒子「御坂先輩!? それにあいつっていったい誰のことですの?」
美琴「上条当麻のことよ!」
黒子「別に何もされてませんのよ?あの殿方はそんなことをするようには思えませんが・・・」
美琴「あいつは何か変なのよ!用事があるのに人を無視したり馬鹿にしたりイラつかせたり・・・」
黒子「御坂先輩、当麻さんに何か恨みでもあるんですの?」
美琴「ある、大あり!あいつは私との勝負に全然全勝してる!それだけでもう許さない!」
黒子「それは御坂先輩の逆恨みというか、御坂先輩が当麻さんに絡むのが悪いんじゃないですの?」
美琴「うっ・・・」
黒子「とにかく、今日は妨害されましたけど明日こそはきちんとお礼をしてあげますの」
黒子「こればかりは譲れませんですの、御坂先輩」
美琴「わ、分かったわよっ!」
寝る、明日21~22時ぐらいから書く。
短くまとめるルートの場合この後7レスぐらいで纏める予定だったけど、黒子がデレるまで頑張る。
どうでもいいけど上条さんは黒子を結標から助けたこと忘れてるの?
俺名無しだけどあんまり可愛いインデックスさんをハブにしつづけると
いつか大きな揺り返しがあって短髪が叩かれまくることになるんだよ
だから俺はとーまがインデックスさんにおいしいご飯をいっぱい食べさせてあげるSSを
作るべきだとおもんだよ
ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ てめえの
/( ) 出番が欲しいっていうなら
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
幻想をぶち殺す
/ヽ ,. . .-‐…‐- . .
{_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、
{>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : /;;;;;;Y: : : : : : : : : : : : : : : : : : .___
. /: : : :/丁⌒: : :∧ : : /: /` }: : : : : :ハ;;;;;;}
/: : : :/: : :{: : 八: :{:>x/| / |:i : : :}: : : };;;∧
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/: : / /: :/: : : V(. 弋ツ 心Yイ : ∧ノ: : ハ
!: : :!//i: : : : : 个i '''' , {ツ /彡く: ハ: : : :i
}: : :ヽ / : : : i: :´{入 _ /: : : ∧: i i: : : | ただいまですの
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、 ` イ: : : :/ }: リ: : :ノ
: : :/\: : V : /ノ:/ VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{ rv\j { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: ( ): : :{八 /ヘJ ̄ ̄ {_/ / \j: : 八: :}
( ー=ミ 彡' ト、 / タダイマ `トしヘ. _ \{ j ノ
r=彡' ー=ァ |\{. . -‐、‐=ァ′ ヽ \(
`フ ( | \_/ x个彳) ∧ \
ヽ | _/ ∨ {\ /、ヽ ヽ
ヽ ー-ヘ. ∨j ヽ{__> . _}
>>156
キターーーー!!
/: : : : :/: :ト、::::::::/: :!: : : : ヽ: : : : :.、: : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : :./: : l:::::V≦: : :l: : : : : : : : : :.', 丶: : : : : : : : : ハ
. /:/: : : : :/: : :リ:::::::V: : : :ヘ: : :ヽ: : :ヽ: : ', ヽ:斗: : : : : : l
/:/: : : : : : : : : l ─‐ヘ: : : : ヘ斗-\‐: \ヾ l:.:リVト:..l: :l:リ
. ,': :l: : : : : : :l: : : |: : : : :ヘ: / ヽ\ヾ\ 丶 j:/ iV:l:.リl!
l: : l: : : : : : :l: : : |: : _: : !\ヽ 、_, l: :.l/!
|: : l: : : : : : :.V: : :V V ____,..ィ ` ̄ l: : : |
|: : l: : : : : : : :ヽ: : ヘ /`!  ̄ ̄´ ヽ !: : :.ハ あげですの
l: : l: : : : : : : : : \: :ヽ- 、i ハ: : : ヘ
. V: V: : : :ヽ: : : : : :\: / ー、 ー─ ' イ: : : :.ト: ヘ
V:.V: : : : :\: : : : : \ > /: |: : l: : l \ヽ
V: :ヽ: : : : : \: : : : : 丶 ≧ ー─-く: :l: :.|: : l、: :l V!
l: : V\: : : : : `丶: : : :ヽ>、__.ィV: : : : : : : ∧: l: : | \ヘ、 ''
l: : リ/ > 、: : : : :V: : l / l l l lハ< ヽ:\:ヽ リj
/: :/ ___ `ヽ: : l: :.リ/ l l l l `ハ '7'
j: :/ ´ `丶 ヽl: /〈 ld / / リl
こんなスレをほっしゅしてくれてありがとうございます、皆の期待に答えるべく頑張るよ!
でも帰ってきたばっかなんで後30分ぐらい待ってください・・・
>>89,90
黒子と上条さんがであったのは三巻で記憶喪失後初めて御坂に会った時のはず。
超電磁砲のほうで黒子は美琴から当麻の話は聞いてるけど、初対面したのは3巻の時だと思う。
ちなみこのSSは上条さんの記憶喪失前の時系列で書いてます。
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*次の日
黒子(当麻さんはどこにいるのかしら?)キョロキョロ
黒子「あ、当麻さん」
上条「あ、昨日の・・・」
黒子「昨日はお礼を言いそびれましたですが・・・」
上条「そうだ、ジャッジメントなら断崖大学のデータベースセンターの場所は分かるだろ?」
黒子「ええっと、断崖大学でしたらあちらの方向で・・・」
上条「ありがとう、助かった」
上条「おーい!」ダッダッ
黒子「あ、ちょっとどこへ行くんですの?」
女「あら、どうしたの」
上条「断崖大学はやっぱりあっちで合ってました、もうちょっと行けば良かったみたいです!」
女「わざわざ調べて来てくれたの、悪いわねぇ」
上条「いえいえ、こんなのどってことないっすよ」
女「その忘れないようにね、本当にありがとう。じゃあね」
黒子「あの女の人は誰ですの?」
上条「ああ、どうも外から来た人らしいんだけど、研究に使う論文の請求に来たんだってさ」
黒子「それで道案内なんてしてらしたの」
上条「ああ、この辺は土地感が無いからちょっと自信が無くてな、迷ってたところなんだ」
上条「ありがとな、ジャッジメントさん」
黒子「私には白井黒子って名前がありますのよ」
上条「そっか、ありがとな黒子」
黒子「いえいえ、あの時私を危ないところから助けてくれたことに比べればこれぐらい・・・」
上条「あー、あのことなら気にしなくていいって!俺はあくまで取られた鞄を取り返しただけだし」
黒子「いえいえ、それでも世話になったのですからお礼をしませんと」
上条「いやいやむしろお礼を言う方だから!君が引ったくりの動きを止めてくれなかったらそもそも取り合えすことすらできなかったし!」
美琴母か
黒子「犯人を捕まえるのはジャッジメントなら当然のことであって、感謝されるほどじゃありませんの」
上条「あーうん、でもありがとな」
黒子「いえいえ、こちらこそありがとうございますの」
上条「わざわざお礼を言いに来てくれるなんて済まなかったな、じゃあな」
黒子「あ、待ってくださいですの!」
上条「ん?」
黒子「あなたは先程みたいにいつも人助けをしてるんですの?」
上条「したくてしてるっていうか、やらずにはいられないって方が正しいかな」
黒子「どういうことですの?」
上条「どうも俺は不幸らしくて、ああいうトラブルや困ってる人に遭いやすいんだわ」
上条「で、そんな困ってる人を見捨てられないから、結局人助けばっかりしちゃってるわけだ」
黒子「何が理由かはともかく、私はそういう心掛けはとても素晴らしいと思いますわ」
上条「ま、趣味みたいなもんだから気にしなくていいって」
>>194
美鈴さんではないです、外から来た普通のモブです
一応AI系のバンクは学園都市にしか無いんで、外の人も結構来てもいいかなーって
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黒子「ふと思ったのですが、そのような人助けが得意ならジャッジメントに入られてはいかがですの?」
上条「俺じゃ無理だよ、上条さんは馬鹿だしアホだしレベル0だし・・・」
黒子「レベル0でもなろうと思えばなれますのよ?」
上条「なろうと思うというか、補習ばっかりの上条さんにこれ以上の不幸は無理なんです・・・」
上条「今日だって結局補習だったしな、宿題どうしよ・・・」
黒子「うちの中学にそんなものは無いですの
上条「うらやましいなー、上条さん中学生がうらやましいなー」
黒子「ちゃんと勉強してれば宿題なんてどうとでもなると思うんですの」
上条「うう、どうせ私は頭のいいお嬢様と違って勉強できない・・・」
上条(・・・頭がいい?)
上条「そうだ君、この問題分かる!?」
黒子「ええっと・・・ああ、これでしたら分かりますの」
上条(常盤台中学はどうなってるんだ本当に・・・)
上条「悪い!恥を偲んで頼むんだがここだけ教えてくれないか!」
黒子「いえいえ、それぐらいでしたらお礼がわりに丁度いいですの」
上条「え、本当にいいのか!ありがとう!」
黒子「ここじゃあ落ち着かないのでそこの喫茶店でやりましょうか」
...
..........
黒子「はい、最後にこれを代入して・・・」
上条「お、本当に解けた!!やったやったこれで宿題が一つ減ったぞ!」
黒子「この程度のことでしたらいつでも教えてあげますわよ」
上条(・・・流石に何度も何度も中学生に教わるのは年上としてどうかと)
上条「ふー、これで懸念事項が一つ減った・・・」
上条(あれ、何か忘れてるような)
上条(それに、なんか今全然不幸じゃない)
上条(・・・いったい何を忘れてるんだ、俺)
黒子「あら、気がついたらすっかり夕方になってしまいましたわ」
上条「夕方・・・?」
黒子「ほら、そらが赤みがかって」
上条「・・・ごお五時ぃいいいいっ!?」ガタン!
黒子「!?ど、どうしましたの!」ビクン
上条「スーパーの特売が始まるのを忘れてたぁあああ!!!不幸だぁあああ!!!」
黒子「・・・ええっと」
上条「あ、これここに代金置いとくから、悪いけど代わりに払っといて!!!」ダッ
黒子「ちょ、ちょっと待ってくださいですの!」
黒子「・・・行ってしまいましたの」
------------------
上条「特売特売特売!遅れる遅れる遅れるぅぅぅうう!!!」ダダダッ
美琴「あ、丁度いいところであった、勝負しなさいっ!!!」
上条「間に合う、この調子ならなんとかラストスパートに間に合うっ!」
美琴「人が呼びかけてんのにナチュラルにシカトすんなごるぁあああ!!!」ビリビリ
上条「うわっと、ビリビリ中学生!?」
美琴「ビリビリ言うな!」
上条「ビリビリに構ってる暇は無いんだ悪いが今日だけは頼むからお引取してくれ!」
美琴「ならせめて事情ぐらいは説明しなさいよ!」
上条「スーパーの特売に遅れるんだよおおお!!!」
美琴「へっ?」
上条「そういう訳で悪いが今日はもうお引き取りしてくれ!」
美琴「えっ、あっ、ちょっと!」
美琴「見失った・・・」
...
........
上条「うう、微妙にお金が足りなくて結局特売品買い損ねた・・・不幸だ・・・」
美琴「特売は済んだ?」
上条「うう、しくしく・・・」
美琴「終わったの?」
上条「帰ろう・・・」
美琴「だから無視すんなぁ!」ビリビリ
上条「うわ、だから今日はもうお引取してくれって上条さん言ったでしょうが!」
美琴「もう用事は無いんでしょ?」
上条「いや、無いけど無いけど・・・」
美琴「じゃあ勝負する時間ぐらいあるでしょ?」
上条「はぁ~っ」
美琴「何よ、その意味ありげな深い溜息は」
上条「同じ常盤台のお嬢様でも、こっちはガサツで凶暴だな~と思うと・・・」
美琴「それはあんたの主観でしょ!私は別に凶暴でもガサツでも無いわよ!」
上条「さっき会ったツインテールのジャッジメントの子はわざわざお礼に来てくれた上に、宿題まで教えてくれたとてもいい子だったぞ」
美琴「ツインテールのジャッジメント?それってもしかして黒子のこと?」
上条「なんだ、ビリビリの友達なのか?」
美琴「その子、私の後輩なんだけど」
上条「へぇ、ビリビリの後輩なのにいい子なんだな」
美琴「それって私が悪い子って言いたいのアンタは?」
上条「うん、その通りです」
美琴「・・・・・・」プチッ
上条「へっ!?」
美琴「じゃあその悪い子に大人しくブチのめされろやぁぁあああ!!!」ビリビリビリ
上条「不幸だぁあああーーー!!!」
----------------
黒子「ふんぬぬぬぬっ・・・!!」グググッ
黒子「はぁ・・・はぁ・・・」
黒子「流石に・・・一人でこの岩を持ち上げようとしたのは無謀でしたの・・・」
上条「ん、あれは白井黒子さん?」
黒子「当麻さん?」
上条「こんな所で息を切らせてどうかしたのか?」
黒子「この石の下に大切な物を落としたから、ジャッジメントの方で助けて欲しいとその子に言われたんですの」
男の子「僕一人じゃこんな岩持ち上がらないし・・・」
上条「そりゃ一人じゃ無謀だな、俺にも手伝わせてくれよ」
黒子「いえいえ、部外者の方に手を煩わせるようなことは必要ないですから」
上条「いやいや、こんな力仕事を女の子にさせるわけにはいかないからな、俺に任せとけって」
上条「ふんぐぐぐぐぐ・・・!!!」グググッ
上条「どりゃあ!!!」ゴトン!
上条「ハァ・・・ハァ・・・・・・どうだ?」
男の子「あった、僕の学生証あったよ!」
黒子「良かったですわね」
上条「ふう、よかった・・・」
男の子「ありがとう、ジャッジメントのおねーさん!」
黒子「もう落としちゃ駄目ですよー」
男の子「うん、今度からは気をつけるねー」
上条「うし、それじゃあ俺はもう行くから・・・」
黒子「あ、待ってくださいですの!」
上条「ん?」
黒子「また私が不甲斐ないばかりに当麻さんに助けていただいて、本当にありがとうですの」
上条「いいっていいって、この前宿題手伝ってくれたお礼みたいなもんだよ」
テレポートで物体転送をナチュラルに忘れてた\(^o^)/
>>211は忘れてくれ、書き直す
面白いからいいんだよww
>>209から
----------------
黒子「うーん・・・」ガサゴソ
黒子「これだけゴミがあると目的のものを探すのも一苦労ですの・・・」
上条「ん、あれは白井黒子さん?」
黒子「当麻さん?」
上条「こんな所で何でビニール手袋片手にゴミ漁り等をやってるのですか?」
黒子「実は間違えて学生証をゴミに捨ててしまったらしく、ジャッジメントの方で探して欲しいと頼まれまして・・・」
黒子「学生証のICチップからゴミの場所は割り出したんですけれど、詳しい場所となると手作業でして」
上条「へぇ、そりゃ大変だなぁ」
上条「お、それなら俺も手伝うぜ?一人でやるより二人でやった方が早いもんな!」
黒子「いやいや、これから他の方の応援が来るので別に手伝ってもらわなくても・・・」
上条「早く見つかるに越したことは無いだろ?」
...
.........
上条「おっ、もしかしてこれか?」
黒子「あ、それですの!」
上条「良かった良かった、意外と早く見つかって良かったな」
黒子「ええ、本当に良かったですの」
上条「捜し物も終わったみたいだし、俺はもう行くから」
黒子「あ、待ってくださいですの!」
上条「ん?」
黒子「この前の引ったくり犯だけでなく、今回も当麻さんに助けていただいて、本当にありがとうですの・・・」
上条「いいっていいって、この前宿題手伝ってくれたお礼みたいなもんだよ」
黒子「でしたらまたお勉強の方をお教えしましょうか?」
上条(何度も何度も中学生に教わるというのは・・・)
上条(でも今日は余裕もあるし特売もないしここで宿題終わらせないと後がキツイし・・・)
上条「うーん・・・」
黒子「あ、失礼でしたか・・・?」
上条「いやいやそんなことないって!むしろ有り難いぐらいだって!」
黒子「じゃあ、この後お教えしますね」
上条「あ・・・お願いします」
黒子「では、ジャッジメントの方の事後処理をしてまいりますので」シュン
上条(結局二度も中学生に勉強を教わることになってしまった・・・)
上条「うーん、高校生としては流石にいかんなー」
美琴「おっ?そこにいるのは・・・」
上条「げげっ!?ビリビリ!」
美琴「そこで黄昏てるってことはアンタ今暇なんでしょ、だったら勝負しなさいっ!」
上条「いえ、待ち人に勉強を教えてもらうので上条さんはそんなに暇じゃないんですが・・・」
美琴「待ち人・・・?誰よ」
上条「この前話したお前の後輩の白井って子」
美琴「・・・アンタ中学生に二度も勉強教えてもらうってそれでイイの」
上条「ううっ、それを突っ込まないでください・・・」
黒子「当麻さん、お待たせしましたですの」シュン
上条「あ、白井」
黒子「あら、御坂先輩?」
美琴「マジで黒子に勉強教わってるんだ・・・」
黒子「度々お世話になってる当麻さんへの恩返しですの」
美琴「こいつにねぇ・・・むしろ別にやらなくてもいいお節介をされただけじゃなくて?」
黒子「まぁ御坂先輩、そんなことは全然ありませんのよ!」
美琴「えっ?」
黒子「危ないところを当麻さんに助けていただきましたし、今日だって私の捜し物の手伝いをしてくれましたし・・・」
黒子「それに困ってる人を進んで助けるという、とても素晴らしい方なんですのよ」
美琴「こいつがぁ?」
黒子「まぁ御坂先輩、仮にも年上の殿方にそのような口の聞き方をしていていいんですの?」
上条「そうだな、それには同意する」
美琴「こいつは失礼だからいいの!」
上条「ま、何を同言おうが今日はもう君に付き合えないのでどうかお引き取りお願い申し上げます」
美琴「ちょ、ちょっと」
黒子「失礼します、御坂先輩」ペコリ
美琴「あっ・・・黒子・・・」
美琴(結局二人の後を尾けてしまった・・・)
美琴(気になるとかそういうんじゃなくて、あいつが黒子に変なことしないか監視するだけなんだから・・・)
初春「あら、そんな所でどうしたんですか御坂さん?」
美琴「う、うわわわわ、初春さん!?」
佐天「私もいますよー」
美琴「さささ佐天さん!?」
初春「さっきからあの喫茶店の方向を見てますけど、何かあるんですか?」
佐天「おっ、よく見るとあれって白井さんじゃない?」
初春「あ、本当だ。それに隣に誰かいるじゃありませんか!」
佐天「白井さんの意中の人だったっけ?」
初春「あー本当だ、たしか上条当麻さんですね」
佐天「その上条さんと白井さんが二人きりで何かやってるのか、もしかしてデート!」
美琴「・・・違う違う違う!あの二人は勉強してるだけだからっ!」
初春「勉強ですか?白井さんって確かものすごく成績良かったはずじゃ・・・」
美琴「隣にいるあのバカは中学生に教わるぐらい頭が悪いのよ」
佐天「へぇ・・・って流石に中学生に勉強教わる高校生ってのは絵的にシュールですね」
美琴「本当にバカよ、バカバカ」
初春「それで、御坂さんは何であの二人のほうを見てるんですか?」
美琴「うっ・・・・・・、あのバカが黒子に手を出さないか監視してるのよ!」
初春「あら、そうなんですか」
佐天「私はてっきりあの上条さんって人と何かあるのかなーって思ったんだけど」
美琴「そんなことじゃないわよ!」
佐天「わっ!ちょっと御坂さん電気漏れてます電気!」
美琴「あっ・・・ごめん」
初春「そういうことでしたら、私達も手伝いますよ」
美琴「へっ?・・・あ、ありがと・・・」
初春(これはどっちを応援していいのか悩みますね)
---------------
黒子「・・・最後にこうしてと、これでできあがりですの」
上条「おっ、できた」カキカキ
上条「やった! これで宿題が一つ終わった!!!」
黒子「それなら丁度いいですし、休憩しましょうか」
上条「本当にありがとう白井、マジで助かった!」
黒子「これぐらい大したことじゃありませんのよ」
上条「いやいや助かるって、そうだ、もし何か困ったことがあったら俺に手伝える範囲で何でも手伝うから!」
黒子「何でも・・・ですの」
上条「あっ、俺にできないことは流石に無理だから勘弁してくれよ」
黒子「でしたら、少し悩み相談をして欲しいのですが・・・」
上条「悩み・・・?」
黒子「ええ、私の友人関係なんですが・・・」
上条「友人関係ねぇ、まぁ俺で良ければ聞くよ」
黒子「ありがとうございます、当麻さん」
上条「これぐらい安いもんだって」
黒子「そうですか、それじゃあ聞いてくれますか?」
上条「おう、聞くぜ」
黒子「実は最近私の先輩や友人達が、今の私は私じゃないって言うんですの」
上条「ん?どういうことだ」
黒子「少し前、私が・・・その・・・惚れ薬を飲んでしまった所から始まりますの」
上条「へっ?惚れ薬」
黒子「ええ、その薬を飲んだ私は一時的に体が熱くなって、その後急に頭が冷えましたの」
上条「薬を飲んで変わったってこと?」
黒子「ええ、私の先輩と友人達はそう仰っていますの」
上条「それってヤバくないのか?」
黒子「病院にも連れていかれましたけど、体に異常は無いとお医者様に言われたんですの」
上条「そっか・・・」
上条「まっ、体に異常が無いのはいいことだ」
黒子「ええ、ですが私もその薬のせいで変わったと思うところはありますの」
上条「どういう風に?」
黒子「少し恥ずかしいのですが・・・以前の私は御坂先輩という方に劣情を抱いていましたの」
上条「へっ?」
黒子「ですけれども、薬を飲んだ後しばらくして、女性と女性が愛しあうというのはどうかと考え直しましたの」
上条「・・・ええっと、その・・・別に恋愛は・・・自由でも・・・いいんじゃないか?」
黒子「そうかもしれませんけど世間一般的では異常ですし、私もよく考えたらおかしいんじゃないかって結論に至りましたの」
上条「それが変わったって奴?」
黒子「それもありますが、他にも私はジャッジメントの先輩や友人に迷惑を掛けてばかりだと気が付いて、反省しましたの」
上条「なるほど」
黒子「以前の恥ずかしい私みたいにならないよう、反省したのですが・・・」
上条「それが変だって言われたの?」
黒子「ええ、そうですの」
黒子「こんなの黒子じゃない、変だって言われたりして・・・」
黒子「悪い所を直しているだけなのに、変だ、間違ってるって言われるんですの・・・」
上条「・・・分かった」
黒子「当麻さんはどう思います?」
上条「そうだなぁ、急に変わったのがいけないんじゃないか?」
黒子「そ、そうなんですの・・・」
上条「別に変わったり反省したことは悪くないさ、でもいつもの白井に慣れてるから急な変化に戸惑ってるだけだよ」
黒子「そうですの・・・?」
上条「ああそうさ、今はまだ違和感があるかもしれないけど、そのうち白井の友達も今の白井を受け入れてくれるはずさ」
上条「だってここに居る白井は白井なんだろ?ならここにいる白井だって前と本質的には変わらないはずだと思うぜ」
上条「なんだかんだ言って人間の根っこの部分、心の中は薬なんかでそう簡単に変わらないよ」
黒子「そういう、ものですの・・・?」
上条「そういうもんだって、だから白井は今のままでいいんだよ」
黒子「・・・そうですか」
黒子「そうですわよね、うん・・・」
上条「そうそう、それでいいんだって」
黒子「ありがとうございます、当麻さんに相談したお陰で気が楽になりましたですの」
上条「こんなことで良ければいくらでも相談に乗るぜ?」
黒子「いえいえ、これから私はもっとみんなに受け入れられる黒子になれるように頑張ることを決めたんですの」
上条「頑張れよ、俺が応援するぜ」
黒子「ええ、ありがとうございます」
黒子「それじゃあ、続きを始めるですの」
上条「よし、時間も余りないしさっさとやっちゃうか・・・」
-------------------------
美琴「・・・・・・」ジーッ
初春「なんかお話してたみたいですねぇ」
佐天「もしかして恋人は居ないかとかだったりして?」
美琴「・・・っ!!」
ガサッ
佐天「ちょ、御坂さん音音!」
美琴「あ・・・」
初春「また勉強に戻ったみたいですし、ここで見守らないと駄目ですよー」
美琴「そ、そうだね・・・」
美琴(いったい何を話してたんだろう・・・)
美琴(あー、なんかモヤモヤするっ!)
...
.........
初春「あ、二人が出てきました!」
美琴「本当!?」
佐天「どうやら最後に別れの挨拶してるみたいですねー」
初春「白井さんは寮に帰るみたいですね」
初春「それじゃあ御坂さん、私達も・・・」
初春「あれ、御坂さん?」
上条「~♪」
美琴「ちょっとアンタ!」
上条「ん、ビリビリ?」
美琴「だからビリビリ言うなって! それよりあんた黒子に何もしてないでしょうね!」
上条「おバカの上条さんはその白井黒子さんにお勉強を教わっただけなんですけど・・・」
美琴「途中アンタが黒子から勉強以外に何か相談受けてたでしょ!いったい何を話したの!」
上条「え、確かに相談・・・ってか何でビリビリがそれを知ってるの?」
美琴「へっ・・・・・・、た、たまたまアンタと黒子が話し込んでるところを見かけたのよ!」
上条「あー、そうなのか・・・」
美琴(良かった、誤魔化せた・・・)
上条「あーそれより」
美琴「何よ?」
上条「白井の奴、お前に変だ変だって言われるの気にしてるみたいだぞ?」
美琴「えっ、そうなの?」
上条「そっ、だから先輩のお前は、変とか言わないで少しは変わった白井のことも受け入れてやれよ、じゃあな」
美琴「・・・あっ」
美琴「少しは受け入れてやれ・・・か」
美琴「はぁ・・・」トボトボ
初春「御坂さーん」
佐天「御坂さん!」
美琴「あ、初春さんに佐天さん・・・」
初春「急に飛び出したと思ったら上条さんに話しかけてー」
佐天「そうそう、私達の監視がバレたらどうするんですか!」
美琴「あ・・・ゴメン・・・・・・」
佐天「そりゃ自分を慕ってくれた後輩が自分の手を離れて戸惑うのは分かりますけど・・・」
美琴「あー、本当にごめんね・・・」
初春「今度からは気をつけてくださいね」
美琴「うん、気を付けるわ・・・」
--------
美琴「ただいま、黒子」
黒子「お帰りですの、御坂先輩」
美琴「・・・」ジーッ
黒子「私がどうかなさいました?」
美琴「いや、何でも無いわ」
黒子「そうですの」
美琴(・・・んー、やっぱり違和感感じるのよねー)
美琴(ま、このままだったら少しは慣れないといけないのよね、うん)
美琴(夜中襲われたりしなくなった分、むしろ楽になったんだし)
美琴(私としては、もっと歓迎すべき変化なんだけど・・・)
美琴(調子狂うなぁ・・・)
-------------
黒子「あっ、当麻さん!」
上条「おっ、白井か」
黒子「また宿題の手伝いをしましょうか?」
上条「いや、流石にちょっと悪いっていうか・・・」
青髪ピアス「ちょっとちょっと土御門さん、カミやん病はいつものことですが・・・」
土御門「にゃ~同じ子と出くわすなんて実にレアケースぜよ」
青髪ピアス「釣った魚に餌をやらないことで定評があるあのカミやんが!」
土御門「同じ子とお勉強! それもかなり仲良し!」
青髪ピアス「こんなロリロリツインテお嬢様と付き合うカミやんなんか友達じゃ無いッ!」
土御門「いやいや青髪ピアス君、むしろここでカミやんとロリロリツインテをくっつけてカミやん病の被害者を防ぐべきでは?」
青髪ピアス「それもいいけど、やっぱりムカつくっていうか・・・」
上条「お前ら煩い」
土御門「カミやん照れちゃって~」
青髪ピアス「こんな可愛い子誑かすなんて何やったのカミや~ん?」
黒子「た、誑かすなんて・・・」///
上条「何にもしてないからっ!勉強を教えてもらってるだけだ」
土御門「いくら馬鹿だからってカミやん・・・中学生に勉強教わるなよ」
青髪ピアス「なるほど、そのバカオーラで中学生を誑かしたというわけですか・・・」
上条「いや、だから・・・」
青髪ピアス「だからカミやんは嫌いなんや! 彼女ゲットおめでとう死ねええええ!」ダッ
上条「お、おい!」
土御門「駄目だカミやん、お前はそっちの彼女についてやれよ」
土御門「モテモテのカミやん死ね!」
上条「ちょ、そういう関係じゃないって言ってるだろ!!!」
上条「行っちまった・・・」
>.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
 ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
/.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/ `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
/___::∧ (|/ 〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
/.:::::ハ ∧ \::::::::::::::/ {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄ 「行っちまった・・・」
∠::::::::::::八 :. \:::::/ }::j\ /.::::::/ ∧ハ|
厶イ:::::::::ーヘ ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ }
ノイ::/i:::ハ {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
|/ |::::::|\ , -‐='::、::::::::::::::::::::/
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/ ∨/j \:::\ ;::::. .<:::::'///\
/ ∨′ \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
/ >x:::.、 \::::::::::::::::::::{'/////////\
上条「あー、変なのに付き合わせて悪かったな白井」
黒子「・・・」///
上条「白井?」
黒子「はひっ!?」
上条「・・・あの変態達のことは忘れてくれ、あいつらは君の教育に良くないから」
黒子「え、ええ・・・」
黒子(彼女・・・私が・・・っ///)
上条(真っ赤になってる)
上条(ちょっと可愛いかも・・・しれない)
黒子「そ、・・・それじゃあ勉強の方を、は、始めましょうっ!」
上条「あー、うん、始めようか・・・」
...
.......
(さっきから白井の様子が変だ)
(もしかしてさっきのアレを気にしてるんだろうか?)
黒子「そ、それじゃ当麻さん・・・これで最後の問題ですけど・・・」
上条「えっ、もうそんなに進んだの?」
黒子「元々そんなに分量は無かったと思うですが・・・」
上条「うう・・・どうせ上条さんは自力で宿題を解けない馬鹿ですよーだ・・・」
黒子「あっ、ご、ごめんなさいっ!」
上条「いや良いんだって、事実だし・・・」
黒子「で、でも当麻さんは勉強できなくても素敵だと思いますのっ!」///
上条「うう、ありがとう・・・」
<<265
ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ てめえがヤンデレールガンでも
/( ) いいっていうなら
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
幻想をぶち殺す
上条「今日も白井のお陰で助かったよ、ありがとな」
黒子「あ、あのっ!」///
上条「・・・ん?」
黒子「その・・・」
上条「・・・・・・」
黒子「・・・///」モジモジ
上条(何をそんなにモジモジしているんだろう・・・)
黒子「と、当麻さんって彼女・・・い・・・いるんです・・・か・・・」
上条「へ・・・彼女・・・?」
黒子「ぁ・・・」
黒子「す、すみません!今のは忘れてくださいですの!!!」
上条「あー、さっきのアレ気にしてたのね」
上条「残念だけど上条さんはそういうのとは無縁なんだ・・・」
黒子「そ、そうなんですの・・・」///
黒子「・・・そのっ!もしよろしければ・・・」
上条「へ?」
黒子「わ・・・、私を当麻さんの彼女にしてくれませんか!!!」ガシッ
上条「え、へぇっ!?」
黒子「だ、駄目ですの?」
上条「ええっと、いや・・・」
上条(どうしよう、手をがっちり握られて上目遣いで迫られた・・・)
上条(でも、でも上条さんの好みのタイプはどっちかって言うと寮の管理人のお姉さんみたいなタイプだし!)
上条(でも、よく考えたら全然モテない万年彼女募集中の上条さんにしてみれば滅多に無い大チャンス!?)
上条(どうする、どうするんですか上条当麻!)
ヤバイ・・・このスレのせいで黒子のかわいさが上がってくる
黒子(ん、駄目ですの?)
黒子(なんで私はここで男性に告白などという愚行を?)
黒子(私はお姉さま一筋の愛に生きた女でしたのに・・・)
黒子(どうして先程まで私はお姉さまではなく男に愛の告白をしましたの?)
黒子(それで、目の前に居るのはお姉さまの手を煩わせているらしい例の殿方)
黒子(・・・よく考えたら何かがおかしいですの)
黒子(・・・あの薬のせいですの)
上条「えっとだなー、その・・・」
黒子「おっと!その先は言わなくていいですの」
上条「えっ?」
黒子「事情が変わりましたの、彼氏彼女の話は忘れて下さいまし」
黒子「ご迷惑をお掛けしました、それでは」シュン
上条「消えた・・・?」
上条「なんで・・・え・・・もしかして振らずに振られた・・・?」
上条「ふ、不幸だぁぁぁあああ!!!!」
さすがフラグブレイカーの上条さんだwww
だがオレは期待し続けるぞ!!!
-----------------
黒子「お、ね、えさま~」
美琴「ん?おかえり黒子、もう勉強の方は終わったの?」
黒子「ええ、用事の方はすっかり終わりましてよ」
美琴「ふーん」
黒子「はぁ、なんだか随分と疲れましたの・・・」
美琴「お疲れ様。あ、悪いけど私先にお風呂入るね」シュルシュル
黒子「・・・!?」
黒子(お、お姉さまが無防備にお肌を黒子の前に晒してっ!?)
黒子(まるでそれを気に留めてもいないようですの!)
黒子「お、お姉様・・・」
美琴「ん?どうしたの黒子」
黒子「お姉さまもついに黒子の愛を受け入れてくれるようになったんですのー!」バッ
美琴「わ、わわっ!?そ、そんな所触るなぁあああ!!!」
黒子「きょ、今日のお姉さまは妙に抵抗が弱い、チャンスですの!!!」
美琴「あんっ・・・!」ビクッ!?
黒子「うへうへうへへへ・・・」サワサワペタペタ
美琴「いい加減にしろー!」ビリビリビリビリ!!
黒子「きゃうん!?」シュー
美琴「ハァ・・・ハァ・・・」
黒子「アヘアヘ・・・黒子はしあわ・・・せ・・・です・・・の」
美琴「アンタ、元に戻ったのね・・・」
美琴「あれだけ色々やっても戻らなかったのに、何で元に戻ったんだ?」
黒子(こ、これで当分はオカズには困らないですの・・・)
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初春「へぇ、それで白井さんやっと元に戻ったんですかー」
美琴「一応病院に連れて行ったけどね、結局薬の影響が抜けたってことで問題無しって言われたわ」
佐天「それは良かった、正直あの白井さんは付き合いにくくて困ってたからねー」
美琴「・・・逆に私は大変よ、折角慣れ始めた矢先に戻られたから」
黒子「最近のお姉さまは無防備で楽ですのよ」モミモミ
美琴「・・・!?」ビクン!?
初春「し、白井さん!?」
美琴「出会い頭に公共の場で人の胸を揉むんじゃなーい!!」ドギャッ
黒子「はぅん!?」
美琴「もう嫌だ・・・元に戻らない方が良かったかも・・・」
黒子「ああん、お姉さまひどぅぃん・・・」ガクッ
佐天「やっぱこのやりとりが無いと白井さんって感じがしないですねー」
初春「ですねー、やっぱりこの白井さんが一番自然です」
黒子「そうですの!あの時はともかく黒子はいつでもお姉さまのことをお慕いし続けていますの!」
美琴「はぁ・・・うん、もうそれでいいわ・・・」
佐天「早速諦め入りましたねー」
初春「でも、何だか前の白井さんのことを考えると今は不自然に感じますねー」
黒子「あーっづ、そのことは今すぐ忘れなさい初春!」グリグリグリ
初春「きゃっ、白井さん痛いです!」
黒子「わすれろわすれろわすれろ・・・」
美琴「あら、やっぱり薬で変わった時のことも覚えてるのね」
黒子「やめてください、、お姉さま・・・いくらお姉さまでも黒子そこだけは許せませんですのよ・・・」
美琴「じゃあ襲ってくるのを今すぐ辞めなさい」
黒子「それは駄目ですの、これからお姉さまを寂しくさせたお詫びとして黒子はいつも以上にお姉さまに愛を注ぐつもりですの!」
美琴「やめんか」
佐天「ん、アケミからメールだ・・・何々?」
佐天「あ、ちょっと約束あったから抜けるね、ゴメンみんな!」
美琴「それじゃあ丁度いいから会計済ませますか」
初春「はい、それじゃあ外に出ましょうか」
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上条「はぁ・・・」
上条「なんか落ち込むなぁ・・・」
初春「あっ、あの人は」
黒子「・・・!」
美琴「アンタそこで何やってんのよ」
上条「ん、ビリビリか? 今上条さんは落ち込んでいるわけでしてお前の相手を・・・」
上条「って白井さん!?」
黒子「また会いましたわね、はぁ・・・」
上条「じゃ、じゃあなビリビリに白井!」
美琴「あっ、待ちなさいよ!」
上条「俺のことはもうそっとしておいてくれえええ!!」ダッ
初春「逃げちゃいましたねー」
美琴「まったく、人の事見てすぐに逃げ出すなんて失礼ね・・・」
黒子「・・・・・・」
美琴「ん?黒子」
黒子「ちょっとあの殿方に用がありますので、ちょっとだけここで待ってくれますか?」
美琴「ん?用」
黒子「大したことの無い用事ですの」シュン
初春「闇討ちとかしないといいんですけどねぇ」
美琴「流石にしないわよ・・・・・・多分」
上条「うう、不幸だ・・・」
黒子「人の顔を見るなり逃げ出すって何事ですの?」
上条「うわっ!?ごごめんなさいごめんなさい上条さん女の子に好かれて調子にのってすいませんすいません・・・」ブンブンブン
黒子「何もそんな全力で謝らなくてもいいですの」
上条「へっ、いったい不幸な上条さんに何用ですの?」
黒子「宿題」
上条「宿題?」
黒子「どうせまだ終わってないんでしょう?」
上条「・・・その通りですが、私を馬鹿にしに来たんでしょうか・・・?」
黒子「そういうことじゃありませんの」
上条「どういうつもりで?」
黒子「全部終わらないというのはキリが悪いんですの、乗りかかった船ですから最後まで協力してあげるですの」
上条「え・・・?だって白井は俺のことが嫌いで・・・?」
>>312
いよっしゃあああああ
期待していた展開どおりだwww
黒子「好きではないですが、嫌いでも無いですの」
上条「つまりどうでもいいと」
黒子「ええ、その通りです」
上条「うう・・・」
黒子「でも、宿題の協力をするぐらいなら別にいいですの」
上条「えっ・・・手伝ってくれるの?」
黒子「不本意ですが、まぁ私から言いましたことですしね」
上条「・・・もしかして、白井っていい奴?」
黒子「私は元々いい子ですのよ」
上条「お嬢様ですからね」
黒子「ああ、そうそう」
上条「ん?」
黒子「私はともかく・・・お姉さまに近づいたらブッ殺しますのでそのつもりでよろしくお願いしますの!」
上条「は、はい・・・」
黒子「じゃ、残念ですが今日はお姉さまを待たせていますので、また今度ということで」シュン
上条「あ・・・行っちゃった・・・」
上条「・・・期待しちゃ駄目だよな、うん」
上条「だって好きじゃないって言ってたし・・・」
上条「宿題手伝ってくれるなら、そんなに不幸じゃ・・・ないのか?」
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冥土返し「かつて医学や薬学というものは、魔術と科学の混在した領域だった」
冥土返し「それは現代においても比較的両者は混在していて、東洋医学などはその恒例」
冥土返し「東洋だけでなく、西洋医学においても科学者の調合した何の効果も無い薬品に魔術的意味が加わったり」
冥土返し「その逆に魔術師の調合した薬が科学的意味を持つこともまたしかり」
冥土返し「偶然両者の世界が入り混じるというのは、中々に恐ろしい」
冥土返し「しかしここは学園都市、科学万能で全てが解決する世界」
冥土返し「オカルトなんていうのは女の子の星占いだけで十分だと、私は思うんだけどね?」
これでおしまい。
保守してくれたり応援してくれた皆様どうもありがとうございました。
即興したせいで途中矛盾あったりしたけど、なんとか無事終わらせることができました。
時系列的にはかなり厳しいのはどうか見逃してやって下さい。
カエル顔の医者に関してはアレイスターと付き合いあるし、魔術的知識も多分あるだろうなーってことで
>>321
乙
・・・だが気が向いたらこの続きを書いてくれ!!!
乙乙
美琴のばっか読んでたけど黒子の良さを思い知らされたわw
あと細かくて悪いけど冥土返しの一人称僕です
>>329
禁書電磁砲全巻持ってるのにまた間違えた\(^o^)/
後日談ねぇ、短く収まる程度でちょっと考えてみるよ
>>329
超期待して超待ってるよ
上条「やれやれ、やっと退院できた・・・」
上条「なんていうか・・・不幸だなぁ」
黒子「ちょっとよろしいですの?」
上条「ん?貴方上条さんに何か用事があるんですか?」
黒子「はぁ、ほんの二週間程度会わなかっただけでもう人の顔を忘れましたの?」
上条(やばい、これは知り合いのパターンだ)
上条「上条さんはバカなんですからこれでいいんですっ!」
黒子「馬鹿だから中学生に勉強を教わってるんですよね、しかも夏休みの宿題を一人でできずに・・・」
上条(ちょっと待て上条当麻、お前は何でそこまでバカなんだよ!)
上条(っていうかプライドはどこに置き去ったんだ!)
上条「ううっ・・・」
黒子「で、宿題は?」
上条「宿題?あ、あああれね!!」
黒子「分かりましたらさっさとやりますわよ、どうせまだ終わってないんだろうし」
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上条(上条当麻の周りで宿題と呼ばれているらしきものはおそらく一つ)
上条(そう、夏休みの宿題をおいて他なるまい!)
上条「いつもいつも悪いな」
黒子「まぁ、乗りかかった船ですもの。最後までやらないと気持ち悪いですの」
上条(どういう関係なのか全く分からん!この子はいったい上条当麻の何なんだ!?)
黒子「それじゃ、ここから始めましょうか」
上条「へ、ああ・・・」
上条(まぁ、よく分からないし言われるままにしておこう)
...
..........
黒子「・・・はい、今日はここまで」
上条「ありがとうございます」
黒子「それにしても、あの時から全然進んでないとは・・・」
上条「色々あったんだ、本当に宿題どころじゃなかった・・・」
黒子「色々ねぇ・・・」
上条「まぁ、聞かないでくれ」
黒子「あら、そんな失礼なことしませんわよ」
上条(あれ?)
黒子「その・・・あの時は私にも少しばかり非はありましたですの・・・」
上条(何を言ってるのかよく分からないぞ・・・)
黒子「相談に乗ってくれたり、助けてくれた”一応”恩人ですからね」
上条(なるほど、ようやく関係がつかめてきた)
上条(上条当麻がこの子を助けて、それでお礼に宿題を手伝ってもらっているということらしい)
黒子「ですから、受けた恩はできるだけ返すようにしてますの」
上条「そっか、助かるよ」
上条「なんていうか、お前すごいい奴なんだな」
黒子「あら、前にも私はいい子だと仰いましたわよ?」
上条「そ、そうなのか・・・」
黒子「まぁ貴方も気落ちする必要はないですわよ、私の知る限りでは中々根性のある殿方のようですし・・・」
黒子「約束も守ってお姉さまにも手を出していませんからね」
上条「上条さんはこれでも純情ボーイですから」
黒子「あら、でも私に手を出して良いとは言っていませんのよ?」
黒子「告白は無かった事にして下さいって言ったじゃありませんの、あれは事故ですわ」
上条(何をしたんだ上条当麻・・・、本気でよく分からん・・・)
黒子「まっ、調子にだけは乗らなければ結構ですわ」
上条「りょーかいりょーかい」
黒子「そうそう、折角ですからちょっと助けて貰いたいことがあるのですが・・・」
上条「ん?」
黒子「私とちょっとお付き合いをして貰いますの」
上条「え?」
美琴「おっ、アイツは・・・・・・って黒子!?」
黒子「あら、お姉さま」
美琴「なんでアンタがそいつと一緒に居るのよ!」
上条(また知り合い?しかも同じ制服だしビリビリ言ってるし・・・)
黒子「あら、この方とは持ちつ持たれつの関係をしておりまして・・・」
美琴「そ、それってどういうことよ・・・」
黒子「宿題を手伝ったお礼に私のワガママに付き合って貰っていますの」
美琴「なっ!?」
美琴「黒子に手を出すなって言っただろうがー!」ビリビリ
上条「ぎゃー!出会い頭にビリビリなんてふ、不幸だぁぁぁああああ!」
美琴「だからビリビリビリビリ言うな!私の名前は御坂美琴!」
黒子(うふふふ・・・・これで今日のお姉さまは気分が浮ついて黒子へのガードが甘くなるはず・・・)
黒子(最近またお姉さまのガードが固くなってきて、黒子寂しくて寂しくてたまらないですの)
黒子(ですから、あの時の経験を活かしてちょっと利用させてもらうことにしましたの)
上条「ビリビリで十分だ!」
美琴「いい加減覚えろ!失礼だっ!」
黒子(ま、私の横に並んで良いのはお姉さまただ一人だけですの)
黒子(お姉さまを除けば、意外と上条当麻も悪くないのですが・・・)
黒子(普通の恋愛なんて、私には全然似合いませんですの)
黒子(だからお姉さまと上条当麻がああやって喧嘩しても、黒子なんとも思いませんの)
黒子(ええ、何も思っていませんのよ・・・)
とりあえず黒子が上条さんを意識し始めたかなーぐらいしか無理だった。デレデレまで戻すのはちょっと無理、ごめん。
今度こそおしまい、眠気の限界来つつあるんで寝ます。楽しめる物になったら幸いです。
乙
気が向いたら続きを書いてくれ!!!
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