敵「当然だ。私のホムンクルスだ。私がそれをどうしようと文句など言わせない」
俺「だけど!こいつは生きたいと言ってる!必死に生きようともがいてる!そんな奴を殺す権利がお前にあるのかよ!」
敵「くどいな。所詮はホムンクルスだ。生きたいだと…!?バカな事を言うな。貴様がそいつに妙な事を口走ったんだろ」
僕「母ちゃん晩飯なあに」
母「くどいな。ホムンクルスだ」
主人公「こいつにだってちゃんと意思があるんだ。長い間一緒にいてそんなことも分からなかったのかよ!お前はこいつのことを何も理解してなかったのかよ!」
敵「下らん。理解だと…?こいつはただの利用道具だ。当然だろ。私が作ったんだ!私が道具目的に作ったのだ!それを理解しろだと!ふざけるなよ若造が!」
主人公「お前バカだよ!こいつが道具だと!お前がふざけんじゃねぇ!道具が話すかよ!道具が助けてなんて人に言うのかよ!」
敵「なんだ、コイツが欲しいのか? コイツが欲しいなら幾らでもくれてやろう」
敵「なんならあと20匹くらい培養してやろうか?」
主人公「そんなもの要るか!!」
敵「おい、聞いたか? お前のことなんか要らないとさ」
ホムンクルスたち「・・・!」
主人公「ち、違っ」
敵「ああ、かわいそうだなあ!なんて酷いことを言うやつなんだろうなあ!
コピーとはいえ同じホムンクルスなのになあ!
お前のことなんか要らないだってさ!うひゃひゃ!」
主人公「だ、黙れっ!!」
こういうベタベタなやつが好き
敵「貴様の戯言などどうでもいいわ!オイ!ホムンクルス!お前はどうなんだ。お前が今どうしたいか言ってみろぁ!!」
ホムンクルス「私は………」
主人公「いいんだぞ…怖がることなんてない。ちゃんと俺が側にいて守ってやるから。ちゃんと自分の気持ちを伝えるんだ」
ホムンクルス「私……は……いき…たい」
敵「!!」
ホムンクルス「キャッ!」
主人公「ホムンクルス!?テメェなにしやがる!」
敵「………そうか。私に逆らうのか」
ホムンクルス「博士………」
敵「ホムンクルス…。お前を生み出したのは誰だ?お前に知識を与えたのは誰だ?」
ホムンクルス「!」
主人公「いいんだホムンクルス!聞くなこんな奴の言うことなんか!こいつは狂っている。狂っているから簡単なことすら分かっていないんだ」
敵「狂っている…?どうして…私が狂っているなんて?そいつは人工生命体だぞ?私がどう扱うが勝手だ。意思などないに等しいのだ!」
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