初春「エネルギーをSuica残高に変える能力……ですか？」

佐天「うん、あれからいろいろ試したんだけどねぇ……丸一日Suicaを日光浴させても２円しか貯まんなくて」

初春「レベルが関係するとか……今いくつなんですか？」
佐天「１」

初春「使い続ければ変換効率上がるんじゃないですか？」
佐天「そうかなぁ……。よし、」

初春「？」


佐天「レールガン食らいに行ってこよう」
初春「え！？」

佐天「でもぅ、どうしても電車に乗りたいんですよぅ」

駅員「そんなこと言われましてもねぇ…ルールはルールですし…」

佐天「初春！ちょっとそこでまってて！駅員さん、あっちでお話しましょ！」

駅員「ちょ！引っ張らないでよ君！」

初春「！？」

佐天「レベル５の本気の一撃、こりゃ相当いくでしょー」
初春「ほ、本気ですか死んじゃいますよ」

佐天「大丈夫、私にはSuicaがある」

――――

佐天「って事で、本気でお願いします」
御坂「……分かった。佐天さんの覚悟、確かに受け取ったわ」
佐天「……」 ――ｺｸ
御坂「……」 ――ﾋﾟﾝｯ

初春「……」 ――ｺﾞｸﾘ
白井「何ですのこの茶番」


――ｽﾞｯﾄﾞ------ﾝｯ！！！！！！

――ﾋﾟﾋﾟｯ

佐天「よし、改札いきましょう」
御坂「一万はカタいわよ、本気で撃ったし」
初春「一万いったらNEWDAYSでパンおごってください佐天さん」
佐天「おけおけ、ついでにSuicaポイントも貯まっちゃうなぁ」


白井「……え、無傷はツッコミ無しなんですの？」

――――


駅員「451円ですね」
御坂「なっ……！？」

佐天「元々のチャージ分６円を差し引いて、御坂さんの戦闘力は……」

初春「445円です……」


御坂「よんひゃく……たった……？」

――――

御坂「お金稼ぐって……」
初春「大変な事なんですね……」
佐天「お父さんに感謝しなきゃ……」

白井「いや、あの……それ結構すごい能力なのでは……」


佐天「ま、まあ落ち込んでても仕方ないしこの400円はパーッとパンでも買いましょ！初春何がいい？」

初春「わたしレーズンサンドがいいです！あの茶色いやつ！」
佐天「よし買いにい……」


「悪いそこどいてくれっ！」
佐天「え……？」


――ﾊﾟﾘﾝ！ﾋﾟﾋﾟｯ

上条「ご、ごめん！大丈夫か！！」
御坂「あ、アンタ……」

上条「御坂、の友達か。悪いちょっと急ぎなんだ！ほんとスマン！」
御坂「ち、ちょっと！」

――

店員「すみません、残高ないのでチャージされるか現金でお願いします」


佐天「え……」

佐天「な、なんで……！」
初春「400円ちょっと入ってるはずなんです！」
店員「いえ、こちらは残額ないですね」
佐天「う、うそ」

御坂「……佐天さん、今は退きましょう」
佐天「そんな……だって……！」

御坂「……分かってる」
佐天「う……ぅ……」

御坂（許せない……佐天さんのチャージを……）


初春「私のパン……！」
白井「何ですのこの茶番」

――

初春「レーズンサンドおいしいです」
御坂「周りの堅いとこがいいわね」
佐天「私のちょっと柔らかい……ハズレだ」

白井（結局現金で買いましたの……）


店員「以上33点でお会計4615円です」


「すいませン支払いPASMOで」

御坂「……っ！」
一通「……ンだよ」

御坂「学園都市第一位がPASMOって……シュールね」
一通「順位関係あンのか、ア？」

御坂「チャージお願いします、とか店員に言うわけ？想像しただけ笑えるわ」
一通「オートチャージだクソが……！」

佐天「ち、ちょっと」
白井「お姉さま！」

御坂「分かってるわよ……。アンタさ、自分の能力の値段、知りたくない？」
一通「いや全く」


御坂「怖いの？」
一通「死にてェのかオマエ……」

――――

一通「エネルギーをSuica残高にねェ……」
佐天「一発派手なのお願いします！」

一通「……ギャラはチャージの５割な」
佐天「安いもんです！」

一通「知らねェぞ、どうなッても」
佐天「Suicaなら心配ない！」

一通「――――ッ！！！！」

初春「！！」
白井「黒い……」
御坂「翼……っ！」


―――ﾋﾟﾋﾟｯ

佐天「よし改札いこ」
一通「一万はカタいだろ一万は」
初春「夏みかんゼリー買ってください」
佐天「おけおけ、のど詰まらせて窒息死するくらい買ってあげる」

白井（無傷……Suicaってこんなに頑丈だったのですわね……）

――

駅員「5412円ですね」

佐天「おぉ……！」
御坂「私の13倍……」
初春「さすが第一位です……！」


一通（ンだその微妙な金額はッ……！！）

――――

一通「……帰る」
佐天「ありかとうございました！」
一通「……5000円、ねェ」

――――

佐天「レベル５の攻撃を超えるエネルギーなんてそうそうお目にかかれないよねぇ」
初春「今残高どれ位なんですか？」

佐天「0。お菓子買ったらなくなった」
初春「佐天さん……」



キャアァーーッッッ！！！！

佐天「！」初春「！」

「オラァッ！！早く金詰めろ！！消し炭になりてぇか！！」

初春「！佐天さんは白井さんに連絡お願いします！」
佐天「う、うん！」

初春「ジャッジメントです！人質を放して投降してください！」
佐天「もしもし白井さん！？今第○学区の銀行で……」

「ジャッジメント！？邪魔すんじゃねぇ！！」 ――ﾎﾞｯ！！

初春（発火能力者……！！）

佐天「初春！！」


――ﾋﾟﾋﾟｯ

「火が……！？」

佐天「初春！」
初春「ありがとうございます……！」

「何だお前の能力は……！」 ――ﾎﾞｯ！

佐天「無駄無駄ぁっ！」 ――ﾋﾟﾋﾟｯ

ﾎﾞｯﾋﾟﾋﾟｯ、ﾎﾞｯﾋﾟﾋﾟｯ、ﾎﾞｯﾋﾟﾋﾟｯ、ﾎﾞｯﾋﾟﾋﾟｯ……

佐天（ってもこの能力じゃ埒あかないって……！）

「うざってぇぇ！！！お前から死ねやっ！！！」

初春「っ！！！」
佐天「初春っっ！！」


――ﾁｬｰｼﾞ ｻﾞﾝﾀﾞｶ ｦ ｼﾖｳｼﾏｽ

佐天「ｳｲﾊﾙ！ミクロフレーション5000円！」

初春「miclo!!!!!!!!!!!」

佐天「へ！？」

ﾋﾟﾋﾟｯ、ｻｻﾞｰｯ！！

「なっ……！！水！？」

初春「こ、この能力って……」
佐天「おとといチャージした御坂さんの友達の……！」


「な、何なんだそのSuicaは……！！」
「ハイそこまで、ジャッジメントですの」

「あ……」



白井「おつかれさま、助かりましたわ」

佐天「い、いえ……」

――――

佐天「れ、れれれべる４だって」
初春「す、すごいじゃないですか佐天さん！」

佐天「一度チャージした攻撃はカード残高が上回ってさえいれば使えるみたい」

白井「500円チャージすればレールガン使えると……！？」
佐天「うん、ただ状況をSuicaが判断した上でのオート反撃みたいで攻撃は選べないっぽいですね」


初春「へぇぇ………」
佐天「最近のSuicaって頭いいんですね」


白井「いやいやいやいや」

X-MENに出てきたな
エネルギー吸収して好きに放出できる奴