佐天「第四波動!」(613)

お、落ちてなんか無いですよ!
雑談で1000まで行ったから建ててるんですよ!

初めから貼っておこうか?

まいいや、勝手に貼っていくか

私って能力無くって。

もーこの街に何しにきたんだろうなって感じで。

あ……すみません、無能力者なんでしたっけ……悪気があったわけじゃ……。

……え。

あっいや、すみません。そんな風に考える人初めてで…。

……すごいなぁ、この人は。

あっ初春ーっ、こっちこっちーっ!

じぁあ私はこれでっ!

……また、お話しましょうね!上条さんっ!

チュンチュン

佐天「ん……んぅー……って今何時っ!」がばっ

佐天「ふぅー、まだこんな時間か。んー、もうちょっと寝てられるけど……たまには早起き
しよっかなー」グッ

佐天「んん……っ!はぁ。……それにしてもあの夢……なんで?」

佐天「いっか。ごはんごはんっと」

佐天「おっはよーうーいっはるーっ!今日のパンツは……おぉ、かわいらしい熊さんだね。
おはよっ」バッ

初春「っ!?な……なな何をするんですか!!スカートをめくらないで下さい!あとパン
ツに挨拶しないで下さい!!何度いったら」

佐天「はいはい、朝から元気でよろしい!張り切っていこー!」スタスタ

初春「……?何だか今日は一段と元気な……何かあったんでしょうか?」

佐天「ういはるーっ!置いてくよぉ!」

初春「あっ!まってくださーい!」

―昼休み―

佐天「んふふー、今日も牛乳が美味しいなぁ!」

初春「なんだか朝から上機嫌ですねぇ。何かいい事でもあったんですか?」

佐天「んー?とくに無かったよ?……そんなに機嫌良さそう?」

初春「ええ、それはもう。何も無かったっていう事は無意識のうちに機嫌が良くなってるんですよね。無意識……いい夢でも見たとか?」

佐天「夢?」

またお話しましょうねっ!上条さんっ!

佐天「ブッ!」ブシャッ

初春「うわっ!大丈夫ですか佐天さん。美味しいはずの牛乳が屋上の染みになっていってま
すよ?」

佐天「ゲホッゲホッ……だ……大丈夫大丈夫!あはっあはははっ」

佐天(まさか……ね)

初春「もー、服にまでかかって、これじゃ危ない雑誌に載ってる写しヒャッ!」バッ

佐天「えっちょっなに?!虫でもいるの?!」

初春「いえ、そうじゃなく……零れた牛乳が異常に冷たくて……」

佐天「はっ?うわホントだ!なにこれ……って凍り始めた?!」

初春「恐らく零度以下だったんでしょう……だから佐天さんの触れた衝撃で凍っていったんです」

佐天「え、でもこれって初春の能力じゃないよね……?もしかして……」

初春「はい。十中八区……」

佐天「……私の……能力?」
初春「佐天さんの能力です」

―職員室―

教師「ふむ、分かった。放課後またここに来なさい。特別に測定してあげるわ」

佐天「はいっ!お願いします!失礼しました!」ガラッ

初春「あっ、どうでした?」

佐天「んふふ!放課後特別テストだってさ!」

初春「やったじゃないですか佐天さん!不純物を含む液体の凝固化なんてレベル2……も
しかしたらレベル3にも届くかもしれませんよ!!」

佐天「そんな大袈裟な、第一まだちゃんとコツ掴めてないし本番で出来るか分かんないし……」

初春「なにいってるんですか!なら練習あるのみです!幸い私達の学年は午後の授業は自
習になりますし、練習しましょう!」
佐天「えっ、普通に授業入ってなか……ちょっ初春?!えーっ?」

佐天「ホントに自習になった……ていうか救急車とアンチスキル来てるけど何かあったの
かな?」

初春「何かが爆発したんじゃないですか?さっき少し揺れてましたし。それより」

佐天「うん……んぅっくっ……ヌヌヌっ……パアッ!」グググッ

初春「うーん、ダメですねー。冷たくすらなってません。逆に若干ぬるくなった気さえしま
す」

佐天「えー。でも能力の入れかたなんてわかんないって」

初春「そうですねぇ……あっ!じゃあさっき牛乳を凍らせた時に考えてた事を思い出して
見たらどうですか!」

佐天「さっきと同じ……こと……」

……あっ、すみません。そんな風に考える人初めてで。

佐天「ッ!」カァッ

ピシピシピキッ

初春「おぉ!顔は何だか暖かそうですがコップの水は凍りましたよ!!というかこの凝固
速度ならレベル3は確実……どうしたんですか?」

佐天(ヤバイ……え、なんで一回話しただけなのになんで?……どうしよう……私……)

初春「佐天さん?」

佐天(私……あの人が……)

スキ ?

パァンッ パァンッ

一同「「佐天さん、能力開発成功おめでとー!」」

佐天「いやぁ、すみませんねなんか。あははっ」

ビリビリ「いいっていいって。こういう事は盛大に祝うもんよ」

黒子「お姉様のおっしゃるとおりですわ。それにしてもいきなりレベル3だというのは……
流石の私も驚きを隠せませんわ」

初春「そうなんですよ。私も午後を切り上げさせ……自習時間の時に手伝ったんですが、イ
メージだけですぐ習得して」

ビリビリ「水質操作系ならイメージは大切みたいだしね。ねぇねぇ、なにイメージしたの?」

佐天「えっ、いやっそのちょっと言葉にしにくいといいますか……あはは」

佐天(言えない……というより本能的にこの人だけには言ってはいけない気がする)

パァンッ パァンッ

一同「「佐天さん、能力開発成功おめでとー!」」

佐天「いやぁ、すみませんねなんか。あははっ」

ビリビリ「いいっていいって。こういう事は盛大に祝うもんよ」

黒子「お姉様のおっしゃるとおりですわ。それにしてもいきなりレベル3だというのは……
流石の私も驚きを隠せませんわ」

初春「そうなんですよ。私も午後を切り上げさせ……自習時間の時に手伝ったんですが、イ
メージだけですぐ習得して」

ビリビリ「水質操作系ならイメージは大切みたいだしね。ねぇねぇ、なにイメージしたの?」

佐天「えっ、いやっそのちょっと言葉にしにくいといいますか……あはは」

佐天(言えない……というより本能的にこの人だけには言ってはいけない気がする)

上条「げっ」

ビリビリ「……なによその反応は」

黒子「ちっ……また余計な……」

佐天「上条……さん」

土御門「んー、この感じ……誰かのお祝いかにゃー?」

初春「はい。実はなんと、この佐天涙子さんが無能力者からいきなりレベル3になったんで
す!」

佐天「えわっちょっ初春!?」

すみません、無能力者なんでしたっけ……」

佐天(うわっ……私すごい嫌味な人みたい……)

上条「おお、凄いじゃねーか!おめでとう佐天さん!」

佐天「え……」

初春「あ、そうだ!皆さんも一緒にどうですか?お祝いですし、人数は多い方が楽しいです
し!」

ビリビリ「わ……私は構わないわよ?こういうのはぱーっといくものだし……」

黒子「お姉様がそうおっしゃるのならば……後は佐天さん次第ですの」

佐天「えっ?まあ私も人数多いほうが食事は美味しいかなーなんて!あはは、何言ってんで
しょうね私!」

初春「?まぁこちらは反対意見はありませんが、どうですか?」

青髪ピアス「こんな可愛いらしい女の子達と一緒に食事とか、夢のようやん!……あれ?これ
はユメ?」

土御門「ちゃんと現実だから帰ってくるにゃー。じゃあお言葉に甘えさせて貰おうぜいカミヤン」

上条「そうだな。よし!いっちょ佐天さんのために盛大にやるか!」

佐天「私の……ため……」カァッ

初春「さぁどうぞって佐天さん!なんでシャケ冷凍してるんですか!お持ち帰りするには
まだ早いですよ!」

佐天「え?わぁ!なんで?!」

ビリビリ「へー、そんな事も出来るんだ。ぱっとみレベル4くらい有りそうね」

土御門(……)

土御門「っと、その前にちょっと電話してくるぜぃ。今日は帰りが遅くなりそうだからにゃ
ー」

青髪ピアス「はいな。じゃあお先に始めとかせてもらうで」

土御門「おう」 ヒラヒラ
ガランガラン アリガトーゴザイマシター

上条「よし、じゃあ佐天さんのレベル3を祝して」

一同「カンパーイ!!」



土御門「あぁ。シャケの冷凍と、熱された鉄板の熱もだ。あれがレベル3というのは本当か?」

土御門「水質操作系?テストの方法は?」

土御門「なるほど。それじゃわかんねぇな。あれは熱量操作系だ」

土御門「エネルギーがほかの何処にも移って無いのをみると恐らく」

土御門「体に溜め込んでいる。もしかしたらあの娘……あの系列の能力者かもしれん」

―宴終わり―

初春「楽しかったですね。私あんなに食べたの久しぶりですよ」

佐天「……うん」ボー

初春「シャケも冷凍してるんで持って帰れますし。結構家庭的な能力ですよね」

佐天「……うん」ボー

凄いじゃねーか!おめでとう佐天さん!

佐天「……エヘヘ」ニヘラ

初春「うわっ、どうしたんですか佐天さん。鏡が無いのを残念に思う顔になってますよ?」

佐天「ん?フフーッ。いや、楽しかったなーって」

初春「?」

佐天「またやりたいなぁ、こういうの」

初春「そうですねぇ。」

―学校―

教師「佐天ー、佐天はいるかー?」

佐天「はーい、いますいまーす。どうかしたんですか?」

教師「いや、昨日の試験なんだが、簡単なものだったろ?せっかく開花したんだからちゃん
と調べた方がいいって上がな」

佐天「はぁ。……ってことは私レベル2かもしれないって事ですか?!うっわぁ恥ずかし
い!昨日お祝いしてもらったのに!」

教師「開花は事実なんだから祝いは受け取っても問題はないだろう。それと、どんなに簡単
なテストでも機械がやってるんだ。下がる事はまぁ無いよ」

佐天「よかったぁ……で、私はどうしたらいいんですか?」

教師「ああ、まず……」

佐天「……でっか……え、この施設で間違いないよね?なんだか御坂さんでも本気出せそう
な大きさ何ですけど……」

??「おお、君が佐天さんか。よく来たね」

佐天(優しそうなおじいさん……頭の染み大きい……)

??「ん?ああ、すまない。この施設の者だ。さぁこっちへ」

佐天「あっはいっ!よろしくお願いします!」

教授「元気があっていいね」

佐天「あのー、これから何を……」

教授「なに、そんなに肩を張らなくてもいい。簡単な事だよ。君の能力の限界を知りたくて
ね。少し疲れると思うが……我慢してくれるね?」

佐天「はぁ……」

教授「じゃあ早速だが始めさせて貰うよ?このテーブルに手をついて。上に乗った鉄球を零
度まで冷やして欲しいんだ。メモリはあれだよ。じゃあ、始めてくれ」

佐天「はい……んっ」スゥ

佐天(何となくコツは掴めてきてる……かな?)

佐天「……あれ?冷やしてると思ったのに……あんまり下がってない?」

教授「いや、焦らなくていい。じっくり下げていってくれ」

教授(ほう……これは)

佐天(なんだか……体が熱い……?)

佐天「あのぉ、これいつまで……?」

教授「すまないね。最初も言ったように君の限界が知りたいんだ」

佐天「なんだかそろそろ体が熱くなって来てるかなぁなんて……」

教授「これも君の能力を計るためなんだ」

佐天「はぁ……うぐっ?!」ズンッ

佐天「ハァッハァッ……!ヅァッぐっ……から……だ……なにこれ……」

教授「ふむ、限界か。佐天さんといったかね?君の体の中には今膨大な量の熱エネルギーが
入っている」

佐天「はぇ……?……グゥッ!」

教授「それが出ないといつまでもそのままだ。それから逃れる方法は一つ」

教授「君が放出するんだ」

佐天「放……出?」

教授「さあ、全ての熱を右手に集める、そんなイメージを作るんだ」

佐天「熱を……集め……る」ハァッハァッ

教授「そのまま腕を前に伸ばし」

佐天「ぐっ……うぅ」ズズッ

教授「前へ」

佐天「あぁ……」

教授「出すんだ」

佐天「アアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!」ザァ

ドンッ

警備員「教授!今の音は一体……なっ、壁が……」

教授「くっ……くくくく……素晴らしい……これが……これこそが……」

警備員「教授……?」

教授「第四波動……ッ!!」

佐天「だいよん……はどぉ?」

教授「ああ。それが君の能力の名前だよ。周囲から熱エネルギーを吸収し、自分の扱える力
に変換後放出する」

佐天「はぁ……なんで4番何ですか?そんな力聞いた事ないですけど」

教授「それは君の知るところではないし、数字は順番ではない。ただ、君にはこれだけ伝え
ておこう」

佐天「よくわかんない能力ですね……伝えること?」

教授「ああ」

教授「君は八番目になれるかもしれない」

―学校―

初春「すごいじゃないですか佐天さん!聞きましたよ、レベル4だって!」

佐天「なはは、ありがと。でもまだ実感ないなー」

初春「そりゃあ今まで無能力者だったのにいきなり大能力者になったんですから。きっと
すぐ慣れますよ。」

佐天「だといいんだけどっと。……初春」

初春「はい?」

君は八番目になれるかもしれない

佐天「……やっ、なんでもない」

初春「?」

教師「お、いたいた。佐天、まずはおめでとう」

佐天「ありがとうございます」

教師「そして呼び出しだ。ちょっと来てくれ」

佐天「私ですか?わかりました。じゃあ初春―、先帰ってて……って今日そっちも呼び出
されてるんだっけ」

初春「はい。じゃあまた明日ですね。いってらっしゃーい」

佐天「ん、いってきます。また明日―」

佐天「これからどこへ?」

教師「んー?校長室」

佐天「えっ、私何もしてませんよ?」

教師「何かしたみたいに聞こえるぞ?まぁ、いきなり大能力者になったんだ。この街の性
質上、これから少し忙しくなるかもな」

佐天「うえ。勘弁して欲しいでなぁ」にへ

教師「まんざらでもない顔をするな。付いたぞ。じゃあ」

佐天「……一人ではいるんですか?先生は……」

教師「なぜか入るなと言われててな。まあ一応超能力関係の詳しい事は末端の私たちには
知られたくないんだろうさ」スタスタ

佐天「……本気で?」

佐天「し……失礼しまーす……」ガチャ

校長「ああ、来たか。まあ座りなさい。」

佐天「い……いえ、お気遣い無く。……あの、用件は……?」

校長「ふむ、では手短に話そう。実は君にはしばらく入院してもらいたい」

佐天「……は?」

校長「誤解しないでくれ、別に君のどこかが悪いわけではない。ただ、レベル0から突然
レベル4になった、というのはやはり稀なケースの様でね。体にどんな影響が出る
か分からないうえ、低レベルを経験していない分加減が出来ず暴走の危険もある」

佐天「あー、そういうことですか。それならまぁ、仕方ないですね」

校長「すまないな。じゃあ、このあとここへ向かってくれ。早いほうがいいしね」ピッ

佐天「……?ここってもしかして……」

初春「失礼します」ガラッ

黒子「遅いですわよ初春。たくもう、もう少しジャッジメントである自覚を持って欲しい
ものですわね」

初春「すみません白井さん。……?あれ、お一人ですか?」

黒子「ええ、他の方は今現場に駆り出されていますわ」

初春「全員行っちゃうなんて……ところで召集は何の用事だったんですか?」

黒子「まさに今話していた事についての対策……だったのですけれど、遅かったみたいで
すわ」

初春「?」

黒子「実は最近この街で、複数の能力者集団が暴れていますの」

佐天「やっぱりあそこだよなぁこれ。……あのおじいさん教授少し苦手なんだけど……」

ドゥッ

佐天「ぅあっ!!……びっくりしたぁ。なにが……!」

??「う……うぅ……」どさ

佐天「えっ、ちょ!大丈夫ですか?!しっかりしてください!今救急車を……」

佐天(あれ、この腕章……ジャッジメント……?)

JM「く……逃げろ……あいつら……見境がない……」

佐天「あいつら?っていうか怪我してる人をほっといて大丈夫なわけが……」

??1「あれ?一般人居んだけど。どうする?」

??2「ほんとだ。ジャッジメントじゃねぇ。あ、でもいい顔してる」

??3「……高く売れる」

佐天「!?……スキルアウト……?」

??2「能力もねぇ屑と一緒にすんな」

??3「……俺たちはそんな奴らの粛清をしてるだけだ」

佐天「……な……ということはあんたたち……能力者?」

??1「そ。んで今日も粛清してたら邪魔が入って今に至ると」

佐天「邪魔って……もしかしてこの」

??1「マジウゼーよな。能力ないのにこの街いんだから俺らの楽しみにする事ぐらいい
いだろーが」

佐天「なにを……言って……?」

??3「……しゃべりすぎだ。もう引こう、増えると面倒だ」

??1「だな。じゃあ」

??1「口封じのお時間かな?」

佐天「ひっ!」

??2「ほぅらよ!」ボッ ゴァッ

佐天「わっわっ!」バッ

佐天(火炎能力者!?)

??1「それでよけたつもりかぁなっと!!」スッ ザッザッ

佐天「トランプって……わぁ!!」シュッ

??3「……売るんじゃないのか、なら」ピチョンッ ババババッ

佐天「水弾!……ぐっ!ああ……」どどっ

??3「……左上腕と左わき腹に当たった。左腕はうごかんだろう」

佐天「づっあ……ハアッハアッ……くっ!」

佐天(痛い……何か……何かない……か。というか訓練されたジャッジメントがやられるんだから、当然……かな)

周囲の熱エネルギーを吸収し、自分の扱える力に変換後放出する

佐天「!……そうだ……能力……使えるようになったんだ……」

??2「なんだ、お前も能力者かよ」

??1「言葉的にヒヨっ子な感じだけどな。なんにしてももう終わりだな」

??3「……油断はしない方がいい。能力によっては負傷しかねん」

佐天「熱エネルギーを……吸収……」ぺた シュウウウウウッ

??2「な……!地面が!?」

??1「凍っていく……?」

??3「……レベル1ではない?」

佐天「ぐっ!……こんなもん、かな?」スッ

??1「やめた……?なめてんのかてめぇはぁ!!」スッ シュババッ

佐天「うわっまだちゃんと集中できてな……!」バヒュウッ

??1「?!」

??2「風だと!?こいつ氷結系じゃないのか!!くそっなら!」ボウッ ゴアッ

佐天「ちょ……やめッ」シュウウウウゥゥゥゥゥ

佐天「……あれ?すえるの?」

??2「は……えっ?!」

佐天「でもこれなら……集中……」ぐぐッ

??3「……くっ!」ピチョン ババババッ

佐天「あああああああああああッ!!!!」ヒイィィィィィィッ

佐天(第四……ハドォ!!!)

ズガァンッッ

??2「ガッ……ア……」ドシャ プスップスッ

??3「……」ズシャ パスッパスッ

??1「ひっ……ひぃ!!」

佐天「はぁ……はぁ……くッ」

佐天(まだ一人……残ってるけど……力が、もう)

??1「凍結に風力操作……吸収に火柱放射だと……ばっ化けモンじゃねえか!!」

佐天(何言ってるんだろう……そうだ。早く……倒さないと……)よろっ

??1「ひっひぃぃ!!」ガタガタ

佐天「う……」ばたっ

??1「……?は……ははは……そうだよな、こんだけ能力使ったんだ…くっくくく!」

??1「このヤロウよくもやってくれたな!!くっくっく、みてろ。今たっぷり可愛がって……」

「誰が、なにをするんですの?」

??1「……は?」

佐天「……んっ……高い天井……ここは……?なんか重い……」

初春「スー」

佐天「初……春?なんで……」

「なんで、ではありませんわ」

佐天「え……白井さん……?」

黒子「まったく、どうして私の周りには一般人なのにこう揉め事に首を突っ込まれる方が
多いんでしょう」

佐天「揉め事……?」

能力もねぇ屑と一緒にすんな

佐天「そうだ!白井さん!爆発があってジャッジメントの人が倒れてて三人組が……えーとっ!とにかく大変な……」

黒子「大変なのはあなたの言語中枢と混乱具合ですわ。爆発に巻き込まれたジャッジメン
トはちゃんと搬送されましたし、あなたの言う三人組もしっかり確保しましたの」

佐天「おぉ、さすが常盤台。やっぱりすごいなぁ。私なんて何も出来なくて……」

黒子「?何をおっしゃって……まさか覚えてらっしゃらないんですの?」

佐天「いや、水弾受けてから記憶があいまいで……」

黒子「そうでしたの」

黒子(……曰く、化け物……そうとは思えませんが、未知数である事は確かですわね)

初春「んにゃ……あ、佐天さん……目が覚めたんですね。よかったぁ」むく

佐天「おはよ初春。看ててくれたんだ、ありがと」

初春「そんな、大したことじゃないですよ。お体のほう大丈夫ですか?」

佐天「それが攻撃まともに食らっちゃって、今も左腕が……ってあれ?痛くない」

黒子「この病院にいる壮年のお医者様が診てくれたそうですの」

初春「なんだかすごいふたつ名があるとか。あ、御坂さんが写真を撮りたがっていました
から有名な方なのかもしれませんね。聞いてみたらどうですか?」

佐天「んー、お礼は言いたいけど、その人の情報が欲しいってまでじゃないかなぁ」

黒子「さて、と。佐天さんも起きられましたし、そろそろ戻りますわよ初春」

佐天「大変そうだもんね。ありがと。無茶しちゃダメだよー?」

初春「気をつけます。じゃあ佐天さんもお大事に。」がらがら

佐天「……いっちゃった。ていうかすごいなー。もう普通に動ける!」

「それはよかった。じゃあ、早速だけど僕と来てもらおうかな」

佐天「ッ!!誰っ!?」

??「うん?僕たち『魔術師』だけど?」

佐天「魔術……師?」

ステイル「紹介が遅れたね。僕はステイル=マグヌス。イギリス清教『必要悪の教会』所
属の者だよ」

佐天「ネサセ……なに?まさか昨日の奴らじゃ!私になんの用ですか!」

ステイル「昨日?ああ、あの連中とは関係ないよ。あと僕達はただ君を連れてこいと言われてるだけさ」

佐天「……知らない人には付いていくなと昔……」

ステイル「ああ、そうなんだ。なら」

ステイル「力づくかな」

―――MTWOTFFTOIIGOIIOF

佐天「な……なに?」

IIBOLAIIAOE
IIMHAIIBOD
IINFIIMS
IGRMMBGP――――

ゴアッ ボゥッ

佐天「なに……これ……?」

ステイル「『魔女狩りの王』……なに、人払いはしてある。君は存分に暴れてくれてかまわないよ」

佐天(いや無理だってここ高い天井ってさっき自分で言ったじゃんそしてそれに届いてる
しでかいって明らかに強そうだしそもそもあの人だけでも私勝てないっていうかすごい部
屋の温度急上昇中って言うか超炎っていうか……ん?じゃあ吸える?)

佐天「ってなんで吸えると思ったの私?」

ステイル「そっちからこないのなら、さっさと終わらせてもらうよ。『魔女狩りの王』!」

グァッ

佐天「ちょっうあ!」ばっ シュウウウウウウウウウウウウウウウ

佐天「あ……とめれて……る?」

ステイル「……」

AshToAsh―――
ボッ
―――――DustToDust――――
ボッ
―――――――――――――――Squeamish Bloody Rood!
ブオンッ

佐天「ひぃ!」バッ シュウウウウウウッ

佐天「……もしかして……勝てる?」

ステイル「……僕が何も知らずに君と戦ってると思ったのかい?」

佐天「え?ぐぅっ!!?」がくっ

ステイル「君が吸収できる熱エネルギーには限界がある。なら簡単な事だよ。それ以上を
君に容れればいい。……頃合いかな」

佐天「ぐっ……うぅっ!!」ハアッハアッ

佐天(そうだ……イメージ……)グググッ

佐天「あ……ああああああ!!」ヒイィィィィィィィィッ

ステイル「……『魔女狩りの王』」

ドゥンッ


ステイル「君が出せるのは炎柱……『魔女狩りの王』には効かないよ」

佐天「う……」ばたっ

ステイル「さて、と」

前略、お母様。

お元気ですか?私は元気です。

お母様から貰ったお守りを肌身離さずもち、今私は

牛深「可愛い子が入ってきたな」

建宮「ああ、いいことよな」

なぜか武装集団の中にいます。

上条「んー、いい天気だな。布団でも干してきたらよかった」

上条「……ちょっと暑いな。財布の中には……二千円札だけ……だと?」

上条「ま、まああの自販機は調子悪かったみたいだし、他のなら問題ないだろ」



諫早「……髪がいい」

香焼「いや、彼女の魅力はあお素朴さすよ」

対馬「なんでうちの男共はこんなのしかいないわけ?」

佐天「あのー、私なんでここにいるんでしょうか……なんて……」

建宮「おお、説明してなかったのよな」

五和「楽にしていいですよ。皆さん悪い人じゃないですから」

佐天「はぁ……」

建宮「俺らは『天草式』。俺は教皇代理の建宮斎字で、その他愉快な仲間たちなのよな」

対馬「ちゃんと紹介しろ!」ゴッ

佐天「……フフッ」

男勢(あ、かわいい)

上条「……不幸だ……まさかおつりが出てこないなんて……」

上条「しかたない、とりあえず喉を潤そ……あち!」

上条「おい……嘘だろ……」

上条「ホットの……カルピスなんて……」

上条「……不幸だ」

建宮「まあこんなとこなのよな」

佐天「よろしくお願いしまーすっ……じゃなくて。あの、まだ連れてこられた(というよ
り攫われた)理由がわからないんですが……」

建宮「おお、忘れてたのよ。五和」

五和「はい。今この学園都市では、複数の能力者達が纏まり、暴れています。佐天さんも
一度襲われた事があるはずです」

佐天「……まさか、あの3人組?」

五和「はい。ですが3人というのは少ないほうで、大体4人、多くて8人のグループで暴
れているそうです」

佐天「暴れてるって……私のときみたいな爆発とか?」

五和「暴れ方は個々の能力によって違うみたいですが、狙いは定まってるみたいですね」

佐天「狙い?」

マジウゼーよな。能力ないのにこの街いんだから俺らの楽しみにする事ぐらいい
いだろーが

佐天「ッ! レベル0とジャッジメント……!」

五和「ええ。負傷者は増える一方、警察……アンチスキルでしたっけ? も複数の能力者
相手では手を焼いてるみたいです」

建宮「そしたらなぜか俺らに声がかかったのよ。まあ集団戦闘に慣れてるうえに風景に溶
けるのが上手いって所を買われたってなのよな」

佐天「集団戦闘って……建宮さん達ってやっぱり傭兵か何かなんですか?」

建宮「まあ、そんなところなのよ」

五和「そして貴女が私たちと合流した理由ですが」

五和「その集団のリーダーを貴女に倒して欲しいみたいです」

上条「背に腹は代えられないとは言え、流石にこれは変な汗出てきたぞ……」

上条「とりあえずゴミ箱はっと、あそこか」スタスタ

上条「携帯も調子悪くて電話できないし……はぁ、不幸だ」ガコン

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥ

上条「? なんだこの音」

??「危ない!!」バッ

上条「う……お!?」

ドッゴォォン

佐天「……なんで?」

建宮「そこまでは俺らもしらねぇよ。まぁこの街には裏の部隊もいるみたいだが、こんな
事で使うほど軽い腰じゃないて事よな」

対馬「あんたはどうしたいの?」

佐天「どう……って?」

対馬「このまま黙って見ながら帰るか、さっさと片付けて帰るか。私たちでも多分倒せる相手でしょうし、私はどっちでもかまわないけど」

佐天「黙ってみてる……」

佐天(それは……)

能力もねぇ屑と一緒にすんな

佐天(あの言葉を肯定するってこと……)

佐天(あの人を……)

佐天(否定すること)

佐天「……ります……」

五和「え?」

佐天「私やります!そもそも集団で能力のある人が無い人を攻撃してるのを黙ってみてるなんていやです!」

建宮「……いい目だ」





上条「ごほっごほっ!おいッ大丈夫か!」

??「ええ、なんとか」

上条「……今のは」

??「……最近屑篭に爆弾を入れる事件が多発しているそうです。おそらくそれかと」

上条「悪質な……っと、ありがとな。助かったよ」

??「いえ、大した事はしていません」

上条「人爆弾から守るために飛び出すのは大したことだと思うけどな。そうだ、俺は上条当麻。君は?」

??「私ですか?私は」

佐天「ところでリーダーって、もう解ってるんですか?」

五和「ええ、ですが居場所まではこちらに情報が無くて……」

佐天「能力者なんですよね?」

五和「そうみたいです。レベル4の『量子変速』。名前は」



五和「釧路帷子というそうです」

釧路「釧路帷子。以後お見知りおきを、上条さん」

初春「え?佐天さん退院したんですか?」

看護婦「ええ、今朝方。これ以上は患者さんのプライバシーにかかわりますので……」

初春「そうですか……ありがとうございました」

黒子「どうしましたの?」

初春「それが、佐天さん今朝方退院したらしくって……」

黒子「今朝に退院?私たちが帰ったすぐ後、という事ですの?」

初春「それは解りませんが……でもそれなら何か連絡があると思うんですけど……」

黒子「携帯にかけてみたらどうですの?」

初春「そうですね。じゃあいったん庭に出ましょう。流石に病院内じゃ使えませんし」

初春「佐天さんは……っと」ぴっ

ヴヴヴヴヴッヴヴヴヴヴッヴヴヴヴヴッ

初春「!!」

黒子「これは……まさか」

初春「佐天さんの携帯……なんでこんなところに……?」

黒子「……窓から落ちたにしては、不自然な位置ですわね」

初春「ちょっ白井さん!そういうこというの止めてください!」

黒子「いいえ、考えてごらんなさい。佐天さんの病室は5階、鳴り石の地面、落ちていた
のは木のすぐ隣……それなのに欠けてすらいない。窓から落ちたものを拾った際落とした
にしてもここなら歩いていれば音でわかりますわ」

初春「なにが……言いたいんですか……?」

黒子「権力のある何者かが突然大能力者になった女生徒を連れ去った、と考えるのが妥当だと言ってるんですの」

上条「へぇ、入院してたんだ」

釧路「ええ。といっても3週間ほどですが。そのせいで見事に運動能力が落ちまして、リ
ハビリがてらの散歩中に君と知ってる兆候を見つけて飛びついたというわけです」

上条「それは感謝してるよ。しっかしこの頃物騒だな。俺の知り合いも事件に巻き込まれ
たとかで入院してるらしいし」

釧路「へぇ……そう」

上条「それにしてもゴミ箱に爆弾って……お、ビリビリじゃねーか」

ビリビリ「ビリビリゆーなっつうのに!!まったく……見せ付けてくれちゃって……」

上条「? ああ、この人は釧路さん。さっき知りあったんだ」

ビリビリ「クシロ……? どっかで聞いたような……」

釧路「地名でもあるし、たまにいる名前ですしね。そしてはじめまして、御坂美琴さん。
噂は常々、会えて光栄です」

ビリビリ「あ、どうも」

上条「うおっ、もうこんな時間じゃねーか。悪い、これからスーパーのタイムセールの時
間なんだ。じゃあまたな!」ダッ

ビリビリ「え、ちょっ待ちなさいよ! もー。まあいっか。じゃあ釧路さん、私もこれで」

釧路「御坂さん」

ビリビリ「? なに?」

釧路「彼について、重要な話があるの」

ビリビリ「重要な話?」

釧路「ええ。最近この街で起きている能力者集団による連続暴力事件は知ってますか?」

ビリビリ「知ってるけど、実際にはまだ見てないわね。黒子の目も光ってるから動きにくいし。
それがあいつと何か関係あるの?」

釧路「事件に、というよりもその集団の一人に、ですね」

ビリビリ「まぁあいつの交友関係なんて知ったこっちゃないんだけど……それで?」

釧路「その人に上条さんは狙われています」

ビリビリ「……は?」



初春「……よし、つなげました」カタカタカタカタカタ

黒子「なんだか危ないシステムが作動してそうな気がいたしますが……本当に違法行為じ
ゃないですのよね?初春」

初春「すみません、今少し集中しているので……私もここに入るのは久しぶりで……」カタカタカタカタカタ

黒子「今画面の端に証明証の写真のようなものが見えましたが……」

初春「見本ですよ。っとこれは……」カタカタッ

黒子「何かありましたの?」

初春「『第四波動』に関するレベル5シフトについて……たしか佐天さんの能力の名前って……ってうわぁ!!」

黒子「なんていうかどう考えてもしてはいけない事をしている気がしてなりませ……今度は何事ですの?」

初春「『オメガシークレット』……!!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタッ

黒子「確かそれは……初春、あなたやっぱり……」

初春「ふぅ、何とか大丈夫ですね。情報は逃しましたが……。」

黒子「……はぁ。今回だけですわよ?それにしてもひとつ、ハッキリしましたわね」

黒子「佐天さんは何かに巻き込まれていますわ」

ビリビリ「なんであいつが狙われんの?」

釧路「そこまでは私には……ですがその人は近いうちに必ず上条さんに接触するでしょう。
そうなると上条さんは間違いなく攻撃されます」

ビリビリ「……その誰かって言うのは?」

釧路「残念ながら私の知りえた情報はここまで。でもその前にあなたに出会えてよかった」

ビリビリ「……私があいつを護衛しろって言うの?」

釧路「できれば。私じゃ力不足ですし、なにより貴女はレベル5、護衛としてこれほど心
強い人もいません」

ビリビリ「まあね。じゃあ最後に聞くけど、その情報をどうして持っているのかと、……私
がなんであいつと接点があることを知っているのか答えてくれる?」

釧路「……後者は前に街で、貴女が彼とホットドックを食べているのを見かけたことがあったので。ですが前者については……」

ビリビリ「ホットドックって……っ!!うあーっうあーっ!!ちっちちち違うの、あれはフ
リで!しつこい男を振りほどくために仕方がなかったっていうか忘れて!その記憶はせめて閉ま
っておいて!!」

釧路「まあいいですが。とりあえず落ち着いてください」

ビリビリ「はあっはあっ……ふぅ。でもちょっと信じられないなぁ。まあ、目の前で本当
にそんな奴がいたら追い返すぐらいはしてあげるわ。」

釧路「そうですか。それでも多少は安心ですね。お願いします。それでは私もこれで。また会いましょう、御坂さん」

ビリビリ「……狙われてる……ねぇ」



釧路「ええ、順調に」

釧路「外からの人達はそっちで勝手にやって頂戴」

釧路「いえ、まだ本気では行かないわ」

釧路「今日は軽く挨拶をするだけ……ふふ」

釧路「じゃあ、私ももう着くから、今すぐにでも始めといて」

佐天「で、具体的にどうするんですか?」

建宮「まずは釧路って奴の居場所を見つけないといけないのよな。そのためには」

香焼「その辺で暴れてる集団を見つける……かぁ。ところで」

牛深「そこの奴らは違うんですか?」

??「カカカカッばれてやがんのか」

そろそろ

対馬「まぁ。えらく団体さんなことで」

建宮「で、お前さんたちは何なのよ?」

チンピラ「カカッ。別に名前もねぇ集団だ。まぁ」

チンピラ「お前らの探してるモンだよ」

ビュッ

チンピラ「うおっと、気が早いのが居るな」

五和「あなた方が私たちが探している方たちなんだとしたら、遠慮なんて要りませんしね」

チンピラ「カカカッ違いねぇ。おいお前らぁ!!」

チンピラ「お楽しみの時間だ」

建宮「ふっ!!」びゅん

チンピラ「あたんねぇよ!」

建宮「……剣が曲がった……様に見えただけなのよな。お前さん、光を曲げるタイプの能
力者か」

チンピラ「! カカカッ、一瞬か。そうだ。『偏光能力』、周囲の光を自在に操る事が出来る能りょ……ぐっ!!」ドゴッ

建宮「それを聞いたら、剣を横に振ればいいだけなのよな」

対馬「集団の能力者って聞いてたからどんなもんかと思ってたら……てんで素人じゃない
こいつら」

佐天「すっご……こっちの倍はいたのに……」

五和「もう、皆さん気絶してるじゃないですか!!これじゃあ居場所を聞き出せないですよ」

釧路「私ならここにいますよ」ざっ

佐天「なっ」

建宮「ほう……護衛も居ないとは、ずいぶん余裕じゃねぇの」

釧路「ええ、私には集団戦闘は合いませんので。それにしても、この人たちも使えません
ね。瞬間移動のレベル4を追い込んだ方もいると聞いていたのですが、やはり屑は屑でし
たか」

五和「佐天さん」ボソッ

佐天「え?」

五和「私たちは貴女があの人を倒すようにと言われています」

佐天「……もしかして」

五和「私たちで撹乱しますので、その隙にお願いします」ダッ

佐天「あっちょっ!……ほんとに?

建宮「相手の能力がいまいち解らないのよ。下手に突っ込まず様子を窺え」

香焼「了解す!!」

釧路「あら、用心深い。でもその場所で私の様子を窺うと?」

ニヒッ

釧路「すでに範囲内なのに?」

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ

建宮「!? 全員その場から離れ……ッ!!」

ド ンッ

ぶぉッ

佐天「なわぁっ!」

対馬「いつの間に……!」

建宮「ぐっ……大丈夫か!!」

釧路「先の人たちに激しく動くと落ちるよう服につけておいたんです。加減はしたつもり
なんですけど、やはりランダムに落ちると威力はわかりませんね」

五和「これが『量子変速』……」

釧路「ええ、私の能力です。アルミの量子の速度を上げ、周囲に拡散させる……入院中に
同じ能力者が事件を起こしたと聞きましたが、私のは屑とは違いますよ?」

香焼「くっ!」ぐっ

釧路「ああ、動かないでください。私もちゃんと落ちた場所を把握しているわけじゃない
んです。全部起爆させてどうなるかは責任持てませんので」

佐天「……何が狙いなんですか」

釧路「そうねぇ、余り考えてないわ。ただ面白そうだから参加しただけよ」

佐天「参加? 首謀者じゃないの?」

釧路「……少ししゃべりすぎたかしら。まあ今日は挨拶だけのつもりだったし、私はここ
で帰らせてもらうわ。」パチンッ

シュッ

佐天「瞬間移動者……!」

釧路「じゃあね。次は人の少ないときに会いましょう、佐天さん」シュゥッ

佐天「なっ……なんで私の名前を……?」

建宮「すまんかったのよ、佐天。せっかくの機会を」

佐天「いやいいですそんな……私一人じゃ囲まれた時点でもうだめでしたって!」

対馬「それにしてもあの能力……向こうの用意した場所じゃ戦えないわね」

香焼「その前に対多数に対して強いすよあれは。それに使いどころも熟知してるでしょう
し」

佐天「それに、次は探さないといけないんですよね」

建宮「いや、おそらくその必要はないのよ」

佐天「え?何でですか?」

五和「去り際に次は人の少ない場所で会いましょうって言ってましたから、多分向こうからの接触になると思います」

建宮「人の少ないところでって事は、俺らがいないところでって事だ。この都市のセキュ
リティを考えると、奴が情報を引き出せる手段を持っている場合、俺らはうかつに佐天に
近づくと向こうは動くことはしないだろぉよ」

佐天「あー、なるほど?」

牛深「どうしますか?」

建宮「そうよな……やはり、五和、これから佐天の護衛を頼むのよ。数で来ても今の奴らの力を見るに一人でも十分なのよな。俺らはそれっぽいのを叩いて情報を集めていく」

五和「はいっ」

佐天「えっあっ、おねがいします!」

建宮「よし、これから長くかかるかもしれんのよ。香焼は寝床の確保、牛深は街の配置を。
そのほかは数人でグループを組み相手の情報を集めてほしいのよ。今から3時間後の19時
にまたここに集合だ。佐天はしばらく五和と行動してくれ。寝床はこっちで用意するのよ。
解散っ」

ばっ

佐天「はやッ」

五和「……私たちは部屋の確保できるまで待機ですね」

釧路「予想してたより強いですね、あの人たち」

釧路「ええ、まあ使い捨てのつもりでしたし、問題ありません。レベルアッパーでコツをつかみ上位能力者へシフトした方はまだ多くいます」

釧路「塵も積もれば……ですがやはり屑はいくらいても風で飛ばされますね」

釧路「ふふ、わかりました」

釧路「はい。では計画どうり次は」

釧路「第3位とあてますね」

ここまで、抜けがあったらすまんこ

黒子「佐天さんの行方が解らなくなってから丸一日……なんの情報も手に入らないという
のは、少々奇妙ですわね」

初春「そうですね……まぁジャッジメントの皆さんが協力してくださっているだけですし、
この広い学園都市じゃ仕方がない気もしますが」

黒子「そうではなく……確かに実際に動いてくださっている方はジャッジメントだけです
が、その方々もお知り合いに声を掛けてくださっているそうです。考えてごらんなさい」

初春「?」

黒子「レベル0から突然レベル4になった女子中学生が失踪……誰かが飛びつくとは思いませんこと?」

初春「あ……」

黒子「なのに丸一日たった今ですら何一つ情報が無い……ネットの海にも虫の声にも聞こえないというのは、流石に疑問を感じますわ。それに昨日初春が見つけたファイル」

初春「……『第四波動のレベル5シフトについて』……」

黒子「第四波動なんて能力、いくら調べても出てきませんでしたわ。それにいきなりの退
院に、落ちていた携帯、情報の見れない電脳世界。もうこれは……」

初春「な!諦めるって言うんですか!佐天さんが危ない目にあってるかもしれないのに、
そんなこと」

黒子「自分の足で情報を集めるしかありませんわね」ぱしっ

初春「……白井さん……」

黒子「ほら、ぐずぐずしてると置いていきますわよ?」スタスタ

初春「えっちょっと待ってくださーい!」あうあうあう

上条「さて、今日もいい天気だったし、布団を干すには丁度よかったはずなんだが……不幸だ……傘も持ってねーし、さっさと買い物済まして帰るか」

釧路「上条さん」

上条「ん?ああ、釧路じゃねーか。奇遇だなって傘持ってねーじゃん。早く帰ったほうがいいぞ?不調続きの天気予報も、流石に今日は当たりそうだからな」

釧路「ご心配なく、友人が数人近くに居るそうなので。……少ししゃべりませんか?傘なら友人も持ってるでしょうから、お貸しできるでしょうし」

上条「え?いいけど……まあ傘を貸してもらえるのはありがたい。甘えさせてもらうよ」

釧路「いえいえ。じゃあ、待ち合わせ場所にいきましょう。すぐそこなんです」

上条「なんだ、待ち合わせてたのか。俺はどこでもいいし、早く行こうぜ」スタスタ

釧路「ええ、早く行きましょう」ニィ

五和「大丈夫ですか?やっぱり私がもう一袋持ったほうが……」

佐天「だッ大丈夫ですってっ!というかすでにひとつ多く持ってもらってるのに、これ以
上持ってもらうのは……」

五和「そうですか……疲れたらいつでも言ってくださいね。……ところで昨日から思ってたんですが、なんだか注目をあびてる気が……やはり私の服装はおかしいんですか?」

佐天「……その特大オレンジのせいだよなぁ」ぼそ

五和「え?」

佐天「いや、なんでもないでぇす。なはははは……っとあれは……上条さん?」

五和「ふえ!?どっどどどどこですか?!」

佐天「……五和さん、上条さんを知ってるんですか?」

五和「えっあっそのまともにしゃべった事はまだ無いんですが、上条さんは私の事しらないでしょうし……」

いつわ「でも私は上条さんが大好きです!」

佐天「ぶっ!!ちょっ、そういう突発的なカミングアウトは止めてください!」

五和「!!??!!?」パクパク

佐天「もー、……。ん?隣に誰かいま……まさか!」

??「そう、私たちのリーダーだ。君一人で会いに行きなさい」 シュゥ

五和「!?」

??「必要の無い貴女はお別れだ」ポンっ

五和「!」シュンッ

??「弘音、遊びすぎだ。仕事に集中しろ」

佐天「五和さん!!そんな……。誰!」

??「そんなことを聞く暇があるのか?早く行ったらどうだ」シュンッ

佐天「あっ!……くっ!上条さんッ!!」ダッ

ビリビリ「あー、振りそうねこれ。傘持ってないんだけど……まあ買えばいっか」スタスタ

びびつ

ビリビリ「! これは……あいつがいる……こっちか!!」ダッ




上条「ほら。これだよな、飲みたいっての」すっ

釧路「ええ、最近これにはまってまして。ありがたくいただきます」

上条「というか、よくこんなとこ待ち合わせ場所にしたな。目印になるもんあんまりねー
のに」

釧路「ええ、よく来るもので。もう少し先ですね」すぅっ

にぃ

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

佐天「あれは……アルミ缶!!くッ間に合わない!」

佐天「熱量はあんまり溜まってないけど……これなら……一か八か!!」

ヒイィィィィィィィィィィ

佐天「とどっけぇえええええ!!」



釧路(そろそろ……ふふ)ぽいっ

上条「あれ? あれは……佐天さん?」

釧路「……上条さんッ!!伏せて!!」バッ

上条「ん? わぁ!!」



ビリビリ「いたっ!!というかあいつはまた違う女の子と!!」だだだっ

ビリビリ「あんた!!ちょっと待ちなさ……」

バッ ズザァ

ドォンッ

ビリビリ「なッ!!!」

佐天(爆弾を……捨ててかばった……? なんで……)たたたたッ

上条「つっ……大丈夫か釧路……」

釧路「……貴女だったんですね……」

佐天「……は?」

釧路「前から上条さんを誰かが狙っている事は知っていましたが……やっと姿を現しましたね」むくっ

上条「は?俺が狙われてた?」

釧路「ええ、上条さんには余計な心配を掛けたくないと思って黙っていましたが、うらめに出てしまいましたね」

釧路「しかし驚きました。まさか最近噂のレベル4『第四波動』が来るなんて予想外でした」

釧路「佐天涙子さん。貴女が上条さんを狙っていたその人ですね」

佐天「なにを……いって……?ってわぁ!」

ビリッ

ビリビリ「……どういうこと?佐天さん」

佐天「……!!??!?」パクパク

佐天(声が出ない!?)

サテン「あなたに教えるつもりはありません」

佐天「!?!?」

佐天(私の声……どうして?!)

ビリビリ「へぇ……じゃあ」

ビリビリ「力ずくで聞いてあげるわ!!」バリィッ

佐天(なんで?なんで御坂さんと……それより今のは……まさか……ッ!!)バッ

釧路「……」

ニタァ

佐天(……嵌められた……!!!)

サテン「はじめましょう。第三位の実力、見せてください」

ビリビリ「……上等ッ!!」

佐天(殺られる!!)

保守有難うございます。

明日は午後から休みなので多めに書けたら書いてまた夜投下予定

遅くて申し訳ない

雑スマン

ビリビリ「そら!!」ビリビリッ

佐天(うわぁっ!!)バッ

バリッ

ビリビリ「くっ、障害物多いわねここ!」

上条「おい止めろビリビリ!相手は佐天さんなんだぞ!」

ビリビリ「ビリビリゆーなっ!というか誰のためにやってると思ってんのよ!」

上条「それでも!いきなり襲ってくるには訳があるだろ!」

ぽつ  ぽつ

サテン「訳?ききたいですか?」

佐天(えっ?)

ぽつぽつ  ぽつ

釧路「聞かせてください」

佐天(何を……!)

サテン「簡単な事です」

サテン「能力小さい人が目障りで仕方が無いんです、私」

佐天(なっ!!)ばっ

ザアアァァァァァァァァァァァァァァ

釧路「……それでスキルアウトや他のレベル0、邪魔になるジャッジメントに危害を加えた……と?」

サテン「ええ、楽しかったですよ?した事なかったですからね、弱いもの虐めは」

佐天(止めて……)

上条「なんでだよ……能力が出たときあんなに嬉しそうだったじゃねーか!!」

佐天(上条さん……)

上条「レベル0が目障りとか、ジャッジメントが邪魔とか、人を傷つけて何が楽しいんだよ!」

上条「今まで苦労したんだろ?力が無くて悔しかった事もあるんだろ?!自分の存在価値がわからなくなったこともあるんだろ!!だったらレベル0の奴らがどんな気持ちかわかるだろ!!」

佐天(上条さん……?)

ビリビリ「それに、その言い方じゃ初春さんも対象になるわよ?」

黒子「んーさっきの人が言うにはこのあたりだと思うのですが……」

初春「そうですね……あ、あの後姿は!!おーい!!」たったったっ



佐天(初春!?なんでここに――)

サテン「ええ、正直初春も鬱陶しいです」

佐天(……え?)

初春「え?」

サテン「能力低いくせにジャッジメントなんかに入って、私は違いますよって言われてるみたいで」

初春「佐天……さん?」

ビリビリ「……最低ね、あんた」

佐天(違う……)

上条「そこまで腐っちまってたのかよ、お前……っ!!」

佐天(違う……違う……)

上条「いいぜ」

佐天(違うちがうチガウ)

上条「お前が低レベルの奴らなら傷つけてもいいって思ってんのなら」

佐天(チガウチガウチガウチガウチガウチガウ)

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す……!!」

佐天(――――――)

サテン「なっ!!凍って」

ピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキッ

初春「佐天……さん」

黒子「初春!何をしていますの!!ここから離れますわよ!!」シュンッ

初春「白井さん……」

黒子「佐天さんの能力が暴走しています、このは危険ですわ。幸い他に人がいる気配はあ
りませんし、早く離れますわよ!」

シュンッ

ビリビリ「まずい……雨のせいで凍っていくのがやけに早いッ!!一旦引くわよ!!」

上条「くそっ!ならこれで!!」ぱしっ

上条「! 消えない!?」

ビリビリ「何やってんのよあんた!!早く!!」ぱっ

上条「おい、まてよ!このままあいつをほっとけって言うのか!?」

ビリビリ「どう見ても能力が暴走してるでしょ!!あれを止めようと思ったら直接脳に働き
かけるか……」

釧路「殺すしかない」

上条「じゃあ脳に働きかければ……」

ビリビリ「どうやって!!私の能力じゃそんな事できないし、まず近づく事もできないじゃ
ない!!」

釧路「佐天さんの能力なら一定量の力の行使があれば止まるはずです。しかしそれまで待
っていては私たちの熱量も奪われ、凍らされかねません。今は引きましょう」

上条「くっ……畜生……!!」タッ

釧路「……」

上条「釧路、早く!!」

釧路「……ええ、すみません」タッ

クスクス

佐天「……声……出る……」

最低ね、あんた

佐天「雨……いつ止んだんだろう……」

そこまで腐っちまってたのかよ、お前……っ!!

佐天「……」

佐天……さん?

佐天「ああ」

佐天「一人なんだ」

釧路「ええ、暴走は予想の範疇です。少々屑がやりすぎたための事態でしたが、修正は容
易です」

釧路「屑のほうも現在解凍中です。彼女が捕まるのは私にしても貴方にしても面白くな…
…」

釧路「ああ、そうだったんですか。では情報管理のほうはお願いします。ではあの屑は使
えなければ廃棄してしまいますね」

釧路「そうですね。きっと彼女は私を恨んでるでしょう。ですがその方が動かしやすい」

釧路「第3位とあの程度で終わってしまっては、面白みに欠けますから」

テレビ「……を移動していた雨雲は、突如発生した気流により消滅し、今夜は晴れるでし
ょう。なお、発生した気流の正体については現在調査が進められ……」

初春「……」

黒子「……まだ気にしているんですの?」

初春「いえ……それもあるんですが、なんだかしっくりこなくて……」

黒子「はぁ、何かあるんですの?」

初春「佐天さんの声……右から聞こえたような……」

黒子「右? あの時初春の右には生垣しか……まさか……!」

初春「……行ってみましょう」

上条「……全部凍ってる……」

ビリビリ「半径200mは完全に凍ってるわね。それから先もうっすらと氷張ってるし。同い年の男子が考えるキャラクターかってくらい出鱈目な……」

上条「……佐天がいない」

ビリビリ「まぁ、さっきからけっこう時間たったし、こんな中で倒れてる女の子がいたらそりゃあ誰でも救急車ぐらい呼ぶでしょ」

上条「じゃあ何でタイヤ痕も氷が砕けた後も無いんだよ」

ビリビリ「こんなところまで来たら滑って危な……そうか、200mは凍ってるんだ……」

上条「そもそも救急車の音なんて聞いてない。佐天は誰かに担がれて行ったか……」

ビリビリ「自力で歩いていった……?」

建宮「佐天を見失ったか……」

五和「すみません……私がいながら」

建宮「向こうに高レベルの瞬間移動者がいたんじゃ護衛も難しいのよ。それに今は引きず
ってる場合でもねぇ」

対馬「どう考えても暴走した後、そんな状態の彼女が何をするか分からないものね」

香焼「なんかやばいんすか?」

建宮「聞いた話によるとAIM拡散力場とかいうのを刺戟するか、精神状態が限界を超えるとなるものらしいのよ」

牛深「……今回は後者だと?」

建宮「刺戟するものは特別な機械か複雑な条件がそろわないと出来ないものらしいのよな。
なら精神状態が限界を超えた、と考えるほうが妥当なのよ」

対馬「そして今彼女はその状態で姿をくらましている……」

建宮「……なんにしても早く見つけたほうがいいのよな」

学生「止めて下さいっ!!お金なら……ぐっ!」どさ

??1「たく、金なんて当然いただくんだから出しても無駄に決まってんじゃん?なぁっ!!」ドゴッ

学生「ぐっご!……すみません……すみません……」

??2「ああ?よく聞こえねーぞ……オラァ!!」ゴッ

学生「ぐぁ゛……すっすみません!!」

??3「おい、こいつ俺たちに何か謝らねーといけないことしたらしーぜ」ケラケラ

??2「なんだと?そりゃお仕置きが必要みたいだな」

学生「そっそんな……そっちがいきなりガッ!!」ドスッ

??4「なに?俺たちが悪いの?お前謝ったじゃん。てことはお前が悪いって認めてんじゃん?」

学生「ひぃ……」ガチガチ

??3「おいこいつ震えてんぜ!!だせぇ!!」ケラケラ

??2「くくッ!……てかなんか寒くね?早く切り上げて帰ろうぜ。なぁ……っわぁ!!」

??4「どうした……って、おい……凍ってんの……か?」

??1「」ピキッ

「すみませーん」

??3「……は?」ガチガチ

佐天「釧路帷子について知ってる事教えてくださぁい」

??2「んだテメェは!弘人凍らせてんのはてめぇか!」ガチガチ

佐天「……」ニコッ

??3「何笑ってん」

ドォンッ

??3「がっ……」ばさっ

??2「は?」

??4「ん?」

佐天「すみませーん」

佐天「釧路帷子について、知ってる事を教えてくださぁい」

黒子「よかった、まだ溶け始めてはないみたいですわね」

初春「考えたらすごいですよね。結構時間もたってるのに……」

黒子「……早く調べますわよ」

初春「はい。えーと、確かこのあたりから……白井さん!」

黒子「これは……何かを切り取った跡……ですわね。二箇所あることと大きさからして人の足
でほぼ間違いないでしょう」

初春「じゃあ、やっぱりあれは……」

黒子「ええ……一度戻って音や声、振動を操る能力者を調べますわよ」

ドォンッ

上条「今のは!!」ダッ

ビリビリ「爆発音……?って待ちなさいよ!!」

上条「何か知ってそうな釧路もどっかいっちまって、情報が無いんだ!!じゃあこっちからうごかねーと始まんねーだろ!!」たったったったっ

ビリビリ「なっちょっと!……もう。しょうがない、私も……」

ドォンッ

ビリビリ「!! 逆側!?……あー、もうっ!!あんたそっちは任せたわよ!!……聞こえ
てんのかしら。まあいっか」たたたた

??2「がっ……あぁ……」どさっ

佐天「なーんだ……ここもハズレかぁ……」すたすた

学生「あ……あの」

佐天「?」

学生「助けてくれて……ありがとう。でも、こ……これはやりすぎ……じゃないかな?」

佐天「? 君を助けようとした訳じゃないし、この人たちには因果応報って奴かと」

学生「因果応報って……それでも、こんな動けなくなるくらいする事は無かったはずだ!」

佐天「……」

学生「それに君の能力は何か解らないけど、それを見せ付けるだけで十分効果はあったはずだ!ただ強い力をがむしゃらに使用しても敵を増や」

佐天「……るさい」

学生「へっ?」

佐天「言いたいことは終わった?そろそろ始めたいんだけどなー」

学生「始める……?」

佐天「んふふー」ずいっ

佐天「どこも動けなくなるくらい搾り取ったげる」ピタッ

学生「なっ!! ななななにを!!」

佐天「こんなに温かい体してるから、いっぱい吸えるとおもうんだぁ」

学生「吸え……る」ゴクリッ

学生(あれ……なんだか頭が……体も力が入らな……)

佐天「いただきまーす」ぼそっ

「あんた何してんのよ!!」

佐天「……御坂さん。どうしたんですか?こんなところで」

ビリビリ「それはこっちのセリフ。早くその人を離しなさい」

佐天「言われなくても離しますってぇ。これ以上はアンチスキルの厄介になっちゃいます
し」ぽいっ

佐天「で、何か用ですか?」

ビリビリ「……解ってんでしょ?」ビリッ

ビリビリ「あんたを捕まえに来たの」ビリッ ビリッ

ビリビリ「たとえ力づくでもね!!」バリィッ

佐天「えっ、ちょっと止めてくださいよ。私御坂さんみたく強くないですから……」ヒュゥゥゥ

ピキピキピキピキピキピキピキッ

佐天「手加減……出来ませんよ」

上条「確かこの辺りから……」

釧路「上条さん」

上条「お、釧路! どこ行ってたんだ!……っとそんな場合じゃねぇ。佐天がどこにいるか知らないか?」

釧路「ええ、私もそれで走り回っていたところです。それより御坂さんは?」

上条「ん?あれ、いない……そういえばここに来るときなんか言ってたな。なんかビリビリ
……御坂に用事でもあんのか?」

釧路「いえ、姿が見えなかったので」

上条「そうか……佐天もいねーし、結局振り出しかぁ。さっきの爆発音もなんだかわかんねーし……」

釧路「爆発音?それって」すぅ

釧路「これの事ですか?」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ

上条「は?」

ドォンッ

ビリビリ「そら!!」ビリビリッ

佐天「……」ヒュゥゥゥゥ

ピキピキピキ

ビリビリ「なっ……氷柱を避雷針に……!?」

佐天「それだけで終わりですかぁ?なら……」

佐天「最高のサビを聞かせてください」ヒイィィィィィィィィィィィィ

ビリビリ「ッ!!」

佐天「貴女の絶望の叫びで」

ズガァンッ

ビリビリ「ハァッハァッ」

佐天「あー、ざんねーん。流石に運動能力が違いますねー」

ビリビリ(危なかった……ただの電撃じゃ届かないか……なら!)パリッ

ザザザザ

ビリビリ(まずはあの邪魔な避雷針を切る!!)ヴヴヴヴヴヴ

佐天「……剣……ちがうか。砂の塊?御坂さんの能力的には砂鉄ですかねー。そんな事も
できるんだ」

ビリビリ「!! 結構勘が良いって……言われない?」ヴヴヴヴヴヴ

佐天「思い込みが激しいとは言われた事ありますね」

ビリビリ「そう、じゃああんたのその自信も思い込みじゃないのッ!!」ギュンッ

佐天「はははっ」すっ

佐天「事実です」

ドゥンッ

まさか書いてる途中でねるなんて誰も思うまいよ。

俺の……休日……

実はそういわれると思って今書いてるんだぜ。

せっかく保守してくれた人がいるんだ……せめて誇りの許すまま書いてやる

雑すまそ

ビリビリ「なっ……剣が……」

佐天「んー、少し充填が足りなかったかぁ……」

ビリビリ「熱で磁力を……結構やるじゃない」

佐天「いやいや、御坂さんにはまだまだ……本気、出さないんですか?」

ビリビリ「……出すほどでもないしね。それに出して生きてられるの多分第1位とあいつだけだし」

佐天「そうですか。じゃあ今のうちがチャンスって訳ですね」ヒィィィィ

ピキピキピキピキピキ

ビリビリ「また同じ事を……流石にそろそろ終わらせるわよ」チャキ

佐天(コイン……超電磁砲)

佐天「なんだ、結局そこそこ本気じゃないですか」

ビリビリ「ええ、あんたにはちょっと痛い目にあってもらうけどね」

ヒィィィィィィィィィィィィッ

佐天「……」

キィィン

ビリビリ「……」

ドォンッ

ドガンッ

釧路「へぇ、それが幻想殺し……確かに、不思議な力ですね」

上条「くっそッ……どういうことだ!!」

釧路「どう……といわれても、そうとしかいえませんね。簡単に言うと、あなたは利用されていたんです」

上条「利用?」

釧路「ええ。レベル4『第四波動』にずいぶんご執心の方がいまして、その方の提案した
計画にあなたは利用された……ただそれだけです」

上条「第四波動?なんだそりゃ。つーか一体俺がどこにその計画に加担したんだよ!」

釧路「『第四波動のレベル5シフトについて』第12項、第3位との直接的な能力行使による戦闘……」

上条「第3位……御坂か!まさか俺を餌にしたって言うのか!?」

釧路「話が早くて助かります。あなたと第3位には接点があり、なおかつ第四波動と第3
位に戦闘を起こさせる丁度いいポジションにいた……お分かりいただけますか?」

上条「そんな……てことは、佐天があの時言っていたのも……」

釧路「ええ、多少やりすぎたために第四波動が暴走しましたが、計画はつつがなく進行し
ました。貴方の言葉もあるんじゃないですか?あの暴走の原因には」ニヤ

上条「テメェ……ッ!!」ぐっ

釧路「さて、しゃべりすぎましたね。そろそろ、始めますか」

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

上条「くっ!!」ばっ

釧路「おや、爆発は一箇所じゃありませんよ?」

ドドドンッ

上条「ぐっ……ガッ!!!」

釧路「能力の範囲が右手だけ、というのは本当みたいですね。ならさっさと終わらせましょう」

上条(まずい……あんなのが一斉に来たら……)

釧路「さようなら。楽しかったわ」

ドドドドドンッ

釧路「……? 跡形も無く吹き飛ぶ……というほどの力を入れたつもりは無いのだけれど……」

「ええ、上条当麻は残念ながら健在ですわ」

釧路「!!…へえ」

ビリビリ「……残念だったわね」

佐天「そん……な……」がくっ

ビリビリ「さてと、とりあえず黒子でも呼んで、そのあといろいろ喋ってもらうわよ」

佐天「まだ……終わってなんか……」

ビリビリ「……やめときなさい。外したとはいえ、音速の3倍の速度の物体が至近距離を通っ
たのよ?意識があるだけびっくりよ」

佐天「あの人に……伝え……なきゃ……いけないのに」ヨロッ

ビリビリ「伝える?」

佐天「こんな……ところで……」

ビリビリ「ちょっとあんた、あの人って……」

「佐天さん、もう大丈夫です」

佐天「!!……初・・・春?」

黒子「まったく、やはり私の周りには民間人のくせにやたら事件に係わろうとする方が多
い気がしますの」

釧路「常盤台の征服にジャッジメント……レベル4の瞬間移動、白井黒子……でよかった
かしら。ここの道には私のお友達がいたはずだけど」

黒子「ええ、あまりよい躾はされていないように見受けられたので、少々厳しく躾けなお
させていただきましたわ」

上条「なんでお前がここに?」

黒子「本当はお姉さまのところへ行きたかったのですが、初春のほうが正解だったみたい
ですわね。まあ結果的に今回の事件の暫定的な首謀者を捕らえられそうですので、まぁ良
しとしましょう」

釧路「貴方が私を?ふふっ、冗談は髪型だけかと思ってましたが、口もお上手で」

黒子「『量子変速』のレベル4、釧路帷子……連続虚空爆破事件の容疑者として挙がったも
のの、病院にて寝たきり状態だったためその輪から離れる……まさか貴女とこんな形で相
対するなんて思いませんでしたわ」

釧路「……そうね。でも喜びなさい?もうさよならよ。」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ

黒子「量子の数を変えず速度だけを上げ、拡散させる。そのときの力がそのまま爆弾として機能する……ですが」シュッ

ドドドンッ

黒子「私には、あまり脅威とはいえない能力ですわね」シュンッ

佐天暴走のときはやけに生け垣の多い公園で御坂の電撃から逃れるために隠れていた

って思ってくれたら超嬉しい

雑すまん

今は書けないけど本編もう少し続けさせて下さい……

おくれてしまってどうもすみません!!

もうすこしまってください!!


ところで第一位と七位が闘ったらどうなるのか。
なにかよくわからんあの力は一方さんは防げない気がする。

雑すまそ。後少し、後少しだけ待ってください。

しまった

うえのは俺です

ビリビリ「初春さん。何でここに?」

初春「佐天さんの誤解を解くために」

ビリビリ「誤解?」

初春「はい。釧路帷子さんをご存知ですね」



釧路「……まるで蠅ですね。厄介な能力……」

黒子「せめて小動物にたとえて欲しかったですわ。ところで、もうおしまいですの?」

釧路「ええ、もうスプーンぐらいしか残ってないもの。私からはお終いかな」

黒子「……お仲間は、潰しましたわよ?」

釧路「みたいですね。そのうえ宗教団体の方々が末端を殆ど抑えたみたいですし」

黒子「宗教団体? まあいいですわこのまま素直にお縄につくというのなら、乱暴な事もいたしませんの」

釧路「魅力的ですね。でも残念ですが、まだ奥の手……ふふ、恥ずかしいですねこの言葉。
それも残っているので」

釧路「幻想猛獣って……知ってますか?」

ビリビリ「そんな……じゃあ何?私は踊らされてたって訳?」

初春「簡単に言うとそうですね。相手の目的は不明ですが、私たちは権力のある人が釧路
さんを使って佐天さんに危害を加えたものと考え、進めています」

佐天「……」ぐらッ

初春「佐天さん?!」バッ

佐天「……初春……あんな事言われて……なんでまだ……私を?」

初春「なぜって……友達だからじゃないですか」

佐天「……友達だから……」

初春「それにもし本当に佐天さんがそんな事を思っていたとしたら」

佐天「?」

初春「上条さんに任せるまでも無く、私があなたの幻想をぶちころします!」

ああ

佐天「……あはは、口悪くなったなぁ、初春も」

一人なんだ

佐天「……一人じゃ……ないんだ」ボソッ

ビリビリ「ごめんね、佐天さん……そんな事にも気付いてあげられなくて……」

佐天「いや、いいですってぇ。それになんだかもう結構、回復してきてるような気もしますし」

初春「早くないですか?でも確かにさっきはふらふらだったのに……」

ビリビリ「それにしてもあの女!!ちょっと行って来るね!!」ダッ

佐天「あ、私も行きまぁす!」ダッ

初春「ちょっと佐天さん?!無理はダメって……そんなふうには見えませんね……」

佐天「ういはるー!おいてくよー!」

初春「あっ待ってください!!」ダッ

黒子「幻想猛獣……確か幻想御手事件の際に木山春生から形成されたという現象ですわね。AIM拡散力場の集合体であるということ意外は、一切が不明の現象だと聞いていますわ」

釧路「まあその程度でしょう。といってもあのときのものはヒューズカザキリの劣化版…
…大した力も無かったようですけど」

上条「ヒューズカザキリって……まさか風斬の事か!何でお前があいつの事を!」

釧路「おや、個人的な交友関係をお持ちでしたか。『正体不明』は私でも姿すらみた事がないのに」

黒子「……で、その幻想猛獣がなんですの?」

釧路「ああ、それなんですが」

釧路「実は先日、全学区内に周波数の変えた幻想御手を流させていただきました」

黒子「なっ!!」

釧路「ああ、安心してください。オリジナルからは多少調節しているので、原因不明の患
者が一斉に現れるどころか、レベルが上がったっと感じる事も微々たる物でしょう。当然
私も自分の『量子変速』以外扱えませんし」

黒子「なら、何が目的ですの?」

釧路「あら、案外頭が弱いのかしら。さっきから言ってるじゃないですか」

釧路「幻想猛獣です」

ズグンッ

釧路「ぐ……あああ……」ズキュン

釧路「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

ズッ ギョオォォォォォォォ

黒子「なん……ですの? これは……」

上条「……子供?」

釧路「はぁ……はぁ……想像以上に……ゴバッ」べチャべチャ

釧路「……230万人分で成長した人間……1万人で胎児……薄い230万人分で……子供とな
ったのは……偶然かしらね……?」

幻想猛獣「……」ギョロッ

ドンッ

釧路「ガ……ッ!!」ドサッ

上条「釧路! くそ!!風斬と一緒なら俺の右手で……!!」ダッ

黒子「何をしようというのですの?!」

上条「おおお!!」

幻想猛獣「tfplk的bd」ヴォァンッ

上条「ぐッ……風!?」

上条(飛ばされねぇけど……動けねぇ!!)

黒子「っく!直接体内に打ち込んでさし上げますわ!!」シュンッ

ぱっ

黒子「はずした?!」

幻想猛獣「tb殺hpt」スゥ

上条「!!」

ビュンッ


「第四波動」

ドゥンッ

幻想猛獣「……」

上条「これは!」

ビリビリ「なんだか……似たようなのを知ってる気がするんだけど」

佐天「うわ、解りやすいラスボスってほんとにいるんだ……」

上条「佐天!!ビリビリ!!」

黒子「お姉様!!初春まで!」

ビリビリ「佐天さん、黒子、アレに外見のダメージは意味ないみたいだから、食らわしたと思っても気を抜いちゃダメよ」

佐天「というかなんなんですかアレ?わっかみたいなのついてるし……天使?」

ビリビリ「それは知らないけど、とにかく倒さないといけないってのは間違いないわね」

幻想猛獣「lkm邪trj」ピチョンッ ババババババッ

佐天「これは……ってわあッ!」バッ

ドドドドドドドッ

佐天「……左手うごかないどころじゃないかなぁ……これは」

ビリビリ「くっ、この風厄介ね……でも」キィィン

ビリビリ「これで!!」ドガンッ

幻想猛獣「……」パァン

佐天「おお!」

幻想猛獣「……」シュウン

佐天「再生はっや!」

ビリビリ「核を壊し損ねたか……でも効くのなら!!」

幻想猛獣「ljrp駄k」ゴァッ

上条「風が……止んだ?」

ズムゥ

佐天「がッ……頭が……」

黒子「なんですのこれは……耳が……」

ビリビリ「……重力?でも体重いだけなんて……ッ!!」

上条「何か起こってんのか?!くそッ、でも今なら!!」ダッ

幻想猛獣「……」ギョルンッ  ドンッ

上条「ガッ……くそ……近づけねぇ……!!」

初春「頭と耳が痛くて……体が重い……まさか。佐天さん!第四波動を拡散気味に上へ放出してください!」

佐天「拡散気味に・・・?」ゴアッ

ビリビリ「……違和感が……消えた?」

黒子「そうか……上昇気流……」

初春「はい。おそらく今のは気圧に力を加える能力だったんだと思います。風を止めたの
も気圧が飛んでいかないため……」

ビリビリ「それで空気を熱したわけね」

佐天「あのー、よくわからないんですが……」

黒子「あとで説明してさし上げますわ。とりあえず今は」

ビリビリ「こいつね」

幻想猛獣「……」

佐天「御坂さん」

ビリビリ「ん?」

佐天「私が表面?を引き剥がします。その間に核を」

ビリビリ「……わかった。じゃあ佐天さんは右から行って。私は左から狙うわ。直線状になら
ばないようにねッ!!」バッ

佐天「ラジャ!」バッ

幻想猛獣「brjpfhv不l」ボッ ゴウッ

佐天「わはっ!ナイスタイミング!!」シュウゥゥゥゥゥ

佐天「私に火球なんて甘い甘ぁい!っと、ごちそーさまでしたっ!これはお返しです」フフン

ヒイィィィィィィィィ

佐天「第四……波動ッ!!」

ドォンッ

幻想猛獣「h熱tgjtg」

ビリビリ「やるじゃない……私も本気だしとこうかなっと!!」

きぃぃん

ビリビリ「あれか…形は変わっても核は一緒みたいね」

ビリビリ「あんたも早く帰んなさい」

ガコンッ

幻想猛獣「」

ピキッキィィィィン

黒子「流石……というべきですわね」

佐天「勝った……?」フラッ

上条「佐天?!」ばっ

初春「佐天さん!!」

ビリビリ「佐天さ……あぁ」がくっ

黒子「お姉様!?」

ビリビリ「ああ、なーんかアレと戦うと、電池切れるなぁ……」

黒子「当然といっては当然ですわ。佐天さんのすぐ後の戦闘ですもの。そちらはいかがですか?」

上条「こっちも電池切れ……かな?一応病院に連れて行くよ。っと」ヒョイ

ビリビリ「!! あぁーーっ!!」

黒子「なっ!!何事ですの?!」

ビリビリ「……なんでもない……」

上条「?」

初春「病院なら近くにあるみたいですね。私も着いていきます」

黒子「そうですか。なら私は釧路帷子の身柄拘束とお姉様を寮までお連れしますわ」

上条「そうか。じゃあ、またな」すたすた

黒子「ええ、お気をつけて」

黒子「さて……と。アンチスキルを呼ばないと」

ビリビリ「……羨ましくなんて、無いんだから……」ボソッ

カツッカツッ

教授「戻ったか釧路君。レポートはそこに……」

「残念だが、考えてる奴とはちげェよ」

教授「!! 一方通行……なぜここにッ!!」

一方通行「半分ミイラのジジィを潰せってなァ、たくっ。くだらねェ」

一方通行「くだらねェ事はさっさと終わらすに限るよなァ」カチッ

教授「……は?」

一方通行「やりすぎたンだよ、テメェは」

グチャ

一方通行「判決、死刑だ。クソッたれ」

佐天「……見たことあるような……天井?」

上条「お、起きたか。具合はどうだ?」

佐天「あれ……上条さん……上条さん!?」がばッ

上条「寝てろっての。どれどれ」ぴと

佐天「―――!!」

上条「熱は無いみたいだなっと。でも顔赤いな。俺の手がおかしいのか?」

佐天「あの……初春達は……」

上条「ん?ああ、初春はジャッジメントに召集されたみたいだ。白井に連れて行かれてたよ。そういえば白井がなんだかツルツルしてたけど、何かいいことがあったんだろうな」

佐天「そうですか……そうだ、釧路……さんはどうなりました?」

上条「アンチスキルに連行されたってよ。アバラ二箇所と右腕骨折らしいけどな」

佐天「うわぁ……痛そう……」

佐天「……上条さん」

上条「ん?」

佐天「私たちが公園で話したときのこと、覚えてます?」

上条「公園で?……あー、初春待ってるっつってベンチにいた時か」

佐天「そのときに上条さんに言ってもらった言葉がすごく印象に残ってて」

上条「俺なんか言ったっけ?そこまで覚えてねーな」

佐天「ふふっ、じゃあ私が独占ですね」

上条「うお、気になるな……」

佐天「まあその言葉のおかげで、ちょっとは支えられた部分もあるのかなーって」

上条「そんな大したこと言った記憶は無いんだけど……まあよかった?」

佐天「それで、話は変わるんですけど、この前気づいた事があるんです」

上条「気付いた事?」

佐天「私、上条さんの事が好きみたいです」

―数日後―
佐天「うーいっはるーん!!」がばぁ

初春「ッ!!佐天さん!!スカートをめくらないでくださいと何度言えば!!」

佐天「いやー、やっぱり確認って大切じゃない?」

初春「概ね同意ですが一体なんの確認をしてるんですか!!もー。……ところで能力、や
っぱり使えませんか?」

佐天「あー、ダメダメ、ぜっんぜんダメ。もうあの時のは夢かと思えてきたわ」

初春「現実を見据えてください。それにしても能力が使えなくなるなんて事は大きなトラ
ウマでもない限り無いみたいなんですが……なんででしょうね」

佐天「それがわかれば取り戻せると思うんだけどなぁ……」

初春「またそのうち思い出しますよ」

佐天「あはは、ありがと。んー、でも気になる事が一個あるんだけどなぁ」

初春「?」

佐天「幻想御手使ったとき、私の能力こんなのじゃなかったんだよねぇ……」

初春「え?それって……」

佐天「まあ何でもいいんだけどね。お!!前方にいるのは!!初春!先行ってるよぅ」ダッ

初春「え、あっちょっと待ってくださぁい」たったったっ



どんなに能力があっても無くても、私は私なんだ。

ね?当麻。


終わり



牛深「教皇代理……佐天のお見舞いに行ってから五和の戦闘が激しくなった気がしませんか?」

建宮「どうしてこうなったのよ……」

「……てん様……左天様」

左天「……ああ、なんだ」

オペレーター「老人と子供2人としましま磁石と剣と夜露死苦がまもなく第3シェルターに到着、少女部隊と交戦になると思われます。……お疲れですか?」

左天「いや、……夢を、見ていただけだ。別の世界の、別の時代の、俺とは何一つ合致しない奴の夢をな」

オペレーター「?」

左天「……なんでもねぇ。また定期的に連絡をくれ。」

オペレーター「わかりました。失礼いたします」プツンッ

カチッ

左天「……もう能力を貸してやることは出来ねぇが……必要ねえな。さて、俺もそろそろ準備するとするか……」

左天「せいぜい楽しめよ……お嬢ちゃん……」



間男 完

長く遅くなってこの出来ですみません。

そして保守してくれた方々には感謝の念しか出てきません。

最初はヤンデレールガンのスレで何となく間を持たせようと思い書き始めたら、スレまで用意していただき……。

白井の瞬間移動制限や声を操る奴の佐天の位置、天草組の出番の無さなど、己の未熟さをしる次第です。
そして誰かいってましたが俺は長編SSは初めてです。誤解無きよう。

さて、では作品も終わりましたので、

だれか俺をののしってくれ

ヤンデレールガンスレに投下したやつならいちゃいちゃした奴短いの残ってるけど投下したほうがいい?

佐天「はぁ、美味しかったぁ!やっぱり上条さんは料理上手だなぁん」

上条「お粗末さまでしたっと。まあ美味そうに食うから、作りがいがあるしな」スッ

佐天「えー、それって食い意地が張ってるってきこえるんですけどぉ?」

上条「そうじゃねーよ。ったく、なんでそう曲げて捉えるんだ?俺はただ美味そうに俺の料理食ってくれる涙子が可愛いなーと」

佐天「なっ!……この人はたまに……。んんー!かっみじょーさんっ!!」ばっ

上条「うおっと!食器危ないって!!」

佐天「えへへー。あー、上条さんの匂い、落ち着くなぁ」スリスリ

上条「意味のわからん事を……とりあえず今は食器を片付けたいんですが……」

佐天「あ!今はって言いったな!よぅし!」ぐいっ

上条「お、手伝ってくれんのか?」

佐天「早く終わらせましょー!とりあえずお皿拭いていくんで洗ったら置いていって下さい」

上条「助かる。あ、でも落として割るなよ?危ねーし」コトッ

佐天「だーいじょうぶですって。そんな初春じゃあるま」ツルンッ ガッシャ

佐天「……」

上条「……とりあえず掃除機持ってきて」

佐天「……らじゃー」



上条「よっこいせっと。破片も少ないし、まぁ楽っちゃあ楽か……痛っ!」ピッ

佐天「掃除機持ってきましたー……て、指怪我してるじゃないですか!ちょっと貸してください!」ぱっ

上条「いいって。このぐらいたいした事じゃ」

佐天「んむ」パクッ

上条「えっ!ちょっ涙子さん?!」

佐天「むぅ……」チウチウ

佐天「ぷはっ。まぁこれで止血は……どうしました?」

上条「……いや。バンソーコーとってきます」

佐天「?」



佐天「んへへー」

上条「……近くないですか?」

佐天「さっき[今は]って言ったじゃないですか。だからもうその時間は終わりっ、この今は私の時間!」スリスリ

佐天「あー、上条さんだぁ……」

上条「……涙子?」

佐天「くー」スースー

上条「はぁ。子供かこいつは」

上条「……」

上条(柔らかそうな唇……)

上条「……」すーっ ピタッ
上条「……いつから起きてた」

佐天「えへへ。……近くないですか?」

上条「最初から?!」

ふるふる

佐天「じゃなくて」

佐天「今、私と上条さんの距離。……近くないですか?」じっ

上条「うっ。……離れようか?」

佐天「もう少し……このまま……」

佐天「……ふふ、上条さん」

佐天「だーいすき」


おわり

また思い付ければ書いて投下します。

ではまた縁のあるときにののしってくれ。

上のでは、涙子が当麻って(心の中?)言っているのに、下じゃ上条さんと言っているのが気に掛かる

>>601
というか前に書いたの投下しただけだから繋がりとかは考えてないぜ。

そしてビリビリとの修羅場はヤンデレールガンをよんだ俺にはもう何もかもが優しく見えるんだぜ。

というわけでイチャイチャのみ。なんか考えてきます。

そして意味深な台詞だけしか出番がなかった土御門に土下座してくる。

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